JP2866282B2 - 車軸用軸受装置及びその軸受隙間測定方法 - Google Patents

車軸用軸受装置及びその軸受隙間測定方法

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JP2866282B2
JP2866282B2 JP27147993A JP27147993A JP2866282B2 JP 2866282 B2 JP2866282 B2 JP 2866282B2 JP 27147993 A JP27147993 A JP 27147993A JP 27147993 A JP27147993 A JP 27147993A JP 2866282 B2 JP2866282 B2 JP 2866282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輪に用い
られる車軸用軸受装置、特に車軸に転走面が直接形成さ
れた構造の車軸用軸受装置及びその軸受隙間測定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図13に示す車軸用軸受装置は、外輪2
1の内周に設けた複列の転走面21a、21bのうち、
転走面21bに対向する転走面23aを内輪23の外周
に、転走面21aに対向する転走面22aを車軸22の
外周に直接形成したものである。外輪21の外周には車
体(図示省略)に固定するためのフランジ21cが一体
に周設され、車軸22の軸端外周にはハブボルト27を
装着するためのフランジ22gが一体に周設されてい
る。また、車軸22の略中央外周には転走面22a、お
よび、内輪23を圧入するための圧入部22cが肩部2
2bを介して連設されている。内輪23は車軸22の圧
入部22cに圧入され、車軸22の軸端に螺合したナッ
ト26で固定される。
【0003】ところで、この種の軸受装置にあっては、
軸受の転動寿命、剛性、並びにフレッティングの面か
ら、軸受アキシャル隙間は負、すなわち所定の予圧をか
けて使用するのが有利であるが、隙間管理の面から負隙
間を測定することが困難であるため、内輪23を圧入部
22cに圧入することによる隙間の減少分や、ナット2
6の締付けによる隙間の減少分を見込んで初期隙間を設
定するようにしている。すなわち、所望の予圧量に相当
するナット26の締付けトルクを予め設定しておき、ナ
ット26の締付けトルクがこの設定値に達するまで内輪
23を車軸22の肩部22b側に押し進めるのである。
したがって、このような予圧(隙間)管理手段では、圧
入完了時において、内輪23の小径端面と車軸22の肩
部22bとの間に間隔Wがあることが必須になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 従来の軸受装置で
は、軸受寿命や剛性の面から最適予圧量(最適隙間)が
設定されても、そえを測定する手段がなく、また、ナッ
トの締付けトルクにバラツキがあることから、信頼性の
点で問題が残っていた。さらに、内輪23と肩部22b
との間に間隔Wが存在するため、運転時に、内輪23が
肩部22b側に微動し、必要以上の予圧が軸受に負荷さ
れるおそれがあった。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述したような
車軸用軸受装置の軸受負隙間を保証した構造及び隙間測
定方法を提供することにより、この種の軸受装置におけ
る信頼性を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車軸用軸受装置
は、外周にフランジを周設し、内周に複列の転走面を設
けた外輪と、一端に大径端面、他端に小径端面を有し、
外輪の転走面のうち一方に対向する転走面を外周に設け
た内輪と、外輪の転走面のうち他方に対向する転走面、
および、内輪を圧入する圧入部を肩部を介して外周に連
設した車軸と、外輪と内輪および車軸との間に介在する
複列のボールとを有する車軸用軸受装置において、内輪
が車軸の圧入部に圧入され、内輪の小径端面が車軸の肩
部に当接し、かつ、軸受隙間が負である。負の軸受隙間
を測定する方法として、内輪を車軸の圧入部に圧入する
