JP2865591B2 - イメージセンサの測定領域表示装置 - Google Patents

イメージセンサの測定領域表示装置

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JP2865591B2
JP2865591B2 JP18831795A JP18831795A JP2865591B2 JP 2865591 B2 JP2865591 B2 JP 2865591B2 JP 18831795 A JP18831795 A JP 18831795A JP 18831795 A JP18831795 A JP 18831795A JP 2865591 B2 JP2865591 B2 JP 2865591B2
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イメージセンサの測定
領域表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このイメージセンサは、測定領域が一次
元であり、従来、このイメージセンサを利用して、例え
ば、金属帯板の横幅寸法等を測定することが行われてい
た。金属帯板の横幅寸法等を測定するには、測定部に測
定領域を合わせるのであるが、測定領域は、視認できな
いから、容易に測定領域を測定部に合わせ込むことがで
きなかった。そのため、測定領域を正確に測定部に合わ
せ込むための調整作業は、従来は以下のようにして行っ
た。即ち、測定領域と思われる領域で遮光物を動かしな
がらオシロスコープで受光信号の波形を観察する。する
と、測定領域上では、波形が変化するから、作業者はこ
れによって測定領域の位置を知ることができる。従っ
て、作業者はオシロスコープで波形を観測しながら、イ
メージセンサの向きを調整して測定領域を測定部に合わ
せ込むようにした。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記調整方
法では、以下のような欠点があった。即ち、オシロスコ
ープを操作するには、ある程度の専門知識が必要である
ため、特定の者しか調整作業ができなかった。また、そ
の都度、オシロスコープを測定場所まで持ち運んでセッ
トしなければならず、配線の取り付け、取り外し等が大
変煩わしかった。さらに、イメージセンサの設置場所
と、オシロスコープの位置とが離れていると、オシロス
コープで信号波形を見ながらイメージセンサの取り付け
向きを調整することができず、結局二人掛かりで調整作
業をしなければならなかった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、容易にイメージセンサの測定領域を調
整することができるイメージセンサの測定領域表示装置
を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のイメージセンサの測定領域表示装置は、線
状の領域を測定するイメージセンサに対して、その測定
領域を表示するための測定領域表示装置において、複数
の点光源が線状に配列されてなり、その配列方向が測定
領域に対して交差するように設置された発光部と、イメ
ージセンサが受光状態において、各点光源を選択的に点
灯させる駆動手段と、発光部における点光源の点灯タイ
ミングとイメージセンサの受光信号とに基づき測定領域
内に位置する点光源を特定する光源位置検出手段と、光
源位置検出手段によって特定された位置に基づいてイメ
ージセンサの測定領域を表示する測定領域表示手段とを
備えたことに特徴を有する(請求項1の発明)。
【0006】その測定領域表示手段は、発光部を利用し
て構成されていてもよい(請求項2の発明)。また、そ
の測定領域表示手段は、測定領域を所定位置に合わせ込
むためのイメージセンサの調整方向を示す調整方向指示
部を備えていてもよい(請求項3の発明)。
【0007】光源位置検出手段は、点光源に対応して出
力される受光信号に応じた受光量を示す受光データと、
その点光源位置を示す光源位置データとを対応づけて格
納する記憶部を有するとともに、記憶部に格納された受
光データに基づき、その格納された受光データが1個の
場合にはその受光データに対応する光源位置データから
点光源を特定し、格納された受光データが複数個の場合
には、その受光データのうち最大受光量を示す受光デー
タを選択してその受光データに対応する光源位置データ
から点光源を特定し、選択された最大受光量を示す受光
データが複数個の場合には、各受光データに対応する光
