JP2865977B2 - 圧電スピーカとその製造方法 - Google Patents

圧電スピーカとその製造方法

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JP2865977B2 JP15435193A JP15435193A JP2865977B2 JP 2865977 B2 JP2865977 B2 JP 2865977B2 JP 15435193 A JP15435193 A JP 15435193A JP 15435193 A JP15435193 A JP 15435193A JP 2865977 B2 JP2865977 B2 JP 2865977B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動板の両面に圧電素
子を設けた、いわゆるバイモルフ形圧電発音体を用いた
圧電スピーカとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のバイモルフ形圧電発音体を用い
た圧電スピーカとしては、例えば実公平4−13915
号公報に示されたものが知られている。この圧電スピー
カの概要を図4と図5を参照しながら説明すると、この
圧電スピーカは、振動板2の両面に圧電素子3、3を設
けた圧電発音体1と、両面に接着剤5、6を塗布したリ
ング状の発泡体4と、樹脂等で成形されたリング状のフ
レーム7とからなる。
【0003】圧電発音体1は、その振動板2の両面の圧
電素子3、3にリード線8の両端が半田付けされている
が、このリード線8は、振動板2の外周を回して取り付
けられている。前記発泡体4は振動板2の外周面に取り
付けられ、その片側の接着面5が振動板2の外周面に接
着されている。この状態で、前記リード線8は、発泡体
4と振動板2との間に挟持されると共に、前記接着面5
に接着されている。さらに、発泡体4の他方の接着面6
が前記フレーム7に接着され、これにより振動板2の外
周部が前記発泡体4を介してフレーム7に保持されてい
る。さらに、振動板1の上面側において、同振動板1と
圧電素子3とに、圧電発音体1に駆動電圧を印加するた
めのリード線9が各々接続されている。
【0004】この圧電スピーカでは、振動板2の両面の
圧電素子3、3に両端が半田付けされたリード線8が振
動板2の外周を回して取り付けられ、これが発泡体4と
振動板2との間に挟持されると共に、前記接着面5に接
着されているので、リード線8が遊動せず、リード線を
安定して保持される。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】前記従来の圧電ス
ピーカでは、フレーム7に圧電発音体7を取り付ける前
に、その振動板2の両面の圧電素子3、3にリード線8
を半田付けしなければならない。しかしながら、振動板
2は、極めて薄いものであり、その両面の圧電素子3、
3にリード線8を半田付けするとき、薄い振動板2を反
転する必要がある。このため、リード線8の半田付けの
作業性がわるく、時には振動板8に大きな外力がかかっ
て、振動板8が破損されることもある。
【0010】さらに、前記リード線8は、振動により音
を発する振動板2とそれを弾性的に支持する発泡体4と
の間を通されるため、太いリード線8を使用すると、発
泡体4と振動板2との間に隙間が生じ、音響特性が悪く
なる。このため、リード線8として、振動板2と発泡体
4との間に隙間が生じない程度に細いリード線8を使用
する必要がある。しかし、このような細いリード線8を
使用すると、半田付時の断線等のトラブルが生じやすく
なる。そして、これが前述のように圧電発音体1をフレ
ーム7に取り付ける前の単独の状態でリード線8を半田
付けしなければならないことに加えて、リード線8の接
続作業の作業性を極めて悪くしている。
【0011】そこで本発明では、前記の課題を解消する
ため、圧電発音体をフレームに取り付けた状態で、その
両面の圧電素子をリード線で接続することが可能であっ
て、リード線として任意の太さの導電を使用することが
でき、しかもリード線の保持も確実に行える圧電スピー
カとその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、前記の目的を
達成するため、本発明で採用した第一の手段の要旨は、
第一に、振動板12の両主面に圧電素子13、13を設
けた圧電発音体11と、前記振動板12の周辺部を支持
するリング状のフレーム16と、前記振動板12の両主
面側の圧電素子13、13を互いに接続するリード線1
8とを有する圧電スピーカにおいて、前記リード線18
が振動板12の周辺部を支持するリング状のフレーム1
6の外周側を回して振動板12の両主面側の圧電素子1
3、13に接続され、同リード線18が前記フレーム1
6とそれに接着されたリング状の両面接着テープ17の
間に挟持されると共に、同両面接着テープ17の粘着面
に貼着されたことを特徴とするものである。
【0013】さらに本発明で採用した第二の手段の要旨
