JPH08321942A - 画像処理装置及び分割図面の画像接合方法 - Google Patents

画像処理装置及び分割図面の画像接合方法

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JPH08321942A
JPH08321942A JP7128053A JP12805395A JPH08321942A JP H08321942 A JPH08321942 A JP H08321942A JP 7128053 A JP7128053 A JP 7128053A JP 12805395 A JP12805395 A JP 12805395A JP H08321942 A JPH08321942 A JP H08321942A
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JP7128053A
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English (en)
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Yoichi Nemoto
洋一 根本
Munehiro Takubo
宗廣 田久保
Masateru Sakata
正輝 坂田
Toshiyuki Tadokoro
敏行 田所
Shigeru Owada
茂 大和田
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Hitachi Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像処理装置における分割図面(画像データ)
の入力から接合,表示までの処理の自動化に貢献でき、
簡易な手法により処理時間の短縮化を図る。 【構成】給紙部5にセットされた枠線付き分割図面をイ
メージスキャナ6で読み取った後、この画像データに対
して中央処理部4が傾き補正及び枠線除去を行う。傾き
補正は、少なくとも2辺の端点座標を基に算出し、この
算出値から画像データを座標変換して行う。枠線除去は
枠線の座標を基準にしてそれより内側に入り込んだ画素
列を切り取り線として行う。枠線除去及び傾き補正され
た画像データは、図紙に記された各自の識別用符号及び
隣接し合う識別用符号と関連付けて画像メモリ部2に記
憶され、必要に応じて接合対象となる画像データが中央
処理部4に読み出されて接合処理され、ディスプレイ7
を通して表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図面をイメージスキャ
ナにより読み取りディジタル信号に変換してディスプレ
イ等に表示可能にした画像処理技術に係り、特に、各図
紙ごとに描画された分割図面を、各分割図面ごとにイメ
ージスキャナにより読み取り、これらの読み取った分割
図面(画像データ)を接合(合成)処理して一つの図面
として表示可能にする画像処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置に入力する図面(総図)の
大きさがイメージスキャナのスキャン範囲より大きい場
合には、総図を複数の図面に分割して、各図紙に描画さ
れた分割図面ごとにイメージスキャナにより読み取って
記憶する必要がある。また、必要に応じて記憶された分
割図面(画像データ)を中央処理部にて接合処理してデ
ィスプレイ等を通して表示している。
【0003】ここで、一例として複数に分割された図面
(例えば道路地図)を画像処理装置に入力して接合する
場合の従来手法について説明する。
【0004】分割図面をイメージスキャナでスキャンす
る場合の一つの問題点は、分割図面が傾いた状態でイメ
ージ入力されると、きちんと接合されないことである。
そのため、従来は、分割図面を各図紙ごとにイメージス
キャンした後、逐一、イメージスキャンされた画像をデ
ィスプレイに表示して目視により傾きをチェックし、傾
きが許容以上であれば、再度、図紙を読み取り器にセッ
トし直してイメージスキャンで読み取る作業を行う、い
わゆるカットアンドトライ方式を採用していたため、多
くの手間を要していた。
【0005】また、元図となる道路地図等が複数頁にわ
たって分割してある場合には、通常は、その分割線が図
紙中の図面領域を示す枠線となって印刷されているが、
この枠線もイメージスキャナにより読み取られるので、
画像データを一枚に接合処理した時に何等の配慮がない
場合には、この枠線も表示されてしまい視覚的にみにく
い表示態様となってしまう。そのため、枠線除去を行う
必要があるが、従来は、この枠線除去もディスプレイに
表れた画像を目視しながら人手を介して行っていたの
で、多くの手間を要していた。
【0006】さらに、分割図面を入力して記憶させる場
合には、後々の接合処理の便宜のために、分割図面をイ
メージスキャンするごとに、その分割図面の名称(符
号)及び隣接する分割図面の名称(符号)も関連づけて
入力することが望まれるが、これらの名称入力も人手を
介して行っていたために、多くの手間を要していた。
【0007】一方、図面接合処理の自動化に関する技術
も種々提案されている。
【0008】例えば、特開平2−28780号公報に記
載された図面管理システムは、複数の図面に関するイメ
ージ情報をベクトルデータ処理して記憶するが、このベ
クトルデータ処理された複数の図面を自動接合する手法
としては、まず注目図面に対して隣接する相手方図面を
図面のレイヤ(例えば、電力線配線,装置配置,エリア
レイアウト)から探し出し、隣接し合う各図面ごとに、
境界上(隣接し合う辺)にある対応し合うベクトルデー
タの任意の端点を選択し、これらの端点同士に位置ずれ
があるか判断し、位置ずれがある場合には、ベクトルデ
ータに基づき座標補正している。
【0009】特開平6−60177号公報に記載された
図面接続装置では、複数に分割された分割図面をイメー
ジスキャナ等で読み取り記憶した後、図面接続(合成)
を行う場合には、隣接し合う図面データを抽出した後、
これらの図面間に跨がっている図形同士の対応づけを図
形の特徴をとらえて行い、対応づけされた図形同士の端
点に位置ずれがある場合には、端点間の距離(ずれ)を
算出して、位置ずれ補正した後に図面同士の接続を行っ
ている。
【0010】特開平6−164893号公報に記載され
