JP2867044B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JP2867044B2
JP2867044B2 JP1242799A JP24279989A JP2867044B2 JP 2867044 B2 JP2867044 B2 JP 2867044B2 JP 1242799 A JP1242799 A JP 1242799A JP 24279989 A JP24279989 A JP 24279989A JP 2867044 B2 JP2867044 B2 JP 2867044B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子写真複写機等の記録装置における自動原
稿搬送装置の改良に関するものである。
〔発明の背景〕
自動原稿搬送装置は、一般に複写機等の画像露光部の
原稿台ガラス(プラテンガラス)上に装着して使用す
る。この自動車原稿搬送装置を装着した光学系移動型複
写機においては、シート状原稿(以後単に原稿の称す)
を載置した原稿装置台(スタック部)から自動原稿搬送
位置によって1枚ずづ繰出された原稿は、搬送ベルトに
よって原稿台ガラス上に給送され、ここで複写機本体内
の露光部ランプにより露光された後、更に原稿排紙台上
に搬出される。
このような自動原稿搬送装置による原稿台ガラス上の
原稿交換動作は、短時間に給送・排紙が実行されなけれ
ばコピー生産性が低下する。すなわち複写機本体側の画
像形成プロセスのコピー処理速度CPM(1分間当りの複
写処理枚数)に対する自動原稿搬送装置の原稿処理速度
OPM(1分間辺りの原稿搬送処理枚数)がほぼ同等にな
るようにすることが望ましい。
そのためには、自動原稿搬送装置を使用して、原稿を
原稿台上に自動給送・排出する原稿交換動作時に、走査
光学系の戻り時間内に原稿交換を行うようにすれば、コ
ピー生産性は100%となり無駄な時間は要しない。
高速コピー処理の可能な複写機においては、スタック
部の原稿重送防止位置から原稿台ガラス面の原稿停止位
置に至る原稿搬送速度、および該原稿停止位置から機外
へ排出する排紙速度を高速化することにより原稿交換時
間を短縮している。更に、画像露光済みの原稿の排紙動
作開始と殆ど同時に原稿載置台上の後続原稿を給送開始
することにより、原稿交換時間を短縮する方法もとられ
ている。
一方、両面に画像情報を有する原稿をコピーを可能に
する原稿自動反転機能付の自動原稿搬送装置(RADF)が
ある。一例として、原稿の片面がプラテンガラス上で露
光されると、原稿は逆転する搬送ベルトにより反転経路
に送り込まれ、ローラ群により挟持されて表裏反転され
て再びプラテンガラス上に送り込まれ、他の面の露光が
行われるようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本出願人は先に、上記原稿交換時間を更に短縮して原
稿処理速度(OPM)を向上させた高速の自動原稿送り装
置を提案した(特願平1−134360号)。これは、シート
状原稿を画像露光部に搬送し、該原稿を該画像露光部に
停止し光学系を移動して走査露光を行い、露光後に該原
稿を原稿排紙台に搬出する自動原稿送り装置において、
前記原稿を中間搬送ローラや画像露光部へ給送する送り
出しローラ、分離手段とから成る第1の駆動系と、該原
稿を搬送ベルト等により画像露光部上を搬送・停止・排
出させる第2の駆動系とを設け、前記画像露光部の所定
位置に原稿を停止させ走査露光する露光時間の少なくと
も一部の時間内に、上記第1の駆動系を駆動して、次原
稿の給送動作の少なくとも一部を行わせるようにした自
動原稿送り装置である。
前記原稿自動反転機能を内蔵させた上記の自動原稿送
り装置においては、原稿台ガラス付近の原稿搬入通路
は、原稿の第一面露光のための原稿通路と、自動反転し
て再び原稿台ガラスに搬入する反転部の原稿通路とが共
通しているため、後続原稿の一時停止位置を上記原稿搬
入通路に設けると、先行原稿が反転搬入されるとき、後
続原稿の先端が前後してこの通路内に重複して入り込み
