JP2866494B2 - ミシンにおける針棒装置 - Google Patents
ミシンにおける針棒装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はミシンにおける針棒装置
に関し、詳しくは針棒と連動して上下動する布押えを備
えているミシンにおける針棒装置に関する。
に関し、詳しくは針棒と連動して上下動する布押えを備
えているミシンにおける針棒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の針棒装置は例えば図5に示され
る如く構成されている。図5において、6hは基枠、7hは
上下動自在の針棒、24h は布押えで、上下に支持片26h,
27hを有し、それらに穿設された透孔35h, 36hに針棒7h
が上下動自在に挿通してある。41h は基枠6hに対し支持
片26h を上向きに付勢する為の第1ばね、45h は針棒7h
に対し支持片26h を下向きに付勢する為の第2ばね、38
h は支持片26h の下降を一定位置で受止める為のストッ
パである。
る如く構成されている。図5において、6hは基枠、7hは
上下動自在の針棒、24h は布押えで、上下に支持片26h,
27hを有し、それらに穿設された透孔35h, 36hに針棒7h
が上下動自在に挿通してある。41h は基枠6hに対し支持
片26h を上向きに付勢する為の第1ばね、45h は針棒7h
に対し支持片26h を下向きに付勢する為の第2ばね、38
h は支持片26h の下降を一定位置で受止める為のストッ
パである。
【0003】このような針棒装置にあっては、針棒7hを
下降させると第2ばね45h を介して布押え24h が下降さ
れ、次に針棒7hを上昇させると第1ばね41h によって布
押え24h が元の位置まで上昇される。即ち布押え24h が
針棒7hと連動して上下動し、その布押え24h によって布
50h を針板9hに押えながら適正な縫製ができる。また上
記のように布押えが下降する場合、支持片26h がストッ
パ38h に当接することにより布押え24h の下降が一定の
位置で停止され(46h は緩衝体である)、その結果、布
を過度に押さえつけてしまうことなく縫製ができる。
下降させると第2ばね45h を介して布押え24h が下降さ
れ、次に針棒7hを上昇させると第1ばね41h によって布
押え24h が元の位置まで上昇される。即ち布押え24h が
針棒7hと連動して上下動し、その布押え24h によって布
50h を針板9hに押えながら適正な縫製ができる。また上
記のように布押えが下降する場合、支持片26h がストッ
パ38h に当接することにより布押え24h の下降が一定の
位置で停止され(46h は緩衝体である)、その結果、布
を過度に押さえつけてしまうことなく縫製ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの種の針棒装
置では、上記透孔35h, 36hが針棒7hと布押え24h との相
対的な上下動を円滑にする為に針棒7hの径よりも大きく
形成されて針棒7hとの間にすき間がある為、上記支持片
26h がストッパ38h に当ったときに布押え24h が振動
し、特に下側の支持片27h の透孔36h と針棒7hとの間か
ら騒音が発生する問題点があった。しかも上記ストッパ
38h への当接は1針の縫製毎に生ずる為、1分間に何百
針という縫製を行なう場合には非常にうるさい騒音とな
る問題点があった。尚上記騒音の防止の為に、その発生
箇所である上記の透孔36h 内に消音用の筒体を設けるこ
とも考案されたが、その筒体は常に針棒7hとこすれる状
態となる為、すぐに摩耗してしまって再び騒音が生ずる
状態となってしまう問題点があった。
置では、上記透孔35h, 36hが針棒7hと布押え24h との相
対的な上下動を円滑にする為に針棒7hの径よりも大きく
形成されて針棒7hとの間にすき間がある為、上記支持片
26h がストッパ38h に当ったときに布押え24h が振動
し、特に下側の支持片27h の透孔36h と針棒7hとの間か
ら騒音が発生する問題点があった。しかも上記ストッパ
38h への当接は1針の縫製毎に生ずる為、1分間に何百
針という縫製を行なう場合には非常にうるさい騒音とな
る問題点があった。尚上記騒音の防止の為に、その発生
