JP2867765B2 - コア−ヤ−ンおよびその製造方法、製造装置 - Google Patents

コア−ヤ−ンおよびその製造方法、製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、編地にした場合斜行を
起こさないコア−ヤ−ンおよびその製造方法、製造装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、編地の斜行防止のためには イ)それぞれより方向の異なる2本の紡績糸(リング、
空気及び結束のいずれかの紡績方式でえられた糸)をひ
き揃えて使用する(実公平3−22278号公報)(以
下先行例イ) という)。 ロ)リング紡績方式によってコア−ヤ−ンを紡出する
際、コア−に紡績糸を用いコア−ヤ−ン全体をコア−紡
績糸の元撚と反対方向に元撚の40〜70%が残存するよう
に加撚した糸を使用する(実開昭57−13681 号公報)
(以下先行例ロ)という)。
【0003】ハ)コア−ヤ−ンを紡出する際、コア−に
加撚したフィラメント糸(例えばナイロン、ポリエステ
ルの加工糸等)を使用し、シ−スはコア−と逆撚の紡績
によってえられたコア−ヤ−ンを使用する(以下先行例
ハ)という)。紡績方式としては、リング、結束のいず
れかが用いられる。 ニ)隣接する結束紡績2ユニットの一方のユニットの紡
出糸を他方のユニットの紡出糸と逆撚に紡出し、両者を
合流して双糸にして使用する(特開平3 −76827 )(以
下先行例ニ)という)。等があった。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】前記先行例イ)の糸では、斜行は防止でき
るが引き揃えのため、2本の糸の交錯する部分が発生
し、編地上のル−プが変形して現れ欠点となる。又、引
き揃えのため合糸工程が必要となりコストアップがあ
る。前記先行例ロ)の糸では、コア−紡績糸は実撚のた
め残存トルクが大きく残り、斜行の防止は不完全であ
る。
【0005】前記先行例ハ)の糸では、ある程度斜行は
防止できるが、加工糸の撚選択の自由度が低く、ソフト
感、カバリング強力などの点で問題がある。又、加工糸
の加撚によるコストアップがある。前記ニ)の糸では、
得られる糸が双糸とはいっても前記イ)の糸とほとんど
同様の引き揃え糸に近く、前記イ)と同様の欠点が現れ
る。以上の通り、従来の製造方法及びこれによって得ら
れる糸では、それぞれ問題点を有しその用途も限られて
いた。そこで本発明では、あらゆる編地に適し特に薄手
の編地にも適した単糸の斜行防止コア−ヤ−ンおよびそ
の製造方法、製造装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】前記課題を解決するために、当業者に於い
て既に周知の空気噴射加撚式仮撚結束による結束紡績法
を用いて、請求項1の発明では、コアー部が結束紡績糸
でシース部がコアー部の結束紡績糸と逆撚の結束紡績糸
で束ねられ一本の糸とされているコアーヤーンを要旨と
し、請求項2の発明では、隣接する結束紡績2ユニット
の一方のユニットの紡出糸を他方のユニットのフロント
ローラ供給側へガイドロッド、中間ローラ及びガイドを
介して導入して他方のユニットによりコアーヤーンを紡
出するというコアーヤーンの製造方法を要旨とし、
【0007】さらに請求項3の発明では、1錘のドラフ
トパ−トに対し撚方向が互いに逆の並列する1対の第1
紡績ノズル及び第2紡績ノズルを設けた結束紡績装置に
おいて、該第1及び第2紡績ノズル先端と上下デリベリ
ロ−ラの中間に該上下デリベリロ−ラと平行に断面円形
のガイドロッドを設け、該ガイドロッドと上下フロント