紙詰まりを発生する。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、自動原稿搬送装置における上記の問題を
解決するとともに、生産生を向上させることを目的とす
るものである。
上記目的を達成する本発明の自動原稿搬送装置は、複
数枚の原稿を載置する原稿載置台と、前記原稿載置台上
に載置された複数枚の原稿から原稿を一枚ずつ分離する
分離手段と、前記分離手段により分離された原稿を導く
原稿通路と、前記原稿通路により導かれた原稿を露光す
るために露光位置に搬送するとともに、露光が終了した
原稿を排紙するために搬送する搬送手段と、第1面の露
光が終了した原稿の表裏を反転させるために、該原稿を
導くとともに、原稿の搬送方向下流側で前記原稿通路と
合流し、それより下流側を共通とした反転通路と、を備
え、前記分離手段によって分離され、前記原稿通路によ
て導かれた原稿の第1面の露光が終了したのち、該原稿
を排紙する片面原稿モードと、;前記分離手段によって
分離され、前記原稿通路によって導かれた原稿の第1面
の露光が終了したのち、該原稿を前記反転通路に導いて
表裏を反転させ、表裏が反転された原稿の第2面の露光
が終了したのち、排紙する両面原稿モードとを有する自
動原稿搬送装置において、先行する原稿の露光が終了す
る前に、後続する原稿を原稿載置台上に載置された複数
枚の原稿から分離して、前記原稿通路の所定の待機位置
に一時停止させて待機させるとともに、前記片面原稿モ
ード時における前記待機位置は前記反転通路と前記原稿
通路とが合流する位置より、原稿搬送方向下流側であり
前記両面原稿モードにおける待機位置は、前記反転通路
と前記原稿通路とが合流する位置より、原稿搬送方向上
流側であることを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図はこの発明による自動原稿搬送装置の原稿搬送
経路を示す構成図、第2図は自動原稿搬送装置の駆動系
(動力伝達系)を示す構成図、第3図は上記装置内部の
原稿搬送系と駆動系を示す斜視図、第4図は自動原稿搬
送装置の要部平面図である。更に第5図は自動原稿搬送
装置を装着した複写機上部の外観斜視図である。第6図
(A)は原稿搬送経路を示す模式図である。なお、これ
ら図示の装置は原稿自動反転機能付の自動原稿搬送装置
(RADF)である。
まず第1図,第3図,第5図及び第6図(A)によっ
て自動原稿搬送装置の構造と動作について説明する。
自動原稿搬送装置の上面左方には原稿載置台1が設け
られていて、原稿を積層載置可能とする。該原稿載置台
1の先端部下側には、原稿セットソレノイドSD1および
該ソレノイドSD1によって揺動可能な原稿先端ストッパ1
Dが設けられている。該先端ストッパ1Dの上端部が、原
稿載置台1の先端部付近に突出した状態で、原稿束を原
稿載置台1上に載置し、原稿束の先端部を上記原稿先端
ストッパ1Dに突き当て紙揃えする。
原稿束を原稿載置台1上に載置すると、原稿載置台上
の原稿の有無が、原稿セット検知センサ(原稿ゼロ枚検
知センサ)PS2によって検出され、複写機本体100のコン
トロールパネル110のモード表示部112にADFモードが表
示される。
上記原稿載置台1上には、原稿の横幅方向を規制する
ための横幅規制板1A,1Aが設けられている。この横幅規
制板1Aは、原稿載置台1の下面において、ピニオン歯車
1Bを挟んで互い違いに横摺動できるラック歯車1C,1Cに
それぞれ連繋し、センタ中心に対称的に移動可能になっ
ている。このラック歯車1C,1Cは横幅規制板1A,1Aにそれ
ぞれ接続し、その移動量は原稿サイズ検知センサPS1で
検出することにより、原稿の横サイズが読取れるように
なっている。この読取値によって規格サイズの原稿Dの
長さが自動的に換算される。従って原稿載置台1上に原
稿束を載置し、横幅規制板1A,1Aを摺動させて原稿の横
幅に当接させることにより、各種原稿サイズ、すなわち
各原稿長さが記憶されるようになっている。
前記原稿載置台1の先端部付近上方には、ピックアッ