源位置データから特定される複数の点光源のうち、その
中心に位置する点光源を特定する構成とを備えていても
よい(請求項4の発明)。さらに、受光信号のうち、最
初の受光信号に基づいて、イメージセンサの感度を初期
値より下げる感度調整手段が設けられていてもよい(請
求項5の発明)。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、発光部をイメージセ
ンサの測定領域と思われる位置に置く。そして、各点光
源を選択的に点灯させる。すると、測定領域内に位置す
る点光源が点灯した場合にはイメージセンサから受光信
号が出力されるが、測定領域外に位置する点光源が点灯
した場合には受光信号は出力されない。即ち、点光源の
点灯に対する受光信号の有無によってその点光源が測定
領域に位置するか否かを判別でき、光源位置検出手段
が、イメージセンサから出力される受光信号に基づいて
この発光部のうち測定領域内に位置する点光源の特定を
行う。さらに、その後、測定領域表示手段がその特定さ
れた点光源位置に対応して測定領域を表示する。
【0009】請求項2の発明によれば、光源位置検出手
段によって測定領域内に位置する点光源位置が特定され
ると、その後、特定された点光源自体が点灯する。これ
によって、作業者は、この点灯した点光源上に測定領域
が位置することを認識する。請求項3の発明によれば、
光源位置検出手段によって測定領域内に位置する点光源
位置が特定されると、その特定された位置が所定位置に
ない場合には、調整方向指示部によってその特定された
位置を所定位置に合わせるためのイメージセンサの調整
方向が表示される。即ち、作業者は、この調整方向指示
部の表示を見ながら、イメージセンサを調整すれば測定
領域が所定の位置に合わせ込まれる。
【0010】請求項4の発明の作用について述べる。配
列された点光源間の距離をある程度短くすると、測定領
域の近辺に位置する点光源の点灯に対して受光信号が出
力されることになる。従って、このような場合には、複
数個の点光源が特定されて正確に測定領域を表示するこ
とができなくなるが、本発明によれば、点光源間の距離
が短い場合でも、線状の測定領域に位置する点光源を確
実に特定することができる。
【0011】即ち、イメージセンから受光信号が出力さ
れる毎に、その受光信号に応じた受光量とその点光源位
置を示す受光データ及び光源位置データが対応付けられ
て記憶部に格納される。そして、格納された受光データ
が複数個の場合には、受光量が最も多い受光データが選
択されて、その受光データに対応する光源位置データか
ら点光源位置が特定される。また、選択された受光デー
タが複数個の場合には、各受光データに対応する光源位
置データから複数の点光源が特定され、その複数の点光
源から中央に位置する点光源が特定される。
【0012】請求項5の発明の作用について述べる。イ
メージセンサの受光感度は、点光源とイメージセンサと
の距離によって変える必要がある。即ち、点光源とイメ
ージセンサとの距離が離れている場合には、感度を高め
ないと測定領域に位置する点光源が点灯してもその光を
受光できなくなってしまい、また、点光源とイメージセ
ンサとの距離が短い場合には、感度が高いままである
と、全ての点光源の点灯に対して受光信号が出力される
ばかりか、その信号レベルが飽和領域に達してしまい、
正確に測定領域に位置する点光源を特定できなくなって
しまう。しかし、本発明では、感度調整手段によって感
度を自動調整することができる。即ち、イメージセンサ
の感度は、初期状態では、点光源からの光を受光し易い
ように高めておき、そして、イメージセンサから最初の
受光信号が出力されたならば感度を下げて受光信号が飽
和領域に達しないようにする。
【0013】
【発明の効果】上述したように請求項1の発明によれ
ば、イメージセンサの測定領域が測定領域表示手段によ
って表示されるから、その表示を見ながらイメージセン
サを所定位置に調整することができ、従来のようにオシ
ロスコープを用いる必要がないから、簡単に調整するこ
とができるという効果を奏する。請求項2の発明によれ
ば、点光源を測定領域表示手段として用いることができ
るから、部品点数が減りコストの低減化を図ることがで
きるとともに、その特定された位置を直接的に視認でき
るから正確に測定領域を認識できる。請求項3の発明に
よれば、イメージセンサの調整方向が直接表示されるか
ら、イメージセンサの調整方向を間違えたりすることな
く、容易に調整することができる。
【0014】請求項4の発明によれば、点光源間の距離
