JP2863744B2 - 磁気共鳴像形成のための造影剤 - Google Patents

磁気共鳴像形成のための造影剤

Info

Publication number
JP2863744B2
JP2863744B2 JP9133118A JP13311897A JP2863744B2 JP 2863744 B2 JP2863744 B2 JP 2863744B2 JP 9133118 A JP9133118 A JP 9133118A JP 13311897 A JP13311897 A JP 13311897A JP 2863744 B2 JP2863744 B2 JP 2863744B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
spin
image
contrast agent
magnetic field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9133118A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1054812A (ja
Inventor
レウンバツチ,イーブ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HAFUSURUNDO NYUKOMEDO INOBEISHON AB
Original Assignee
HAFUSURUNDO NYUKOMEDO INOBEISHON AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GB878714615A external-priority patent/GB8714615D0/en
Priority claimed from GB878714804A external-priority patent/GB8714804D0/en
Application filed by HAFUSURUNDO NYUKOMEDO INOBEISHON AB filed Critical HAFUSURUNDO NYUKOMEDO INOBEISHON AB
Publication of JPH1054812A publication Critical patent/JPH1054812A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2863744B2 publication Critical patent/JP2863744B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/44Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
    • G01R33/48NMR imaging systems
    • G01R33/54Signal processing systems, e.g. using pulse sequences ; Generation or control of pulse sequences; Operator console
    • G01R33/56Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution
    • G01R33/5601Image enhancement or correction, e.g. subtraction or averaging techniques, e.g. improvement of signal-to-noise ratio and resolution involving use of a contrast agent for contrast manipulation, e.g. a paramagnetic, super-paramagnetic, ferromagnetic or hyperpolarised contrast agent
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K49/00Preparations for testing in vivo
    • A61K49/06Nuclear magnetic resonance [NMR] contrast preparations; Magnetic resonance imaging [MRI] contrast preparations
    • A61K49/20Nuclear magnetic resonance [NMR] contrast preparations; Magnetic resonance imaging [MRI] contrast preparations containing free radicals, e.g. trityl radical for overhauser
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/28Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
    • G01R33/282Means specially adapted for hyperpolarisation or for hyperpolarised contrast agents, e.g. for the generation of hyperpolarised gases using optical pumping cells, for storing hyperpolarised contrast agents or for the determination of the polarisation of a hyperpolarised contrast agent
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R33/00Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
    • G01R33/20Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
    • G01R33/62Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using double resonance
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/24Nuclear magnetic resonance, electron spin resonance or other spin effects or mass spectrometry

