JP2865343B2 - 差動機構 - Google Patents

差動機構

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は専用ではないが特に自動車に使用される差動
機構に関する。
車両に一般に使用されている差動機構は遊星歯車型式
でありかつ一方の車輪が滑りやすい表面、例えば、泥ま
たは氷上にありかつ他方の車輪が牽引力を与えることが
できる固い表面上にあるときに前記一方の車輪が差動機
構に伝達された利用可能なすべての動力を受けるときに
単に空転するよく知られた不利点を有している。
この問題を解決しようとして一方の車輪が他方の車輪
に対して空転する範囲を制限するスリツプ制限差動機構
が従来提案されてきたが、このような差動機構は構造が
より複雑であり、したがつて、製造コストが高くなる。
また、必要なときに差動作用を完全に阻止することが
でき、それにより各々の車輪の速度が同じになることを
保証してそれにより各々の車輪において最大限の利用可
能な牽引力が得られることを可能にするロツク可能な差
動機構が提案されてきた。しかしながら、もしも車両の
使用者が差動機構がロツクされていることを忘れて車両
を任意の時間通常の状態で運転すると、タイヤの異常摩
耗および過大伝動応力が発生する。
差動機構の別の型式が多年にわたつて提案されてきた
が、それらのほとんどは非常に古い特許明細書に開示さ
れたものである。例えば、US−A−1,568,358、US−A
−2,034,318、US−A−2,220,432、GB−A−431,020、G
B−A−117,703およびDE−C−741,812の各明細書を参
照されたい。
前記特許においては、差動機構の各々は入力要素と、
軸線のまわりに回転可能なそれぞれのカム部材を含む2
個の出力要素と、カム面と係合して駆動力を出力要素に
伝達する面を有する複数個のカム従動子とを備え、カム
従動子は入力要素から駆動可能であり、かつ前記出力要
素を相対逆回転させることによりカム従動子を軸線方向
に摺動させるように構成されている。
このような機構は通常非可逆であり、したがつて、駆
動力を他方の出力要素に伝達するように一方の出力要素
の回転をカム従動子を介して伝達することができないよ
うになつている。この方法では、たとえ他方の出力要素
が滑りやすい路面上で空転している車輪と連結されてい
るとしても、駆動力は常に入力要素から出力要素の一方
に伝達される。
前記特許に提案された別の型式の差動機構の構造は極
めてコンパクトではない。例えば、 US−A−2,034,318およびUS−A−2,220,432の各明細
書においては、カム従動子はカム面を構成するみぞの切
削を容易にするために軸線方向に非常に広く構成されて
いる。GB−A−117,703およびDE−C−741,812の各明細
書においては、各々のカム部材はそれぞれのカム従動子
の組と組み合わされた複数個の共心カム面を備えていな
ければならない。この後者の型式のさらに早い時期にな
された提案はDE−A−1,817,553およびFR−A−479,242
の各明細書に開示されている。
GB−A−431,020明細書には、駆動入力要素と、軸線
のまわりに回転可能な2個の出力カム部材とを備え、前
記出力カム部材の各々はジグザグ形または波形に配列さ
れた単一の環状カム面を有し、それにより該出力カム部
材のカム面が相互に向き合う方向に先細になつており、
さらに、駆動入力要素からの駆動力を前記出力カム部材
に伝達するためのカム係合端面を有する複数個のカム従
動子を備え、前記出力カム部材を相対逆回転させること
によりカム従動子を軸線方向に摺動させるように構成さ
れた差動機構が記載されている。この差動機構において
は、カム従動子が半径方向に細長く、しかも出力カム部
材が出力要素の軸線方向に比較的に短く形成されてい
る。それ故に、殊に差動機構の差動中に作用する荷重の
ために半径方向の軸線に関してカム従動子が傾斜するこ
とを阻止する種類の差動機構の場合に、入力要素により
カム従動子を支持する方法がほとんどない。
本発明の一態様の一つの目的はコンパクトであるのみ
でなく、カム従動子部材の支持を改良した差動機構を提
供することである。
本発明は、その第一態様により、駆動入力要素と、軸
線のまわりに回転可能なカム部材を含む2つの出力要素
とを含み、前記各カム部材は、そのそれぞれのカム面の
周面形状が全体として、軸線に向かって収束する截頭円
錐状になされるとともに先細り側が互いに向き合うよう
に配置された、波形または第3図に示す展開図で見たと
きの全体形状がジグザグ形の、単一の環状カム面を有し
ている。さらに、本発明は、入力要素からの駆動力を前
記出力要素に伝達するためのカム係合端面を有する複数
個のカム従動子を有し、前記出力要素を相対的に逆回転
させることによりカム従動子を軸線方向に摺動せしめ、
該カム従動子が軸線方向に細長く形成された構成の差動
機構を提供するものである。
軸線方向に細長いカム従動子を設けることにより、該
カム従動子をそれらの両端部に近い位置で支持して半径
方向の軸線に対して傾斜し難くすることができ、それに
より差動装置のバツクラツシを生ずる傾向を少なくする
ことができる。
また、単一の環状カム面を使用することは、例えば、
カム面が簡単に製造し難いみぞにより形成された米国特
許第2,034,318号および第2,220,432号の場合と比して特
に有利である。また、この単一カム面を使用すること
は、GB−A−117,703、DE−A−1,817,553およびFR−A
−479,242の各明細書に記載の共心カム面の実施例より
も製造上の観点から有利である。
各々のカム従動子はカム面と係合する端面を有する細
長い支柱状に形成することができ、前記端面は比較的に
長い側面において終端している。このようなカム従動子
はカム係合端面が連結棒の下方から突出した隔置された
歯に形成された米国特許第2,034,318号および第2,220,4
32号の各明細書に記載されたカム従動子よりも有利であ
る。後者の場合には、連結棒の軸線方向に歯に作用する
圧縮力が連結棒に周期的な曲げ応力を生じ、これは望ま
しくない。
前記カム従動子は相並んで配置され、カム従動子また
は前記数のカム従動子の側面が近接しまたは相互に係合
するように配置されることが好ましい。
カム従動子をこのように位置決めすることにより、多
数のカム従動子が利用可能なスペースを占有することが
可能になり、かつ隣接したカム従動子が使用中に隣接し
た側面を介して相互にある程度支持しあうことができ
る。多数のカム従動子を使用することにより、入力要素
から伝達された駆動荷重をカムの大部分の面積にわたっ
て作用させることができる。この構成はカム従動子が十
分に隔置されたGB−A−431、020に記載の構成よりも有