に際し、軸受アキシャル隙間が正の状態で内輪の圧入を
一旦止め、この状態で軸受アキシャル隙間(Δa’)を
測定し、その後、内輪を車軸の肩部に当接するまで圧入
して圧入を完了し、圧入を一旦止めた状態から圧入を完
了した状態に至るまでの内輪の軸方向移動量を測定し、
当該内輪の軸方向移動量の測定値と軸受アキシャル隙間
(Δa’)の測定値との差を組立完了後の負の軸受アキ
シャル隙間(Δa)として求める(請求項2)。
【0007】 圧入を一旦止めた状態から圧入を完了し
た状態に至るまでの内輪の軸方向移動量としては、圧入
を一旦止めた状態における車軸の基準面と内輪の基準面
との間の軸方向寸法(A)を測定し、さらに、内輪の圧
入を完了した状態における車軸の基準面と内輪の基準面
との間の軸方向寸法(B)を測定し、上記軸方向寸法の
測定値(A,B)の差(A−B)を求める(請求項
3)。この場合、組立完了後の負の軸受アキシャル隙間
はΔa=Δa’−(A−B)で表される。 あるいは、圧
入を一旦止めた状態から内輪の圧入完了までの圧入スト
ローク量(C)を測定し、当該測定値を、圧入を一旦止
めた状態から圧入を完了した状態に至るまでの内輪の軸
方向移動量とすることもできる(請求項4)。この場
合、組立完了後の負の軸受アキシャル隙間はΔa=Δ
a’−Cで表される。
【0008】 さらに、本発明は、外周にフランジを周
設し、内周に複列の転走面を設けた外輪と、外輪の転走
面のうち一方に対向する転走面を外周に設けた内輪と、
外輪の転走面のうち他方に対向する転走面、および、内
輪を圧入する圧入部を肩部を介して外周に連設した車軸
と、外輪と内輪および車軸との間に介在する複列のボー
ルとを有する車軸用軸受装置を製造するにあたり、 内輪
を車軸の圧入部に圧入し、軸受アキシャル隙間が正の状
態で圧入を一旦止め、この状態における軸受アキシャル
隙間(Δa’)を測定し、その後内輪を車軸の肩部に当
接するまで圧入して圧入を完了し、圧入を一旦止めた状
態から圧入を完了した状態に至るまでの内輪の軸方向移
動量を測定し、当該内輪の軸方向移動量の測定値と軸受
アキシャル隙間(Δa’)の測定値との差を組立完了後
の負の軸受アキシャル隙間(Δa)として組み立てるよ
うにしたものである(請求項6)。 圧入を一旦止めた状
態における車軸の基準面と内輪の基準面との間の軸方向
寸法(A)を測定し、さらに、内輪の圧入を完了した状
態における車軸の基準面と内輪の基準面との間の軸方向
寸法(B)を測定し、上記軸方向寸法の測定値(A,
B)の差(A−B)を、圧入を一旦止めた状態から圧入
を完了した状態に至るまでの内輪の軸方向移動量として
もよいし(請求項6)、圧入を一旦止めた状態から内輪
の圧入完了までの圧入ストローク量(C)を測定し、当
該測定値を、圧入を一旦止めた状態から圧入を完了した
状態に至るまでの内輪の軸方向移動量としてもよい(請
求項7)。
【0009】
【作用】 軸受の組立工程において、軸受アキシャル隙
間が正の状態で内輪の圧入を一旦止め、この状態で軸受
アキシャル隙間を測定し、この隙間の測定値と、内輪の
圧入完了までの圧入量(すなわち、圧入を一旦止めた状
態から圧入を完了した状態に至るまでの内輪の軸方向移
動量)の測定値との差を求めることにより、軸受の負隙
間を確実に測定することができる。内輪の圧入完了まで
の圧入量は、車軸に形成した基準面と内輪の基準面との
間の軸方向寸法(A−B)を測定することにより、ある
いは、内輪の圧入ストローク量(C)を直接測定するこ
とにより求めることができる。
【0010】本発明の測定方法によれば、従来装置のよ
うに、ナットの締付けトルクを厳密に管理しなくても、
軸受負隙間を精度よくしかも簡易に測定することができ
る。また、圧入完了時において内輪と車軸の肩部との間
に間隔を設けておく必要がなく、両者を当接させた構造
であっても隙間測定が可能である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0012】図1に示す車軸用軸受装置は、後述する軸
受隙間測定方法を用いて軸受負隙間を保証したものであ
る。この軸受装置は、内周に複列の転走面1a、1bを