箇所である上記の透孔36h 内に消音用の筒体を設けるこ
とも考案されたが、その筒体は常に針棒7hとこすれる状
態となる為、すぐに摩耗してしまって再び騒音が生ずる
状態となってしまう問題点があった。
【0005】本願発明は上記従来技術の問題点(技術的
課題)を解決する為になされたもので、布押えが針棒の
上下動に連動して上下動し、しかも布押えの下降をスト
ッパによって一定位置で止めるようにしたものであって
も、布押えの振動を抑制して騒音の発生を防止し、静粛
な作動を行なわせ得るようにしたミシンにおける針棒装
置を提供することを目的としている。
課題)を解決する為になされたもので、布押えが針棒の
上下動に連動して上下動し、しかも布押えの下降をスト
ッパによって一定位置で止めるようにしたものであって
も、布押えの振動を抑制して騒音の発生を防止し、静粛
な作動を行なわせ得るようにしたミシンにおける針棒装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明におけるミシンにおける針棒装置は、基枠
に対し上下動自在に装着してある針棒には布押えが相対
的な上下動を自在に付設してあり、しかも該布押えは、
支持体とその下部に付設した押え片とから成ると共に、
支持体は夫々針棒よりも大径の透孔が穿設されている上
下の支持片とそれらを連結する連結杆とから成り、上記
針棒に対する該布押えの付設の構造は、上記各支持片を
上記基枠の上側と下側に夫々位置させた状態において、
それらの支持片における上記の透孔に上記針棒が上下動
自在に貫通してあり、上記基枠と上記布押えにおける上
側の支持片との間には、支持片を上方に向けて付勢する
為の第1ばねが介設されていると共に、上記針棒と上記
上側の支持片との間には、針棒に対し支持片を下方に向
けて付勢する為の第2ばねが介設してあり、更に上記基
枠には、上記布押えにおける上側の支持片の下降を一定
位置で受止める為のストッパが備えてあるミシンにおい
て、上記上側の支持片と上記第1ばねとの間に、第1ば
ねの振動が支持片に伝わることを遮断する為の防振体を
介在させたものである。
に、本願発明におけるミシンにおける針棒装置は、基枠
に対し上下動自在に装着してある針棒には布押えが相対
的な上下動を自在に付設してあり、しかも該布押えは、
支持体とその下部に付設した押え片とから成ると共に、
支持体は夫々針棒よりも大径の透孔が穿設されている上
下の支持片とそれらを連結する連結杆とから成り、上記
針棒に対する該布押えの付設の構造は、上記各支持片を
上記基枠の上側と下側に夫々位置させた状態において、
それらの支持片における上記の透孔に上記針棒が上下動
自在に貫通してあり、上記基枠と上記布押えにおける上
側の支持片との間には、支持片を上方に向けて付勢する
為の第1ばねが介設されていると共に、上記針棒と上記
上側の支持片との間には、針棒に対し支持片を下方に向
けて付勢する為の第2ばねが介設してあり、更に上記基
枠には、上記布押えにおける上側の支持片の下降を一定
位置で受止める為のストッパが備えてあるミシンにおい
て、上記上側の支持片と上記第1ばねとの間に、第1ば
ねの振動が支持片に伝わることを遮断する為の防振体を
介在させたものである。
【0007】
【作用】針棒を下降させると第2ばねを介して布押えが
下降される。布押えの下降は上側の支持片がストッパに
当接することにより停止する。上記当接時、当接の衝撃
によって第1ばねが固有振動を生じても、その振動が支
持片に伝わることは防振体により阻止される。その結
果、布押えは激しく振動することはなく、振動に伴なう
騒音の発生が防止される。
下降される。布押えの下降は上側の支持片がストッパに
当接することにより停止する。上記当接時、当接の衝撃
によって第1ばねが固有振動を生じても、その振動が支
持片に伝わることは防振体により阻止される。その結
果、布押えは激しく振動することはなく、振動に伴なう
騒音の発生が防止される。
【0008】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1において、(A)には多針ミシンにおけるミシ
ンヘッドの一部が示される。1はミシンヘッドにおける
基枠で、本体1aと本体1aに水平回動自在に取付けた針棒
保持枠1bとから構成してある。単針ミシンの場合両者は
一体に構成されている。2は本体1aに上下動自在に装着