プローラ2が給紙ソレノイド(ラッチ型)SD2の作動お
よびばね圧によって上下動可能になっているとともに駆
動モータMの駆動力によって回転可能になっている。前
記コントロールパネル110のコピーボタン111を操作する
ことによって、自動原稿搬送装置が軌道し、上記給紙ソ
レノイドSD2に通電されて作動し、これに連繋するピッ
クアップローラ2を下降させて、原稿束の最上面に圧接
し、同時に駆動モータMの駆動力によって回動を始め原
稿が送り出される。
上記ピックアップローラ2の原稿給送下流側には、フ
ィードローラ3Aを巻回し回動するフィードベルト3と、
その下方に位置する重送防止ローラ4とから成る分離給
紙手段が設けてある。該分離給紙手段は、駆動モータM
の駆動力が給紙クラッチ(電磁クラッチ)K2を介して伝
達され、前記ピックアプローラ2により送り出された複
数枚の原稿のうち最上位にある原稿の一枚のみを分離し
て送り出す。
上記分離給紙手段の原稿給送下流側には、原稿通過検
知センサPS3、中間搬送ローラ5、湾曲するガイド板6
が設けてある。
分離給紙手段によって送り出された一枚の原稿は、原
稿通過検知センサPS3によて原稿先端の通過が検知さ
れ、次いでその近傍の一対の中間搬送ローラ5によって
給送され、ガイド板6の間を通って給送される。この給
送炉の中間に配置された原稿通過同期センサ(反転原稿
通過検知センサ)PS5を原稿先端が通過したとき、検知
信号を発し原稿搬送を制御する。該原稿通過同期センサ
PS5は、後述の原稿ストッパ102,駆動モータM,給紙クラ
ッチK2,搬送クラッチK1等の作動をタイマーを介して制
御する。
次いで、回動する搬送ベルト8および複写機本体100
上面の原稿画像露光用原稿台ガラス(以下原稿台ガラス
と称す)101の間に挟圧されて搬送され、原稿ストッパ
ソレノイド(ラッチ型)SD3の作動により原稿台ガラス1
01の左端上面より突出状態になっている原稿ストッパ10
2に原稿の先端部が突き当る位置で停止する。
上記搬送ベルト8は、搬送ベルト駆動ローラ9、従動
ローラ10、3個の原稿押えローラ11A,11B,11C、テンシ
ョンローラ12の間に張架されている。
原稿は原稿台ガラス101上の停止位置において複写機
本体内の走査露光ユニット103によって露光され、レン
ズ、ミラーから成る光学系の走査によって原稿画像が記
録体上に形成される。
原稿に対する一連のコピープロセスが終了したとき、
前記原稿ストッパ102の突当部が原稿台ガラス101の上面
から退避して原稿の先端を解放し、再び回動を始めた搬
送ベルト8および一対の排紙ローラ13によって原稿は搬
出され、原稿後端通過が原稿排紙検知センサPS4によっ
て検知されたのち、排紙トレイ(原稿排紙台)14上に排
紙・載置される。
更に、この自動原稿搬送装置は、原稿反転経路によっ
て原稿の表裏反転を行うための原稿反転部30を設けてい
る。該原稿反転部30は、搬送ローラ群31,32,33と、ガイ
ド板34と、該反転部30内を通過する原稿を検知するため
の反転原稿通過検知センサPS5が配置されている。
次に、第2図,第3図,第4図によって上記ローラ群
及びベルトの動力駆動系について説明する。
駆動モータMはDCモータと速度制御用装置(エンコー
ダ又はタコゼネレータ等)を一体化したサーボモータで
ある。該サーボモータMの駆動軸20と一体をなす歯付プ
ーリP1と、中間軸21に固定された歯付プーリP2との各プ
ーリ間には、歯付ベルトB1が張設され、中間軸21はモー
タMの駆動回転により回転される。
上記中間軸21上には、上記歯付プーリP2の他に、歯付
プーリP3,P4および搬送クラッチK1が軸着してある。該
歯付プーリP3と前記搬送ベルト駆動ローラ9の軸端に固
定した歯付プーリP4との両プーリ間には、歯付ベルトB2
が巻回・歯合して回動可能になっている。
上記搬送ベルト駆動ローラ9の回転により搬送ベルト
8を介して従動ローラ10が回転し、従動ローラ10の軸端
に固定した歯付プーリP10は、歯付ベルトB5を介して歯
付プーリP11に歯合し、排紙ローラ13を回転させる。
