JP2865619B2 - ガスを用いた洗浄方法および洗浄装置 - Google Patents

ガスを用いた洗浄方法および洗浄装置

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JP2865619B2
JP2865619B2 JP14422296A JP14422296A JP2865619B2 JP 2865619 B2 JP2865619 B2 JP 2865619B2 JP 14422296 A JP14422296 A JP 14422296A JP 14422296 A JP14422296 A JP 14422296A JP 2865619 B2 JP2865619 B2 JP 2865619B2
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敏隆 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスを用いた洗浄
方法および洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI製造工程における半導体ウエハの
表面上やLCDあるいは太陽電池等の表面上の微粒子や
汚れは、最終製品の歩留りを大きく低下させる。このた
め、ウエハの表面洗浄が極めて重要である。洗浄に伴っ
て環境破壊を生じさせないことも重要である。
【0003】アルゴンガスを用いて減圧雰囲気中で表面
洗浄を行う方法が知られている。これは、アルゴンガス
またはアルゴンガスを含む混合ガスを極低温にし、洗浄
対象物の表面に吹き付ける方法である。ノズルから減圧
雰囲気中にガスを噴出することにより、ガスは急激に断
熱膨張し、その温度を低下させる。温度低下の結果、固
体アルゴンが形成され、固体アルゴン微粒子が洗浄対象
物の表面上に衝突する。
【0004】洗浄対象物の表面上の汚れ(パーティク
ル)は固体アルゴン微粒子の衝突によって除去され、気
流に乗って排気される。減圧雰囲気中の固体アルゴン粒
子は蒸発しつつ排気される。アルゴンは不活性ガスであ
るので環境汚染の問題は少ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような、ガスを用
いた洗浄により、環境に優しい洗浄が実現されたとして
も、従来の洗浄をこの洗浄技術によって置き換えるため
には、要求される洗浄効率を達成しなければならない。
【0006】本発明の目的は、洗浄効率が高い、ガスを
用いた洗浄技術を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、複数のノズルより噴射するガスを洗浄対象物の表面
に斜方より当てて該表面を洗浄する洗浄方法であって、
開口部を挟んで、開口部を含む平面に沿って配置された
平面状の第1のシールド板と、開口部に平行かつ前記平
面と交差する方向に沿って配置された複数の第2のシー
ルド板とを対向配置したシールド手段の一方の側に洗浄
対象物の表面を配置する工程と、前記シールド手段の他
方の側から、前記開口部に露出している前記洗浄対象物
の表面に向けて斜方より、かつ前記第1のシールド板か
ら前記複数の第2のシールド板に向かう方向に沿って前
記複数のノズルよりガスを噴射する噴射工程とを含むガ
スを用いた洗浄方法が提供される。
【0008】本発明の他の観点によれば、真空排気可能
な洗浄室と、前記洗浄室内に配置され、複数のノズルを
含むノズルヘッダと、前記真空槽内で、前記ノズルヘッ
ダのノズルより噴射されるガス流を斜方より受ける位置
に配置されたシールド手段であって、該ガス流を受ける
位置に配置された開口部と、該開口部よりも該ノズルヘ
ッダ側に配置された平面状の第1のシールド板と、該開
口部を挟んで該第1のシールド板と対向し、該第1のシ
ールド板と交差する方向に沿って配置された複数の第2
のシールド板とを含むシールド手段とを有する、ガスを
用いた洗浄装置。が提供される。
【0009】洗浄対象物の表面は、パーティクルの再付
着を防止するために、パーティクルを含むガス雰囲気か
らなるべく遮蔽することが好ましい。しかしながら、遮
蔽機構を設けると、ノズルより噴射するガスを効率的に
洗浄対象物の表面に導くことが困難になる。噴射するガ
スを洗浄対象物の表面に当てる開口部に近接し、ガス流
の下流側に洗浄表面と交差する方向に沿って配置された
複数のシールド板を配置することにより、ノズルより噴
射するガスを効率的に洗浄対象物の表面に導入すること
が可能となる。
【0010】本発明の他の観点によれば、複数のノズル
より噴射するガスを洗浄対象物の表面に斜方より当てて
該表面を洗浄する洗浄方法であって、開口部を有するシ
ールド手段の一方の側に洗浄対象物の表面を配置する工
程と、前記シールド手段の他方の側から前記開口部に露
出した前記洗浄対象物の表面に向かって前記複数のノズ
ルより噴射するガスを斜方から当てる噴射工程と、前記
噴射工程と同時に前記シールド手段と前記洗浄対象物と
の間の間隙に前記噴射するガスの進向方向の該表面上へ
の射影と同じ方向に沿って他のガス流を供給する工程と
を含むガスを用いた洗浄方法が提供される。
【0011】本発明の他の観点によれば、真空排気可能
な洗浄室と、前記洗浄室内に配置され、複数のノズルを
含むノズルヘッダと、前記洗浄室内で、前記ノズルヘッ
ダのノズルより噴射されるガス流を斜方より受ける位置
に配置されたシールド手段であって、該ガス流を受ける
位置に配置された開口部と、該開口部よりも該ノズルヘ
ッダ側に配置された平面状の第1のシールド板と、該開
口部を挟んで該第1のシールド板と対向する第2のシー
ルドとを含むシールド手段と、前記シールド手段に関
し、前記ノズルヘッダと逆の側に配置され、洗浄対象物
を載置して前記開口部の下を通過させる機構と、前記シ
ールド手段と前記洗浄対象物を載置する機構との間の空
間に前記第1のシールド板から前記開口部に向かう方向
に沿って他のガス流を供給する手段とを有する、ガスを
用いた洗浄装置が提供される。
【0012】洗浄対象物の表面を、開口部を有するシー
ルド手段で覆い、開口部においてノズルより噴射するガ
ス流を洗浄対象物表面に当てると、ノズルより噴射する
ガス流が効率的に洗浄対象物表面に当たらない可能性が
高くなる。シールド手段と洗浄対象物との間隙に、ノズ
ルより噴射するガスの進向方向と同じ方向に沿って他の
ガス流を供給することにより、ノズルより噴射するガス
流を効率的に洗浄対象物表面上に導入することが可能と
なる。
【0013】本発明の他の観点によれば、複数のノズル
より噴射するガスを洗浄対象物の表面に斜方より当てて
該表面を洗浄する洗浄方法であって、開口部と排気口と
を有するシールド手段の一方の側に洗浄対象物の表面を
配置する工程と、前記シールド手段の他方の側で、前記
開口部に関し前記排気口と逆の側から、該開口部に露出
した前記洗浄対象物の表面に向かって、前記複数のノズ
ルより噴射するガスを斜方から当てる噴射工程と、前記
噴射工程と同時に、前記洗浄対象物と前記シールド手段
との間の空間を前記排気口より排気する工程とを含むガ
スを用いた洗浄方法が提供される。
【0014】本発明の他の観点によれば、真空排気可能
な洗浄室と、前記洗浄室内に配置され、複数のノズルを
含むノズルヘッダと、前記洗浄室内で、前記ノズルヘッ
ダのノズルより噴射されるガス流を斜方より受ける位置
