JP2867972B2 - 羽根トラバース装置 - Google Patents

羽根トラバース装置

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JP2867972B2 JP8223135A JP22313596A JP2867972B2 JP 2867972 B2 JP2867972 B2 JP 2867972B2 JP 8223135 A JP8223135 A JP 8223135A JP 22313596 A JP22313596 A JP 22313596A JP 2867972 B2 JP2867972 B2 JP 2867972B2
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    • B65H54/2839Traversing devices; Package-shaping arrangements with a rotating guide for traversing the yarn counter rotating guides, e.g. wings
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右両端に折り返
し点を有する糸のトラバース軌跡を形成するための糸ガ
イドに沿って2枚の回転羽根を逆方向に回転させて糸を
トラバースさせるとともに前記折り返し点で2枚の回転
羽根間での糸の受け渡しが行えるようにしたトラバース
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のトラバース装置としては、図8
に示されるものが知られている。糸のトラバース軌跡を
形成するための円弧状の糸ガイド101が設けられ、こ
の糸ガイドの左右両端のA点とB点との間で糸がトラバ
ース(往復動)する。この糸ガイド101を挟むように
上下に二枚の回転羽根102、103が配設される。下
の回転羽根102は時計回りの回転軸104に取り付け
られ、上の回転羽根103は回転軸104と同軸で反時
計回りの中空軸105に取り付けられる。そのため二枚
の回転羽根102、103は所定の間隔Hを隔てて互い
に逆回転する。下の回転羽根102の先端102aがB
点からA点への左行きトラバースを担当し、上の回転羽
根103の先端103aがA点からB点への右行きトラ
バースを担当する。
【0003】図面の左側は折り返し点Aの糸の受け渡し
状態を示し、図面の右側は折り返し点Bの糸の受け渡し
状態を示す。折り返し点Aでは、下の回転羽根102の
先端102aから上の回転羽根103の先端103aへ
と糸が受け渡され、折り返し点Bでは、上の回転羽根1
03の先端103aから下の回転羽根102の先端10
2aへと糸が受け渡される。
【0004】この糸の受け渡しのために、糸ガイド10
1の上下であって折り返し点A、Bの近辺に補助ガイド
106、107、108、109が設けられる。折り返
し点Bでは、補助ガイド106が内向きに突き出してお
り、左行き用の先端102aに糸を係止させるととも
に、補助ガイド107が外向きに突き出しており、右行
き用の先端103aの糸を開放させる。折り返し点Aで
は、補助ガイド109が内向きに突き出しており、右行
き用の先端103aに糸を係止させるとともに、補助ガ
イド108が外向きに突き出しており、左行き用の先端
102aの糸を開放させる。このように補助ガイド10
6、107で折り返し点Bでの糸の受け渡しを実現し、
補助ガイド108、109で折り返し点Aでの糸の受け
渡しを実現する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなトラバース
装置で上流側に糸切れが発生すると、トラバース装置の
糸に弛みが生じ、折り返し点での糸の受け渡しが前述の
ように行われず、折り返し点を過ぎて糸が持ち込まれ、
糸が回転羽根の根元に巻き付くことがある。
【0006】糸の巻き付きが発生すると、巻き付いた糸
を取り除く必要がある。しかし、回転羽根の根元であっ
て駆動装置との間の狭い空間に巻き付いているため、ト
ラバース装置を分解しなければ除去できず、除去に際し
て時間と手間がかかるという問題点があった。
