JP2866444B2 - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2866444B2
JP2866444B2 JP2165997A JP16599790A JP2866444B2 JP 2866444 B2 JP2866444 B2 JP 2866444B2 JP 2165997 A JP2165997 A JP 2165997A JP 16599790 A JP16599790 A JP 16599790A JP 2866444 B2 JP2866444 B2 JP 2866444B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は感熱記録体に関し、白色度の低下が極めて少
なく、且つ記録像の保存安定性に優れた高感度感熱記録
体に関するものである。
「従来の技術」 従来、無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤との反
応を利用し、熱により両発色物質を接触させて記録像を
得る様にした感熱記録体は良く知られている。かかる感
熱記録体は、比較的安価であり、また記録機器がコンパ
クトで且つメンテナンスフリーであるため広範な分野で
使用されている。
ところが感熱記録体は、輸送途上や倉庫に保管中等で
40゜C程度の状態に長時間置かれることもあり、発色反
応が進行して発色カブリを生じることがあった。特に高
感度感熱記録体にあっては白色度が著しく低下してしま
う問題があった。そのため、この様な高温条件下に長期
間曝されても白色度の低下しない感熱記録体が強く要望
されている。
また、感熱記録体は一般に、記録像の保存安定性にも
問題があり、特に高温条件下では比較的短時間のうちに
記録像が退色するという欠点があった。かかる記録像の
保存安定性を改良する目的で、各種の保存性改良剤を使
用する方法が提案されているが、従来提案されている保
存性改良剤では充分な効果が得られなかったり、また高
温条件下における記録像の保存性改良に効果があるもの
でも白色度を低下させてしまう等の新たな欠点を伴い、
満足すべき結果は得られていない。
このため、高温条件下で保管されても記録層の白色度
が低下せず、しかも記録像も安定して維持し得る感熱記
録体が強く要請されている。
「発明が解決しようとする課題」 かかる現状に鑑み本発明者等は、高温条件下に曝され
ても白色度や記録濃度の低下を来たさない感熱記録体を
得るべく、幅広い検討を重ねた結果、特定の塩基性染料
とフェノール樹脂を用いると、前記の問題を解決するこ
とができることを見出し、本発明を完成するに至った。
「課題を解決するための手段」 本発明は、支持体に、無色ないし淡色の塩基性染料、
該染料と接触して呈色し得る呈色剤を含有する感熱記録
層を設けた感熱記録体において、塩基性染料として3−
ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオランを用い、且つ感熱記録層中に、クミルフ
ェノールと4,4′−イソプロピリデンジフェノールとア
ルデヒド類との縮合により得られたフェノール樹脂を含
有させるものである。
「作用」 本発明では、塩基性染料として、3−ジ(n−ブチ
ル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ンを用いるものである。かかる染料は高温環境下での白
紙部における白色度低下は極めて少ないものの、印字部
分の褪色が大きいという重大な欠点があった。ところ
が、前記塩基性染料とフェノール樹脂を併用すると、上
記のごとき塩基性染料が有する長所を生かしかままで印
字部分の褪色が大幅に改善された感熱記録体が得られ
る。
本発明に用いるフェノール樹脂は、たとえばフェノー
ル化合物と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、アクロレイ
ン、グリオキザール等のような低級脂肪族アルデヒド、
或いはそれらアルデヒドの発生剤であるパラホルムアル
デヒド、パラアルデヒド、アセタール類、メチルビニル
エーテル、エチルビニルエーテルのようなアルデヒド系
ないし類似の架橋剤との縮合によって得られるいわゆる
ノボラック型樹脂である。
フェノール樹脂の融点あるいは軟化点は80℃以上が好
ましい。融点あるいは軟化点が80℃より低いと、高温環
境下で記録体を保存すると白紙部の白色度が低下する場
合がある。
フェノール化合物の具体例としては、フェノール、ク
レゾール、p−tert−ブチルフェノール、p−オクチル
フェノール、p−ベンジルフェノール、p−フェニルフ
ェノール、p−クミルフェノール、4,4′−イソプロピ
リデン−ジフェノール、4,4′−シクロヘキシリデン−
ジフェノール、4,4′−イソプロピリデン−ジカテコー
ル等が挙げられるが、これらの具体例に限られるもので
はないし、2種以上併用しても良い。
特に、少なくとも一つのフェノール化合物がクミルフ
ェノールか、4,4′−イソプロピリデン−ジフェノール
であるフェノール樹脂が望ましい。中でも、フェノール
化合物がp−クミルフェノールと4,4′−イソプロピリ
デンジフェノール含むフェノール樹脂が好ましく、とり
わけ、10量体以下、特に5〜2量体のフェノール樹脂が
好ましい。p−クミルフェノール100重量部に対して、
4,4′−イソプロピリデンジフェノールを10〜40重量部
程度の割合で配合した樹脂は特に好ましい軟化点を与え
る。
また、フェノール樹脂の使用量は前記特定の塩基性染
料100重量部に対して好ましくは5〜500重量部、より好
ましくは10〜300重量部程度である。
因みに本発明のフェノール樹脂のかわりに、フェノー
ル化合物の単量体を使用すると記録像の保存安定性が著
しく劣るという問題がある。
感熱記録体には、通常以下に例示するような呈色剤を
含有させる。各種公知の化合物が使用でき、具体的には
下記が挙げられる。
4−tert−ブチルフェノール、α−ナフトール、β−
ナフトール、4−アセチルフェノール、4−tert−オク
チルフェノール、4,4′−sec−ブチリデンジフェノー
ル、4−フェニルフェノール、4,4′−ジヒドロキシ−
ジフェニルメタン、4,4′−イソプロピリデンジフェノ
ール、ハイドロキノン、4,4′−(1,3−ジメチルブチリ
デン)ビスフェノール、4,4′−ジヒドロキシジフェニ
ルサルファイド、4,4′−チオビス(6−tert−ブチル
−3−メチルフェノール)、4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−メチルジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−メトキシジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシ
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−3′,4′−トリ
メチレンジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−3′,
4′−テトラメチレンジフェニルスルホン、3,4−ヒドロ
キシ−4′−メチルジフェニルスルホン、ビス(3−ア
リル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、1,3−ジ
〔2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベ
ンゼン、1−〔α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフ
ェニル)エチル〕−4−〔α′,α′−ビス(4′−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、ヒドロキノンモ
ノベンジンルエーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸ブチルエステル、4−ヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4′−トリ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒド
ロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロキシ安
息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−
ヒドロキシ安息香酸−sec−ブチル、4−ヒドロキシ安
息香酸ペンチル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニル、4
−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香
酸トリル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフェニル、4
−ヒドロキシ安息香酸フェニルプロピル、4−ヒドロキ
シ安息香酸フェネチル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−
クロロベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸−p−メチル
ベンジル等のフェノール性化合物、安息香酸、p−tert
−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフタル
酸、3−sec−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−
シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5−ジメ
チル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3−イソ
プロピルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3,
5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチ
ル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−ク
ロル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−フ
ェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル
酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸等の芳香
族カルボン酸、およびこれらフェノール性化合物、芳香
族カルボン酸と例えば亜鉛、マグネシウム、アルミニウ
ム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、ニッケル等
の多価金属との塩等の有機酸性物質等。なお、これらの
呈色剤も勿論必要に応じて2種以上を併用することがで
きる。
塩基性染料と呈色剤の使用比率は用いられる塩基性染
料や呈色剤の種類に応じて適宜選択されるもので、特に
限定するものではないが、一般に塩基性染料100重量部
に対して好ましくは100〜700重量部、より好ましくは15
0〜400重量部程度の呈色剤が使用される。
本発明の感熱記録体は、特定の塩基性染料とフェノー
ル樹脂を使用しているため、増感剤として熱可塑性物質
を併用しても高温下での発色カブリによる白色度低下が
極めて少ないという優れた特徴を有するものである。こ
のため本発明は、熱可融性物質を用いた高感度感熱記録
体に適用すると、その効果が遺憾なく発揮される。
熱可融性物質としては各種公知の化合物が使用でき、
例えばステアリン酸アミド、ステアリン酸メチレンビス
アミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミド、ヤシ
脂肪酸アミノ等の脂肪酸アミド、2,2′−メチレンビス
(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4′
−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェ
ノール)等のヒンダードフェノール類、p−ベンジルビ
フェニル、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビス
(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3−メ
チルフェノキシ)エタン、2−ナフトールベンジルエー
テル、ベンジル−4−メチルチオフェニルエーテル等の
エーテル類、ジベンジルテレフタレート、1−ヒドロキ
シ−2−ナフトエ酸フェニルエステル等のエステル類、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシ
ベンゾフェノン等の紫外線吸収剤、および各種公知の熱
可融性物質を使用することができる。
とりわけ、1,2−ビス(フェノキシ)エタンおよび1,2
−ビス(3−メチルフェノキシ)エタンは、本発明の特
定の塩基性染料及びフェノール樹脂と相溶性が高く且つ
溶融粘度が低いため、優れた機器特性を有する高感度感
熱記録体を与えるので好ましく用いられる。記録層中に