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気共鳴像形成(M
RI)のための造影剤(コントラスト剤)に関する。さ
らに詳しくは本発明は線幅が10-4テスラまたはそれ未
満である電子スピン共鳴遷移を有する常磁性物質からな
る、電子スピン共鳴が励起された磁気共鳴像形成のため
の造影剤に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】MRIはそれが非侵襲
性であり、そして診察中の患者に例えば慣用のラジオグ
ラフィーのX線照射のような潜在的に有害な照射を施す
ことがないという理由で医者にとって特に魅力のあるも
のとなっている診断技術である。
【0003】しかしながらこの技術は幾つかの深刻な欠
点、例えば特にMRI装置の製作および操作の費用、許
容しうる空間解像度の像を形成するのに必要とされる比
較的長い走査時間そして例えば像中において組織異常を
はっきりとさせるために同一のまたは酷似した像形成パ
ラメーターを有するタイプの組織間における磁気共鳴
(MR)像のコントラストを達成する際の問題点があ
る。
【0004】MRI装置の製作および操作の費用は許容
しうる時間(像捕捉時間)内で許容しうる空間解像度の
像を形成するために必要な磁場を発生させるための装置
中の一次磁石の強さと密接に関連している。一般に0.
1〜2Tの磁場の強さを発生させ得る磁石が使用されて
おり、そして像捕捉時間は通常10〜30分のオーダー
である。0.15Tまでの比較的低い磁場の強さについ
ては、抵抗磁石(一般に隣接した同軸金属コイル)を用
いることができるが、このような抵抗磁石のエネルギー
要求量(結果として熱発生)は非常に高い。例えば0.
1Tの磁石は約30KWの電力を要するであろう。高磁場
では超電導磁石が慣用的に使用される。適当な磁場の強
さの選択は各種の要因を吊り合わせることを包含する:
例えば高磁場はより良いシグナル/ノイズ(S/N)比
従って所定のS/N値におけるより良い空間解像度をも
たらすが、しかし他方ではより多大な製作および操作費
用そしてより劣った組織コントラストをもたらす。それ
故にS/N比の改良を達成できるMRI装置および技術
の需要がある。特にこのような装置を低磁場の磁石で空
間解像度において不当な損失がなく用いることができる
場合はそうである。
【0005】長い像捕捉時間は一般にシグナル像を生じ
させるため多数(例えば64〜1024)のパルスおよ
び検出シーケンスを実施する必要性と検査中の試料を各
シーケンス間で再平衡化させる必要があることに起因す
るものである。非ゼロスピンの核例えば1H、13C、19
Fなどのスピン状態の縮退は、このような核が磁場内に
置かれた時損失しそしてスピンの基底状態および励起状
態間の遷移は遷移のエネルギー差Eに相当する周波数
(ωo)(すなわちhωo=E)の照射を適用することによ
り励起されうる。この周波数はラーモア周波数と名付け
られておりそしてかけた磁場の強さに比例するものであ
る。スピン状態間にエネルギー差があるため、スピン系
が平衡時の場合スピンの基底状態および励起状態間の母
集団分布はボルツマン分布でありそして基底状態が比較
的過密でありその結果スピン系は全体として磁場方向に
正味の磁気モーメントを有する。これは縦磁化と呼ばれ
るものである。平衡時に、磁場方向に対して垂直な平面
における個々の非ゼロスピン核の磁気モーメントの成分
はランダム化されておりそしてスピン系は全体としてこ
の平面内で正味の磁気モーメントを有さずすなわち横磁
化を有さない。
【0006】もしスピン系に、次いでラーモア周波数で
の照射、一般には高周波(RF)照射によって生じた主
磁場に対して垂直な比較的低強度の振動数の磁場をかけ
た場合、スピンの基底状態および励起状態間の遷移が起
こる。もしその照射が比較的短時間ならば、その結果得
られるスピン系の縦磁化および横磁化の大きさはラーモ
ア周波数で約ゼロを振動する暴露時間の関数であり、そ
して互いに位相から90°離れている。従って平衡か
ら、持続時間(2n+1)π/2ωo(いわゆるnが偶
数の場合90°パルスでありそしてnが奇数の場合27
0°パルスである)のパルスでは最大横磁化(平衡時に
おける最初の縦磁化に比例した大きさ)を有し縦磁化の
ない系がもたらされ、持続時間(2n+1)π/ω
o(180°パルス)のパルスでは逆縦磁化および逆横
磁化(従って平衡から横磁化がない)のない系がもたら
される。
【0007】パルスの終了時、得られる何れかの正味の
横磁化によって生じた振動磁場はその軸が主磁場方向に
対して垂直に配置されている検出コイルにおいて(角周
波数ωoの)振動電気シグナルを誘導することができ
る。この目的のためにはパルスを発生するために用いら
れる発信機もまた検出器として使用することができる。
誘導された核磁気共鳴シグナル(以後自由誘導減衰(F
ID)シグナルと呼ぶ)は横磁化(従って一般には基底
および励起スピン状態間の元の母集団差)に比例する振
幅を有する。
【0008】もしスピン系の核が完全に均一な磁場をか
けられている場合、FIDシグナルは特性時間T2、す
なわち横またはスピン−スピン緩和時間を有する速度で
スピン−スピン相互作用により減衰するであろう。しか
しながら局部磁場不均一性によりスピン系内の核は幅の
あるラーモア周波数を有しそして横磁化の減衰はより迅
速で、特性時間T2*(ここで1/T2*=1/T2+1
/TinhでありTinhは磁場不均一性による寄与を示す)
を有する。T2それ自体はスピン−エコー像形成を用い
て測定することができ、この像形成においてはFIDシ
グナルの減衰(通常は90°パルスが続く)の後、系に
180°パルスが照射され“エコー”シグナルを発生
し、そしてエコーの振幅における減衰は個々の核につい
て横磁化の反転を伴い、上記の磁場不均一性により18
0°パルスの後時間1/2TEにおいて横磁化が最大とな
る(ここで先の最大横磁化と180°パルスとの間の時
間もまた1/2TEである)ためT2により主として支配さ
れる。
【0009】異なる像を発生させるため異なるパルスお
よびFID検出シーケンスが用いられる。おそらく最も
簡単なのは飽和再生(SR)であり、ここでFIDシグ
ナルは単一の90°パルス開始後測定される。シグナル
強度はパルス前の縦磁化の大きさ、従って核密度および
系が連続的なパルス開始の間の時間(TR)中再平衡化
する程度に依存する。スピン−エコー像形成、例えば多
重−エコー像形成において、パルスおよび検出シーケン
スは、90°パルス開始(時間0において)、FID検
出(パルス開始に続いて)、180°パルス(時間1/2
TEにおいて)、第1エコーの検出(時間TEにおい
て)、180°パルス(時間3/2TEにおいて)、第2
エコーの検出(時間2TEにおいて)・・・・、次のシーケ
ンスのためのパルス開始(時間TRにおいて)などであ
る。この方法において、TRは連続的なパルス開始間の
周期を生じさせる合理的な再平衡のために十分であるよ
う選択される。
【0010】さらに下記で2次元フーリエ変換(2DF
T)像発生の例に関して説明するように、十分な空間解
像度を有するシグナル像を発生させるため多数(例えば
64〜1,024)の分離パルスおよび検出シーケンス
を行う必要がある。TRは原則としてT1すなわち基底
および励起スピン状態間の平衡ボルツマン分布の方への
励起された系の緩和のための特性時間に関し連続パルス
シーケンス間に縦磁化を組み入れFIDシグナル強度が
連続パルスシーケンスにおいて減衰するのを防ぐべく大
きくなければならないため、総像捕捉時間は一般に比較
的大きい。従って例えばTRは好都合には秒のオーダー
でありそして像捕捉時間は10〜30分のオーダーであ
りうる。
【0011】いわゆる高速像形成(fast imaging;F
I)技術を、再平衡を促進しそしてその結果像捕捉時間
を減少させるために用いることができるが、それらは本
質的にS/N比および/またはコントラストの減少従っ
てより劣った画質をもたらす。FI技術には例えば90
°より小さいパルスでスピン系を励起し、その結果基底
および励起スピン状態間の母集団差は消失する(90°
パルスを用いた場合のように)というよりはむしろ減少
するのみであるかまたは反転しそしてこのことにより平
衡の再達成がより迅速となる。それにも関らず、90°
より小さいパルスにより生じる横磁化は90°パルスを
用いた場合のそれより小さくそしてこのことによりFI
Dシグナル強度従って最終像におけるS/N比および空
間解像度が減少する。
【0012】大量のまたはルーチンの診断用スクリーニ
ングのために、また患者を通して隣接したセクションを
連続的に像形成することによる三次元像を形成する必要
があるすべての形式の診断用像形式のためにMRIは魅
力があるが、慣用のMRIにおける長い像捕捉時間はか
なりその魅力を損なうものである。従って、解像度また
はコントラストにおいて不当な損失がなく像捕捉時間が
減少するようなMRI装置および技術が求められてい
る。
【0013】上記の第3の問題すなわち異なるタイプの
組織間における十分な像コントラストを達成する際の問
題は、種々の方法で取り組まれている。異なるパルスお
よび検出シーケンスを用いそして得られたデータは操作
することにより、MRIは種々の異なった像、例えば飽
和再生(SR)、反転再生(IR)、スピンエコー(S
E)、核(通常はプロトン)密度、縦緩和時間(T1
および横緩和時間(T2)の像を発生させるために用い
ることができる。このような像の1つにおいて劣ったコ
ントラストを有する組織または組織異常はしばしば別の
像において改良されたコントラストを有する。また、対
象の組織に関する像形成パラメーター(核密度、T1
よびT2)はコントラスト剤を投与することにより変え
ることができる。例えば診察中の患者に対して磁気的に
反応する物質を投与するという提案が多くなされている
(例えばEP−A−71564(Schering)、US−A
−4615879(Runge)、WO−A−85/0277
2(Schroeder)およびWO−A−85/04330(Jac
obsen)を参照)。
【0014】一般にMRIコントラスト剤と呼ばれるこ
れらの物質が常磁性(例えばRungeによって提唱された
シュウ酸ガドリニウム)である場合、それらはその中で
投与されるまたはそこで集まる帯域において水プロトン
のT1を有意に減少しそして物質が強磁性または超常磁
性(例えばSchroederおよびJacobsenによって提唱され
ているようなもの)である場合、それらは水プロトンの
2を有意に減少し、どちらの場合でもそのような帯域
の磁気共鳴(MR)像において高められた(ポジティブ
またはネガティブ)コントラストが得られる。
【0015】このような剤によって達成しうるコントラ
ストの向上は多くの要因によって制限される。すなわち
このようなコントラスト剤はどの組織についてもMRI
シグナル強度(IS)を、コントラスト剤なしに同様の
像形成技術(例えばIR、SR、SEなど)を用いて同
じ組織について達成しうる最大(I1)および最小
(I0)強度の範囲を越えて変えることはできない:す
なわち、もし「コントラスト効果」が(IS−I0)/
(I1−I0)と定義される場合、コントラスト剤は0〜
1の範囲内で組織の「コントラスト効果」を変えるのに
役立つ。しかしながらコントラストの改良を達成するた
めには十分な量のコントラスト剤を対象の体部位に直接
または体の自然な作用がコントラスト剤をその体部位に
もたらすような方法で被検体に投与しなければならな
い。
【0016】そのため特に慣用のコントラスト剤では標
的とすることが困難な組織においてコントラストを向上
することのできる技術が絶えず求められておりそして1
より大きいコントラスト効果を達成することのできる技
術が特に望ましい。
【0017】今般本発明者らは慣用のnmrスペクトルに
おいてオーバーハウザー効果として知られているスピン
遷移カップリング現象を利用して、像形成される試料中
にもともと存在しているまたはその中に導入された常磁
性体(一般には本質的に人間または動物被検体でない)
における結合esr遷移を励起することによりMR像を生
成する核スピン系の緩和によりボルツマン母集団差を増
幅することを提唱するものである。
【0018】この技術に用いられるMRI装置には核ス
ピン遷移を刺激するために用いられる照射を生じさせる
ための第1輻射源だけでなくこのようなesr遷移を刺激
することのできる照射を生じさせるための第2輻射源が
必要とされる。一般にこのような装置が通常に用いられ
る磁場において第1および第2輻射源はそれぞれ高周波
(RF)およびマイクロ波(MW)源である。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は線幅が10-4
スラまたはそれ未満である電子スピン共鳴遷移を有する
常磁性物質からなる、電子スピン共鳴が励起された磁気
共鳴像形成のための造影剤からなる。特に前記常磁性物
質が10μTまたはそれ未満の線幅をもつ電子スピン共
鳴遷移を有する造影剤からなる。また前記常磁性物質が
生理学的に許容しうるニトロキシド安定化フリーラジカ
ルである造影剤からなる。
【0020】さらに本発明は前記常磁性物質が試料に導
入され、像が形成される上記試料のゾーンで1μMない
し10mMの濃度を生成する造影剤および前記常磁性物
質が10−4Tまたはそれ未満の線幅をもつ少なくとも
2つの電子スピン共鳴遷移を有し、第2照射は上記常磁
性物質の少なくとも2つの電子スピン共鳴遷移を励起す
るために選定された周波数分布を有するものである造影
剤からなる。
【0021】他の1つの見方として本発明は像形成され
る試料中の選択された核における核スピン遷移を励起す
るために選択された周波数の第1照射を放出することの
できる第1輻射源およびその選択された核からの自由誘
導減衰シグナルを検出するための装置を備え、そしてさ
らにこの選択された核のうちの少なくとも一部の核スピ
ン遷移に結合した電子スピン遷移を励起するために選択
された周波数の第2照射を放出することのできる第2輻
射源を含むことを特徴とする磁気共鳴像発生装置を提供
するものである。
【0022】別の見方として、本発明はまた選定された
周波数の第1照射の一連のパルスシーケンスに試料を暴
露し試料中の選択された核における核スピン遷移を励起
させ、次いでこのシーケンスにおいて試料からの自由誘
導減衰シグナルを検出することからなり、そしてさらに
この核のうちの少なくとも1部の核スピン遷移に結合し
た電子スピン遷移を励起するために選定された周波数の
第2照射にこの試料を暴露することを特徴とする、試料
の磁気共鳴像を発生させる方法を提供するものである。
【0023】本発明の方法において試料は少なくとも各
パルスシーケンス部分の間、すなわち少なくとも隣接し
たシーケンスの開始パルス間の期間中第2照射にさらさ
れる。好ましくは第2照射への暴露はその間磁場勾配が
試料上にかけられることのない期間の一部、大部分また
は全部である。従って好都合には第2照射は各パルスシ
ーケンスにおいてFIDシグナル測定の後に続いて適用
することができる。
【0024】特定の像形成技術、特に飽和再生(SR)
に関して各「パルスシーケンス」は1つのパルスの第1
照射を含むことができるだけであり、他方MR像形成技
術においては各パルスシーケンスは幾つかのパルスの第
1照射を含むことができるとみなし得る。
【0025】試料の磁気共鳴(MR)像は検出されたF
IDシグナルから慣用の方法で発生しうる。特に試料か
ら比較シグナルを検出する必要がなく、一方これは第2
照射にさらされない。従って一般に本発明の装置は検出
したFIDシグナルをMR像に変換するための装置、通
常はコンピューターを備え、これらの装置は照射源によ
る第1および第2照射に両方の放出に続いて検出される
シグナルのみを用いてこのような像を発生するように配
置されている。
【0026】慣用のnmrスペクトルにおいて、常磁性核
種および非ゼロスピン核を含む核種を含有する試料、例
えばアンモニア中に溶解したナトリウムが強磁場に置か
れそして常磁性核種(ナトリウム)のesr遷移が飽和で
ある場合、他の核種のnmrスペクトルにおけるピークは
電子および核スピン遷移間の結合によって非常に強く高
められうることは長い間知られている。この効果はオー
バーハウザー効果と呼ばれ、換言すればesr遷移を励起
する動的核分極が平衡時の核スピン系を比較的高い励起
状態母集団を有する新しい平衡分布に向かうよう作用す
る。本発明においてこの効果はnmrスペクトルにおいて
強いピークを生じさせる慣用の分光学のようにではなく
作用するが、代わりに励起された核スピン系の緩和によ
って母集団差を増幅する。
【0027】本発明の方法および装置を用いて達成され
る増幅された母集団差は数多くの異なる方法において有
利に利用することができる。従って同様のS/N比つま
り結果として同様の空間解像度を達成するため、低強度
の主磁場(例えばより低い電力すなわちより経済的な一
次磁石)および/またはより短いシーケンス繰り返し持
続時間TR(従って、より短い像捕捉時間)を用いるこ
とができる。また、主磁場強度の減少が全くないかまた
はより少ない状態でシグナル強度の増加(1より大きい
コントラスト効果に相当する)が得られそしてTRがス
ピン系がパルスシーケンス間で新しい平衡を達するよう
に選択される場合にシグナル強度の最大増加が得られ
る。
【0028】スピン遷移がFIDシグナルを生じる核
(以後「共鳴核」と呼ぶ)の一部のみが例えば像形成さ
れる容積中の低濃度または非均一分布の常磁性種により
常磁性種の不対電子と結合する場合、本発明の方法およ
び装置の作用はまた像のコントラスト向上をもたらす。
すなわち不対電子と結合している共鳴核からのFIDシ
グナルは非結合核からのシグナルと比較して高められ
る。常磁性種が特定の組織中のみにもともと豊富である
かまたはコントラスト剤中に投与された結果このような
組織中に集められた場合、本発明の作用により形成され