した昇降杆、3は図示外のモータによって回動されるよ
うにした主軸、4は主軸3の回動により昇降杆2を上下
動させるようにした昇降機構で、一例として周知のクラ
ンク機構が用いてあり、15は主軸3に取付けた回転体、
16は昇降杆2に固着した止金、17は昇降杆2に相対回動
自在に取付けた結合具、18はクランクロッドである。5
は昇降杆2に付設した針棒押えである。6は上記保持枠
1bに装着した針棒装置を示す。9はミシンのベッドに備
えられた周知の針板で、針孔9aを備える。
る。図1において、(A)には多針ミシンにおけるミシ
ンヘッドの一部が示される。1はミシンヘッドにおける
基枠で、本体1aと本体1aに水平回動自在に取付けた針棒
保持枠1bとから構成してある。単針ミシンの場合両者は
一体に構成されている。2は本体1aに上下動自在に装着
した昇降杆、3は図示外のモータによって回動されるよ
うにした主軸、4は主軸3の回動により昇降杆2を上下
動させるようにした昇降機構で、一例として周知のクラ
ンク機構が用いてあり、15は主軸3に取付けた回転体、
16は昇降杆2に固着した止金、17は昇降杆2に相対回動
自在に取付けた結合具、18はクランクロッドである。5
は昇降杆2に付設した針棒押えである。6は上記保持枠
1bに装着した針棒装置を示す。9はミシンのベッドに備
えられた周知の針板で、針孔9aを備える。
【0009】次に針棒装置6について説明する。7は保
持枠1bに昇降杆2と平行状態でかつ上下動自在に装着し
た針棒で、下端に付設された針止7aには縫製用の針8が
装着されている。針棒7は保持枠1bに対しその回動中心
を中心とする一つの円周上に複数本が並べた状態で配列
されている。そして保持枠1bが図示外の針棒切替機構に
より回動されることにより複数の針棒7が針孔9aの上方
の縫製位置に交換的に位置されるようになっている。21
は針棒7の上端に取付けた受片、22は引上片、23は回り
止め用の係合片で、(B)に示されるように凹部23aを
有している。
持枠1bに昇降杆2と平行状態でかつ上下動自在に装着し
た針棒で、下端に付設された針止7aには縫製用の針8が
装着されている。針棒7は保持枠1bに対しその回動中心
を中心とする一つの円周上に複数本が並べた状態で配列
されている。そして保持枠1bが図示外の針棒切替機構に
より回動されることにより複数の針棒7が針孔9aの上方
の縫製位置に交換的に位置されるようになっている。21
は針棒7の上端に取付けた受片、22は引上片、23は回り
止め用の係合片で、(B)に示されるように凹部23aを
有している。
【0010】次に(A)に示される24は針棒7に相対的
な上下動を自在に装着した布押えを示す。25は布押え24
における支持体で、上下の支持片26, 27とそれらを連結
する連結杆28とから構成されている。連結杆28の下端は
支持片27と溶接され、上端は(C)に示されるように支
持片26に穿設された透孔29に抜き差し自在に挿通してあ
ると共に、押ねじ30で固定されている。再び(A)にお
いて、31は支持体25の下部に付設した押え片で、支持片
27と一体に形成され、下端部が布の押え部32となってい
る。33は連結杆28と一体に形成した回り止片である。
な上下動を自在に装着した布押えを示す。25は布押え24
における支持体で、上下の支持片26, 27とそれらを連結
する連結杆28とから構成されている。連結杆28の下端は
支持片27と溶接され、上端は(C)に示されるように支
持片26に穿設された透孔29に抜き差し自在に挿通してあ
ると共に、押ねじ30で固定されている。再び(A)にお
いて、31は支持体25の下部に付設した押え片で、支持片
27と一体に形成され、下端部が布の押え部32となってい
る。33は連結杆28と一体に形成した回り止片である。
【0011】次に布押え24と上記針棒7並びに保持枠1b
との関係について説明する。(C)に示される35は支持
片26に穿設された透孔、(E)に示される36は支持片27
に穿設された透孔で、何れも針棒7の径よりも僅かに大
きく形成され、そこに針棒7が相対的な上下動を自在に
挿通してある。連結杆28は(A)及び(D)に示される
ように保持枠1bに形成された案内溝37に上下動自在に位
置させてある。又回り止片33は(B)に示されるように
前記係合片23における凹部23aに相対的な上下動を自在
