JP2864788B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2864788B2
JP2864788B2 JP12543291A JP12543291A JP2864788B2 JP 2864788 B2 JP2864788 B2 JP 2864788B2 JP 12543291 A JP12543291 A JP 12543291A JP 12543291 A JP12543291 A JP 12543291A JP 2864788 B2 JP2864788 B2 JP 2864788B2
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写方式の電子写真法
・静電記録法・磁気記録法等の従来公知の適宜の作像手
法を採択した複写機・プリンタ・マイクロフィルムリー
ダプリンタ・ディスプレイ装置等の画像形成装置に関す
る。
【0002】更に詳しくは、画像担持体とニップ部を形
成する転写部材を有し、このニップ 部で画像担持体から
転写材へトナー像を転写する方式の画像形成装置に関す
る。
【0003】
【従来の技術】図3は上記のような画像形成装置の一例
の概略構成を示している。本例の画像形成装置は転写式
の電子写真法を採択したレーザープリンタである。
【0004】1は第1の画像担持体としての回転ドラム
型の電子写真感光体である(以下、感光ドラムと記
す)。この感光ドラム1は矢示aの時計方向に所定の周
速度(プロセススピード)をもって回転駆動(面移動)
される。回転駆動された感光ドラム1は1次帯電器2に
よりその外周面が一様に所定の極性に帯電処理される。
【0005】次いで、その帯電処理面にレーザービーム
スキャナ15により、不図示の画像読取り装置・コンピ
ュータ・ワードプロセッサ等のホスト装置からの出力画
像情報(時系列電気デジタル画素信号)に対応する変調
レーザービーム走査露光5を受け、レーザービームの照
射を受けたドラム面部分の帯電電荷が減衰してドラム面
に目的画像の静電潜像が順次に形成(情報書き込み)さ
れていく。
【0006】レーザービームスキャナ15において、3
はレーザー、4はポリゴンミラー、4aは反射ミラーを
示している。ポリゴンミラー4は感光ドラム1の周速に
応じた所定の回転スピードで回転し、レーザー3は所定
の周波数(以後、画像クロックと称する)で点滅するこ
とにより、所定の解像度を達成している。解像度の単位
としては1インチ当りの単位画素数をdpi 値[dots per
inch ]として例えば300 dpi 等と表示することが多
い。因に、これは300/25.4=12[本/mm ]の解像度と同
義である。その形成静電潜像は現像器6により現像剤粒
子(以下、トナーと記す)で顕像7されていく。
【0007】一方、カセット8内に収納した第2の画像
担持体としての転写紙10のスタックから最上位の転写
紙が給紙ローラ9により1枚宛繰り出し給送され、感光
ドラム1上の可転写像である顕像7と所定に同期取り
(感光ドラム1の回転角とタイミング合せ)されて感光
ドラム1と転写部材13との圧接部である転写ニップ部
nに送り込まれ、感光ドラム1面側の顕像7が転写紙1
0の面に順次に転写7aされる。像転写7aを受けた転
写紙10は不図示の像定着器へ搬送される。像転写後の
感光ドラム1面はクリーナー14により転写残りトナー
等の除去を受けて清掃され、繰り返して画像形成に供さ
れる。
【0008】転写部材13は芯金13aの外周に導電性
の弾性体層13bを形成した回転ローラ型(以下、転写
ローラと記す)が一般的であり、感光ドラム1に不図示
の付勢手段で所定の圧力をもって押圧され、感光ドラム
1の回転に順方向の矢示bの反時計方向に回転する。ま
た電源Eにより所定のバイアス電圧が印加される。
【0009】而して、この転写ローラ13による転写紙
10の感光ドラム1に対する押圧力と、転写ローラ13
に対して印加したバイアス電圧によって転写ニップ部n
において感光ドラム1面側の顕像7が転写紙10面側に
順次に転写7aされていく。7aは転写紙10面側に転
写された顕像を示している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の画像形
成装置においては以下に述べる問題点があった。
【0011】(A)印字位置のズレ 給紙ローラ9により繰り出された転写紙10は感光ドラ
