JP2866306B2 - マッサージ装置 - Google Patents

マッサージ装置

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JP2866306B2
JP2866306B2 JP6147715A JP14771594A JP2866306B2 JP 2866306 B2 JP2866306 B2 JP 2866306B2 JP 6147715 A JP6147715 A JP 6147715A JP 14771594 A JP14771594 A JP 14771594A JP 2866306 B2 JP2866306 B2 JP 2866306B2
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義雄 池田
源一郎 河野
孝 湧野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動するマッサージロー
ラ上に上向きに横たわってマッサージを受けるマッサー
ジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマッサージ装置には、実公平4
−20434号公報に示されたマットレスタイプのもの
がある。このマッサージ装置は、長尺平板状の基体を有
し、この基体の幅方向両側に一対のガイドレールが敷か
れ、また長手方向両側にモータを駆動源とする駆動装置
とピローベースとが配設されている。そして、ガイドレ
ールには、駆動装置によって往復移動される伝動用ベル
ト、および回転自在なマッサージローラを有した移動体
が設けられ、移動体は伝動用ベルトに連結されている。
そして、伝動用ベルトが駆動装置により往復移動される
と、これに伴って移動体も往復移動するので、その上に
仰向けに横たわった使用者は往復移動する移動体のマッ
サージローラによりマッサージを受けることができると
いうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】マッサージローラから
良好なるマッサージ効果を得るには、マッサージを受け
る部分がマッサージローラに適度に押圧されていなけれ
ばならない。ところが、背中にマッサージを受ける場合
には、胴体の重さによって背中が程よくマッサージロー
ラに押し付けられるようになるので良いが、足にマッサ
ージを受ける場合には、足は軽量であるため、マッサー
ジローラへの押圧力が不足し、マッサージ効果が半減し
てしまう。
【0004】そこで、従来のマッサージ装置では、8K
g前後の砂袋が複数個付属品として設けられており、こ
れを足首と膝の上に載せてマッサージを受けるようにし
ているが、砂袋の上げ下ろしは非力な老人や女性には大
きな負担となる。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされてもの
で、その目的は、重い砂袋を扱わずとも済み、軽い操作
で足をマッサージ手段側に押圧することができるマッサ
ージ装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のマッサージ装置は、マットおよびこのマット
の上に臥した使用者をマッサージするマッサージ手段を
備えた本体に、使用者の足を前記マッサージ手段側に押
さえ付けるために、前記本体の幅方向に接続可能な帯状
体を設け、この帯状体の前記本体への取り付けは、面状
ファスナにより行うと共に、その取付位置は、前記本体
の長手方向に連続的に変更可能にであることを特徴とす
るものである(第1の手段)
【0007】また、本発明のマッサージ装置は、マット
およびこのマットの上に臥した使用者をマッサージする
マッサージ手段を備えた本体に、使用者の足を前記マッ
サージ手段側に押さえ付けるために、前記本体の幅方向
に接続可能な帯状体を設け、この帯状体には使用者の足
に嵌められる凹状部を有した剛性部を設けたことを特徴
とするものである(第2の手段)
【0008】更に、本発明のマッサージ装置は、マット
およびこのマットの上に臥した使用者をマッサージする
マッサージ手段を備えた本体に、使用者の足を前記マッ
サージ手段側に押さえ付けるために、前記本体の幅方向
に接続可能な帯状体を設け、前記本体を二つ折り可能に
構成すると共に、該本体を二つ折りしたとき、この本体
を前記帯状体により結束可能に構成したことを特徴とす
るものである(第3の手段)
【0009】
【0010】
【作用】上記第1の手段では、帯状体を連結するという
軽操作で使用者の足をマッサージ手段側に押圧すること
ができる。その上、帯状体の本体への取付位置を本体の
長手方向に連続的に変更できるので、使用者の身長など
に合せて最適な位置、或いは好みの位置に帯状体を取り
付けることができる。また、帯状体は面状ファスナによ
り本体に取り付けられるので、着脱が容易であり、しか
も、マッサージ装置を収納する際に帯状体を本体から取
り外しておくことで帯状体が邪魔にならないようにする
ことができる。
【0011】上記第2の手段では、帯状体には使用者の
足に嵌められる凹状部を有した剛性部が設けられている
ので、足がマッサージ手段の存在位置からずれることを
防止できる。
【0012】上記第3の手段では、帯状体により二つ折
りした本体を結束できるので、本体を結束するための専
用のバンドを不要とすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明のマッサージ装置の第1の実施
例を図1〜図25に基づいて説明する。このマッサージ
装置は、図2、図3、図4に示すように一対のガイドレ
ール1を備えている。このガイドレール1は、ナイロ
ン、ポリプロピレンなどのプラスチックにより成形され
たもので、長尺な板状をなし、図11に示すように、上
面部にはその長手方向全体にわたって一対のL形リブ1
a、およびI形リブ1bが形成されていると共に、下面
部には同じくその長手方向全体にわたって中空壁1cが
形成されている。そして、一対のL字形リブ1a間およ
び中空壁1c内は伝動用条部材としてのスチール製の伝
動用ベルト2が通る上部通路3および下部通路4とさ
