JP2866563B2 - 光加入者伝送システムの終端処理回路 - Google Patents

光加入者伝送システムの終端処理回路

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JP2866563B2
JP2866563B2 JP5284728A JP28472893A JP2866563B2 JP 2866563 B2 JP2866563 B2 JP 2866563B2 JP 5284728 A JP5284728 A JP 5284728A JP 28472893 A JP28472893 A JP 28472893A JP 2866563 B2 JP2866563 B2 JP 2866563B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光加入者伝送システム
の端局装置に組み込まれる終端処理回路に関する。
【0002】次世代の公衆通信網として、一般家庭など
の加入者と局(端局)とを光ファイバで結ぶ光加入者網
の構築が進められている。既存の回線交換網とほぼ同等
のサービスを提供する低速デジタル光加入者伝送システ
ム(低速システム)では、同一波長(1.3μm帯)の
光によるTCM伝送方式(ピンポン伝送方式)の双方向
通信が行われる。
【0003】
【従来の技術】図6は光加入者伝送システム1の構成を
示すブロック図、図7は伝送形態を示す模式図である。
【0004】光加入者伝送システム(以下では「伝送シ
ステム」という)1は、いわゆる低速システムであっ
て、局内の加入者線端局装置(SLT)2、各加入者宅
内の光加入者網ユニット(ONU)3、16分岐型の光
スターカプラ4、SLT2と光スターカプラ4とを結ぶ
光ファイバ5、光スターカプラ4と各ONU3とを結ぶ
光ファイバ6から構成されている。光スターカプラ4
は、例えば加入者宅に近い電柱などに設置される。
【0005】SLT2は、光−電気変換機能を含む種々
の機能を有したインタフェースであり、図示しない多重
化伝送装置などを介して交換機7と接続される。ONU
3には、電話機やファクシミリ装置などの通信機器8が
接続される。
【0006】伝送システム1では、1本の光ファイバ5
で複数(最大で16)の加入者(#1〜16)に対応し
たデータを伝送するための多重方式として、下りストリ
ームについては、時分割多重(TDM)方式が採用さ
れ、上りストリームについては、時分割多元接続(TD
MA:Time Division Multiple
Access)方式が採用されている。
【0007】すなわち、図7に示すように、下りストリ
ーム期間においては、各加入者宛のデータを時分割で多
重化した下りフレームDFが、SLT2から全てのON
U3へ加入者を区別することなく伝送される。各ONU
3は、IDコードに基づいて自己宛のデータのみを取り
込む。なお、ONU3の動作を規定するクロックは、下
りフレームDFから一定周波数成分を抽出することによ
って生成される。
【0008】上りストリーム期間においては、下りフレ
ームDFの受信から所定時間が経過したタイミングで、
各ONU3から上りフレーム(バーストデータ)UFが
送り出され、これら上りフレームUFが順にSLT2に
よって受信される。
【0009】ここで、光スターカプラ4と各ONU3と
の間の物理的な距離が均一ではないので、下りフレーム
DFの受信タイミングのバラツキに起因して、各加入者
に対応した上りフレームUFが時間的に重なってしまう
おそれがある。
【0010】そこで、伝送システム1においては、各O
NU3に対して上りフレームUFの送出タイミングが指
定される。具体的には、局側からONU3に対して遅延
測定フレーム(DMF)の送出が要求され、その要求か
らDMFの到着までの所要時間に応じて、下りフレーム
DFの後端の受信から上りフレームUFの送出までのタ
イムスロット数(クロック数)が設定される。そして、
そのタイムスロット数が以降の下りフレームDFに組み
込まれる。なお、加入者毎のデータ遅延量の測定は、呼
毎に実データの伝送の前処理としてポーリング形式で行
われる。
【0011】さて、伝送路長に依存する伝送遅延時間
が、TCM伝送のタイミングの基準となる局内クロック
の周期(タイムスロット)と一致することはほとんどな
いので、上述したように上りフレームUFの送出タイミ