に配置されたシールド手段であって、該ガス流を受ける
位置に配置された開口部と、該開口部よりも該ノズルヘ
ッダ側に配置された平面状の第1のシールド板と、該開
口部を挟んで該第1のシールド板と対向し、該開口部と
ほぼ平行に配置された排気口を含む第2のシールドとを
含むシールド手段と、前記シールド手段に関し、前記ノ
ズルヘッダと逆の側に配置され、洗浄対象物を載置して
前記開口部の下を通過させる機構と、前記シールド手段
と前記洗浄対象物を載置する機構との間の空間を該排気
口より排気する手段とを有する、ガスを用いた洗浄装置
が提供される。
【0015】洗浄対象物の表面を、開口部を有するシー
ルド手段で覆い、ノズルより噴射するガス流を開口部に
露出した洗浄対象物の表面に当てる場合、ノズルより噴
射するガス流を効率的に洗浄対象物の表面に導入するこ
とが困難になり易い。
【0016】洗浄対象物とシールド手段との間の空間
を、開口部よりも下流側に設けた排気口から排気するこ
とにより、ノズルより噴射するガス流を効率的に洗浄対
象物の表面に導入することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、図1及び図2を参照して、
本発明の実施の一形態による表面洗浄装置及び洗浄方法
の概略を説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の一形態による表面
洗浄装置のブロック図を示す。アルゴン(Ar)ガスの
ボンベ1および窒素(N2 )ガスのボンベ2は、それぞ
れ圧力調整弁3、4を介して合流点20に配管で接続さ
れる。合流点20でアルゴンガスと窒素ガスが混合され
る。アルゴンと窒素の混合ガスは、配管21を通ってフ
ィルタ5に供給され、フィルタ5によりガス中の粒子が
除去される。フィルタにより酸素等の不所望の成分を除
去することも可能てある。
【0019】粒子の除去された混合ガスは、配管22を
通って冷却器(または熱交換器)6で冷却され、ノズル
装置10から真空容器11内に吹き出される。冷却器6
から出力された混合ガスの圧力および温度は、圧力計8
および温度計7で測定され、その測定結果は電気信号の
形で温度制御装置9に送られる。
【0020】温度制御装置9は、冷却器6の到達冷却温
度がその圧力でのアルゴンガスの液化点以下になるよう
に冷却器6を制御する。
【0021】図2は、アルゴンガスの液化温度および固
化温度を示すグラフである。図中、横軸はエントロピを
ジュール/モル・Kで表し、縦軸は温度を絶対温度Kで
表す。図中、領域Gは気相、領域Lは液相、領域Sは固
相を示す。曲線aは液化温度(気体液体界面)を示し、
破線bは固化温度(液体固体界面)、点Pはアルゴンの
三重点を示す。
【0022】図1に示す温度制御装置9は、入力される
圧力信号および温度信号に基づいて、冷却器6の出口ガ
ス温度が図2に示すような、その圧力でのアルゴンガス
の液化温度以下になるように制御する。
【0023】したがって、混合ガス中のアルゴンガスの
一部または全部は冷却されて液化し、微細液滴を形成す
る。
【0024】混合ガス中の窒素ガス濃度は、2〜70モ
ル%とすることが好ましい。窒素ガスは、アルゴンガス
よりも比熱が大きいため、窒素ガスの濃度を高くしすぎ
るとガス冷却のために必要な熱量が多くなり、好ましく
ないからである。また、窒素の液化温度はアルゴンより
も低いため、少しでも窒素ガスを含むことにより、冷却
しすぎた場合でもキャリアガスを気体の状態で残すこと
ができる。
【0025】ノズル装置10から真空容器11内に混合
ガスを吹き出すことにより、混合ガスの圧力が急激に低
下し、断熱膨張を行なう。このため、混合ガスの温度が
急激に低下し、微細液滴は少なくとも表面が固化したア
ルゴンの微粒子に変化する。
【0026】このようにして、多量のアルゴン微粒子を
含む流体が被洗浄物12表面に噴射される。このように
して、被洗浄物12表面はアルゴンの微粒子により効率
的に洗浄される。
【0027】なお、真空容器11は、流量調整弁13を
介して真空排気装置に接続されている。また、真空容器
11には圧力計14が接続されており、圧力計14で検
出された圧力に対応する信号が、圧力制御器15に供給
される。
【0028】圧力制御器15は、検出された圧力に基づ
いて流量調整弁13を制御する。このように、流量調整
弁13、圧力計14及び圧力制御器15を含む真空排気
手段18によって、真空容器11内が所定の圧力に保た
れる。
【0029】なお、真空容器11内の圧力が絶対圧で
0.2気圧以上0.7気圧以下になるように圧力調整弁
13を制御することが好ましい。より好ましくは、アル
ゴンの三重点(0.68気圧)以下の圧力になるように
制御する。また、ノズル装置10内の圧力は、真空容器
11内の圧力との関係によって適正値が決まり、絶対圧
で3〜7気圧とすることが好ましい。
【0030】ノズル装置10内と真空容器11内の圧力
差が少ない場合は、高い洗浄効果が得られない。圧力差
を徐々に大きくすると洗浄効果が増加する。さらに大き
くすると、ノズル装置10から吹き出されたアルゴン微
粒子が真空容器11内に拡がって浮遊した状態になり、
洗浄効果は減少する。
【0031】これは、以下のように推察される。圧力差
が少ない場合には、混合ガスの断熱膨張量が少ない。こ
のため、アルゴン微細液滴が固化せず液滴の状態で洗浄
表面に衝突すると考えられる。この時の洗浄能力は低
い。また、圧力差が大きすぎる場合には、混合ガスの断
熱膨張量が大きくなり、混合ガスの温度が大きく低下す
る。このため、アルゴン微細液滴のほとんど中心部まで
固化して固体粒子となり、洗浄表面に衝突した際に弾性
的に反射すると考えられる。この時も洗浄能力は低い。
【0032】圧力差が適切な場合は、アルゴン微細液滴
の表面のみが固化し、内部は液相状態のままであると考
えられる。アルゴン微粒子の表面のみが固化し、殻状に
なっている場合には、洗浄表面に衝突した際に殻が割れ
るため、弾性的に反射することがない。そのため、洗浄
効果が向上するものと考えられる。
【0033】なお、真空容器11内の圧力がアルゴンの
三重点以下であれば、アルゴンは液相で存在し得ないた
め、少なくともアルゴン微細液滴の表面が固化する。真
空容器11内の圧力をアルゴンの三重点以下とすること
により、制御性よくアルゴン微細液滴を殻状のアルゴン
微粒子とすることができる。
【0034】なお、ガスを装置内に導入する前には、配
管21に接続された弁17を通してシステム内の雰囲気
を真空排気し、不純物ガスの混合を防止することが望ま
しい。また、装置運転停止後は、弁16を開き、混合ガ
スをベントすることが好ましい。
【0035】なお、ノズル装置10の上流側における圧
力はほぼ一定に保持されるため、圧力計8は冷却器6の
上流側に設けてもよい。
【0036】アルゴンガスと窒素ガスの混合ガスを用
い、アルゴンガスを液化して微細液滴を窒素ガスまたは
混合ガス中に浮遊させる場合を説明したが、アルゴンガ
スのみを用いることも可能である。
【0037】この場合、ガスが冷却器6を通過する際、
アルゴンガスの一部が微細液滴に変化し、残余の気体ア
ルゴンガス中に浮遊する状態とすればよい。したがっ
て、洗浄用ガスとしては数%〜100%のアルゴンガス
を用いることができる。また、液滴の代わりに液体がノ
ズル装置の下部に溜まってもよい。ノズル装置からガス