た像は、これらの組織のコントラストが高く強調されて
いる。しかしながら第2照射の出力レベルまたは常磁性
物質の濃度が特に低い場合、MR像強度は高められると
いうよりはむしろ減少されうる。しかし、このような場
合でも得られるMR像において達成された修正コントラ
ストは重要でありうる。
【0029】上記のように、共鳴核のnmr遷移と結合す
るesr遷移を有する常磁性物質は好ましくは試料中にも
ともと存在するかまたはその中にコントラスト剤中投与
されうる。共鳴核との結合は不対電子のような同じ分子
内での共鳴核とのスカラー結合(scaler coupling)また
は常磁性中心の環境下の分子中共鳴核一般には体液中の
水プロトンとの双極子結合であってよい。電子スピン系
は体中例えば細胞糸粒体における酸化鎖のような特定の
代謝経路で合成された物質中に自然に生じるものであ
る。
【0030】しかしながら投与されたコントラスト剤に
関する限り本発明の1つの実施態様として共鳴核および
所望の電子スピン遷移を有する物質の両方を含有する造
影剤を用いることができ、そして別の実施態様として所
望の電子スピン遷移を有する物質それ自体もまた1種ま
たはそれ以上の共鳴核を含有することができる。このこ
とは特に共鳴核が像形成される試料中にあまり豊富でな
い場合、例えば共鳴核が13Cまたは19F核でスカラー結
合が増幅されたFIDにおいて重要となる場合に好まし
い。このようなコントラスト剤を用いるとFIDシグナ
ルはコントラスト剤を含有する体部位から優勢に導出さ
れ、それにより特定の組織または器官の像形成が容易と
なる。
【0031】また、一般により好ましくはコントラスト
剤は試料例えば体組織中に自然に生じる共鳴核と、また
はより詳しくは試料中の水分子における共鳴プロトンと
の双極子結合を行う常磁性中心を含有してもよい。
【0032】本発明の方法において、共鳴核を結合する
esr系の選択は像形成が生きている被検体についてなさ
れる場合に特に重要である。特に核スピン母集団差の効
果的な増幅をするために、第2照射は励起状態好ましく
は飽和状態における電子スピン系を維持するようなもの
であるべきである。しかしながら、インビボでの像形成
においては不必要な加熱効果を避けるために患者の第2
照射(一般にはMW)に対する暴露を最小にするのが望
ましく、従って遷移の飽和が試料を不当に加熱すること
なく達成されるように長い横および縦緩和時間すなわち
2eおよびT1eを有するesr遷移を選択することが望ま
しい。
【0033】esrスペクトルにおけるesr遷移の線幅がT
2e -1に比例するため、esr遷移を飽和するために用いら
れる第2照射のため必要とされる帯域幅は遷移がesrス
ペクトルにおける狭線に相当する場合はより小さいもの
となり、従って長い横緩和時間が望ましい。同様に飽和
を維持するために必要とされる第2照射吸収がより短い
1eに関してより高いため、長い縦緩和時間が望まし
い。
【0034】特に好ましくは第2照射によって励起され
るesr遷移を有する物質は常磁性材料であり、そのesrス
ペクトルは単一の狭線または一連の密接に隣接した狭線
(例えば常磁性物質の構造内の隣接する非ゼロスピン核
の効果による単一の遷移の超微細分裂から得られる)か
ら構成される。esrスペクトルが合理的に少数の線を含
有する場合、下記で説明するように同時に多くのまたは
すべての相当する遷移を励起している可能性がある。
【0035】Schering(EP−A−71564)によっ
て提唱されたガドリニウム化合物(例えばGd−DTP
A)のような慣用の常磁性MRIコントラスト剤は大き
なスペクトル線幅を有しており、そしてそれらはFID
シグナルの何れかの有意な増幅を達成するためにはマイ
クロ波加熱をする必要があり、それは試料にとって許容
し得ないおそれが大いにあるため一般に選択されないで
あろう。従って一般に造影剤(contrast medium)がesr
遷移源として用いられる場合、好ましくはそれは1ガウ
スまたはそれ未満好ましくは100ミリガウスまたはそ
れ未満そして特に好ましくは50ミリガウスまたはそれ
未満のオーダーの線幅(すなわち吸収スペクトル中、最
大値の半分における全幅)を有する刺激性esr遷移を有
するべきである。もしesrスペクトルが複数の線を含む
場合、さらにこれらの線の総数は少ないのが好ましく例
えば2〜10、好ましくは2または3であり、そして/
または線またはその大部分は幾つかのまたはすべての相
当するesr遷移が励起されるようにMRI装置の作用磁
場においてせいぜい約30MHzによって分離されるのが
好ましい。
【0036】一般に超微細分裂を避けるために常磁性物
質は非ゼロスピン核を含まないまたは常磁性中心と離れ
た位置でのみ非ゼロスピン核を含む分子であるのが最も
望ましい。好都合には分子はゼロ核スピン同位体または
非ゼロスピン核同位体の天然存在度の低い元素から優勢
に選択される常磁性中心に近い原子を有してもよい。こ
のような選択にはスピン=1/2核の天然存在度が低い元
素を包含してもよくそして12C、32S、14Siおよび16
Oのような同位体は例えば不対電子の所在地に隣接した
分子構造をつくるために用いることができる。また、es
r遷移の超微細分裂を生じる核を有するのが非常に小さ
い結合定数である常磁性物質が考えられる。
【0037】例として安定なフリーラジカルアニオンク
ロラニルセミキノン−アニオンラジカルのような常磁性
物質の使用が考えられる。しかしながら安定なフリーラ
ジカルが用いられる場合造影剤の投与前に例えば造影剤
を照射または熱に暴露させるかまたは化学処理によって
プレカーサー化合物から安定なフリーラジカル種を生じ
させることが必要であるかもしれない。
【0038】安定フリーラジカルの特に興味のある基の
1つはニトロキシド安定フリーラジカルであり、その多
くは慣用のMRIにおいてスピンラベルまたは常磁性コ
ントラスト剤として使用されることが文献で提唱されて
いる。その上、これらの化合物の幾つかは例えばアルド
リッチ社から商業的に容易に入手しうる。ニトロキシド
安定フリーラジカルはこれらの毒性および薬物動力学が
研究され化合物はインビボでのMRIに適当であること
を示しておりそして特にNO部分に隣接した原子が完全
に置換されている(すなわちプロトンを有さない)化合
物に関してesr線幅がコントラスト向上を得るために必
要とされる濃度において十分に小さいため特に重要であ
る。
【0039】ニトロキシド安定フリーラジカルとして、
好都合には環状ニトロキシドが用いられそして5〜7員
の飽和またはエチレン性不飽和環内に存在するNO部分
はそれに隣接する環上の位置はいずれも二重に置換され
た炭素原子で占められ、残りの環上の位置のうち1つは
炭素、酸素または硫黄原子で占められそして残りの環上
位置が炭素原子で占められている。
【0040】好ましいニトロキシドは式(I)
【化1】 (式中R1〜R4は低級(例えばC1-4)アルキルまたは
ヒドロキシアルキル基であり、R1はまたカルボキシ置
換されたC1-10アルキル基であり、R2はまた高級(例え
ばC5-20)アルキル基またはカルボキシ置換されたC
1-20アルキル基であり、そしてXは架橋の骨格において
2〜4個の原子を有し骨格原子の1つが炭素、酸素また
は硫黄であり残りの骨格原子が炭素である場合によって
は置換される飽和またはエチレン性不飽和架橋基であ
る)で示される。
【0041】式(I)においてCR12およびCR34
分は好ましくは同一である。特に好ましくはR1〜R4
すべてメチル基である。式(I)において、好ましくは場
合によってモノ不飽和C2-3鎖であるX上の任意の置換
基は例えばハロゲン原子またはオキソ、アミノ、カルボ
キシル、ヒドロキシまたはアルキル基またはそれらの組
み合わせまたは誘導体例えばアミド、エステル、エーテ
ルまたはN−結合複素環例えば2,5−ジオキソ−ピロ
リジノ基の形態をとってもよい。置換されたX基の多く
の例が下記に示す文献に記載されている。
【0042】所望ならばニトロキシド分子を例えば血液
プール効果またはニトロキシド安定フリーラジカルの組
織または器官を標的する能力を高めるためにさらに例え
ば糖、多糖類、タンパク質または脂質のような別の物質
または他の生体分子に結合してもよい。
【0043】例えばCA−A−1230114(Scheri
ng)には式(II)
【化2】 nは0〜4の数であり、mは0〜2の数であり、R9
よびR10は水素または場合によってはヒドロキシ、アシ
ルオキシまたはアルキリデンジオキシで置換されるアル
キル(しかしながらR9およびR10の両方が同時に水素
または未置換アルキルであることはない)であり、R5
およびR7はアルキルでありそしてR6およびR8は場合
によってはヒドロキシ置換されたアルキルである)で示
されるニトロキシド安定フリーラジカル(MRIコント
ラスト剤として用いられる)が記載されている。
【0044】さらにWO 87/05222(MRI In
c.)には式(III)
【化3】 (式中R11〜R14はそれぞれ場合によってはヒドロキシ
ル置換されたC1-4アルキルであり、AはC2-4アルキレ
ンまたはアルケニレン、−CH2−O−CH2−または−
CH2−S−CH2−であり、そしてR15はE−COO-
+基(ここでEはC1-8アルキレンでありそしてMはN
4、NaまたはKである)または−N(AlK)3 +、H
al-(ここでHalはハロゲン原子でありそしてAl
Kは場合によってはヒドロキシまたはエステル化された
ヒドロキシで置換されるC1-8アルキルである)であ
る)、式(IV)
【化4】 (式中Mは上記で定義したとおりであり、R16、R17
よびR18はアルキル、シクロアルキル、複素環式脂肪
族、炭素環式アリールまたは複素環式アリールであり、
そしてR19およびR20は炭素環式または複素環式アリー
ルである)および式(V)
【化5】 (式中R11、R12、R20およびAは上記で定義したとお
りでありそしてR21およびR22は−(C1-8アルキレ
ン)−R23(ここでR23は水素、R15、NH2、NHR
15またはNR1112でありそしてR15は上記で定義した
とおりである)である)で示されるニトロキシド安定フ
リーラジカル(MRIコントラスト剤として用いられ
る)が記載されている。
【0045】さらにまたMRIコントラスト剤として用
いられるニトロキシド安定フリーラジカルがWO 87
/01594(Amersham International PLC)およびそ
の中に引用されている文献において開示されている。Am
ershamによって開示されたニトロキシドは場合によって
は結合性(linker)分子の媒介でデキストラン、スター
チおよびセルロースのような多糖類に結合される。
【0046】式(VI)
【化6】 のニトロキシド安定フリーラジカルがTetrahedron 33,
2969〜2980(1977年)においてAlcockらによって開示され
ている。
【0047】式(VII)
【化7】 (式中Zはヒドロキシル、エトキシまたは置換されたア
ミノ基である)のニトロキシド安定フリーラジカルがSy
nthesis, 7, 462〜463(1975年)においてGoldingらによ
って開示されている。
【0048】式(VIII)および(IX)
【化8】 (式中R24はCOOHまたはCONHCH(CH2OH)
CHOHCH2OHである)のニトロキシド安定フリー
ラジカルおよびそれらの薬物動力学がJ. Pharm. Sci. 7
7, 97〜103(1988年)においてFrikssonらによって論じ
られている。
【0049】さらに、ニトロキシド安定フリーラジカル
は「The Application of ElectronSpin Resonance and
Spinlabelling in Biochemistry and Pharmacology」の
1〜6頁においてC.F. Chignellによって一般的に論じ
られており、そしてこの刊行物の6頁には下記のニトロ
キシド安定フリーラジカルがアルドリッチ社から商業的
に入手しうることが示されている:
【化9】 上記の化合物(A)の1,3−ジヒドロキシプロプ−2−
イル−アミドおよび化合物(B)の1,2,4−トリヒドロ
キシブト−3−イル−アミドもまた使用することができ
る。
【0050】その使用が考えられる他の常磁性物質とし
ては3,5−ジクロロ−2,4,6−トリ(ヒドロキシア
ルコキシまたはトリ(ヒドロキシアルキル)シリル)−
フェノキシ基およびジ(トリ(ヒドロキシアルキル)シ
ラニル)シクロブタジエノキノンが挙げられそして各場
合においてヒドロキシアルキル部分は好都合には2〜4
個の炭素原子を含有し例えば2−ヒドロキシエチル、
2,3−ジヒドロキシプロピルまたは3,4−ジヒドロキ
シブチル基である。
【0051】さらに別の見方として本発明はまた人間ま
たは動物の体について行われ該被検体の磁気共鳴像の発
生を含む診断法において使用される造影剤を製造するた
めの生理学的に許容しうる常磁性物質例えば安定フリー
ラジカルの使用を提供するものであり、この方法は被検
体を設定周波数の第1照射の一連のパルスシーケンスに
暴露しその体内の選択された核における核スピン遷移を
励起させ次いでこのシーケンスにおいて被検体からの自
由誘導減衰シグナルを検出することからなり、そしてさ
らに設定周波数の第2照射にこの被検体を暴露しこの選
択された核のうちの少なくとも1部の核スピン遷移に結
合した電子スピン遷移を励起させることからなる。
【0052】esr線幅の範囲に言及される場合、像形成
条件例えば像形成された部位における線幅であることは
理解されよう。しかしながら特に好ましくは線幅基準は
下記に示す局所濃度範囲において満足しうるものであ
る。
【0053】造影剤は常磁性物質のほかに人間または獣
医学において治療用および診断用組成物について慣用的
であるような調剤補助剤を含有してもよい。例えばこれ
らの助剤としては可溶化剤、乳化剤、粘度増強剤、緩衝
剤などが挙げられる。これらの助剤は非経口的(例えば
静脈内的)または経腸的(例えば経口的)適用、例えば
外部に逃し管を有する体腔(例えば消化管、膀胱および
子宮)への直接の適用または心臓血管系への注射または
注入に適した形態であってよい。しかしながら、生理学
的に許容しうる媒質中における溶液、懸濁液および分散
液が一般に好ましい。
【0054】インビボでの診断用像形成に使用するため
に、好ましくは本質的に等張性である造影剤は好都合に
は像帯域において1μM〜10mM濃度の常磁性物質を生
成するのに十分な濃度で投与することができる。しかし
ながら正確な濃度および投与量は当然毒性、コントラス
ト剤の器官を標的する能力および投与経路のような一連
の要因に依存する。常磁性物質の最適濃度は各種要因間
のバランスを示す。一般に0.02T磁場を生じる一次
磁石を作用させる場合、最適濃度は1〜10mM、特に3
〜9mM、より特別には4〜8mMそしてとりわけ4.5〜
6.5mMの範囲内であることが見い出されている。静脈
内投与用組成物は好ましくは10〜1000mM、特に好
ましくは50〜500mMの常磁性物質を含有する。イオ
ン性物質ではその濃度は特に好ましくは50〜200m
M、とりわけ140〜160mMの範囲内でありそして非
イオン性物質では200〜400mM、とりわけ290〜
330mMの範囲内である。しかしながら尿路または腎系
統の像形成のためにはおそらく例えばイオン性物質なら
ば10〜100mMまたは非イオン性物質ならば20〜2
00mMの濃度を有する組成物が用いられる。さらに巨丸
剤注射のためにはその濃度は好都合には1〜10mM、好
ましくは3〜9mMなどであってよい。
【0055】さらに別の見方として本発明は滅菌した生
理学的に許容しうる液状担体中における50〜500mM
の濃度の生理学的に許容しうる環状ニトロキシド安定フ
リーラジカルからなり該ニトロキシドは1ガウスまたは
それより少ない線幅の電子スピン共鳴遷移を有するもの
である造影剤を提供するものである。好ましくは本発明
の造影剤におけるニトロキシドは10mMまでの、特に1
または2mMの濃度で1ガウスより少ない、特に好ましく
は100mGより少ないesr線幅を示す。
【0056】前述のように第1および第2照射は一般に
それぞれRFおよびMWであり、従って輻射源は好まし
くはRFおよびMW源である。好ましくは第1輻射源は
パルスのタイミングおよび持続時間を調節するための装
置を備えておりその結果所望の像形成技術(例えばS
R、IR、SE、FIなど)を選択することができそし
てシーケンス繰り返し速度1/TRを設定することによ
り像捕捉時間を増加または減少し、あるいはT1、T2
たは核(通常はプロトン)密度を測定することができ
る。好ましくは第1輻射源はまた第1照射パルスの中心
周波数、帯域幅および強度を調節するための装置を備え
ている。
【0057】MRIにおいて、試料を慣用的には一方向
(例えばZ方向)に磁場勾配のある強磁場中に置きなが
ら共鳴核を励起する照射パルスを適用する。核励起パル
スの中心周波数および帯域は、励起パルスがかかってい
る間Z方向磁場勾配とともにZ軸に沿う位置およびその
スピン遷移が同パルスによって励起されている核を含有
するZ軸に対して垂直の断面のZ方向の厚みを測定する
のに役立つ。従って例えば中心周波数VOの方形波パル
スのフーリエ変換はこのようなパルスが約VOに中心が
ありそしてそれぞれZ軸に沿う特定のXY平面における
共鳴核のラーモア周波数に相当する一連の周波数を含む
ことを示すであろう。すなわちその装置に第1照射の中
心周波数および帯域幅を調節または設定するための装置
を備えることにより、試料を通じてのセクション(像帯
域)および当然共鳴核の等方性および化学環境を選定す
ることができる。
【0058】第2輻射源は連続波(CW)送信機であっ
てもよく、また第2照射のパルスまたはパルス列を放出
するように配置してもよい。共鳴核でのように、共鳴核
と結合する不対電子のラーモア周波数もまた局所磁場に
依存しそしてesr遷移がesrスペクトルにおいて限定され