利でありかつボールが小さいカム面接触域のみを構成す
るカム従動子として使用されるFR−A−479、242および
GB−A−694、396ならびにGB−A−636、163に記載の構
成よりも有利である。
さらに、最近開発された差動機構がイノプレス・リミ
テッド社により発行されたユーレカ(Eureka)の1988年
1月版に記載されており、その構造はカム従動子の形状
が駆動荷重をカムの大部分の面積にわたって作用するこ
とを助けるようになている。しかしながら、カム係合端
面が終端している側面が比較的短いために、カム従動子
が相互に支持する度合が極めて小さくかつ摩耗しやすい
小さい摩擦面積を形成している。本発明においては、こ
の問題は隣接したカム従動子の前記側面の大部分を該カ
ム従動子の軸線方向の摺動中およびその内部の構成部分
の逆回転中に連続して相互に重なり合うように配列する
ことにより解決することができる。
本発明は、その第2態様により、入力要素と、軸線の
まわりに回転可能な2個の出力要素と、2つのカム部材
とを有し、該カム部材の一方は前記出力要素と共軸をな
す(すなわち、同軸な関係にある)波形の環状カム面を
有しており、さらに、駆動力を該出力要素に伝達するた
めのカム係合面および該カム係合面の間に延びる側面を
有する複数個のカム従動子は相並んで配置され、それに
より隣接したカム従動子の側面が近接して配置され、前
記出力要素を相対逆回転させることによりカム従動子を
軸線方向に摺動せしめて、それにより隣接したカム従動
子の近接した面の大部分が該カム従動子の軸線方向の摺
動中に連続して重なり合うように構成された差動機構を
提供する。
各カム従動子をこのように相互に重なり合うように配
列することにより、該各カム従動子は駆動中にこれと近
接した面の大部分を介してその他のカム従動子を支持す
ることができる。
前記隣接面が使用中に相互に係合しかつ入力要素から
の駆動力がカム面と駆動係合していないカム従動子から
カム面と駆動係合しているカム従動子に伝達されること
が好ましい。この方法により、カム面と駆動係合してい
ないこれらのカム従動子すらも最大限に使用される。
入力を含むことができる入力要素からカム従動子に駆
動力を伝達するための装置を設けることができ、かつこ
のような装置はカム従動子の側面の間または前記部材の
カム従動子の間に介在させることができないようになつ
ている。
本発明は、その第3態様により、入力要素と、軸線の
まわりに回転可能な2個のカム部材とを備え、該カム部
材の一方は出力要素の一方と連結されかつそれらの他方
が他方の出力要素と連結され、前記カム部材は前記出力
要素と共軸をなす波形の環状カム面を含み、さらに、細
長い支柱状の形態を有する複数個のカム従動子を備え、
前記カム従動子はカム面と係合して入力要素からの駆動
力を出力要素に伝達する端面を有し、前記端面は比較的
に長い側面において終端し、該カム従動子は相並んで配
置され、それにより該カム従動子または前記の数のカム
従動子の側面が近接しまたは相互に係合して配置され、
さらに、カム従動子の側面の間に介在させないように配
置された入力要素からカム従動子に駆動力を伝達する装
置を備え、前記出力要素を相対逆回転させることにより
カム従動子を軸線方向に摺動させるように構成された差
動機構を提供する。
この他の態様において、駆動装置をこのように介在さ
せないように配置することにより利用可能な円周方向の
スペース内に最大数のカム従動子を配置することが可能
になる。
各々のカム従動子は該カム従動子の間に間隙を残すた
めに360/nf度またはそれよりも小さい弓形の周囲部分を
有することが好ましい。(ただし、nfはカム従動子の数
とする) カム面とカム従動子のカム係合面とを相互に相対して
付勢すなわち押圧するための弾性装置を設けることがで
きる。この弾性装置は、カム従動子をカム面に対して半
径方向外向きに押圧することができる。
本発明は、その第4態様により、入力要素と、軸線の
まわりに回転可能な2個の出力要素と、2個のカム部材
とを備え、該カム部材の一方は前記出力要素の一方と連
結されかつそれらの他方は他方の出力要素と連結され、
前記カム部材の各々は該出力要素と共軸をなす波形の環
状カム面を有し、それによりカム部材のカム面は相互に
向き合う方向に先細になつており、さらに、カム面とカ
ム係合面とを相互に向き合う方向に押圧してそれにより
カム従動子を先細になつたカム面に対して半径方向に外
方に押圧する弾性装置を備え、前記出力要素を相対逆回
転させることによりカム従動子を軸線方向に摺動させる
ように構成された差動機構を提供する。
この弾性装置はカム面とカム従動子部材とを確実に相
互に係合させることを保証しかつバツクラツシを減少さ
せるために差動機構に予荷重を与えるように配置するこ
とができるので有利である。
この弾性装置は前記一方のカム部材を他方のカム部材
に向かつて押圧するように前記入力要素の一部分と前記
カム部材の一方との間に作用することが好ましい。この
弾性装置は推力軸受を介してカム部材に荷重を作用させ
ることができる。この弾性装置はベルビール座金(すな
わち、皿ばね)の形態に便利よく構成することができ
る。
特に、カム従動子の組立て中にカム従動子を支持する
ために、カム従動子を駆動入力要素に向かつて偏位させ
る支持装置を設けることができる。この駆動入力要素を
介して入力要素からの駆動力がカム従動子に伝達され
る。
本発明は、その第5態様により、入力要素と、軸線の
まわりに回転可能な2個の出力要素と、2個のカム部材
とを備え、該カム部材の一方は前記出力要素の一方と連
結されかつそれらの他方は他方の出力要素と連結され、
前記カム部材は前記出力要素と共軸をなす波形の環状カ
ム面を有し、さらに、駆動力を出力要素に伝達するため
のカム係合面を有する複数個のカム従動子と、入力要素
からの駆動力をカム従動子に伝達する駆動入力要素と、
カム従動子を駆動入力要素に向かつて偏位させる支持装
置とを備え、前記出力要素を相対逆回転させることによ
りカム従動子を軸線方向に摺動させるように構成された
差動機構を提供する。
この支持装置は全体として円筒形の形状に形成しかつ
例えば出力要素と共軸をなすように配置することができ
るばねの形態に構成するのが理想的である。この支持装
置は差動機構の組立て中にカム従動子部材を駆動入力要
素内に保持する作用をすることが好ましい。
駆動入力要素が設けられる場合、該駆動入力要素は内
部にカム従動子が摺動可能に配置される開口部を形成す
るように駆動可能に相互に連結される第1部分および第
2部分を備えることができる。
本発明は、その第6態様により、入力要素と、軸線の
まわりに回転可能な2個の出力要素と、2個のカム部材
とを備え、該カム部材の一方は前記出力要素の一方と連
結されかつそれらの他方は他方の出力部材と連結され、