と共に噴き出すことにより、液体は液滴となる。
【0038】また、真空容器11内で被洗浄物12を加
熱してもよい。アルゴンの微細液滴を含むガスがノズル
装置10を通って噴射することにより、微細液滴の少な
くとも表面は固化して被洗浄物12を衝撃するが、被洗
浄物の温度がある程度以上高ければ、被洗浄物表面に付
着したアルゴン微粒子または液滴は急激に蒸発する。
【0039】このように、粒子のサンドブラスト効果と
気化による洗浄作用を併用することもできる。また、ア
ルゴンガス濃度、圧力、冷却能力、冷却温度等を調整す
ることにより、アルゴン微粒子の径を制御することも可
能である。
【0040】図1では、冷却器を1段設ける場合につい
て説明したが、冷却器を2段以上の構成としてもよい。
まず1段目の冷却器で不純物ガスを液化等して除去し、
次に2段目の冷却器でアルゴンの液化を行い、不純物を
除去した混合ガス(液滴を含む)を供給することもでき
る。
【0041】図3は、本発明の実施の形態によるウエハ
洗浄装置の平断面図を示す。ウエハ洗浄装置は、洗浄室
30、バッファ室40、ロボット室50、ウエハ搬入室
60、及びウエハ搬出室70を含んで構成される。洗浄
室30とバッファ室40との間、バッファ室40とロボ
ット室50との間、ロボット室50とウエハ搬入室60
との間、及びロボット室50とウエハ搬出室70との間
は、それぞれゲートバルブ81、82、83及び84で
仕切られている。各部屋の内部は、それぞれバルブを介
して真空ポンプ(図示せず)に接続されており、それぞ
れ独立に真空排気することができる。
【0042】洗浄室30内には純アルミニウム製の直管
状のノズルヘッダ31が取り付けられている。ノズルヘ
ッダ31の側壁には、軸方向に沿って複数のノズル32
が形成されている。ノズル32は、ノズルヘッダ31の
側壁に設けられた貫通孔で形成される。または、このよ
うな貫通孔に、アルミ製もしくはサファイア製等の微小
な管を挿入してノズルが形成される。ノズルヘッダ31
内に、図1で説明したようにアルゴン微細液滴を含むガ
スが供給される。ノズルヘッダ31内に供給されたガス
は、ノズル32から洗浄室30内に噴出する。このと
き、ガスが断熱膨張して冷却されアルゴン微粒子が形成
される。
【0043】洗浄室30の側壁に、流量調整機構33が
取り付けられており、流量調整機構33を通して洗浄室
30内を所望の圧力になるまで排気することができる。
【0044】ウエハ搬入室60及びウエハ搬出室70に
は、それぞれ扉61及び71が設けられており、扉61
もしくは71を開けてウエハを保持したウエハキャリア
を搬出入することができる。洗浄すべきウエハ62がウ
エハキャリア63に保持されて、ウエハ搬入室60内に
配置される。洗浄されたウエハは、ウエハ搬出室70内
に配置されたウエハキャリア73に順次蓄積される。
【0045】ロボット室50内には、ウエハを移送する
ためのロボットアーム51が格納されている。ロボット
アーム51は昇降機構を備えた回転軸52に取り付けら
れた第1の腕51A、第1の腕51Aの先端に取り付け
られた第2の腕51B、及び第2の腕51Bの先端に取
り付けられたアームヘッド51Cから構成されている。
ロボットアーム51は、各腕の接続点を屈曲させること
により、アームヘッド51Cを回転軸52上に移動させ
ることができる。また、回転軸52を中心として適宜回
動させ、かつ各腕の接続点を伸張させることにより、ア
ームヘッド51Cをバッファ室40、ウエハ搬入室60
もしくはウエハ搬出室70内に移動させることができ
る。
【0046】また、ロボットアーム51は、上下方向
(図において紙面の法線方向)に平行移動することがで
きる。アームヘッド51Cをウエハ搬入室60もしくは
バッファ室40内のウエハの下方に移動させ、アームヘ
ッド51Cを上昇させることにより、ウエハをアームヘ
ッド51C上に保持することができる。逆に、アームヘ
ッド51C上にウエハを保持し、バッファ室40もしく
はウエハ搬出室70内のウエハを保持すべき位置の上方
に移動させ、アームヘッド51Cを下降させることによ
り、ウエハを所定の位置に保持させることができる。
【0047】バッファ室40内には、ウエハホルダ41
及びバッファ板42が配置されている。
【0048】ウエハホルダ41は、支軸45でバッファ
室40内に支持される。支軸45は、バッファ室40の
下方を通って駆動軸48に接続されている。駆動軸48
は、ボールネジ機構49から駆動力を受けて図の横方向
に平行移動する。駆動軸48を横方向に平行移動させる
ことにより、支軸45及びウエハホルダ41を図の横方
向に移動させることができる。駆動軸48はベローズを
介してバッファ室に気密に結合される。図3は、ウエハ
ホルダ41をバッファ室40内のホームポジションに配
置した場合を示している。
【0049】ウエハホルダ41は、ウエハを保持して図
の右方に移動し、ウエハがノズルヘッダ31の右側に位
置するまでウエハを洗浄室30内に搬入する。ウエハを
洗浄室30内に搬入した後、ウエハホルダ41は、図の
上下方向に往復運動しながら徐々に左方に移動する。こ
のとき、ノズルヘッダ31の複数のノズル32から噴き
出したアルゴン微粒子を含むガスがウエハ表面に吹きつ
けられて、ウエハ表面を洗浄する。洗浄時におけるウエ
ハホルダ41の往復運動の振幅をノズル32のピッチ以
上にし、左方への移動を適当な速さにすることにより、
ウエハ表面を隈なく洗浄することができる。
【0050】バッファ板42は、アームヘッド51Cか
らウエハホルダ41へ、もしくはウエハホルダ41から
アームヘッド51Cへウエハを移し替える際に、一時的
にウエハを保持する。バッファ板42は2段構成とさ
れ、同時に2枚のウエハを保持することができる。バッ
ファ室40内におけるウエハの移し替え方法およびウエ
ハホルダ41のウエハ保持機構については、特願平7−
195225号の発明の実施の形態の欄、特に図7、図
8、図9とそれらに関する記載に説明されている。
【0051】次に、図3に示す洗浄装置を用いてウエハ
を洗浄する工程を説明する。まず、すべてのゲートバル
ブ81〜84を閉じ、バッファ室40及びロボット室5
0内を100mtorr以下の圧力になるまで真空排気
する。また、ノズルヘッダ31から洗浄室30内にアル
ゴン微粒子を含むガスを噴出させつつ、洗浄室30内の
圧力が0.3〜0.7気圧になるように洗浄室30内を
排気する。ウエハ搬入室60内に洗浄前の複数のウエハ
62を保持したウエハキャリア63を配置する。ウエハ
搬出室70内に、空のウエハキャリア73を配置する。
ウエハ搬入室60及びウエハ搬出室70内を100mt
orr以下の圧力になるまで真空排気する。
【0052】ゲートバルブ83を開けてアームヘッド5
1Cをウエハ搬入室60内に移動させ、洗浄前のウエハ
62をアームヘッド51C上に保持する。ロボットアー
ム51を縮めて洗浄前のウエハ62をウエハ搬入室60
からロボット室50に移送する。ゲートバルブ83を閉
じる。
【0053】ゲートバルブ82を開けてアームヘッド5
1Cをバッファ室40内に移動させ、アームヘッド51
Cで保持していた洗浄前ウエハをバッファ板42を経由
してウエハホルダ41に移し替える。バッファ板42に
洗浄済ウエハが保持されている場合には、洗浄済ウエハ
をアームヘッド51Cに移し替えてバッファ室40から
ロボット室50に移送する。ゲートバルブ82を閉じ