また、前記中間軸21に設けた歯付プーリP3の外周を巻
回して歯合する歯付ベルトB3は、フィードローラ3Aを歯
車G1,G2を介して回転させるフィードローラ軸22の軸端
に軸着された歯付プーリP6、および中間搬送ローラ5と
一体をなす中間搬送ローラ軸23の軸端に軸着された歯付
プーリP7の各外周歯部に巻回・歯合している。なお、R
1,R2は上記歯付ベルトB3の外周面に外接して緊張設させ
るテンションローラである。
歯付ベルトB3の回動により、歯付プーリP6と一体をな
すフィードローラ軸22は歯車G1,G2を介してフィードロ
ーラ3Aを回転させ、これにより従動ローラ3Bとの間に巻
回されたフィードベルト3を回動させ、更に歯付プーリ
P8,P9および歯付ベルトB4により、ピックアップローラ
2を回転させる。一方、フィードローラ軸22の他端には
給紙クラッチ(電磁クラッチ)K2が取り付けられてい
て、入力信号に基づいて制御され、上記フィードベルト
3およびピックアップローラ2を回動せしめて原稿給紙
を行う。
次に、反転部30は、前記駆動モータMによって駆動回
動される歯付ベルトB6の巻回によって3対の搬送ローラ
31,32,33が同一方向に回転する。すなわち、駆動モータ
Mは、前記中間軸21の軸上に設けた搬送クラッチK1およ
びワンウェークラッチ内蔵の歯付プーリP12を一方向回
転およびフリー回転させる。
上記歯付プーリP12に巻回、歯合する歯付ベルトB6
は、前記中間搬送ローラ軸23の軸端に軸着された電磁ク
ラッチ(中間搬送クラッチK3)により間欠駆動される歯
付プーリP13と、アイドラプーリP14と、搬送ローラ32の
一対の軸端の歯付プーリP15と、搬送ローラ31の軸端の
歯付プーリP16にそれぞれ歯合し巻回状態になってい
る。
上記搬送ローラ32の他方の軸端には歯車G3が設けてあ
り、中間歯車G4を介して搬送ローラ33の軸端の歯車G5を
同一方向に回転させる。両面原稿複写時には、前述のプ
ロセスにより第1面の露光を終えた原稿は露光終了に同
期して搬送ベルト駆動ローラ9が反時計方向に回転を始
めるので、搬送ベルト8によって原稿台ガラス101上を
右方向に搬送される。搬送された原稿の右端部は前記原
稿反転部30に送り込まれる。従って原稿Dは原稿反転部
30内を、ガイド板34に沿って搬送ローラ31,32,33により
順次挟持されて周回搬送されたのち、原稿Dの右端部す
なわちこの場合の先端部が原稿台ガラス101上に送り出
されるが、その事前に、原稿の先端部が反転原稿通過検
知センサPS5の信号にもとづいて前記搬送ベルト駆動ロ
ーラ9の回転を再び時計方向に切換えるようになってい
る。
次に、第6図(B),(C)は原稿の給送・搬送過程
を示す模式図、第7図は駆動系による各給紙ローラの回
転速度を示す図、第8図は該駆動系のブロック図、第9
図はタイムチャートである。
これらの図により、片面原稿コピー時の自動原稿搬送
装置による駆動および原稿搬送過程を説明する。
原稿載置台1上に原稿束を積載して、上昇位置で停
止している原稿先端ストッパ1Dに突当てると、原稿セッ
ト検知センサPS2が原稿有無を検知してADFモードに設定
される。
横幅規制板1A,1Aを移動操作して原稿束の横幅側縁
に宛てると、原稿サイズ検知センサPS1が原稿横幅を検
出して、CPUが原稿長さを換算し記憶する。
コピーボタン111を押すと、コピー開始信号が入力
され、複写機本体100および自動原稿搬送装置が起動す
る。
このADF起動信号により、原稿セットソレノイドSD1
に電圧が印加され、原稿先端ストッパ1Dの先端を下降さ
せる。同時に給紙ソレノイドSD2に電圧が印加され、ピ
ックアップローラ2が下降して原稿束の最上層を圧接す
る。
また、同時に駆動モータMの駆動開始により、モー
タ駆動軸20上の歯付プーリP1が回転して、歯付ベルトB1
を介して歯付プーリP1を有する中間軸21を回転させる。
このとき搬送クラッチK1、給紙クラッチK2はともにON状
態となっていて、歯付ベルトB3の回動によりフィードロ
ーラ軸22は駆動回転されて、歯車G1,G2,フィードローラ