【0007】そこで本発明は、従来の技術の有するこの
ような問題点に鑑みてなされたものであり、糸切れ時に
折り返し点を越えて糸が回転羽根で運ばれて、回転羽根
の根元に糸が巻き付くのを防止することができるトラバ
ース装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のうち請求項1記載の発明は、トラバース軌跡を形成
するためのガイド面を有する糸ガイドと、この糸ガイド
に沿って互いに逆方向に回転し、糸走行方向の上下に配
設した2枚の回転羽根とを備え、前記トラバース軌跡の
折り返し点での前記回転羽根同士の糸の受け渡しを行う
羽根トラバース装置であって、前記折り返し点を通り過
ぎた位置に、糸切れ時に前記回転羽根に巻き込まれる糸
に対する糸切断装置を設けたことを特徴とするものであ
る。これにより、糸切れ時に前記回転羽根に巻き込まれ
ようとする糸が切断され、巻き込みが阻止される。請求
項2記載の発明は、請求項1において、前記糸切断装置
はヒータであって、このヒータは糸切れの発生が予測さ
れる所定時間だけオンするよう設定されたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1において、糸切れ時に
前記羽根で巻き込まれる糸を前記糸切断装置に導く糸道
規制ガイドを設けたものである。請求項4記載の発明
は、トラバース軌跡を形成するためのガイド面を有する
糸ガイドと、この糸ガイドに沿って互いに逆方向に回転
し、糸走行方向の上下に配設した2枚の回転羽根とを備
え、前記トラバース軌跡の折り返し点での前記回転羽根
同士の糸の受け渡しを行う羽根トラバース装置であっ
て、前記折り返し点を通り過ぎた位置に、糸切れ時に前
記回転羽根で巻き込まれようとする糸に対してエア作動
の糸道変更手段を設けたことを特徴とするものである。
これにより、糸切れ時に前記羽根に巻き込まれようとす
る糸の糸道が変わって、巻き込みが阻止される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ説明する。図1は本発明のトラバース装置の要
部の斜視図、図2は左の折り返し点Aでの糸の受け渡し
状態を示す図、図3は右の折り返し点Bでの糸の受け渡
し状態を示す図である。
【0010】通常トラバース装置は複数のトラバースユ
ニットU1,U2,U3・・・横方向一列に列設して構
成されている。図1には一つのトラバースユニットU1
が示されている。1はトラバース中心の左右に配設され
た糸ガイド、2は上側に位置してトラバース中心O1の
回りの反時計方向に回転する回転羽根、3は下側に位置
してトラバース中心O1から偏心する中心の回りの時計
方向に回転する回転羽根、4は折り返し点Aの補助ガイ
ド、5は折り返し点Bの補助ガイド、6は糸ガイド1の
下面であって折り返し点Bを通り過ぎた位置に張り付け
て設けられた糸切断装置としてのヒータ、7はヒータの
オンオフを制御する制御装置、8は糸ガイド1の下面に
設けられ、ヒータ6を横切る糸道を形成するための糸道
規制ガイドであり、これらが一つのトラバースユニット
の主要部分となっている。なお、11はタッチローラ又
はフリクションローラ、12はボビンホルダ、35はボ
ビンホルダ12に装着されたボビン、Pはボビン35に
糸が巻かれたパッケージである。なお15は補助ガイド
4をブロック16を介して支持するブラケットであり、
17は補助ガイド5をブロック16を介して支持するブ
ラケットである。
【0011】図3の折り返し点Bの断面図に示されるよ
うに、ヒータ6は糸ガイド1の下面に埋設されたプレー
トヒータであって、ヒータ6の下側を通過する合成樹脂
の糸を溶断するだけの熱量を局部的に発生できるもので
ある。図1において、糸切れ時に上側の回転羽根2で折
り返し点Bを越えて持ち込まれて巻き込まれようとする
糸は、糸ガイド1から回転羽根2の根元のハウジング部
に向かって接線方向(矢印a)の糸道を形成しながら、
巻き込まれる。そこで、回転羽根2の根元に向かう矢印
aの糸道を横切る位置にヒータ6を設ける。
【0012】ヒータ6で溶断すべき糸は出来るだけ下流
の糸が好ましい。また、ヒータ6の面積を小さくするこ