ングを指定したとしても、SLT2が受信する上りフレ
ームUFと局内クロックとが非同期となる。つまり、上
りフレームUFと局内クロックとの間に不特定の位相差
が生じる。また、その位相差は加入者毎に異なる。
【0012】このため、上りフレームUFのタイムスロ
ットにおける中央付近(データ値の安定した区間)での
データ取込みを実現する上で、SLT2において、上り
フレームUFの位相を局内クロックの位相に合わせる終
端処理(位相乗せ換え処理ともいう)を行う必要があ
る。
【0013】図8は従来の終端処理回路50の構成を示
すブロック図、図9は上りフレームUFのサンプリング
の一例を示す模式図、図10はフレームパターン検出の
一例を示す図、図11はエッジ検出の一例を示す図であ
る。
【0014】図8において、終端処理回路50には、光
−電気変換後の上りフレームUFであるバーストデータ
Dinが入力される。バーストデータDinは、遅延回
路51によって、局内クロックCKの周期TSより短い
一定時間ずつ段階的に遅延される。順に位相がシフトし
た各遅延段階のバーストデータDinは、局内クロック
CKに同期して同時にシフトレジスタ52に取り込まれ
る。つまり、遅延回路51とシフトレジスタ52とによ
って、時間軸上の等間隔のn個のポイントでバーストデ
ータDinのサンプリングが行われる。
【0015】なお、遅延回路51の遅延段数及び遅延ス
テップ幅(サンプリング間隔)は、図9に示すようにサ
ンプリング範囲Wが1タイムスロットTSより長くなる
ように適当に選定されている。図9の例では、サンプリ
ングポイント数nは「6」であり、この場合には、互い
に異なる位相φ1〜φ6を有した6つのバーストデータ
Dinが生成されることになる。
【0016】シフトレジスタ52は、局内クロックCK
に同期した所定段数のデータシフトを行い、順に取り込
んだ合計m×n(フレームパターンFPのビット数×サ
ンプリング数)個のサンプリングデータ、すなわち各位
相φ1〜φnのバーストデータDinにおける連続した
mビット分のデータを、フレームパターン検出部55へ
パラレルに出力する。また、シフトレジスタ52は、各
位相φ1〜φnについて同一シフト段階のサンプリング
データを1つずつ抽出した合計n個のサンプリングデー
タをエッジ検出部53及びセレクタ58へ出力する。
【0017】フレームパターン検出部55は、各位相φ
1〜φnのサンプリングデータがフレームパターンFP
と一致するか否かを示すnビットの検出データDAを出
力する。検出データDAは、レジスタ56に一時的に格
納された後、デコーダ57へ送られる。
【0018】ここで、フレームパターンFPは、フレー
ム同期のために上りフレームUFの固定位置に組み込ま
れるビット列である。図10の例では、フレームパター
ンFPは8ビットであって、各ビットb0〜b7の値に
応じて論理レベルを設定したm(=8)個のサンプリン
グデータの論理積演算によって、位相φ1についての検
出結果データDA−φ1が生成されている。
【0019】位相φ1がバーストデータDinの各ビッ
トにおける中央付近の位相であれば、m個のサンプリン
グデータとフレームパターンFPとが一致し、検出結果
データDA−φ1は「H」レベルとなる。なお、図示は
省略したが、他の位相φ2〜φnについても、位相φ1
と同様の論理回路によってフレームパターン検出が行わ
れる。
【0020】一方、エッジ検出部53は、フレームパタ
ーン検出のみによる場合に比べてより確実な終端処理を
実現するために設けられており、バーストデータDin
の各ビットのエッジの位置(データ値変化点)を示す検
出データDBをレジスタ54へ出力する。
【0021】検出データDBは、図11(a)に示すよ
うにビット毎に交互に値が変化するプリアンブルPRを
利用し、図11(b)に示すように、隣接するサンプリ
ングポイントに対応した2つの位相のサンプリングデー
タについて、排他的論理和演算を行うことによって生成
される。図11の例では位相φ1,φ2,φ5,φ6が
エッジに対応している。なお、実際には、エッジ付近で
はジッタによってサンプリング値が不定となる場合が多
い。
【0022】デコーダ57は、レジスタ56からの検出
データDA、及びレジスタ54からの検出データDBの
値の組み合わせに応じて、予め定められている1つの位
相φx(φ1〜φnのいずれか)を示す位相選択データ