れ、L形リブ1aとI形リブ1bとの間は車輪ガイド部
5とされている。また、ガイドレール1の幅方向両側に
は、下側にL形に折れ曲がる係止突条1dが形成され、
この係止突条1dの内側の空間が嵌合溝部6とされてい
る。
【0014】ガイドレール1は長手方向中央部分で折り
曲げて二つ折りできるようにするために、該長手方向中
央部分は屈曲可能な柔軟部7とされている。この柔軟部
7は、図6に示すように、L形リブ1a、I形リブ1
b、中空壁1cおよび係止突条1dの長手方向中央部分
に多数のスリット7aを形成することによって構成され
ており、このスリット7aの形成部分ではL形リブ1
a、I形リブ1b、中空壁1cおよび係止突条1dが除
去されるので、当該部分で柔軟性が生ずる結果、ガイド
レール1が長手方向中央部分(柔軟部7)において図7
に二点鎖線で示すように折り曲げ可能になるものであ
る。
【0015】このような一対のガイドレール1は、左右
方向に所定の間隔をもって対向するように平行に配置さ
れ、柔軟部7から外れた該柔軟部7の近傍部分において
複数個例えば2個の連結部材としての連結桟8にねじ9
により固定されている。これにより、一対のガイドレー
ル1が2本の連結桟8によって連結一体化され、主フレ
ーム10として構成されている。
【0016】上記一対のガイドレール1の長手方向一端
部には、ナイロン、ポリプロピレンなどのプラスチック
により成形された矩形板状のベース11がねじ12によ
って固定されており、このベース11上には駆動装置1
3が取り付けられている。また、ガイドレール1の長手
方向他端部には、同じくナイロン、ポリプロピレンなど
のプラスチックにより成形されたピローベース14が取
り付けられている。
【0017】このピローベース14は、図10、図11
に示すように、下面が閉鎖板15によって塞がれた中空
状に形成され、その上面部14aは上向きに横たわった
使用者の頭部を支えるために、円弧凹面状で且つガイド
レール1側に向かって下降する傾斜状に形成されてい
る。また、ピローベース14の上面部14aの裏側に
は、下端が閉鎖板15に当接する下向きの補強リブ14
bが縦横に多数形成されており、この補強リブ14bに
よって使用者の頭部を支えたとき該上面部14aが撓む
ことのないようにしている。
【0018】ここで、ガイドレール1へのピローベース
14の取り付け構成につき説明する。すなわち、ピロー
ベース14の上面部14aの左右両側のうち、ガイドレ
ール1側半部は図9、図11、図12に示すように切除
されている。ピローベース14の上面部切除箇所は有底
構造となっており、その底面部14cにはガイドレール
1の長手方向に延びる3本のリブ14dおよび2本のボ
ス14eが立設されている。そして、3本のリブ14d
のうちピローベース14の中心側の1本のリブ14d
と、ピローベース14の外側面部14fの上端部には、
前記ガイドレール1の嵌合溝部6に対応するL形の嵌合
突片14gが形成されている。なお、上記リブ14d、
外側面部14fの上端部はガイドレール1側に向かって
下降傾斜するように形成され、従って嵌合突片14gも
ガイドレール1側に向かって下降傾斜した状態になって
いる。
【0019】一方、一対のガイドレール1の他端部分
は、図5、図9に示すように折り曲げられて嵌合突片1
4gの傾斜と合致するように斜め上向きの傾斜状態に形
成されている。このガイドレール1の他端部は、凹部と
しての一対の嵌合溝部6内にピローベース14の左右両
側に各一対ずつ存在する凸部としての嵌合突片14gを
スライドによって嵌合させることにより、ピローベース
14の他端部に連結され、ボス14fにねじ16により
補助的に固定されている。この補助的固定の意味は後述
する。ピローベース14はこのようにしてガイドレール
1の他端部に取り付けられている。
【0020】上記ピローベース14内の左右両側には、
図8、図12に示すように、ガイドレール1の取り付け
部分の後側に位置してガイドプーリ17が設けられてい
る。このガイドプーリ17は、図13に示すように、ピ
ローベース14内の隣接する補強リブ14bに形成され
た軸孔14hに挿通された軸18に回転自在に支持され
ている。
【0021】しかして、前記伝動用ベルト2の途中部分
は上記ガイドプーリ15に掛け渡されている。そして、
図12に示すように、伝動用ベルト2の一端側はピロー
ベース14の上面部14aと補強リブ14bとの間に形
成された導出孔19aから外部に引き出されてガイドレ
ール1の上部通路3内に挿入されている。また、伝動用
ベルト2の他端側はピローベース14の補強リブ14b
と底面部14cとの間に形成された導出孔19bから引
き出されて底面部14cに形成されたガイド面14iに
よりガイドレール1の下側通路4に案内されて該下側通
路4内に挿入されている。そして、伝動用ベルト2の両
端部は、上側通路3および下側通路4のベース11側の
端部から導出されている。
【0022】前記駆動装置13は、伝動用ベルト2を上
側通路3および下側通路4に沿って往復移動させるため
のもので、ベース11に取り付けられたケーシング20
内には、図1に示すように、正逆回転可能な減速機付き
モータ21が設けられている。また、ケーシング20に
はモータ21を駆動源とする回転軸22が設けられてお
り、モータ21の出力軸21aから回転軸22への回転
伝達は出力軸21aに取着された駆動歯車23と回転軸
22に取着された従動歯車24とによって行われる。
【0023】上記回転軸22の両端部はケーシング20
の両側部から外方に突出されている。そして、回転軸2
2の突出両端部にはそれぞれ第1の駆動用プーリ25が
連結されていると共に、この第1の駆動用プーリ25に
第2の駆動用プーリ26が連結されている。第1の駆動
用プーリ25の一側面には、図16に示すように、溝2
5aが形成されており、この溝25aが回転軸22に取
着されたピン27に嵌合することによって回転軸22か
ら第1の駆動用プーリ25への回転伝達が行われるよう
に構成されている。
【0024】ここで、第1の駆動用プーリ25に対する
第2の駆動用プーリ26の連結構成につき図14を参照
して説明する。同図に示すように、第1の駆動用プーリ