3Aを経てフィードローベルト3が回動され、更に歯付ベ
ルトB4によりピックアップローラ2も回転される。同時
に上記歯付ベルトB3に歯合する歯付プーリP7も回転され
て、中間搬送ローラ軸23を回転させ、中間搬送ローラ軸
5は回転状態となる。
また、これと同時に前記中間軸21に巻回された歯付ベ
ルトB2は、歯付プーリ4を有する搬送ベルト駆動ローラ
9を回転させる。これによって該ローラ9と従動ローラ
10間に巻回された搬送ベルト8を回動させる。なお、こ
のとき、ピックアップローラ2、フィードベルト3、中
間搬送ローラ5、搬送ベルト8の各周速は何れも高速搬
送モードv1(例えば、周速v1=1200mm/sec)である。
上記各ローラ(2,5)回転、ベルト(3,8)回動によ
り、原稿載置台1上の原稿束のうち最上層の1枚目の原
稿D1は、ピックアップローラ2により送り出され、フィ
ードベルト3と重送防止ローラ4により捌かれて原稿D1
は分離給送される。
分離給送された上記原稿D1の先端が、原稿通過検知
センサPS3を通過したとき、先端通過信号が発せられ
て、この信号発生からタイマーが計時を開始し、t3計時
後に給紙クラッチK2をOFFする。これにより原稿D1の先
端は中間搬送ローラ5によるニップ位置を通過後、ピッ
クアップローラ2およびフィードベルト3の駆動回転は
停止し、従動回転となる。
引続き中間搬送ローラ5は駆動回転されて原稿D1を
給送し、原稿通過同期センサPS5を通過し、次いで回動
状態の搬送ベルト8により挟圧されて原稿台ガラス101
上を高速搬送モードで滑走する。
上記同期センサPS5の原稿通過時より計時してt6後
に、ラッチ型原稿ストッパソレノイドSD3が作動され、
次いで計時t7によりキープされて、原稿ストッパ102が
原稿台ガラス101の左端上面に突出して保持される。
上記同期センサPS5の原稿通過時より計時してt9後
に、原稿D1の先端が原稿ストッパ102に突き当る位置よ
り手前で、駆動モータMを一時OFFして停止させ、かつ
モータブレーキをかけて慣性力にて原稿ストッパ102に
突き当てる。なお、本実施例では、このモータOFFはス
トッパ手前5〜10mm程度で行われる。
その後、計時t8で搬送クラッチK1をOFFとなし、搬
送ベルト8を停止させ停止状態の原稿D1を原稿台ガラス
101に押圧する。ほぼ同時にクロックを高速から低速に
切換える。
計時t10で給紙クラッチK2ONおよび駆動モータMを
駆動させる。これによりピックアップローラ2およびフ
ィードローラ3による次原稿D2の給紙が開始される。
この画像露光部における原稿静止状態において、複写
機本体100側の光学系103による走査露光を開始する。こ
のとき、走査露光前あるいは走査露光中に次原稿D2を送
り出し、フィードローラ3および中間搬送ローラ5を経
て給送し、次原稿D2の先端が原稿通過検知センサPS3を
通過したとき、検知信号を発し、タイマーによる計時t2
によって給紙クラッチK2をOFFし、この次原稿D2を所定
位置に停止、待機させておく。この間、搬送クラッチK1
はOFFとなっているから、露光中の先行原稿D1は停止状
態になっているが、後続の原稿D2は、この間に低速搬送
モードv2(例えばv2=500mm/sec)で給送されていて、
その先頭部は中間搬送ローラ5の給紙方向下流側で原稿
台ガラス101の近い所定位置で一旦停止し待機してい
る。
すなわち、後続の原稿D2の先端部が原稿通過検知セン
サPS3を通過したときからタイマーによる計時t3が開始
され、t3後には該先端部は中間搬送ローラ5のニップ位
置を通過したのち、給紙クラッチK2がOFFとなり、フリ
ー回転となる。原稿D2は引続き中間搬送ローラ5によっ
て給送され、該原稿D2の先端部が原稿同期センサPS5を
通過したときからタイマーによる計時t14後に、駆動モ
ータMの駆動が停止され原稿D2の給送は一時停止され
る。なお、上記一時停止位置Sにある原稿D2の先端部
は、小サイズ原稿(例えばB5判、A4判等)の場合には、
原稿台ガラス101の近傍で搬送ベルト8に圧接されない