ム1と転写ローラ13との間に挟まれて搬送されるの
で、このときの押さえ込み力が強ければ紙搬送は安定す
る。このためには転写ローラ13の弾性体層13bがあ
る程度硬い方が好ましい。しかしながら、画質面からは
硬度が高いとニップnが十分形成されず当接部の線圧が
高くなるために転写不良を生じたり、図4の(a)のよ
うな適正な転写画像に対して(b)に示す様な画像の中
央部分のトナーの転写が悪くなる、いわゆる「中抜け」
7bを生じ易くなる。このため画質的には弾性体層13
bの硬度はAsker−Cにて35゜以下(好ましくは
30゜以下)、押圧は総圧で500g〜3000g程度
であることが望ましく、この結果として転写紙のたわみ
や定着装置(不図示)などが転写紙に与える外力に対し
て転写紙を十分に押さえ込むことが困難になり、転写紙
10の搬送が不安定となって印字位置がズレ画像の倍率
や平行性といった印字位置精度に不良を生じ易くなる。
【0012】(B)OHP紙での中抜け発生 感光ドラム1側の顕像7を転写紙10に転写する際に転
写ローラ13が顕像トナーを感光ドラム1に押しつける
ため、特にオーバーヘッドプロジェクタ用のトランスペ
アレンシー(以下、OHP用紙と記す)を用いたときに
前述の中抜け現象を顕著に発生する。
【0013】上記の(A)・(B)の問題のうち、
(B)の問題即ちOHP用紙における中抜けの問題は
写ニップ部nにおいて転写ローラ13を感光ドラム1の
周速よりも大きい周速で駆動してOHP用紙に感光ドラ
ム1に対して速いスリップ(転写ニップ部nにおいてO
HP用紙の搬送速度が感光ドラム1の周速より速い状
態)を生じさせればよいことが判明している。
【0014】これは転写紙10としてOHP用紙を用い
た場合、該OHP用紙の表面の摩擦係数が小さいために
該OHP用紙10感光ドラム1に対して遅いスリップ
(転写ニップ部nにおいてOHP用紙の搬送速度が感光
ドラム1の周速より遅い状態)を生じて実質的にOHP
用紙10の転写ニップ部n内での搬送速度が感光ドラム
1、つまりその上に担持されている顕像7の移動速度よ
りも遅くなり「中抜け」が生じるのを、転写ローラ13
を速く回すことにより速いスリップとして遅いスリップ
が起きぬようにして「中抜け」を防ぐものである。
【0015】ところが、この様に感光ドラム1に対して
転写ローラ13の周速を相対的に速くすると、転写ロー
ラ13と感光ドラム1の間で転写紙10を安定保持する
ことがより困難となり、そのため(A)で述べた印字位
置精度がより不安定となることが判明した。
【0016】本発明は上述の印字位置精度を安定させな
がら、かつ使用する転写紙10がOHP用紙の様な場合
でも「中抜け」を生じさせずに良好な転写性を得ること
を目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0018】 (1)画像担持体と、この画像担持体とニップ部を形成
し、このニップ部で前記画像担持体から転写材へトナー
像を転写する転写部材と、前記ニップ部へ転写材を搬送
する搬送手段と、を有する画像形成装置において、 前記
ニップ部において前記転写部材の周速をVTr、前記画像
担持体の周速をVp 、前記搬送手段の周速をVReg とし
たとき、 VTr>VReg >Vp であり、 前記搬送手段が転写材を挟持する総圧を前記転
写部材と前記画像担持体が転写材を挟持する総圧よりも
大きくしたことを特徴とする画像形成装置。 (2)前記転写部材の周速VTrは前記搬送手段の周速V
Reg の110%以下であることを特徴とする(1)の画
像形成装置。 (3)前記転写部材の周速VTrは前記搬送手段の周速V
Reg の102%以上であることを特徴とする(1)の画
像形成装置。 (4)前記搬送手段が転写材を挟持する総圧は前記転写
部材と前記画像担持体が転写材を挟持する総圧の2倍以
上であることを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか
の画像形成装置。 (5)前記転写部材は転写ローラであることを特徴とす
る(1)乃至(4)のいずれかの画像形成装置。
【0019】〈作 用〉 .印字位置精度の向上 「VTr>VReg 」とすることで、転写材は転写部材と搬
送手段間で引っ張られ 、この間でたるみがなくなる(転
写材にバックテンションが作用)。また搬送手段が転写
材を挟持する総圧を転写部材と画像担持体が転写材を挟
持する総圧よりも大きいことで、VTr>VReg であって
も転写材拘束力のより強い搬送手段で転写材の搬送を支
配することが可能となる。この場合、転写部材はニップ
部において転写材の裏面をスリップ回転している。 した
がって、転写材の搬送速度Vs は転写材拘束力の強い搬
送手段の周速VReg に規定されてVs ≒VReg となる。
この結果、転写材搬送が安定化し、印字位置精度を向上
させることができる。 .OHP紙での中抜け画像の発生防止 ニップ部nにおける転写材の搬送速度Vsと画像担持体
の周速Vp との関係において、i)「Vs >Vp 」の場
合と、ii)「Vs <Vp 」の場合とで、転写材は画像担
持体に対してスリップを生じる。 i)の場合は転写材は
画像担持体に対して「速度の速いスリップ」であり、i
i)の場合は転写材は画像担持体に対して「速度の遅い
スリップ」である。 そして、i)の速度の速いスリップ
の場合には、転写材がOHP用紙であっても中抜け画像
の発生が防止されるのであるが、ii)の速度の遅いスリ
ップの場合には転写材として特にOHP用紙を用いたと
きに中抜け現象を顕著に生じてその防止はできない。
発明の場合は、で述べたように、転写材の搬送速度V
s は搬送手段の周速VReg に規定Vs ≒VReg され、そ
して「VTr>Vp 」かつ「VReg >Vp 」であること
で、ニップ部における転写材の搬送速度Vs は画像担持
体の周速Vp との関係において「Vs >Vp 」となる。
即ち、ニップ部に於て転写材は画像担持体に対して[速
度の速いスリップ」を生じることで、転写材がOHP用
紙であっても画像担持体面側のトナー像は中抜けなく転
写材面側に転写される。 かくして、印字位置制度を安定
させながら、かつ使用する転写材がOHP用紙の様な場
合でも「中抜け」を生じさせずに良好な転写性を得るこ
とができる。
【0020】
【実施例】<実施例1> 図1において、1・10・13は夫々前述図3の画像形
成装置における、第1の画像担持体としての感光ドラ
ム、第2の画像担持体としての転写紙、及び転写部材と
しての転写ローラである。また11・12は転写紙10
を挾持して保持するための部材で、本実施例では画像の
位置合せのためのタイミング合わせを行なうレジストロ
ーラ対を兼ねている。本例の場合、このレジストローラ
対11・12が転写紙10を感光ドラム1に向けて搬送
する搬送系の搬送方向下流側の最終の搬送手段に相当す
る。
【0021】Vp は感光ドラム1の周速、VTrは転写ロ
ーラ13の周速、VReg はレジストローラ11の周速を
示し、それぞれ感光ドラム1の半径RD 、転写ローラ1
3の半径RTr、レジストローラ11の半径RReg と下記
の関係にある。
【0022】 Vp =RD ×ωD … VTr=RTr×ωTr … VReg =RReg ×ωReg … ここでωD は感光ドラム1の回転角速度、ωTrは転写ロ
ーラ13の回転角速度、ωReg はレジストローラ11の
回転角速度である。
【0023】また、転写紙10のスピードをVs とす
る。ここでまず、 Vp =VTr=VReg とすると、レジストローラ対11・12や感光ドラム
1、転写ローラ13に十分な搬送力がある場合、転写紙
10はVs =Vp のスピードで安定して搬送される。し
かしレジストローラ対11・12がない場合やレジスト
ローラ対11・12による転写紙の保持力が不十分な場
合、あるいは感光ドラム1の表面と転写紙10との間の
摩擦力が弱い場合、または転写ローラ13の硬度がやわ
らかい場合などにおいては、各々の搬送力に差異が生じ
て転写紙10の搬送が不安定となり印字精度が悪化す
る。更に、転写紙10としてOHP用紙を用いた場合は
転写ローラ13のニップn部にて前述したように遅い
リップを生じ、即ちVs <Vp となって「中抜け」が発
生する。
【0024】これに対し VTr>VReg とすることで、転写紙は転写ローラ13とレジストロー
ラ対11・12間で引っ張られ、この間でたるみがなく
なり、より拘束力の強いレジストローラ対11・12に
紙の搬送を支配する事が可能となる。この結果紙搬送が
安定化し、印字精度を向上させることが出来る。またこ
のとき、 VTr>Vp となる様に転写ローラ13と感光ドラム1のスピードを
設定してやることで、OHP用紙の「中抜け」も防止す
る事が出来る。即ち、転写材10の搬送速度Vsは搬送
手段であるレジストローラ対11・12の周速VReg に
規定Vs ≒VRegされ、そしてVTr>Vp かつVReg >
Vp であることで、転写ニップ部nにおける転写材10
の搬送速度Vs は感光ドラム1の周速Vp との関係にお
いてVs >Vp となり、転写ニップ部nに於て転写材1
0は感光ドラム1に対して速度の速いスリップを生じる
ことで、転写材10がOHP用紙であっても感光ドラム
1側のトナー像は中抜けなく転写材面側に転写される。
【0025】(実験例) 感光ドラム1としてアルミニウムシリンダ上に有機感光
体(OPC)を塗布して外径30.0mm(即ち、半径R
D =15.0mm)としたものを用い、1回転/sec で駆
動し、周速94.2mm/sec とした。1次帯電器2によ
り、暗部電位(VD )を−600Vとし、レーザー3に
よる露光5を付与して、明部電位(VL)が−100V
となるようにした。現像器6により、体積平均粒径6μ
m のトナーを明部に付着させる反転現像を行ない顕像7
を形成した。
【0026】転写ローラ13としては半径RTrが略10
mm、硬度がAsker−Cにて24゜の発泡EPDMゴ
ムを用い、感光ドラム1に対して総圧F1=1500g
で加圧した。このとき転写ローラ13のニップnは約3
0mmとなった。また、レジストローラ対11・12とし
ては、半径RReg が略7mmの金属ローラ11に半径R1
2が略8mm硬度がJIS−Aで55゜のクロロプレンゴ
ム12を従動で圧接したものを用いた。
【0027】この様な条件でレジストローラ対11・1
2の加圧力の総圧F2と転写ローラ13の加圧力の総圧
F1の比を1.0〜3.0に変化させ、かつ転写ローラ
13の周速VTrと、レジストローラ11の周速VReg の
比を双方の直径を微調整して98%〜106%まで振っ
た場合の印字安定性を調べた。結果を表1に記す。
【0028】 表1 F2/F1 VTr/VReg 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 0.98 × × × × × × 1.00 × × △ △ △ △ 1.02 × △ ○ ○ ○ ○ 1.04 × △ ○ ○ ○ ○ 1.06 × △ ○ ○ ○ ○ 表1において、「×」は画像の伸びちぢみが不安定で、
平行性も悪い場合であり、「△」は耐久により伸びちぢ
み、平行性が安定しないレベル、「○」は数千枚の通紙
でも安定しているレベルを表わす。
【0029】表1から、印字精度を安定化するためには
F2/F1を2倍以上として保持力を確保し、かつ転写
ローラ13をレジストローラ対11・12に対して10
2%以上の速度で回転させれば良いことが判る。実験で
は、106%まで良好な結果が得られたが、あまり速く
回しすぎると転写紙10を引っぱりすぎて好ましくな
く、110%程度が上限である。
【0030】次にF2/F1=3.0、VTr/VReg =
1.02に固定して、転写ローラ周速VTrと、感光ドラ
ム1の周速Vp の比を98%〜106%まで変化させた
結果を表2に記す。
【0031】 表2 VTr/Vp 0.98 1.00 1.02 1.04 1.06 1.08 中抜け × × △ ○ ○ ○ 表2において、「×」はOHP用紙と普通紙が共に中抜
けを生じる場合、「△」はOHPシートのみ中抜けを生
じる場合、「○」は中抜けのない場合を示す。なお、V
Reg とVp の関係はレジストローラ対11・12が転写
紙10を強く拘束している場合、即ちVs VReg の場
合はVReg /Vp ≧1.00であるのが中抜け防止に対
し望ましい。
【0032】(変形例) 「中抜け」は転写紙が感光ドラム1に進入する角度によ
っても影響がある。本実施例では図1の様に転写ローラ
13のニップnの中心からの接線Lよりも上方から転写
紙10を進入させる様にレジストローラ対11・12を
配する事により、転写紙10を先に感光ドラム1に当接
させる様に配慮している。これにより、感光ドラム1と
レジストローラ対11・12の間で転写紙10を引き合
った際に「中抜け」防止効果は一層良好となり、画像ト
ビチリや転写効率を改善することも可能となる。
【0033】これに対し図2は転写紙10を転写ガイド
16・17によって感光ドラム1に先に当接させる例を
示すものでこの様に構成すればレジストローラ対11・
12の位置が接線Lより下方であっても転写紙10を感
光ドラム1に先に当接出来、設計の自由度を拡げること
が可能となる。
【0034】<実施例2> 前述の実施例1において、VTR/Vp を大きくしていく
と、転写紙10上の画像が伸びてゆくことがある(これ
はレジストローラ対11・12の転写紙保持力が十分で
あればレジストローラに支配されて頭打ちとなる)。
【0035】本実施例ではVReg /Vp >1.00であ
る場合や、VReg /Vp ≦1.00であってもVTr/V
p 自体が大きい場合などに生じる画像伸び(Vs >Vp
)の弊害を防止するもので、感光ドラム1上に形成さ
れる顕像7の周方向に見た倍率を1.00よりも小さくし、
転写後の転写紙10上の画像の伸びを補正するものであ
る。これを実現するには、露光5のレーザー光走査ピッ
チを密にすれば良く、以下のような具体実施例が挙げら
れる。
【0036】 (イ)ポリゴンミラー4の回転数アップ ポリゴンミラー4の回転速度R(回/分)は、走査分解
能をD(dpi :1インチ当りのドット数)と、プロセス
スピード又は感光ドラム1の周速Vp(mm/sec)と、ポリ
ゴンミラー4の面数N(面)と、以下の式で関連付けら
れる。
【0037】 R=(60/25.4 )×Vp ×(D/N) … 式で与えられるRを用いるとき感光ドラム1上の顕像
7の周方向倍率は1.00になる。そこで例えば、感光ドラ
ム1に対し転写紙10がA4サイズで2mm伸びているよ
うな場合、ポリゴンミラー4の回転数を0.993 Rとすれ
ば、顕像7の周方向倍率は0.993 となり、タテ送りのA
4サイズ画像の場合、先端から後端で 297×(1−0.993)=2[mm] 縮んだ顕像7が得られる。このとき、感光ドラム1の長
手方向の倍率は 1/0.993=1.007「倍」 となり伸びるので1画素当りのレーザー3の点灯時間を
通常の設定の0.993 倍にして(換言すれば画像クロック
を1.007 倍にして)伸びを補正するのが良い。
【0038】 (2)感光ドラム1の回転速度Vp のダウン 上記(1)で得られる顕像7の周方向倍率を1.00以下と
する効果は、感光ドラム速度Vp をポリゴン回転数Rに
対して相対的に低下させることで得られる。つまり、前
記の実施例1のVp に対して、0.993 Vp のプロセスス
ピードとすることにより、式で得られるRを用いて顕
像7の周方向倍率を0.993 倍とすることが出来る。
【0039】感光ドラム1の回転速度Vp を小さくする
方法としては、前記の式により、 (a)感光ドラム1の回転角速度ωD を小さくするか、 (b)感光ドラム1の半径RD を小さくするか、 のいずれかの方法によれば良い。
【0040】このとき、感光ドラム1・転写ローラ13
・レジストローラ11がそれぞれギヤ等で連結して駆動
されている場合は、ωReg /ωD はそれぞれ定数になる
ので(a)のように感光ドラム1の回転角速度ωD を小
さくする場合はωTr・ωRegも連動して小さくなり、転
写ローラ13の半径RTrやレジストローラ11の半径R
Reg は実施例1と比べて変更はない。
【0041】一方(b)のように感光ドラム1の半径R
D を小さくしてVp を小さくする場合は感光ドラム1・
転写ローラ13・レジストローラ11がギヤ等で連結し
て駆動されているときには、転写ローラ13の半径RT
r、レジストローラ11の半径RReg を、RD の減少に
応じて各々小さくする必要がある。
【0042】 (a)のように感光ドラム1の回転角速度ωD を小さく
する例としては、実施例1においてはωD =2π[rad/
sec ]であるが、これを ωD =2π×0.993 =1.986 π[rad/sec] とし、他はそのままとすれば良い。
【0043】 (b)のように感光ドラム1の半径RD を小さくする例
としては、実施例1において、 感光ドラム1の半径RD を 15.0×0.993 =14.895 [mm] とし、転写ローラ13の半径RTr、レジストローラ11
の半径RReg を各々最適化してやれば良い。
【0044】一例として VTr/VReg =1.02 VTr/Vp =1.04 とするためには、 転写ローラの半径RTr =10.0 ×0.993 ×1.04=10.327 [mm] レジストローラ11の半径RReg =7.0 ×0.993 ×1.04/1.02=7.087[mm] などとしてやれば良い(但し、RD =15.0mm、RTr=1
0.0mm、RReg =7.0mm のときが等速系、即ちVp =VT
r=VReg であるものとする)。
【0045】以上の方法に依るとき感光ドラム1の長手
方向の倍率はポリゴン回転数Rが式のとおりなので、
1.00のままであり、画像クロックも通常どおりに設定す
れば良い。
【0046】以上の説明では、転写紙10をほぼ水平方
向に搬送する例を示したけれども、本発明は上から下、
又は下から上へと転写紙10を垂直搬送する経路に転写
ローラ13を配置する場合にも適用できることは言うま
でもない。
【0047】転写部材が、転写ベルト、その他の転写用
回転体もしくは回動体、面移動体の場合でも同様の効果
を得ることができる。
【0048】また、第1の画像担持体も回転ドラム型に
限らず、回動ベルト型や走行ウエブ型等にすることもで
きる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
像担持体とニップ部を形成する転写部材を有し、このニ
ップ部で画像担持体から転写材へトナー像を転写する方
式の画 像形成装置について、印字位置精度を向上させな
がら、かつ使用する転写紙がOHP用紙の様な場合でも
中抜けを生じさせずに良好な転写性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例の転写装置の説明図
【図2】 変形例装置の説明図
【図3】 画像形成装置の一例の概略構成図
【図4】 (a)・(b)は夫々正常な転写画像と、中
抜けを生じている転写画像の説明図
【符号の説明】
1 第1の画像担持体としての感光ドラム 3 レーザー 4 ポリゴンミラー 6 現像器 7 顕像 8 転写紙カセット 10 第2の画像担持体としての転写紙 11・12 搬送手段としてのレジストローラ対 13 転写部材としての転写ローラ 16・17 転写ガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 耕一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−148680(JP,A) 特開 平2−284170(JP,A) 特開 昭63−202541(JP,A) 特開 平2−213882(JP,A) 特開 昭63−58387(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/16 103

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像担持体と、この画像担持体とニップ
    部を形成し、このニップ部で前記画像担持体から転写材
    へトナー像を転写する転写部材と、前記ニップ部へ転写
    材を搬送する搬送手段と、を有する画像形成装置におい
    て、 前記ニップ部において前記転写部材の周速をVTr、前記
    画像担持体の周速をVp 、前記搬送手段の周速をVReg
    としたとき、 VTr>VReg >Vp であり、 前記搬送手段が転写材を挟持する総圧を前記転写部材と
    前記画像担持体が転写材を挟持する総圧よりも大きくし
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記転写部材の周速VTrは前記搬送手段
    の周速VReg の110%以下であることを特徴とする請
    求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記転写部材の周速VTrは前記搬送手段
    の周速VReg の102%以上であることを特徴とする請
    求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段が転写材を挟持する総圧は
    前記転写部材と前記画像担持体が転写材を挟持する総圧
    の2倍以上であることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかの画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記転写部材は転写ローラであることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかの画像形成装置。
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