25の他側面には外周に係合部としての多数の突条28
aを有した連結突部28が突設されている。一方、第2
の駆動用プーリ26には内周に被掛合部としての多数の
溝29aを有した連結孔29が形成されている。この第
2の駆動用プーリ26は、溝29aを突条28aに噛み
合わせるようにして連結孔29を連結突部28に嵌合す
ることにより第1の駆動用プーリ25に回転伝達可能に
連結されており、第1の駆動用プーリ25から第2の駆
動用プーリ26への回転伝達は突条28aと溝29aと
の噛み合いによって行われるようになっている。
【0025】なお、回転軸22にはE形ストップリング
30により抜け止め状態にされた円盤31が嵌合されて
いる。そして、上記第1および第2の駆動用プーリ25
および26はピン27と円盤31との間に挟み付けられ
た状態になっており、これにより上述したようなピン2
7と溝25aの嵌合、および連結突部28と連結孔29
との嵌合が解除されることのないようにしている。
【0026】上記第1および第2の駆動用プーリ25お
よび26には凹部25bおよび26aが形成されてい
る。そして、ガイドレール1の上部通路3から導出され
た伝動用ベルト2の一端部は図3に示すように、ケーシ
ング20の外側部に設けられたガイドプーリ32に掛け
られた後に図15に示すように第1の駆動用プーリ25
の凹部25bに嵌め込まれて当て金33に通されたねじ
34によって締め付け固定されていると共に、他端部は
第2の駆動用プーリ26の凹部25bおよび26aに嵌
め込まれて同じく当て金33に通されたねじ34によっ
て締め付け固定されている。
【0027】この場合、伝動用ベルト2の両端側は第1
および第2の駆動用プーリ25および26に対して互い
に逆方向に巻回される。例えば、上部通路3から引き出
された伝動用ベルト2の一端側は第1の駆動用プーリ2
5に上側から巻き付けるようにして固定され、下側通路
4から引き出された伝動用ベルト2の他端側は第2の駆
動用プーリ26に下側から巻き付けるようにして固定さ
れる。
【0028】ここで、第1の駆動用プーリ25への第2
の駆動用プーリ26の連結は、伝動用ベルト2の両端部
を固定した後に行うものであるが、このとき第1の駆動
用プーリ25を停止させた状態で第2の駆動用プーリ2
6を矢印A方向に回転操作することにより、伝動用ベル
ト2を第2の駆動用プーリ26に巻き取って弛みのない
状態にて行う。このようにして伝動用ベルト2を弛みの
ない状態にしたとき、伝動用ベルト2の長さのばらつき
によって、両駆動用プーリ25,26の回転位置関係は
必ずしも一定に定まらないが、第1および第2の駆動用
プーリ25および26がどのような回転位置関係にあっ
ても、連結突部28の突条28aと連結孔29の溝29
aとの嵌合は可能であるので、伝動用ベルト2の長さの
ばらつきを吸収して弛みのない状態にすることができる
ものである。
【0029】このようにして両端部が両プーリ25,2
6に固定された伝動用ベルト2は、回転軸22が矢印A
方向に回転すると、第1の駆動用プーリ25に巻き取ら
れながら第2の駆動用プーリ26から巻き戻され、逆に
回転軸22が矢印Aとは反対方向に回転すると、第2の
駆動用プーリ26に巻き取られながら第1の駆動用プー
リ25から巻き戻されるようになる。
【0030】使用者に対しマッサージ作用を果たすマッ
サージ手段としてのマッサージローラ35はプラスチッ
クなどの比較的硬質の弾性材により形成され、図2に示
すように2個の移動体36に設けられている。この移動
体36は、図17、図18に示すように、固定軸37の
両端部を一対のサポート38(図17、図18では一方
のみ図示)にねじ39により固定してなり、この固定軸
37に外径寸法の大小異なる計4個のマッサージローラ
35が回転可能に嵌合支持されている。この場合、各マ
ッサージローラ35にはスリーブ35aが一体に設けら
れていて、このスリーブ35aにより各マッサージロー
ラ35が軸方向にずれ動くことのないように規制され
る。
【0031】上記サポート38の下部には2個の車輪4
0が軸41により回転可能に取り付けられている。そし
て、左右一対のサポート38の車輪40は左右一対のガ
イドレール1の車輪ガイド部5に載置され、該車輪ガイ
ド部5上を転動するようになっている。
【0032】移動体36は伝動用ベルト2から駆動力を
受けて移動する。そのために、移動体36は左右一対の
伝動用ベルト2に連結されている。すなわち、伝動用ベ
ルト2のうち、上側通路3内を移動する部分には、図1
8、図19に示すように、筒部41aを有した一対の取
付板41が固定されている。一方、サポート38の下部
には、筒部42aを有した連結板42が取り付けられて
いる。これら取付板41の筒部41aと連結板42の筒
部42aとには1本のワイヤ43が通されており、この
ワイヤ43の両端部には連結具44が固着されている。
このワイヤ43の両端部は上方に引っ張られ、その連結
具44がねじ45によりサポート38に固定されてい
る。これによりサポート38がワイヤ43を介して伝動
用ベルト2に連結された状態となり、移動体36が伝動
用ベルト2の移動に伴って該伝動用ベルト2と一体的に
移動する。
【0033】移動体36はガイドレール1上の両端部間
を往復移動する。そして、2個の移動体36のうち、先
行する移動体36がピローベース14側の端部、ベース
11側の端部まで走行したことを検出するために、前記
駆動装置13内に検出装置45が設けられている。
【0034】この検出装置45は、図2、図20に示す
ように、回転軸22に形成された雄ねじ部46と、この
雄ねじ部46に螺合するナット部材47と、ケーシング
20に所定の間隔をもって対向するように取り付けられ
た一対のスイッチ48,49とから構成されている。な
お、ナット部材47にはケーシング20に取り付けられ
たガイドバー50が挿通されており、これによりナット
部材47の回転軸22との共回りが防止される。
【0035】上記検出装置45において、回転軸22が
モータ21により矢印A方向および矢印Aとは反対方向
に回転駆動されると、ナット部材47が矢印B方向およ
び矢印Bとは反対方向に移動し、ナット部材47の両側
に螺着されたねじ51a,51bがスイッチ48,49