位置であるから、先行原稿の後端部とは短距離に接近し
ている。また、大サイズ原稿(例えばA3判、B4判等)の
場合には、その先端部は、中間搬送ローラ5の給送方向
下流側直後の位置に停止する。
なお、原稿D1の上記停止状態で、原稿を露光走査する
光学系のリターン時の所定時間内に、計時t5、t11によ
って原稿ストッパソレノイドSD3を作動させて原稿台ガ
ラス101の下方に退避させ、原稿D1の排紙時に通過可能
にする。
上記原稿が自動搬送可能な最小サイズの原稿(例えば
B5判横位置182mm長)の場合、原稿台ガラス101上に停止
している先行原稿D1の後端部に追跡する後続原稿D2の先
端部は、第6図(B)に図示の位置S、すなわち原稿台
ガラス101と搬送ベルト8により形成される楔形空間
で、原稿押えローラ11Aに近い位置に一時停止させてい
る。
次に、走査露光終了時に、複写機本体100からADFス
タート信号を発し、2枚目の原稿D2に対する露光動作を
行う。すなわち、駆動モータMをONし、搬送用の電磁ク
ラッチK1をONすることで、先行原稿D1は搬送ベルト8に
より搬送されて、排紙ローラ13を経て排紙トレイ14上に
排出・載置される。また同時に後続の原稿D2が待機位置
Sから原稿台ガラス101上で挟持滑走して、前記モータ
Mの停止動作にて原稿ストッパ102に達して原稿交換が
終了する。この時のタイマーt8計時による原稿搬送は高
速搬送モードv1である。
上記ADFスタート信号によりタイマーt5,t6,t7,t8,t
9,t10が同時に起動する。タイマーt6,t7は原稿ストッパ
ソレノイドSD3のセットを、タイマーt5およびt11は該ソ
レノイドSD3のリセットを作動させる。また、タイマーt
8は搬送クラッチK1のOFF信号を発する。更に、タイマー
t9,t10およびt14は駆動モータMのON,OFFを制御する。
2枚目の原稿D2は、前記一時停止位置Sから高速モー
ドv1で、原稿台ガラス101上に搬送され、計時t9で一時
停止後、慣性で原稿ストッパ102に突き当てられて停止
する。以下前記先行原稿D1と同様に作動され、露光処理
および排紙される。この間に3枚目の原稿D3が給送され
待機位置Sに到達し停止する。第6図(B)はこの給送
状態を示す模式図である。
3枚目の原稿D3に対しても上記と同様に、給送、搬
送、露光処理、排紙の動作が行なわれる。
第6図(C)は原稿D2の搬送過程と原稿D1の排紙状態
を示す模式図である。
最終原稿D3に対する露光走査が終了すると、複写機本
体100からコピーエンド信号が入力し、この入力信号に
よって、駆動モータMおよび搬送クラッチK1がONとな
り、搬送ベルト8が回動し、該搬送ベルト8の加圧力に
よって原稿D3を摩擦力によって原稿台ガラス101上を摺
動搬送し、排紙ローラ13の方向へ送り出す。そして排紙
センサPS4が原稿D3の後端を検知してから計時t4後に、
駆動モータMおよび搬送クラッチK1をOFFにして動作を
終了させる。
次に両面複写複写動作について、第10図および第11図
により説明する。なお、前述の片面原稿複写動作と同じ
動作については説明を省略し、異なる点を説明する。
(a) 両面原稿を自動搬送装置の原稿載置台1上に整
列載置すると、前記と同様に複写機本体100のコントロ
ールパネル110のモード表示部112にADFが表示される。
(b) 上記コントロールパネル110上の両面原稿ボタ
ン113を押すと、両面原稿複写モードに切り換えられ
る。
(c) コピーボタン111を押すと両面原稿複写が自動
的に開始される。
(d) ピックアップローラ2およびフィードベルト3
によって送り出された原料D1wは、原稿台ガラス101面上
に高速搬送され、原稿ストッパ102に突き当たって停止
する。この状態で原稿D1wのオモテ面の露光走査が行わ
れる。(第10図(A)参照) (e) 搬送ベルト8が逆回転し、原稿D1wは原稿台ガ
ラス101上を高速逆行して反転部30に入り、反転ローラ
群31,32,33およびガイド板34によって矢示方向に高速搬
送されて、再び原稿台ガラス101上に至り、正回転に切
