JP2862034B2 - ガス絶縁送電線路 - Google Patents
ガス絶縁送電線路Info
- Publication number
- JP2862034B2 JP2862034B2 JP3272480A JP27248091A JP2862034B2 JP 2862034 B2 JP2862034 B2 JP 2862034B2 JP 3272480 A JP3272480 A JP 3272480A JP 27248091 A JP27248091 A JP 27248091A JP 2862034 B2 JP2862034 B2 JP 2862034B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission line
- test
- gas
- insulated transmission
- manhole
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- Laying Of Electric Cables Or Lines Outside (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、洞道内に布設される
ガス絶縁送電線路に関するものである。
ガス絶縁送電線路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市部にあっては、人工の増加、
諸機能の集積化、高度化が益々進んでおり、これに伴い
地下高騰や用地難の問題が騒がれている。このような状
況下にあって、地下利用技術開発の推進を背景に道路地
下利用のニーズが急速に増大し、高電圧、長距離地下送
電のニーズが高まってきている。このような背景から油
侵紙絶縁ケーブルに比べて防災性に優れ、かつ送電ロス
の低減等にも有効なガス絶縁送電線路の適用が期待され
ている。
諸機能の集積化、高度化が益々進んでおり、これに伴い
地下高騰や用地難の問題が騒がれている。このような状
況下にあって、地下利用技術開発の推進を背景に道路地
下利用のニーズが急速に増大し、高電圧、長距離地下送
電のニーズが高まってきている。このような背景から油
侵紙絶縁ケーブルに比べて防災性に優れ、かつ送電ロス
の低減等にも有効なガス絶縁送電線路の適用が期待され
ている。
【0003】図5は、この種送電線路を洞道内に布設し
たガス絶縁送電線路の従来例を示す図である。図におい
て、1、及び2はガス絶縁送電線路端に設備された発電
所、又は変電所(以下、発変電所と称す。)である。3
はこれら発変電所1、及び2間を接続する送電線路、4
は地下に形成され、上記送電線路3を収納する洞道、5
はこの洞道4に所定間隔毎に設けられたマンホールであ
る。
たガス絶縁送電線路の従来例を示す図である。図におい
て、1、及び2はガス絶縁送電線路端に設備された発電
所、又は変電所(以下、発変電所と称す。)である。3
はこれら発変電所1、及び2間を接続する送電線路、4
は地下に形成され、上記送電線路3を収納する洞道、5
はこの洞道4に所定間隔毎に設けられたマンホールであ
る。
【0004】このように線路布設されたガス絶縁送電線
路は、布設完了後、発変電所1、又は2のいずれか一方
から、一括して現地耐電圧試験が実施される。
路は、布設完了後、発変電所1、又は2のいずれか一方
から、一括して現地耐電圧試験が実施される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の洞道内に布設さ
れたガス絶縁送電線路は、以上のように構成されている
ので、布設完了後の現地耐電圧試験は、各相一括して行
っており、発変電所1、及び2間が長距離に及ぶことか
ら送電線路の充電電流が大きくなり、大型の試験設備を
必要とする問題点があった。また、万一線路に事故が発
生した場合、事故復旧後の現地耐電圧試験においても他
の健全部を含む総ての送電線路に試験電圧を印加する必
要がある等の問題点があった。
れたガス絶縁送電線路は、以上のように構成されている
ので、布設完了後の現地耐電圧試験は、各相一括して行
っており、発変電所1、及び2間が長距離に及ぶことか
ら送電線路の充電電流が大きくなり、大型の試験設備を
必要とする問題点があった。また、万一線路に事故が発
生した場合、事故復旧後の現地耐電圧試験においても他
の健全部を含む総ての送電線路に試験電圧を印加する必
要がある等の問題点があった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、現地耐電圧試験時の試験設
備を小容量化、小型化でき、かつ事故復旧後の現地耐電
圧試験においても試験電圧を印加する健全部の送電線路
を極小化することを目的としている。
ためになされたものであり、現地耐電圧試験時の試験設
備を小容量化、小型化でき、かつ事故復旧後の現地耐電
圧試験においても試験電圧を印加する健全部の送電線路
を極小化することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係るガス絶縁
送電線路は、所定間隔毎にマンホールを有する洞道内に
高絶縁耐力ガスを充填した送電線路を布設するガス絶縁
送電線路において、上記各マンホールの近傍で上記送電
線路に直列に挿入された、開閉手段からなる線路切離装
置、及び上記各マンホールの近傍で上記送電線路から分