とが好ましい。そのため、糸ガイド1の下面であって折
り返し点B付近に円弧突起状の糸道規制ガイド8が設け
られている。タッチローラ11から矢印aに向かう糸の
糸道は糸道規制ガイド8によって屈曲させられ、糸道規
制ガイド8を経た糸がヒータ7の真下に位置したままで
あり、巻き込まれた糸はその下流側で溶断され、巻き込
みが停止される。
【0013】制御装置7はヒータ6のオンオフ制御を行
う。ヒータ6を常時オンにすることもできるが、電力消
費が多くなる。糸切れはトラバース装置が取り付けられ
る巻取機のある種の作動時に生じやすいことが統計的又
は経験的に判っていることが多い。そこで、トラバース
装置が取り付けられる巻取機の制御装置7が、巻取機の
作動のうち糸切れを生じやすいタイミングの前後の所定
時間だけヒータをオンする。
【0014】例えば、紡出機とコデットローラと紡糸巻
取機とで合成繊維の糸条を巻き取るシステムが構成され
ている場合であって、トラバース装置が紡糸巻取機に取
り付けられているとする。また、紡糸巻取機が自動的に
満巻ボビンから空ボビンへの糸の移替えを行うオートレ
ボ機能を有し、最初のスタート時には手動操作で糸を掛
ける糸掛け装置を有しているとする。このようなシステ
ムの場合、糸切れが発生し易いタイミングは、オートレ
ボ時と糸掛け時である。そこで、オートレボがスタート
するタイミング(空ボビンが挿着されたボビンホルダの
回転スタート時)、又は手動糸掛けがスタートするタイ
ミング(ボビンホルダの回転スタート時)にヒータ6を
オンし、オートレボ終了又は糸掛け終了後5〜20秒の
所定時間でヒートをオフする。
【0015】このようなシステムで糸切れが発生する
と、糸切れの発生をセンサが検出すると、紡糸巻取機の
上流で糸が全てのトラバースユニットU1,U2,U3
・・・に向かう糸が切断され、紡出機からの糸は吸引さ
れる。すなわち、糸切れが発生すると、紡糸巻取機に向
かう4〜5m程度の糸がフリーな状態となってトラバー
ス装置に入り込むことになる。この糸の回転羽根への巻
き込みを防止するのが、上述した糸切断装置としてのヒ
ータ6の糸道規制ガイド8である。なお、糸切断装置は
ヒータ6に限らず、機械的なカッタであってもよい。
【0016】つぎに、折り返し点A,Bでの糸の状態を
説明する。図2の折り返し点Aの状態図に示されるよう
に、上下の回転羽根2、3の上側に糸ガイド1が位置
し、上下の回転羽根2、3の下側にタッチローラ11の
側から外向きに突出する補助ガイド4が位置する。すな
わち補助ガイド4はトラバース軌跡を挟んでトラバース
中心側だけに配置されている。そして全体が糸Yの上下
の糸道をタッチローラ11に沿って斜めに横切るように
配設されている。この折り返し点Aでは、下側の回転羽
根3から上側の回転羽根2へと糸が受け渡される。C点
では糸ガイド1に沿って回転羽根2が糸を図1の右行き
でトラバースさせている状態を示している。上側の回転
羽根2に糸を係止する役割は糸ガイド1が受け持ってお
り、糸ガイド1はトラバース軌跡を決めるだけではな
く、糸の受け渡しを補助している。糸ガイド1とともに
糸の受け渡しを補助する補助ガイド4は下側の回転羽根
3から糸を外すためだけであるため、補助ガイド4にお
ける糸の屈曲度合いは糸の受け渡しに支障が生じない程
度に最小限度に抑えられている。糸切れが発生した場
合、上流側で糸が弛むため、下側の回転羽根3から上側
の回転羽根2への糸の受け渡し時に、下側の回転羽根3
が糸を巻き込む可能性は比較的少ない。そのため、この
部分には糸切断装置としてのヒータの配置を省略してい
る。ただし、この部分にも糸切断装置としてのヒータを
配設することができる。
【0017】図3の折り返し点Bの状態図に示されるよ
うに、その突出程度が異なるものの上下の回転羽根2、
3の上に糸ガイド1が配置される構造は図2と同様であ
る。しかし回転羽根2、3の下側の補助ガイド5は反タ
ッチローラ11の側から内向きに突出するように位置し
ている。すなわち補助ガイド5はトラバース軌跡を挟ん
でトラバース中心側の反対側だけに配置されている。こ
の折り返し点Bでは、上側の回転羽根2から下側の回転
羽根3へと糸が受け渡される。D点では糸ガイド1に沿
って回転羽根3が糸を図1の左行きでトラバースさせて
いる状態を示している。上側の回転羽根2から糸を外す
のは糸ガイド1が受け持っており、糸ガイド1はトラバ
ース軌跡を決めるだけではなく、糸の受け渡しを補助し
ている。補助ガイド5は下の回転羽根3に糸を係止する
ため、補助ガイド5における糸の屈曲度合いは補助ガイ
ド4よりも大きくなっている。このように糸ガイド1と
補助ガイド4がトラバース軌跡を挟んで両側にあるた
め、図2との対比で明瞭なように糸の屈曲は単なる
「く」の字状ではなくジグザグでになっている。糸切れ
が発生した場合、上流側で糸が弛むため、上側の回転羽
根2から下側の回転羽根3への糸の受け渡し時に、上側
の回転羽根2が糸を巻き込む可能性が大きい。そのた
め、この部分には糸切断装置としてのヒータ6を配設し
ている。また、このヒータ7を通る糸道を確保するため
に、糸道規制ガイド8も配設している。
【0018】また、上下の回転羽根2、3とタッチロー
ラ(又はフリクションローラ)11間のフリーレングス
の差を少なくするために、上下の回転羽根2、3を接近
して設けている。そのため上下の回転羽根2,3の上側
に糸ガイド1を配設し、上下の回転羽根2,3の下側に
補助ガイド4、5を配設している。その結果羽根2、3
の先端とタッチローラ(フリクションローラ)11間の
距離が左右の折り返し点で略均等になり、フリーレング
スによるトラバース方向への糸移動の遅れを左右均等に
してパッケージ端部の左右形状を同じにできる。加え
て、左右の折り返し点A、Bでは、反時計回りの上の回
転羽根2と時計回りの下の回転羽根3とが互いに逆方向
に糸を運ぶオーバーラップ区間を経て図示のように糸を
受け渡すようになっている。極短いオーバーラップ区間
を設けることで、糸の受け渡し時に糸がフリーになって
糸張力でトラバース幅の中央位置に自然復帰してしま
い、トラバース幅が安定しないことによるパッケージ形
状の崩れが防止される。このように、上下の回転羽根
2、3の上側に糸ガイド1を配設し、加えて左右の折り
返し点A、Bでオーバーラップ区間を設けると、糸切れ
時に回転羽根2、3による糸の巻き込みが生じやすいた
め、前述した糸切断装置としてのヒータ6が有効であ
る。なお、以上の実施形態の説明では、図1の糸ガイド
1の左右両側のうちで、巻き込みを生じやすい右側だけ
にヒータ6を設けた例を説明したが、左側だけ或いは左
右両側に前記ヒータ6を設けて実施することも可能であ
る。
【0019】さらに、トラバース軌跡の左右の折り返し
点において、上下配置の回転羽根の間で糸を受け渡すト
ラバース装置の詳細構造と、他のヒータ配置例を図4乃
至図6により説明する。
【0020】図4において上の回転羽根2は下の回転羽
根3より僅かに小径であって、上下回転羽根2、3が斜
め配置されても、回転羽根2,3の先端が垂直な糸道Y
にほぼ沿うようになっている。上側の回転羽根2は中心
O1に対して点対象であって180°離れた2つの先端
2a、2bを有し、下側の回転羽根3は中心O2に対し
て点対象であって180°離れた2つの先端3a、3b
を有している。上側の回転羽根2は中心O1と下側の回
転羽根3は中心O2は基準線13上にあって、距離εだ
け偏位している。なお、基準線13に垂直であって、上
側の回転羽根2は中心O1を通る線がトラバース中心線
14となっている。このように、中心O1と中心O2が
偏位することによって、折り返し点Bでは上の先端2a
から下の先端3aへと糸の受け渡しが行われ、下の先端
3aが折り返し点Aに至るとともに上の先端2bも折り
返し点Aに至る。結局回転羽根2、3が逆方向に一回転
する間に二つの先端2a、2b、3a、3bが糸を糸ガ
イド1と補助ガイド4、5で決まるトラバース軌跡に沿
って糸を一往復させる。なお回転羽根2,3の先端の数
は二つに限らず、120°等分配置された三つの先端を
有するものであってもよい。さらに一方の回転羽根が二
つの先端を有し、他方の回転羽根が三つの先端を有し、
回転の角速度が逆比率で異なるものであってもよい。
【0021】この糸ガイド1に取り付けられたブラケッ
トを介して糸の受け渡しを補助する補助ガイド4、5が
回転羽根2、3の下側に配設され、糸ガイド1と補助ガ
イド4、5が回転羽根2、3を上下方向から挟むように
なる。補助ガイド4は外向きのガイド面4aを有し、補