を狭めることができるから、線状の測定領域を微単位で
表示でき、もって測定領域が正確に調整されて測定精度
を高めることができる。請求項5の発明によれば、感度
調整手段によってイメージセンサの感度を自動調整する
ようにしたから、正確に受光量を測定でき、測定領域内
に位置する点光源を正確に特定することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明のイメージセンサの測定領域表
示装置を具体化した一実施例について図1乃至図6を参
照して説明する。本実施例の測定領域表示装置は、イメ
ージセンサの測定領域を表示するためのものであり、ま
ず、本実施例の測定領域表示装置が適用されるイメージ
センサについて簡単に述べる。
【0016】<イメージセンサ>このイメージセンサ
は、後述する制御装置に接続されるとともに、図示しな
い受光部に、複数の受光素子が直線状に配列されてお
り、これによって、線状の測定領域(以下、測定ライン
という。)が形成される。また、図6に示すように、イ
メージセンサ1から所定の距離を離した位置には、測定
ラインLに沿って棒状の測定用光源2が配置されてい
る。そして、金属帯板Bを測定ラインL上に直交するよ
うにセットすると、測定ラインL上のうち、金属帯板B
によって横切られた部分の光は遮られるから、この遮ら
れた部分に対応する受光素子からは受光信号は出力され
ず、従って、このことから、その金属帯板Bの横幅寸法
を計測することができる。なお、このイメージセンサ1
は、チャージストレージ方式を採用しており、感動調整
は、各受光素子に対する走査周期を可変させることによ
りなされ、走査周期を短くすると感度は低められ、走査
周期を長くすると感度は高められるようになっている。
【0017】<測定領域表示装置>さて、本実施例の測
定領域表示装置は、上記測定ラインLの位置を表示する
ものであり、図1に示すように、制御装置3にケーブル
4を介して接続された一対の発光装置5からなる。この
発光装置5は、薄い直方体のケース6を備えており、そ
の上面には7個の発光素子7が配設されて本発明にいう
発光部10が形成されている。これら発光素子7は、ケ
ース6の長手方向に沿って等間隔で配列されている。ま
た、ケース6内には、図2に示すように、シフトレジス
タ8及び発光素子駆動回路9が設けられており、各発光
素子7が順次点灯されるようになっている。シフトレジ
スタ8は、7ビットの出力端子(Q1〜Q7)を備えて
おり、制御装置3からデータ端子(D)へ出力されるデ
ータを制御装置3からクロック端子(CK)へ出力され
るクロック信号によって順次シフトさせるようになって
いる。また、このシフトレジスタ8にはリセット端子
(RE)が設けられており、制御装置3から出力される
リセット信号により出力の全てをロウレベルにリセット
できるようになっている。発光素子駆動回路9は、シフ
トレジスタ8の各出力端子(Q1〜Q2)に対応して発
光素子7を点灯させるものであり、即ち、シフトレジス
タ8の出力が順次シフトすると各発光素子7もそれに応
じて順次点灯する。なお、このシフトレジスタ8及び発
光素子駆動回路9が本発明にいう駆動手段を構成するも
のである。
【0018】一方、制御装置3内には、CPU(中央演
算処理装置)、及びメモリ等を備えた制御回路11が設
けられており、これらによって、制御装置3本来の機能
である被測定物を計測するための計測手段の他に、測定
ラインLを調整するための測定ライン調整手段が構成さ
れる。この測定ライン調整手段は、後述する図4のフロ
ーャートに示すように、光源位置検出手段、及び測定領
域表示手段等を備えている。
【0019】<測定ライン調整作業>次に、上記測定領
域表示装置を用いたイメージセンサ1の測定ライン調整
作業について述べる。まず、一対の発光装置5を所定の
距離を離すとともに、測定ラインLと思われる位置に置
き、さらに、発光素子7の配列方向を測定ラインLに直
交するようにする。そして、イメージセンサ1を受光で
きる状態にした後、図示しない発光装置5の作動スイッ
チをオンさせる。すると、図3に示すように、制御装置
3からリセット信号が出力(ハイレベル)されてシフト
レジスタ8の全て出力端子(Q1〜Q7)がロウレベル
とされる。その後、制御装置3からデータ信号が出力
(ハイレベル)されるとともに、クロック信号が続けて
7個出力(ハイレベル)される。これによって、シフト
レジスタ8の出力はクロック信号が入力される毎に順次
1ビットづつシフトするから、発光素子7が1番目(図
1中ケーブルが導出された側とは反対側に位置する発光