た画像処理装置では、複数の分割された原稿(図面)を
イメージスキャナで読み取り記憶した後、隣接し合う一
方の画像の一辺と他方の画像の一辺とで所定エリアにて
特徴量の抽出を行い、その後、つなぎあわせ対象の画像
にずれがある場合には、画像を上下方向及び左右方向に
移動させて画像のずれを補正し、画像を数度回転させる
ことにより読み取り時の原稿の傾きを補正している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術のう
ち、特開平2−28780号公報の図面処理装置は、ベ
クトルデータ処理方式のものが適用対象となり、イメー
ジスキャナにより読み取った分割図面をディジタル信号
に変換してそのまま記憶する方式のものでは適用不可で
あり、また、特開平2−28780号、特開平6−60
177号、特開平6−164893号公報等に記載され
る分割図面の接合方式は、いずれも画像の中の図形等の
特徴から隣接し合う図面の接合すべき辺を抽出するが、
この特徴の抽出には多くの時間をかけていた。また、入
力された図面同士に位置ずれがあるか否かの検出にも比
較的時間を要し、さらに、入力された図面の傾きをどの
ように検出するかは具体的な手法が提示されていなかっ
た。
【0012】本発明は以上の点に鑑みてなされ、その目
的は、まず適用対象が、分割図面をイメージスキャナに
よりディジタル信号に変換してそのまま画像メモリに記
憶し、必要に応じて分割図面(画像データ)を隣接し合
う同士で接合して表示することができる画像処理装置で
あり、この種の画像処理装置における図面の入力から接
合,表示までの処理の自動化に貢献でき、しかも簡易な
手法により処理時間の短縮化を図り得る画像処理技術を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の適用対象となる
画像処理装置は、図面をディジタル信号に変換して読み
取るイメージスキャナと、複数の方形ブロックに分割し
て得られた図面を前記イメージスキャナにより一枚づつ
読み取ると、分割図面ごとに画像データとして記憶する
画像メモリ部と、記憶された画像データのうち隣接し合
う分割図面となる画像データを必要数だけ読み出して接
合する画像接合手段と、画像データを表示する表示手段
とを備えることを前提に、次の課題解決手段を有する画
像処理装置を提案する。
【0014】イメージスキャナにより読み込んだ分割
図面に傾きがある場合、図面処理装置によってその傾き
量を検出して座標変換により傾きを補正することができ
れば、イメージスキャナを用いて再度スキャンする必要
がなくなる。
【0015】そこで、本発明では、特に分割図面を描画
する各図紙中に分割線相当の枠線(この枠線は図面領域
を特定するものとして、例えば、道路マップ等の地図本
では一般に地図と共に付記されている)が記されている
ことに着目し、これを利用して傾き補正する。すなわ
ち、分割図面は、横方向をX座標,縦方向をY座標で表
されるが、その図面の傾きを、イメージスキャナで読み
取った画像データから枠線を検出して、その枠線の少な
くとも2辺の端点座標(X座標,Y座標)を基に図面の
縦,横の傾きを算出して、この傾きを画像データの座標
変換(傾きを修正する座標変換)により補正する傾き補
正手段を備えた画像処理装置を提案する(これを第1の
課題解決手段とする)。
【0016】また、イメージスキャナにより読み込ま
れた画像データから分割図面の枠線が検出されると、検
出された枠線の座標を基準に該枠線より所定画素数だけ
内側に入り込んだ画素列を切り出し線として選定し、こ
の切り出し線より内側の画像データを前記傾き補正後に
分割図面として前記画像メモリ部に記憶させる枠線除去
手段を備える画像処理装置を提案する(これを第2の課
題解決手段とする)。
【0017】さらに、地図(分割図面)等を数頁にわ
たって表す場合には、一般に、各頁の図紙には、各自の
分割図面を識別させる符号及び隣接する分割図面がどの
頁にあるか識別させる符号が付記してあるが、本発明で
は、これらの符号を利用して、イメージスキャナが、分
割図面に加えてその図紙中に記された各自の分割図面の
識別用符号及び隣接する分割図面の識別用符号を読み取
ると、画像メモリ部に分割図面の各画像データをそれら
の識別用符号と関連付けて記憶するように設定し、分割
図面の画像データ同士の接合に際して、接合対象となる
画像データを前記識別用符号から認識して前記画像メモ
リ部より読み出して組み合わせる符号認識手段を備えた
画像処理装置を提案する(これを第3の課題解決手段と
する)。
【0018】さらに、上記第1〜第3の課題解決解決
手段を任意に組み合わせたものも提案する(これを第4
の課題解決手段とする)。
【0019】また、分割図面の画像接合処理の自動化を
図る方法として、次のような処理方法を提案する。
【0020】一つは、(a)複数の方形ブロックに分
割して得られた図面を一枚づつイメージスキャナにより
読み取らせて、ディジタル信号に変換した後に画像メモ
リ部に分割図面ごとに画像データとして記憶させ、記憶
された画像データのうち隣接し合う分割図面となる画像
データを中央処理装置に必要数だけ読み出して表示可能
に接合する分割図面の画像接合方法において、(b)前
記イメージスキャナが、分割線に相当する枠線付きの分
割図面に加えてその図紙中に記された各自の分割図面の
識別用符号及び隣接する分割図面の識別用符号を読み取
ると、前記中央処理装置により、(c)まず、この分割
図面の画像データの枠線の存在しそうな領域を走査チェ
ックさせて枠線を検出させ、(d)次いで、検出された
枠線の座標を基準に該枠線より所定画素数だけ内側に入
り込んだ画素列を切り出し線として、この切り出し線よ
り内側の画像データを分割図面として抽出させて枠線除
去を行わせると共に、(e)この枠線除去された画像デ
ータの少なくとも縦,横2辺の端点座標を前記枠線の端
点座標を基に求めさせ、この求めた画像データの2辺の
端点座標より前記イメージスキャナにより読み取られた
画像データの傾きを算出して、この傾きを画像データの
座標変換により補正させ、(f)この傾き補正及び枠線
除去のなされた各画像データを前記識別用符号と関連付
けて前記画像メモリ部に記憶させ、(g)分割図面の接
合指令がなされると、接合対象となる画像データを前記
識別用符号から認識して前記画像メモリ部より読み出し