前記カム部材は前記出力要素と共軸をなす波形の環状カ
ム面を有し、さらに、駆動力を出力要素に伝達するため
のカム係合面を有する複数個のカム従動子と、入力要素
からの駆動力をカム従動子に伝達する駆動入力要素とを
備え、前記駆動入力要素は内部にカム従動子が配置され
る開口部を形成するように駆動可能に相互に連結された
第1部分および第2部分を備え、前記出力要素を相対逆
回転させることによりカム従動子を軸線方向に摺動させ
るように構成された差動機構を提供する。
このような駆動入力要素は駆動入力要素がカム従動子
を受け入れるための軸線方向に貫通したスロツトが形成
された単一の部材を備えたユーレカの論文に示された構
造よりも製造するのが容易である。この明細書に記載さ
れたカム従動子はカム係合端面が形成された細長い本体
を備えているので、本体を対向した端部からスロツト内
に挿入される2個の半部分に製造することが必要であ
る。2個の部分からなる駆動入力要素を使用することに
より、同様な複数個のカム従動子をワンピースとして製
造しかつ駆動入力要素の組立て中に開口部内に配置する
ことが可能になる。
駆動入力要素の第1部分は複数個の半径方向の突起部
を含むことができ、これらの突起部の間にカム従動子を
配置させるようになつている。第2部分は第1部分と共
軸をなすスリーブを備えることができ、半径方向の突起
部がスリーブと駆動可能に係合する。
半径方向の突起部はスリーブのみぞ内に配置すること
ができる。
一実施例においては、カム部材のうちの一方のカム部
材のカム面は他方のカム部材のカム面に向かつて先細に
なつており、かつカム従動子のカム係合面はこれらのカ
ム面と相補的な形状を有し、各々のカム面は他方のカム
面の相互に傾斜した面の数と異なる数の相互に傾斜した
面を有し、カム面の収れん角が異なつており、それによ
り出力要素に伝達されるトルクが出力要素の間の両方の
相対回転方向に対して所望の比で出力要素の間に配分さ
れるようになつている。
本発明は、その第7態様により、入力要素と、軸線の
まわりに回転可能な2個の出力要素と、2個のカム部材
とを備え、該カム部材の一方は前記出力要素の一方と連
結されかつそれらの他方は他方の出力要素と連結され、
かつそれらの他方は他方の出力要素と連結され、前記カ
ム部材は前記出力要素と共軸をなす波形の環状面を有
し、さらに、駆動力を出力要素に伝達するためのカム係
合面を有する複数個のカム従動子を備え、該カム部材の
うちの一方のカム部材の係合面は他方のカム部材のカム
面に向かつて先細になつており、かつカム従動子のカム
係合面はこれらのカム面と相補的な形状を有し、各々の
カム面は他方のカム面の複数個の相互に傾斜した面を有
し、かつカム面の収れん角が異なつており、それにより
出力要素に伝達されるトルクが出力要素の間の両方の相
対回転方向に対して所望の比で出力要素の間に配分され
る差動機構を提供する。
この特徴は適切な収れん角を選択することによりトル
ク配分比を選択することができるので特に有用である。
このようにして、トルク配分比を両方の相対回転方向に
対して実質的に一定に設定することができまたは一方の
比を他方向の比と異なるように設定することができる。
各々のカム部材のカム面は完全な環状のカム面を構成
する少なくとも二つの同一形状の軌道を備えることがで
きそれにより駆動中にカム従動子によりカム面に作用せ
しめられる軸線方向の荷重がカム面に対称に作用してカ
ム部材上に平衡した軸線方向の荷重を生ずるようになつ
ている。
本発明は、その第8態様により、入力要素と、軸線の
まわりに回転可能な2個の出力要素と、2個のカム部材
とを備え、該カム部材の一方は前記出力要素の一方と連
結されかつそれらの他方は他方の出力要素と連結され、
前記カム部材は前記出力要素と共軸をなす波形の環状カ
ム面を有し、さらに、駆動力を出力要素に伝達するため
のカム係合面を有する複数個のカム従動子を備え、各々
のカム部材のカム面は完全な環状のカム面を構成する少
なとも二つの同一形状の軌道を備え、それにより駆動中
にカム従動子によりカム面に作用せしめられる軸線方向
の荷重がカム面に実質的に対称に作用してカム部材上に
平衡した軸線方向の荷重を生じ、前記出力要素を相対逆
回転させることによりカム従動子を軸線方向に摺動させ
るように構成された差動機構を提供する。
カムに非対称の荷重が作用すると、カム部材用の軸受
に余分の荷重が作用するが、前記の二項に述べた差動機
構がこれを回避することを助けるようになつている。
カムの一方の各々の軌道はn組のカム面を有すること
ができ、かつ他方のカム面の各々の軌道はより多数組の
カム面を有している。例えば、一方のカムの各々の軌道
がn組のカム面を有している場合には、他方のカム面の
各々の軌道はn+1組のカム面を有することができる。
各々のカムのカム面の合計組数は偶数であることが好ま
しい。
カム従動子はカムと共軸をなす環形の構成部分を構成
する連続した一系列として配列することができる。
駆動入力要素が設けられる場合には、駆動入力要素は
カム従動子のまわりに円周方向に例えばスリーブの形態
で延びるように構成することができる。
駆動入力要素およびカム従動子部材は突起部およびソ
ケツト装置を介して相互に係合することができる。突起
部およびソケツトは半径方向に先細に形成することがで
きる。ソケツトは軸線方向に延びるみぞの形態に形成す
ることができ、かつ突起部はみぞ内に配置されかつ好ま
しくは細長く形成される駆動ドグを備えることができ
る。
カム部材のカム面が相互に向き合う方向に先細になつ
ている場合には、カム従動子部材のカム係合面はカム面
と相補的な形状に形成することができ、それにより前記
出力部材を従動子部材を介して駆動する間に、従動子部
材を駆動入力要素に向かつて半径方向に外方に押圧する
力が生ずる。
前記カム従動子を半径方向に押圧する力は波形のカム
面において生ずる反力と合体して例えばカム従動子の隅
部を駆動入力要素の実質的に相補的な形状の隅部に押圧
することによりカム従動子の傾斜を阻止する外向きの合
力が生ずる。
各カムの波形面は、多数の相互に傾斜したらせん形の
面を有しており、第3図に示す展開図で見たときの各カ
ムの全体形状はジグザグ形をしている。
一実施例においては、ジグザグ形の面は複数組の相互
に傾斜した面を備え、各々の組の一方の面24は各各の組
の他方の面から異なる角度に傾斜している。
一方のカムの面の数は他方のカムの面の数と異ならせ
ることができる。
カム従動子のカム係合面はそれぞれのカム面と係合さ
せるために各々の端部に二つのらせん形の面を備えてい
る。
各々のカム従動子は半径方向に内側の第1部分と駆動
荷重が伝達される半径方向に外側の第2部分とを含むこ
とができ、前記端面は前記第1部分および第2部分にわ
たつて延びている。この構成により、カム従動子とカム
との間の接触面積をさらに増大し、それにより摩耗特性