た線幅を有するだけでなくそのスペクトルは一般に微細
構造すなわち常磁性物質中の非ゼロスピン核によって生
じる磁場による分裂を示すであろう。
【0059】核スピン系の増幅されたFIDシグナルの
利点を完全に達成するためにそして(必要ならば)コン
トラスト剤投与量を最小とするために、esrスペクトル
における全てのまたは殆どのピークの周波数に適合した
範囲の周波数を用いて電子スピン系を励起しそして好ま
しくは飽和することが有利である。このことは周波数帯
(例えばパルス列で)を放出する第2輻射源の使用また
は異なる周波数において放出する2つまたはそれ以上の
輻射源の使用により行うことができる。
【0060】第2照射において所望の周波数の広がりを
達成するために、比較的短い持続時間例えばナノまたは
マイクロ秒のオーダーのパルス(以後「マイクロパル
ス」と呼ぶ)を用いるのが望ましくそしてesr遷移を飽
和またはそれに近い状態に維持することにより核スピン
系の増大された母集団差を最適化するためには第2輻射
源を配置してマイクロパルス列を放出させ、隣接したマ
イクロパルスが間隔をおきすぎてそのマイクロパルス間
の期間中に電子スピン系が重大な縦緩和を起こし許容し
得ないものとならないようにすることが望ましい。
【0061】また、特定の核(共鳴核以外のもの)にお
けるスピン遷移を励起することができる第3の輻射源を
有するデカップリング装置を備えることによりesrスペ
クトルにおけるピークの数またはブロードピークの線幅
を減少させることができる。従って、不対電子のesrス
ペクトルにおける多重ピークは同じ分子中の電子スピン
と近くの非ゼロスピン核(遷移分裂核)との間の結合か
ら生じうる。遷移分裂核がMRI法のための共鳴核でな
い場合(例えばそれらが異なる等方性である場合、また
はもしそれらが同一の等方性ならば化学シフトがそれら
のラーモア周波数が第1照射によって励起されない同じ
領域における共鳴核のそれより十分に離れているような
ものである場合)、不対電子スピンおよび遷移分裂核は
遷移分裂核のnmr遷移を遷移分裂核のラーモア周波数
(上記したようにそれは共鳴核のラーモア周波数に近接
していない)における高強度の照射で飽和することによ
りデカップリングすることができる。このような飽和で
esrスペクトルにおける超微細構造は消失して単一のピ
ークとなりそしてesr遷移は前記で論じたように単一の
第2輻射源を用いて容易に飽和することができる。この
操作モードのために、本発明の装置は第3照射を放出す
るための装置を備える必要がある。第3照射は連続的に
またはパルスにしてもよく(または第2照射に関して初
めての方で述べたように一連のマイクロパルス列で連続
列の形態をとってもよい)そして好適には実質的に第2
照射と同じ期間にわたって放出される。
【0062】従って第2輻射源(複数可)および存在す
るならば第3輻射源は第1輻射源と同様に、好ましくは
もしそれらがパルス源ならばパルスタイミング、パルス
持続時間、中心周波数、帯域幅および強度をそしてもし
それらがCWエミッターならば中心周波数、帯域幅およ
び強度を調節するための装置を備える。試料は連続的に
または次の第1照射パルスシーケンスの開始パルス間の
1つまたはそれ以上の期間第2照射に暴露してもよい。
好ましくは第2照射に対する暴露は磁場勾配が試料に付
与されない期間内であり、例えば各シーケンスの最終F
IDシグナル検出期間と次の第1照射の開始パルスとの
間の遅延期間の少なくとも1部好ましくはすべてであ
る。
【0063】本発明により慣用の主磁場より低い磁場で
十分な解像度を有する像が得られるために、本発明の装
置における一次磁石は所望ならば低磁場例えば0.00
2〜0.1T特に約0.02Tまたは周囲磁場すなわち約
0.5ガウスと同じ位の低磁場で操作させるように配置
してもよい。低磁場での操作は経済上の理由からだけで
なく被検体のMW加熱を最小にしそして一般に磁場強度
の減少にともなって増大することが見出されている組織
コントラストを改良するということでもまた特に好まし
い。
【0064】本発明の装置で特に好ましいのは慣用の像
形成を同一の装置で実施することもできるようにするた
めの増幅されたFIDと共に、またそれなしでいずれも
操作が出来得ることである。本発明の装置は試料のMR
Iが実施されるように配置されそして特定の場合には上
記のような第2輻射源を備えることにより適合された慣
用のMRI装置を簡単に構成しうる。本発明の装置およ
び方法の使用に包含されるMRI法はまた例えばバック
プロジェクションまたは三次もしくは二次元フーリエ変
換(3DFTおよび2DFT)のような慣用の像形成法
の何れか1つを含んでもよいが、しかしこれらのうち後
者の2つが一般に好ましい。
【0065】2DFTにおいて試料は強磁場(磁場方向
はZ方向である)に置きそして平衡化する。次いで小さ
な磁場勾配(スライス選択勾配:Slice selection grad
ient)を例えばZ方向において付与しそしてスライス選
択勾配を主磁場に重ね合わせながら試料を所定の中心周
波数、帯域幅および持続時間のRFパルス(開始パル
ス)に暴露する。同時に中心周波数、帯域幅および主磁
場とスライス選択勾配との組み合わせは像帯域の位置お
よび厚み、共鳴核がRFパルスによって励起されるスラ
イス選択勾配に対して横向きである試料を通した断層撮
影セクションを限定するのに役立つ。パルス持続時間に
より共鳴核の横および縦磁化において得られる変化が決
定される。90°パルスを用いて、スライス選択勾配お
よびRFパルスが同時に終了した後、次いで小磁場勾配
(位相コード化勾配)を短期間の間スライス選択勾配に
対して横向きの方向例えばY方向に付与して振動FID
シグナルの位相がシグナル源のY方向の位置に従属する
ようにしその結果FIDシグナルの位相における空間情
報をコード化する。位相コード化勾配が終了した後、前
述の2つに垂直な方向(X方向)における第3小磁場勾
配(読取り勾配)を付与してFID周波数における空間
情報をコード化し、FIDシグナルを検出しそして時間
の関数としてその強度を読取り勾配を付与している間記
録する。
【0066】検出されるFIDシグナルは像帯域全体を
通して共鳴核から得られるシグナルの組み合わせであ
る。もし簡単に言えばそれがXY面に伸びて配列された
輻射源からのシグナルの合計として観察される場合、各
輻射源からの振動シグナルは共鳴核の局部密度に依存し
た全体の強度、X方向の輻射源の位置に依存した周波数
およびY方向の輻射源の位置に依存した位相を有する。
FIDシグナルが減衰した後読取り勾配を終了させそし
て平衡化しうる遅延時間後スライス選択勾配を再び付与
し、次のパルスシーケンスの開始RFパルスを適用す
る。
【0067】像形成にはそれぞれ異なる強度または持続
時間の位相コード化勾配を有する一連のパルスシーケン
スについてFIDシグナルの検出が必要とされそして上
述のSR像の場合、得られたデータの二次元フーリエ変
換が空間情報を抜き出して二次元像を構成することがで
きる。
【0068】IR、SEなどのような種々の像形成技術
または同時スライス、容量捕捉、バックプロジェクショ
ンなどのような種々の像発生技術は当然種々のパルスお
よび磁場勾配の付与されたシーケンスを必要としそして
そのシーケンスは当該技術分野において常用されてい
る。
【0069】本発明の実施態様は実施例によってそして
添付図面に関してさらに説明される。添付図面中、図1
は本発明のMRI装置の略斜視図でありそして図2は図
1の装置における第1および第2照射のエミッターの略
斜視図である。図1において本発明の常磁性コントラス
ト剤が投与された試料2が電磁石3のコイルの軸に置か
れているMRI装置を示す。電磁石3に対するDC供給
4からの電力により強い主磁場例えば200ガウスの磁
場が生じる。
【0070】本装置はさらに第1および第2照射をそれ
ぞれ放出するための共振器5および6を備える。共振器
5は電力供給8から電力をかけられたRFトランシーバ
ー7に接続させそして共振器6は例えば導波管によって
電力供給10から電力をかけられたマイクロ波発振器9
に接続される。マイクロ波発振器9は1より多くのesr
遷移を励起するために1より多い最大周波数を有するM
W照射を放出するよう配置してもよい。共振器5および
6によって放出される第1および第2照射の周波数選
定、帯域幅、パルス存続時間およびパルスタイミングは
制御コンピューター11およびインタフェースモジュー
ル18によって制御される。
【0071】コンピューター11はまた3対のヘルムホ
ルツコイル15、16および17(図2においてさらに
詳しく示す)に対する電力源12、13および14から
の電力供給を制御する。コイル対15のコイルは電磁石
3のコイルと同軸でありそしてコイル対16および17
のサドルコイルはそれら自体の軸が相互に垂直でありそ
してZ軸に対して垂直の状態でその軸すなわちZ軸につ
いて対称的に配置されている。コイル対15、16およ
び17は像形成法の各種段階例えば二次元フーリエ変換
像形成時に主磁場に重ね合わせられる磁場勾配を生じさ
せるために用いられそしてコイル対の動作およびMW発
振器とRFトランシーバーの動作のためのタイミングシ
ーケンスはコンピューター11およびインタフェースモ
ジュール18によって制御される。
【0072】esrスペクトルにおいて多重線を有するコ
ントラスト剤が用いられる場合、本装置はまたRF発信
機および電力供給(図示していない)に接続されそして
コンピューター11によって制御される別のRF共振器
19(破線で示される)からなるデカップラーを備えて
もよい。デカップラーはコントラスト剤における非ゼロ
スピン核の核スピン遷移を励起するよう選定された周波
数で第3照射を放出すべく動作されうる。
【0073】MRIの動作において電磁石3に対する電
力供給が入力されると本質的に均一な主磁場がそのコイ
ル中の空洞内で発生する。電磁石3によって発生した主
磁場の大きさは像形成過程の間ずっと本質的に一定に維
持される。試料2、例えば患者をコイル空洞内に置きそ
して少し遅れて、例えば数秒後像形成過程を開始でき
る。
【0074】インタフェースモジュール18はコイル対
15に対する電力供給を短期間の間印加し、その間Z軸
に対して反対の方向へのコイル対15のコイルを通じた
DC電流により主磁場に付与されるZ方向におけるほぼ
直線状の磁場勾配がもたらされる。コイル対15に電力
が加えられている時間中に、インタフェースモジュール
18はRFトランシーバー7を起動して共振器5がRF
パルス例えば90°パルスを放出させ、その結果そのラ
ーモア周波数がRFパルスの周波数帯に相当するもので
あるそれらの共鳴核(一般にはプロトン)のnmr遷移を
励起する。RFパルスの持続時間、強度、帯域幅および
中心周波数はコンピューター11によって設定されう
る。所定の化学環境における所定の同位体に関して、ラ
ーモア周波数についての主要な決定要因は外部からかけ
た磁場の大きさであり、従ってRFパルスは、Z方向に
横向きであるが厚みを有する試料の断面図(像帯域)内
の選択された非ゼロ核スピン同位体(一般には水プロト
ン)のMR遷移を効果的に励起するのに役立つ。
【0075】RFパルスの終了後、コイル対15におけ
る電流もまた終了しそしてほんの少し遅れてインタフェ
ースモジュール18はコイル対16に電力を加えて短期
間の間Y方向に磁場勾配を付与する。これは位相コード
化勾配と呼ばれ、磁場勾配により共鳴核のラーモア周波
数がコイル対15に電力が加えられている時間の間Y方
向の像帯域を横切って直線的に変化させられる。位相コ
ード化勾配の終了時におけるラーモア周波数のゆらぎを
除去すると、像帯域の異なる輻射源領域から得られるF
IDシグナルに寄与する振動周波数は実質的に同じとな
るよう戻されるが、しかしこのような寄与による位相は
Y方向に沿った特定の輻射源領域の位置に依存する程度
までシフトされる。
【0076】コイル対16への電流を切った後、インタ
フェースモジュール18は次いでコイル対17に電力を
加えてX方向に磁場勾配(読取勾配)を付与しそしてR
Fトランシーバー7を再起動して試料からのFIDシグ
ナルを検出する。
【0077】FIDシグナルはMR遷移がこの帯域のみ
において共鳴核のためのRFパルスによって励起された
ため、像帯域内の核スピン系の横磁化から発生すると考
えられている。上記のように、時間の関数としてのFI
Dシグナル強度はX方向およびY方向のそれぞれにおい
ての像帯域中の共鳴核の分布に関するコード化された情
報を含む。FIDシグナル強度は系の位相がずれるにつ
れて時間とともに急速にしかも指数関数的に下落し、そ
して読み取り勾配が付与されトランシーバー7が試料か
らのFIDシグナルを検出する期間は一般に非常に短く
例えばミリ秒のオーダーである。
【0078】像帯域のMR像を発生させるためにパルス
および検出シーケンスを多数回、例えば64〜1,02
4回繰り返す必要があり、各回において種々の大きさの
または持続時間の位相コード化勾配を生じさせる。しば
しば、良いS/N比とするために幾つかの例えば2〜4
の同様に実施されたシーケンスについてのシグナルを総
計する。各セットのシーケンスについてのFIDシグナ
ルはコンピューター11によって標準二次元フーリエ変
換アルゴリズムを用いて変換され所望の像帯域の空間像
を生成する。
【0079】慣用のMRIにおいて、パルスおよび検出
シーケンスにおける単一のまたは最終FIDシグナル検
出期間の終了後そして引き続くスライス選択勾配の付与
および次のシーケンスの開始用RFパルスの放出前に、
共鳴核が緩和されて平衡に近づくまで遅延期間、一般に
は秒のオーダーの間待つ必要があり、その結果FIDシ
グナル次いで新しいRFパルスに十分な縦磁化を行っ
て、許容しうるS/N比を得るのに十分に強める。
【0080】しかしながら、本発明の装置の動作におい
て遅延期間続いて単一のまたは最終検出期間は電子MR
および核MR遷移間の結合により得られる増幅された核
母集団差の利用によって減少されうる。従って少なくと
も各パルスシーケンスについての最終読み取り勾配の終
了と次のシーケンスの開始用RFパルスの放出との間の
期間において、例えば約10mS〜10mSの期間中、イン
タフェースモジュール18はMW発振器9を作動させて
試料中のコントラスト剤における常磁性中心のラーモア
周波数に相当する中心周波数のMW照射すなわちCW照
射または好ましくは照射パルス列を用いて試料に照射す
る。
【0081】常磁性コントラスト剤およびコントラスト
剤のesr遷移のMW刺激の利用により達成しうるMRI
におけるコントラスト向上は下記の表1〜3に示す結果
により説明される。表1〜3は0.02Tの一次磁石を
用いる種々のMW出力レベルにおける溶媒中に安定フリ
ーラジカルの濃度を変化させた溶液を含有する管からな
る試験試料についてのコントラスト向上値を示すもので
ある。コントラスト向上値はMW照射をうけたおよびう
けない飽和再生FIDシグナルの「ピーク面積」の比と
して決定される。
【0082】使用した4種の溶媒は水、セロノルム(Ser
onorm)、溶存酸素の減少した水(「デオキシ−H2O」)お
よび溶存酸素の減少したセロノルム(「デオキシ−セロノ
ルム」)である。溶存酸素濃度の減少は窒素を水またはセ
ロノルム中に約1分間バブリングすることにより達成さ
れる。セロノルムはNycomed AS(ノルウエー国オスロ
市)から入手しうる人工ヒト血清である。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】これらの化合物はすべて商業的に入手しう
るものでありまたは本明細書に掲げた文献に記載の方法
を用いて製造することができる。従って、要約すれば本
発明はMRIに関して特に以下に掲げる点で新しい可能
性を開くものである。 (i) 組織中にもともと存在する常磁性体を利用して像
コントラストの向上を図ることができる。このようなコ
ントラストは特定の条件下で被検体にコントラスト剤を
投与することなく達成しうるのですべての付随した毒性
および排出問題が避けられそしてコントラスト剤を送り
込むのが困難な組織コントラストを向上させるのが可能
となるかもしれない。 (ii) 像捕捉時間がFI技術を用いた場合でも不当に解
像度を低下することなく減少される。 (iii) 磁場強度の減少した磁石が不当に解像度を低下す
ることなく用いられる。 (iv) S/N比従って空間解像度が像捕捉時間を不当に
増加することなく高められ、それにより恐らくノイズに
よって覆い隠された他の姿が検出される。 (v) 常磁性物質を蓄積することのできる組織に関する
像コントラストが非常に向上し、恐らくこのような組織
に関して1よりずっと大きいコントラスト効果が達成さ
れる。 (vi) コントラスト向上は慣用のコントラスト剤を用い
た場合より低いコントラスト剤投与量または問題の組織
部位での濃度で達成されうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMRI装置の略斜視図である。
【図2】図1の装置における第1および第2照射のエミ
ッターの略斜視図である。
【符号の説明】
2:試料 3:電磁石 4:DC供給 5、6:共振器 7:RFトランシーバー 8:電力供給 9:マイクロ波発振器 10:電力供給 11:制御コンピューター 18:インタフェースモジュール 15、16、17:ヘルムホルツコイル 12、13、14:電力源 19:RF共振器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−186843(JP,A) Magnetic Resonanc e in Medicine,Vol. 4,No.2(1987)p.93−111 Review of Scienti fic Instruments,Vo l.52,No.4(1981)p.533−538 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 5/055