の板ばね48a,49aを押圧して該スイッチ48,4
9をオン動作させる。このスイッチ48,49のオン動
作信号はケーシング20内に設けられた制御装置51に
入力され、該制御装置51は入力されたオン動作信号を
逆転指令信号と認識してモータ21をそれまでの回転方
向と逆方向に回転するように制御する。
【0036】ここで、スイッチ48をオン動作せる位置
とスイッチ49をオン動作させる位置との間でナット部
材47を移動させるに要する回転軸22の回転数は、伝
動用ベルト2を、移動体36の往復移動距離相当長さだ
け第1および第2の駆動用プーリ25および26に巻き
取るために要する回転数と同一に定められている。従っ
て、以上のことから2台の移動体36は、先行する移動
体36がピローベース14側の端部、ベース11側の端
部まで走行すると、反転してそれまでの移動方向とは逆
方向に移動する、ということを繰り返すものである。
【0037】前述したようにガイドレール1は折り曲げ
て二つ折りすることができる。ガイドレール1が折り曲
げられた状態ではモータ21が運転されないようにする
ために、安全装置52が設けられている。この安全装置
52は、図7に示すように、ケーシング20内に設けら
れたスイッチ53と、このスイッチ53をオン操作する
ための板ばね54と、この板ばね54に一端部が連結さ
れた長尺なワイヤ55と、このワイヤ55の他端部に連
結された引張りコイルばね56とから構成されている。
上記ワイヤ55の他端部は、図4にも示すように、ケー
シング20から導出され、そして引張りコイルばねの先
端部がガイドレール1に柔軟部7を越えた位置に固定さ
れた掛け具57に連結されている。
【0038】従って、ガイドレール1が延ばされた状態
にあるときには、図7に実線で示すように引張りコイル
ばね56は伸長した状態にあり、ワイヤ55は引張りコ
イルばね56の引張力により板ばね54を矢印C方向に
弾性変形させてスイッチ53をオン動作状態にしてい
る。また、ガイドレール1を図7に二点鎖線で示すよう
に柔軟部7で折り曲げると、引張りコイルばね56は縮
むため、板ばね54は自身の弾性力で矢印Cとは反対方
向に復元変位し、スイッチ53をオフする。
【0039】そして、制御装置51はスイッチ53がオ
ン状態にあるときには、モータ21を運転可能にし、ス
イッチ53がオフすると、モータ21を運転不能状態に
する。従って、移動体36が移動中(モータ21の運転
中)にあっても、ガイドレール1が折り畳まれると、モ
ータ21の運転が停止されるようになっている。
【0040】前記ケーシング20には、図2〜図5、図
7に示すカバー58が取着される。このカバー58の外
側面部には、図2、図3に示すように収納ケース59が
取り付けられており、制御装置51に連結した図21の
電源コード60およびリモートコントロールボックス6
1のコード62がこの収納ケース59から導出されてい
る。そして、マッサージ装置の不使用時には、収納ケー
ス59内を収納凹部として、それら電源コード60、リ
モートコントロールボックス61およびそのコード62
を収納ケース59内に収納できるようになっている。な
お、63は回動により開閉する収納ケース59の蓋であ
る。なお、蓋63の閉鎖状態は、該蓋63に突設した弾
性爪63aが収納ケース59に弾性係合することにより
保持される。
【0041】さて、前記マッサージローラ35の下側に
は、図4、図17に示すマット64が設けられている。
このマット64は人体を受けるためのもので、基材とし
てのプラスチック製のシート65と、このシート65上
に前記ガイドレール1の柔軟部7に対応する部位を避け
て取着された発泡ウレタンなどの発泡プラスチック製の
クッション体66とからなる。そして、このマット64
はねじ止め、接着などにより、連結桟8、ベース11、
ピローベース14の上面に固着されている。
【0042】また、一対のガイドレール1の上面には、
図4、図17に示すように、L形リブ1aの外側に位置
して長尺な保持部材67が接着などにより固着されてい
る。この保持部材67の厚さはマット64に比べてかな
り厚く設定されており、これにより一対の保持部材67
間が凹んだ状態に構成され、使用者がマット64上に上
向きに横たわったとき、人体が保持部材67により両側
から支えられてマット64から転がり出ないように保持
されるようになる。一方、前記ピローベース14の上面
部には、図3、図4に示すように使用者の頭部を受ける
ためのクッション材からなる枕68が接着などによって
固着されている。
【0043】以上によりマッサージ装置の本体69が構
成され、この本体69は収納ケーシング59を除いた全
体が袋状の布製の外装体70によって覆われている。こ
の外装体70の上面部の左右両側には、図17に示すよ
うに保持部材68上に載せられるクッション体71が縫
い込められている。この外装体70の側部の略半周囲に
は、マッサージ装置を出し入れするための口が設けら
れ、その口は図21に示す線状のファスナ72によって
開閉される。
【0044】また、上記外装体70の裏側の駆動装置1
3側の部分には、図21に示すように、一対のバンド7
3が取着されている。この一対のバンド73の取着位置
は、ガイドレール1を折り曲げることにより、マッサー
ジ装置が図25に示すように二つ折りされたとき、その
全体の重心Gが一対のバンド73の間に位置するように
駆動装置13近くに定められている。
【0045】上記一対のバンド73の一端部間、および
他端部間には、図22に示すように、棒部材としてのピ
ン74a,74bが取着されている。一方のピン74a
には、連結部材としての断面略C字形の取手具75が回
動可能に取着されている。そして、図25に示すよう
に、二つ折りされたマッサージ装置にバンド73を一周
するように巻き付けたとき、取手具75を図23、図2
4に示すように他方のピン74bに係合させることによ
り、両ピン74a,74b間、ひいてはバンド73の両
端間を取手具75により結合することができるように構
成されている。これにより、マッサージ装置は図25に
示すように二つ折り状態に保持され、該マッサージ装置
を持ち運びする場合には、取手具75を手に持って手提