を改良することができる。半径方向に外側の第2部分は
先細に形成されかつ入力要素の先細になつた軸線方向の
みぞ内に配置されることが好ましい。半径方向に内側の
第1部分は隣接したカム従動子の第1部分が相互に係合
しまたは近接して配置されるように先細に形成すること
ができる。
入力要素の隔置された部分の間に延びる取外し可能な
ボルトにより駆動力をカム従動子に伝達するために、前
記入力要素からの駆動力を駆動入力要素に伝達すること
ができる。また、別の態様として、駆動入力要素はねじ
山が形成されたスリーブを備えることができ、該ねじ山
によりスリーブが入力要素の一部分にねじ込まれる。後
者の場合には、スリーブは入力要素の前記第1部分から
隔置された入力要素の別の部分に例えば溶接またはボル
ト留めにより駆動可能に固定することができる。このよ
うな構成により、強固でかつ容易に組み立てられる入力
組立体が得られる。
本発明による差動機構の一実施を添付図面について説
明する。
第1図は本発明による差動機構を出力カム部材を通る
断面で裁つた横断面図、 第2図は第1図の差動機構を部分的に破断して示した
端面図、 第3図はカム従動子がカム面の間の所定位置に配置さ
れた状態を示したカム面の展開図、 第4図は第1図から第3図に示した差動機構のカム従
動子の立面図、 第5図は第4図に示したカム従動子の端面図、 第6図は第4図をVI−VI線に沿つて裁つたカム従動子
の横断面図、 第7図は本発明による差動機構用のカム従動子の別の
形態を示した立面図、 第8図は第7図に示したカム従動子の端面図、 第9図は第7図のIX−IX線に沿つて第10図のカム従動
子を裁つた横断面図、 第10図は第7図から第9図に示したカム従動子を使用
した異なる構造形態を有する本発明による別の差動機構
を示した部分横断面図、 第11図は第10図に示した差動機構の部分を大きい縮尺
で示した端面図、 第12図は第10図に示したように構成されしかも第4図
から第6図に示した従動子部材を有する差動機構の上半
分の横断面図、 第13図は第12図に示した差動機構の部分の端面図、 第14図は使用中に荷重が作用する態様を示した第4図
から第6図に示した種類の従動子の図解端面図、 第15図は本発明による差動機構のさらに別の形態の断
面図、 第16図は第15図の差動機構を部分的に横断面で示した
端面図、 第17図はカム面の間の所定位置に配置されたカム従動
子を示した第16図の差動機構のカム面の展開図、 第18図は本発明による差動機構の別の形態の横断面
図、 第19図は第18図の差動機構を部分的に横断面で示した
端面図、 第20図はカム面の間の所定位置に配置されたカム従動
子を示した第19図の差動機構のカム面の展開図、かつ 第21図は相互に異なる角度に傾斜したカム面を有する
各々のカム部材を示した図である。
第1図ないし第6図において、差動機構はピニオン
(図示せず)からの駆動力を既知の態様で受ける冦かさ
歯車12の形態の駆動入力要素10を備えている。かさ歯車
12は駆動入力部材13、14と駆動可能に連結されている。
駆動入力部材13、14は円周方向に隔置されたボルト15に
より相互に連結されている。
2個の出力カム部材16、17は、使用中に、駆動入力部
材13、14の穴18内の軸受(図示せず)を貫通して延びる
出力軸(図示せず)と係合するようにスプラインが施さ
れている(すなわち、キー溝が形成されている)。出力
カム部材16、17は駆動入力部材13、14に対して軸線Aの
まわりに回転可能である。出力カム部材16、17は、それ
ぞれフランジ19、20を有している。フランジ19、20に
は、それぞれ波形カム22、23が形成されている。カム22
は7組の相互に傾斜したらせん形の面24、25から構成さ
れた、第3図に示す展開図で見たときの全体形状がジグ
ザグ形である、環状面を有する(すなわち、歯車の歯が
騒音を減少させるために、しばしば、らせん形に切削さ
れるのと同様に、実際のカム面の各部分はらせん形態を
している。)。カム23もまた、第3図に示す展開図で来
たときの全体形状がジグザグ形である、環状面を有し、
8組の相互に傾斜したらせん形の面26、27から構成され
ている。第1図に示すように、波形のカム面22、23は、
軸線Aに関して同一の角度Pで傾斜しており、これによ
り各カム面はその周面形状が全体として、軸線Aに向か
って収束する截頭円錐状になされるとともに先細り側が
互いに向き合うようように配置されている。
カム22とカム23との間には、15個のカム従動子28が配
置されている。各々のカム従動子28は支柱状の細長い形
態を有しかつ比較的長い側面34、35において終端した2
組の相互に傾斜した端面29、30、32および33を含む。端
面29および30の間の傾斜角Qはカム面24および25の間の
傾斜角と合致し、かつ端面32および33の間の傾斜角Sは
カム面26および27の間の傾斜角と合致している。端面2
9、30および32、33もまた第1図および第4図から明ら
かであるように角度Pで傾斜している。第5図の場合の
ように端から見た場合には、カム従動子を第2図に示す
ように組み立てることができるようにカム従動子が弓形
に形成されていることが理解されよう。各々のカム従動
子はほぼ360/nf度の弓形の円弧部分を有している。(た
だし、nfはカム従動子の数である)しかしながら、所望
されれば、弓形の円弧部分はカム従動子の間に間隙スペ
ース28′(第14図)を残すためにより小さい角度に形成
することができる。
各々のカム従動子28は相互に傾斜した側面37、38(第
14図)を有する(前記突起部を構成する)細長い駆動ド
グ36を含む。駆動ドグ36は円筒形駆動入力要素40の内周
に形成された相補的な形状のみぞ39内に僅かな間隙36a
を保つて配置されている。駆動入力要素40には、ボルト
15が通されて駆動入力要素40を駆動入力部材13、14と駆
動可能に連結している。間隙36aは各々のカム従動子28
の(符号28aで示した)弓形の外周部が駆動入力要素40
の内周面40aと衝接しうることを保証するためにちよう
ど十分な値に設定されている。みぞ39はカム従動子28を
それらの軸線方向端部と少なくとも隣接しかつ好ましく
は図示したようにカム従動子のほぼ全長に沿つて支持し
ている。この構造はGB−A−431,020よりも有利であ
る。
カム従動子の組立ては、第2図および第3図から明ら
かであるように、隣接したカム従動子の側面34、35を相
互に係合するかまたは極めて近接するように配置するこ
とが好ましい。このようにして、カム従動子のために利
用される円周方向のスペースが最大限に使用され、カム
従動子が共に第2図に示すような実質的に連続したコン
パクトな環状の配列を構成している。
カム従動子28の組立てを助けるために、軽量の円形ば