岐され、高電圧の試験電圧が印加される分岐部を備えた
ものである。また、この発明に係るガス絶縁送電線路
は、分岐部が、送電線路の延長方向に対して直角で、か
つ洞道の中心方向に向けて設けられているものである。
送電線路は、所定間隔毎にマンホールを有する洞道内に
高絶縁耐力ガスを充填した送電線路を布設するガス絶縁
送電線路において、上記各マンホールの近傍で上記送電
線路に直列に挿入された、開閉手段からなる線路切離装
置、及び上記各マンホールの近傍で上記送電線路から分
岐され、高電圧の試験電圧が印加される分岐部を備えた
ものである。また、この発明に係るガス絶縁送電線路
は、分岐部が、送電線路の延長方向に対して直角で、か
つ洞道の中心方向に向けて設けられているものである。
【0008】
【作用】この発明に係るガス絶縁送電線路は、現地耐電
圧試験時に線路切離装置により試験電圧を印加する送電
線路を短く分割し、分割された区間の送電線路のみに分
岐部から試験電圧を印加するようにしたものである。ま
た、分岐部が、送電線路の延長方向に対して直角で、か
つ洞道の中心方向に向けて設けられているものである。
圧試験時に線路切離装置により試験電圧を印加する送電
線路を短く分割し、分割された区間の送電線路のみに分
岐部から試験電圧を印加するようにしたものである。ま
た、分岐部が、送電線路の延長方向に対して直角で、か
つ洞道の中心方向に向けて設けられているものである。
【0009】
【実施例】実施例1 以下、この発明の実施例を図について説明する。図1に
おいて、1、及び2はガス絶縁送電線路端に設備された
発変電所、3はこれら発変電所1、及び2間を接続する
送電線路、4は地下に形成され、上記送電線路3を収納
する洞道、5はこの洞道4に所定間隔毎に設けられたマ
ンホール、6はマンホール5近傍に設けられ、送電線路
3に直列に挿入された断路器等からなる線路切離装置、
7はマンホール5近傍に設けられ、上記送電線路3から
分岐された分岐部で、現地耐電圧試験時、高電圧の試験
電圧が印加される。
おいて、1、及び2はガス絶縁送電線路端に設備された
発変電所、3はこれら発変電所1、及び2間を接続する
送電線路、4は地下に形成され、上記送電線路3を収納
する洞道、5はこの洞道4に所定間隔毎に設けられたマ
ンホール、6はマンホール5近傍に設けられ、送電線路
3に直列に挿入された断路器等からなる線路切離装置、
7はマンホール5近傍に設けられ、上記送電線路3から
分岐された分岐部で、現地耐電圧試験時、高電圧の試験
電圧が印加される。
【0010】また、図2は分岐部7の詳細を示す断面図
であり、分岐部7は、現地耐電圧試験時の作業をし易い
ように送電線路3の軸方向、即ち延長方向に対して直角
で、かつ洞道4の中心軸方向に向けて設置している。8
はガス区分スペーサである。
であり、分岐部7は、現地耐電圧試験時の作業をし易い
ように送電線路3の軸方向、即ち延長方向に対して直角
で、かつ洞道4の中心軸方向に向けて設置している。8
はガス区分スペーサである。
【0011】図3はこの発明におけるガス絶縁送電線路
の現地耐電圧試験時の形態を示す試験形態図であり、1
0は分岐部7とブッシング11を接続する接続装置で、
マンホールから洞道内に挿入する形で設置される。そし
て、高電圧の試験電圧はこれらブッシング11及び接続
装置10を介して分岐部7に印加される。
の現地耐電圧試験時の形態を示す試験形態図であり、1
0は分岐部7とブッシング11を接続する接続装置で、
マンホールから洞道内に挿入する形で設置される。そし
て、高電圧の試験電圧はこれらブッシング11及び接続
装置10を介して分岐部7に印加される。
【0012】図4は現地耐電圧試験の手順を説明するた
めの説明図であり、変圧器等の高電圧試験装置12をマ
ンホール5近くに設置し、ブッシング11及びマンホー
ルに挿入する形の接続装置10を経て送電線路3に試験
電圧を給電する。
めの説明図であり、変圧器等の高電圧試験装置12をマ
ンホール5近くに設置し、ブッシング11及びマンホー
ルに挿入する形の接続装置10を経て送電線路3に試験
電圧を給電する。
【0013】このように構成されたガス絶縁送電線路に
おいて、現地耐電圧試験を行うときは、図4に示すよう
に試験区間の両端に位置するマンホールの近傍の線路切
離装置6を開路し試験すべき線路区間を短く分割する。
その後、高電圧試験装置12からブッシング11、接続
装置10、分岐部7を介して送電線路3に試験電圧を印
加する。この区間の試験が完了すると、高電圧試験装置
12、ブッシング11、接続装置10を解体して次の試
験区間のマンホール5まで運び、試験できる形態に組み
立て、同様の試験を繰り返す。ここで、分岐部7にはガ
ス区分スペーサ8が設けられているので、ガス絶縁送電
線路中のガスを封入したままの状態で試験が可能であ
る。
おいて、現地耐電圧試験を行うときは、図4に示すよう
に試験区間の両端に位置するマンホールの近傍の線路切
離装置6を開路し試験すべき線路区間を短く分割する。
その後、高電圧試験装置12からブッシング11、接続
装置10、分岐部7を介して送電線路3に試験電圧を印
加する。この区間の試験が完了すると、高電圧試験装置
12、ブッシング11、接続装置10を解体して次の試
験区間のマンホール5まで運び、試験できる形態に組み
立て、同様の試験を繰り返す。ここで、分岐部7にはガ
ス区分スペーサ8が設けられているので、ガス絶縁送電
線路中のガスを封入したままの状態で試験が可能であ
る。
【0014】なお、上記実施例では相分離形三相2回線
のガス絶縁送電線路の場合を図示して説明したが、三相
一括型、三相1回線、又は3回線以上の構成であっても
良いことは言うまでもない。
のガス絶縁送電線路の場合を図示して説明したが、三相
一括型、三相1回線、又は3回線以上の構成であっても
良いことは言うまでもない。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
各マンホールの近傍に送電線路に直列に挿入された線路
切離装置と、送電線路から分岐した分岐部とを設けてい
るため、現地耐電圧試験時には、上記線路切離装置によ
り送電線路を短い区間に分割して、その区間内の送電線
路に分岐部から試験電圧を印加することができるので、
送電線路への充電電流が小さく、試験設備の小容量化、
小型化が図れる効果がある。また、上記分岐部は、洞道
の中心方向に向けて設けられているため、接続装置をマ
ンホールから洞道内に挿入したとき、容易に接続できる
効果がある。
各マンホールの近傍に送電線路に直列に挿入された線路
切離装置と、送電線路から分岐した分岐部とを設けてい
るため、現地耐電圧試験時には、上記線路切離装置によ
り送電線路を短い区間に分割して、その区間内の送電線
路に分岐部から試験電圧を印加することができるので、
送電線路への充電電流が小さく、試験設備の小容量化、
小型化が図れる効果がある。また、上記分岐部は、洞道
の中心方向に向けて設けられているため、接続装置をマ
ンホールから洞道内に挿入したとき、容易に接続できる
効果がある。
【図1】この発明の実施例1を示すガス絶縁送電線路の
構成図である。
構成図である。
【図2】この発明の分岐部を詳細に示した断面図であ
る。
る。
【図3】この発明のガス絶縁送電線路における現地耐電
圧試験の形態を示す形態図である。
圧試験の形態を示す形態図である。
【図4】この発明における現地耐電圧試験の手順を示す
説明図である。
説明図である。
【図5】従来のガス絶縁送電線路の構成図である。
3 送電線路 4 洞道 5 マンホール 6 線路切離装置 7 分岐部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−80584(JP,A) 特開 平2−223327(JP,A) 特開 昭54−143253(JP,A) 特開 昭62−47562(JP,A) 特開 平5−184029(JP,A) 特開 平5−91636(JP,A) 特開 平3−112315(JP,A) 実開 昭63−93021(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02G 9/00 - 9/12
Claims (2)
- 【請求項1】 所定間隔毎にマンホールを有する洞道内
に高絶縁耐力ガスを充填した送電線路を布設するガス絶
縁送電線路において、上記各マンホールの近傍で上記送
電線路に直列に挿入された、開閉手段からなる線路切離
装置、及び上記各マンホールの近傍で上記送電線路から
分岐され、高電圧の試験電圧が印加される分岐部を備え
たことを特徴とするガス絶縁送電線路。 - 【請求項2】 分岐部は、送電線路の延長方向に対して
直角で、かつ洞道の中心方向に向けて設けられているこ
とを特徴とする請求項1記載のガス絶縁送電線路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3272480A JP2862034B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | ガス絶縁送電線路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3272480A JP2862034B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | ガス絶縁送電線路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05115119A JPH05115119A (ja) | 1993-05-07 |
JP2862034B2 true JP2862034B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=17514516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3272480A Expired - Fee Related JP2862034B2 (ja) | 1991-10-21 | 1991-10-21 | ガス絶縁送電線路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2862034B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-21 JP JP3272480A patent/JP2862034B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05115119A (ja) | 1993-05-07 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |