JP2864207B2 - 変性ポリエチレンの製造方法 - Google Patents

変性ポリエチレンの製造方法

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変性ポリエチレンの製
造方法に関する。さらに詳しくは溶融張力が高く、成形
性に優れ、しかも成形品として使用した後、再溶融して
リサイクル使用することも可能である高溶融張力を有す
る変性ポリエチレンの製造方法と成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】チーグラー系触媒を用いて製造されたポ
リエチレンは、機械的性質、耐薬品性等に優れ、また経
済性とのバランスにおいて極めて有用なため各成形分野
に広く用いられている。しかしながら、溶融張力が小さ
く、中空成形、発泡成形、押し出し成形等の成形性に劣
っている。
【0003】ポリエチレンの溶融張力を高くする方法と
して、溶融状態下において、ポリエチレンに有機過酸化
物を反応させる方法(特開昭57−38837号公報、
特開昭58−71904号公報、特開昭59−8934
1号公報)や有機過酸化物とさらに架橋助剤を反応させ
る方法(特開昭59−89341号公報)等の従来技術
があるが、有機過酸化物を反応させて得られる変性ポリ
エチレンの溶融張力の向上は不十分なものであった。さ
らに架橋助剤を使用する方法では、残留架橋助剤のため
得られる変性ポリエチレンに臭気が残留する問題があっ
た。また溶融張力の向上も一定程度のものであり、溶融
張力を更に上げるため有機過酸化物と架橋助剤の添加量
を増やすとゲルが発生し成形性が悪化するほか、再溶融
してリサイクル使用することも不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
技術の方法で得られたポリエチレンは溶融張力の向上に
おいて不十分である外、臭気を有していたり、ゲルを含
んでいるため成形品として使用した後、再溶融してリサ
イクル使用することが不可能であるとの課題を有してい
た。
【0005】本発明者等は、上記従来技術の有する課題
を解決し、中空成形、発泡成形、押し出し成形等に適し
た変性ポリエチレンの製造方法について発明すべく鋭意
研究した。その結果、特定の有機過酸化物を特定条件下
においてポリエチレンと反応させ、更に溶融混練するこ
とによって、高溶融張力を有する変性ポリエチレンを
得、該高溶融張力を有する変性ポリエチレンを成形品と
して使用すれば従来技術の有する課題を解決することを
見出し、本発明に至った。
【0006】上記の説明から明らかなように本発明の目
的は、溶融張力が高く成形性に優れ、しかも成形品とし
て使用した後、再溶融してリサイクル使用することも可
能である変性ポリエチレンの製造方法、更に該高溶融張
力を有する変性ポリエチレンを用いてなる成形品を提供
するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の構成を有
する。 (1)不活性ガス雰囲気下において、ポリエチレン10
0g当りに対して、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシ
ジカーボネート1〜10ミリモルを添加混合し、50〜
130℃の温度条件下で10分間〜3時間反応させた
後、溶融混練することを特徴とする、 190℃における溶融張力(MS)とテトラリン中で
135℃で測定した固有粘度〔η〕とが、log(M
S)>4.66×log〔η〕−0.340で示される
関係、および 沸騰キシレン抽出残率が1重量%以下、 である変性ポリエチレンの製造方法。
【0008】(2)ポリエチレンがエチレン単独重合体
である前記(1)に記載の方法。
【0009】(3)ポリエチレンがエチレン以外のオレ
フィン重合単位を30重量%以下含んでいるエチレン−
オレフィンランダム共重合体である前記(1)に記載の
方法。
【0010】(4)ポリエチレンとジ−2−エチルヘキ
シルパーオキシジカーボネートの反応後、引き続いて不
活性ガス雰囲気下において、60〜130℃にて10分
間〜3時間加熱後処理することを含む前記(1)に記載
の方法。
【0011】本発明の構成と効果について以下に詳述す
る。なお、本発明に使用するポリエチレンはエチレン単
独重合体のみならず、エチレン以外のオレフィン重合単
位を30重量%以下含んでいるエチレン−オレフィンラ
ンダム共重合体も包含しており、以下ポリエチレンとの
記述はこうした意味で用いる。
【0012】本発明の変性ポリエチレンの製造に用いる
ポリエチレンは、チーグラー系の触媒を使用して得られ
る線状ポリエチレンであり、好ましくはテトラリン中で
135℃で測定した固有粘度〔η〕が0.2〜6dl/
g、特に好ましくは0.4〜5dl/gのものが成形性
の面から望ましく用いられる。また、エチレンの単独重
合体のみならずエチレン以外のオレフィン、例えばプロ
ピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、ヘ
プテン−1、オクテン−1等の直鎖モノオレフィン類、
4−メチルペンテン−1、2−メチルペンテン−1等の