含有せしめられる前記熱可融性物質の使用量について
は、必ずしも限定するものではないが、塩基性染料100
重量部に対して、好ましくは50〜500重量部、より好ま
しくは100〜300重量部を範囲で配合される。
前記の如く本発明では、特定の塩基性染料を使用する
ものであるが、本発明の効果を阻害しない範囲で他の塩
基性染料を併用することも可能である。
かかる塩基性染料としては、例えば3−ジメチルアミ
ノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メト
キシフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフル
オラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メ
チルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−アセチ
ル−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−N−メチル−N−ベンジルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−N−クロロエチル−N−
メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N
−ジエチルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−
トルイジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチ
ル−7−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−(2−カルボメトキシ−フェニルアミノ)
フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニ
ルアミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7
−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−クロロフェニルアミン)フルオラン、
3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミ
ノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p
−ブチルフェニルアミノフルオラン、3−(N−メチル
−N−n−アミル)アミノ−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン、3−(N−エチル−N−n−アミ
ル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−
メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−メ
チル−N−n−ヘキシル)アミノ−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−N−n−
ヘキシル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフ
ルオラン、3−(N−エチル−N−β−エチルヘキシ
ル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−シクロペンチル)アミノ−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン等のフルオ
ラン系染料が挙げられる。
なお、上記の如き塩基性染料を併用する場合には、全
塩基性染料に占める上記の如き染料の割合が20重量%以
下となるように調節するのが望ましい。
これらを含む塗液の調製は、一般に水を分散媒体と
し、ボールミル、アトライター、サンドミル等の撹拌・
粉砕機により、染料、フェノール樹脂と呈色剤、熱可融
性物質等を適宜一緒に又は別々に分散するなどして加
え、調製する。
かかる塗液中には、通常バインダーとしてデンプン
類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ア
ラビアガム、ポリビニルアルコール、カルボキシ基変性
ポリビニルアルコール、スルホン基変性ポリビニルアル
コール、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、
シリコン変性ポリビニルアルコール等の各種変性ポリビ
ニルアルコール、スチレン・無水マレイン酸共重合体
塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、スチレン・ブタ
ジエン共重合体エマルジョン等が全固形分の2〜40重量
%、好ましくは5〜25重量%程度配合される。勿論、こ
れらのバインダー類は2種類以上を併用することも可能
である。
さらに、塗液中には各種の助剤を添加することがで
き、例えばジオクチルスルフォコハク酸ナトリウム塩、
ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム塩、ラウリル
アルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属塩
等の分散剤、その他消泡剤、螢光染料、着色染料等が挙
げられる。
また、記録ヘッドへのカス付着を改善するためにカオ
リン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成クレー、
酸化チタン、珪藻土、微粒子状無水シリカ、活性白土等
の無機顔料を添加することもできる。さらに、記録機器
や記録ヘッドとの接触によってスティッキングを生じな
いようにステアリン酸、ポリエチレン、カルナバロウ、
パラフィンワックス、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
カルシウム、エステルワックス等の分散液やエマルジョ
ン等を添加することもできる。
本発明の感熱記録体において、記録層の形成方法につ
いては特に限定されるものではなく、従来から周知慣用
の技術に従って形成することが出来る。例えば感熱記録
層用の塗液を、支持体上にエアーナイフコーター、ブレ
ードコーター、バーコーター、グラビアコーター、カー
テンコーター等の適当な塗布装置で塗布、乾燥して記録
層を形成する。
また塗液の塗布量についても特に限定されるものでは
なく、一般に乾燥重量で1.0〜12g/m2、好ましくは1.5〜
10g/m2の範囲で調節される。
支持体としては紙、プラスチックフィルム、合成紙等
が用いられるが、価格、塗布適性の点で紙が最も好まし
く用いられる。
かくして得られる本発明の感熱記録体は、高温条件下
に曝されても白色度や記録濃度の低下が極めて少なく、
特に高感度感熱記録体として優れた効果を発揮し得るも
のである。
なお、必要に応じて感熱記録体の表面及び/又は裏面
に保護層を設けたり、支持体と感熱記録層との間に下塗
り層を設けることも勿論可能であり、さらには粘着加工
を施すなど感熱記録体製造分野における各種の公知技術
が付加し得るものである。
「実施例」 以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、勿論これらに限定されるものではない。なお、例中
の部及び%は、特に断らない限りそれぞれ重量部及び重
量%を示す。
実施例1 下塗り層の形成 焼成クレー(商品名:アンシレックス、EMC社製) 100部 スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形分:5
0%) 15部 10%ポリビニルアルコール水溶液 30部 水 200部 上記組成物を混合・撹拌して下塗り層用の塗液を調製
した。得られた塗液を50g/m2の上質紙に乾燥後の塗布量
が10g/m2となるように塗布・乾燥して下塗り層を形成し
た。
A液調製 3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−フェ
ニルアミノフルオラン 10部 1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 25部 5%メチルセルロース水溶液 30部 水 20部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が0.8μmにな
るまで粉砕した。
B液調製 4,4′−イソプロピリデンジフェノール 30部 5%メチルセルロース水溶液 30部 水 70部 この組成物をサンドミルで平均粒子径が1.4μmにな
るまで粉砕した。
感熱記録層の形成 A液85部、B液130部、フェノール樹脂分散液(商品
名:HRJ−11200、固形分52.0%、Schenectady Chemicals
inc.製:p−クミルフェノールと4,4′−イソプロピリデ
ンジフェノールのホルムアルデヒド重合物で,3〜4量
体,軟化点は96℃)9.6部、酸化珪素顔料30部、20%酸
化澱粉水溶液150部、水55部を混合、撹拌し、感熱記録
層用塗液を得た。得られた塗液を上記下塗り層上に乾燥
塗布量が4.5g/m2となるように塗布、乾燥して感熱記録
紙を得た。
実施例2 実施例1の感熱記録層の形成において、フェノール樹
脂分散液9.6部の代わりに、フェノール樹脂分散液(商
品名;HRJ−11200、固型分52.0%、Schenectady Chemica
ls inc.製:p−クミルフェノールと4,4′−イソプロピリ
デンジフェノールのホルムアルデヒド重合物で,3〜4量
体,軟化点は96℃)19.2部用いた以外は実施例1と同様
にして感熱記録紙を得た。
比較例1 実施例1の感熱記録層の形成において、フェノール樹
脂分散液を用いない以外は実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。
比較例2 実施例1のA液調製において、3−ジ(n−ブチル)
アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオランの
代わりに3−(N−エチル−N−iso−アルミ)アミノ
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオランを用いた
以外は実施例1と同様にして感熱記録紙を得た。
比較例3 実施例1の感熱記録層の形成において、フェノール樹
脂分散液9.6部の代わりに、1,1,3−トリス(5−シクロ
ヘキシル−4−ヒドロキシ−o−トリル)ブタン分散液
(固型分35%)14.3部を用いた以外は実施例1と同様に
して感熱記録紙を得た。
かくして得られた感熱記録紙を高速感熱ファクシミリ
(パナファックスUF−60、松下電送社製)にて記録し
た。得らてた記録像の発色濃度をマクベス反射濃度計
(RD−914型、マクベス社製)にて測定し、の結果を第
1表に示した。
また記録後の感熱記録紙を40℃、50%RHの雰囲気下に
3日間保持した後、再度、記録像の農度をマクベス反射
濃度計にて測定し、高温条件下における各々の保存性を
評価し、その結果を第1表に示した。
40℃、50%RH、3日間の処理前後における白紙部の白
色度をハンター白色度計(ブルーフィルター使用)にて
測定し、その結果を第1表に併せて示した。
注1)高温処理;40℃、50%RHで3日間処理。
「効果」 第1表の結果から明らかなように、本発明の各実施例
で得られた感熱記録体は、いずれも高温条件下で保存さ
れても白色度および記録濃度の低下が極めて少ない優れ
た感熱記録体であった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−84387(JP,A) 特開 昭62−167082(JP,A) 特開 昭62−279982(JP,A) 特開 平1−114483(JP,A) 特開 平4−10977(JP,A) 特開 平2−310086(JP,A) 特開 昭56−148589(JP,A) 特開 昭59−45193(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/28 - 5/34

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、無色ないしは単色の塩基性染
    料、該染料と接触して呈色し得る呈色剤を含有する感熱
    記録層を設けた感熱記録体において、塩基性染料とし
    て、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−フ
    ェニルアミノフルオランを用い、且つ感熱記録層中に、
    クミルフェノールと4,4′−イソプロピリデンジフェノ
    ールとアルデヒド類との縮合により得られたフェノール
    樹脂を含有させたことを特徴とする感熱記録体。
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WO2002014081A1 (fr) * 2000-08-11 2002-02-21 Oji Paper Co., Ltd. Equipement de gravure thermique

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