Dφをセレクタ58へ送る。
【0023】セレクタ58は、位相選択データDφに基
づいて、シフトレジスタ52から入力されたサンプリン
グデータ(バーストデータDin)の内、位相φxのデ
ータを出力バーストデータDoutとして選択する。
【0024】つまり、終端処理回路50においては、フ
レームパターン検出及びエッジ検出の結果を総合して、
上りフレームUFと局内クロックCKとの相対的な位相
関係が確定され、入出力間の遅延量を選択することによ
って、バーストデータDinに対する位相調整が行われ
る。
【0025】なお、上りストリームカウンタ部59は、
エッジ検出及びフレームパターン検出が、プリアンブル
PR又はフレームパターンFPの入力時に有効となるよ
うに、レジスタ54,56のラッチタイミングを設定す
るために設けられている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、伝送
システム1においては、DMFによって伝送遅延量が測
定され、上りフレームUFの送出タイミングが指定され
る。これにより、原理的には、局側において各加入者の
上りフレームUFの到着(SLT2による受信)の時期
を予知することができ、加入者毎に上りストリームカウ
ンタ部59の動作タイミングを切り換えて、フレームパ
ターン検出及びエッジ検出のタイミングの適正化を図る
ことができる。
【0027】ところが、伝送システム1の実用化の過程
で、システムの仕様として、上りフレームUFの送出タ
イミングをバイト単位で指定することになった。バイト
単位の指定では、実際の指定値に対応した到着予定時期
と真の到着時期との間に、ビット単位の時間差(最大1
バイト分)の生じる場合がある。例えば、測定結果に基
づく最適指定値が30タイムスロット(30ビット)で
あれば、実際の指定値は24タイムスロット(3バイ
ト)とされ、6ビット分の時間差が生じる。
【0028】従来の終端処理回路50においては、上り
ストリームカウンタ部59によるレジスタ54,56の
制御タイミングが、加入者毎の上りフレームUFの到着
予定時期を基準とした固定タイミングであるので、バイ
ト単位の指定に起因する時間差が生じた場合に、バース
トデータDinからフレームパターンFPに対応した所
定数のビット列を抽出することができず、適正な終端処
理を行うことができないという問題があった。
【0029】このような問題を解決するため、フレーム
の到着時期の誤差を踏まえて、フレームパターン検出の
有効期間を長めに設定することが考えられる。しかし、
その場合には、フレームパターンFPの数倍のビット列
がフレームパターンFPと一致する部分を含むか否かと
いう判定を行うことになり、そのためにフレームパター
ン検出部55の論理構成が複雑になる。つまり、フレー
ムパターン検出のための回路規模が大幅に増大してしま
い、消費電力や集積化の面で不利になる。
【0030】また、従来においては、伝送障害などの何
らかの原因で単発的にフレームパターンFPが消失した
だけで同期外れが生じ、後段のフレーム保護機能が無意
味になるという問題もあった。さらに、上りストリーム
期間毎に出力位相が1ビット分ずつシフトし、後段の処
理に支障が生じるおそれがあるという問題もあった。
【0031】本発明は、上述の問題に鑑み、回路規模の
増大を抑えつつ、バーストデータの受信タイミングのビ
ット単位の変動の影響を受けない終端処理を実現するこ
とを目的としている。特に、請求項3の発明は、フレー
ム保護機能の確立を図ることをも目的としており、請求
項4の発明は、さらに後段での誤動作の防止した高品位
の終端処理の実現を図ることをも目的としている。
【0032】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る回
路は、上述の課題を解決するため、図1に示すように、
個々の加入者に対応したバーストデータDinを局内ク
ロックCKの1周期TSより短い一定時間ずつ段階的に
遅延させ、各遅延段階φ1〜φnのバーストデータDi
nについてフレームパターン検出を行い、その検出結果
に応じて特定の遅延段階のバーストデータDinを選択
して出力する終端処理回路10であって、前記バースト
データDinの入力に呼応して前記局内クロックCKに
同期したカウント動作を開始し、前記フレームパターン
検出及びその後のデータ選択のタイミングを規定するカ