助ガイド5はトラバース中心O1に向かう内向きのガイ
ド面5aを有している。なお図1のブラケット15は糸
ガイド1に沿ったトラバース軌跡から外れるようなガイ
ド面15aを有しており、タレット回転によるボビンチ
ェンジに際して、図示されない糸外しガイドと糸寄せガ
イドとの作用によって回転羽根2、3から外された糸を
保持する面であり、このガイド面15aにあるときは糸
はトラバースせず、ボビン35の端のバンチ巻きが形成
できるようになっている。糸がガイド面15aを滑って
外れると、上述した要領で糸のトラバースが始まる。
【0022】さらに回転羽根2、3を互いに逆方向に回
転させる駆動機構を図5及び図6により説明する。図5
において、基板21に対して軸受22を介して中心軸2
3が回転自在に支持されている。また基板21に対して
軸受24を介して中空体25が回転自在に支持されてい
る。更に基板21に対して軸受26を介して駆動軸27
が回転自在に支持されている。この駆動軸27はプーリ
28で回転駆動される。この駆動軸27のプーリ28側
にはタイミングプーリ29が設けられ、反プーリ28側
にはギア30が取り付けられている。そしてタイミング
プーリ29に掛けられたタイミングベルト31に噛み合
うタイミングプーリ32が中心軸23に取り付けられ、
中心軸23即ち下側の回転羽根3は駆動軸27と同じ方
向に回転する。またギア30に噛み合うギア33が中空
体25に取り付けられ、中空体25即ち上側の回転羽根
2は駆動軸27と逆方向に回転する。
【0023】図6においてギア30とギア33の噛み合
い比と、タイミングプーリ29とタイミングプーリ32
の歯数比とを同じにすることによって、上下の回転羽根
2、3は同じ角速度で逆方向に回転する。なお34はタ
イミングベルト31にテンションを付与するためのアイ
ドルプーリである。
【0024】以上説明した図5の駆動機構において、上
側の回転羽根2が取り付けられる中空体25の外側を覆
い、回転羽根2との間を区画するハウジング部21aの
下面にヒータ9が埋設されている。このヒータ9の位置
の上面からみた位置が図6に示される。回転羽根2の根
元のハウジング部21aの外周に位置する馬蹄形のヒー
タ9であり、手前側が開放端となっている。図6におい
て、左右の折り返し点A,Bのいずれかで巻き込まれた
糸はギア33を有する中空体の外側ハウジング部の回り
に巻き付こうとするが、その糸は必ずヒータ9の下面を
通過するため、ヒータ9によって溶断される。このよう
なヒータ9の配置にすると、左右の折り返し点A,Bで
の糸の巻き込みに対応できる。
【0025】図7は糸切断装置に代わる巻き込み防止機
構を示す図である。左右の折り返し点A,Bを過ぎた部
分であって、糸ガイド1の下方に外方に向かって開口す
るエアノズル10a,10bを設けたものである。この
エアノズル10a,10bからの空気の噴射によって、
弛んだ糸の糸道を外側に向けて変更する糸道変更手段と
して機能するのがエアノズル10a,10bである。糸
切れが生じて、糸が弛み、回転羽根2,3のいずれかで
折り返し点A,Bを越えて持ち込まれようとする糸をエ
ア流にのせて外側に吹き飛ばすと、巻き込みが解消され
る。ただし、正常な糸の折り返しに影響を与えないよう
に、折り返し点A,Bを過ぎた位置にエアノズル10
a,10bが配設されている。各エアノズル10a,1
0bは空気源からの圧縮空気が電磁弁装置10cのオン
で吹き出すようになっており、電磁弁装置10cのオン
オフは制御装置7が行う。電磁弁装置10cのオンオフ
のタイミングは図1で説明したように、糸切れが発生す
るような機械の動作の前後の所定時間に設定されてい
る。ただし、常時吹き出しでも構わない。また、エアノ
ズル10a,10bは吹き出しによって、糸道を外側に
変更するものに限らず、回転羽根に巻き込まれようとす
る糸端を吸い込むことによる糸道変更であってもよい。
【0026】以上説明した実施形態では、二枚の回転羽
根の上側に糸ガイドを設けたトラバース装置に適用され
る糸切断装置又は糸道変更手段を説明したが、図8で説
明したように二枚の回転羽根の間に糸ガイドを設けるト
ラバース装置であっても、本発明の糸切断装置又は糸道