枝鎖モノオレフィン類、更にはスチレン等とエチレンと
のランダム共重合体も使用可能である。共重合体を用い
る際、エチレン以外のオレフィンは1種類に限らず、2
種類以上含まれていてもさしつかえない。具体的には、
プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−ブテン−1
共重合体、エチレン−ヘキセン−1共重合体、エチレン
−オクテン−1共重合体、エチレン−4−メチルペンテ
ン−1共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン−1共
重合体、プロピレン−エチレン−4−メチルペンテン−
1共重合体等があげられる。この時、エチレン以外のオ
レフィン重合単位は30重量%以下であることが必要で
ある。30重量%を超えると、得られるポリエチレン中
にゲルが発生し、本発明の範囲外となる。これらのポリ
エチレンの密度については特に規定されないが、通常
0.900g/cm3から0.980g/cm3のものが
使用可能である。
【0013】このようなポリエチレンは、例えばチタン
触媒成分(塩化マグネシウム化合物等の担体にハロゲン
化チタンを担持せしめた固体組成物)と有機アルミニウ
ム化合物を組合せ、また場合によって、分子内に酸素、
窒素、燐、硫黄のいずれかの原子を有する電子供与体成
分を触媒の第三成分として更に組合せた、いわゆるチー
グラー系触媒を用いて、エチレンの重合を不活性溶媒中
で行うスラリー重合、またエチレンガスを主体とする気
相中で行う気相重合による公知の方法によって得られ
る。
【0014】また、本発明に用いるポリエチレンの形態
としては、パウダー、ペレット、フィルム、シート等の
形態のものが用いられるが、反応効率上および商業生産
上の理由から、前述した各種の方法によって得られた重
合工程終了直後でペレット化される前の状態のパウダー
が好ましい形態である。該パウダーの平均粒径として
は、50μm〜5mm程度のものが用いられる。反応効
率上、粒径が小さい方が好ましいが、粉体流動性の面か
らは粒径が大きい方が好ましいので、適宜目的に応じた
粒径のものを使用するのが好ましい。
【0015】本発明においてポリエチレンに反応させる
ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネートは、
半減期が1分間の時での分解温度が92℃、半減期が1
時間の時での分解温度が60℃を示す有機過酸化物であ
る。後述する実施例で明らかなように同様な分解温度を
有する同様なパーカーボネート類を使用しても本発明の
目的を達成しない。
【0016】ポリエチレンに添加混合する際には、取扱
上、また反応を均一に行う為に、トルエン、キシレン、
イソパラフィン、オクタン、デカン等の炭化水素溶媒に
代表される不活性溶媒に希釈したものを用いるのが便利
である。溶媒中のジ−2−エチルヘキシルパーオキシジ
カーボネート濃度は10〜90重量%程度のものが用い
られる。
【0017】本発明の方法におけるポリエチレンとジ−
2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネートの反応
は、反応容器中で窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気
下において、まずポリエチレンにジ−2−エチルヘキシ
ルパーオキシジカーボネートを添加混合する。この時の
温度は40℃以下0℃以上が望ましい。また、充分に混
合するように攪拌することが望ましい。添加量としては
ポリエチレン100g当りに対して、1〜10ミリモル
が望ましく、特に2〜10ミリモルが望ましい。使用量
が少ないと改質の効果が不十分であり、また多すぎても
効果の向上が望めないだけでなく臭気が残留したり、経
時劣化の大きい不安定な変性ポリエチレンとなってしま
う。
【0018】混合された、ポリエチレンとジ−2−エチ
ルヘキシルパーオキシジカーボネートは引き続いて、反
応容器中で不活性ガス雰囲気下、必要に応じて攪拌条件
下において、50〜130℃、好ましくは55〜130
℃の温度下で5分間〜5時間、好ましくは10分間〜3
時間反応させる。
【0019】反応後、反応容器から取り出し、更に溶融
混練して本発明のポリエチレンが得られる。溶融混練は
公知の溶融混練方法が用いられる。例えば、一軸押出
機、二軸押出機、これらとギアポンプを組み合わせた押
出機、ブラベンダー、バンバリーミキサー等を用いて、
ポリエチレンの融点以上の温度にて10秒〜1時間程度
好ましくは20秒〜10分間程度溶融混練する。
【0020】溶融混練後は通常、粒状に切断されてペレ
ットとされ、各種成形品の用に供されるが、溶融混練後
直ちに加工され成形品とすることも可能である。なお、
溶融混練前のパウダー状態で必要に応じて不活性溶媒で
洗浄した後、乾燥してから溶融混練することも可能であ
る。
【0021】また溶融混練する際には、必要に応じて加
熱溶融前に酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、造
核剤、滑剤、難燃剤、アンチブロッキング剤、着色剤、
無機質または有機質の充填剤等の各種添加剤を配合する
ことができる。
【0022】前記の方法でも本発明の目的とする変性ポ
リエチレンが得られるが、反応終了後、溶融混練化する
前に、反応生成物を引き続いて不活性ガス雰囲気下、必
要に応じて攪拌条件下において、60〜130℃にて加
熱後処理することが、本発明の望ましい態様である。処
理時間は10分間〜2時間、好ましくは15分間〜1時
間が適当である。該加熱後処理により、反応効率が増す
とともに、得られる変性ポリエチレンの臭気が一層低下
する外、経時変化の少ない安定化したポリエチレンが得
られる。
【0023】上述した方法により目的とする本発明の変
性ポリエチレンが得られるが、該変性ポリエチレンは、
下記の特徴を有していなければならない。これらの特徴
を満たさないと本発明の目的を達成することができな
い。
【0024】本発明の製造方法により得られる変性ポリ
エチレンは以下に示す2項目の必須要件がある。即ち、
190℃における溶融張力(MS)とテトラリン中で
135℃で測定した固有粘度〔η〕とが、log(M
S)>4.66log〔η〕−0.340で示される関
係、および沸騰キシレン抽出残率が1重量%以下、を
満たしていることが必要である。
【0025】ここで、190℃における溶融張力(M
S)は、(株)東洋精機製作所製メルトテンションテス
ター2型を用いて、装置内にてポリエチレンを190℃
に加熱し、溶融ポリエチレンを直径2.095mmのノ
ズルから20mm/分の速度で23℃の大気中に押し出
してストランドとし、このストランドを3.14m/分
の速度で引き取る際の糸状ポリエチレンの張力を測定
し、溶融張力(MS)とした。
【0026】更に、本発明の方法で得られる変性ポリエ
チレンは上記したように沸騰キシレン抽出残率が1重量
%以下、より好ましくは0.6重量%以下であることが
必要である。該抽出残率が多いと成形性が悪化する他、
成形品として使用した後、再溶融してリサイクル使用す
ることが極めて困難となる。
【0027】沸騰キシレン抽出残率は、ソックスレー抽
出器を用いてポリエチレン1gを200メッシュの金網
にいれ、p−キシレン200mlを用い沸騰キシレンで
6時間抽出し、ついで抽出残分を乾燥秤量して、(抽出
残分重量/抽出前重量)×100%として算出した。
【0028】かくして本発明の方法で得られた変性ポリ
エチレンは、溶融張力が高く成形性に優れ、しかも成形
品として使用した後、再溶融してリサイクル使用するこ
とも可能であるため、特に中空成形、発泡成形、押し出
し成形に好適であるが、該成形分野に限らず、射出成
形、T−ダイ成形、熱成形等により、中空容器等の各種
容器、フィルム、シート、パイプ、繊維等の各種成形品
の用に供することができる。
【0029】
【作用】本発明の方法における変性ポリエチレンを得る
際の反応機構については、現時点では不明であるが、ジ
−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネートから生
じるラジカルが、ポリエチレンに対して何等かの相互作
用を起こすことにより、公知の線状ポリエチレンには見
られない、本発明の方法による変性ポリエチレンに特徴
的な溶融挙動を現出せしめているものと推定される。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。実施例、比較例において用いられている用語の定
義および測定方法は以下の通りである。 (1)固有粘度:〔η〕、テトラリン中で135℃にて
測定した。(単位:dl/g) (2)溶融張力:(MS)、既述の方法により測定し
た。(単位:gf)
【0031】実施例1 傾斜羽根を備えた攪拌機付き反応器に窒素ガスで置換し
た後、特開昭61−40306号公報における実施例1
記載の方法で得られた担持型チタン触媒成分とトリエチ
ルアルミニウムを組み合わせた触媒を用いて、n−ヘキ
サン中でエチレンをスラリー重合して得られた、固有粘
度〔η〕が1.20dl/g、平均粒径が180μmの
エチレン単独重合体パウダー10kgを入れた。ついで
反応器内を真空にしてから窒素ガスを大気圧まで供給す
る操作を10回繰り返した後、攪拌しながら窒素ガス雰
囲気下、25℃にてトルエン溶液中濃度70重量%のジ
−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート0.3
5モルを添加混合した。引き続いて反応器内の温度を1
00℃に昇温し、同温度にて30分間反応させた。反応
時間経過後、反応器内の温度を更に110℃に昇温し、
同温度にて30分間後処理を行った。後処理後に反応器
を室温まで冷却してから反応器を開放し、変性ポリエチ
レンを得た。引き続いて、得られた変性ポリエチレン1
00重量部に対して、テトラキス[メチレン−3−
(3’−5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート]メタン0.1重量部、およびス
テアリン酸カルシウム0.1重量部を混合し、該混合物
をスクリュー径40mmの押出造粒機を用いて210℃
にて造粒し、ペレットとした。該ペレットについて固有
粘度〔η〕と溶融張力を測定したところ、それぞれ1.
21dl/g、2.6gfであった。
【0032】実施例2、3 実施例1において、反応に用いるポリエチレンの固有粘
度、および反応条件と後処理条件を表に示したように変
化させたこと以外は実施例1と同様にして変性ポリエチ
レンペレットを得た。
【0033】比較例1〜3 実施例1〜3において、原料として用いたエチレン単独
重合体にジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネ
ートを反応させることなく、そのまま実施例1と同様に
造粒し、ペレットを得た。
【0034】以上の実施例1〜3、および比較例1〜3
の条件および結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】比較例4 実施例1において、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシ
ジカーボネートに代えて、半減期が1分間の時での分解
温度が85℃、半減期が1時間の時での分解温度が57
℃である、ジ−3−メトキシブチルパーオキシジカーボ
ネートを用いること以外は実施例1と同様にして反応、
後処理を行った。
【0037】比較例5 比較例3において、造粒する前のポリエチレンパウダー
にテトラキス[メチレン−3−(3’−5’−ジ−t−
ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
メタン0.1重量部、およびステアリン酸カルシウム
0.1重量部に加えて、半減期が1分間の時での分解温
度が181℃、半減期が1時間の時での分解温度が13
8℃である2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチ
ルパーオキシ)−ヘキサンを0.03重量部添加するこ
と以外は比較例3と同様にしてペレットを得た。
【0038】実施例4 実施例1において、反応に用いるポリエチレンとして、
ブテン−1単位含有量が1.0重量%、固有粘度〔η〕
が1.70dl/g、平均粒径が150μmのエチレン
−ブテン−1ランダム共重合体パウダー10kgを用い
ること以外は実施例1と同様にして変性ポリエチレンペ
レットを得た。
【0039】比較例6 実施例4において、原料として用いたエチレン−ブテン
−1ランダム共重合体にジ−2−エチルヘキシルパーオ
キシジカーボネートを反応させることなく、そのまま実
施例4と同様に造粒し、ペレットを得た。
【0040】以上の実施例4、および比較例4、5、6
の条件および結果を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】使用例1 実施例4と同一の方法で得た変性ポリエチレンを、スク
リュー径が65mmのダイレクトブロー成形機を使用
し、成形温度200℃、金型温度20℃にて内容積5l
の水タンクを中空成形したところ、パリソンはドローダ
ウンすることなく厚さのムラがない均質な中空成形品が
得られた。
【0043】使用比較例1 比較例6と同一の方法で得たポリエチレンペレットを用
いること以外は使用例1と同様にして中空成形したとこ
ろ、パリソンが大きくドローダウンしてしまい、中空成
形ができなかった。
【0044】
【発明の効果】前述した実施例からも明らかなように、
本発明の方法で得られた変性ポリエチレンは溶融張力が
高く成形性に優れており、従来のポリエチレンでは限定
されていた用途分野を広げることが可能である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガス雰囲気下において、ポリエチ
    レン100g当りに対して、ジ−2−エチルヘキシルパ
    ーオキシジカーボネート1〜10ミリモルを添加混合
    し、50〜130℃の温度条件下で10分間〜3時間反
    応させた後、溶融混練することを特徴とする、 190℃における溶融張力(MS)とテトラリン中で
    135℃で測定した固有粘度〔η〕とが、log(M
    S)>4.66×log〔η〕−0.340で示される
    関係、および 沸騰キシレン抽出残率が1重量%以下、 である変性ポリエチレンの製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンがエチレン単独重合体であ
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ポリエチレンがエチレン以外のオレフィ
    ン重合単位を30重量%以下含んでいるエチレン−オレ
    フィンランダム共重合体である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ポリエチレンとジ−2−エチルヘキシル
    パーオキシジカーボネートの反応後、引き続いて不活性
    ガス雰囲気下において、60〜130℃にて10分間〜
    3時間加熱後処理することを含む請求項1に記載の方
    法。
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