ね28bを使用してカム従動子を駆動入力要素40に向かつ
て半径方向に偏位させることができる。
駆動入力が駆動入力要素40を介して作用せしめられる
ときに、差動機構を有する車両が直線通路を走行してい
ると想定すると、カム従動子は出力部材16、17を等しい
速度で回転させるようにカム22、23の表面に荷重を加え
る。第3図から明らかであるように、駆動荷重がX方向
に作用すると、最も左側のカム従動子の端面30、33はカ
ム面24、26と駆動係合しかつ一つ置きのカム従動子も同
様にカム22、23と駆動係合する。しかしながら、中間の
カム従動子の端面はカム面と駆動係合しない。
カム従動子28により傾斜面24、26に作用した駆動力に
より、第14図に例示したように反力Fが生ずる。カム従
動子の端面が角度Pで傾斜しているために、反力Fの作
用により外向きの力Gが生じ、それにより合力Rが生ず
る。合力Rは端縁Eの半径方向の外側を通り、好ましく
は、駆動ドグ36とカム従動子28の隣接した外周部分40a
との間に隅部C1を形成する交差線(図示せず)をほぼ通
り、または該交差線と隣接する。このようにして、カム
従動子に作用した荷重によりカム従動子が駆動入力部材
40の隅部C2に対して強く押しつけられてそれによりその
端縁Eに対するカム従動子の傾斜が回避される。
差動作用は駆動要素40が静止しておりかつ第3図にお
いてカム22、23に対してJ、Kの方向に逆回転移動を与
えると考えれば、最良に理解することができよう。その
とき、カム面26は左方に移動しかつカム面24は右方に移
動する。カム面26のこのような移動により、組み合わさ
れたカム従動子28がカム22に向かつて軸線方向に移動す
る。もしも両方のカム22、23および駆動入力要素40のす
べてに矢印Jの方向の付加的な回転移動が与えられると
すれば、カム22、23は駆動入力要素40よりもそれぞれ早
い速度および遅い速度で回転する。2個のカム22、23お
よび駆動入力要素40との間の速度差はカム22、23のカム
面の数の差異から生ずる。従動子28とカム22、23との間
には可成りの量の摩擦が生ずるので、他方のカムがすべ
りやすい路面上で空転している車輪と駆動可能に連結さ
れているときですらも、トルクが一方のカムに伝達され
る。この構造は慣用の差動装置よりもはるかに有利であ
る。
一方の車輪を他方の車輪よりも早く回転移動させるこ
とにより、入力トルクが加えられた軸線方向に移動する
カム従動子により作用する荷重のために、組み合わされ
たカムを介してその車輪に加えられる正味のトルクが減
少する。その場合には、他方のカムに加えられる正味の
トルクが増大しかつこれらの正味のトルクの比は角度
Q、Sの値により左右される。角度Q、Sが大きい程、
カム従動子によりカム面に軸線方向の荷重が作用するた
めにカム面における摩擦が大きくなる。角度Q、Sは通
常正面カムがカム従動子を軸線方向に駆動できるように
選択されるが、カム従動子の軸線方向の移動のみでは正
面カムを駆動することができない。しかしながら、所望
されれば、角度Q、Sはある程度の可逆性を与えるよう
に選択することができる。
前述したように、隣接したカム従動子はそれらの側面
34、35が近接するかまたは互いに係合するように配置す
ることができる。側面が相互に係合する場合、カム面と
駆動係合していない任意の従動子28に作用した駆動力F
が該カム従動子に作用した駆動荷重を次の駆動従動子に
相互の係合面を介して伝達するように構成することがで
きる。また、相互係合面を使用することにより、カム従
動子がカムに対して傾斜することをさらに抑制すること
ができる。側面の相互係合は該側面のほぼ全長にわたつ
て生ずるが、この構成は端末部分のみが相互に係合する
ユーレカ(Eureka)の差動機構よりも有利である。
カム従動子によりカムに作用せしめられた軸方向推力
は推力針軸受8を介して入力受材13、14に伝達される。
カム22、23の軸線方向相対位置を調節するためにカム9
を使用することができる。カム従動子28をカム22、23と
確実に係合するように押圧するために、ベルビール(be
lleville)座金(すなわち、皿ばね)9a(第1図に平坦
な形状に圧縮して示した)を配置することができる。ま
た、カム従動子28をカム22、23に押圧することにより、
カム従動子28上に傾斜角Pから生ずる半径方向に外向き
の力Zが生じ、かつ付加的にバツクラツシの減少を助け
る。また、シム9、ベルビール座金9aおよび針軸受8は
以下に記載するその他の差動装置の実施例においてカム
従動子をカムと係合させるように押圧するために使用す
ることができ、かつこれらの実施例において相応した符
号により示されている。
さて、第10図ないし第13図について以下に述べるが、
前述した実施例の部品に相当する部品には同じ符号を付
してある。
第10図においては、第1図および第7図の実施例に設
けられたボルト15が省略されている。駆動入力要素40は
スリーブ53を含む。入力部材13、14はスリーブ53により
一緒に軸線方向に保持されている。スリーブ53はその一
方の端部において入力部材13にボルトで固定されたフラ
ンジ54を有し、スリーブ53の反対側の端部には入力部材
13の円筒形延長部55にねじ込まれるねじ山53aが形成さ
れている。スリーブ53の左側端部にはさら穴53bが形成
されている。さら穴53bは入力部材13を正確に共心をな
すように差し込むことにより位置決めする。
第7図ないし第9図に詳細に示したカム従動子228が
第10図に使用されている。カム従動子228は平面図にお
いてカム従動子28と同じ基本的な形状を有しかつカム面
と係合するための相互に傾斜した端面29、30、32およ
び、33を有している。しかしながら、第8図および第11
図に示したように、各々の従動子の半径方向の内側半部
分228aは第5図の場合のように傾斜した側面34、35を有
し、かつ(半径方向の外側半部分228bを形成する)駆動
ドグ61はスリーブ53のみぞ64内に配置される二つの傾斜
した上側側面62、63を有している。各々のカム従動子22
8には、凹部228cを形成することができる。凹部228cは
カム従動子228の質量を減少させる。
第11図に示したように、駆動ドグ61の側面とみぞ64と
の間には、駆動ドグ61の半径方向の外側面61aがみぞ64
の底部と係合しかつカム従動子228を軸線方向に自由に
摺動させることを保証するために僅小な間隔64aが設け
られている。各々のカム従動子228の弓形の円弧部分は
ほぼ360/nf度とすることができる。ただし、nfはカム従
動子の数とする。それにもかかわらず、実際には、隣接
したカム従動子の間には小さい間隙64′が保たれること
が予想される。
カム従動子228を使用した差動装置の差動中に生じた
合力Rは、カム従動子の傾斜を阻止するために、第11図