設けた外輪1と、外輪1の転走面1bに対向する転走面
3aを外周に設けた内輪3と、外輪1の転走面1aに対
向する転走面2a、および、内輪3を圧入するための圧
入部2cを肩部2bを介して外周に連設した車軸2と、
外輪1と車軸2および内輪3との間に介在する複列のボ
ール4a、4bと、ボール4a、4bを保持する保持器
5a、5bと、車軸2の軸端外周に螺合したナット6と
で構成される。外輪1の外周には車体(図示省略)に固
定するためのフランジ1cが一体に周設されている。ま
た、車軸2の一方の軸端外周にはハブボルト7を装着す
るためのフランジ2gが一体に周設され、他方の軸端外
周にはナット6を螺合させるためのねじ部2dが設けら
れている。さらに、車軸2の圧入部2cの端面2eは高
精度に加工され、後述するように、組立完了後の軸受負
隙間を測定するための基準面(以下、基準面2eとす
る)となる。基準面2eは、例えば図12に示すような
加工砥石15を用いて、転走面2a、肩部2bと同時研
削すると良い。このようにすると、寸法P1およびL1
(肩部2bから基準面2eまでの軸方向寸法)の精度を
確保することができる。内輪3は車軸2の圧入部2cに
圧入され、車軸2のねじ部2dに螺合したナット6で固
定される。この実施例の車軸用軸受装置が、図13に示
す従来装置と異なる点は、内輪3が車軸2の肩部2bに
当接し、両者の間に間隔が存在しないということ、組立
完了後の軸受負隙間を測定するための基準面2eを形成
したこと、基準面2eを用いて組立完了後の軸受負隙間
を保証したことの3点である。
【0013】軸受隙間は、軸受加工工程において、外輪
1の複列の転走面1a、1bのピッチP0と溝径、車軸
2の転走面2aの肩部2からの軸方向寸法P1と溝径、
および、内輪3の転走面3aの小径端面からの軸方向寸
法P2と溝径をそれぞれ管理して選択組合せすることに
よって所望の負隙間に設定することができる。したがっ
て、従来装置のように、組立工程において、ナットの締
付けトルクによって軸受隙間を管理する必要がなく、軸
受隙間の設定が確実であり、しかも、組立後に軸受隙間
に変動をきたすこともない。そして、このようにして所
望値に設定した軸受負隙間を以下に説明する測定方法に
より測定し、これを保証することにより、軸受寿命等に
対する信頼性は格段に向上する。
【0014】軸受アキシャル隙間(Δa)は、内輪3の
圧入工程において、図2〜図6に示す順序で測定され
る。
【0015】 まず、図2に示すように、所定深さHの
凹部(又は爪)10aを有する圧入治具10を用いて内
輪3を車軸2の圧入部2cに圧入する。圧入治具10の
先端を内輪3の大径端面3bに当接させながら内輪3を
車軸2の肩部2bに向けて押し進めてゆくと、圧入治具
10の凹部10aの底が車軸2の軸端に当接した時点で
内輪3はそれ以上進まなくなる。これにより、内輪3の
圧入が一旦止められる。この時点では、内輪3の小径端
面は肩部2bに当接しておらず、両者の間には所定の間
隔Sがあり、また、軸受アキシャル隙間は正である。こ
のような状態では、圧入治具10の深さH、車軸2の肩
部2bから圧入部2cの基準面2eまでの軸方向寸法L
1、基準面2eから軸端までの軸方向寸法L2、およ
び、内輪3の幅寸法を管理することによって達成するこ
とができる。
【0016】つぎに、この状態で、内輪3の大径端面3
b(内輪3の基準面)から車軸2の基準面2eまでの軸
方向寸法Aを測定し(図3)、さらに、外輪1の軸方向
の振れから軸受アキシャル隙間Δa’を測定する(図
4)。
【0017】その後、図5に示すように、圧入治具11
を用いて、内輪3を車軸2の肩部2bに当接するまで圧
入する。そして、圧入完了後に、内輪3の大径端面3b
と車軸2の基準面2eとの間の軸方向寸法Bを測定する
(図6)。以上により、Δa=Δa’−(A−B)から
負の軸受アキシャル隙間Δaを求めることができる。あ
るいは、図5に示すように、圧入治具11による内輪3
の圧入ストロークCを測定し、Δa=Δa’−Cから負
の軸受アキシャル隙間Δaを求めることもできる。
【0018】以上説明した測定方法は、内輪3の大径端
面3bと車軸2の圧入部2cの端面2eを基準面として