る。
【0054】バッファ室40内に窒素ガスを導入して、
バッファ室40内の圧力を洗浄室30内の圧力と同程度
にする。バッファ室40内と洗浄室30内とがほぼ同程
度の圧力になった後、ゲートバルブ81を開ける。バッ
ファ室40内と洗浄室30内の圧力がほぼ等しいため、
ゲートバルブ81を開けても急激なガスの移動は起こら
ない。従って、各部屋の内壁等に付着しているパーティ
クルがガス流によって巻き上げられてウエハに付着する
ことを防止できる。
【0055】ウエハホルダ41を図の右方に移動させ、
ウエハを洗浄室30内に搬入する。ウエハホルダを図の
上下方向に往復運動させながら左方にゆっくり移動させ
る。このとき、ノズル32から噴出したアルゴン微粒子
を含むガスがウエハ表面に吹き付けられて、ウエハ表面
が洗浄される。洗浄後、ウエハホルダ41をバッファ室
40内に収容し、ゲートバルブ81を閉じる。バッファ
室40内を100mtorr以下の圧力まで真空排気
し、洗浄後のウエハをウエハホルダ41からバッファ板
42に移し替える。
【0056】ウエハの洗浄と並行して、ロボットアーム
51は、洗浄後のウエハをウエハ搬出室70内のウエハ
キャリア73に収納する。さらに、ロボットアーム51
は、洗浄すべき次のウエハをウエハ搬入室60から取り
出し、ロボット室50内に移送する。
【0057】ゲートバルブ82を開け、ロボットアーム
51に保持されている洗浄前ウエハをウエハホルダ41
に移し替える。バッファ板42に保持されている洗浄後
のウエハを、アームヘッド51Cに移し替え、ロボット
室50に移送する。
【0058】上記処理を繰り返すことにより、複数のウ
エハを順次洗浄することができる。上記処理では、バッ
ファ室40内と洗浄室30内の圧力を等しくするため
に、バッファ室40内に窒素ガスを導入したが、窒素ガ
ス導入の代わりに、洗浄室30内の真空度をバッファ室
40内の真空度と同程度まで高めて、圧力差をなくす方
法も考えられる。洗浄室30内の真空度を高めるために
は、ノズルヘッダ31から噴き出しているアルゴン微粒
子を含むガスの供給を停止する必要がある。ガスの供給
を停止するとノズルヘッダ31内の圧力が急激に低下
し、ノズルヘッダ31内のガスが断熱膨張する。この断
熱膨張により温度が急激に低下し、ノズルヘッダ31内
のアルゴンが固化する。
【0059】ノズルヘッダ31内に固体アルゴンが生ず
ると、この固体アルゴンは容易には消滅しない。固体ア
ルゴンがノズル32を塞いでしまうこともある。次回洗
浄時のノズルヘッダ31内の温度、圧力等の条件設定も
困難になる。従って、バッファ室40と洗浄室30との
圧力差をなくすために洗浄室30内の真空度を高めるこ
とは、好ましくない。
【0060】図3に示すように、洗浄室30とロボット
室50とを直結せず、バッファ室40を介して接続する
ことにより、洗浄室30内を高真空に引くことなく、洗
浄室30とロボット室50との間でウエハを搬送するこ
とが可能になる。さらに、後述するようにバッファ室か
ら洗浄室へガス流を供給することが可能となる。
【0061】図3では、洗浄室30内にアルゴン微粒子
を含む流体を噴出して表面洗浄を行う場合を説明した
が、バッファ室40を設けた効果は表面洗浄を行う場合
に限定されない。洗浄室30内を減圧雰囲気にして処理
を行う場合に効果がある。特に、ロボット室50内と洗
浄室30内との圧力が異なる場合に効果が大きい。ロボ
ット室50は通常の真空ポンプで100mtorr程度
以下まで真空排気される。従って、100mtorr程
度以上大気圧以下の減圧雰囲気で処理を行う場合に、大
きな効果が期待できる。
【0062】半導体ウエハの表面洗浄を目的として、図
7に示すような洗浄室を作成した。図7は、図3の一点
鎖線A−Aに沿う断面図を示す。洗浄室30は、主とし
て、主室34、副室35及び熱シールド室36を含んで
構成される。外壁100によって主室34及び熱シール
ド室36が画定される。主室34と熱シールド室36と
は、熱シールド板101によって分離される。主室34
の全周囲を取り囲むように熱シールド板101を配置し
てもよいが、図では、主室34の側方及び下方のみに配
置した場合を示している。従って、主室34の上方は外
壁100のみによって外気と隔離される。
【0063】外壁100及び熱シールド板101のバッ
ファ室40側の側壁に、スリット状の貫通孔102が形
成されている。貫通孔102に対応するバッファ室40
側の側壁にも同様の貫通孔48が設けられており、貫通
孔102及び43を通してバッファ室40と主室34と
が連通する。外壁100とバッファ室40の側壁との間
にはゲートバルブ81が配置されている。ゲートバルブ
81が貫通孔48を塞ぐことにより、主室34とバッフ
ァ室40とを隔離することができる。
【0064】主室34を挟んでバッファ室40と対向す
る位置に副室35が配置されている。副室35は、主室
34側の面のみが開放された箱状の副室壁103によっ
て画定された平板状の空洞である。洗浄時には、バッフ
ァ室40から貫通孔48、102及び主室34を通って
副室35内にウエハが格納される。
【0065】主室34内の貫通孔102よりもやや上方
にノズルヘッダ31が取り付けられている。ノズルヘッ
ダ31に形成されたノズル32から、アルゴン微粒子を
含むガスが、貫通孔102側から副室35側に向かって
斜め下方に噴出する。ノズルヘッダ31とウエハの通路
との間に、ノズル32から噴出したガス流のうち、ガス
流の外周面近傍部分を遮蔽するためのシールド板107
及び108が取り付けられている。シールド板107及
び108によって遮られなかった中央部分のガス流のみ
が、ウエハ表面に衝突する。なお、ガス流の流路下に
は、熱シールド板101が配置されている。シールド板
107及び108の構成及び効果については、後に詳し
く説明する。
【0066】外壁100に気密に取り付けられた外壁1
06が、副室壁103の周囲を取り囲んでいる。外壁1
06と副室壁103との間の空洞に、ガス流路隔離板1
04が配置されている。ガス流路隔離板104と副室壁
103との間に、ガス流路37が画定され、ガス流路隔
離板104と外壁106との間にガス流路39が画定さ
れる。
【0067】ガス流路隔離板104の主室34側の端部
は、熱シールド板101に密着している。ガス流路37
は、熱シールド板101と副室壁103との間に形成さ
れた間隙109を通して主室34に連通している。ガス
流路39は、外壁100と副室壁103との間に形成さ
れた間隙110を通して熱シールド室36に連通してい
る。
【0068】ガス流路隔離板104の主室34と反対側
の端部には、円筒状のガス流路隔離管105が取り付け
られている。ガス流路隔離管105の先端は、流量調整
機構33内に挿入されている。主室34は、ガス流路3
7及びガス流路隔離管105の内部空洞を通って流量調
整機構33に接続される。熱シールド室36は、ガス流
路39及びガス流路隔離管105の外部空洞を通って流
量調整機構33に接続される。
【0069】流量調整機構33は、外管120、ニード
ル121、排気管122及びニードル駆動機構123を
含んで構成される。外管120の一端は、ガス流路隔離
管105の先端が外管120内に挿入されるように外壁
106に気密に取り付けられている。ガス流路37と3
9は、それぞれガス流路隔離管105の内部空洞及び外
部空洞を経由して外管120の内部空洞に連通してい
る。
【0070】外管120の内部空洞内に、小径ロッド
部、中径ロッド部及び大径ロッド部を有するニードル1
21が挿入されている。ニードル121の径切換部分及
び小径ロッド部の先端には、テーパが形成されている。
ニードル駆動機構123は、ニードル121を軸方向に
移動させ、外管120内への挿入の深さを調整する。排
気管122の一端が外管120の側壁に接続され、外管
120内が排気管122を介して排気される。ニードル
121の挿入の深さを変化させることにより、ガス流路
のコンダクタンスを変化させ排気流量を制御することが
できる。流量調整機構33については、特願平7−19
5225号明細書の発明の実施の形態の欄、特に図5及
び図6とその関連記載に詳細に説明されている。
【0071】次に、ウエハの洗浄方法を説明する。ノズ
ルヘッダ31からアルゴン微粒子を含むガスを噴出して
主室34内を冷却し、主室34内の温度を定常状態にす
る。ノズルヘッダ31から噴出したガス及びアルゴン微
粒子は、間隙109からガス流路37を通って外部に排
出される。
【0072】アルゴン微粒子が熱シールド板101に衝
突するため、熱シールド板101はアルゴンの液化点程
度まで冷却される。熱シールド板101が低温になるた
め、熱シールド板101と外壁100との接続面をOリ
ング等で気密に維持することは困難である。図7では、
Oリング等を使用せず熱シールド板101と外壁100
とを直接密着させている。このため、密着部分を通って
一部のガスが主室34から熱シールド室36に漏れる。
熱シールド室36内に漏れたガスは、間隙110からガ
ス流路39を通って外部に排出される。
【0073】主室34内の圧力が0.3〜0.7気圧、
熱シールド室36内の圧力が0.2〜0.6気圧になる
ように流量調整機構33を調整する。熱シールド室36
内の圧力を主室34内の圧力よりも低くしているのは、
熱シールド室36内のガスが主室34内に逆流しないよ
うにするためである。
【0074】ウエハを図3で説明したウエハホルダ41
に保持して、バッファ室40から貫通孔48及び102
を通って副室35内に搬入する。副室35内に搬入され
たウエハを、主室34内のシールド板107及び108
の下方を通過させてバッファ室40内に回収する。ウエ
ハがシールド板107及び108の下方を通過する時
に、アルゴン微粒子を含むガス流がウエハ表面に衝突
し、表面を洗浄する。
【0075】主室34内が冷却され定常状態になるまで
の時間を短縮するために、熱シールド板101の熱容量
をなるべく小さくすることが好ましい。本実施の形態で
は、厚さ5mmのアルミニウム板を用いた。
【0076】熱シールド室36の熱シールド効果を高め
るためには、熱シールド室36内をできるだけ高真空に
することが好ましい。主室34と熱シールド室36との
気圧差を大きくすると、熱シールド板101に大きな機
械的強度が要求される。しかし、熱シールド板101を
厚くして機械的強度を高めることは、熱容量が大きくな
るため好ましくない。従って、主室34と熱シールド室
36との圧力差を0.1気圧程度とした。
【0077】外壁100の外部表面の温度が低下する
と、表面に水滴が付着する。さらに温度が低下すると霜
が付着する。水滴の付着を防止するためには、外壁10
0を厚くして、外壁の内外温度差を大きくすることが好
ましい。外壁の厚さは20mmとした。
【0078】図7では、主室34内にアルゴン微粒子を
含む流体を噴出させる場合を示したが、熱シールド板1
01を設ける効果は、アルゴン微粒子を噴出させる場合
に限定されない。他の低温の流体を噴出させる場合に
も、熱シールド板101を配置する効果が期待できる。
【0079】次に、図8を参照して、図7に示すシール
ド板107の構成及び作用を説明する。
【0080】図8(A)は、シールド板107の平面図
を示す。シールド板107は、長方形状のステンレス板
の1つの辺に、複数の半円形状の切り欠き140を形成
して構成される。切り欠き140のピッチは、図3に示
すノズルヘッダ31に形成されたノズル32のピッチと
等しい。また、切り欠き140が形成された辺の端面
は、斜角60度の斜面とされている。
【0081】図8(B)は、ノズルヘッダ31、シール
ド板107、108、及び洗浄中のウエハ62の断面図
を示す。図8(B)は、ノズル32から噴出したガス流
の中心軸141がウエハ表面と45度で交わる場合を示
している。シールド板107は、半円形状の切り欠き1
40の中心が、各ノズル32から噴出したガス流の中心
軸141上に位置するように配置される。
【0082】ウエハ62の表面からの高さ5mmの位置
にシールド板107を配置し、ウエハ62の表面からノ
ズル32までのガス流の中心軸141に沿った長さが2
0mmになる位置にノズルヘッダ31を配置して、ウエ
ハの洗浄を行った。切り欠き140の半径が3mm及び
4mmの場合には、シールド板107を配置しないで洗
浄を行った場合に比べて高い洗浄効果を得ることができ
た。切り欠き140の半径が5mmの場合には、シール
ド板107を配置しない場合と比べて、洗浄効果はほと
んど変わらなかった。
【0083】切り欠き140の半径を3mm及び4mm
とした場合に高い洗浄効果が得られた理由は、以下のよ
うに推察される。ノズル32から噴出したガス流は、進
行するに従って徐々に広がる。ガス流の外周部近傍の流
束は、ノズル32の内面近傍を通過したガスを多く含む
と考えられる。従って、ノズル32の内面から放出され
たゴミを多く含んでいると考えられる。また、ガス流の
外周部近傍の流束の速さは中心部の流束の速さに比べて
遅いため、洗浄効果も低い。
【0084】このため、ガス流の外周部近傍の流束はウ
エハ表面を洗浄するよりも、むしろゴミを付着させる作
用が強いと考えられる。特に、洗浄表面のうちガス流が
衝突する洗浄領域の洗浄表面内における進行方向に関し
て、中心軸141よりも後方の流束は、中央部の流束に
よって既に洗浄された表面領域に衝突する。図12
(B)に示す場合では、ガス流の中心軸141よりもウ
エハ62の進行方向側(図中矢印64で示す向き)を流
れる流束142は、既に洗浄された表面領域に衝突す
る。このため、流束142によって汚染されたウエハ表
面は、その後洗浄されない。従って、シールド板107
で流束142を遮断することにより、高い洗浄効果が得
られると考えられる。
【0085】ガス流の中心軸141よりも図中左側を流
れるガス流143によって汚染されたウエハ表面は、そ
の後ガス流の中央部の流束によって洗浄される。従っ
て、流束143による汚染の影響は少ないと考えられ
る。但し、流束143による汚染をも防止するために、
ガス流の中心軸141を挟んでシールド板107と対向
する位置に他のシールド板108を配置した。
【0086】以上説明したような構成を用い、半導体ウ
エハ上のパーティクルの洗浄を行い、洗浄率(あるいは
除去率)を測定した。洗浄率は、 洗浄率=(洗浄前のパーティクル数−洗浄後のパーティ
クル数)/洗浄前のパーティクル数 で定義される。上述の構成により、洗浄率は80−90
%程度まで達したが、それ以上には向上しにくかった。
【0087】半導体ウエハを例にとると、洗浄率90%
は実際上不十分であり、実用化することは難しい。
【0088】本発明者らは、洗浄率をさらに向上させる
ため、上述の構成における洗浄室内のガス流を計算器シ
ミュレーションで求めてみた。
【0089】図6(A)が、計算器シミュレーションで
求めたガス流を示す。図中の参照文字は、図7に示す構
成に用いた参照番号と同様である。実線で示す曲線FF
は、流速の速い部分(典型的には500cm/sec)
を示し、破線で示す曲線FMは、流速の遅い流れ(典型
的には250cm/sec)を示す。ノズルヘッダのノ
ズル32から噴射したガス流のうち、かなり多くの部分
が、半導体ウエハ62表面に達せず、シールド板10
7、108の上方を通過してしまうことが判る。
【0090】図7の構成を考察すると、副室壁103
は、先端が閉じた空間を画定しており、半導体ウエハ6
2が挿入された状態では、シールド板107、108の
画定する開口部は閉じた空間に形成された1か所のみの
開口部と近似できることが判る。したがって、この開口
部にガス流を噴射しても、ガス流は半密閉型空間で形成
される圧力によって跳ね返され、半導体ウエハ62表面
に効率的に到達することができないものと考えられる。
【0091】図4は、上記考察に基づきシールド板の構
造を変更した実施例による洗浄室30の構成を示す。ノ
ズルヘッダ31のノズル32から噴射するガス流の下流
側のシールド体108を、1枚の水平の板から垂直方向
に配列した複数枚のシールド板に変更した。ノズル32
からの噴射ガス流はシールド板107とシールド体10
8との間に画定される開口部APで洗浄対象物表面に衝
突する。
【0092】また、主室34からの排気が排気口109
のみで生じるように、熱シールド板101および副室壁
103の構成を変更した。なお、シールド板107や副
室壁103も洗浄対象物に対するシールドと見なせる。
さらに、バッファ室40内に窒素ガスを導入し、洗浄室
30内の圧力よりも高くし、貫通孔48、102を通っ
て窒素ガスがバッファ室から洗浄室30に流れ込むよう
にした。ウエハホルダ41上にウエハ62が載置され、
洗浄室30内に挿入された状態では、バッファ室40か
ら流入する窒素ガスは、貫通孔48、102のうち、主
にウエハ62上方の間隙を通って洗浄室30の主室34
内に流入する。この窒素ガス流は、ウエハ62表面に沿
って流れるガス流となり、シールド板107の下部を通
過してシールド板107とシールド体108の形成する
開口部に噴射する。
【0093】シールド体108は、図中ほぼ垂直方向に
配置され、上下方向には開いた空間を画定する。
【0094】図5(A)、(B)は、シールド体108
の構成を示す。図5(A)は平面図であり、図5(B)
は一点鎖線VB−VBに沿う断面図を示す。
【0095】6枚のアルミニウム合金性シールド板10
8a−108fが平行に配置され、その両側でアルミニ
ウム合金性の支持板108x、108yにより支持され
ている。
【0096】図5(B)に示すように、最も開口部側に
配置されるシールド板108aは、噴射ガス流を遮らな
いように、その最下端が他のシールド板よりも上方に配
置されている。なお、最も開口部側のシールド板108
aのみの下端を上方に変位する構成を示したが、開口部
から離れるにしたがってシールド板の下端が徐々に低下
するような構成としてもよい。このような構成とするこ
とにより、右上方より噴射するガス流の流れに沿ってシ
ールド板108a、108b、…の下端を配置すること
が可能となる。
【0097】シールド板108a−108fは、ほぼ垂
直方向に間隔をおいて配置された板であるため、その下
部に閉じた空間を形成することがない。
【0098】図4に示すように、ノズルヘッダ31のノ
ズル32から左下方に向かってガス流が噴射され、シー
ルド体108とウエハ62の間の空間に吹き込まれて
も、ガスは各シールド板108a、108fの間の間隙
を通って上方に抜けることができる。
【0099】さらに、ノズルヘッダ31から離れた部分
でシールドの役目を果たす副室壁103と、シールド体
108との間でのみ、外部への排気が生じるように排気
口109が配置されている。したがって、シールド体1
08とウエハ62の間の空間では、ガスが排気口109
に引き込まれるように流れるであろう。
【0100】さらに、間隙48、102を通ってシール
ド板107下方に供給された窒素ガス流は、層流的に流
れ、開口部においてノズル32から噴射されるガス流を
引き込むように機能するであろう。
【0101】なお、排気口109の構成と、バッファ室
40から洗浄室30への窒素ガス流の供給を行う場合、
シールド板108の構成を図4に示すシールド体108
と同様にすることも可能である。
【0102】本発明者らは、このような構成に対しても
計算器によるシミュレーション実験を行った。
【0103】図6(B)は、バッファ室40から洗浄室
30へ窒素ガス流を供給し、開口部よりも下流側でウエ
ハ62表面上の空間を排気する構成をとった場合のノズ
ル32から噴射されるガス流を示す。バッファ室40か
ら供給される窒素ガス流NLは、シールド板107、1
08とウエハ62の間に画定される空間を層流状に流れ
る。ノズルヘッダ31のノズル32から噴射される混合
ガス流WLは、その主要部分が窒素ガス流NLに引き込
まれるように流れ、シールド板108とウエハ62の間
に画定される空間に導入されている。すなわち、シール
ド板107右方より窒素ガス流を供給し、シールド板1
08左方で排気することにより、ノズルヘッダ31のノ
ズル32から供給される洗浄ガス流WLを効率的にウエ
ハ612表面に導入することが可能となる。なお、シー
ルド板107右方より供給するガスは、窒素ガスである
必要はない。洗浄結果に悪影響を与えないガスであれば
よい。
【0104】図6(C)は、バッファ室からのガス流供
給は行わず、開口部に関し、ノズルヘッダと逆側のシー
ルド体108のみを垂直方向に平行に配置された複数枚
のシールド板108a−108fに交換し、さらに下流
に排気口を設けた場合を示す。洗浄ガス流WLの上端に
接するように、ノズルヘッダ31に最も近いシールド板
108aの下端が上方に持ち上げられた構成である。洗
浄ガス流WLは、シールド板108aとシールド板10
7の画定する開口部からウエハ62表面上の空間に導入
され、その一部は各シールド板の間に画定される空間を
介して上方に逃げている。この場合も、シールド体10
8左方でのみ排気を行うことにより、ウエハ62表面上
の空間は、左方に流れるガス流を構成している。
【0105】なお、図6(B)では、バッファ室からの
ガス流供給と開口部左方でのウエハ62表面上の空間に
対する積極的排気のみを行った場合を示し、図6(C)
は開口部左方のシールド体の構成を上方に開いた構成と
し、シールド体108左方でのみ排気が生じる場合を示
したが、両構成を合わせて採用すれば、その効果はさら
に向上するであろう。
【0106】このように、図4に示す構成によれば、ノ
ズルヘッダ31のノズル32から噴射されるガス流が、
開口部で反射されることなく、洗浄対象であるウエハ6
2表面上に効率的に導入される。
【0107】なお、シールド体108が洗浄対象である
ウエハ62表面に対し、ほぼ垂直に立てたシールド板で
形成される構成を示したが、ウエハ62とシールド体1
08の間に画定される空間が上方に開いた空間であれば
よく、各シールド板は必ずしも垂直に配置する必要はな
いであろう。
【0108】また、シールド板108a−108fの枚
数は、ウエハ62表面上に層流状のガス流を画定するの
に十分であればよく、その数を適宜増減することは可能
であろう。
【0109】シールド体108とウエハ62表面の間に
画定される空間は、ノズルヘッダ31のノズル32から
供給され、排気口109から排気されるガス流が、ウエ
ハ62表面で適度の速度を形成するのに適した間隙とす
るのがよい。
【0110】図4に示すような洗浄室の構成を作成し、
ノズルヘッダ31内に供給される混合ガスをAr:N2
=90:10(体積%)、絶対圧2気圧とし、シールド
板108a−108fを間隔4mm程度で配置した高さ
約25mm程度の構成とし、バッファ室40から洗浄室
30へ窒素ガスを50slmの流量で供給した。熱シー
ルド101および副室壁103は、ノズルヘッダ31の
近傍でのみ開口部を有するが、他の部分はほぼ閉じた構
成とし、シールド体108後方の排気口109でのみ積
極的排気が生じるようにした。
【0111】このような構成により、99%以上の洗浄
率が実現できた。半導体ウエハ62表面上では、シール
ド板107と排気口109間に画定される領域でのみ洗
浄ガス流がウエハ62表面に沿って層流状に流れ、ウエ
ハ62表面上のパーティクルが効率的に除去されるので
あろう。また、この領域外においては、洗浄ガス流はウ
エハ62表面にはほとんど接触しないであろう。バッフ
ァ室40から供給される窒素ガス流は、十分清浄なもの
とすることが可能であるため、洗浄後のウエハ62表面
がこの窒素ガス流と接触しても、パーティクルが堆積す
ることは少ないであろう。
【0112】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
洗浄ガス流上流側のシールド板107は、図8(A)に
示すような構成のみに限らない。たとえば、半円状の切
り欠きをより深いものとしたり、浅いものとした円弧状
の切り欠きとしてもよい。ウエハを水平に配置して洗浄
を行う場合を説明したが、ウエハの向きは必ずしもこの
向きに限らない。たとえば、垂直にウエハを立てたり、
倒立させることも可能であろう。
【0113】その他、種々の変更、改良、組み合わせ等
が可能なことは当業者に自明であろう。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
洗浄対象物表面に効率的に噴射ガス流を導入し、効率的
な洗浄を行うことができる。
【0115】洗浄ガス流として、少なくとも表面が固化
したアルゴン微粒子を用いれば、環境破壊を生じること
が少なく、効率的な洗浄が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗浄装置のブロック図である。
【図2】アルゴンの相図である。
【図3】ガスを用いた洗浄装置の平断面図である。
【図4】本発明の実施例による洗浄室の構成を示す断面
図である。
【図5】図4に示す洗浄装置のシールド体108の構成
を示す平面図および断面図である。
【図6】シミュレーション実験によるガス流を示すスケ
ッチである。
【図7】参考例による洗浄室の断面図である。
【図8】洗浄装置のシールド板の平面図、及びノズルヘ
ッダ、シールド板及びウエハの断面図である。
【符号の説明】
1、2 ボンベ 3、4 圧力調整弁 5 フィルタ 6 冷却器 7 温度計 8 圧力計 9 温度制御装置 10 ノズル装置 11 真空容器 12 被洗浄物 13 流量調整弁 14 圧力計 15 圧力制御器 16、17 弁 18 真空排気手段 20 合流点 21、22 配管 30 洗浄室 31 ノズルヘッダ 32 ノズル 33 流量調整機構 34 主室 35 副室 36 熱シールド室 37、39 ガス流路 40 バッファ室 41 ウエハホルダ 42 バッファ板 45 支軸 48 貫通孔 50 ロボット室 51 ロボットアーム 52 回転軸 60 ウエハ搬入室 61、71 扉 62 ウエハ 63、73 ウエハキャリア 64 進行方向 70 ウエハ搬出室 81、82、83、84 ゲートバルブ 100、106 外壁 101 熱シールド板 102 貫通孔 103 副室壁 104 ガス流路隔離板 105 ガス流路隔離管 107 シールド板 108 シールド板(シールド体) 108a〜108f シールド板 109 間隙(排気口) 120 外管 121 ニードル 122 排気管 123 ニードル駆動機構 140 切り欠き 141 中心軸 142、143 流束 151 支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−153729(JP,A) 特開 平9−45647(JP,A) 特開 平8−5240(JP,A) 特開 平4−201100(JP,A) 特開 平7−16510(JP,A) 特開 平2−49427(JP,A) 特開 昭63−73626(JP,A) 実開 昭62−92642(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B08B 1/00 - 11/04 H01L 21/304

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルより噴射するガスを洗浄対
    象物の表面に斜方より当てて該表面を洗浄する洗浄方法
    であって、 開口部を挟んで、開口部を含む平面に沿って配置された
    平面状の第1のシールド板と、開口部に平行かつ前記平
    面と交差する方向に沿って配置された複数の第2のシー
    ルド板とを対向配置したシールド手段の一方の側に洗浄
    対象物の表面を配置する工程と、 前記シールド手段の他方の側から、前記開口部に露出し
    ている前記洗浄対象物の表面に向けて斜方より、かつ前
    記第1のシールド板から前記複数の第2のシールド板に
    向かう方向に沿って前記複数のノズルよりガスを噴射す
    る噴射工程とを含むガスを用いた洗浄方法。
  2. 【請求項2】 前記噴射するガスが、冷却され、液体を
    含むガスであり、前記洗浄対象物の周囲が減圧雰囲気で
    あり、前記噴射されたガスは少なくとも表面が固化した
    ガス成分の微粒子を含む請求項1記載のガスを用いた洗
    浄方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記噴射工程と同時に、前記第
    1のシールド板と前記洗浄対象物の表面との間の間隙に
    前記開口部に向かう方向に沿った他のガス流を供給する
    工程を含む請求項1または2記載のガスを用いた洗浄方
    法。
  4. 【請求項4】 さらに、前記噴射工程と同時に前記複数
    の第2のシールド板に関し、前記開口部と逆の側に設け
    た排気口から該複数の第2のシールド板と前記洗浄対象
    物の表面の間の空間のガスを排気する工程を含む請求項
    1〜3のいずれかに記載のガスを用いた洗浄方法。
  5. 【請求項5】 前記シールド手段が前記複数の第2のシ
    ールド板に関し、前記開口と逆の側に、前記複数の第2
    のシールド板に近接し、前記第1のシールド板とほぼ平
    行に配置された第3のシールド板を有し、前記排気する
    工程は前記第3のシールド板と隣接する前記第2のシー
    ルド板との間に形成される排気口からガスを排気する請
    求項4記載のガスを用いた洗浄方法。
  6. 【請求項6】 複数のノズルより噴射するガスを洗浄対
    象物の表面に斜方より当てて該表面を洗浄する洗浄方法
    であって、 開口部を有するシールド手段の一方の側に洗浄対象物の
    表面を配置する工程と、 前記シールド手段の他方の側から前記開口部に露出した
    前記洗浄対象物の表面に向かって前記複数のノズルより
    噴射するガスを斜方から当てる噴射工程と、 前記噴射工程と同時に前記シールド手段と前記洗浄対象
    物との間の間隙に前記噴射するガスの進向方向の該表面
    上への射影と同じ方向に沿って他のガス流を供給する工
    程とを含むガスを用いた洗浄方法。
  7. 【請求項7】 前記洗浄対象物の周囲が減圧雰囲気であ
    り、前記シールド手段が前記ガスの進向方向に関して前
    記開口部より下流に排気ポートを有し、さらに前記洗浄
    対象物の表面と前記シールド手段との間の空間を前記排
    気ポートより排気する工程を含む請求項6記載のガスを
    用いた洗浄方法。
  8. 【請求項8】 前記噴射するガスが、冷却され、液体を
    含むガスであり、前記洗浄対象物の周囲が減圧雰囲気で
    あり、前記噴射されたガスは少なくとも表面が固化した
    ガス成分の微粒子を含む請求項6または7記載のガスを
    用いた洗浄方法。
  9. 【請求項9】 複数のノズルより噴射するガスを洗浄対
    象物の表面に斜方より当てて該表面を洗浄する洗浄方法
    であって、 開口部と排気ポートとを有するシールド手段の一方の側
    に洗浄対象物の表面を配置する工程と、 前記シールド手段の他方の側で、前記開口部に関し前記
    排気ポートと逆の側から、該開口部に露出した前記洗浄
    対象物の表面に向かって、前記複数のノズルより噴射す
    るガスを斜方から当てる噴射工程と、 前記噴射工程と同時に、前記洗浄対象物と前記シールド
    手段との間の空間を前記排気ポートより排気する工程と
    を含むガスを用いた洗浄方法。
  10. 【請求項10】 前記噴射するガスが、冷却され、液体
    を含むガスであり、前記洗浄対象物の周囲が減圧雰囲気
    であり、前記噴射されたガスは少なくとも表面が固化し
    たガス成分の微粒子を含む請求項9記載のガスを用いた
    洗浄方法。
  11. 【請求項11】 真空排気可能な洗浄室と、 前記洗浄室内に配置され、複数のノズルを含むノズルヘ
    ッダと、 前記真空槽内で、前記ノズルヘッダのノズルより噴射さ
    れるガス流を斜方より受ける位置に配置されたシールド
    手段であって、該ガス流を受ける位置に配置された開口
    部と、該開口部よりも該ノズルヘッダ側に配置された平
    面状の第1のシールド板と、該開口部を挟んで該第1の
    シールド板と対向し、該第1のシールド板と交差する方
    向に沿って配置された複数の第2のシールド板とを含む
    シールド手段とを有する、ガスを用いた洗浄装置。
  12. 【請求項12】 さらに、ガスを冷却し、少なくとも成
    分の一部が液化したガスを前記ノズルヘッダに供給する
    ガス供給手段を有する請求項11記載のガスを用いた洗
    浄装置。
  13. 【請求項13】 さらに、前記シールド手段に関し、前
    記ノズルヘッダと逆の側に配置され、洗浄対象物を載置
    して前記開口部の下を通過させる機構を有する請求項1
    1または12記載のガスを用いた洗浄装置。
  14. 【請求項14】 さらに、前記シールド手段と前記洗浄
    対象物を載置する機構との間の空間に前記第1のシール
    ド板から前記開口部に向かう方向に沿って他のガス流を
    供給する手段を有する請求項11〜13のいずれかに記
    載のガスを用いた洗浄装置。
  15. 【請求項15】 前記シールド手段が前記複数の第2の
    シールド手段の前記開口と逆の側に近接して前記第1の
    シールド板とほぼ平行に配置された第3のシールド板を
    有し、該第3のシールド板と近接する該第2のシールド
    板とがその間に排気口を形成し、さらに該シールド手段
    と前記洗浄対象物を載置する機構との間の空間を該排気
    口より排気する手段を有する請求項11〜14のいずれ
    かに記載のガスを用いた洗浄装置。
  16. 【請求項16】 真空排気可能な洗浄室と、 前記洗浄室内に配置され、複数のノズルを含むノズルヘ
    ッダと、 前記洗浄室内で、前記ノズルヘッダのノズルより噴射さ
    れるガス流を斜方より受ける位置に配置されたシールド
    手段であって、該ガス流を受ける位置に配置された開口
    部と、該開口部よりも該ノズルヘッダ側に配置された平
    面状の第1のシールド板と、該開口部を挟んで該第1の
    シールド板と対向する第2のシールドとを含むシールド
    手段と、 前記シールド手段に関し、前記ノズルヘッダと逆の側に
    配置され、洗浄対象物を載置して前記開口部の下を通過
    させる機構と、 前記シールド手段と前記洗浄対象物を載置する機構との
    間の空間に前記第1のシールド板から前記開口部に向か
    う方向に沿って他のガス流を供給する手段とを有する、
    ガスを用いた洗浄装置。
  17. 【請求項17】 前記第2のシールドが、前記開口に関
    し、前記第1のシールド板と逆の側に排気口を有し、さ
    らに前記シールド手段と前記洗浄対象物を載置する機構
    との間の空間を該排気口より排気する手段を有する請求
    項16記載のガスを用いた洗浄装置。
  18. 【請求項18】 前記第2のシールドが、前記開口部を
    挟んで前記第1のシールド板と対向し、前記第1のシー
    ルド板と交差する方向に沿って配置された複数の第2の
    シールド板と前記排気口を挟んで該複数の第2のシール
    ド板と対向し、該第1のシールド板とほぼ平行に配置さ
    れた第3のシールド板を含む請求項17記載のガスを用
    いた洗浄装置。
  19. 【請求項19】 真空排気可能な洗浄室と、 前記洗浄室内に配置され、複数のノズルを含むノズルヘ
    ッダと、 前記真空槽内で、前記ノズルヘッダのノズルより噴射さ
    れるガス流を斜方より受ける位置に配置されたシールド
    手段であって、該ガス流を受ける位置に配置された開口
    部と、該開口部よりも該ノズルヘッダ側に配置された平
    面状の第1のシールド板と、該開口部を挟んで該第1の
    シールド板と対向し、該開口部とほぼ平行に配置された
    排気口を含む第2のシールドとを含むシールド手段と、 前記シールド手段に関し、前記ノズルヘッダと逆の側に
    配置され、洗浄対象物を載置して前記開口部の下を通過
    させる機構と、 前記シールド手段と前記洗浄対象物を載置する機構との
    間の空間を該排気口より排気する手段とを有する、ガス
    を用いた洗浄装置。
  20. 【請求項20】 さらに、ガスを冷却し、少なくとも成
    分の一部が液化したガスを前記ノズルヘッダに供給する
    ガス供給手段を有する請求項15〜19のいずれかに記
    載のガスを用いた洗浄装置。
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