は、振動板12の両主面に圧電素子13、13を設けた
圧電発音体11を用意し、同圧電発音体11の振動板1
2の周辺部をリング状のフレーム16に取り付ける工程
と、前記振動板12の両主面側の圧電素子13、13を
リード線18で互いに接続する工程とを有する圧電スピ
ーカの製造方法において、リング状のフレーム16に圧
電発音体11の振動板12の周辺部を取り付けた後、リ
ード線18をこのフレーム16の外周側を回して振動板
12の両主面側の圧電素子13、13に接続し、前記フ
レーム16にリング状の両面接着テープ17の片側接着
面を貼り着けると共に、フレーム16と両面接着テープ
17との間に前記リード線18を挟持し、且つ同リード
線18を両面接着テープ17の接着面に貼着することを
特徴とするものである。
【0014】
【作用】前記本発明による圧電スピーカでは、振動板1
2の両主面側の圧電素子13、13を互いに接続するリ
ード線18が、振動板12の周辺部を支持するリング状
のフレーム16の外周側を回して取り付けられているた
め、本発明による圧電スピーカの製造方法のように、リ
ング状のフレーム16に圧電発音体11の振動板12の
周辺部を取り付けた状態で、振動板12の両面の圧電素
子13、13を互いに接続することができる。すなわ
ち、リング状のフレーム16に圧電発音体11の振動板
12の周辺部を取り付けた後で、リード線18を振動板
12の外周を支持するリング状のフレーム16の外周側
に回し、その両端を振動板12の両主面側の圧電素子1
3、13に接続することができる。
【0015】さらに、リード線18が前記フレーム16
とそれに接着されたリング状の両面接着テープ17の間
に挟持されると共に、同両面接着テープ17の粘着面に
貼着されているため、リード線18が遊動しないように
確実に保持される。しかも、リード線18として或る程
度太い導電線を使用しても、フレーム16と振動板12
との間に隙間が生じることが無いので、音響特性の悪化
等に配慮せずに、任意の太さのリード線18を使用する
ことができるようになる。
【0016】
【実施例】次に、図1〜図3を参照しながら、本発明の
実施例について詳細に説明する。これらの図に示された
通り、圧電発音体11は、振動板12の両面に圧電素子
13、13を設けたものである。図1及び図2に示すよ
うに、ウレタンフォーム等からなり、両面に接着剤が塗
布されたリング状の両面接着シート14が用意される。
この両面接着シート14の片側の主面、つまり図1にお
いて上面の全面にポリエチレンテレフタレートシート等
からなるリング状の保護シート15が貼られている。ま
た、この両面接着シート14の他方の主面、つまり図1
において下面の外周側が樹脂等で成形されたリング状の
フレーム16の上面に貼り着けられている。図示のフレ
ーム16は、外周部に比べて内周部が一段低くなってお
り、両面粘着テープ14の外周部分は、フレーム16の
外周部より一段低くなった内周部分に両面接着テープ1
6を介して固定され、支持されている。
【0017】この両面粘着シート14の下面の内周側に
は、振動板12の一方の主面の圧電発音体13より外周
部分が貼り付けられている。これにより、前記振動板1
2は、その外周部が両面接着シート14を介してフレー
ム16に固定され、支持されている。
【0018】図1〜図3に示されたように、圧電発音体
11の振動板12の両面の圧電素子13、13は、リー
ド線18を介して互いに接続されている。すなわち、リ
ード線18は、振動板2の外周部を保持している前記の
フレーム16の外周を回して取り付けられ、その両端が
振動板12の両面の圧電素子13、13に半田21、2
1で導電固着されている。
【0019】圧電発音体11の振動板12の下面側にお
いて、圧電素子13と振動板12の圧電素子13の外側
部分とに、リード線19、19の一端が各々半田20、
20で導電固着されている。このリード線19、19
は、圧電発音体12に駆動電圧を印加するもので、フレ
ーム16の図1において下面側を通して同フレーム16
の外側に引き出される。
【0020】さらに、前記フレーム16の図1において
下面側に、ウレタンフォーム等からなるやや厚めのリン
グ状の両面接着テープ17の片側の接着面が接着されて
いる。この両面接着テープ17は、フレーム16を音響
機器のハウジングやイヤホン部に取り付けるためのもの
で、その他方の粘着面には剥離シート22が貼り着けら
れている。すなわち、この剥離シート22を接着面から
剥離し、この接着面を音響機器のハウジングやイヤホン
部の内面に貼り着けることで、この圧電スピーカを取り
付けるものである。
【0021】前記圧電発音体11の両面の圧電素子1
3、13を互いに接続するリード線18及び駆動電圧を
印加するための駆動用リード線19、19は、前記両面
接着テープ17とフレーム16との間に挟持されている
と共に、両面接着テープ17の片側の接着面に接着さ
れ、保持されている。
【0022】次に、この圧電スピーカの製造方法、つま
り組立方法について説明する。まず、ウレタンフォーム
等からなり、両面に接着剤が塗布されたリング状の両面
接着シート14を用意するが、この両面接着シート14
の片側の主面の全面に予めポリエチレンテレフタレート
シート等からなるリング状の保護シート15を貼ってお
く。そして、この両面接着シート14の他方の主面の外
周側部分を、リング状のフレーム16の上面に貼り着け
る。図示の実施例では、外周部より一段低くなったフレ
ーム16の内周部分に両面接着シート14の外周部分を
貼り付ける。
【0023】次に、この両面粘着シート14のフレーム
16が貼り付けられた部分より内周側の部分に振動板1
2の一方の主面の圧電発音体13より外周側の部分を貼
り付ける。これにより、前記振動板12は、その周辺部
が両面接着シート14を介してフレーム16に固定さ
れ、支持される。次に、図1〜図3に示されたように、
リード線18をフレーム16の外周を回し、その両端を
振動板12の両面の圧電素子13、13に半田21、2
1で導電固着する。また、圧電発音体11の振動板12
の下面側において、圧電素子13とその外側の振動板1
2の外側部分とに、リード線19、19の一端を各々半
田20、20で導電固着し、このリード線19、19を
図1においてフレーム16の下面側を通して外側に引き
出す。
【0024】さらに、前記フレーム16の図1において
下面側に、前述の両面接着テープ17の片側の接着面を
接着する。このとき、前記リード線18及びリード線1
9、19を、前記両面接着テープ17とフレーム16と
の間に挟持すると共に、両面接着テープ17の片側の面
に接着し、保持する。これにより前述の圧電スピーカが
完成する。
【0025】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の圧電スピー
カでは、本発明の圧電スピーカの製造方法のように、圧
電発音体11をフレーム16に取り付けた状態で、その
両面の圧電素子13、13にリード線18を接続するこ
とが可能である。しかも、リード線18として特に細い
導電を使用する必要がなく、任意の太さのリード線18
が使用できるため、圧電スピーカの組立、特に圧電発音
体11の両側の圧電素子13、13の接続が容易且つ確
実に行え、高い生産性を得ることができる。そして組立
後は、リード線の保持も確実に行えるため、信頼性の高
い圧電スピーカが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による圧電スピーカの縦断側面
図である。
【図2】同実施例による圧電スピーカの平面図である。
【図3】同実施例による圧電スピーカの底面図である。
【図4】従来例による圧電スピーカの縦断側面図であ
る。
【図5】同従来例による圧電スピーカの平面図である。
【符号の説明】
12 振動板 13 圧電素子 11 圧電発音体 16 フレーム 18 リード線 17 両面接着テープ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板(12)の両主面に圧電素子(1
    3)、(13)を設けた圧電発音体(11)と、前記振
    動板(12)の周辺部を支持するリング状のフレーム
    (16)と、前記振動板(12)の両主面側の圧電素子
    (13)、(13)を互いに接続するリード線(18)
    とを有する圧電スピーカにおいて、前記リード線(1
    8)が振動板(12)の周辺部を支持するリング状のフ
    レーム(16)の外周側を回して振動板(12)の両主
    面側の圧電素子(13)、(13)に接続され、同リー
    ド線(18)が前記フレーム(16)とそれに接着され
    たリング状の両面接着テープ(17)の間に挟持される
    と共に、同両面接着テープ(17)の粘着面に貼着され
    たことを特徴とする圧電スピーカ。
  2. 【請求項2】 振動板(12)の両主面に圧電素子(1
    3)、(13)を設けた圧電発音体(11)を用意し、
    同圧電発音体(11)の振動板(12)の周辺部をリン
    グ状のフレーム(16)に取り付ける工程と、前記振動
    板(12)の両主面側の圧電素子(13)、(13)を
    リード線(18)で互いに接続する工程とを有する圧電
    スピーカの製造方法において、リング状のフレーム(1
    6)に圧電発音体(11)の振動板(12)の周辺部を
    取り付けた後、リード線(18)をこのフレーム(1
    6)の外周側を回して振動板(12)の両主面側の圧電
    素子(13)、(13)に接続し、前記フレーム(1
    6)にリング状の両面接着テープ(17)の片側接着面
    を貼り着けると共に、フレーム(16)と両面接着テー
    プ(17)との間に前記リード線(18)を挟持し、且
    つ同リード線(18)を両面接着テープ(17)の接着
    面に貼着することを特徴とする圧電スピーカの製造方
    法。
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