に位置させてある。次に38は保持枠1bに備えられたスト
ッパで、針棒7を取り囲む筒状に形成してある。41は針
棒7に周設した第1ばねで、保持枠1bに対し支持片26を
上方に向けて付勢する為のものであり、圧縮コイルばね
が用いられて、その下端部は上記ストッパ38の外周側に
位置させてあり、上端部は支持片26に具備させたボス部
42の外周側に位置させてある。43は第1ばね41の上端と
支持片26との間に介在させた防振体で、弾性材料(例え
ばウレタンゴム或いは天然ゴム)で環状に形成されてい
る。その硬度は例えばHs90程度である。44は防振体43に
備えさせた筒部で、ばね41の上端部の内周がボス部42に
直接に接触することを防ぐ為のものである。次に45は針
棒7に周設した第2ばねで、針棒7に対し支持片26を下
方に向けて付勢する為のものであり、圧縮コイルばねが
用いられて、上記係合片23と支持片26との間に介在させ
てある。この第2ばね45としては第1ばね41よりもばね
力の強いものが用いてある。次に46, 47, 48は何れも針
棒7に周設した緩衝体で、夫々上記防振体43と同様の弾
性材料で形成されたOリングが用いてある。
との関係について説明する。(C)に示される35は支持
片26に穿設された透孔、(E)に示される36は支持片27
に穿設された透孔で、何れも針棒7の径よりも僅かに大
きく形成され、そこに針棒7が相対的な上下動を自在に
挿通してある。連結杆28は(A)及び(D)に示される
ように保持枠1bに形成された案内溝37に上下動自在に位
置させてある。又回り止片33は(B)に示されるように
前記係合片23における凹部23aに相対的な上下動を自在
に位置させてある。次に38は保持枠1bに備えられたスト
ッパで、針棒7を取り囲む筒状に形成してある。41は針
棒7に周設した第1ばねで、保持枠1bに対し支持片26を
上方に向けて付勢する為のものであり、圧縮コイルばね
が用いられて、その下端部は上記ストッパ38の外周側に
位置させてあり、上端部は支持片26に具備させたボス部
42の外周側に位置させてある。43は第1ばね41の上端と
支持片26との間に介在させた防振体で、弾性材料(例え
ばウレタンゴム或いは天然ゴム)で環状に形成されてい
る。その硬度は例えばHs90程度である。44は防振体43に
備えさせた筒部で、ばね41の上端部の内周がボス部42に
直接に接触することを防ぐ為のものである。次に45は針
棒7に周設した第2ばねで、針棒7に対し支持片26を下
方に向けて付勢する為のものであり、圧縮コイルばねが
用いられて、上記係合片23と支持片26との間に介在させ
てある。この第2ばね45としては第1ばね41よりもばね
力の強いものが用いてある。次に46, 47, 48は何れも針
棒7に周設した緩衝体で、夫々上記防振体43と同様の弾
性材料で形成されたOリングが用いてある。
【0012】次に上記構成のミシンの動作を説明する。
主軸3の回動により昇降機構4を介して昇降杆2が上下
動し、針棒押え5が上下動する。針棒押え5が2点鎖線
で示される上昇位置から実線で示されるように下降する
と、受片21を下方へ押し、針棒7が図示の如く下降す
る。針棒7の下降により布押え24における支持片26は第
2ばね45を介して押し下げられ、第1ばね41が押し縮め
られる。第1ばね41が押し縮められて支持片26のボス部
42が緩衝体46を介してストッパ38に当接すると布押え24
の下降は停止する。この状態では布押え24における押え
部32は針板9上の布50を適切な圧力で押さえた状態とな
っている。針棒押え5がなおも下降すると針棒7もそれ
に伴い更に下降し、針8は布50及び針孔9aを貫通して下
方へ至る。そしてその状態で針板9の下での周知の如き
上糸と下糸の絡みが行われる。その後針棒押え5の上昇
により針棒7は第2ばね45の付勢力で上昇する。その過
程において針棒7が(A)に示される位置まで上昇した
後は、針棒7の上昇に伴い布押え24は第1ばね41から支
持片26に与えられている付勢力によって元の位置まで上
昇する。このような動作が次々と繰り返され、布50に対
する縫製が連続して行われる。
主軸3の回動により昇降機構4を介して昇降杆2が上下
動し、針棒押え5が上下動する。針棒押え5が2点鎖線
で示される上昇位置から実線で示されるように下降する
と、受片21を下方へ押し、針棒7が図示の如く下降す