て組み合わせて、分割図面の画像データの隣接し合う辺
同士をその端点を位置合わせして表示可能に接合させる
ことを特徴とする(これを、第5の課題解決手段とす
る)。
【0021】もう一つは、上記の(a)〜(g)のう
ち、(d),(e)の工程を逆にして、上記(c)の後
の工程として、(d´)前記枠線の縦,横2辺の端点座
標から前記イメージスキャナにより読み取られた画像デ
ータの傾きを算出して、この傾きを画像データの座標変
換により補正させると共に、(e´)この傾き補正され
た画像データのうち枠線から内側に所定画素数だけ入り
込んだ画素列を切り出し線として選定し、この切り出し
線より内側の画像データを分割図面として抽出して枠線
除去を行わせ、この傾き補正及び枠線除去のなされた各
画像データを前記識別用符号と関連付けて前記画像メモ
リ部に記憶させた(これを第6の課題解決手段とす
る)。
【0022】
【作用】
第1の課題解決手段の作用…イメージスキャナにより入
力された図面(画像データ)の縦,横の傾き量は、その
画像データ中の枠線を検出すれば、枠線の横一辺と縦一
辺との少なくとも計2辺の端点座標を基に算出可能であ
る(ここで、端点座標を基に算出するとは、端点座標そ
のもの、或いは枠線の端点座標を基準にこの枠線と平行
にスライドさせた線の端点座標も含む)。すなわち、横
枠線の両端点におけるY座標の差が縦方向の傾き量、縦
枠線の両端点におけるX座標の差が横方向の傾きを示
す。この傾きをなくす方向に画像データの各画素につい
て座標変換を行うことで画像データの傾きを自動的に修
正可能である。
【0023】第2の課題解決手段の作用…イメージスキ
ャナにより読み込まれた画像データから分割図面の枠線
を検出すると、枠線の座標を知り得るために、この枠線
の座標を基準にして、該枠線より所定画素数(1画素或
いはそれ以上の画素数)だけ内側に入り込んだ画素列を
切り出し線として選定すことが可能である。この切り出
し線は枠線と平行になるが、このような切り出し線を設
定すると、枠線の影響(枠線の印刷のかげり)がなくな
り、また、切り出し線となるべき画素列の座標は枠線よ
り知り得るので、この切り出し線より内側の画像データ
を分割図面として抽出して画像メモリ部に記憶すれば、
自ずと枠線が除去される。
【0024】第3の課題解決手段の作用…画像メモリ部
の各画像データ(分割図面)は、それぞれ、自身の図面
であることを識別する符号及び隣接する画像データが何
であるかを関連付けて記憶されるので、複数の画像デー
タを組み合わせて接合,表示する場合には、その符号を
認識することで、必要な画像データの読み出しとその組
み合わせを自動的に行い得る。
【0025】第4の課題解決手段の作用…第1の課題解
決手段の作用〜第3の課題解決手段の作用を行わせるこ
とで、イメージスキャナにより入力された画像データ
(分割図面)の傾き補正,枠線除去,画像メモリ部への
記憶,記憶された画像データのうち接合対象に必要な画
像データの読み出し及び組み合わせを全て自動を行い得
る。
【0026】第5,第6の課題解決手段の作用…(a)
に示すような画像の読み取り、画像メモリ部への記憶、
記憶された全画像データのうち接合対象となる必要数の
画像データの読み出し及び接合表示を行う工程におい
て、(b)〜(g)の工程を付与することによって、イ
メージスキャナ,画像メモリ部及び中央処理装置等を備
えた計算機システムを利用して、イメージスキャナによ
り読み取った画像データ(分割図面)を自動的に傾き補
正し、且つ、枠線除去して画像メモリ部に識別用の符号
と共に記憶させると共に、接合に必要な画像データのみ
を短時間で読み出して自動的な位置合わせにより接合す
ることができ、これらの分割図面をディスプレイ等に総
図或いは広域にわたる一枚の図面(接合図面)として再
現することが可能になる。
【0027】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0028】図1は、本発明の一実施例に係る画像処理
装置の構成図である。図1の説明に先立ち、処理対象と
なる図面の例を図3,図4により説明する。
【0029】図3の符号21は、一枚の図紙2に描画さ
れた図面(ここでは、地図が描画されている)の総図で
あって、この総図21はイメージスキャナのスキャン領
域より大きいために、分割線(区割線)22によって複
数の方形ブロックの図面に分割される。ここでは総図が
縦4×横4の16ブロックに均等に分割される。図紙2
の余白の桝目23に示したA〜Pの符号は、各分割図面
をブロック表示する識別用の符号に相当する。
【0030】図4は上記総図21を複数のブロックに分
割したうちの一つを例示したもので、ここでは、一例と
してFブロックに相当の分割図面(地図)31を図紙3
0に例示したもので、図紙30の地図31は分割線に相
当する枠線(ここでは、上下の横枠2辺と縦枠1辺)3
2,33,34によって枠取りしてあり、且つ、図紙3
0の上部余白には、各自の分割図面31の識別用符号を
表示する表示部35と、隣接する分割図面の識別用符号
を表示する表示部36とが付記してある。このような印
刷パターンの図紙(頁)を製本化したものが、例えば、
道路マップのような本として市販されている。ここで、
上記の識別用符号はA〜Pとして英文字のアルファベッ
トとして表示したが、これに代えて各地図の頁数を符号
として表したものもあり、その態様を限定するものでは
ない。本実施例では、この分割図面を全て、以下に述べ
る画像処理装置にイメージデータとして入力させて、ユ
ーザの希望に応じて、ある区域の地図をディスプレイ等
で単独で表示可能にする他に、複数ブロックの地図を必
要数だけ組み合わせて接合することで、一枚の広域地図
としても表示可能にしてある。
【0031】次に図1の画像処理装置について説明す
る。
【0032】図中、1は画像処理装置の本体で、周辺装
置として自動給紙装置5を有するイメージスキャナ6
と、図形や文字データ等を画像表示するディスプレイ
7、プリンタ8を備える。イメージスキャナ6は、自動
給紙装置5から送られる原稿を光学的に読み取った後
に、これを電気信号(ディジタル信号)に変換し、この
ディジタル信号を通信線9を介して画像処理装置1に送
る。
【0033】画像処理装置1は、画像メモリ部2と、図
面処理に必要な各種プログラム3A〜3Cを格納するプ
ログラムメモリ部3と、処理プログラム3A〜3C及び