ロ−ラの上部中間位置に断面円形の上下中間ロ−ラを前
記上下デリベリロ−ラに平行に設け、該上下フロントロ
−ラの後方直上でシ−ス用フリ−ス通過位置にあわせて
溝付きガイドを設け、該上下中間ロ−ラを前記上下デリ
ベリロ−ラと反対方向に回動可能としたコア−ヤ−ンの
製造装置を要旨としている。
【0008】
【作用】本発明のコアーヤーンは、コアー部に仮撚によ
結束紡績糸が使用され、シース部がコアー部の結束紡
績糸と逆方向の仮撚の結束紡績糸で束ねられ一本の糸と
されている構成であるので、コアー部に実撚の紡績糸を
用い、シース部を被せつつ、コアーヤーン全体をコアー
部紡績糸の元撚と反対方向に実撚で加撚した、前記先行
例ロ)などのリング紡績方式コアーヤーンと比べて残存
トルクが少なく斜行防止に極めて有効である。斜行が発
生するのは、糸の撚設定がZの場合撚トルクはSとな
り、この糸を編地にすると、編地の斜行は右上がりとな
る。一方糸の撚設定がSの場合撚トルクはZとなり、こ
の糸を編地にすると、編地の斜行は左上がりとなる。前
記先行例イ)ニ)ではS、Zの糸を引き揃えているの
で、撚トルクが中和され斜行防止が可能となる。前記先
行例ロ)ハ)の糸は実撚が残り残存トルクにより、斜行
の防止は不完全である。本発明のコアーヤーンの原料
は、結束紡績糸として紡出可能なものであれば、特に限
定はないが、例えば綿、麻、羊毛、レーヨン、アクリ
ル、ポリエステル等の単独または組み合わせたものが用
いられる。本発明のコアーヤーンは、一旦コアー部を構
成する結束紡績糸を紡出した後、この結束紡績糸をコア
ーとし、撚方向が逆方向の結束紡績糸を再度紡出するこ
とによっても得られるが、生産性、経済性の面から本発
明のコアーヤーンの製造方法及び製造装置によるのが望
ましい。
【0009】次に、本発明のコア−ヤ−ンの製造方法及
び製造装置は、隣接する結束紡績2ユニットの一方のユ
ニットから出た結束紡績糸をコア−として、他方のユニ
ットのフロントロ−ラ供給側へガイドロッド、中間ロ−
ラ及びガイドを介して導入し、他方のユニットにより結
束紡績糸を紡出することによるコア−ヤ−ンの製造方法
及び製造装置である。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面にしたがって説明す
る。図1は本発明のコア−ヤ−ンの部分拡大図である。
コア−部2の内側芯繊維3は、コア−ヤ−ン1の軸方向
即ち長さ方向を向き、内側結束繊維4は内側芯繊維3の
周囲を螺旋状に包みながらコア−部2を形成する。一方
シ−ス部5は、コア−ヤ−ン1の軸方向即ち長さ方向を
向いた外側芯繊維6の周囲を、外側結束繊維7で螺旋状
に包みながら形成される。コア−部2とシ−ス部5とは
撚が逆方向とされ、一本のコア−ヤ−ン1が形成され
る。
【0011】図2は、前記先行例イ)のS、Zの引き揃
え糸の部分拡大図である。即ち、図a)は互いに逆の撚
方向をもつリング紡績糸9、10よりなる引き揃え糸8
を示す。図b)は互いに逆の撚方向をもつ結束紡績糸1
2、13よりなる引き揃え糸11を示す。図3は、前記
先行例ロ)のリング紡績方式によるコア−ヤ−ンの部分
拡大図である。即ち、コア−に紡績糸15を用いシ−ス
部16を含めコア−ヤ−ン14全体をコア−の紡績糸1
5の元撚と反対方向に元撚の40〜70%が残存するように
加撚したコア−ヤ−ン14を示す。図4は、前記先行例
ハ)の加工糸使いのコア−ヤ−ンの部分拡大図である。
即ち、コア−に加撚した糸18を使用し、シ−ス19は
コア−と逆撚の紡績によって得られたコア−ヤ−ン17
を示す。図5は、前記先行例ニ)の結束紡績による双糸
