JP2863671B2 - 印字フォーマット作成装置 - Google Patents

印字フォーマット作成装置

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JP2863671B2
JP2863671B2 JP4160970A JP16097092A JP2863671B2 JP 2863671 B2 JP2863671 B2 JP 2863671B2 JP 4160970 A JP4160970 A JP 4160970A JP 16097092 A JP16097092 A JP 16097092A JP 2863671 B2 JP2863671 B2 JP 2863671B2
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隆治 岩崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め罫線等により印字
フォーマットが印刷された帳票等から印字フォーマット
を読取り、印字フォーマットをデータとして作成する印
字フォーマット作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば市販されている帳票を読取って印
字フォーマットをデータとして作成する帳票作成装置
は、対象となる帳票をイメージスキャナーで読取ってデ
ジタル画像データとし、その画像データに基づいてディ
スプレイ装置の画面上に帳票を表示させ、この状態でオ
ペレータがキー操作によりカーソルを移動させつつ印字
位置の設定を行い、それぞれの印字位置で印字すべきデ
ータ(文字列や数字等)、印字文字の種類、桁数、ピッ
チ等の印字パラメータを入力し、この作業が終了する
と、実際に印字する帳票を装置の印字部にセットして印
字開始を指令する。これにより帳票に対して印字パラメ
ータに従って印字が行われるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのように印字
パラメータの設定を、オペレータがキー操作によりカー
ソルを移動させつつ印字位置や印字パラメータの設定を
行ったのでは設定作業が面倒となり、これを多種多様の
印字フォーマットを持った帳票に対して個々に行ったの
ではオペレータの作業量が膨大となり、帳票作成能率が
極めて悪い問題があった。
【0004】そこで本発明は、帳票等印字フォーマット
が印刷された用紙から印字フォーマットを読取って印字
位置や印字パラメータを設定するのを自動的に行うこと
ができ、従ってオペレータの作業負担を軽減できるとと
もに印字フォーマットの作成能率を向上でき、しかも、
迅速で正確な印字可能領域の設定ができる印字フォーマ
ット作成装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、帳票等印字フ
ォーマットが印刷された用紙を読取りデジタル画像デー
タを出力する用紙読取手段と、この用紙読取手段からの
画像データを取込み印字フォーマットから水平罫線を検
出する水平罫線検出手段と、この水平罫線検出手段によ
る水平罫線の検出結果に基づいて水平罫線毎にその水平
罫線の直上で印字文字の大きさに対応したウィンドウを
このウインドウの幅単位で水平方向に走査し、ウィンド
ウ内が空白であれば印字可能領域と判断し、ウインドウ
内が空白でなければ印字可能領域でないと判断してこの
ウインドウを印字可能領域が見つかるまで走査方向とは
逆方向に1画素ずつ戻す制御を行い、印字可能領域が見
つかると、次にウインドウを印字可能領域が見つかるま
で走査方向に1画素ずつ進める制御を行うことで区切ら
れた印字可能領域の検出を行う印字可能領域検出手段
と、この印字可能領域検出手段により得られる印字可能
領域情報から印字開始位置、印字文字サイズ、桁数、ピ
ッチ等の印字パラメータを算出する印字パラメータ算出
手段とを設けたものである。
【0006】
【作用】このような構成の本発明においては、帳票等印
字フォーマットが印刷された用紙が用紙読取手段により
読取られてデジタル画像データが出力され、この画像デ
ータから水平罫線検出手段により印字フォーマットの水
平罫線の検出が行われ、さらに印字可能領域検出手段に
より印字可能領域の検出が行われる。そして得られる印
字可能領域情報により印字開始位置、印字文字サイズ、
桁数、ピッチ等の印字パラメータが算出され、印字フォ
ーマットがデータとして作成される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0008】図1において1はイメージスキャナーを有
する用紙読取部(用紙読取手段)で、この用紙読取部1
により例えば市販されている印字フォーマットが印刷さ
れた帳票や伝票の読取りが行われてデジタル画像データ
が出力されるようになっている。
【0009】前記用紙読取部1からのデジタル画像デー
タは水平罫線検出部(水平罫線検出手段)2に供給され
ている。前記水平罫線検出部2は水平方向については印
字文字幅程度、垂直方向については水平罫線幅程度の細
長いウィンドウを画像データ全体にわたって走査し、ウ
ィンドウ内の黒画素数が閾値以上存在した場合はそのウ
ィンドウ内の画素すべてが水平罫線であると判断する。
そしてウインドウ走査終了後、水平罫線として検出され
た画素のうち水平方向に連続する数が閾値以上の画素を
水平罫線画素として出力するようになっている。この検
出処理により帳票や伝票中に印刷されている文字の部分
などの誤検出が排除された水平罫線領域が検出されるこ
とになる。
【0010】前記水平罫線検出部2から出力され水平罫
線画素を代表水平罫線決定部3に供給している。前記代
表水平罫線決定部3は各水平罫線領域で代表水平罫線と
して1ライン決定するようになっている。前記代表水平
罫線決定部3では図2の(a)に示すような水平罫線領域
が入力されると、その領域の境界をトレースして図2の
(b) に示すように領域の左端位置、右端位置、領域の上
側の最も長い水平境界ラインLを探索し、最も長い水平
境界ラインLを図2の(c) に示すように左端位置及び右
端位置まで延長し、このラインをその水平罫線領域の代
表水平罫線として決定するようになっている。例えば伝
票について図3に太線で示すような水平罫線領域が入力
されると、各水平罫線領域毎に代表水平罫線決定を行