げ状態にすることができるようになっている。このと
き、マッサージ装置の重心Gは一対のバンド73間に位
置しているから、マッサージ装置を安定した水平状態に
して持ち運びすることができる。
【0046】さて、このマッサージ装置には、図1に示
すように使用者の足をマッサージローラ35側に押圧す
るための帯状体76,77が付属されている。なお、帯
状体76,77はウレタン製の芯材を布地により覆って
なるものである。この帯状体76,77は外装体70に
取り外し可能に取り付けられるようになっており、その
ために、外装体70の幅方向両側部うち、使用者がマッ
ト64の上に上向きに横たわったとき、足側となる半分
の領域に長尺な雌側の面状ファスナ78が取着されてい
ると共に、帯状体76,77の一端側には雄側の面状フ
ァスナ79が取着されている。ここで、面状ファスナは
マジックテープ(商品名)からなり、雌側は無数のルー
プ状係合部を有し、雄側は無数の例えば「し」字形の係
合部を有する。そして、雄側の係合部が雌側のループ状
係合部に係合することにより、雄側と雌側の面状ファス
ナが着脱可能に結合されるというものである。
【0047】また、外装体70の幅方向両側に取り付け
られた帯状体76,77どうしを本体79の幅方向に接
続するために、一方の帯状体76に雄側の面状ファスナ
80が取着されていると共に、他方の帯状体77に雌側
の面状ファスナ81が取着されている。この場合、面状
ファスナ80,81を結合すると、両帯状体76,77
は1本の帯状体となるが、この1本の帯状体となったと
き、外装体70の両側部に接続した両端部間の長さを調
節することができるようにするために、雌側の面状ファ
スナ81は長尺なものが使用されていて雄側のファスナ
80の結合位置を帯状体77の長さ方向に変えることが
できるようになっている。
【0048】上記のように構成されたマッサージ装置に
よりマッサージを受けるには、ガイドレール1ひいては
マッサージ装置を図20に示すように延ばして床に置
き、使用者は膝を延ばした状態でマット64の上に腰を
降ろす。そして、帯状体76,77の一端部側の面状フ
ァスナ79を外装体70の幅方向両側の面状ファスナ7
9に押し付けて結合し、以て両帯状体76,77を外装
体70に取り付ける。このとき、使用者の膝の辺りに位
置するように取り付けるものであるが、外装体70の面
状ファスナ79は本体69の長手方向に沿った長尺物と
されていて帯状体76,77の取り付け位置はその面状
ファスナ79の範囲で自由に変更できる。このため、使
用者は枕68の上に頭を乗せてマッサージを受けること
から、その使用者の身長によって膝の位置が異なるとい
う事情があっても、帯状体76,77を使用者の膝の位
置に合った位置に取り付けることができるものである。
【0049】この後、両帯状体76,77の他端部側の
面状ファスナ80,81を結合することにより、両帯状
体76,77を連結して1本の帯状体とし使用者の膝ひ
いては足全体をマッサージローラ35側であるマット6
4に押圧する。このときも、使用者の足の太さに応じて
帯状体77の面状ファスナ81に対する帯状体76の面
状ファスナ80の結合位置を調節することにより、1本
の帯状体となるように連結状態にされる帯状部材76,
77の長さを調節してマット64側への足の押圧力を調
節する。
【0050】このようにして、使用者の足を帯状体7
6,77によりマット64に押圧した後、使用者は全身
をマット64上に上向きに横たわって(臥して)リモー
トコントロールボックス61をスタート操作する。する
と、モータ21が起動し、これにより伝動用ベルト2が
第1の駆動用プーリ25に巻き取られ、或いは第2の駆
動用プーリ26に巻き取られることによって移動体36
が往復移動する。この移動体36の移動により、マッサ
ージローラ35が外装体70を介して使用者の全身に当
たって回転しながら移動するので、使用者は全身にマッ
サージ作用を受けるものである。
【0051】このようなマッサージ運転時において、使
用者の背中は自身の体重により適度にマッサージローラ
35に押圧されるようになるので、良好なるマッサージ
作用を受けるものであり、また足も帯状体76,77に
より適度にマッサージローラ35に押圧されるので、良
好なるマッサージ作用を受けることができるものであ
る。
【0052】マッサージを終了した後は、帯状体76,
77を外装体70の面状ファスナ78から取り外し、図
24に示すように二つ折り状態にして一対のバンド72
を取手具74により結合する。なお、外装体70から取
り外した帯状体76,77は二つ折りされたマッサージ
装置の内側に挟み込むようにして収納しておく。
【0053】このように本実施例によれば、帯状体7
6,77により使用者の足をマッサージローラ35側に
押圧する構成であるので、従来の重い砂袋を足首と膝の
上に置いて押圧力を得るものとは異なり、帯状体76,
77を外装体70に取り付けて両帯状体76,77を連
結するという軽操作で足を押圧することができる。
【0054】また、外装体70への帯状体76,77の
取り付け位置を本体69の長手方向に変更することがで
きるので、使用者によって膝の位置が異なっても、帯状
体76,77の取り付け位置を使用者の膝の位置に合わ
せることができる。その上、連結状態にされた帯状体7
6,77の長さを調節できるので、使用者によって膝の
太さが異なるという事情があっても、足の押圧力を適宜
の強さに調節することができる。また、帯状体76,7
7は外装体70から取り外すことができるので、マッサ
ージ装置を二つ折りする場合、帯状体76,77が邪魔
になるおそれがない。
【0055】また、ある程度硬質のマッサージローラ3
5によりマッサージするので、マッサージ効果も高いも
のとなる。また、本実施例では、一対のガイドレール1
を連結桟8によって連結することにより主フレーム10
を構成し、この主フレーム10に駆動装置13のベース
11、ピローベース14などを取り付けるようにしたの
で、重量のある長尺平板状の基体にガイドレール、駆動
装置、ピローベースなどを取り付ける構成のものに比べ
て軽量となり、持ち運びにとって便利となる。ただし、
