JP2868082B2 - 鍵 盤 - Google Patents

鍵 盤

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JP2868082B2
JP2868082B2 JP8314283A JP31428396A JP2868082B2 JP 2868082 B2 JP2868082 B2 JP 2868082B2 JP 8314283 A JP8314283 A JP 8314283A JP 31428396 A JP31428396 A JP 31428396A JP 2868082 B2 JP2868082 B2 JP 2868082B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワードプロセッ
サ,パソコン(パーソナルコンピュータ),およびワー
クステーション等に用いられる鍵盤(キーボード)に関
する。
【0002】
【従来の技術】ワードプロセッサ,パソコン,およびワ
ークステーション等の情報処理機器に使用される鍵盤
は、パソコン等の普及に伴い、国民全員が日常的に使用
するマンマシンインタフェースとして極めて重要なもの
となってきた。しかし、それにも拘らず、現状では鍵盤
の設計には、昔の機械的タイプライタに由来する伝統的
なキー配置(キー配列)が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
鍵盤では、昔の機械的タイプライタに由来する伝統的な
キー配置が採用されているので、人間工学的に多くの問
題点を含んでおり、長期間の連続操作による操作者の疲
労が大きくなり、操作者の打鍵速度の向上に支障を与え
るという問題点があった。具体的には、以下の〜に
示すような欠点があった。
【0004】 第1の欠点は、掌を休めるための「パ
ームレスト」が存在しないことである。
【0005】 第2の欠点は、キー群の配置が左右非
対称であり、左手に比較して右手に負担がかかりすぎる
ことである。例えば、文字・数字キー群による文字の入
力中に「カーソル」,「DEL」,「INS」,「RO
LL UP」,「ROLLDOWN」,「HOME C
LR」,および「HELP」等の機能キーや、右端に配
列された各種の記号キーを打鍵する場合には、右手を右
方に移動しなければならなかったことである。
【0006】 第3の欠点は、各段毎に左右にずれた
キー配置であるために、キー配置を覚え難いことであ
る。例えば、連続的な数字入力用のテンキーとして右手
側の文字・数字キー群が使用される場合に(このような
場合はいわゆるノートパソコンで採用されるキーボード
等で生じる)、その数字の入力に際して紛らわしさが生
じる。
【0007】 第4の欠点は、可変機能キー群(「f
・n(n=1,2,…)」で表現されるキー群)を使用
する際に、この可変機能キー群が配置された段は手指
(拇指以外の指)のホームポジションから遠いので(一
般的に最上段に配置される)、その可変機能キー群を打
鍵し難いことである。
【0008】 第5の欠点は、カーソルキーの押下に
よるカーソルの移動が「段階(ディジタル)的な移動」
だけで「アナログ的な移動」ができなかったことであ
る。
【0009】 第6の欠点は、キー配置が人間の掌の
形に対応していないことである。
【0010】本発明の目的は上述の点に鑑み、従来の鍵
盤の欠点を解決し、鍵盤のキー配置を人間工学的に最適
化し、長期間の連続的な鍵盤操作に対しても疲労が少な
く、かつ打鍵速度の向上を可能ならしめる鍵盤を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の鍵盤は、一定の
間隔を設けて左右に分割され左右対称にそれぞれ4段5
列の碁盤目状に配置された文字・数字キー群と、左右の
前記文字・数字キー群の中間に前記文字・数字キー群に
隣接して配置された固定機能・記号キー群と、前記文字
・数字キー群の外側に隣接して左右の両端部に配置され
た固定機能キー群と、左右の前記文字・数字キー群に対
応して、左右の掌を載せるために確保されるパームレス
トと、前記パームレストに掌を載せた状態で左右の拇指