画像メモリ部2に記憶された図面データを読み出して、
必要な画像処理を行う中央処理装置(CPU)4とを備
える。
【0034】画像メモリ部2は、X方向座標とY方向座
標を持ち、各座標のビット数としては、1画素分の情報
量をもつ特殊なメモリである。イメージスキャナ6によ
り読み取られた図面データは、1枚ごとに画像データと
して画像メモリ部2の頁メモリに記憶され、記憶された
各画像データの左上隅を原点(0,0)とし、右にゆく
とX座標が増加し、下にゆくとY座標が増加する。
【0035】プログラムメモリ部3には、イメージスキ
ャナ11により読み取った画像データのスキャナ読み取
り時に生じる分割図面31(図3参照)の傾きを検出し
て、その傾き補正を実行するための傾き補正プログラム
3Aと、分割図面31の枠線32,33,34を除去す
るための枠線除去プログラム3Bと、分割図面31の各
図紙30の符号表示部35,36に記された識別用符号
を認識するための図面認識プログラム3Cとが格納して
ある。
【0036】ここで、本実施例の分割図面に対する画像
データ処理の工程を図2のフローチャートを参照しつつ
説明する。
【0037】まず、自動給紙装置5に複数の方形ブロッ
クに分割して得られた図面を一枚づつイメージスキャナ
6により読み取らせる(ステップS1)。ここで、読み
取り対象となる図面は、分割線に相当する枠線32〜3
4付きの分割図面31に加えてその図紙30中に記され
た各自の分割図面の識別用符号35及び隣接する分割図
面の識別用符号36である。この読み取りデータ(画像
データ)は、ディジタル信号に変換した後に一枚づつ図
面処理装置1に入力される(ステップS2)。
【0038】この画像データが入力されると、中央処理
装置4によって、まず、その画像データが主メモリ4A
に記憶されて、傾き補正プログラム3A及び枠線除去プ
ログラム3Bの処理プログラムにより次のような工程を
行わせる。
【0039】まず、分割図面を読み取るごとに、その画
像データの枠線の存在しそうな領域を走査チェックさせ
て縦,横2辺の枠線32,33を検出させる(ステップ
S3)。一例として、イメージスキャナ6により分割図
紙3をX方向に2000ドット、Y方向に3000ドッ
トの分解能で読み取り、このうち、分割図面31の情報
量がX方向1600ドット、Y方向2400ドットとす
る。図5にイメージスキャンされた分割図面のデータ例
を示す。画像メモリ部3にデータ入力された分割図面3
1について傾きのないものを実線で示し、上向きに傾い
たものを鎖線で示し、下向きに傾いたものを破線で示
す。
【0040】傾きの無い時の枠線の縦,横2辺の端点を
P1,P2,P3とする。これに対して、最大傾き許容
量の3%〔ここで、傾き許容量とは、イメージスキャナ
により読み取った画像データの傾き補正を精度良くなし
得る傾き量であり、傾きは大きい方が図面入力上の傾き
不良率を下げることができるが、補正後の誤差は傾きが
大きいほど大きくなるので、傾き不良率が実用上問題で
なくなる3%(1.7度)としてある〕の傾きがある場
合の枠線の縦,横2辺の端点のうち一点をP1と仮定す
ると、残りの端点は、鎖線で示した枠線ではR2,R3
となり、破線で示した枠線ではQ2,Q3となる。すな
わち、端点R2,R3或いはQ2,Q3の座標はP1に
対して相対的に決定され、P1の座標を(X0,Y0)と
すると、3%の傾きがある場合の残りの各端点Q2,Q
3或いはR2,R3の座標はほぼ次のようになる。
【0041】Q2の座標は(X0+1599,Y0+4
8)、Q3の座標は(X0+1527,Y0+244
8)、R2の座標は(X0+1599,Y0−48)、R
3の座標は(X0+1671,Y0+2352)。
【0042】これらの端点を検出する場合には、枠線は
スキャン結果で確実に2画素以上の幅をもつ黒い線であ
る必要がある。画素の情報は、暗いほど値が小さいの
で、あるレベル以下の値が幅2画素以上、長さ1600
ドット程度のものが横枠線32,長さ2400ドット程
度のものが縦枠線33として認識できる。
【0043】枠線検出は、まず枠線32の端点P1の存
在しそうな領域41を切り出し(ここでは、切り出しと
は、領域41を指定することを意味する)、この領域4
1にて左端より上から下にスキャンして各画素情報をチ
ェックしていき、ある値以下の2点以上の画素情報であ
って最初に検出したものがP1である可能性があるの
で、この点から上記の画素情報チェックの走査を右の方
に連続して進行させていくことによって、右の方に隣接
する画素の値がある値以下である点を追跡していき、そ
の長さ(X座標の差)が1600画素に近ければ、最初
の点がP1、最後の点がP2と判定する。その後、P2
から下の方についても上記同様の画素情報チェックを行
うことで、その最後の点をP3として判定する。
【0044】そして、この縦,横2辺の枠線32,33
の端点P1,P2,P3を上記Q2,Q3及びR2,R
3で示された座標と比較して画像データの傾きが3%以
内であるか否かを比較し(ステップS4)、3%以内で
あれば画像データの枠線除去プログラム3Bを実行した
後、傾き補正プログラム3Aを実行する(ステップS
5)。3%以上であれば、中央処理装置4からディスプ
レイ7に再度のイメージ入力を促すメッセージ指令を出
す。
【0045】枠線除去は、検出された枠線32〜34の
座標を基準に該枠線より所定画素数(ここでは、1画
素)だけ内側に入り込んだ画素列を切り出し線として、
この切り出し線より内側の画像データを分割図面として
抽出させて枠線除去を行わせる。
【0046】このような枠線処理により、枠線の影響を
除き、後述する画像データ同士の接合をきれいに行い得
る。
【0047】ここで、枠線除去後の分割図面の左上隅の
端点座標をP1とみなし、このP1の座標(XP1,Y
P1)のうちYP1は、枠線32の左上隅端点のY座標
に枠線32の幅に相当する画素数と枠線の影響(かげ
り)の出る可能性のある1画素(ドット)を加えた座標
となる(XP1は変わらず)。同じく枠線除去後の分割
図面に右上隅端点の座標をP2とみなし、このP2の座
標(XP2,YP2)のうちYP2は、枠線32の右上
隅端点のY座標に枠線32の幅に相当する画素数と1画
素とを加えた座標となる(XP2は変わらず)。また、
枠線除去後の分割図面の右下隅の端点座標をP3とみな
し、このP3の座標(XP3,YP3)のうちXP3
は、枠線33の右下隅端点のX座標に枠線33の幅に相