の部分拡大図である。即ち、結束紡績2ユニットの一方
のユニットの紡出糸21を他方のユニットの紡出糸22
と逆撚に紡出し、両者を合流して得られた双糸20を示
す。
【0012】次に、本発明の製造方法及び装置について
説明する。既に周知の空気1射加撚式仮撚結束の結束紡
績法をベースとした本発明実施例の図6において、隣接
する結束紡績2ユニット26、27の一方のユニット2
6に対して、コアー用スライバー28トランペット3
通して上下サードローラ31、32に送り込み、つ
いでコンデンサー33を経て、上下セカンドローラ3
4、35および上下フロントローラ36、37と合わせ
て形成するドラフトパート55でドラフトした後、コア
ー用フリース38を得る。
【0013】次に、コアー用フリース38を第1紡績ノ
ズル40へ送り込む。並列して置かれた第1紡績ノズル
40、第2紡績ノズル41の各ノズルの構造は例えば、
特開昭62−177285及び特開昭64−61515
に開示されている、結束紡績装置の紡績ノズル(空気噴
射ノズル)であり、同じく特公昭56−31370号公
報及び特開平3−76827号公報に記載のごとく、入
り口側と出口側で逆向きの流体旋回流を導入する構造と
され(図示省略)、さらに、第1紡績ノズル40と第2
紡績ノズル41とは、それぞれ撚方向が逆となるよう逆
向きの流体旋回流を導入する構造とされている。
【0014】第1紡績ノズル40から出たコア−用糸4
3は、第1及び第2紡績ノズル40、41先端と上下デ
リベリロ−ラ48、49の中間に該上下デリベリロ−ラ
48、49と平行に設けられた断面円形のガイドロッド
42で進行方向をまげられる。 ついでコア−用糸43
は、ガイドロッド42と上下フロントロ−ラ36、37
の上部中間位置に断面円形の上下中間ロ−ラ44、45
を上下デリベリロ−ラ48、49に平行に設け、該上下
中間ロ−ラ44、45を介して、上下フロントロ−ラ3
6、37の後方直上でシ−ス用フリ−ス39通過位置に
あわせて設けられた溝付きガイド46により第2紡績ノ
ズル41の手前にある上下フロントロ−ラ36、37の
後方に導入される。ガイド46は、溝形状がV型が望ま
しい。
【0015】一方、結束紡績2ユニット26、27の他
方のユニット27に対して、シ−ス用スライバ−29
を、トランペット30を通して上下サ−ドロ−ラ31、
32に送り込む。ついでコンデンサ−33を経て、上下
セカンドロ−ラ34、35および上下フロントロ−ラ3
6、37と合わせて形成するドラフトパ−ト55でドラ
フトした後シ−ス用フリ−ス39を得るが、前記した通
りシ−ス用フリ−ス39が送り出される前に、上下フロ
ントロ−ラ36、37の後方直上でシ−ス用フリ−ス3
9通過位置にあわせて設けられた溝付きガイド46によ
りに第1紡績ノズル40から出たコア−用糸43が、コ
ア−として導入された状態で第2紡績ノズル41へ送り
込まれる。
【0016】シ−ス用フリ−ス39は、コア−用糸43
をコア−とし、シ−スとしてシ−ス用スライバ−29か
らドラフトされたシ−ス用フリ−ス39が、第2紡績ノ
ズル41に送り込まれ、紡出コア−ヤ−ン47が紡出さ
れ、上下デリベリロ−ラ48、49を経てドラム50の
駆動によりチ−ズ51に巻き取られる。中間ロ−ラ45
の駆動は、デリベリロ−ラ49の軸に連結したプ−リ−
52の回転を、ベルト53により中間ロ−ラ45の軸に
連結したプ−リ−54を回転方向がデリベリロ−ラ49
と逆になるように応動せしめて行う。中間ロ−ラ45の
駆動は単独の駆動方式であってももちろん良い。
【0017】各ロ−ラ間のドラフト配分は、通常上下フ
ロントロ−ラ36、37と上下デリベリロ−ラ48、4
9および上下中間ロ−ラ44、45間は0.92〜0.99のオ
−バ−フィ−ド、上下中間ロ−ラ44、45と上下フロ
ントロ−ラ36、37間は1.08〜1.01のテンションとし
て選定されている。ドラフトパ−ト55のドラフト配分
は、ト−タル90〜200 、メイン20〜50に、紡出速度は90
〜200 m/min に、紡績ノズルのノズル圧は入り口2.5 〜
4.5 ,出口3.0 〜5.5kg/cm2 に通常選定される。
【0018】実施例1 コア−部を綿50%、シ−ス部を綿50%で、それぞれ
撚方向をZ、Sとし本発明の製造方法により実施例1の
20番手(綿番手、以下すべて番手は同じ)のコア−ヤ
−ンを得た。本実施例のコア−ヤ−ン一本を使い3.5 イ
ンチ丸編機(天羽繊維機器株式会社製)により吋間22ゲ
−ジ天竺に編成し、斜行度を測定した。即ち編地の斜行
の長手方向の長さaに対し、幅方向の長さbの場合、斜
行度a/b×100(%)で表示するので、数値の大き
いほど斜行の程度が大きい事を示す。
【0019】実施例2 コア−部を綿30%、シ−ス部を綿70%で、それぞれ
撚方向をZ、Sとし本発明の製造方法により実施例2の
20番手コア−ヤ−ンを得、実施例1と同様の編地に編
成し、斜行度を測定した。 実施例3 コア−部を綿50%、シ−ス部を綿50%で、それぞれ
撚方向をZ、Sとし本発明の製造方法により実施例3の
30番手コア−ヤ−ンを得、実施例1と同様の編地に編
成し、斜行度を測定した。
【0020】実施例4 コア−部をレ−ヨン50%、シ−ス部を綿50%で、そ
れぞれ撚方向をS、Zとし本発明の製造方法により実施
例4の30番手コア−ヤ−ンを得、実施例1と同様の編
地に編成し、斜行度を測定した。実施例5 コア−部をアクリル50%、シ−ス部を綿50%で、そ
れぞれ撚方向をS、Zとし本発明の製造方法により実施
例5の20番手コア−ヤ−ンを得、実施例1と同様の編
地に編成し、斜行度を測定した。 実施例6 コア−部をポリエステル50%、シ−ス部を綿50%
で、それぞれ撚方向をS、Zとし本発明の製造方法によ
り実施例6の30番手コア−ヤ−ンを得、実施例1と同
様の編地に編成し、斜行度を測定した。
【0021】実施例7 コア−部をポリエステル40%、シ−ス部を麻60%
で、それぞれ撚方向をS、Zとし本発明の製造方法によ
り実施例7の20番手コア−ヤ−ンを得、実施例1と同
様の編地に編成し、斜行度を測定した。 実施例8 コア−部をポリエステル40%、シ−ス部を羊毛60%
で、それぞれ撚方向をS、Zとし本発明の製造方法によ
り実施例8の36番手コア−ヤ−ンを得、実施例1と同
様の編地に編成し、斜行度を測定した。 実施例9 コア−部を綿50%、シ−ス部を綿50%で、それぞれ
撚方向をZ、Sとし、一旦コア−部を構成する結束紡績
糸を紡出した後、この結束紡績糸をコア−とし、撚方向
が逆方向の結束紡績糸を再度紡出することによって実施
例9の20番手コア−ヤ−ンを得、実施例1と同様の編
地に編成し、斜行度を測定した。
【0022】比較例1 綿100%40番手リング紡績糸で撚方向をZとした比
較例1の単糸を、実施例1と同様の編地に編成し、斜行
度を測定した。 比較例2 綿100%40番手結束紡績糸で撚方向をSとした比較
例2の単糸を、実施例1と同様の編地に編成し、斜行度
を測定した。 比較例3 前記先行例イ)に従い、綿100%40番手リング紡績
糸で撚方向をZ、Sとし、撚数をそれぞれ吋間26回と
した単糸を引き揃えた比較例3の糸を、実施例1と同様
の編地に編成し、斜行度を測定した。
【0023】比較例4 前記先行例イ)に従い、綿100%40番手結束紡績糸
で撚方向をZ、Sとした単糸を引き揃えた比較例4の糸