り換えられた搬送ベルト8によって原稿台ガラス101上
を順行滑走し、原稿ストッパ102に突き当てられる。こ
の状態で原稿D1wのウラ面の露光走査が行われる。(第1
0図(B)参照) なお、上記動作中、給送クラッチK2はOFFとなりモー
タMによる駆動力を断ち、ピックアップローラ2,フィー
ドベルト3は回転せず次原稿D2wを給送しない。また、
反転ローラ31,32,33は搬送ベルト8の正回転に拘りなく
一方向回転する。
(f) 2回の露光を終了した両面原稿D1wは、逆転す
る搬送ベルト8および反転ローラ群31,32,33によって再
び前記反転部30を通過して反転されたのち、再び原稿台
101面上を正転する搬送ベルト8によって高速滑走して
排紙方向へ進行する。この状態では原稿D1wは第10図
(A)と同じオモテ面を下面にして排出される。
この原稿D1wの反転動作中に、次原稿D2wは低速モード
で送り出されピックアップローラ2,フィードローラ3,中
間搬送ローラ5を経て給送され、所定のタイマー設定値
の計時後、原稿D2wを一時停止位置Swに停止させ待機状
態とする。(第10図(C)参照)この一時停止位置Swは
反転部30の出口通路に重ならない通路で、中間搬送ロー
ラ5の給紙方向下流側に設定されているから、反転搬送
中の行先原稿D1wと、一時停止位置に送られてくる後続
原稿D2wとが干渉することはない。
(g) 引続き搬送ローラ8および中間搬送ローラ5の
正回転により、先行原稿D1wは高速搬送されて、排紙ロ
ーラ13から機外へ排出される。同時に後続原稿D2wは、
一時停止位置Swからスタートして原稿台ガラス101面上
を滑走して高速搬送され、上昇セットされた原稿ストッ
パ102に突き当たって停止する。第10図(D)はこの過
程を示す。
以上のように、両面原稿搬送時にも、後続原稿は既に
一時停止位置まで送り出されて待機していて先行原稿通
過排紙には、その後を追って速やかに画像露光部にセッ
トされるから原稿交換時間は短縮される。
第12図は本発明による他の実施例を示す模式図であ
る。これは中間搬送ローラ25に電磁クラッチを装着させ
ず、該ローラ25を反転部30の出口通路に近い搬送路中に
設け、後続原稿D2wの一時停止位置Swを該ローラ5の給
紙方向上流側直前に設定したことを特徴とする。この実
施例では、後続原稿D2wは一時停止位置Swで中間搬送ロ
ーラ25に圧接挟持されていないから、搬送ベルト8の正
逆回転に連動して中間搬送ローラ25も正逆回転させても
何ら支障なく、構造が簡単になる利点がある。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明の自動原稿搬送装置は、先
行する原稿の露光が終了する前に、後続する原稿の搬送
を開始させ、原稿通路の待機位置に一時停止させるの
で、確実な原稿分離給送を行うことができるとともに、
原稿交換時間を短縮し、生産性を向上させることができ
る。さらに、両面原稿モード時におけ8る原稿の待機位
置を、反転通路と原稿通路とが合流する位置より、原稿
搬送方向上流側であるので、紙詰まりの発生を抑えるこ
とができ、安定した搬送をすることができる。また、片
面原稿モード時における待機位置を、反転通路と原稿通
路とが合流する位置より、原稿搬送方向下流側であるの
で、両面モード時に比して、原稿の交換に要する時間を
短縮することができ、生産性をさらに向上させることで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による自動原稿搬送装置の原稿搬送経
路を示す構成図、第2図は自動原稿搬送装置の駆動系
(動力伝達系)を示す構成図、第3図は上記装置内部の
原稿搬送系と駆動系を示す斜視図、第4図は自動原稿搬
送装置の要部平面図である。更に第5図は自動原稿搬送
装置を装着した複写機上部の外観斜視図である。第6図
(A),(B),(C)は原稿搬送過程を示す模式図、
第7図は駆動系による各給紙ローラの回転速度を示す
図、第8図は該駆動系のブロック図、第9図は原稿の給
搬送過程のタイムチャート、第10図(A),(B),