ウンタ18を有する。
【0033】請求項2の発明に係る回路は、前記フレー
ムパターン検出の有効期間Twとして、検出信号出力期
間T1に比べて長い期間が設定されてなる。請求項3の
発明に係る回路は、前記フレームパターン検出によって
出力として選択したバーストデータDinの遅延段階
を、加入者毎に記憶するためのレジスタ20を有し、全
ての遅延段階のバーストデータDinについてフレーム
パターンを検出できなかったときには、前記レジスタ2
0が記憶する遅延段階のバーストデータDinを選択し
て出力するように構成されてなる。
【0034】請求項4の発明に係る回路は、各加入者毎
にバーストデータDinのビット単位の出力位相を前回
の出力位相と一致させる位相調整部23を有する。
【0035】
【作用】局内クロックCKに同期したカウンタ18のカ
ウント値によって、フレームパターン検出を含む終端処
理のタイミングが規定される。そのカウンタ18は、バ
ーストデータDinの入力に呼応してカウントを開始す
る。
【0036】つまり、バーストデータDinの入力状況
がビット単位で監視され、実際にバーストデータDin
が入力した時点を基準として終端処理が行われる。これ
により、バーストデータDinの入力タイミングが不特
定であっても、正しい終端処理を実現することができ
る。
【0037】フレームパターン検出の検出信号出力期間
T1は、バーストデータDinに対する遅延の総遅延
量、すなわちバーストデータDinの位相を検出するた
めのサンプリング範囲Wに対応する。このような検出信
号出力期間T1に比べて長い有効期間Twにおいてフレ
ームパターン検出が行われる。これにより、光−電気変
換の立上がり特性などに起因して、プリアンブルPRの
先頭の数ビットが欠落した場合であっても、正しい終端
処理を行うことができる。
【0038】
【実施例】図1は本発明に係る終端処理回路10のブロ
ック図、図2は図1のビット調整部23の構成を示すブ
ロック図、図3及び図4は図1の各部の動作を示すタイ
ミングチャートである。なお、図3は入力の先頭ビット
がプリアンブルPRの先頭ビットである理想的なデータ
入力状態の場合の動作を示し、図4は入力の先頭ビット
がプリアンブルPRの途中のビットである場合の動作を
示している。
【0039】図1において、加入者毎に順に入力される
バーストデータDinは、遅延回路11によって、局内
クロックCKの周期TSより短い一定時間ずつ段階的に
遅延される。順にシフトした位相φ1〜φnを有する各
遅延段階のバーストデータDinは、局内クロックCK
に同期して同時にシフトレジスタ12に取り込まれ、こ
れによってバーストデータDinに対するnポイントの
サンプリングが行われる。バーストデータDinのサン
プリング範囲Wは、1タイムスロット(局内クロックC
Kの1周期)TSより長く且つ2タイムスロットより短
い範囲とされている(TS<W<2×TS)。
【0040】シフトレジスタ12は、局内クロックCK
に同期した所定段数のデータシフトを行い、順に取り込
んだ合計m×n個のサンプリングデータ、すなわち各位
相φ1〜φnのバーストデータDinにおける連続した
mビット分のデータを、フレームパターン検出部15へ
パラレルに出力する。また、シフトレジスタ12は、各
位相φ1〜φnについて同一シフト段階のサンプリング
データを1つずつ抽出した合計n個のサンプリングデー
タをエッジ検出部13へ出力する。
【0041】フレームパターン検出部15は、各位相φ
1〜φnのサンプリングデータがフレームパターンFP
と一致するか否かを示すnビットの検出データDAを出
力する。エッジ検出部13は、バーストデータDinの
各ビットのエッジの位置(データ値変化点)を示す検出
データDBをレジスタ14へ出力する。
【0042】検出データDA,DBは、レジスタ16,
14に一時的に格納された後、デコーダ19へ送られ
る。デコーダ19は、検出データDA,DBの値の組み
合わせに応じて、予め定められている1つの位相φx
(φ1〜φnのいずれか)を示す位相選択データDφを
出力する。そして、この位相選択データDφに基づい
て、セレクタ22において位相φxのバーストデータD
inが出力データDoutとして選択される。
【0043】このように、終端処理回路10において
も、基本的には従来と同様にフレームパターン検出及び
エッジ検出によってバーストデータDinに対する位相
調整が行われる。ただし、終端処理のタイミングは固定
ではなく、可変タイミングとされている。
【0044】すなわち、局内クロックCKに同期して連
続的に出力される検出データDA,DBを、デコーダ1
9に入力すべき有効データとして抽出するタイミング
(レジスタ16,14の動作タイミング)は、位相カウ
ンタ部18が出力するタイミング信号St16,St1
4によって規定される。
【0045】位相カウンタ部18は、シフトレジスタ1
2の入力段からの各位相φ1〜nのバーストデータDi
nを監視し、値「1」のビットの入力に呼応して局内ク
ロックCKのカウントを開始し、カウント値CTRが特
定値になったときにタイミング信号St14,St16
を出力する。
【0046】本実施例では、図3に示すように、タイミ
ング信号St14は、カウント値CTRが「5」〜「1
1」である7ビット分の期間にわたってアクティブとさ
れる。これは、エッジ検出を7回繰り返して検出精度を
高めるための配慮である。
【0047】また、フレームパターン検出に係るタイミ
ング信号St16は、カウント値CTRが「9」〜「1
6」である8ビット分の期間Twにわたってアクティブ
とされる。
【0048】ここで、フレームパターン検出の結果の得
られるタイミングは、フレームパターンFPの全ビット
の入力後であり、各位相φ1〜nの内の少なくとも1つ
の検出データDAが「H」となる検出信号出力期間T1
は、上述のようにサンプリング範囲Wが設定されている
ことから3ビット分の期間となる。
【0049】つまり、タイミング信号St16のアクテ
ィブ期間(フレームパターン検出の有効期間)Twは、
検出信号出力期間T1に比べて5ビット分だけ長い。位
相カウンタ部18を設けてフレームパターン検出のタイ
ミングを設定することにより、バーストデータDinの
入力状況がビット単位で監視されることになり、実際に
バーストデータDinが入力した時点を基準として終端
処理が行われるので、上述したようにバイト単位で上り
フレームUFの送出タイミングを指定することに起因し
て、実際のバーストデータDinのビット単位の入力タ
イミングが不特定であっても、確実に正規の終端処理を
実現することができる。
【0050】そして、有効期間Twを検出信号出力期間
T1に比べて長い期間とすることにより、図3と図4と
の比較から明らかなように、何らかの原因でプリアンブ
ルPRの先頭部(本実施例では最大5ビット)が欠落し
た場合であっても、検出信号出力期間T1がフレームパ
ターン検出の有効期間Tw内となり、フレームパターン
検出による終端処理を行うことができる。プリアンブル
PRの欠落原因としては、光−電気変換を担うアナログ
回路の応答遅れなどが挙げられる。
【0051】なお、位相カウンタ部18は、上りストリ
ーム期間(図6参照)の経過状況を示す上りストリーム
カウンタ部17によって、適当なタイミングでカウント
可能状態とされる。
【0052】ところで、上りフレームUFの多重化など
のフレーム単位の各種処理を行うには、局内クロックC
Kに同期したデータからフレームパターンFPを抽出し
てフレーム同期をとる必要がある。伝送システム1で
は、フレームパターンFPの抽出を可能とするために、
終端処理回路10がSLT2内に組み込まれる。
【0053】一般に、終端処理回路10の後段の回路
は、安定且つ正しい通信を実現するための前方後方保護
機能を有している。すなわち、後段においては、一旦、
フレーム同期がとれれば、その後に複数フレームにわた
って連続的にフレームパターンFPが抽出できない状況
が発生するまでは同期状態が保持され(前方保護)、同
期外れ状態で複数フレームにわたって連続的にフレーム
パターンFPを抽出したときに、同期外れ状態から同期
状態への移行が行われる(後方保護)。
【0054】このため、終端処理回路10においては、
デコーダ19によって選択された位相φxを加入者(#
1〜#16)毎に記憶するための位相レジスタ20が設
けられ、伝送障害などによるデータ損失に起因して全て
の位相φ1〜nのバーストデータDinについてフレー
ムパターンFPを検出できなかったときには、位相レジ
スタ20が記憶する位相φx(以前に正しくフレームパ
ターンFPを検出して選択された位相)のバーストデー
タDinが、出力データDoutとして選択される。
【0055】具体的には、位相レジスタ20は、フレー