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線幅が10−4テスラまたはそれ未満で
    ある電子スピン共鳴遷移を有する常磁性物質からなる、
    電子スピン共鳴が励起された磁気共鳴像形成のための造
    影剤。
  2. 【請求項2】 前記常磁性物質が10μTまたはそれ未
    満の線幅をもつ電子スピン共鳴遷移を有する請求項1記
    載の造影剤。
  3. 【請求項3】 前記常磁性物質が生理学的に許容しうる
    ニトロキシド安定化フリーラジカルである請求項1また
    は請求項2に記載の造影剤。
  4. 【請求項4】 前記常磁性物質が試料に導入され、像が
    形成される該試料のゾーンで1μMないし10mMの濃
    度を生成する請求項1ないし請求項3のいずれかの項に
    記載の造影剤。
  5. 【請求項5】 前記常磁性物質が10−4Tまたはそれ
    未満の線幅をもつ少なくとも2つの電子スピン共鳴遷移
    を有し、第2照射は上記常磁性物質の少なくとも2つの
    電子スピン共鳴遷移を励起するために選定された周波数
    分布を有するものである請求項1ないし請求項4のいず
    れかの項に記載の造影剤。
JP9133118A 1987-06-23 1997-05-23 磁気共鳴像形成のための造影剤 Expired - Fee Related JP2863744B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB878714615A GB8714615D0 (en) 1987-06-23 1987-06-23 Apparatus
GB878714804A GB8714804D0 (en) 1987-06-24 1987-06-24 Apparatus
GB8714804 1987-06-24
GB8714615 1987-06-24