る。針棒7の下降により布押え24における支持片26は第
2ばね45を介して押し下げられ、第1ばね41が押し縮め
られる。第1ばね41が押し縮められて支持片26のボス部
42が緩衝体46を介してストッパ38に当接すると布押え24
の下降は停止する。この状態では布押え24における押え
部32は針板9上の布50を適切な圧力で押さえた状態とな
っている。針棒押え5がなおも下降すると針棒7もそれ
に伴い更に下降し、針8は布50及び針孔9aを貫通して下
方へ至る。そしてその状態で針板9の下での周知の如き
上糸と下糸の絡みが行われる。その後針棒押え5の上昇
により針棒7は第2ばね45の付勢力で上昇する。その過
程において針棒7が(A)に示される位置まで上昇した
後は、針棒7の上昇に伴い布押え24は第1ばね41から支
持片26に与えられている付勢力によって元の位置まで上
昇する。このような動作が次々と繰り返され、布50に対
する縫製が連続して行われる。
【0013】上記のような縫製中において下降した支持
片26のボス部42が緩衝体46を介してストッパ38に当接す
ると、その衝撃により第1ばね41が固有振動を生ずる場
合がある。しかし第1ばね41が固有振動を生じても、そ
の振動が支持片26に伝わることは防振体43によって遮断
される。その結果布押え24の振動が抑制され、支持片26
における透孔35と針棒7との間及び支持片27における透
孔36と針棒7との間からの騒音の発生が抑制される。
片26のボス部42が緩衝体46を介してストッパ38に当接す
ると、その衝撃により第1ばね41が固有振動を生ずる場
合がある。しかし第1ばね41が固有振動を生じても、そ
の振動が支持片26に伝わることは防振体43によって遮断
される。その結果布押え24の振動が抑制され、支持片26
における透孔35と針棒7との間及び支持片27における透
孔36と針棒7との間からの騒音の発生が抑制される。
【0014】上記構成のミシンにおいては、布押え24に
おける支持片26と押え部32との間隔を調節できる。即ち
押ねじ30を緩めて支持片26に対し連結杆28を上下に位置
替えさせることによって上記間隔を調節できる。この
為、支持片26の下降がストッパ38によって停止された時
の押え部32の位置を(A) に示される位置よりも高い位置
にすることができる。このような状態で縫製を行うと、
ふっくらとした状態の布を布押えによって押し潰してし
まうことなく縫製を行うことができる。
おける支持片26と押え部32との間隔を調節できる。即ち
押ねじ30を緩めて支持片26に対し連結杆28を上下に位置
替えさせることによって上記間隔を調節できる。この
為、支持片26の下降がストッパ38によって停止された時
の押え部32の位置を(A) に示される位置よりも高い位置
にすることができる。このような状態で縫製を行うと、
ふっくらとした状態の布を布押えによって押し潰してし
まうことなく縫製を行うことができる。
【0015】次に図2は本願の異なる実施例を示すもの
で、緩衝体46eと支持片26eとの間にも防振体51を介在
させ、又第2ばね45eと支持片26eとの間にも防振体52
を介在させた例を示すものである。上記防振体51はこの
例では防振体43eの内周側にそれと一体に形成してあ
る。53はそれら一体に形成された防振体の上面に形成し
た多数の溝で、防振体43e, 51の柔軟性を増して振動の
遮断効果を増大させる為のものである。54は防振体51の
下面を示し、図示されるように傾斜面に形成して振動の
遮断効果が高まるようにしてある。
で、緩衝体46eと支持片26eとの間にも防振体51を介在
させ、又第2ばね45eと支持片26eとの間にも防振体52
を介在させた例を示すものである。上記防振体51はこの
例では防振体43eの内周側にそれと一体に形成してあ
る。53はそれら一体に形成された防振体の上面に形成し
た多数の溝で、防振体43e, 51の柔軟性を増して振動の
遮断効果を増大させる為のものである。54は防振体51の
下面を示し、図示されるように傾斜面に形成して振動の
遮断効果が高まるようにしてある。
【0016】このような構成のものにおいては、支持片
26eの下降がストッパ38eによって停止された時の衝撃
により緩衝体46eが固有振動を生じても、その固有振動
が支持片26eに伝わることを防振体51が遮断する。また
上記下降の停止時に第2ばね45eが固有振動を生じて
も、その固有振動が支持片26eに伝わることを防振体52
が遮断する。従って布押え24eの振動が抑制され、前述
の場合と同様に騒音の発生が防止される。このような構
造は、第1ばね41e以外に緩衝体46eや第2ばね45eの
固有振動が大きくてそれらの固有振動が支持片26eに伝
達されることによって布押え24eが振動することによる
騒音の発生が大きい場合に利用すると良い。なお、機能
上前図のものと同一又は均等構成と考えられる部分に
は、前図と同一の符号にアルファベットのeを付して重
複する説明を省略した。(また次図以降のものにおいて
も順次同様の考えでアルファベットのf,gを順に付し
て重複する説明を省略する。)
26eの下降がストッパ38eによって停止された時の衝撃
により緩衝体46eが固有振動を生じても、その固有振動
が支持片26eに伝わることを防振体51が遮断する。また
上記下降の停止時に第2ばね45eが固有振動を生じて
も、その固有振動が支持片26eに伝わることを防振体52
が遮断する。従って布押え24eの振動が抑制され、前述
の場合と同様に騒音の発生が防止される。このような構
造は、第1ばね41e以外に緩衝体46eや第2ばね45eの
固有振動が大きくてそれらの固有振動が支持片26eに伝
達されることによって布押え24eが振動することによる
騒音の発生が大きい場合に利用すると良い。なお、機能
上前図のものと同一又は均等構成と考えられる部分に
は、前図と同一の符号にアルファベットのeを付して重
複する説明を省略した。(また次図以降のものにおいて
も順次同様の考えでアルファベットのf,gを順に付し
て重複する説明を省略する。)
【0017】次に図3は本願の更に異なる実施例を示す
もので、防振体51fを長く形成して前記図2の(A) にお
ける緩衝体46eの機能をも備えさせた例を示すものであ
る。
もので、防振体51fを長く形成して前記図2の(A) にお
ける緩衝体46eの機能をも備えさせた例を示すものであ
る。
【0018】次に図4は更に異なる実施例を示すもの
で、前記図3の例と同様に防振体51gに緩衝体の機能を
も備えさせたものにおいて、防振体51gの下端部に多数
の溝55を形成し、そこの柔軟性を増して防振効果を増大
させるようにした例を示すものである。
で、前記図3の例と同様に防振体51gに緩衝体の機能を
も備えさせたものにおいて、防振体51gの下端部に多数
の溝55を形成し、そこの柔軟性を増して防振効果を増大
させるようにした例を示すものである。
【0019】
【発明の効果】以上のように本願発明にあっては、第1
ばね41及び第2ばね45があるから、針棒7を上下動させ
て縫製を行う場合、布押え24が連動して上下して、布を
その都度押えることが出来、適正な縫製ができるは勿論
のこと、
ばね41及び第2ばね45があるから、針棒7を上下動させ
て縫製を行う場合、布押え24が連動して上下して、布を
その都度押えることが出来、適正な縫製ができるは勿論
のこと、
【0020】上記縫製の場合において布押え24が下降す
る場合、布押え24における支持片26がストッパ38に当接
して布押え24の下降が一定位置で止まり、布を過度に押
えてしまうことを防止できる特長もある。
る場合、布押え24における支持片26がストッパ38に当接
して布押え24の下降が一定位置で止まり、布を過度に押
えてしまうことを防止できる特長もある。
【0021】しかも上記のように支持片26がストッパ38
に当接するものである為、その当接時の衝撃によって第
1ばね41が固有振動を生じても、その振動が布押え24の
支持片26に伝わることを防振体43で遮ることができる特
長がある。このことは、支持片27と針棒7との相対的な
上下動が可能となるように支持片27の透孔36が大きく形
成してあっても、布押え24の振動を抑制して、上記支持
片27の透孔36の内周面と針棒7の外周面との衝突の繰り
返しによる大きな騒音の発生を防止できる効果がある。
に当接するものである為、その当接時の衝撃によって第
1ばね41が固有振動を生じても、その振動が布押え24の
支持片26に伝わることを防振体43で遮ることができる特
長がある。このことは、支持片27と針棒7との相対的な
上下動が可能となるように支持片27の透孔36が大きく形
成してあっても、布押え24の振動を抑制して、上記支持
片27の透孔36の内周面と針棒7の外周面との衝突の繰り