を、実施例1と同様の編地に編成し、斜行度を測定し
た。 比較例5 前記先行例ロ)に従い、コア−部を綿50%撚をZ吋間
26回、シ−ス部を綿50%撚をS吋間13回とし、比
較例5の20番手のコア−ヤ−ンを得、実施例1と同様
の編地に編成し、斜行度を測定した。
【0024】比較例6 前記先行例ハ)に従い、コア−部を30デニ−ルのナイ
ロン加工糸40%撚をZ吋間76.2回、シ−ス部を綿
60%撚をS吋間32回とし、リング紡績により比較例
6の70番手のコア−ヤ−ンを得、実施例1と同様の編
地に編成し、斜行度を測定した。 比較例7 前記先行例ハ)に従い、コア−部を30デニ−ルのナイ
ロン加工糸40%撚をZ吋間76.2回、シ−ス部を綿
60%撚をS方向とし、結束紡績により比較例7の70
番手のコア−ヤ−ンを得、実施例1と同様の編地に編成
し、斜行度を測定した。 比較例8 前記先行例ニ)に従い、綿100%40番手結束紡績糸
で撚方向をZ、Sとした単糸を合流して得た比較例8の
40番手双糸を、実施例1と同様の編地に編成し、斜行
度を測定した。
【0025】前記実施例1〜9の結果を、表1に示し,
比較例1〜8の結果を、表2に示す。
【0026】
【表1】 注、表1において用いた符号は下記の意味に使用した。 X:コア−、Y:シ−ス、S :撚方向S、Z :撚方向
Z、A :アクリル、 C :綿、E :ポリエステル、F :麻、R :レ−ヨン、W
:羊毛、
【0027】
【表2】 注、表2において用いた符号は下記の意味に使用した。 X:コア−、Y:シ−ス(但しコア−ヤ−ン以外におい
ては、単糸では全体、 双糸または引揃糸では各構成糸
の条件を示す)。 S:撚方向S,Z :撚方向Z、*:綿100 %、 C:綿、
N:ナイロン加工糸、
【0028】表1と表2を比較してみて明らかなよう
に、本発明の実施例に示す結束紡績により製造した各コ
アーヤーン単糸使いの編地では、斜行度が2.5〜4.
5といずれも低い値である。これに対し比較例1は、リ
ング紡績糸単糸使いの編地で、斜行度が65.0と高
く、比較例2は、結束紡績糸単糸使いの編地で、斜行度
が25.0と比較例1に対し半分以下の斜行度を示して
はいるが、実施例の結束紡糸コアーヤーン単糸使いの
編地に比べ、5〜10倍とはるかに高い。又、前記先行
例イ)に従い行った比較例3、比較例4及び、前記先行
例ニ)に従い行った比較例8に示す引き揃え糸または双
糸使いの編地では、斜行度が3.5〜4.0と低いが、
この場合当業者周知の事実として編地内に2本の糸の交
錯する部分が発生し、編地上のループが変形して現れ、
編地欠点となる。比較例5は、先行例ロ)に従い紡出し
たリング紡績糸のコアーヤーン単糸使いの編地で、コア
ー部の吋間Z撚数26回に対し、シース部の吋間S撚数
13回と半分に設定されているにもかかわらず、シース
部を被せつつ、コアー部のリング紡績糸と一体で実撚を
かけてコアーヤーン全体を形成するため、この実撚が残
存トルクとして強く働き、斜行に影響して17.0と高
い斜行度となる。比較例6及び比較例7は、先行例ハ)
に従い行ったナイロン加工糸をコアー部として使い、綿
をシース部としてリング紡績及び結束紡績で紡出したコ
アーヤーンであるが、斜行度が比較例6で50.0、比
較例7で13.0と高い値を示している。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
コア−ヤ−ンでは、単糸にもかかわらず、編地にした場
合斜行の発生が低く、双糸または引き揃え糸で発生する
編地上のル−プが変形して現れる欠点も生ぜず、特に薄
手の編地にも適している。また、請求項2の発明のコア
−ヤ−の製造方法及び請求項3の発明のコア−ヤ−の製