測定を行なうものであるが、図7〜図11に示すよう
に、内輪3の大径端面3bと車軸2の軸端面2fを基準
面として測定を行なうこともできる。
【0019】尚、本発明の軸受隙間測定方法は、図13
に示すような、内輪と車軸の肩部との間に間隔を設けた
タイプの車軸用軸受装置にも適用可能である(この場
合、圧入ストロークCを管理する方法によるのが望まし
い。)。また、外輪の複列の転走面に対向する転走面を
有する一対の内輪を車軸に嵌合するタイプの車軸用軸受
にも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以下に示す効果を有する。
【0021】(1)軸受の組立工程において、軸受アキ
シャル隙間が正の状態で内輪の圧入を一旦止め、この状
態で軸受アキシャル隙間を測定し、この隙間量から、内
輪の圧入完了までの圧入量をマイナスして負隙間を求め
るので、従来のように、ナットの締付けトルクを厳密に
管理しなくても、軸受負隙間を精度よくしかも簡易に測
定することができる。
【0022】(2)軸受負隙間が確実に保証されるた
め、軸受の初期隙間の範囲を大きくすることができ、こ
れにより、不良率を低減することができる。
【0023】(3)内輪を車軸の肩部に当接させた構造
であっても、軸受負隙間の測定が可能なので、内輪の微
動による位置ずれを回避し、安定した軸受負隙間を維持
することができる。
【0024】(4)内輪を車軸の肩部に当接するまで圧
入し、かつ、軸受隙間が負であることを保証した軸受装
置は、軸受寿命、剛性、フレッテイングの面で信頼性が
格段に高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係わる車軸用軸受装置を示す断面図で
ある。
【図2】実施例に係わる軸受隙間測定方法の一工程を示
す断面図である。
【図3】実施例に係わる軸受隙間測定方法の一工程を示
す断面図である。
【図4】実施例に係わる軸受隙間測定方法の一工程を示
す断面図である。
【図5】実施例に係わる軸受隙間測定方法の一工程を示
す断面図である。
【図6】実施例に係わる軸受隙間測定方法の一工程を示
す断面図である。
【図7】他の実施例に係わる軸受隙間測定方法の一工程
を示す断面図である。
【図8】他の実施例に係わる軸受隙間測定方法の一工程
を示す断面図である。
【図9】他の実施例に係わる軸受隙間測定方法の一工程
を示す断面図である。
【図10】他の実施例に係わる軸受隙間測定方法の一工
程を示す断面図である。
【図11】他の実施例に係わる軸受隙間測定方法の一工
程を示す断面図である。
【図12】車軸の製造工程を示す図である。
【図13】従来の車軸用軸受装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外輪 1a 転走面 1b 転走面 1c フランジ 2 車軸 2a 転走面 2b 肩部 2c 圧入部 3 内輪 3a 転走面 4a ボール 4b ボール Δa’ 軸受アキシャル隙間(正隙間) A 軸方向寸法 B 軸方向寸法 C 圧入ストローク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16C 19/18 F16C 35/063

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にフランジを周設し、内周に複列の
    転走面を設けた外輪と、一端に大径端面、他端に小径端
    面を有し、外輪の転走面のうち一方に対向する転走面を
    外周に設けた内輪と、外輪の転走面のうち他方に対向す
    る転走面、および、内輪を圧入する圧入部を肩部を介し
    て外周に連設した車軸と、外輪と内輪および車軸との間
    に介在する複列のボールとを有する車軸用軸受装置にお
    いて、内輪が車軸の圧入部に圧入され、内輪の小径端面が車軸
    の肩部に当接し 、かつ、軸受隙間が負であることを特徴
    とする車軸用軸受装置。
  2. 【請求項2】 外周にフランジを周設し、内周に複列の
    転走面を設けた外輪と、外輪の転走面のうち一方に対向
    する転走面を外周に設けた内輪と、外輪の転走面のうち