返しによる大きな騒音の発生を防止できる効果がある。
【図1】(A)はミシン頭部の一部破断側面図、(B)
は(A)におけるB−B拡大断面図、(C)は(A)に
おけるC部分の拡大断面図、(D)は(A)におけるD
−D拡大断面図、(E)は(A)におけるE部分の拡大
断面図。
は(A)におけるB−B拡大断面図、(C)は(A)に
おけるC部分の拡大断面図、(D)は(A)におけるD
−D拡大断面図、(E)は(A)におけるE部分の拡大
断面図。
【図2】(A)は防振体の異なる実施例を示す図1の
(C)と同様の図、(B)は防振体の斜視図。
(C)と同様の図、(B)は防振体の斜視図。
【図3】防振体の更に異なる実施例を示す図1の(C)
と同様の図。
と同様の図。
【図4】(A)は防振体の更に異なる実施例を示す図1
の(C)と同様の図、(B)は防振体の斜視図。
の(C)と同様の図、(B)は防振体の斜視図。
【図5】(A)は従来のミシンにおける針棒装置を示す
縦断面図。(B)は(A)におけるB部分の拡大図。
縦断面図。(B)は(A)におけるB部分の拡大図。
7 針棒 24 布押え 26,27 支持片 38 ストッパ 41 第1ばね 43 防振体 45 第2ばね
Claims (1)
- 【請求項1】 基枠に対し上下動自在に装着してある針
棒には布押えが相対的な上下動を自在に付設してあり、
しかも該布押えは、支持体とその下部に付設した押え片
とから成ると共に、支持体は夫々針棒よりも大径の透孔
が穿設されている上下の支持片とそれらを連結する連結
杆とから成り、上記針棒に対する該布押えの付設の構造
は、上記各支持片を上記基枠の上側と下側に夫々位置さ
せた状態において、それらの支持片における上記の透孔
に上記針棒が上下動自在に貫通してあり、上記基枠と上
記布押えにおける上側の支持片との間には、支持片を上
方に向けて付勢する為の第1ばねが介設されていると共
に、上記針棒と上記上側の支持片との間には、針棒に対
し支持片を下方に向けて付勢する為の第2ばねが介設し
てあり、更に上記基枠には、上記布押えにおける上側の
支持片の下降を一定位置で受止める為のストッパが備え
てあるミシンにおいて、上記上側の支持片と上記第1ば
ねとの間に、第1ばねの振動が支持片に伝わることを遮
断する為の防振体を介在させたことを特徴とするミシン
における針棒装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11238891A JP2866494B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | ミシンにおける針棒装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11238891A JP2866494B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | ミシンにおける針棒装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04317689A JPH04317689A (ja) | 1992-11-09 |
JP2866494B2 true JP2866494B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=14585430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11238891A Expired - Fee Related JP2866494B2 (ja) | 1991-04-17 | 1991-04-17 | ミシンにおける針棒装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2866494B2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-17 JP JP11238891A patent/JP2866494B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04317689A (ja) | 1992-11-09 |
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