変更手段を適用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明においては、糸切れ時に、折り返し点を通り過ぎて回
転羽根に巻き付こうとする糸を糸切断装置が切断するた
め、回転羽根の根元のハウジング部への切断糸端の巻き
付けを防止できる。その結果、羽根トラバース装置を分
解して行う、巻き付き糸の除去という面倒な作業から解
放される。請求項2記載の発明においては、請求項1の
効果に加えて、糸切断装置がヒータであるため合成樹脂
の糸を瞬時に溶断し、しかもヒータのオンが糸切れが発
生するタイミングを含む所定時間に限定されているた
め、不必要なエネルギーを消費することなく、必要なと
きに確実に糸を溶断できるという効果を奏する。請求項
3記載の発明においては、請求項1の効果に加えて、糸
切れ時に前記羽根で巻き込まれる糸を前記糸切断装置に
導く糸道規制ガイドによって、糸切断装置を必要な場所
に限定して配設でき、構造などを簡単にできるという効
果を奏する。請求項4記載の発明においては、請求項1
の効果と同様に、回転羽根の根元のハウジング部への切
断糸端の巻き付けを防止でき、その結果、羽根トラバー
ス装置を分解して行う、巻き付き糸の除去という面倒な
作業から解放されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトラバース装置の要部の斜視図であ
る。
【図2】トラバース軌跡の左の折り返し点における糸の
受け渡し状態を示す側面図である。
【図3】トラバース軌跡の右の折り返し点における糸の
受け渡し状態を示す側面図である。
【図4】図1の上から見た図であり、主として糸ガイド
と回転羽根を示す図である。
【図5】他の糸切断装置の配置例を示すトラバース装置
の縦断面図である。
【図6】図5のA方向からみた図であり、主として駆動
機構を示す図である。
【図7】本発明の他のトラバース装置の要部の斜視図で
ある。
【図8】従来のトラバース装置の要部を示す図である。
【符号の説明】
1 糸ガイド 1a 円弧部(ガイド面) 2 上側の回転羽根 3 下側の回転羽根 4 補助ガイド 5 補助ガイド 6 ヒータ(糸切断装置) 7 糸道規制ガイド 8 制御装置 9 ヒータ(糸切断装置) 10a,10b エアノズル(糸道変更手段) 10c 電磁弁装置 A 左の折り返し点 B 右の折り返し点

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラバース軌跡を形成するためのガイド
    面を有する糸ガイドと、この糸ガイドに沿って互いに逆
    方向に回転し、糸走行方向の上下に配設した2枚の回転
    羽根とを備え、前記トラバース軌跡の折り返し点での前
    記回転羽根同士の糸の受け渡しを行う羽根トラバース装
    置であって、 前記折り返し点を通り過ぎた位置に、糸切れ時に前記回
    転羽根に巻き込まれる糸に対する糸切断装置を設けたこ
    とを特徴とする羽根トラバース装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記糸切断装置はヒ
    ータであって、このヒータは糸切れの発生が予測される
    所定時間だけオンするものである羽根トラバース装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、糸切れ時に前記羽根
    で巻き込まれる糸を前記糸切断装置に導く糸道規制ガイ
    ドを設けた羽根トラバース装置。
  4. 【請求項4】 トラバース軌跡を形成するためのガイド
    面を有する糸ガイドと、この糸ガイドに沿って互いに逆
    方向に回転し、糸走行方向の上下に配設した2枚の回転
    羽根とを備え、前記トラバース軌跡の折り返し点での前
    記回転羽根同士の糸の受け渡しを行う羽根トラバース装
    置であって、 前記折り返し点を通り過ぎた位置に、糸切れ時に前記回
    転羽根で巻き込まれようとする糸に対してエア作動の糸
    道変更手段を設けたことを特徴とする羽根トラバース装
    置。
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