当する画素数と1画素数とを減算した座標となる(YP
3は変わらず)。
【0048】上記枠線除去後に得られたP1,P2,P
3、換言すれば枠線を基にして所定画素数を加減算して
得られた端点座標P1,P2,P3の座標を用いて、傾
き補正プログラム3Aを実行する。
【0049】なお、傾き補正に先立ち、分割図面の画像
データにおける縦,横の長さ相当における画素数が予め
定めた数を満たしていない場合(換言すれば画像データ
の縦,横の長さが規定長に満たない場合)には、後々の
画像データ同士の接合で接合辺の長さが合わなくなるの
で、その不足分の画素を画像データに補充し、逆に過多
の場合(画像データの縦,横の長さが規定長を超えた場
合)には、その過多分に相当する画素を画像データから
取り除いて、各分割図面の画像データの縦,横の長さを
整合する。
【0050】例えば、XP2−XP1は1600のはず
であるが、それよりも1だけ過多の場合には画像データ
の中央の縦方向の1ライン(必ずしも中央でなく、任意
の箇所のラインで良い)の画素数(画素列)を除き、1
だけ不足の場合には中央に1ラインの画素数(空白の画
素列)を追加する。XP2−XP1の差が2以上であれ
ば、その分だけのラインに相当する画素数の追加或いは
削除する。YP3−YP2が2400に満たない場合或
いは過多の場合にも同様の画素数(画素列)の追加或い
は削除が行われる。
【0051】傾き補正プログラム3Aの内容は、枠線除
去された画像データの少なくとも縦,横2辺の端点座標
P1,P2及びP2,P3より画像データの傾きを算出
して、この傾きを画像データの座標変換により補正する
ものである。
【0052】具体的には、P1の座標(XP1,YP
1)は(0,0)に変換し、次の式により傾き補正のた
めの座標変換がなされる。
【0053】式中の左辺の(XM,YM)は、座標変換
後(傾き補正後)の画像データの各画素データ座標であ
り、右辺の(XD,YD)には、座標変換前(傾き補正
前)の元画像データの各画素データ座標(XM,YM)
の値を採用してある。
【0054】
【数1】XM=XP1+XD+(XP3−XP2)*Y
D/2400 YM=YP1+YD+(YP1−YP2)*XD/16
00 以上の座標変換により1600*2400ドットの傾斜
の無い画像データが得られる。この傾き補正により、3
%以内の傾きであれば、一度のイメージスキャンにつき
一枚の分割図面を自動的に読み取ることができる。
【0055】なお、傾きの許容量は3%以内であるが、
これを超えた場合にも分解画面の再読み取りを行いたく
ない場合には、三角関数を傾き補正式に導入した傾き補
正プログラムを採用すれば良い。
【0056】次いで、この傾き補正及び枠線除去のなさ
れた各画像データは、識別用符号34及び35と関連付
けて画像メモリ部2に記憶される(ステップS6)。そ
して、以上のステップS1〜S6までの処理が全分割図
面について図面ごとになされる(ステップS7)。これ
らの処理が完了すると、画像データの表示指令(接合指
令)がなされている場合には(ステップS8)、図面認
識プログラムにより次の処理が実行される。
【0057】すなわち、接合対象となる画像データを識
別用符号35,36から認識して画像メモリ部2より読
み出して、中央処理装置4が主メモリ4Aにて分割図面
の画像データの隣接し合う辺同士を位置合わせして表示
可能に接合させ(ステップS9)、この接合された画像
データのうち必要なものがディスプレイ7を通して表示
される(ステップS10)。
【0058】ここで、図6により、画像データの接合例
を説明する。
【0059】図6(1)は、例えば、Fに該当する画像
データ(分割図面)をディスプレイ7に表示する場合で
あり、この場合には、ディスプレイ7の画面に表れるの
は画像データFであるが、画面の移動操作により隣接す
る画像データも見ることができるように、主メモリ4A
中には、画像データFとその周辺の画像データA,B,
C,E,G,I,J,Kの計9枚の画像データを画像メ
モリ部2より読み出して、これらの画像データ同士の接
合処理ななされている。また、ディスプレイ7中の画面
移動操作により画像データFからGを見ようとする場合
には、今度は主メモリ4A中には、画像データGを中心
にして、上記同様に、その周辺の画像データB,C,
D,F,H,J,K,Lの計9枚の画像データ同士の接
合処理がなされるように設定してある。また、図6
(1)のように、計9枚の分割図面の画像データを主メ
モリ4A中に読み出して接合処理した場合の、分割図面
一枚当たりの画像データが画像メモリ2中の各ページメ
モリ中の画像データと等倍であるとした場合、その一枚
当たりの画像データの横の長さa,縦の長さbを座標に
相当させて、各画像データの接合の左上コーナの端点位
置となるX座標を0,a,2a、Y座標を0,b,2b
とする。
【0060】そして、画像メモリ2から画像データF及
びそれに隣接する画像データA,B,C,E,F,G,
I,J,Kを読み出すと、画像データAのオフセット座
標を(0,0)、画像データBのオフセット座標を
(a,0)、画像データCのオフセット座標(2a,
0)、画像データEのオフセット座標(0,b)、画像
データFのオフセット座標(a,b)、画像データGの
オフセット座標(2a,b)、画像データIのオフセッ
ト座標(0,2b)、画像データJのオフセット座標
(a,2b)、画像データKのオフセット座標(2a,
2b)とすれば、自動的に複数の画像データ(分割図
面)が組み合わされて隣接する辺同士の位置合わせによ
り接合される。このうち、見ようとする画像データ(例
えばF)がディスプレイ7のXレジスタ,Yレジスタに
送られて画面を通して表示される。
【0061】図6(2)は、例えば、F,G,J,K或
いは総図となる画像データA〜Pに該当する画像データ
(分割図面)をCRTディスプレイ7に表示する場合で
ある。
【0062】斜線に示すF,G,J,Kをディスプレイ
表示する場合には、上記した如く画面移動操作によりそ
の周辺の画像データA,B,C,D,E,H,I,L,
M,N,O,Pが見られるように、主メモリ4A中に
は、画像データA〜Pの全図に関する計16枚の画像デ
ータが読み出される。この場合の、画像データは変倍処
理(縮小処理)されて、一枚当たりの画像データの横の
長さc,縦の長さdを座標に相当させて、各画像データ
の接合端点位置となるX座標を0,c,2c,3c、Y
座標を0,d,2d,3dとする。
【0063】そして、画像メモリ2から画像データA〜
Pを読み出すと、画像データAのオフセット座標を
(0,0)、画像データBのオフセット座標を(c,
0)、画像データCのオフセット座標(2c,0)、画
像データDのオフセット座標を(3c,0)、画像デー
タEのオフセット座標(0,d)、画像データFのオフ
セット座標(c,d)、画像データGのオフセット座標
(2c,d)、画像データHのオフセット座標(3c,
d)、画像データIのオフセット座標(0,2d)、画
像データJのオフセット座標(c,2d)、画像データ
Kのオフセット座標(2c,2d)、画像データLのオ
フセット座標(3c,2d)、画像データMのオフセッ
ト座標(0,3d)、画像データNのオフセット座標
(c,3d)、画像データOのオフセット座標(2c,
3d)、画像データPのオフセット座標(3c,3d)
とすれば、自動的に複数の画像データ(分割図面)が組
み合わされ且つその隣接する辺同士の位置合わせがなさ
れて接合される。そして、例えば、F,G,J,Kの画
像データを一枚の図面としてディスプレイ表示させよう
とするする場合には、これらの計4枚の画像データを、
ディスプレイ表示に合った大きさに変倍処理(縮小処
理)されて、ディスプレイ7のXレジスタ,Yレジスタ
に送られて画面を通して表示される。
【0064】なお、全図の画像データA〜Pを一つにま
とめてディスプレイ表示する場合にも、ディスプレイ表
示に合った大きさに変倍処理(縮小処理)されて、ディ
スプレイ7のXレジスタ,Yレジスタに送られて画面を
通して表示される。また、印刷要求があれば、そのディ
スプレイ表示された画像データがプリンタ8を介してプ
リントアウトされる。
【0065】以上の説明から明らかなように、本実施例
では、傾き補正プログラム3Aと中央処理装置4が画像
データの傾き補正手段を構成し、枠線除去プログラム3
Bと中央処理装置4が画像データの枠線除去手段を構成
し、図面認識プログラム3Cと中央処理装置4が図面識
別用の符号認識手段及び符号付け記憶手段を構成する。
【0066】なお、上記実施例では、枠線除去の工程後
に傾き補正を実行したが、これに代えて、まず、枠線の
縦,横2辺の端点座標P1,P2,P3からイメージス
キャナにより読み取られた画像データの傾きを算出し
て、この傾きを画像データの座標変換により補正し、こ
の傾き補正された画像データのうち枠線から内側に所定
画素数だけ入り込んだ画素列を切り出し線として選定
し、この切り出し線より内側の画像データを分割図面と
して抽出して枠線除去を行わせても良い。
【0067】本実施例によれば、次のような効果を奏す
る。
【0068】(1)分割図面の給紙,その入力から画像
データの接合表示までの一連の工程を自動化することが
できる。
【0069】(2)また、画像データ(分割図面)の接
合に必要な傾き補正を行うために、画像データ同士の接
合精度を高め、しかも、イメージ入力された画像データ
の傾きは、枠線の端点座標を基にして容易に算出するこ
とが可能となり、また、その補正も演算により容易に座
標変換して行い得るので、画像処理の時間の短縮化を図
り得る。
【0070】(3)画像データ中の枠線除去の自動化を
図り得ると共に、その枠線除去も枠線のかげりのないと
ころを切り出し線として実行するので、高品質の接合画
像を得ることができる。
【0071】(4)画像データ(分割図面)のほかに、
その原稿(図紙)に記された図面識別用の符号及び隣接
図面識別用符号をイメージスキャナにより読み取って、
この識別用符号と関連付けた画像データ入力を行うの
で、識別用符号の手動入力を排して、イメージデータ入
力の短縮及びスキャンの稼働率を向上させ、かつ、接合
対象となる画像データを上記識別用の符号から認識して
自動的に読み出せるので、画像接合処理の時間の短縮化
を図ることができる。
【0072】(5)中央処理装置の主メモリには、ディ
スプレイに表示される画像データのほかに、その周辺の
画像データについても接合するので、画面移動操作によ
りその周辺の画像データについても画面を通して見るこ
とができる。
【0073】なお、上記実施例では、分割図面の枠線よ
り内側に1画素だけ内側に入り込んだ画素列を切り出し
線として選定し、この切り出し線より内側の画像データ
を分割図面として抽出しているが、分割図面同士の接合
辺近くの帯域に僅かに図形内容上の重複がある場合に
は、枠線を基準にして、この重複する帯域の幅に相当す
る画素数だけ内側に入り込んだところを切り出し線にす
れば、枠線と共に内容が重複する部分も除去できる接合
画像データを得ることができる。
【0074】(6)接合対象となる各画像データの縦,
横の長さにばらつきがあったとしても、接合に際しては
全ての画像データの長さが一致するように調整するの
で、画像データの接合ずれをなくし、しかもその画像デ
ータの長さの整合も自動化することができる。
【0075】
【発明の効果】第1の課題解決手段によれば、画像デー
タ(分割図面)の接合に必要な傾き補正を自動的に行う
ことできるので、従来のように画像データに傾き入力が
あった場合にもイメージスキャンの手作業によるやり直
しを排することができる。しかも、その傾き補正によ
り、画像データ同士の接合精度を高め、しかも、イメー
ジ入力された画像データの傾きは、枠線の端点座標を基
にして容易に算出することが可能となり、また、その補
正も演算により容易に座標変換して行い得るので、画像
処理時間の短縮を図ることができる。 第2の課題解決
手段によれば、画像データ中の枠線除去の自動化を図り
得ると共に、その枠線除去も枠線のかげりのないところ
を切り出し線として実行できるので、高品質の接合画像
を得ることができる。
【0076】第3の課題解決手段によれば、画像データ
(分割図面)のほかに、その原稿(図紙)に記された図
面識別用の符号及び隣接図面識別用符号をイメージスキ
ャナにより読み取って、この識別用符号と関連付けた画
像データ入力を行うので、識別用符号の手動入力を排し
て、イメージデータ入力の短縮及びスキャンの稼働率を
向上させ、かつ、接合対象となる画像データを上記識別
用の符号から認識して自動的に読み出せるので、画像接
合処理の時間の短縮化を図ることができる。
【0077】第4〜第6の課題解決手段によれば、分割
図面の入力からその画像データ同士の接合,表示に至る