をそれぞれの付け根を中心としてそれぞれ左右に開閉し
たときに指先が描く円弧上に配置される拇指キー群と、
前記拇指キー群と前記固定機能・記号キー群とに囲まれ
た場所に配置されるカーソルキー群とを有する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の内容を具体的か
つ詳細に説明する。
【0013】「そもそも鍵盤の役割はなにか?」といえ
ば、「文字,数字,および記号の入力,ならびに機能の
指定」であり、「機能の指定」を行うための「機能キ
ー」はさらに「固定機能キー」,「可変機能キー」,お
よび「カーソルキー」に分類される。
【0014】上述の鍵盤の役割を考えると、「鍵盤上の
各キーを可及的に手を動かすことなく打鍵可能なように
するためにはいかなるキー配置が最適か?」ということ
が問題となる。
【0015】本発明では、上記の問題に対する1つの回
答として、以下の〜に示すような特徴的なキー配置
を有する鍵盤の構成を提示した。
【0016】 本発明の構成の特徴の第1点は、手指
キー群(拇指以外の指が使用されて打鍵されるキー群)
のキー配置の最適化に関するものである。すなわち、文
字・数字キー群を左右に均等に分割し、その中間に固定
機能・記号キー群をほぼ左右対称に配置したことであ
る。
【0017】人間の手が左右2本であるので、その能力
を最大限に発揮させるため、まず文字・数字キー群を左
右に分割した。そして、左右それぞれの文字・数字キー
群を4段5列の碁盤目状のキー配置とすることにより、
配置を覚えやすくし、かつ、テンキーへの転換を容易に
した。
【0018】その際、従来の鍵盤でキー配置が左右非対
称になる原因となり右手側に偏在していた記号キー群の
中のいくつか(例えば、12個の記号キー群の中の8個
の記号キー群)および各種の固定機能キー群を、中央部
にほぼ左右対称に配置した。これにより、これらのキー
群の打鍵に際しての手の移動を少なくするとともに、キ
ー配置の対称性を維持し、左右の手の疲労を平均化し、
打鍵を容易にした。
【0019】従来の伝統的なキーボードでは、昔のタイ
プライタの名残で、文字・数字キー群が一体になってい
た(分割されていなかった)。この従来のキー配置で
は、左右の手指を文字・数字キー群のそれぞれのホーム
ポジションに載せた場合に、左外側の一列の固定機能キ
ー群は容易に打鍵することが可能であったが、右側には
記号キー群が文字・数字キー群の外側に隣接して配置さ
れているので、右外側の固定機能キー群は記号キー群の
段越え打鍵となり、右手をホームポジションから移動し
なければ打鍵できなかった。
【0020】本発明では、文字・数字キー群を左右に分
割することにより、左右それぞれの文字・数字キー群の
中間の合計4列に固定機能・記号キー群(固定機能キー
群と記号キー群との集合)を配置することができ、それ
らの固定機能・記号キー群を手を動かすことなく容易に
打鍵できることになる。この措置により、「DEL」,
「BS」,および鍵括弧等の固定機能キーや記号キー
(使用頻度が高いにもかかわらず、従来の鍵盤では文字
・数字キー群から離れて配置されていた固定機能キーや
記号キー)が、本発明では、文字・数字キー群に隣接し
て配置され、打鍵することが容易になる。
【0021】 本発明の構成の特徴の第2点は、左右
両側の文字・数字キー群に対応して、それぞれの文字・
数字キー群の下方に充分な場所をとり、掌を休めるため
のパームレストを確保したことである。これは、人間工
学上極めて有意義なことである。
【0022】 本発明の構成の特徴の第3点は、拇指
の活用(拇指キー群およびカーソルキー群の最適化)に
関するものである。
【0023】ゲーム機の操作が拇指ばかりであることか
ら分かるように、拇指は極めて有能な指である。本発明
では、この有能な拇指キーを十二分に活用することによ
り、シフトキーを含む重要な固定機能キー群を拇指キー
群の中に多数収容するとともに、手をほとんど移動させ
ずにカーソルの操作を拇指によって容易に行うことがで
きるように新しい工夫をしている。
【0024】この第3点の特徴は上記の第1点の特徴
(手指キー群に関する特徴)と密接に関連し、両者一体
となって、本発明の鍵盤を構成するものである。
【0025】なお、本発明では、拇指で打鍵操作するキ
ー群の中のカーソルキー群以外のものを「拇指キー群」
と呼ぶことにする。
【0026】拇指で打鍵操作するキーの数を増加させる
場合における有効な拇指キー群の配置は、手指をそれぞ
れのホームポジションにおいた自然の姿で、掌をパーム
レスト(上記の参照)に載せた状態において、拇指を
伸ばしてその付け根を中心に左右に開閉したときに、拇
指の指先が描く円弧上に各拇指キーを配列することであ
る。これにより、実用上、片側4個までの拇指キー群を
設置することができる(「4個」という数は拇指の左右
開閉角度やキーの適切な大きさ等に鑑みた経験則に基づ
いている)。また、さらに、両側の拇指キー群の中間
(鍵盤全体の中央部)にも拇指キー(一般的にはスペー
スキー)を配置することができる。
【0027】上述のような拇指キー群とそれらの上方の
手指キー群との中間には、当該手指キー群の下辺を底辺
とし、鍵盤中央部下方で左右の両拇指キー群の中間を頂
点とする、ほぼ逆三角形〜逆T形の場所(領域)ができ
る。本発明では、この場所を有効に活用し、その場所に
カーソルキー群を配置している。
【0028】このような場所を活用してカーソルキー群
を配置すれば、拇指キー群がカーソルキー群に隣接する
こととなるので、掌を若干内側に捻るだけで、拇指でカ
ーソルキー群を容易に打鍵できるようになる。その上、
逆三角形の大きい場所を利用することができるので、各
カーソルキーの大きさを充分大きくすることが可能とな
り、カーソルキーの打鍵が容易となる。
【0029】具体的には、各カーソルキーが以下のa〜
cに示すように設置されることにより、ほぼT字形に配
置されたカーソルキー群が構成される。 a.手指キー群の下方中央部に、上向きカーソルキー
(カーソルを上方向に移動させるためのカーソルキー)
が設置される。 b.上向きカーソルキーの真下に隣接させて、下向きカ
ーソルキー(カーソルを下方向に移動させるためのカー
ソルキー)が設置される。 c.上向きカーソルキーの左右に隣接させて、それぞ
れ、左向きカーソルキー(カーソルを左方向に移動させ
るためのカーソルキー)および右向きカーソルキー(カ
ーソルを右方向に移動させるためのカーソルキー)が配
置される。
【0030】このとき、前述のように円弧上に配置され
た左右の拇指キー群と先に述べた手指キー群とに囲まれ
た場所を充分に活用するように、各カーソルキーの形状
が定められる。
【0031】
【実施例】
(1) 第1の実施例
【0032】図1は、本発明の鍵盤の第1の実施例の構
成(鍵盤表面におけるキー配置)を示す図である。な
お、本実施例の鍵盤は、デスクトップタイプのパソコン
等に適用される鍵盤に該当する。
【0033】本実施例の鍵盤は、手指キー群10と、手
指キー群10中の左右の文字・数字キー群11および1
2に対応して左右の掌を載せるために確保されるパーム
レスト21および22と、パームレスト21および22
に掌を載せた状態で左右の拇指をそれぞれの付け根を中
心としてそれぞれ左右に開閉したときに指先が描く円弧
上に配置される拇指キー群30(左拇指キー群31,右
拇指キー群32,および中央拇指キー33)と、拇指キ
ー群30と手指キー群10中の固定機能・記号キー群1
3とに囲まれた場所に配置されるカーソルキー群40
と、最上段の1列に配置される可変機能キー群50
(「STOP」キーおよび「COPY」キーといった固
定機能キーも含む)とを含んで構成されている。なお、
可変機能キー群50がなくても、本発明の構成を実現す
ることは可能である。
【0034】手指キー群10は、一定の間隔を設けて左
右に分割され左右対称(鍵盤の中央縦線に対しての左右
対称)にそれぞれ4段5列の碁盤目状に配置された文字
・数字キー群11および12と、左の文字・数字キー群
11と右の文字・数字キー群12との中間に文字・数字
キー群11および12に隣接して配置された固定機能・
記号キー群13と、文字・数字キー群11および12の
外側に隣接して左右の両端部に配置された固定機能キー
群14および15とを含んで構成されている。
【0035】なお、本実施例では、文字・数字キー群1
1および12における文字キー群の配置は「M式」の鍵
盤のキー配置に準拠している。しかし、文字キー群の配
置はこれに限定されるものではなく、他の形式(JIS
形式やIBM系の形式等)でもかまわないことはいうま
でもない。
【0036】図3〜図6は、本実施例の鍵盤における文
字・数字キー群11および12の配置の妥当性を説明す
るための図である。
【0037】図7〜図9は、本実施例の鍵盤の拡張的な
使用態様を説明するための図である。
【0038】次に、以下の〜において、このように
構成された本実施例の鍵盤におけるいくつかの要点につ
いて詳細な説明を加える。
【0039】 図3〜図6を参照して、本実施例の鍵
盤における文字・数字キー群11および12の配置の妥
当性について説明する。
【0040】本実施例では、図3に示すように、文字・
数字キー群11および12の各々の中の人差し指,中
指,および薬指が打鍵を担当する4列のキー群は碁盤目
状に上下の位置を揃えて配置される。また、文字・数字
キー群11および12の中で小指が打鍵を担当する1列
のキー群だけは、小指の指先の上下の位置と他の指の指
先の上下の位置との差に相当した上下の段差をつけて下
にずらして配置される。このような配置が最善である理
由について、以下に説明する。
【0041】なお、実際には、文字・数字キー群11お
よび12の外側に、小指で操作すべき固定機能キー群1
4および15が1列分配置される。そこで、この固定機
能キー群14および15の配列は文字・数字キー群11
および12中の小指で操作すべきキー群と並ぶことにな
り、文字・数字キー群11および12中の人差し指,中
指,および薬指が打鍵を担当する4列のキー群と上下の
段差を付けて配置されるのは、外側の2列のキー群とな
る。
【0042】人間の手の自然な姿においては、人差し指
と中指と薬指との3者の間の指先の高さの差は僅少で、
小指の指先の位置だけが特別に低い。
【0043】したがって、図4に示すように、文字・数
字キー群11および12の各々の5列全部を碁盤目状に
揃えると、小指キー(小指で操作すべきキー。以下、他
の手指で操作すべきキーについても同様の表現をとる)
の打鍵操作に際して手を上方に移動しなければならず、
人間工学的な操作性に劣ることになる。
【0044】これに対して、図3に示すように、人差し
指キー(2列),中指キー,および薬指キーの4列を同
じ高さに碁盤目のように揃え、小指キーの列だけ低く下
げることは、人間工学的に適切な配置といえる。
【0045】ここで、さらに、各指毎に高さを変えた図
5に示すようなキー配置も考えられる。しかし、人差し
指と中指と薬指との3者の間の指先の高さの差が僅少で
あることに起因して、図3に示すキー配置は図5に示す
キー配置の場合とほとんど変わらない優れた操作性を有
している。また、実用的には、各指毎に高さを変えた図
5の場合に比較して、図3の場合(本実施例の場合)に
は、次に示すような優れた特徴が生ずる。
【0046】第1には、図6に示すように、数字を連続
的に入力するときに、「NUM」キーにより、右手側の
文字・数字キー群12をテンキーとして使用する際に、
従来の鍵盤における通常のテンキー(右側に別個に設置
されたテンキー)と同じ碁盤目状の配置を実現すること
ができるので、打鍵すべきキーが分かりやすくなる。
【0047】第2には、下記ので説明するように文字
・数字キー群11および12中のキーと「f・nシフ
ト」キーとの操作によって可変機能キー群50中のf・
nキーの操作を行わせる際に、大部分の文字・数字キー
が横一列に配置されていれば、実物の可変機能キー群5
0中のf・nキーとの対応が分かりやすくなる。
【0048】 図7および図8を参照して、文字・数
字キー群11および12を可変機能キー群50中のf・
nキーとして転換使用する場合の態様について説明す
る。
【0049】本実施例の鍵盤の最上段に横1列に配置さ
れる可変機能キー群50中のf・nキーは、文字・数字
キー群11および12のホーム段である第3段から遠く
離れており、打鍵しにくい。しかも、可変機能キー群5
0は、日本文を入力中に頻繁に使用される文字種(カタ
カナ,ひらがな,漢字,および英文字)の指定キーとし
て頻繁に使用される。
【0050】そこで、拇指キー群30中の特定のキー
(このキーを「f・nシフト」キーと呼ぶ。図1には示
していない)によりシフトして、左右の文字・数字キー
群11および12中の打鍵しやすい位置にあるキー群を
可変機能キー群に転換使用(シフト)することが非常に
有効である。
【0051】例えば、日本電気株式会社製のパソコンP
C−9800シリーズで採用されている鍵盤(JISに
準拠したキー配置の形式の鍵盤)の場合には、f・1キ
ー〜f・10キーの可変機能キーが5個ずつ区切られて
配置されている。可変機能キー群50がこのような鍵盤
における可変機能キー群のように配置されているものと
すると、図7に示すように、左手側の文字・数字キー群
11の第3段(文字キー群の中段)をf・1キー〜f・
5キーに割り当て、右手側の文字・数字キー群12の第
3段をf・6キー〜f・10キーに割り当てると(拇指
キー群30中の「f・nシフト」キーと当該中段のキー
群とを同時に押下するとf・1キー〜f・5キーを打鍵
したきと同様の効果が生じるようにすると)、非常に分
かりやすくなる。
【0052】この場合に、例えば、第2段のキー群を
「SHIFT」キー+f・nキー(「SHIFT」キー
とf・nキーとを同時に押下した場合の機能)に割り当
て(拇指キー群30中の「f・nシフト」キーと第2段
のキー群とを同時に押下すると「SHIFT」キーとf
・nキーとを同時に打鍵したきと同様の効果が生じるよ
うにし)、また第4段のキー群を「CONTROL」キ
ー+f・nキーに割り当てると(拇指キー群30中の
「f・nシフト」キーと第2段のキー群とを同時に押下
すると「CONTROL」キーとf・nキーとを同時に
打鍵したきと同様の効果が生じるようにすると)、操作
性がさらに大変優れたものになる。
【0053】また、DOS/V系のパソコン等で採用さ
れている鍵盤(IBM系の形式の鍵盤)の場合には、f
・nキーが4個ずつ区切って配置されている。可変機能
キー群50がこのような鍵盤における可変機能キー群の
ように配置されているものとすると、図8に示すよう
に、右手側の文字・数字キー群12の第2段をf・1キ
ー〜f・4キーに割り当て、第3段をf・5キー〜f・
8キーに割り当て、第4段をf・9キー〜f・12キー
に割り当てると、ちょうどキーが4個ずつ横に並んでい
るので非常に分かりやすくなる。
【0054】 拇指キー群30へのキーの割当てにつ
いて説明を加える。
【0055】上述のに示すように、拇指キー群30中
のキーを「f・nシフト」キーとして使用して、可変機
能キー群50の機能を打鍵しやすいホームポジションキ
ー(文字・数字キー群11および12中のキー)上に実
現することは極めて有効である。しかし、このようなキ
ーの割当てには、他に種々な役割に利用可能な重要な拇
指キー群30中の1つの拇指キーを上記の目的のために
占有することになるというデメリットもある。
【0056】一般的に、拇指キー群30中のキーは、J
IS形式の鍵盤の場合には、「XFER」キーや「NF
ER」キーに使用される。また、図1に示すような「M
式」の鍵盤の場合には、「子音シフト」キーや「母音シ
フト」キーに拇指キー群30中のキーが使用される。さ
らに、拇指キー群30中のキーには、鍵盤の操作性向上
のために「CONTROL」キーや「GRAPH」キー
も割り当てたいし、スペースキーへの割当てももちろん
必要である(図1では、中央拇指キー33にスペースキ
ーが割り当てられている)。
【0057】しかし、拇指キー群30における拇指キー
の数には、実用上限度がある。
【0058】ここで、日本文の入力に関しては、前述の
ように、カタカナ,ひらがな,漢字,および英文字の切
替えが頻繁に出現するので、前述のような「f・nシフ
ト」キーを拇指キー群30中に設置し、その「f・nシ
フト」キーによって文字種の切替えを容易にすることが
効果的である。
【0059】ところが、英文の入力に関しては、大文字
と小文字との切り替えは頻繁にあるが、これは左右の小
指で操作する「SHIFT」キー(図1に示す鍵盤には
存在しないが、固定機能キー群14および15中に設置
される「SHIFT」キー)で処理されるので、拇指キ
ー群30中のキーを必要としない。
【0060】一方において、スペースキーの頻度に着目
すると、日本文の入力においてはスペースキーの使用頻
度はそれはど高くないので、1個のスペースキーで充分
だが、英文の場合には1ワードごとに1スペースが必要
だからスペースキーの頻度は著しく高く、左右の手の何
れの手でも複数の態様で入力できることが望ましい。
【0061】本実施例、ひいては本発明の鍵盤では、日
本文の入力を対象としたモード(日本文モード)と英文
の入力を対象としたモード(英文モード)との切替えに
連動して、拇指キー群30中の特定のキーを、それぞ
れ、日本文モードでは「f・nシフト」キーとして機能
させ、英文モードではスペースキーとして機能させてい
る。これにより、数に限度がある拇指キー群30中のキ
ーの有効利用を図っている。
【0062】 図9を参照すること等によって、本実
施例の鍵盤が日本文入力方式の「M式」の鍵盤として適
用される場合における拇指キー群30の使用態様につい
て説明を加える。
【0063】本実施例の鍵盤を「M式」に適用するに際
しては、図1に示すように、「M式」で使用される「子
音シフト」キーおよび「母音シフト」キーが拇指キー群
30中に設置される。ここで、「子音シフト」キーとは
文字・数字キー群11および12中の特定のキー(子音
キー)を拗音用子音キーにシフトさせるキーをいう。ま
た、「母音シフト」キーとは、文字・数字キー群11お
よび12中の特定のキー(母音キー)を内音用母音キー
または入声音用母音キーにシフトさせるキーをいう。
【0064】本実施例の鍵盤では、このような「子音シ
フト」キーおよび「母音シフト」キーを、次の用途に活
用することができる。
【0065】第1の用途は、文字・数字キー群11およ
び12中の数字キーを記号キーにシフト(転換使用)す
ることである。「子音シフト」キーによって10個の記
号を入力でき、「母音シフト」キーによってさらに10
個の記号を入力できるので、従来から存在する「SHI
FT」キーによる10個の記号の入力と合計して、30
個の記号を数字・文字キー群11および12中のキーだ
けで入力できるようになる。
【0066】第2の用途は、カーソルキー群40中の各
カーソルキーを可変機能キー群50中のキーにシフト
(転換使用)することである。
【0067】上述のように、日本文の入力中には頻繁に
カタカナ,ひらがな,漢字,および英文字等の切替えが
必要となる。ここで、このような切替えは、通常市販の
応用ソフトウェアではf・6キー〜f・10キーによっ
て行われる。
【0068】本実施例の鍵盤では、「子音シフト」キー
または「母音シフト」キーでシフトすることにより、例
えば、図9に示すように、左向きカーソルキーをf・7
キーとして転換使用させ、上向きカーソルキーをf・8
キーとして転換使用させ、右向きカーソルキーをf・9
キーとして転換使用させ、下向きカーソルキーをf・1
0キーとして転換使用させることができる。これによ
り、例えば、それぞれのカーソルキーによって全角カタ
カナ,全角英文字,半角カタカナ,および半角英文字を
指定することができるようになる。すなわち、手指でホ
ームポジションから遠く離れた可変機能キー群50を操
作することなく、拇指だけで楽に文字種の指定が可能と
なる。
【0069】 本実施例、ひいては本発明におけるカ
ーソルキー群40の配置による有利な点について説明す
る。
【0070】従来の鍵盤では、カーソルキー群は右手側
の下方に離れて存在していたので、打鍵に際しては掌を
右に大きく移動することが必要であり、文字・数字キー
群の打鍵からカーソルキー群の打鍵に切り替える際およ
びカーソルキー群の打鍵から文字・数字キー群の打鍵に
復帰する際に、鍵盤上のキー群に対する目視が必要であ
った。これに対して、本発明では、掌を若干捻るだけ
で、中指の先端はホームポジションをキープしたまま、
カーソルキー群40を打鍵できるので、カーソルキー群
40と文字・数字キー群11および12との打鍵の切替
えの際に、ブラインドタッチを継続することができる。
【0071】 カーソルキー群40の拡張的な使用態
様について説明する。
【0072】従来の鍵盤では、鍵盤操作中に、図形の作
画,アイコンの指定,およびプルダウンメニューの指定
等で、アナログ的なポインティングデバイスが必要とな
ったときに、鍵盤から手を離してマウス等に持ち替える
ことが必要であり、そのような操作において煩わしさが
生じるという欠点があった。
【0073】本実施例、ひいては本発明の鍵盤では、文
字入力モード(文字を入力するモード)と図形入力モー
ド(図形を入力するモード)とで、カーソルキー群40
中のカーソルキーの機能を変化させることによって、上
述の欠点を除去している。
【0074】すなわち、カーソルキー群40は、文字入
力モードにおいては、各カーソルキーの1打鍵毎に、1
文字分/1行分(左右への1文字分または上下への1行
分)だけカーソルを移動させる機能を備えている。一
方、図形入力モード(画像入力モード)では、各カーソ
ルキーを押し下げている期間中には、左向きカーソルキ
ーおよび右向きカーソルキーでは左右に、上向きカーソ
ルキーおよび下向きカーソルキーでは上下に、連続的に
1画素分ずつカーソルを移動させ続けるような機能を備
えている。これによって、上述のようなマウス等に持ち
替える手間を省いている。
【0075】なお、上述の「図形入力モード」には、文
字入力モードにおいて特定のキーまたは特定のキー群の
組み合わせをカーソルキーとともに打鍵した際を含むよ
うに設定することもできる。すなわち、例えば、文字入
力モード中でも、「母音シフト」キー+「NFER」キ
ー(当該両キーの打鍵の組み合わせ)等のように予め定
めておいた特定のキー群の打鍵の組み合わせにより、カ
ーソルキー群40を上記のような「カーソルの連続的移
動用」に転換使用すること(「元に復帰させること」を
含む)も可能となる。
【0076】(2) 第2の実施例
【0077】図2は、本発明の鍵盤の第2の実施例の構
成(鍵盤表面におけるキー配置)を示す図である。
【0078】図1に示す第1の実施例は、鍵盤上でキー
配置の場所を充分広く取ることが可能な場合の実施例で
あった。この第1の実施例の鍵盤では、手指キー群10
が内側に傾けられているので、操作者の手首に無理がか
からず、その点で理想的なキー配置といえる。
【0079】しかし、鍵盤の大きさが制限されたノート
ブックタイプのパソコン等で採用される鍵盤において
は、そのようなキー配置を必ずしも採れるとは限らな
い。このような場合においても、本発明の鍵盤は適用可
能であり、その場合の実施例が図2に示す第2の実施例
の鍵盤である。
【0080】この第2の実施例においても、許容された
(限られた)広さの場所の範囲内で、第1の実施例と同
様の効果をあげることができる。すなわち、無駄な手の
移動を必要とすることなく、重要な機能の指定,使用頻
度の高い記号の入力,およびカーソルキーの操作等を行
うことができ、左右対称のキー配置に基づく優れた操作
性が保持されている。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鍵盤は、
従来の鍵盤の不合理な点を解決し、重要機能の指定,使
用頻度の高い記号の入力,カーソルキーの操作,および
連続数字の入力等において手を大きく動かす必要をなく
し、さらにパームレストも具備することにより、鍵盤の
操作性の向上(操作の簡易化や継続使用の容易化等)を
達成することができ、鍵盤の使用に際しての「作業効率
の向上」や「疲労の減少」という顕著な効果を奏するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鍵盤の第1の実施例の構成(鍵盤表面
におけるキー配置)を示す図である。
【図2】本発明の鍵盤の第2の実施例の構成(鍵盤表面
におけるキー配置)を示す図である。
【図3】図1に示す鍵盤上の文字・数字キー群の配置を
説明するための図である。
【図4】図1に示す鍵盤上の文字・数字キー群の配置を
説明するための図である。
【図5】図1に示す鍵盤上の文字・数字キー群の配置を
説明するための図である。
【図6】図1に示す鍵盤上の文字・数字キー群の配置を
説明するための図である。
【図7】図1に示す鍵盤の拡張的な使用態様を説明する
ための図である。
【図8】図1に示す鍵盤の拡張的な使用態様を説明する
ための図である。
【図9】図1に示す鍵盤の拡張的な使用態様を説明する
ための図である。
【符号の説明】
10 手指キー群 11,12 文字・数字キー群 13 固定機能・記号キー群 14,15 固定機能キー群 21,22 パームレスト 30 拇指キー群 31 左拇指キー群 32 右拇指キー群 33 中央拇指キー 40 カーソルキー群 50 可変機能キー群

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定の間隔を設けて左右に分割され左右
    対称にそれぞれ4段5列の碁盤目状に配置された文字・
    数字キー群と、 左右の前記文字・数字キー群の中間に前記文字・数字キ
    ー群に隣接して配置された固定機能・記号キー群と、 前記文字・数字キー群の外側に隣接して左右の両端部に
    配置された固定機能キー群と、 左右の前記文字・数字キー群に対応して、左右の掌を載
    せるために確保されるパームレストと、 前記パームレストに掌を載せた状態で左右の拇指をそれ
    ぞれの付け根を中心としてそれぞれ左右に開閉したとき
    に指先が描く円弧上に配置される拇指キー群と、 前記拇指キー群と前記固定機能・記号キー群とに囲まれ
    た場所に配置されるカーソルキー群とを有することを特
    徴とする鍵盤。
  2. 【請求項2】 文字入力モードでは各カーソルキーの1
    打鍵毎に1文字分/1行分だけカーソルを移動させる機
    能を備え、図形入力モードでは各カーソルキーを押し下
    げている期間中に当該各カーソルキーに対応する方向に
    1画素毎に連続的にカーソルを移動し続ける機能を備え
    るカーソルキー群を有することを特徴とする請求項1記
    載の鍵盤。
  3. 【請求項3】 小指と他の手指との指先の上下位置の差
    に基づいて、小指が打鍵を担当する左右の文字・数字キ
    ー群中の外側の1列のキー群と左右の固定機能キー群と
    が左右の文字・数字キー群中の内側の4列のキー群より
    も下方にずらして配置されることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の鍵盤。
  4. 【請求項4】 文字・数字キー群によって通常の鍵盤の
    可変機能キー群の機能を実現するための「f・nシフ
    ト」キーを備える拇指キー群を有することを特徴とする
    請求項1,請求項2,または請求項3記載の鍵盤。
  5. 【請求項5】 日本文入力モードでは文字・数字キー群
    中の複数個の文字キーをf・nキーにシフトさせるため
    の「f・nシフト」キーとして機能し、英文入力モード
    ではスペースキーとして機能するキーを備える拇指キー
    群を有することを特徴とする請求項1,請求項2,また
    は請求項3記載の鍵盤。
  6. 【請求項6】 拇指キー群の中に「子音キーを拗音用子
    音キーにシフトさせる「子音シフト」キー」と「母音キ
    ーを内音用母音キーおよび入声音用母音キーのいずれか
    にシフトさせる「母音シフト」キー」とを含み、「子音
    シフト」キーおよび「母音シフト」キーがカーソルキー
    群中の各カーソルキーを特定のf・nキーにシフトさせ
    るシフトキーとして機能することを特徴とする請求項
    1,請求項2,または請求項3記載の鍵盤。
  7. 【請求項7】 拇指キー群の中に「子音キーを拗音用子
    音キーにシフトさせる「子音シフト」キー」と「母音キ
    ーを内音用母音キーおよび入声音用母音キーのいずれか
    にシフトさせる「母音シフト」キー」とを含み、「子音
    シフト」キーおよび「母音シフト」キーが文字・数字キ
    ー群中の複数個の数字キーをそれぞれ特定の記号キーに
    シフトさせるシフトキーとして機能することを特徴とす
    る請求項1,請求項2,または請求項3記載の鍵盤。
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