ムパターンFPが検出されたとき、すなわちnビットの
検出データDAの少なくとも1ビットが「H」であると
きは、位相カウント部18からタイミング信号St20
が出力された時点で、デコーダ19の位相選択データD
φの値を、今回の位相φx(0)としてを取り込む。フ
レームパターンFPが検出されないときには位相φx
(0)の取込みは行われず、位相レジスタ20の内部で
は以前に取り込んだ値が、前回の位相φx(−1)とし
て保持される。
【0056】そして、位相レジスタ20の記憶内容、す
なわち今回の位相φx(0)又は前回の位相φx(−
1)は、マルチプレクサ21を介してセレクタ22へセ
レクト制御信号として送られる。マルチプレクサ21
は、加入者毎の記憶内容を択一的に選択してセレクタ2
2へ送るために設けられている。
【0057】以上の説明から明らかなように、位相レジ
スタ20によれば、後段のフレーム保護機能を無駄にし
ない終端処理を実現することができる。しかし、デコー
ダ19の出力に基づいて特定の位相φxを選択するだけ
では、出力データDoutにおいて、前回の上りストリ
ーム期間と今回の上りストリーム期間との間でビット単
位の位相ズレが生じ、後段の誤動作を招くおそれがあ
る。
【0058】つまり、例えば図5(a)に示すように、
フレームパターン検出の上で出力に適したバーストデー
タDinの位相が複数であり、それらが隣接する2つの
ビットに対応する場合がある。図5の例では、前側のビ
ットFに対応したφ2と、後側のビットRに対応したφ
5とが出力に適した位相である。
【0059】このような場合において、デコーダ19に
よってエッジ検出の結果を参照して1つの位相が選択さ
れるが、その選択結果はジッタの影響を受けることから
一定ではない。
【0060】そこで、終端処理回路10においては、ビ
ット単位の位相ズレを防止するビット調整部23が設け
られている。図2において、ビット調整部23は、入力
セレクタ31,32、フレームパターン検出部33,3
4、1ビット分の遅延を行うフリップフロップ36、A
ND回路36,37、ラッチ38,39、ビット位相レ
ジスタ40、マルチプレクサ41、及び出力セレクタ4
2から構成されている。
【0061】入力セレクタ31は、シフトレジスタ12
から入力される各位相φ1〜nのmビット分のサンプリ
ングデータの内、今回の位相φx(0)のデータを選択
的に出力する。また、入力セレクタ32は、各位相φ1
〜nのmビット分のサンプリングデータの内、前回の位
相φx(−1)のデータを選択的に出力する。なお、今
回の位相φx(0)はデコーダ19から与えられ、前回
の位相φx(−1)は位相レジスタ20から与えられ
る。
【0062】各回の位相(同一の場合もある)につい
て、フレームパターン検出部33,34によりフレーム
パターン検出が行われ、フリップフロップ36及びAN
D回路36,37によって、フレームパターン検出部3
3,34の出力位相のずれが検出される。
【0063】図5(b)に示すように、フレームパター
ン検出部33,34の出力位相が同一の場合には、前側
のビットFを示すデータがビット位相レジスタ40に格
納され、フレームパターン検出部33,34の出力位相
がずれている場合には、後側のビットRを示すデータが
ビット位相レジスタ40に格納される。
【0064】ビット位相レジスタ40には、このように
加入者毎にビット単位の位相ズレを補正するためのデー
タが格納される。なお、ビット位相レジスタ40を設け
てデータを保持しておくことにより、上述の位相レジス
タ20と同様に、単発的にフレームパターンFPの検出
ができなかった場合であっても、前回と同じ出力状態を
再現して後段での支障を避けることができる。
【0065】そして、マルチプレクサ41によって、処
理対象の加入者に対応したデータD40がビット位相レ
ジスタ40から引き出され、セレクタ42へその選択制
御データD41として与えられる。
【0066】これにより、シフトレジスタ12によって
得られる連続した2ビット分のサンプリングデータの
内、ビット単位の位相ズレが生じないように選択された
前側又は後側の1ビット分の各位相φ1〜nのデータD
42が、出力データDoutの候補としてセレクタ22
へ入力される。
【0067】上述の実施例によれば、バーストデータD
inの入力タイミングが特定できず、且つプリアンブル
PRの欠損が生じた場合であっても、確実の所定の終端
処理を行うことができ、しかも、後段でのフレーム保護
機能の確立とビット単位の位相ズレを防止した高品位の
終端処理を実現することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、回路規模の増大を抑え
つつ、バーストデータの受信タイミングのビット単位の
変動の影響を受けない終端処理を実現することができ
る。
【0069】請求項2の発明によれば、バーストデータ
の先頭部のデータ損失の有無に係わらず、正しい終端処
理を行うことができる。請求項3の発明によれば、後段
でのフレーム保護機能の確立を図ることができる。
【0070】請求項4の発明によれば、後段での誤動作
の防止した高品位の終端処理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る終端処理回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】図1のビット調整部の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】図1の各部の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図4】図1の各部の動作を示すタイミングチャートで
ある。
【図5】ビット調整部の動作内容を示す図である。
【図6】光加入者伝送システムの構成を示すブロック図
である。
【図7】伝送形態を示す模式図である。
【図8】従来の終端処理回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】上りフレームのサンプリングの一例を示す模式
図である。
【図10】フレームパターン検出の一例を示す図であ
る。
【図11】エッジ検出の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 光加入者伝送システム 10 終端処理回路 18 位相カウンタ部(カウンタ) 20 位相レジスタ(レジスタ) 23 ビット調整部(位相調整部) CK 局内クロック Din バーストデータ Tw フレームパターン検出の有効期間 T1 検出信号出力期間 TS 周期 φ1〜φn 位相(遅延段階)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】個々の加入者に対応したバーストデータ
    (Din)を局内クロック(CK)の1周期(TS)よ
    り短い一定時間ずつ段階的に遅延させ、各遅延段階(φ
    1〜φn)のバーストデータ(Din)についてフレー
    ムパターン検出を行い、その検出結果に応じて特定の遅
    延段階のバーストデータ(Din)を選択して出力する
    終端処理回路(10)であって、 前記バーストデータ(Din)の入力に呼応して前記局
    内クロック(CK)に同期したカウント動作を開始し、
    前記フレームパターン検出及びその後のデータ選択のタ
    イミングを規定するカウンタ(18)を有してなること
    を特徴とする光加入者伝送システムの終端処理回路。
  2. 【請求項2】前記フレームパターン検出の有効期間(T
    w)として、検出信号出力期間(T1)に比べて長い期
    間が設定されてなることを特徴とする請求項1記載の光
    加入者伝送システムの終端処理回路。
  3. 【請求項3】前記フレームパターン検出によって出力と
    して選択したバーストデータ(Din)の遅延段階を、
    加入者毎に記憶するためのレジスタ(20)を有し、 全ての遅延段階のバーストデータ(Din)についてフ
    レームパターンを検出できなかったときには、前記レジ
    スタ(20)が記憶する遅延段階のバーストデータ(D
    in)を選択して出力するように構成されてなることを
    特徴とする請求項2記載の光加入者伝送システムの終端
    処理回路。
  4. 【請求項4】各加入者毎にバーストデータ(Din)の
    ビット単位の出力位相を前回の出力位相と一致させる位
    相調整部(23)を有してなることを特徴とする請求項
    3記載の光加入者伝送システムの終端処理回路。
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