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63505455A Division JP2690987B2 (ja) 1987-06-23 1988-06-22 磁気共鳴像形成における改良

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1054812A JPH1054812A (ja) 1998-02-24
JP2863744B2 true JP2863744B2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=26292386

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63505455A Expired - Fee Related JP2690987B2 (ja) 1987-06-23 1988-06-22 磁気共鳴像形成における改良
JP9133118A Expired - Fee Related JP2863744B2 (ja) 1987-06-23 1997-05-23 磁気共鳴像形成のための造影剤

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63505455A Expired - Fee Related JP2690987B2 (ja) 1987-06-23 1988-06-22 磁気共鳴像形成における改良

Country Status (16)

Country Link
US (1) US4984573A (ja)
EP (2) EP0296833B1 (ja)
JP (2) JP2690987B2 (ja)
AT (1) ATE111231T1 (ja)
AU (1) AU610910B2 (ja)
DE (2) DE3851442T2 (ja)
DK (1) DK622489D0 (ja)
ES (2) ES2026257T3 (ja)
FI (1) FI896234A0 (ja)
GB (1) GB2234072B (ja)
GR (1) GR3002798T3 (ja)
IE (1) IE61448B1 (ja)
NO (1) NO304397B1 (ja)
NZ (1) NZ225145A (ja)
PH (1) PH27135A (ja)
WO (1) WO1988010419A1 (ja)