までの画像処理工程の自動化とその処理時間の短縮を図
りつつ、精度の高い接合画像データを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図。
【図2】上記実施例の画像処理工程を示すフローチャー
ト。
【図3】本発明の画像入力の適用対象の元になる総図を
示す説明図。
【図4】画像入力の適用対象となる分割図面の図紙を示
す説明図。
【図5】分割図面の画像データに対する傾き補正を説明
するための説明図。
【図6】上記実施例の画像データの接合態様例を示す説
明図。
【符号の説明】
1…画像処理装置、2…画像メモリ部、3…処理プログ
ラム部、3A…傾き補正プログラム、3B…枠線除去プ
ログラム、3C…図面認識プログラム、4…中央処理装
置、4A…主メモリ、自動給紙装置、6…イメージスキ
ャナ、7…表示装置、8…プリンタ、30…図紙、31
…分割図面、35,36…識別用符号表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田所 敏行 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 大和田 茂 茨城県日立市幸町三丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図面をディジタル信号に変換して読み取
    るイメージスキャナと、複数の方形ブロックに分割して
    得られた図面を前記イメージスキャナにより一枚づつ読
    み取ると、分割図面ごとに画像データとして記憶する画
    像メモリ部と、記憶された画像データのうち隣接し合う
    分割図面となる画像データを必要数だけ読み出して接合
    する画像接合手段と、画像データを表示する表示手段と
    を備える画像処理装置において、 前記イメージスキャナが分割線に相当する枠線付きの分
    割図面を読み取ると、その画像データから枠線を検出
    し、その枠線の少なくとも2辺の端点座標を基に前記イ
    メージスキャナにより読み取った分割図面の縦,横の傾
    きを算出して、この傾きを画像データの座標変換により
    補正する傾き補正手段を備えたことを特徴とする画像処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データから分割図面の枠線が検
    出されると、検出された枠線の座標を基準に該枠線より
    所定画素数だけ内側に入り込んだ画素列を切り出し線と
    して選定し、この切り出し線より内側の画像データを前
    記傾き補正後に分割図面として前記画像メモリ部に記憶
    させる枠線除去手段を備えて成る請求項1記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記分割図面の各図紙には、各自の分割
    図面の識別用符号及び隣接する分割図面の識別用符号が
    付記してあり、 前記イメージスキャナが、分割図面に加えてその図紙中
    に記された各自の分割図面の識別用符号及び隣接する分
    割図面の識別用符号を読み取ると、前記画像メモリ部に
    分割図面の各画像データをそれらの識別用符号と関連付
    けて記憶するように設定してあり、 分割図面の画像データ同士の接合に際して、接合対象と
    なる画像データを前記識別用符号から認識して前記画像
    メモリ部より読み出して組み合わせる符号認識手段を備
    える請求項1記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 図面をディジタル信号に変換して読み取
    るイメージスキャナと、複数の方形ブロックに分割して
    得られた図面を前記イメージスキャナにより一枚づつ読
    み取ると、分割図面ごとに画像データとして記憶する画
    像メモリ部と、記憶された画像データのうち隣接し合う
    分割図面となる画像データを必要数だけ読み出して接合
    する画像接合手段と、画像データを表示する表示手段と
    を備える画像処理装置において、 前記イメージスキャナが分割線に相当する枠線付きの分
    割図面を読み取ると、その画像データから枠線を検出
    し、検出した枠線の座標を基準に該枠線より所定画素数
    だけ内側に入り込んだ画素列を切り出し線として選定
    し、この切り出し線より内側の画像データを分割図面と
    して前記画像データに記憶させる枠線除去手段を備えた
    ことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 図面をディジタル信号に変換して読み取
    るイメージスキャナと、複数の方形ブロックに分割して
    得られた図面を前記イメージスキャナにより一枚づつ読
    み取ると、分割図面ごとに画像データとして記憶する画
    像メモリ部と、記憶された画像データのうち隣接し合う
    分割図面となる画像データを必要数だけ読み出して接合
    する画像接合手段と、画像データを表示する表示手段と
    を備える画像処理装置において、 前記イメージスキャナが、分割線に相当する枠線付きの
    分割図面に加えてその図紙中に記された各自の分割図面
    の識別用符号及び隣接する分割図面の識別用符号を読み
    取ると、前記画像メモリ部に分割図面の各画像データを
    それらの識別用符号と関連付けて記憶させる符号付け記
    憶処理手段と、 分割図面の画像データ同士の接合に際して、接合対象と
    なる画像データを前記識別用符号から認識して前記画像
    メモリ部より読み出して組み合わせる符号認識手段とを
    備えて成ることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 図面をディジタル信号に変換して読み取
    るイメージスキャナと、複数の方形ブロックに分割して
    得られた図面を前記イメージスキャナにより一枚づつ読
    み取ると、分割図面ごとに画像データとして記憶する画
    像メモリ部と、記憶された画像データのうち隣接し合う
    分割図面となる画像データを必要数だけ読み出して接合
    する画像接合手段と、画像データを表示する表示手段と
