JP2863260B2 - 通信中無線ゾーン切替方法 - Google Patents

通信中無線ゾーン切替方法

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JP2863260B2
JP2863260B2 JP12137290A JP12137290A JP2863260B2 JP 2863260 B2 JP2863260 B2 JP 2863260B2 JP 12137290 A JP12137290 A JP 12137290A JP 12137290 A JP12137290 A JP 12137290A JP 2863260 B2 JP2863260 B2 JP 2863260B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は無線パケット通信を用いる移動通信方式にお
けるデータ転送方法に関し、特にデータ転送を中断する
ことなく無線ゾーンを切り替える方法に係る。
[従来の技術] 移動通信におけるデータ転送方法は、網と一つの移動
機が通信中に一つの回線を専有してデータを送受信する
回線交換サービスによる方法と、複数の端末が網と通信
中に一本の回線の共有して使用する方法とがある。
無線パケット通信は、各データをパケットによって構
成し、パケットデータのヘッダとして、どの端末から網
に対して送信されたデータか、また網からどの端末に対
して送信されたデータかを識別する識別子(アドレス)
を用いることによって共有回線を使用してデータの送受
信を行なう通信である。
無線ゾーンは移動機に通信チャネルを提供している
が、移動機が通信中に無線ゾーンを移動したときにはデ
ータ転送を継続するための手続きが必要になる。
回線交換では、通信中に移動機が無線ゾーンを移動し
たときは、網に対して無線ゾーン変更を通知し通信チャ
ネルの変更手続きを実施し、端末と網の間に専用回線を
設定してデータ転送を継続する。
また、回線交換サービスで移動機と網が通信していな
いときに信号を転送する場合は、網は移動機がどの無線
ゾーンに存在するかわからないため、位置登録エリア内
のすべての基地局で移動機を呼び出し、移動機から応答
のあった基地局を経由してデータを転送する。
従来、無線パケットデータ転送時における通信中移動
機のゾーン変更に伴うデータ転送継続方法として、 回線交換において通信中に用いる方法をパケットデ
ータ転送時にも適用し、通信中に送信すべきパケットデ
ータ転送がなくても、移動機が無線ゾーンを移動した場
合は、無線ゾーンを更新し、データ転送時に常に無線ゾ
ーンが確定している方式、 あるいは、 回線交換において非通信中に信号転送する方式をパ
ケットデータ転送時にも適用し、通信中でも無線ゾーン
の更新は行なわず、データ転送毎に複数の無線ゾーンで
呼び出し処理を行ない無線ゾーンを決定する方式があっ
た。
[発明が解決しようとする課題] 無線パケット通信は、バースト的なトラヒックを有す
る移動端末に計算機間通信を提供するのに適する通信シ
ステムである。
無線パケット通信において、通信中無線ゾーン移動に
伴うパケットデータ継続方法として、前記従来の技術の
項のに示したような、通信中に最新の無線ゾーンを記
憶し、無線ゾーンの移動に伴って無線ゾーンを更新する
方式を適用すると、端末と網が通信中であっても、パケ
ットデータ転送頻度が低いときは、データ転送なしに無
線ゾーンの変更を繰り返すことになる。従って、この場
合、実際に転送するパケットデータが存在しないとき
も、無線ゾーンの更新に必要な手続きが必要となり回線
の使用効率が悪くなる。
また、に示したように、通信中に無線ゾーンを更新
しない方式は逆に、データ転送頻度が高く同一の無線ゾ
ーンでデータ転送を繰り返す場合に、移動機が無線ゾー
ンを移動してなくても位置登録エリア内のすべての基地
局に対して移動機の呼び出し処理が必要になるため効率
が悪くなる。
従って、通信中無線パケットデータ転送継続方法に対
する従来技術には、どちらの方式を採った場合にもデー
タ転送頻度によって効率が悪い場合があり、一方両方式
を提供し選択できるようにした場合は二種類の手順を持
つ必要があるから、制御が繁雑になるという欠点があっ
た。
本発明は、統一的な手順で各種のデータ転送頻度に効
率良く対応することのできる手段を提供することを目的
としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は前述のような従来の問題点を解決し、上記目
的を達成するために成されたものであって、下記のよう
に構成される。
すなわち、本発明は、少なくとも一つの無線ゾーンに
よって位置登録エリアを構成し、移動機が無線ゾーン毎
に設置されている基地局を経由して網とデータ転送を行
なう移動通信システムにおいて、移動機が異なる無線ゾ
ーンに移動しても、移動したことを網に通知せず、一
方、位置登録エリアの異なる無線ゾーンに移動した場合
には、予め定められた手続きによって位置登録エリアの
変更を網に通知し、網と移動機が通信中、網は、移動機
から網に対するデータあるいは制御信号が最後に経由し
た基地局を経由して移動機にデータを送信し、一回ある
いは再送を含む複数回のデータ送信に対する受信確認応
答がなかった場合は、移動機が登録されている位置登録
エリア内のすべての基地局で移動機を呼び出し、移動機
から応答のあった基地局を経由してデータを再送する通
信中無線ゾーン切替方法である。
[作 用] 本発明は、通信中に移動機が同じ位置登録エリア内で
無線ゾーンを移動した場合は無線ゾーンの更新を行なわ
ず、最後に移動機と通信を行なった基地局を網内メモリ
に記憶することを主要な特徴とする。
本発明では通信中、網から移動機に対して送信するデ
ータは、予め網内メモリに記憶された基地局に対して送
信し、基地局から移動機の応答がない場合にあらため
て、位置登録エリア内のすべての基地局に対して移動機
の呼び出しを行なう方式をとる。このため、データ転送
頻度が低い場合は無線ゾーンの更新手続きが省略でき、
データ転送頻度が高い場合は呼び出し制御を省略でき
る。
これに対して、従来技術では、データ転送頻度が低い
か、あるいは高い場合のどちらか一方には良く対応する
が、両方ともに効率良く対応できなかった。
[実施例] 第1図は移動通信システムの構成の例を示す図で、1
−1〜1−8は無線ゾーン、2−1〜2−8は、各無線
ゾーン1−1〜1−8に移動機が存在する場合に、移動
機が網内装置5とデータ転送するときに経由する基地
局、3−1,3−2は無線ゾーンによって構成される位置
登録エリア、4は移動機、5はメモリ6を有する網内装
置を表わしている。
第2図,第3図,第4図は、通信中に移動機が無線ゾ
ーンを移動した場合の、移動機が実際に通信可能な基地
局と、網内に記憶している移動機と通信可能な基地局に
着目し、移動機と網の動作の概要と移動機内、網内メモ
リの状態をそれぞれ示したものである。
以下、第2図を用いて、移動機と網が通信中、移動機
4が同じ位置登録内において無線ゾーンを14から13へ移
動した後、最初に移動機4から網内装置5へデータ転送
が行なわれる場合に、網は移動機4から送信されたパケ
ットデータによって無線ゾーンの変更を認識し、パケッ
トデータ転送を継続する場合の動作について説明する。
第2図において、11〜17は移動機4と網内装置5の間
の、パケットデータおよびデータの受信確認パケットで
ある。21,22は移動機4が通信可能な基地局を記憶して
いる移動機4内のメモリの状態であり、31,32は、移動
機4が通信可能な基地局を記憶している網内装置5内メ
モリの状態である。
パケットデータおよびデータの受信確認パケット11,1
2,13,14は移動機4と網内装置5が予め定められた、無
線パケットデータ転送に対する、発呼手続き、着呼手続
きを得て設定されたパケット通信チャネルを用いて、移
動機4が存在する無線ゾーン1−4内の基地局2−4を
経由してデータを送受信していることを示している。
本手続きでは、受信データに対して受信確認信号の送
信を行なう。このとき、移動機内メモリの状態21、網内
メモリ状態31はともに移動機4が基地局2−4と通信可
能であることを示している。移動機4が無線ゾーン1−
4から同じ位置登録エリア内の無線ゾーン1−3へ移動
すると、移動機が網内装置5と通信可能な基地局は基地
局2−4から2−3へ変わるが、これに伴い、移動機4
はこれまで基地局2−4と通信可能であることを示して
いた移動機4内のメモリ状態21を基地局2−3と通信可
能な状態22にする。このとき、網内装置5に対しては特
別の処理を行なわず、移動機から網に対する無線ゾーン
変更手続きも行なわない。
このため、網内装置5のメモリ6の状態は状態31のま
まである。移動機4は移動後の無線ゾーン1−3の提供
する新しい通信チャネルを用いて網内装置5に対してパ
ケットデータ転送15を行なう。
ここでは網内装置5はパケットデータ15の経由した基
地局が2−4から2−3に変化したことを認識し、網内
メモリ状態を移動機4が基地局2−3と通信可能である
ことを示す状態32に変更する。
網内装置5から移動機4に対して送信されるパケット
データは、常に、この網内メモリ6の示す、通信可能な
基地局に対して送信されるため、パケットデータ15に対
する受信確認パケット16はメモリ状態32に従い基地局2
−3経由で移動機4に送信される。
以上の手続きによって、移動機4の通信中無線ゾーン
変更後も回線交換のように無線ゾーン変更手続きを用い
なくてもデータ転送継続が可能となる。
次に、第3図を用い、移動機4と網内装置5が通信
中、移動機4が同じ位置登録エリア内の無線ゾーン1−
4から1−3へ移動後、最初に網内装置5から移動機4
へパケットデータを転送する場合、受信確認パケットが
届かないため、網から位置登録エリア内のすべての基地
局に対して移動機の呼び出しを行ない、応答のあった基
地局に対してパケットデータの再送を行なうことによ
り、データ転送を継続する例を説明する。
第3図において、11は網内装置5が基地局2−4を経
由し移動機4に転送するデータ、12は網内装置5が基地
局2−4を含む位置登録エリア3−1内のすべての基地
局に対して送信する移動機4の呼び出し、13は呼び出し
に対する移動機4からの応答、14はデータ11の再送デー
タを示している。また、21,22は移動機4が通信可能な
基地局を記憶している移動機4内のメモリの状態であ
り、31,32は移動機4が通信可能な基地局を記憶してい
るメモリ6の状態である。
移動機4と網内装置5は、予め定められた無線パケッ
トデータ転送に対する、発呼手続き、着呼手続きを得て
設定されたパケット通信チャネルを用いて、移動機4が
存在する無線ゾーン1−4内の基地局2−4を経由して
データを送受信している。
ここで、移動機内メモリ状態21、網内メモリ状態31は
ともに移動機4が基地局2−4と通信可能であることを
示している。移動機4が無線ゾーン1−4から無線ゾー
ン1−3へ移動すると、移動機4は受信レベルの劣化に
よって無線ゾーンの移動を認識し、位置登録エリア内の
基地局による報知情報をサーチすることによって、新し
い無線ゾーン1−3へ移動したことを認識する。これま
で基地局2−4と通信可能であることを示していた移動
機4内のメモリ状態21を基地局2−3と通信可能な状態
22とするが、網に対しては特別の処理を行なわない。こ
のため、メモリ6の状態は状態31のままである。
ここで網内装置5から移動機4へパケットデータ転送
する場合、網内装置5はメモリ6の状態31に従ってデー
タ転送しているため、基地局2−4を経由してパケット
データ11を転送する。しかし、ここで移動機4はすでに
無線ゾーン1−3に移動しているため、パケットデータ
11を受信することができない。
このとき、網内装置5は予め定められたデータの受信
確認待ちタイマがタイムアウトすると、位置登録エリア
3−1内のすべての基地局2−1,2−2,2−3,2−4に対
して移動機4の呼び出しデータ12を移動機呼び出しのた
めに用いる同報チャネルを用いて送出する。
基地局2−3を経由して呼び出しデータ12を受信した
移動機4は基地局2−3を経由し、呼び出しに対する応
答チャネルを用いて応答信号パケット13を転送する。
網内装置5は応答パケット13を受信し、応答パケット
13が基地局2−3を経由してきたことから、メモリ6の
状態を移動機4が基地局2−4と通信可能であることを
示す状態32に変更する。以降の再送データ、および新規
データ、確認等は、メモリ6の状態32に従って基地局2
−3を経由し、パケット通信チャネルを用いて転送す
る。
移動機4と網内装置5がパケット通信中、移動機4が
無線ゾーン1−4から無線ゾーン1−5へ移動し位置登
録エリア3−1から位置登録エリア3−2へ移った場
合、移動機4の移動後、網から先にデータ転送がある場
合は、網内装置5は移動機から最後に送られたパケット
が経由した基地局に対してデータ送信するのではなく、
位置登録手続きに用いられた信号の経由した基地局に対
して、直接パケットデータを転送し、移動後もパケット
データ転送の継続を行なう。
第4図において、11は移動機4から網内装置5へ転送
する位置登録エリア変更通知、12は網内装置5から移動
機4に対して転送される位置登録エリア変更通知11に対
する応答、13は網内装置5から移動機4へ送信するデー
タである。21,22は移動機4が通信可能な基地局を記憶
している移動機内メモリ状態であり、31,32は移動機4
が通信可能な基地局を記憶している網内メモリ6の状態
を表わしている。
移動機4と網内装置5が予め定められた、無線パケッ
トデータ転送に対する、発呼手続き、着呼手続きを経て
設定されたパケット通信チャネルを用いて、移動機4が
存在する無線ゾーン1−4内の基地局2−4を経由して
データを送受信している。
ここで、移動機内メモリ状態21、網内メモリ状態31は
ともに移動機4が基地局2−4と通信可能であることを
示している。移動機4が無線ゾーン1−4から位置登録
エリアの異なる無線ゾーン1−5へ移動し、位置登録エ
リアを3−1から3−2へ移動すると、移動機は予め定
められたチャネルを用いて、網に対して位置登録エリア
変更手続き11を転送し、手順に従って位置登録変更手続
きを行なう。
位置登録変更手続きに伴って移動機4はこれまで基地
局2−4と通信可能であることを示していた移動機4内
のメモリ状態21を基地局2−5と通信可能な状態22とす
る。位置登録エリア変更通知を受信した網内装置5は、
移動機4が位置登録エリア31から位置登録エリア32へ移
動したことを認識するとともに、網内メモリ6の状態
を、位置登録エリア変更通知11が経由した基地局2−5
と通信可能な状態32とする。以降の応答16、送信データ
17、および新規データ、確認等は、網内メモリ状態32に
従って基地局2−3を経由するパケットチャネルを用い
て転送される。
本方式において、通信中に網から移動機に対してデー
タ転送する時点で、移動機から網に対して最後に行なっ
たデータ転送、確認、手続き等が実施されてから時間間
隔が規定値を超えていた場合は、データ転送を行なわず
に位置登録エリア内のすべての基地局に対して移動機の
呼び出しを行なう方式を付加することがてきる。さら
に、直前あるいは日々の移動機の移動パターンにより時
間の規定値を変えるなどの拡張も可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、統一的な手順
で各種のデータ転送頻度に効率良く対応し得るデータ転
送が可能となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は移動通信システムの構成の例を示す図、第2図
は移動機が無線ゾーンを移動後最初に移動機から網へデ
ータを出す場合についての動作を示す図、第3図は移動
機が無線ゾーンを移動後最初に網から移動機へデータを
出す場合についての動作を示す図、第4図は移動機が異
なる位置登録エリアの無線ゾーンに移動したときの動作
を示す図である。 1−1〜1−8……無線ゾーン、2−1〜2−8……基
地局、3−1,3−2……位置登録エリア、4……移動
機、5……網内装置、6……メモリ、11〜17……デー
タ、21,22……移動機のメモリの状態、31,32……網内装
置のメモリの状態
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有田 武美 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−127828(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04L 11/00 310 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一つの無線ゾーンによって位置
    登録エリアを構成し、移動機が無線ゾーン毎に設置され
    ている基地局を経由して網とデータ転送を行なう移動通
    信システムにおいて、 移動機が異なる無線ゾーンに移動しても、移動したこと
    を網に通知せず、一方、位置登録エリアの異なる無線ゾ
    ーンに移動した場合には、予め定められた手続きによっ
    て位置登録エリアの変更を網に通知し、 網と移動機が通信中、網は、移動機から網に対するデー
    タあるいは制御信号が最後に経由した基地局を経由して
    移動機にデータを送信し、 一回あるいは再送を含む複数回のデータ送信に対する受
    信確認応答がなかった場合は、移動機が登録されている
    位置登録エリア内のすべての基地局で移動機を呼び出
    し、移動機から応答のあった基地局を経由してデータを
    再送することを特徴とする通信中無線ゾーン切替方法。
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JPH0856378A (ja) * 1994-08-12 1996-02-27 Saitama Nippon Denki Kk 移動体パケット通信方式
JP4577505B2 (ja) * 2005-03-31 2010-11-10 日本電気株式会社 移動体通信システムにおけるダウンリンクrrcメッセージと移動機のセル間移動との競合救済方法
JP2010062851A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム、及び無線通信方法

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