Families Citing this family (89)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5203332A (en) * 1987-06-23 1993-04-20 Nycomed Imaging As Magnetic resonance imaging
GB8718515D0 (en) * 1987-08-05 1987-09-09 Nat Res Dev Obtaining images
GB8817137D0 (en) * 1988-07-19 1988-08-24 Nycomed As Compositions
GB8819753D0 (en) * 1988-08-19 1988-09-21 Nycomed As Apparatus
FI80796C (fi) * 1988-09-12 1990-07-10 Instrumentarium Oy Arrangemang foer materialundersoekning.
US5218964A (en) * 1988-10-21 1993-06-15 Instrumentarium Corp. Method for providing accurate reference markers in magnetic resonance images
US5314681A (en) * 1988-12-23 1994-05-24 Nycomed Innovation Ab Composition of positive and negative contrast agents for electron spin resonance enhanced magnetic resonance imaging
GB8830215D0 (en) * 1988-12-23 1989-02-22 Hafslund Nycomed Innovation Method
GB8909270D0 (en) * 1989-04-24 1989-06-07 Hafslund Nycomed Innovation Method
FR2653251A1 (fr) * 1989-10-13 1991-04-19 Centre Nat Rech Scient Procede d'authentification d'un objet par resonance paramagnetique electronique appareillage pour sa mise en óoeuvre et objet utilisable avec le procede.
FI85193C (fi) * 1989-11-27 1992-03-10 Instrumentarium Oy Undersoekningsfoerfarande och - anordning.
US5922304A (en) 1989-12-22 1999-07-13 Imarx Pharmaceutical Corp. Gaseous precursor filled microspheres as magnetic resonance imaging contrast agents
US6001335A (en) * 1989-12-22 1999-12-14 Imarx Pharmaceutical Corp. Contrasting agents for ultrasonic imaging and methods for preparing the same
US5469854A (en) * 1989-12-22 1995-11-28 Imarx Pharmaceutical Corp. Methods of preparing gas-filled liposomes
US5542935A (en) 1989-12-22 1996-08-06 Imarx Pharmaceutical Corp. Therapeutic delivery systems related applications
US5585112A (en) * 1989-12-22 1996-12-17 Imarx Pharmaceutical Corp. Method of preparing gas and gaseous precursor-filled microspheres
US6551576B1 (en) 1989-12-22 2003-04-22 Bristol-Myers Squibb Medical Imaging, Inc. Container with multi-phase composition for use in diagnostic and therapeutic applications
US20020150539A1 (en) * 1989-12-22 2002-10-17 Unger Evan C. Ultrasound imaging and treatment
US6088613A (en) 1989-12-22 2000-07-11 Imarx Pharmaceutical Corp. Method of magnetic resonance focused surgical and therapeutic ultrasound
US5776429A (en) * 1989-12-22 1998-07-07 Imarx Pharmaceutical Corp. Method of preparing gas-filled microspheres using a lyophilized lipids
US6146657A (en) * 1989-12-22 2000-11-14 Imarx Pharmaceutical Corp. Gas-filled lipid spheres for use in diagnostic and therapeutic applications
GB8929300D0 (en) * 1989-12-29 1990-02-28 Instrumentarium Corp Apparatus
JP3175940B2 (ja) * 1990-02-12 2001-06-11 ニコムド イノベーション アーベー トリアリールメチルラジカルおよび磁気共鳴造影法における不活性炭素フリーラジカルの用途
GB9006320D0 (en) * 1990-03-21 1990-05-16 Gen Electric Co Plc Nuclear magnetic resonance apparatus
GB9007636D0 (en) * 1990-04-04 1990-05-30 Instrumentarium Corp Mri coil
US5144236A (en) * 1990-08-17 1992-09-01 Strenk Scientific Consultants, Inc. Method and apparatus for r.f. tomography
WO1992004640A1 (en) * 1990-09-06 1992-03-19 British Technology Group Ltd Method of obtaining images representing the distribution of paramagnetic material in solution
GB9024527D0 (en) * 1990-11-12 1991-01-02 Instrumentarium Corp Improvements in and relating to magnetic resonance imaging
GB9024528D0 (en) * 1990-11-12 1991-01-02 Instrumentarium Corp Improvements in and relating to magnetic resonance imaging
GB2253702B (en) * 1991-03-12 1995-03-22 Instrumentarium Corp apparatus and method
US5564421A (en) * 1991-04-04 1996-10-15 Instrumentarium Corporation VHF applicator for magnetic resonance imaging
US5874062A (en) * 1991-04-05 1999-02-23 Imarx Pharmaceutical Corp. Methods of computed tomography using perfluorocarbon gaseous filled microspheres as contrast agents
US5205290A (en) 1991-04-05 1993-04-27 Unger Evan C Low density microspheres and their use as contrast agents for computed tomography
GB9111738D0 (en) * 1991-05-31 1991-07-24 Instrumentarium Corp Method
US5245282A (en) * 1991-06-28 1993-09-14 University Of Virginia Alumni Patents Foundation Three-dimensional magnetic resonance imaging
US5189370A (en) * 1991-08-16 1993-02-23 Siemens Aktiengesellschaft Chemical shift imaging
GB9216597D0 (en) * 1992-08-05 1992-09-16 British Tech Group Method of obtaining images representing the distribution of paramagnetic material in solution
US5453692A (en) * 1992-08-06 1995-09-26 Hitachi, Ltd. RF probe for nuclear magnetic resonance imaging (MRI) devices
GB9518442D0 (en) * 1995-09-08 1995-11-08 Nycomed Imaging As Method
US5468467A (en) * 1993-04-23 1995-11-21 Bracco International B.V. Methods for the in vivo measurement of the concentration of non-imaging nmr-detectable xenobiotic compounds
US7083572B2 (en) * 1993-11-30 2006-08-01 Bristol-Myers Squibb Medical Imaging, Inc. Therapeutic delivery systems
DK143193A (da) * 1993-12-22 1995-06-23 Ardenkjaer Larsen Jan Henrik Fremgangsmåde og apparat til måling af svage magnetiske felter
DE69533692T2 (de) * 1994-07-28 2005-10-27 Koninklijke Philips Electronics N.V. Anordnung von rf-spulen für ein gerät der magnetischen resonanz
US5685305A (en) * 1994-08-05 1997-11-11 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Method and system for MRI detection of abnormal blood flow
US6743779B1 (en) 1994-11-29 2004-06-01 Imarx Pharmaceutical Corp. Methods for delivering compounds into a cell
US5830430A (en) * 1995-02-21 1998-11-03 Imarx Pharmaceutical Corp. Cationic lipids and the use thereof
DE69634908T2 (de) * 1995-04-18 2006-04-27 Koninklijke Philips Electronics N.V. Rf-spulenanordnung für ein gerät für magnetische resonanzuntersuchungen
US5997898A (en) * 1995-06-06 1999-12-07 Imarx Pharmaceutical Corp. Stabilized compositions of fluorinated amphiphiles for methods of therapeutic delivery
US6521211B1 (en) 1995-06-07 2003-02-18 Bristol-Myers Squibb Medical Imaging, Inc. Methods of imaging and treatment with targeted compositions
US6139819A (en) * 1995-06-07 2000-10-31 Imarx Pharmaceutical Corp. Targeted contrast agents for diagnostic and therapeutic use
US6033645A (en) * 1996-06-19 2000-03-07 Unger; Evan C. Methods for diagnostic imaging by regulating the administration rate of a contrast agent
US6231834B1 (en) 1995-06-07 2001-05-15 Imarx Pharmaceutical Corp. Methods for ultrasound imaging involving the use of a contrast agent and multiple images and processing of same
US5782764A (en) * 1995-11-07 1998-07-21 Iti Medical Technologies, Inc. Fiber composite invasive medical instruments and methods for use in interventional imaging procedures
US5744958A (en) * 1995-11-07 1998-04-28 Iti Medical Technologies, Inc. Instrument having ultra-thin conductive coating and method for magnetic resonance imaging of such instrument
JP2001507207A (ja) 1996-05-01 2001-06-05 イマアーレクス・フアーマシユーチカル・コーポレーシヨン 化合物を細胞に送達する方法
US6414139B1 (en) 1996-09-03 2002-07-02 Imarx Therapeutics, Inc. Silicon amphiphilic compounds and the use thereof
US5846517A (en) 1996-09-11 1998-12-08 Imarx Pharmaceutical Corp. Methods for diagnostic imaging using a renal contrast agent and a vasodilator
ES2189974T3 (es) * 1996-09-11 2003-07-16 Imarx Pharmaceutical Corp Procedimientos mejorados para la obtencion de imagenes de diagnostico usando un agente de contraste y un vasodilatador.
US6143276A (en) * 1997-03-21 2000-11-07 Imarx Pharmaceutical Corp. Methods for delivering bioactive agents to regions of elevated temperatures
US6090800A (en) * 1997-05-06 2000-07-18 Imarx Pharmaceutical Corp. Lipid soluble steroid prodrugs
US6537246B1 (en) * 1997-06-18 2003-03-25 Imarx Therapeutics, Inc. Oxygen delivery agents and uses for the same
GB9706282D0 (en) * 1997-03-26 1997-05-14 Nycomed Imaging As Method
US20050019266A1 (en) * 1997-05-06 2005-01-27 Unger Evan C. Novel targeted compositions for diagnostic and therapeutic use
US6416740B1 (en) 1997-05-13 2002-07-09 Bristol-Myers Squibb Medical Imaging, Inc. Acoustically active drug delivery systems
US6548047B1 (en) 1997-09-15 2003-04-15 Bristol-Myers Squibb Medical Imaging, Inc. Thermal preactivation of gaseous precursor filled compositions
US6123923A (en) * 1997-12-18 2000-09-26 Imarx Pharmaceutical Corp. Optoacoustic contrast agents and methods for their use
US6278893B1 (en) 1998-01-05 2001-08-21 Nycomed Imaging As Method of magnetic resonance imaging of a sample with ex vivo polarization of an MR imaging agent
US20010003580A1 (en) 1998-01-14 2001-06-14 Poh K. Hui Preparation of a lipid blend and a phospholipid suspension containing the lipid blend
FI105447B (fi) * 1998-11-03 2000-08-31 Raimo Pentti Juhani Joensuu Järjestely kohteen tutkimiseen
US6489872B1 (en) 1999-05-06 2002-12-03 New Mexico Resonance Unilateral magnet having a remote uniform field region for nuclear magnetic resonance
GB0014463D0 (en) * 2000-06-14 2000-08-09 Nycomed Amersham Plc NMR Method
US20080095713A1 (en) 2004-07-30 2008-04-24 Mikkel Thaning Method of Tumour Imaging
US20070025918A1 (en) * 2005-07-28 2007-02-01 General Electric Company Magnetic resonance imaging (MRI) agents: water soluble carbon-13 enriched fullerene and carbon nanotubes for use with dynamic nuclear polarization
ATE534407T1 (de) 2005-12-01 2011-12-15 Ge Healthcare As Verfahren zur dynamischen kernpolarisation (dnp) unter verwendung eines tritylrests und eines paramagnetischen metallions
EP1960001A2 (en) 2005-12-08 2008-08-27 Koninklijke Philips Electronics N.V. System and method for monitoring in vivo drug release using overhauser-enhanced nmr
JP5269791B2 (ja) 2006-08-30 2013-08-21 ジーイー・ヘルスケア・アクスイェ・セルスカプ 動的核分極(dnp)方法並びに該方法で使用するための化合物及び組成物
EP2072061A1 (en) 2007-12-19 2009-06-24 GE Healthcare Limited Composition and method for generating a metabolic profile using 13C-MR detection
US8968703B2 (en) 2009-09-10 2015-03-03 Ge Healthcare Limited 13C-MR detection using hyperpolarised 13C-fructose
US8664955B1 (en) 2010-02-22 2014-03-04 Howard J. Halpern High-isolation transmit/receive surface coils and method for EPRI
EP2555803B1 (en) 2010-04-08 2018-09-12 Bracco Imaging S.p.A Process for preparing hyperpolarized substrates and method for mri
FI128224B (fi) * 2010-08-31 2020-01-15 Vaisala Oyj Matalakenttäinen ydinmagneettiresonanssilaite kiintoaineiden ja lietteiden vesipitoisuuden mittaamiseksi
WO2013053839A1 (en) 2011-10-12 2013-04-18 Bracco Imaging Spa Process for the preparation of hyperpolarized derivatives for use in mri analysis
WO2013083535A1 (en) 2011-12-05 2013-06-13 Bracco Imaging Spa Composition comprising acetic anhydride and a gadolinium complex, and method for the use in hyperpolarisation mri analysis
EP2833924B1 (en) 2012-04-02 2019-05-08 Bracco Imaging S.p.A Hyperpolarized amino acids
CN104193673B (zh) * 2014-08-14 2016-03-23 南开大学 一种以三联吡啶为骨架含苯砜基的顺磁荧光双功能探针
MX366786B (es) * 2014-09-05 2019-07-23 Hyperfine Res Inc Metodos y aparato de supresion de ruido.
DE112019003978T5 (de) * 2018-08-09 2021-06-02 Socpra Sciences Et Genie S.E.C. System und verfahren zum erkennen von spin
JPWO2022264970A1 (ja) * 2021-06-14 2022-12-22
JPWO2022264971A1 (ja) * 2021-06-14 2022-12-22