に示したように各々のみぞ64の半径方向の内側の隅部64
bのうちの一方の半径方向の外側を通ることが好まし
い。カム従動子228は半径方向により深い端面29、30、3
2、33を備えることができる。それ故に、第10図に示し
たようにカム面(面24を示した)もまた第1図に示した
カム面よりも深く形成することができ、それによりカム
従動子228からの駆動荷重がカムのさらに大きい面積に
わたつて広がつて作用することを助ける。これはかみ合
うカムの表面とカム従動子の表面との間の摩耗を減少さ
せるので有用な特徴である。
また、別の態様として、第12図および第13図に示した
ように、スリーブ53の内周には、第4図ないし第6図に
示したカム従動子28の駆動ドグ36を受け入れるための第
2図のみぞ39と同一形状のみぞ39を形成することができ
る。この差動装置の作動は第1図ないし第9図について
説明した差動と同じである。
第15図ないし第17図においては、第13図の部品に相当
する部品には同じ符号をつけてあり、かつその差異のみ
について説明する。
スリーブ53は軸方向のみぞ72が形成された駆動入力要
素70の外側部分を構成している。一つ置きに形成された
みぞ72が駆動入力要素70の内側部分74を構成するスパイ
ダの脚部73の半径方向の外側端部を受け入れる。駆動入
力要素の内側部分74よび外側部分53はそれらの間に開口
部75を形成している。これらの開口部75内には15個のカ
ム従動子328が摺動可能に収容され、符号75を付した2
個の開口部を通常占有するカム従動子は開口部の形状を
容易に理解できるようにするために省略されている。
各々のカム従動子328は二つの頭部77、78の有する細
長い支柱状の本体76を備えている。頭部77はカム22の同
様な傾斜面24、25と係合するために相互に傾斜した端面
79、80を有し、かつ頭部78はカム23の同様な傾斜面26、
27と係合可能な相互に傾斜した端面82、83を有してい
る。頭部77は側面84、85を有し、かつ頭部78は側面86、
87を有している。隣接した頭部の側面は相互に極めて近
接して配置され、かつ使用中にカム面と駆動力を伝達す
るように係合していないカム従動子はカム面と駆動力を
伝達するように係合している隣接したカム従動子に駆動
荷重を伝達することができる。カム従動子328の半径方
向の外側部分71は脚部73により占有されてないみぞ72内
に摺動可能に配置されている。カム22、23は相互に向き
合う方向に先細になるように軸線Aに対して傾斜した状
態で示していないけれども、これらのカムを傾斜した状
態で先細になるように形成することができる。
第18図ないし第20図においては、前述した図面に示し
た部品に相当する部品には同じ符号をつけてある。
第18図においては、冦かさ歯車12が入力部材13にボル
トにより固定されかつ入力部材13が円筒形駆動入力要素
40に円周方向に隔置されたボルト15aにより固定されて
いる。ボルト15aは第18図に示したように入力要素40の
左端部から延びたねじを切つた軸線方向の穴40a内に配
置されている。入力要素40の右端部にはさら穴40bが形
成されている。さら穴40bは入力要素14の円筒形部分14a
を受け入れかつ該円筒形部分14aと溶接されている。
第18図において、カム22、23の波形面の軸線Aに対す
る傾斜角が異なり、カム22の波形面が角度Vで傾斜し、
かつカム23の波形面が角度Wで傾斜していることは理解
されよう。カム従動子428は同様に傾斜したらせん形の
端面29、30および32、33を有している。端面29、30もま
たカム22のらせん形の面24、25と同一の角度で相互に傾
斜しかつ端面32、33はカム23のらせん形の面26、27と同
一の角度で傾斜している。各々のカム従動子は側面34、
35を有している。隣接したカム従動子の側面はその軸線
方向に最大限に移動するために相互に向き合い、かつ第
14図に示すように配置されることが好ましい。しかし、
カム従動子は軸線方向の最大限の移動にわたつて相互に
係合させることもできよう。このようにして、(第1図
ないし第6図および第11図について前述した態様と同じ
態様で駆動入力要素40のみぞ98に配置された突起部97を
介して駆動される)カム従動子は相互に最大に支持しあ
い、かつ前述しとように、カム面と駆動係合していない
カム従動子は隣接したカム従動子に駆動荷重を伝達する
ことができる。カム22は10個の相互に傾斜した面24、25
を含み、かつカム23は8個の相互に傾斜した面26、27を
含む。各々のカム従動子の弓形の円弧部分は実質的に36
0/nf度またはそれよりも小さい角度をなしている。(た
だし、nfはカム従動子の数とする。) らせん形の面24、25の間の傾斜角はらせん形の面26、
27の間の傾斜角と異なつているので、カム22、23とスプ
ライン係合された(第18図に5、6で示した)出力軸の
間のトルクの配分はカム22、23が反対方向に相対回転し
ているときよりもカム22、23が互いに一方向に相対して
回転するときに異なる。角度VおよびWを適切に選択す
ることにより出力軸に伝達されるトルクの比を要求され
たとおりに相対回転の両方に対してほぼ等しい比を与え
るかまたは各々の方向に異なる比を与えるように選択す
ることができることが判明した。所定の角度V、Wの組
およびカム面の間の傾斜角を使用して一方向におけるト
ルク比と他方向におけるトルク比との間に所定の関係が
いつたん得られると、別の材料を選択することから生ず
るカム面とカム従動子との間の摩擦係数の変化はこの関
係を有意に変更しない。例えば、もしも選択された材料
により各々の方向において4:1のトルク比が得られると
すれば、別の材料を選択した場合に両方の方向に3:1の
トルク比が得られ、したがつて、トルク比の間の関係は
一定に保たれる。
第1図の場合と同様に、また同じ目的のために、シム
9、ベルビール座金9aおよび針軸受8が設けられてい
る。この場合には、ベルビール座金9aは入力部材13に隣
接している。
第20図において、カム23には総組数nの傾斜面26、27
を形成する二つの同一のパターンの軌道が形成されてお
り、各々の軌道はカム面の全長の正確に半分の長さにわ
たつて延びている。各々のカムの軌道は概念的に破線で
連続するように示してある。カム22には、各々が総組数
(n+1)の傾斜面24、25を形成する二つの同一のパタ
ーンの軌道が形成されている。図示の実施例では、カム
23の各々の軌着は4組の傾斜面26、27を形成し、かつカ
ム22の各々の軌道は5組の傾斜面24、25を形成してい
る。このような場合には、18個のカム従動子428が設け
られている。軸線方向に変位可能なカム従動子を使用し
た差動装置の場合には、カムの差動回転によりカムに対
して軸線Aの方向に非対称の軸線方向の荷重が生ずる。
次いで、この非対称の軸線方向の荷重により、出力軸
5、6のための穴18内の軸受18aに余分の荷重が作用す
る。しかしながら、カム面24、25、26、27およびカム従
動子428を第20図に示すように反復したパターンで配列
することにより、軸線方向の荷重がカム22、23に対称に
(この場合には、常に直径方向に対向した位置におい
て)作用する。対称の軸方向の荷重を与えるために、三
つまたはそれ以上の反復パターンを同様な方法で使用す
ることができることは理解されよう。
異なる傾斜角W、Vおよびカム面24、25、26、27およ
びカム従動子428の反復パターンは第1図ないし第17図
に例示した差動機構にも適用することができる。
第21図においては、2個のカム22および23の相互に傾
斜した面24、25および26、27が軸線Aの方向に対して異
なる角度で傾斜した状態を部分的に例示してある。
カム22については、その表面24が軸線Aに関して角度
Jで傾斜し、一方その表面25がより小さい角度Kで傾斜
している。
カム22については、その表面26が軸線Aに関して角度
Mで傾斜し、一方その表面27がより大きい角度Nで傾斜
している。
カム従動子(図示せず)の端面は前述したように該カ
ム従動子が係合するカム面に相補的な形状を有し、かつ
第21図のカムは第1図ないし第20図について説明した差
動機構のいずれにおいても使用することができる。
第21図に示したカムの構成を使用することにより、こ
の差動機構を備えた車両が差動機構を介して一方に運転
されつつあるときには、伝動装置がエンジンを駆動しよ
うとする傾向がある車両のオーバーラン状態にあるとき
よりも異なるトルク比が得られる。第一の状態において
は、車輪は例えばカム面24、28を介して駆動されかつオ
ーバーラン状態においてはカム面25、27を介して駆動さ
れる。
第22図に示したようなカムを設けることにより、車両
を後進方向に運転するよりも前進方向に運転するとき
に、カムの間に異なるトルク配分特性が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベインブリッジ,ウィルフレッド,ニコ ラス イギリス国オーエックス17 2エイエフ オックスフォードシャー,バンベリ ィ,オーバーソープ,スタドル ストン ズ (番地なし) (72)発明者 ヤング,アラステァー,ジョン イギリス国シーブイ8 1ディーダブリ ュ ウオリックシャー,ケニルワース, ラウンズヒル 39 (72)発明者 テムパーリィ,ハリー,デビソン イギリス国ウオリックシャー,レミント ン スパー,ウィットナッシュ,エイボ ン ロード 1 (56)参考文献 特開 昭63−83433(JP,A) 特開 昭52−129124(JP,A) 実公 昭53−39941(JP,Y2) 英国公開431020(GB,A) 欧州公開284329(EP,A1) 米国特許2220432(US,A) 西独国特許741812(DE,C1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 35/04

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線(A)のまわりに回転可能な2つの出
    力カム部材(16、17)であって、該各出力カム部材は複
    数組の互いに傾斜した面(24、25、26、27)を含む波形
    に配列された単一の環状カム面(22、23)を有し、前記
    出力カム部材の一方(16)は該出力カム部材の他方(1
    7)とは異なる組数の前記傾斜した面を有し、前記2つ
    の出力カム部材のカム面(22,23)は、その周面形状が
    全体として、前記軸線(A)に向かって収束する截頭円
    錐状になされるとともに先細り側が互いに向き合うよう
    に配置されている、2つの前記出力カム部材と、 軸線方向の細長い複数のカム従動子(28、228、428)で
    あって、前記出力カム部材のカム面に係合する端面(2
    9、30、32、33、77、78、79、80)を有し、前記出力カ
    ム部材を相対逆回転させることにより軸線方向に摺動す
    るように配置された前記カム従動子と、 前記カム従動子(28、228、328、428)に係合する駆動
    入力要素(40、70)であって、前記カム従動子を摺動可
    能に支持して該カム従動子を前記出力カム部材に相対的
    に円周方向に動かす前記駆動入力要素とを有する差動機
    構において、 前記駆動入力要素(40、70)は各カム従動子(28、22
    8、428)の半径方向外側部分(36、61、97)に係合して
    該各カム従動子を前記出力カム部材(16、17)に相対的
    に円周方向に動かすようになっており、 前記カム従動子(28、228、328)は該各カム従動子の側
    面(34、35)がその隣接するカム従動子の側面(34また
    は35)に接触するか又は近接するように互いに並置され
    ており、 前記出力カム部材(16、17)が前記カム従動子(28、22
    8、328、428)を介して駆動されるとき、前記カム従動
    子を前記駆動入力要素(40、70)に向かって外向きに滑
    動可能に付勢する力(G)が発生するようになっている
    差動機構。
  2. 【請求項2】前記出力カム部材(16、17)が相対回転す
    る間に、隣接した前記カム従動子(28、228、428)の側
    面(34、35)の大部分がその軸線方向の摺動運動中に連
    続して相互に重なり合うことを特徴とする請求項1に記
    載された差動機構。
  3. 【請求項3】隣接した前記側面(34、35)が使用中に相
    互に係合し、前記駆動入力要素(40)からの駆動力が前
    記カム面(22、23)と駆動係合していないカム従動子か
    ら、前記カム面(22、23)と駆動係合しているカム従動
    子に伝達されることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載された差動機構。
  4. 【請求項4】前記カム面(22、23)と前記カム従動子
    (28、228、328、428)のカム係合面(29、30、32、3
    3、77、78、79、80)を相互に向き合う方向に付勢する
    ための弾性装置(9a)を設けたことを特徴とする請求項
    1から請求項3までのいずれか1項に記載された差動機
    構。
  5. 【請求項5】前記弾性装置(9a)は前記カム従動子(2
    8、228、428)を前記カム面(22、23)に対して半径方
    向外向きに付勢する傾向することを特徴とする請求項4
    に記載された差動機構。