う。
【0011】前記代表水平罫線決定部3で決定された代
表水平罫線データを印字可能領域探索部(印字可能領域
検出手段)4に供給している。前記印字可能領域探索部
4は印字可能領域を探索し印字可能領域を検出するもの
で、各代表水平罫線の直上で印字文字程度の大きさのウ
ィンドウを代表水平罫線の左端位置から右端位置まで水
平方向に走査し、ウィンドウ内の黒画素が存在しなけれ
ば空白領域であるので、その領域を印字可能領域として
検出するようになっている。
【0012】ウィンドウの走査は図4の(a) に示すよう
に現在のウィンドウ(図中斜線部分)が印字可能領域で
あった場合、そのウィンドウに隣接する位置(図中白抜
きの部分)に走査する。また図4の(b) に示すように現
在のウィンドウが印字可能領域でなかった場合は、ウィ
ンドウを1画素左に戻す。そしてこれを図4の(c) に示
すように印字可能領域が見付かるまで繰返す。但し、こ
の繰返しはウィンドウ幅までとする。次にウィンドウを
1画素右に進め、これを図4の(d) に示すように印字可
能領域が見付かるまで繰返す。この繰返しもウィンドウ
幅までとする。このようにして、ウインドウを幅単位で
水平方向に走査し、黒画素が存在して印字可能領域でな
かったときにはウインドウを左に1画素ずつ戻して印字
可能領域を検出し、印字可能領域が見付かると次にウイ
ンドウを右に1画素ずつ進めて印字可能領域を検出する
制御を行うので、1つの水平罫線内に複数の印字可能領
域が存在する場合でも、区切られた各印字可能領域の範
囲を迅速にしかも正確に検出することができる。
【0013】前記印字可能領域探索部4による印字可能
領域の検出が終了すると、その検出結果を印字パラメー
タ算出部(印字パラメータ算出手段)5に供給してい
る。前記印字パラメータ算出部5は各印字可能領域に印
字するための印字パラメータを算出するもので、たとえ
ば1つの代表水平罫線上で図5に示すような印字可能領
域が検出されていると、座標(XS ,YS )を印字開始
位置とし、印字可能領域の幅W、印字可能領域の数N、
印字可能領域の間隔Pを求め、これらを印字パラメータ
とする。但し、すべての印字可能領域が全く同じ幅や間
隔で検出されることはほとんど無く、実際には各領域の
平均値を求めてW、Pとしている。
【0014】こうして例えば伝票に対して図6に斜線で
示すように各印字可能領域の検出が行われ、この各領域
毎に印字パラメータが求められることになる。
【0015】こうして求められた印字パラメータは印字
パラメータ算出部5から出力されメモリに格納される。
【0016】以後は装置の印字部に読取った伝票と同一
の伝票をセットしオペレータは各印字位置に印字するデ
ータ、例えば金額や数量等をキー入力するのみで伝票の
所定位置に対する所定のデータ印字が可能となる。
【0017】このように予め罫線等が印刷された市販の
帳票や伝票をイメージスキャナで読取る作業を行うのみ
で、自動的に帳票や伝票から水平罫線や垂直罫線等を検
出して各印字可能領域を判断し、さらに各印字可能領域
から印字開始位置の座標、印字可能領域の幅W、印字可
能領域の数N、印字可能領域の間隔P等の印字フォーマ
ットに対応した印字パラメータを求めることができるの
で、オペレータによる印字フォーマットの作成作業の負
担を軽減できるとともに印字フォーマットの作成能率を
向上できる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、帳
票等印字フォーマットが印刷された用紙から印字フォー
マットを読取って印字位置や印字パラメータを設定する
のを自動的に行うことができ、従ってオペレータの作業
負担を軽減できるとともに印字フォーマットの作成能率
を向上でき、しかも、迅速で正確な印字可能領域の設定
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す要部ブロック図。
【図2】同実施例における代表水平罫線の決定処理を説
明するための図。
【図3】同実施例における水平罫線領域の検出例を示す
図。
【図4】同実施例における印字可能領域の検出処理を説
明するための図。
【図5】同実施例における印字可能領域の印字パラメー
タを説明するための図。
【図6】同実施例における印字可能領域の検出例を示す
図。
【符号の説明】
1…用紙読取部、2…水平罫線検出部、3…代表水平罫
線決定部、4…印字可能領域探索部、5…印字パラメー
タ算出部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帳票等印字フォーマットが印刷された用
    紙を読取りデジタル画像データを出力する用紙読取手段
    と、この用紙読取手段からの画像データを取込み印字フ
    ォーマットから水平罫線を検出する水平罫線検出手段
    と、この水平罫線検出手段による水平罫線の検出結果に
    基づいて水平罫線毎にその水平罫線の直上で印字文字の
    大きさに対応したウィンドウをこのウインドウの幅単位
    水平方向に走査し、ウィンドウ内が空白であれば印字
    可能領域と判断し、ウインドウ内が空白でなければ印字
    可能領域でないと判断してこのウインドウを印字可能領
    域が見つかるまで走査方向とは逆方向に1画素ずつ戻す
    制御を行い、印字可能領域が見つかると、次にウインド
    ウを印字可能領域が見つかるまで走査方向に1画素ずつ
    進める制御を行うことで区切られた印字可能領域の検出
    を行う印字可能領域検出手段と、この印字可能領域検出
    手段により得られる印字可能領域情報から印字開始位
    置、印字文字サイズ、桁数、ピッチ等の印字パラメータ
    を算出する印字パラメータ算出手段とを設けたことを特
    徴とする印字フォーマット作成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01186361A (ja) * 1988-01-20 1989-07-25 Ricoh Co Ltd データ処理装置の印刷装置
JPH02178765A (ja) * 1988-12-29 1990-07-11 Canon Inc 文書作成装置

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