    他方に対向する転走面、および、内輪を圧入する圧入部
    を肩部を介して外周に連設した車軸と、外輪と内輪およ
    び車軸との間に介在する複列のボールとを有する車軸用
    軸受装置の軸受隙間を測定する方法であって、 内輪を車軸の圧入部に圧入するに際し、軸受アキシャル
    隙間が正の状態で内輪の圧入を一旦止め、この状態で軸
    受アキシャル隙間(Δa’)を測定し、その後、内輪を
    車軸の肩部に当接するまで圧入して圧入を完了し、圧入
    を一旦止めた状態から圧入を完了した状態に至るまでの
    内輪の軸方向移動量を測定し、当該内輪の軸方向移動量
    の測定値と軸受アキシャル隙間(Δa’)の測定値との
    差を組立完了後の負の軸受アキシャル隙間(Δa)とし
    て求めることを特徴とする車軸用軸受装置の軸受隙間測
    定方法。
  3. 【請求項3】 圧入を一旦止めた状態における車軸の基
    準面と内輪の基準面との間の軸方向寸法(A)を測定
    し、さらに、内輪の圧入を完了した状態における車軸の
    基準面と内輪の基準面との間の軸方向寸法(B)を測定
    し、上記軸方向寸法の測定値(A,B)の差(A−B)
    を、圧入を一旦止めた状態から圧入を完了した状態に至
    るまでの内輪の軸方向移動量としたことを特徴とする請
    求項2の車軸用軸受装置の軸受隙間測定方法。
  4. 【請求項4】 圧入を一旦止めた状態から内輪の圧入完
    了までの圧入ストローク量(C)を測定し、当該測定値
    を、圧入を一旦止めた状態から圧入を完了した状態に至
    るまでの内輪の軸方向移動量としたことを特徴とする請
    求項2の車軸用軸受装置の軸受隙間測定方法。
  5. 【請求項5】 外周にフランジを周設し、内周に複列の
    転走面を設けた外輪と、外輪の転走面のうち一方に対向
    する転走面を外周に設けた内輪と、外輪の転走面のうち
    他方に対向する転走面、および、内輪を圧入する圧入部
    を肩部を介して外周に連設した車軸と、外輪と内輪およ
    び車軸との間に介在する複列のボールとを有する車軸用
    軸受装置を製造するにあたり、 内輪を車軸の圧入部に圧入し、軸受アキシャル隙間が正
    の状態で圧入を一旦止め、この状態における軸受アキシ
    ャル隙間(Δa’)を測定し、その後内輪を車軸の肩部
    に当接するまで圧入して圧入を完了し、圧入を一旦止め
    た状態から圧入を完了した状態に至るまでの内輪の軸方
    向移動量を測定し、当該内輪の軸方向移動量の測定値と
    軸受アキシャル隙間(Δa’)の測定値との差を組立完
    了後の負の軸受アキシャル隙間(Δa)として組み立て
    ることを特徴とする車軸用軸受装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 圧入を一旦止めた状態における車軸の基
    準面と内輪の基準面との間の軸方向寸法(A)を測定
    し、さらに、内輪の圧入を完了した状態における車軸の
    基準面と内輪の基準面との間の軸方向寸法(B)を測定
    し、上記軸方向寸法の測定値(A,B)の差(A−B)
    を、圧入を一旦止めた状態から圧入を完了した状態に至
    るまでの内輪の軸方向移動量としたことを特徴とする請
    求項5の車軸用軸受装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 圧入を一旦止めた状態から内輪の圧入完
    了までの圧入ストローク量(C)を測定し、当該測定値
    を、圧入を一旦止めた状態から圧入を完了した状態に至
    るまでの内輪の軸方向移動量としたことを特徴とする請
    求項5の車軸用軸受装置の製造方法。
JP27147993A 1993-10-28 1993-10-29 車軸用軸受装置及びその軸受隙間測定方法 Expired - Lifetime JP2866282B2 (ja)

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