  6. 【請求項6】前記弾性装置(9a)が駆動入力部材(14)
    と前記出力カム部材の一方の間に作用して前記出力カム
    部材の一方を該出力カム部材の他方に向けて付勢するこ
    とを特徴とする請求項5に記載された差動機構。
  7. 【請求項7】前記弾性装置(9a)は推力軸受(8)を介
    して荷重を前記出力カム部材(17)に加えることを特徴
    とする請求項6に記載された差動機構。
  8. 【請求項8】前記弾性装置が皿ばねであることを特徴と
    する請求項4から請求項7までのいずれか1項に記載さ
    れた差動機構。
  9. 【請求項9】前記カム従動子(28)を前記駆動入力要素
    (40)に向けて偏倚させるための弾性支持装置(28b)
    を設けたことを特徴とする請求項1から請求項8までの
    いずれか1項に記載された差動機構。
  10. 【請求項10】前記支持装置が前記出力カム部材(16、
    17)と同軸な関係にあるばね(28b)であることを特徴
    とする請求項9に記載された差動機構。
  11. 【請求項11】前記駆動入力要素(70)が内部にカム従
    動子(328)が摺動可能に配置される開口部(75)を形
    成するように駆動可能に相互に連結された第1部分(7
    4)および第2部分(53)を有することを特徴とする請
    求項1から請求項10までのいずれか1項に記載された差
    動機構。
  12. 【請求項12】前記第1部分(74)が複数個の半径方向
    の突起部(73)を含み、該突起部の間に前記カム従動子
    を配置したことを特徴とする請求項11に記載された差動
    機構。
  13. 【請求項13】前記第2部分が前記第1部分と同軸な関
    係にあるスリーブ(53)を有し、半径方向の前記突起部
    (73)が前記スリーブ(53)と駆動可能に係合すること
    を特徴とする請求項12に記載された差動機構。
  14. 【請求項14】半径方向の前記突起部(73)が前記スリ
    ーブ(53)のみぞ(72)内に配置されたことを特徴とす
    る請求項13に記載された差動機構。
  15. 【請求項15】前記カム面(22、23)の収れん角(W、
    V)が異なり、それにより前記出力カム部材(16、17)
    に伝達されるトルクが該出力カム部材(16、17)間の両
    相対回転方向に対して所望の比で該出力カム部材間に配
    分されることを特徴とする請求項1から請求項14までの
    いずれか1項に記載された差動機構。
  16. 【請求項16】前記出力カム部材の一方(22)が該出力
    カム部材の他方(23)より2つ多い複数組の傾斜面を有
    し、前記各出力カム部材が、完全な環状カム面(22、2
    3)を構成する直列に配置された2つの同一軌道区域を
    有し、それにより、駆動中に前記カム従動子(428)に
    より前記カム面に加えられる軸線方向の荷重が前記カム
    面に対称に加えられて前記出力カム部材上に平衡した軸
    線方向の荷重が生じることを特徴とする請求項1から請
    求項15までのいずれか1項に記載された差動機構。
  17. 【請求項17】一方の前記カム面(22)の各軌道区域が
    n組の傾斜したカム面(24、25)を有しかつ他方の前記
    カム面(23)の各軌道区域がより多数の傾斜したカム面
    (26、27)を有することを特徴とする請求項16に記載さ
    れた差動機構。
  18. 【請求項18】前記駆動入力要素(40、70)および前記
    カム従動子(28、228、428)が突起部(36、61、97)お
    よびみぞ装置(39、64、98)を介して相互に係合するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項17までのいずれか1
    項に記載された差動機構。
  19. 【請求項19】前記突起部(36、61、97)および前記み
    ぞ装置(39、64、98)が半径方向に先細になっているこ
    とを特徴とする請求項18に記載された差動機構。
  20. 【請求項20】波形の前記環状カム面(22、23)は多数
    のらせん形の面(24、25、26、27)を有し、該環状カム
    面を展開したときの全体形状がジグザグ形であることを
    特徴とする請求項1から請求項19までのいずれか1項に
    記載された差動機構。
  21. 【請求項21】前記らせん形の面が複数組の相互に傾斜
    した面(24、25、26、27)を有し、各組の一方の面が各
    組の他方の面から異なる角度に傾斜していることを特徴
    とする請求項20に記載された差動機構。
  22. 【請求項22】前記カム従動子(28、228、428)のカム
    係合面(29、30、32、33)がそれぞれのカム面(24、2
    5、26、27)と係合するために各端部に形成された2つ
    の傾斜したらせん形の面を有することを特徴とする請求
    項1から請求項21までのいずれか1項に記載された差動
    機構。
  23. 【請求項23】前記各カム従動子(228)が半径方向に
    内側の第1部分(228a)と、駆動荷重が伝達される半径
    方向に外側の第2部分(228b)とを有し、前記カム係合
    端面(29、30、32、33)が前記第1部分および前記第2
    部分の両方にわたって延びていることを特徴とする請求
    項1から請求項22までのいずれか1項に記載された差動
    機構。
  24. 【請求項24】半径方向に外側の前記第2部分(228b)
    が半径方向外向きに先細になっておりかつ前記駆動入力
    要素(40)の先細になった軸線方向のみぞ(64)内に摺
    動可能に配置されたことを特徴とする請求項23に記載さ
    れた差動機構。
  25. 【請求項25】前記カム従動子(28)に駆動力を与える
    ために、前記入力要素(10)からの駆動力が取外し可能
    なボルト(15a、15a)を介して前記駆動入力要素(40)
    に伝達されることを特徴とする請求項1から請求項24ま
    でのいずれか1項に記載された差動機構。
  26. 【請求項26】前記駆動入力要素(40)はねじ山(53
    a)が形成された部材(53)を有し、前記ねじ山(53a)
    により前記駆動入力要素(40)が2つの隔置された入力
    部分(13、14)の少なくとも一方にねじ込まれることを
    特徴とする請求項1から請求項25までのいずれか1項に
    記載された差動機構。
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