(C),(D)は両面原稿の搬送過程を示す模式図、第
11図は両面原稿の給搬送タイムチャート、第12図は本発
明の他の実施例を示す模式図である。 1……原稿載置台 1D……原稿先端ストッパ 2……ピックアップローラ 3……フィードベルト、3A……フィードローラ 4……重送防止ローラ、5,25……中間搬送ローラ 6……ガイド板、8……搬送ベルト 9……搬送ベルト駆動ローラ 11A……原稿押えローラ、13……排紙ローラ 14……排紙トレイ、100……複写機本体 101……画像露光部(原稿台ガラス) 102……原稿ストッパ、103……走査露光ユニット 112……モード表示部、113……両面原稿ボタン D……原稿、D1……先行原稿 D2……後続原稿 Dw,D1w,D2w……両面原稿 K1,K2……電磁クラッチ M……駆動モータ PS1……原稿サイズ検知センサ PS2……原稿セット検知センサ PS3……原稿通過検知センサ PS4……原稿排紙検知センサ PS5……反転原稿通過検知センサ(原稿通過同期セン
サ) v1……高速搬送モード、v2……低速搬送モード S,Sw……一時停止位置
フロントページの続き (72)発明者 村田 修 東京都八王子市石川町2970番地 コニカ 株式会社内 審査官 高橋 祐介 (56)参考文献 特開 昭58−75162(JP,A) 特開 昭60−82550(JP,A) 特開 昭58−80667(JP,A) 特開 昭62−56231(JP,A) 特開 昭62−66252(JP,A) 特開 昭61−226426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/00 107 G03G 21/00 370 - 502 G03B 27/62 - 27/64

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の原稿を載置する原稿載置台と、 前記原稿載置台上に載置された複数枚の原稿から原稿を
    一枚ずつ分離する分離手段と、 前記分離手段により分離された原稿を導く原稿通路と、 前記原稿通路により導かれた原稿を露光するために露光
    位置に搬送するとともに、露光が終了した原稿を排紙す
    るために搬送する搬送手段と、 第1面の露光が終了した原稿の表裏を反転させるため
    に、該原稿を導くとともに、原稿の搬送方向下流側で前
    記原稿通路と合流し、それより下流側を共通とした反転
    通路と、を備え、 前記分離手段によって分離され、前記原稿通路によって
    導かれた原稿の第1面の露光が終了したのち、該原稿を
    排紙する片面原稿モードと、;前記分離手段によって分
    離され、前記原稿通路によって導かれた原稿の第1面の
    露光が終了したのち、該原稿を前記反転通路に導いて表
    裏を反転させ、表裏が反転された原稿の第2面の露光が
    終了したのち、排紙する両面原稿モードとを有する自動
    原稿搬送装置において、 先行する原稿の露光が終了する前に、後続する原稿を原
    稿載置台に載置された複数枚の原稿から分離して、前記
    原稿通路の所定の待機位置に一時停止させて待機させる
    とともに、 前記片面原稿モード時における前記待機位置は、前記反
    転通路と前記原稿通路とが合流する位置より、原稿搬送
    方向下流側であり、前記両画原稿モードにおける待機位
    置は、前記反転通路と前記原稿通路とが合流する位置よ
    り、原稿搬送方向上流側であることを特徴とする自動原
    稿搬送装置。
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JPS5875162A (ja) * 1982-09-08 1983-05-06 Canon Inc 原稿自動繰返し両面複写装置
JPS6082550A (ja) * 1983-10-07 1985-05-10 Toshiba Corp 紙葉類送り装置

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