造装置では、簡単な方法及び装置で効率的に請求項1の
発明のコア−ヤ−ンを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1のコア−ヤ−ンのシ−ス部を
一部取り除いた部分拡大図
【図2】S、Zの引き揃え糸の部分拡大図で、a)はリ
ング紡績糸、b)は結束紡績糸
【図3】リング紡績方式によるコア−ヤ−ンのシ−ス部
を一部取り除いた部分拡大図
【図4】加工糸使いのコア−ヤ−ンのシ−ス部を一部取
り除いた部分拡大図
【図5】結束紡績による双糸の部分拡大図
【図6】本発明の請求項2のコア−ヤ−ンの製造方法及
び請求項3のコア−ヤ−の製造装置の説明図
【符号の説明】
1 コア−ヤ−ン 2 コア−部 3 内側芯
繊維 4 内側結束繊維 5 シ−ス部 6 外側芯
繊維 7 外側結束繊維 26、27 結束紡績ユニット 28 コア−用
スライバ− 29 シ−ス用スライバ− 30 トランペ
ット 31、32 上下サ−ドロ−ラ 33 コンデン
サ− 34、35 上下セカンドロ−ラ 36、37 上
下フロントロ−ラ 38 コア−用フリ−ス 39 シ−ス用
フリ−ス 40 第1紡績ノズル 41 第2紡績
ノズル 42 ガイドロッド 43 コア−用
糸 44、45 上下中間ロ−ラ 46 ガイド 47 紡出コア−ヤ−ン 48、49 上
下デリベリロ−ラ 50 ドラム 51 チ−ズ 52、54 プ−リ− 53 ベルト 55 ドラフトパ−ト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D02G 3/36 - 3/38 D01H 1/115 D04B 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア−部が結束紡績糸でシ−ス部がコア
    −部の結束紡績糸と逆撚の結束紡績糸で束ねられ一本の
    糸とされている事を特徴とするコア−ヤ−ン。
  2. 【請求項2】 隣接する結束紡績2ユニットの一方のユ
    ニットの紡出糸を撚方向が逆の他方のユニットのフロン
    トロ−ラ供給側へガイドロッド、中間ロ−ラ及びガイド
    を介して導入して他方のユニットによりコア−ヤ−ンを
    紡出する事を特徴とするコア−ヤ−ンの製造方法
  3. 【請求項3】 1錘のドラフトパ−ト(55)に対し撚
    方向が互いに逆の並列する1対の第1紡績ノズル(4
    0)及び第2紡績ノズル(41)を設けた結束紡績装置
    において、該第1及び第2紡績ノズル(40、41)先
    端と上下デリベリロ−ラ(48、49)の中間に該上下
    デリベリロ−ラ(48、49)と平行に断面円形のガイ
    ドロッド(42)を設け、該ガイドロッド(42)と上
    下フロントロ−ラ(36、37)の上部中間位置に断面
    円形の上下中間ロ−ラ(44、45)を前記上下デリベ
    リロ−ラ(48、49)に平行に設け、該上下フロント
    ロ−ラ(36、37)の後方直上でシ−ス用フリ−ス
    (39)通過位置にあわせて溝付きガイド(46)を設
    け、該上下中間ロ−ラ(44、45)を前記上下デリベ
    リロ−ラ(48、49)と反対方向に回動可能としたこ
    とを特徴とするコア−ヤ−ンの製造装置。
JP27352791A 1991-08-14 1991-09-26 コア−ヤ−ンおよびその製造方法、製造装置 Expired - Fee Related JP2867765B2 (ja)

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