本発明は長尺平板状の基体にガイドレール、駆動装置、
ピローベースなどを取り付ける構成のもの否定するも
のではない。
【0056】加えて、1本の回転軸22に第1および第
2の駆動用プーリ25および26を設けるようにしたの
で、第1および第2の駆動用プーリを2本の回転軸に設
ける場合に比べ、それら2本の回転軸にモータの回転を
逆にして伝達する機構も不要となるので、構造が簡単と
なり、しかも部品点数が減少して一層の軽量化を図るこ
とができると共に組み立ても容易となる。なお、帯状体
76,77の一端部は外装体70に縫い付けて取り外し
不能に接続するようにしても良い。
【0057】図26は本体69の変形例を示すもので、
同図に図4と同一部分に同一符号を付して異なる部分を
説明する。一対のガイドレール1間のうち、柔軟部7を
除く部位、すなわちベース11と連結桟8との間、およ
びピローベース14と連結桟8との間に、補強部材とし
ての補強桟82が襷掛け状に配置され、各補強桟82の
端部はガイドレール1にねじにより固定されている。こ
のように補強桟82を設ければ、主フレーム10の強度
が強くなる。
【0058】図27および図28は本発明の第2の実施
例を示すもので、上記実施例と異なるところは、1本の
帯状体83により使用者の膝を押さえるようにしたもの
である。この実施例では、帯状体83の両端部に雄側の
面状ファスナ84,85が取着されており、帯状体83
を本体69の幅方向に接続可能に構成されている。この
場合、一方の面状ファスナ84は短尺で、他方の面状フ
ァスナ85は使用者の足への押圧力を調節するために長
尺なものが使用されている。
【0059】上記帯状体83により使用者の足を押圧す
るには、まず帯状体83の短尺側の面状ファスナ84を
外装体70の一方の面状ファスナ78に結合する。そし
て、帯状体83の長尺側の面状ファスナ85を膝の押圧
力が適度なものとなるように調節しつつ外装体70の他
方の面状ファスナ78に結合する。このように構成して
も上記第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0060】図29は本発明の第3の実施例を示す。こ
の実施例では、2本の帯状体86,87を本体69の幅
方向に接続、具体的には襷掛け状態に外装体70に接続
する。この外装体70への接続は帯状体86,87の両
端部に取着された雄側の面状ファスナ88(一端側のも
ののみ図示)を外装体70の幅方向両側に2個ずつ離し
て取着された雌側の面状ファスナ89(一方の側部のも
ののみ図示)に結合することにより行う。
【0061】このように構成した場合には、2本の帯状
体86,87を外装体70に対して襷掛け状に接続する
ので、帯状体86,87の両端部のうち、足先側となる
端部を外装体70に接続し、他端側を頭側に延ばしてお
く。その後、使用者はマット64に全身を横たえ、この
状態で両帯状体86,87を襷掛け状態にして他端側を
外装体70に接続する、という操作形態をとることがで
きるので、膝を延ばした状態で帯状体により足をマット
に押圧する作業が難しい老人にとっては、操作し易くな
る。
【0062】図30は本発明の第4の実施例を示す。こ
の実施例は外装体70をパイル織りされた布地により構
成したもので、このように構成した場合には、その外装
体70の布地のループ状のパイルPが面状ファスナのル
ープ状係合部として機能するので、外装体70に前記第
1〜第3の各実施例に示した帯状体76,77、83、
86,87に設けた雄側の面状ファスナ79、84,8
5、88をパイル織りされた布地からなる外装体70に
直接結合することができるので、外装体70に雌側の面
状ファスナを設ける必要がなく、しかも帯状体76,7
7、83、86,87を結合する位置が限定されず、ど
こにでも結合することができる。また、パイルPにより
いわゆる毛足が長くなるので、外装体70の肌触りが良
い。
【0063】図31〜図33は本発明の第5の実施例を
示すもので、この実施例は前記第1の実施例に示された
バンド72に相当する部材を使用者の足を押圧するため
の帯状体に兼用したものである。この実施例において、
帯状体90は2本の帯90a,90bから構成され、一
方の帯90aの一端部には略「日」の字形のバックル9
1が取着されている。そして、このバックル91に他方
の帯90bの一端部が図32に示すように通され、これ
により両帯90a,90bが連結されて1本の帯状体9
0とされた状態になる。
【0064】上記両帯90a,90bの他端部にはピン
92が取着されており、このピン92に図23に示す取
手具75と同一構成の連結具93,94が取着されてい
る。一方、外装体70の裏側には、図21に示す一対の
バンド72と同様の一対のバンド95が縫い付けられて
おり、そのバンド95の両端部分は外装体70から外方
に突出されている。そして、その一対のバンド95の一
端部間および他端部間にピン96が取着されている。
【0065】帯状体90は帯90aの連結具93をバン
ド95の一端部側のピン96に連結されると共に、帯9
0bの連結具94をバンド95の他端部側のピン96に
連結される(本体69の幅方向に接続)。この後、バッ
クル91に挿入されている帯90bを引っ張って帯状体
90全体としての長さを調節することにより、足に対す
る押圧力を調節する。
【0066】使用後に本体69を二つ折りした状態に保
持するには、図33に示すように帯状体90の長さを長
くして両側の連結具94をバンド95のピン96に連結
し、そして帯90bを引っ張って締め付けるものであ
る。このように構成しても軽操作で足を押圧することが
できる。また、足を押圧する部材と本体69を二つ折り
した状態に保持する部材とを兼用できるので、部品点数
を削減することができる。
【0067】図34および図35は本発明の第6および
第7の実施例を示す。この両実施例は上記第5の実施例
における帯状体90の帯90a,90bを外装体70側
に接続するための他の構成を示すものである。まず、図
34に示す第6の実施例は、外装体70に取り付けられ
た帯97の両端部に係合孔98aを有する雌側連結具9
8を取り付け、帯90a,90bの他端部に弾性係合部
99aを有する雄側連結具99を取り付けたものであ
る。
【0068】この構成において、雄側連結具99の弾性
掛合部99aを雌側連結具98の係合孔98aに挿入す
ると、該弾性係合部99aの凹部99bが雌側連結具9
8の係合孔98aに係合し、両連結具98,99が連結
状態となる。この連結状態において、弾性掛合部99a
の両側を押圧すると、該弾性掛合部99aが弾性的に撓
んで係合孔98aから抜け出るので、その連結を解除す
ることができる。
【0069】図35に示す第7の実施例は、図34のも
のと同様に、外装体70に取り付けられた帯97の両端
部に係合孔100aを有する雌側連結具100を取り付
け、帯90a,90bの他端部に弾性係合部101aを
有する雄側連結具101を取り付けたものである。
【0070】この構成において、雄側連結具101の弾
性掛合部101aを雌側連結具100内に挿入すると、
該弾性係合部101aの凸部101bが雌側連結具10
0の係合孔100aに係合し、両連結具100,101
が連結状態となる。この連結状態において、弾性掛合部
101aの突片101cを押圧すると、該弾性掛合部1
01aが弾性的に撓んで係合孔100aから抜け出るの
で、その連結を解除することができる。これら第6,第
7の各実施例のように構成しても第5の実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0071】図36は本発明の第8の実施例を示すもの
で、これは使用者の足を押圧する帯状体102、例えば
図27に示す第2の実施例のように帯状体102の両端
部を外装体70の両側部に面状ファスナにより接続する
場合において、該帯状体102を2本の帯102a,1
02bに分離し、両帯102a,102bに解放手段と
しての永久磁石103、磁性片104を有する連結具1
05,106を取着し、該永久磁石103と磁性片10
4との吸着力により両帯102a,102bか連結され
て1本の帯状体102として構成されるようにしたもの
である。なお、107は永久磁石103の両側に設けら
れた磁性片である。
【0072】このように構成した場合、両永久磁石10
3と磁性片104は所定値以上の力で引っ張られるとそ
の吸着を解くので、帯状体102により足を強く押圧し
過ぎてマッサージローラ35が足を押し上げるようにし
てマッサージする際に足に過大な力が加わったような場
合、永久磁石103と磁性片104が離れて足の押圧を
解除する。このため、骨が弱まっている老人などが使用
しても、骨折事故を起こすような危険性をなくすことが
できる。なお、解放手段としては、帯状体に所定の引張
力が作用した場合に分離する構成のものであれば、永久
磁石103と磁性片104との組み合わせに限られるも
のではない。また、解放手段は帯状体と本体69との間
に設けるようにしても良い。
【0073】図37および図38は本発明の第9の実施
例を示すもので、帯状体108の途中に使用者の足に嵌
められる2個の凹部109aを有した剛性部109が設
けられている。そして、凹部109aの内側には弾性部
材110が取着されている。ここで、剛性部109は例
えばポリプロピレン製のもので、弾性部材110は例え
ばスポンジ状のプラスチック発泡体により構成されてい
る。
【0074】このように構成した場合には、足の位置が
凹部109aにより横ずれしないように規制されるの
で、足をマッサージローラ35が通る位置に保持するこ
とができる。この場合、足に直接当たる部分には弾性部
材110が設けられているので、足が痛く感じることが
ない。
【0075】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、次のように変形または拡張できる。面状ファスナ
80,81の組み合わせ、面状ファスナ78,85の組
み合わせ、バックル91は帯状体の長さを調節する長さ
調節手段に相当するものであるが、長さ調節手段はこれ
に限られない。
【0076】た、マッサージ手段としては、多数の空
気袋を並べ、この空気袋に順番に圧縮空気を供給するこ
とにより、マッサージ効果を得る構成のものでも良い。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。請求項1記載のマッ
サージ装置では、本体に使用者の足を押圧するための帯
状体を本体の幅方向に接続可能に設けたので、帯状体を
連結するという軽操作で使用者の足をマッサージ手段側
に押圧することができる上、帯状体の取付位置を本体の
長手方向に連続的に変更できるので、使用者の身長など
に合せて最適な位置、或いは好みの位置に帯状体を取り
付けることができる。しかも、帯状体は面状ファスナに
より本体に取り付けられるので、着脱が容易であり、マ
ッサージ装置を収納する際に帯状体を本体から取り外し
ておくことで帯状体が邪魔にならないようにすることが
できる。
【0078】請求項2記載のマッサージ装置では、帯状
体は少なくとも2本の帯状体からなり、各々の帯状体の
一端側を面状ファスナにより本体の幅方向両側にそれぞ
れ接続すると共に、各々の帯状体の他端側を互いに着脱
可能に接続する構成であるから、それら複数本の帯状体
の連結を本体の上に仰向けに寝た使用者の体の前側で行
うことができるので、操作し易くなる。請求項3記載の
マッサージ装置では、本体はパイル織りされた布地によ
り覆われているので、パイルが面状ファスナのループ状
係合部として作用するので、帯状体の面状ファスナを直
接本体に結合できる。このため、本体側に帯状体の面状
ファスナに係合する面状ファスナを設ける必要がなくな
る。
【0079】請求項4記載のマッサージ装置では、帯状
体に使用者の足に嵌められる凹状部を有した剛性部を設
けたので、足がマッサージ手段の存在位置からずれるこ
とがなく、良好に足のマッサージを行うことができる
請求項5記載のマッサージ装置では、剛性部の凹状部の
うち使用者の足に当たる部分に弾性部材を設けたので、
足が痛くなるおそれがない
【0080】請求項6記載のマッサージ装置では、本体
を二つ折り可能に構成すると共に、該本体を二つ折りし
たとき、この本体を帯状体により結束可能に構成したこ
とにより、足をマッサージ手段に押さえるための帯状体
を本体の拘束用にも使用することができ、部品点数を削
減することができる請求項7記載のマッサージ装置で
は、使用者の足に対する帯状体の押圧力が一定値を越え
たとき、その帯状体による足の押圧を解放する解放手段
が設けられているので、骨折などの事故発生を未然に防
止できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す要部の斜視図
【図2】マッサージ装置の内部構成を示す横断面図
【図3】一部切除して示す縦断側面図
【図4】斜視図
【図5】マッサージローラの駆動構成部分の分解斜視図
【図6】柔軟部の拡大側面図
【図7】安全装置の構成を柔軟部と関連付けて示す平面
【図8】ピローベースとガイドレールとの連結部分を示
す平面図
【図9】同側面図
【図10】図8の I−I 線に沿う縦断面図
【図11】図8のII−II線に沿う縦断面図
【図12】図8の III−III 線に沿う縦断面図
【図13】図8のIV−IV線に沿う縦断面図
【図14】第1,第2の駆動用プーリ部分の分解斜視図
【図15】第1の駆動用プーリを示す断面図
【図16】第1,第2の駆動用プーリの連結構成を示す
断面図
【図17】移動体の片側半分の縦断面図
【図18】移動体の側面図
【図19】移動体と伝動用ベルトの連結構成を示す斜視
【図20】モータの正逆回転のための制御構成を示す斜
視図
【図21】外装体により覆った状態で示すマッサージ装
置全体の斜視図
【図22】バンドの両端部の斜視図
【図23】バンドの両端部を連結した状態を示す斜視図
【図24】同縦断面図
【図25】マッサージ装置を二つ折りした状態で示す斜
視図
【図26】本体の変形例を示す図4相当図
【図27】本発明の第2の実施例を示す要部の斜視図
【図28】背面図
【図29】本発明の第3の実施例を示す斜視図
【図30】本発明の第4の実施例を示す外装体の部分拡
大図
【図31】本発明の第5の実施例を示す斜視図
【図32】連結構成を示す拡大斜視図
【図33】帯状体で本体を二つ折り状態に結合した斜視
【図34】本発明の第6の実施例を示す斜視図
【図35】本発明の第7の実施例を示す斜視図
【図36】本発明の第8の実施例を示す帯状体の部分斜
視図
【図37】本発明の第9の実施例を示す斜視図
【図38】縦断面図
【符号の説明】
1はガイドレール、2は伝動用ベルト、10は主フレー
ム、13は駆動装置、21はモータ、35はマッサージ
ローラ(マッサージ手段)、68は枕、69は本体、7
0は外装体、76,77は帯状体、78〜81は面状フ
ァスナ、83は帯状体、84,85は面状ファスナ、8
6,87は帯状体、88,89は面状ファスナ、90は
帯状体、91はバックル、102は帯状体、103は永
久磁石(解放手段)、104は磁性片(解放手段)、1
08は帯状体、109は剛性体、109aは凹部、11
0は弾性部材である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湧野 孝 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社 東芝 愛知工場内 (72)発明者 杉本 靖子 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社 東芝 愛知工場内 (56)参考文献 特開 昭56−91748(JP,A) 実開 昭59−100420(JP,U) 実開 昭63−146557(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61H 15/00 350 A61H 7/00 322

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マットおよびこのマットの上に臥した使
    用者をマッサージするマッサージ手段を備えた本体に、
    使用者の足を前記マッサージ手段側に押さえ付けるため
    に、前記本体の幅方向に接続可能な帯状体を設け、この
    帯状体の前記本体への取り付けは、面状ファスナにより
    行うと共に、その取付位置は、前記本体の長手方向に連
    続的に変更可能であることを特徴とするマッサージ装
    置。
  2. 【請求項2】 帯状体は少なくとも2本の帯状体からな
    り、各々の帯状体の一端側を面状ファスナにより本体の
    幅方向両側にそれぞれ接続すると共に、各々の帯状体の
    他端側を互いに着脱可能に接続したことを特徴とする
    求項1記載のマッサージ装置。
  3. 【請求項3】 本体はパイル織りされた布地により覆わ
    れていることを特徴とする請求項1または2記載のマッ
    サージ装置。
  4. 【請求項4】 マットおよびこのマットの上に臥した使
    用者をマッサージするマッサージ手段を備えた本体に、
    使用者の足を前記マッサージ手段側に押さえ付けるため
    に、前記本体の幅方向に接続可能な帯状体を設け、この
    帯状体には使用者の足に嵌められる凹状部を有した剛性
    部を設けたことを特徴とするマッサージ装置。
  5. 【請求項5】 剛性部の凹状部のうち使用者の足に当た
    る部分に弾性部材が設けられていることを特徴とする請
    求項記載のマッサージ装置。
  6. 【請求項6】 マットおよびこのマットの上に臥した使
    用者をマッサージするマッサージ手段を備えた本体に、
    使用者の足を前記マッサージ手段側に押さえ付けるため
    に、前記本体の幅方向に接続可能な帯状体を設け、前記
    本体を二つ折り可能に構成すると共に、該本体を二つ折
    りしたとき、この本体を前記帯状体により結束可能に構
    成したことを特徴とするマッサージ装置。
  7. 【請求項7】 使用者の足に対する帯状体の押圧力が一
    定値を越えたとき、その帯状体による足の押圧を解放す
    る解放手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    ないし6のいずれかに記載のマッサージ装置。
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