素子)から順次点灯することになる。
【0020】ここで、点灯した発光素子7が測定ライン
L上に位置していれば、点灯した光はイメージセンサ1
の受光部に受光されてイメージセンサ1から受光信号が
出力される。また、点灯した発光素子7が測定ラインL
上に位置していない場合には、その点灯した光はイメー
ジセンサ1によって受光されないから、イメージセンサ
1からは受光信号は出力されない。さらに、測定ライン
L上に位置していなくても、測定ラインL近辺に位置し
ている発光素子7が点灯した場合には、測定ラインL上
の受光信号の信号レベルは低いが受光信号は出力され、
これは測定ラインLに近付くに従って信号レベルが高く
なる。即ち、測定ラインL上に位置する発光素子7が点
灯した場合には、信号レベルが最も高く、そこから離れ
るに従って信号レベルは低くなる。
【0021】そして、この受光信号に基づいて、後述す
るように光源位置検出手段によって発光素子7が特定さ
れ、さらに、測定領域表示手段によって測定ラインLが
表示される。即ち、図3の後段に示すように、再度、制
御装置3からリセット信号が出力(ハイレベル)され
て、シフトレジスタ8がリセットされる。そして、例え
ば、5番目の発光素子7が特定された場合には、その
後、制御装置3からデータ信号が出力(ハイレベル)さ
れるとともに、クロック信号が連続して5つ出力(ハイ
レベル)されて、シフトレジスタ8の出力端子(Q5)
がハイレベルとされる。これによって、5番目の発光素
子7が継続して点灯することになり、上記イメージセン
サ1の測定ラインLがこの5番目の発光素子7上を通過
していることが解る。同様に左側に置かれた発光装置5
に対しても、上記処理がなされ、これによって左側の発
光装置5にも測定ラインLの通過点が表示される。従っ
て、この2つ通過点から測定ラインLが特定される(図
1参照)。
【0022】さらに、特定された測定ラインLが所定の
位置にない場合には、その特定された測定ラインLが所
定の位置となるようにイメージセンサ1の向きを調整す
る。すると、上記処理が繰り返されて、再度測定ライン
Lの位置が表示されるから、これを見ながら測定ライン
Lを所定の位置に合わせ込むことができる。
【0023】<光源位置検出手段及び測定領域表示手段
等>次いで、図4に示すフローチャートに基づき、光源
位置検出手段及び測定領域表示手段等を説明しながら上
記調整作業について詳述する。まず、光源位置検出手段
について説明する。発光装置5の作動スイッチがオンさ
れると、リセット信号を出力する(ステップ1)。これ
により、上述したように発光装置5内のシフトレジスタ
8がリセットされてその出力端子(Q1〜Q7)がロウ
レベルとされる。即ち、全ての発光素子7は消灯状態と
される。次に、データ信号を出力するとともに、クロッ
ク信号を1つ出力する(ステップ2)。これにより、シ
フトレジスタ8の出力端子(Q1)がハイレベルとさ
れ、1番目の発光素子7が点灯する。そして、その点灯
に対してイメージセンサ1から受光信号が出力されたか
否かが判断され(ステップ3)、受光信号が出力された
場合には、さらにその受光信号が最初の受光信号である
か否かが判断される(ステップ4)。その受光信号が最
初の受光信号である場合には、後述する感度調整手段に
よって感度調整がなされ(ステップ5)、さらに、その
後、受光信号に応じた受光量を示すデータ及びシフト回
数を対応づけてメモリに格納する(ステップ6,7)。
このデータ及びシフト回数が、本発明にいう受光データ
及び光源位置データであり、データが特定されればそれ
に対応したシフト回数から容易に発光素子7を特定でき
るようになっている。そして、さらにクロック信号を1
つ出力し(ステップ8)、これによりシフトレジスタ8
の出力を1ビットシフトさせて次の発光素子7を点灯さ
せる。そして、最終ビットであるか否かを判断し(ステ
ップ9)、最終ビットでない場合には、ステップ3に戻
り受光信号が出力されたか否かを再度確認する。
【0024】一方、ステップ3で受光信号が出力されて
いないと判断した場合には、上記処理は行わずに、クロ
ック信号を出力し(ステップ8)、ステップ3で受光信
号が確認されるまで、順次発光素子7を図1中ケーブル
4が導出された側へ点灯させて行く。また、ステップ4
で出力された受光信号が最初の受光信号でない場合に
は、感度調整は行わずに、受光量を示すデータ及びシフ
ト回数をメモリに格納する(ステップ6,7)。
【0025】発光素子7の全部について点灯し終える
と、続いて、測定ラインL上に位置する発光素子7の特
定を行う(ステップ10)。この発光素子7の特定手段
を図5に示すフローチャートに基づいて説明する。ま
ず、上記処理によってメモリに格納されたデータが、複
数個格納されているか否かの判断がなされ(ステップ2
1)、格納されたデータが1つの場合には、そのデータ
に対応するシフト回数から発光素子7が特定される。ま
た、格納されたデータが複数個の場合には、そのデータ
の中から受光量が最大であることを示すデータが選択さ
れ(ステップ22)、選択されたデータが1つの場合に
はそのデータに対応するシフト回数から発光素子7が特
定される(ステップ23)。さらに、選択したデータが
複数個の場合には、各データに対応するシフト回数から
複数の発光素子7が特定されかつその複数の発光素子7
のうち中心に位置する発光素子7が特定される(ステッ
プ24)。上記処理によって特定された発光素子7が、
測定ラインL上に位置する発光素子7である。
【0026】さらに、測定ラインL上に位置する発光素
子7が特定されると、次に、測定領域表示手段により、
測定ラインLの表示を行う。それには、まず、リセット
信号を出力してシフトレジスタ8をリセットする(ステ
ップ11)。これにより、全ての発光素子7が一旦消灯
される。そして、データを出力するとともに、上述した
ように、特定された発光素子7に応じた数のクロック信
号を出力する(ステップ12,13)。たとえば、特定
された発光素子7が5番目の発光素子7である場合に
は、クロック信号を5つ連続して出力する。これによ
り、シフトレジスタ8の出力端子(Q5)がハイレベル
とされて、5番目の発光素子7が点灯することになる。
【0027】そして、この発光素子7の点灯により、イ
メージセンサ1からは受光信号が継続して出力され(図
3中の受光信号を参照)、その受光信号を監視する(ス
テップ14)。ここで、特定された測定ラインLを所定
の位置に合わせ込むためにイメージセンサ1の向きが変
わると、この受光信号が変化する。受光信号が変化した
ならば、ステップ1に戻り再度、測定ラインL上に位置
する発光素子7の特定を行い、その結果に応じて現測定
ラインLの位置を示す発光素子7を点灯させる。
【0028】<感度調整手段>感度調整手段について述
べる。イメージセンサの受光感度は、発光装置5とイメ
ージセンサ1との距離によって変える必要がある。即
ち、発光装置5とイメージセンサ1との距離が離れてい
る場合には、感度を高めないと測定ラインLに位置する
発光素子7が点灯してもその光を受光できなくなってし
まい、また、発光装置5とイメージセンサ1との距離が
短い場合には、感度が高いままであると、全ての発光素
子7の点灯に対して受光信号が出力されるばかりか、そ
の信号レベルが飽和領域に達してしまい、正確に測定ラ
インLに位置する発光素子7を特定できなくなってしま
う。そのためには、最初の受光信号があるまでは、発光
素子7から照射される光を受光し易くするため、イメー
ジセンサ1の走査周期を長くして感度を高めておく。そ
して、最初の受光信号があったならば、走査周期を短く
して感度を所定レベルまで下げる。これは、高感度のま
まにしておくと、仮にイメージセンサ1が発光装置5に
比較的近い位置に設置されていた場合に、その後に入光
する受光信号が飽和領域に達してしまうことを防止する
ためである。この所定レベルとは、最初に受光した受光
信号の信号レベルが、イメージセンサ1が測定すること
ができる最大レベルの1/2〜2/3のレベルの間とな
る感度をいう。
【0029】<実施例の効果>このように、本実施例で
は、イメージセンサ1の測定ラインLが測定領域表示手
段によって表示されるから、その表示を見ながらイメー
ジセンサ1を所定位置に調整することができ、従来のよ
うにオシロスコープを用いる必要がないから、簡単に調
整することができるという効果を奏する。また、発光素
子7を測定領域表示手段として表示するようにしたか
ら、測定ラインLを表示するための光源等を別個に設け
る必要がなく、部品点数が減ってコストの低減化を図る
ことができる。さらに、受光信号が複数の発光素子7の
点灯に対して出力されるような場合であっても、確実に
1つの発光素子7を特定することができるから、発光素
子7間の距離を極力近付けることができ、これによっ
て、測定ラインLが微単位で表示されより正確に測定ラ
インLを表示できる。また、感度調整手段を設けたか
ら、受光信号が飽和レベルに達してしまうことが防止さ
れ、正確に受光量を測定でき、もって、正確な測定ライ
ンL位置を表示できる。
【0030】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば次のように変形して実施することが
でき、これらの実施態様も本発明の技術的範囲に属す
る。 (1) 上記実施例では、発光素子7は、ケース6の上
面に直線状に配列されていたが、図7に示すように千鳥
状に配列されていてもよい。これにより、測定ラインL
に対して直交する方向の発光素子21間の距離を狭める
ことができるから、測定ラインLをより微単位で表示す
ることができる。
【0031】(2) 上記実施例では、測定領域表示手
段は、特定した発光素子7を点灯させることによりなさ
れたが、図8に示すように構成してもよい。即ち、図中
には7個の発光素子31が直線状に等間隔で配列され
る。また、7個の発光素子31のうち、中心に位置する
発光素子31の周囲を方形状に塗りつぶして所定位置表
示部32とする。また、その所定位置表示部32より後
側(図中上側)に位置する各発光素子31の周囲を後向
きの矢印状に塗りつぶして後方向指示部33とし、前側
(図中下側)に位置する各発光素子31の周囲は前向き
の矢印状に塗りつぶして前方向指示部34とする。この
後方向指示部33と前方向指示部34が本発明にいう調
整方向指示部に相当するものである。そして、上記実施
例同様の手段で、測定ラインL上に位置する発光素子3
1を特定し、その特定した発光素子31が所定位置表示
部32より後側に位置している場合には、前方向指示部
34を点灯させる。また、特定された発光素子31が所
定位置表示部32より前側に位置している場合には後方
向指示部33を点灯させる。即ち、作業者は、点灯した
方向指示部33,34に従って、イメージセンサの向き
を調整すればよく、測定ラインLが所定位置表示部32
上に調整されれば、そのことを知らせるために、所定位
置表示部32が点灯する。これによって、イメージセン
サの調整方向が直接表示されることから、調整方向を間
違えたりすることがなく、容易に調整作業を行うことが
できる。なお、上記調整方向指示部(後方向指示部3
3、前方向指示部34)は、イメージセンサの調整方向
を矢印で表示するものであったが、これに限らず、例え
ば、特定された発光素子の位置が所定の位置より後方で
あるならばディスプレイにイメージセンサを前方向に調
整するようにメッセージを表示するもの等であってもよ
く、要するに、光源位置検出手段で特定された位置とは
反対方向にイメージセンサを調整するように作業者に指
示するものであればよい。
【0032】(3) 上記実施例では、発光素子7はケ
ース6の上面に直接配列されていたが、図9に示すよう
に構成してもよい。図中、発光素子41はケース42内
に配列した状態で収容されている。また、各発光素子4
1に対応して光ファイバーケーブル43が設けられてお
り、その各一端部は、それぞれ各発光素子41に隣接す
る位置に配されるとともに、各他端部は 1列状態に集
約されてケース42内の上面下方に位置している。さら
に、ケース42の上面には、集約された各他端部に対向
する位置に小孔が形成されており、そこには複数の凸レ
ンズが直線状に連結されてなる光学部材44が配されて
いる。そして、各発光素子41が順次点灯すると、それ
に伴って各光ファイバーケーブル43の他端部から出射
された光は各小孔から上方に向けて順次出射される。こ
れにより、ケースの上面に発光素子を直接配列した上記
実施例では、点光源(発光素子)間隔に限界があった
が、このように光ファイバーケーブル43を用いること
により、点光源間隔を狭めることができ、もって、より
微単位で測定ラインLの位置調整が可能となる。
【0033】(4) 上記実施例では、制御回路11は
制御装置3内に構成されていたが、図10に示すよう
に、制御回路51は、発光装置52内にシフトレジスタ
53、発光素子駆動回路54及び発光部55とともに構
成されるものであってもよい。
【0034】(5) 上記実施例では、測定領域表示手
段は、発光素子7を点灯させることによりなされたが、
測定領域を表示するための専用の表示装置を設けてもよ
く、例えば、上記実施例における各発光素子に隣接する
位置に発光素子を配列したり、測定ラインLが所定の位
置からどれぐらい離れた位置にあるかを寸法をもって表
示するディスプレイ等であってもよい。 (6) 上記実施例では、受光信号の信号レベルが飽和
領域に達しないように、イメージセンサ1の感度は、初
期状態では高く設定しておき、最初の受光信号に基づい
て、所定感度まで下げるように構成されていたが、以下
のようにしてもよい。即ち、イメージセンサの感度は初
期状態では低く設定しておき、各発光素子の点灯を一巡
させながら、受光信号の有無を確認する。そして、受光
信号の出力がなければ、繰り返し発光素子を順繰り点灯
させながら受光信号が出力されるまで感度を高めて行く
ように構成してもよい。その他、本発明は要旨を逸脱し
ない範囲内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の全体を示す斜視図である。
【図2】発光装置及び制御装置を示すブロック図である
【図3】受光信号等を示すタイミングチャートである。
【図4】測定ライン調整手段を示すフローチャートであ
る。
【図5】発光素子の特定手段を示すフローチャートであ
る。
【図6】金属帯板の測定を示す斜視図である。
【図7】発光素子が千鳥状に配列された他の実施例を示
す上面図である。
【図8】調整方向指示部を備えた他の実施例を示す上面
図である。
【図9】光ファイバーケーブルを用いた他の実施例を示
す概略図である。
【図10】制御回路を発光装置内に組み込んだ他の実施
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…イメージセンサ 7…発光素子(点光源) 8…シフトレジスタ(駆動手段) 9…発光素子駆動回路(駆動手段) 10…発光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01N 21/84 - 21/91

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線状の領域を測定するイメージセンサに対
    して、その測定領域を表示するための測定領域表示装置
    において、 複数の点光源が線状に配列されてなり、その配列方向が
    前記測定領域に対して交差するように設置された発光部
    と、 前記イメージセンサが受光状態において、前記各点光源
    を選択的に点灯させる駆動手段と、 前記発光部における点光源の点灯タイミングと前記イメ
    ージセンサの受光信号とに基づき前記測定領域内に位置
    する点光源を特定する光源位置検出手段と、 前記光源位置検出手段によって特定された位置に基づい
    て前記イメージセンサの測定領域を表示する測定領域表
    示手段とを備えたことを特徴とするイメージセンサの測
    定領域表示装置。
  2. 【請求項2】前記測定領域表示手段は、前記発光部を利
    用して構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    イメージセンサの測定領域表示装置。
  3. 【請求項3】前記測定領域表示手段は、前記測定領域を
    所定位置に合わせ込むための前記イメージセンサの調整
    方向を示す調整方向指示部を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載のイメージセンサの測定領域表示装置。
  4. 【請求項4】前記光源位置検出手段は、前記点光源に対
    応して出力される受光信号に応じた受光量を示す受光デ
    ータと、その点光源位置を示す光源位置データとを関連
    づけて格納する記憶部を有するとともに、前記記憶部に
    格納された受光データに基づき、その格納された受光デ
    ータが1個の場合にはその受光データに対応する光源位
    置データから点光源を特定し、格納された受光データが
    複数個の場合には、その受光データのうち最大受光量を
    示す受光データを選択してその受光データに対応する光
    源位置データから点光源を特定し、選択された最大受光
    量を示す受光データが複数個の場合には、各受光データ
    に対応する光源位置データから特定される複数の点光源
    のうち、その中心に位置する点光源を特定する構成とを
    備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項3記載
    のイメージセンサの測定領域表示装置。
  5. 【請求項5】前記受光信号のうち、最初の受光信号に基
    づいて、前記イメージセンサの感度を初期値より下げる
    感度調整手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至請求項4記載のイメージセンサの測定領域表示装
    置。
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