    を備える画像処理装置において、 前記イメージスキャナは、分割線に相当する枠線付きの
    分割図面に加えてその図紙中に記された各自の分割図面
    の識別用符号及び隣接する分割図面の識別用符号を読み
    取り可能にしてあり、 枠線付き分割図面を前記イメージスキャナにより読み取
    ると、この分割図面の画像データの枠線の存在しそうな
    領域を走査チェックして枠線を検出する枠線検出手段
    と、 検出された枠線の少なくとも2辺の端点座標を基にして
    前記イメージスキャナにより読み取られた分割図面の傾
    きを算出して、この傾きを画像データの座標変換により
    補正する傾き補正手段と、 検出された枠線の座標を基準に該枠線より所定画素数だ
    け内側に入り込んだ画素列を切り出し線として選定し、
    この切り出し線より内側の画像データを分割図面として
    抽出して枠線除去を行う枠線除去手段と、 前記傾き補正及び枠線除去された分割図面の画像データ
    を前記画像メモリ部に前記識別用符号と関連付けて記憶
    させる符号付け記憶処理手段と、 分割図面の画像データ同士の接合に際して、接合対象と
    なる画像データを前記識別用符号から認識して前記画像
    メモリ部より読み出して組み合わせる符号認識手段とを
    備えて成ることを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 複数の方形ブロックに分割して得られた
    図面を一枚づつイメージスキャナにより読み取らせて、
    ディジタル信号に変換した後に画像メモリ部に分割図面
    ごとに画像データとして記憶させ、記憶された画像デー
    タのうち隣接し合う分割図面となる画像データを中央処
    理装置に必要数だけ読み出して表示可能に接合する分割
    図面の画像接合方法において、 前記イメージスキャナが、分割線に相当する枠線付きの
    分割図面に加えてその図紙中に記された各自の分割図面
    の識別用符号及び隣接する分割図面の識別用符号を読み
    取ると、前記中央処理装置により、 まず、この分割図面の画像データの枠線の存在しそうな
    領域を走査チェックさせて枠線を検出させ、 次いで、検出された枠線の座標を基準に該枠線より所定
    画素数だけ内側に入り込んだ画素列を切り出し線とし
    て、この切り出し線より内側の画像データを分割図面と
    して抽出させて枠線除去を行わせると共に、この枠線除
    去された画像データの少なくとも縦,横2辺の端点座標
    を前記枠線の端点座標を基に求めさせ、この求めた画像
    データの2辺の端点座標より前記イメージスキャナによ
    り読み取られた画像データの傾きを算出して、この傾き
    を画像データの座標変換により補正させ、この傾き補正
    及び枠線除去のなされた各画像データを前記識別用符号
    と関連付けて前記画像メモリ部に記憶させ、 分割図面の接合指令がなされると、接合対象となる画像
    データを前記識別用符号から認識して前記画像メモリ部
    より読み出して組み合わせて、分割図面の画像データの
    隣接し合う辺同士を位置合わせして表示可能に接合させ
    ることを特徴とする分割図面の画像接合方法。
  8. 【請求項8】 複数の方形ブロックに分割して得られた
    図面を一枚づつイメージスキャナにより読み取らせて、
    ディジタル信号に変換した後に画像メモリ部に分割図面
    ごとに画像データとして記憶させ、記憶された画像デー
    タのうち隣接し合う分割図面となる画像データを中央処
    理装置に必要数だけ読み出して表示可能に接合する分割
    図面の画像接合方法において、 前記イメージスキャナが、分割線に相当する枠線付きの
    分割図面に加えてその図紙中に記された各自の分割図面
    の識別用符号及び隣接する分割図面の識別用符号を読み
    取ると、前記中央処理装置により、 まず、この分割図面の画像データの枠線の存在しそうな
    領域を走査チェックさせて枠線を検出させ、 次いで、前記枠線の少なくとも縦,横2辺の端点座標か
    ら前記イメージスキャナにより読み取られた画像データ
    の傾きを算出して、この傾きを画像データの座標変換に
    より補正させると共に、この傾き補正された画像データ
    のうち枠線から内側に所定画素数だけ入り込んだ画素列
    を切り出し線として選定し、この切り出し線より内側の
    画像データを分割図面として抽出して枠線除去を行わ
    せ、この傾き補正及び枠線除去のなされた各画像データ
    を前記識別用符号と関連付けて前記画像メモリ部に記憶
    させ、 分割図面の接合指令がなされると、接合対象となる画像
    データを前記識別用符号から認識して前記画像メモリ部
    より読み出して組み合わせて、分割図面の画像データの
    隣接し合う辺同士を位置合わせして表示可能に接合させ
    ることを特徴とする分割図面の画像接合方法。
  9. 【請求項9】 前記分割図面の画像データにおける縦,
    横の長さに相当の画素数が予め定めた規定長相当の数を
    満たしていない場合には、その不足分の画素を画像デー
    タに補充し、逆に過多の場合には、その過多分に相当す
    る画素を画像データから取り除いて、各分割図面の画像
    データの縦,横の長さを整合する工程を含んだ請求項7
    又は請求項8記載の分割図面の画像接合方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10240124A (ja) * 1997-02-25 1998-09-11 Kokusai Denshin Denwa Co Ltd <Kdd> 地図表示システム
JPH10240122A (ja) * 1997-02-28 1998-09-11 Fujitsu Ltd 地理的情報表示装置及び地理的情報提供装置
JP2005205668A (ja) * 2004-01-21 2005-08-04 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置およびその方法、画像形成結果検査方法

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