Family Cites Families (63)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3959287A (en) * 1972-07-10 1976-05-25 Syva Company Ligand determination of spin labeled compounds by receptor displacement
CA1001232A (en) * 1973-11-30 1976-12-07 Ivan Hrvoic Nuclear dynamic polarization magnetometer
US4048555A (en) * 1976-06-15 1977-09-13 Bell Telephone Laboratories, Incorporated Spin resonance spectrometer and magnet structure
GB1578910A (en) * 1978-05-25 1980-11-12 Emi Ltd Imaging systems
DE2840178A1 (de) * 1978-09-15 1980-03-27 Philips Patentverwaltung Magnetspulenanordnung zur erzeugung von linearen magnetischen gradientenfeldern
US4354499A (en) * 1978-11-20 1982-10-19 Damadian Raymond V Apparatus and method for nuclear magnetic resonance scanning and mapping
US4442404A (en) * 1978-12-19 1984-04-10 Bergmann Wilfried H Method and means for the noninvasive, local, in-vivo examination of endogeneous tissue, organs, bones, nerves and circulating blood on account of spin-echo techniques
GB2049191B (en) * 1979-02-23 1983-06-15 Newport Instr Ltd Methods of quantitative analysis
DE2917794C2 (de) * 1979-05-03 1986-03-13 Bruker Analytische Meßtechnik GmbH, 7512 Rheinstetten Bimodaler Resonator für Elektronenspinresonanz-Experimente
US4339716A (en) * 1979-05-23 1982-07-13 Picker International Limited Nuclear magnetic resonance systems
NL7904986A (nl) * 1979-06-27 1980-12-30 Philips Nv Werkwijze en inrichting voor het bepalen van een kernspindichtheidsverdeling in een deel van een lichaam.
US4307343A (en) * 1979-08-20 1981-12-22 General Electric Company Moving gradient zeugmatography
JPS6051056B2 (ja) * 1980-06-13 1985-11-12 株式会社東芝 核磁気共鳴装置
JPS576347A (en) * 1980-06-13 1982-01-13 Toshiba Corp Nuclear magnetic resonator
DE3022481C2 (de) * 1980-06-14 1985-01-24 Bruker Analytische Meßtechnik GmbH, 7512 Rheinstetten Probenkopf für paramagnetische Elektronenresonanz-Messungen
US4360776A (en) * 1980-09-11 1982-11-23 Bauman Albert J ESR Based portable microanalytic apparatus and method
US4475084A (en) * 1981-01-15 1984-10-02 Picker International Limited Nuclear magnetic resonance detector
US4409550A (en) * 1981-05-15 1983-10-11 President And Fellows Of Harvard College NMR Sodium images
DE3123493A1 (de) * 1981-06-13 1982-12-30 Bruker Analytische Meßtechnik GmbH, 7512 Rheinstetten Elektromagnet fuer die nmr-tomographie
US4477777A (en) * 1981-06-19 1984-10-16 Oxford Research Systems Limited Analysis of biological material
DE3129906C3 (de) * 1981-07-24 1996-12-19 Schering Ag Paramagnetische Komplexsalze, deren Herstellung und Mittel zur Verwendung bei der NMR-Diagnostik
DE3139137A1 (de) * 1981-10-01 1983-04-14 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Geraet zur erzeugung von bildern eines untersuchungsobjektes
US4456881A (en) * 1982-01-18 1984-06-26 Technicare Corporation Gradient-coil apparatus for a magnetic resonance system
US4511841A (en) * 1982-06-17 1985-04-16 Chemagnetics, Inc. Method and apparatus for high speed magic angle spinning
FI65365C (fi) * 1982-07-07 1984-05-10 Instrumentarium Oy Spolanordning
NL8203621A (nl) * 1982-09-20 1984-04-16 Philips Nv Kernspintomograaf met faraday kooi.
DE3235113A1 (de) * 1982-09-22 1984-03-22 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Geraet zur erzeugung von bildern eines untersuchungsobjektes mit magnetischer kernresonanz
CA1198162A (en) * 1982-09-23 1985-12-17 Robert D. Hay Nmr imaging apparatus
US4510450A (en) * 1982-09-28 1985-04-09 The Medical College Of Wisconsin, Inc. Apparatus and assay method for the quantitative determination of mineral content in bone
US4551678A (en) * 1982-11-26 1985-11-05 Morgan Tommie J Phantom for nuclear magnetic resonance machine
US4516075A (en) * 1983-01-04 1985-05-07 Wisconsin Alumni Research Foundation NMR scanner with motion zeugmatography
NL194579C (nl) * 1983-01-21 2002-08-05 Schering Ag Diagnostisch middel.
US4590427A (en) * 1983-03-28 1986-05-20 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Nuclear magnetic resonance apparatus having semitoroidal rf coil for use in topical NMR and NMR imaging
GB2137756B (en) * 1983-03-30 1986-04-30 Picker Int Ltd Nuclear magnetic resonance imaging apparatus
US4531093A (en) * 1983-05-05 1985-07-23 Southwest Research Institute Method and apparatus for coal analysis and flow measurement
US4532473A (en) * 1983-05-18 1985-07-30 General Electric Company NMR method for measuring and imaging fluid flow
US4567440A (en) * 1983-06-09 1986-01-28 Haselgrove John C Vivo P-31 NMR imaging of phosphorus metabolites
FR2548028B1 (fr) * 1983-06-15 1986-09-19 Hovelian Krikor Electrode medicale de surface, jetable
DE3328365A1 (de) * 1983-08-03 1985-02-21 Schering AG, 1000 Berlin und 4709 Bergkamen Neue diagnostische mittel
DE3477788D1 (en) * 1983-08-05 1989-05-24 Yoshinori Kidani Cytostatic platinum complexes
CA1243602A (en) * 1983-08-25 1988-10-25 Hong-Ning Yeung Methods for enhancing the contrast in nmr imaging
AU3359584A (en) * 1983-09-29 1985-04-04 Tandem Computers Inc. Multi level pipeline control store for cpu microsequencing
GB8329196D0 (en) * 1983-11-02 1983-12-07 Bydder G M Nuclear magnetic resonance apparatus
US4629989A (en) * 1983-11-10 1986-12-16 General Electric Company Patient alignment system for NMR studies
US4615879A (en) * 1983-11-14 1986-10-07 Vanderbilt University Particulate NMR contrast agents for gastrointestinal application
DE3343625C2 (de) * 1983-11-19 1986-10-23 Bruker Medizintechnik Gmbh, 7512 Rheinstetten Meßkopf und Verfahren zur Aufnahme hochaufgelöster Kernspinresonanzsignale
SE463651B (sv) * 1983-12-21 1991-01-07 Nycomed As Diagnostikum och kontrastmedel
US4581582A (en) * 1983-12-27 1986-04-08 General Electric Company High-spatial-resolution spectroscopic NMR imaging of chemically-shifted nuclei
US4583044A (en) * 1984-01-09 1986-04-15 University Of Utah NMR imaging method
DE3400861A1 (de) * 1984-01-12 1985-07-18 Philips Patentverwaltung Gmbh, 2000 Hamburg Kernspintomograph
FI73320C (fi) * 1984-01-20 1987-09-10 Instrumentarium Oy Nmr-spolarrangemang.
US4585992A (en) * 1984-02-03 1986-04-29 Philips Medical Systems, Inc. NMR imaging methods
JPS60190846A (ja) * 1984-03-10 1985-09-28 Jeol Ltd 核磁気共鳴装置
JPH0634029B2 (ja) * 1984-04-23 1994-05-02 三菱電機株式会社 高周波コイル
US4728575A (en) * 1984-04-27 1988-03-01 Vestar, Inc. Contrast agents for NMR imaging
US4609872A (en) * 1984-08-10 1986-09-02 General Electric Company NMR multiple-echo phase-contrast blood flow imaging
US4656026A (en) * 1984-12-10 1987-04-07 University Of Iowa Research Foundation Magnetic resonance (MR) image enhancement compounds for specific areas of the brain
JPS61186843A (ja) * 1985-02-14 1986-08-20 Jeol Ltd Nmr−esr同時測定装置
GB8522535D0 (en) * 1985-09-11 1985-10-16 Amersham Int Plc Contrast agent
US4834964A (en) * 1986-03-07 1989-05-30 M.R.I., Inc. Use of charged nitroxides as NMR image enhancing agents for CSF
US4719425A (en) * 1986-04-15 1988-01-12 Scientific Innovations, Inc. NMR imaging method and apparatus
US4863717A (en) * 1986-11-10 1989-09-05 The State Of Oregon Acting By And Through The State Board Of Higher Education On Behalf Of The University Of Oregon Methods for circumventing the problem of free radial reduction associated with the use of stable nitroxide free radicals as contrast agents for magnetic reasonance imaging
GB8718515D0 (en) * 1987-08-05 1987-09-09 Nat Res Dev Obtaining images

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Magnetic Resonance in Medicine,Vol.4,No.2(1987)p.93−111
Review of Scientific Instruments,Vol.52,No.4(1981)p.533−538

Also Published As

Publication number Publication date
GB2234072A (en) 1991-01-23
NO895229D0 (no) 1989-12-22
EP0296833A1 (en) 1988-12-28
AU1963288A (en) 1989-01-19
EP0409292B1 (en) 1994-09-07
NZ225145A (en) 1991-06-25
DE3851442D1 (de) 1994-10-13
WO1988010419A1 (en) 1988-12-29
AU610910B2 (en) 1991-05-30
FI896234A0 (fi) 1989-12-22
EP0296833B1 (en) 1991-09-25
GB8928517D0 (en) 1990-02-21
JPH02503995A (ja) 1990-11-22
ES2058714T3 (es) 1994-11-01
DE3851442T2 (de) 1995-01-19
DE3865108D1 (de) 1991-10-31
IE61448B1 (en) 1994-11-02
DK622489A (da) 1989-12-11
DK622489D0 (da) 1989-12-11
JP2690987B2 (ja) 1997-12-17
ATE111231T1 (de) 1994-09-15
EP0409292A2 (en) 1991-01-23
US4984573A (en) 1991-01-15
GB2234072B (en) 1991-07-03
NO304397B1 (no) 1998-12-07
PH27135A (en) 1993-03-16
GR3002798T3 (en) 1993-01-25
JPH1054812A (ja) 1998-02-24
IE881892L (en) 1988-12-23
ES2026257T3 (es) 1992-04-16
EP0409292A3 (en) 1991-01-30
NO895229L (no) 1989-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2863744B2 (ja) 磁気共鳴像形成のための造影剤
US5322065A (en) Stable free radical containing contrast media
US5263482A (en) Thermographic imaging
US5231354A (en) Magnetic resonance imaging
US5203332A (en) Magnetic resonance imaging
CA2050494C (en) Magnetic resonance imaging method
EP0375074B1 (en) Improvements in and relating to magnetic resonance imaging
CA1301248C (en) Magnetic resonance imaging

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees