JP2001161015A - 送電線路の更新方法および増設方法 - Google Patents

送電線路の更新方法および増設方法

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JP2001161015A
JP2001161015A JP34157999A JP34157999A JP2001161015A JP 2001161015 A JP2001161015 A JP 2001161015A JP 34157999 A JP34157999 A JP 34157999A JP 34157999 A JP34157999 A JP 34157999A JP 2001161015 A JP2001161015 A JP 2001161015A
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gas
insulated
line
overhead
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Takao Yamauchi
高雄 山内
Yoshinobu Numa
芳伸 沼
Takeshi Mori
剛 森
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 老朽化した送電線路を電気所を停止しない
で、送電線路が更新できる送電線路の更新方法を得る。 【解決手段】 複数の線路ユニットを備えた第一の電気
所と第二の電気所の間を連携する複数の送電回線の架空
送電線路の運転状態を継続して、架空送電線路の直下に
複数の送電回線で構成されたガス絶縁送電線路を敷設
し、第一の電気所および第二の電気所のそれぞれの開閉
装置の対応する線路ユニット毎に停止し、停止した線路
ユニットに接続された架空送電線路の送電回線を切り離
し、敷設したガス絶縁送電線路の線路ユニットに対応し
た送電回線に接続して運転する手順で順次切り換える方
法とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発電所または変
電所等の電気所の相互間を連携する送電線路の更新方法
または増設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発電所または変電所等の電気所の間を連
携する送電線路は、その大半が架空送電線路で構成され
ている。これらの架空送電線路は、電力需要の増大に伴
い順次増設され、大容量化、高電圧化がすすんできた
が、架空送電線路は、多数の鉄塔に電線が装架された構
成であり、建設されてより50年程度経過すると鉄塔の
老朽化、電線の腐食等により径年的劣化が激しくなり、
更新が必要になってくる。また、周囲の環境変化に伴う
環境との調和問題などで更新が必要な場合もある。さら
に、電力需要の増大に対処するための増容量対策が必要
な場合もある。この発明は、老朽化した送電線路の更
新、増容量化に対応するための更新方法あるいは増設方
法を対象とするものである。
【0003】従来の架空送電線路の最も単純な構成とし
て、双方の電気所が二重母線方式で二組の線路ユニット
で構成された例の単線図を図14、一方の第一の電気所
の開閉装置をガス絶縁開閉装置として架空送電線路に接
続する部分の構成を図15に示す。図において、1は第
一の電気所の開閉装置であり、第一の主母線11、第二
の主母線12と、それぞれの主母線毎に遮断器13、第
一の主母線側断路器14a、第二の主母線側断路器14
b、変流器15、線路側断路器16が密閉容器に収容さ
れ、架空送電線路に接続するブッシング17が取り付け
られ、絶縁ガスが充填された線路ユニットが2ユニット
で構成されている。2は第二の電気所の開閉装置であ
り、第一の主母線21、第二の主母線22と、それぞれ
の主母線毎に遮断器23、第一の主母線側断路器24
a、第二の主母線側断路器24b、変流器25、線路側
断路器26を接続した線路ユニットが2ユニットで気中
絶縁方式で構成されている。
【0004】3は引込鉄構、4は引込線であり、碍子4
cで絶縁されて架設された接続線4aと架空地線4bと
で構成されている。5は架空送電線路であり、第一の電
気所と第二の電気所の間に複数の鉄塔6が適正な間隔に
配置され、鉄塔6の両側に碍子7cにて絶縁された2回
線の送電回線7aと、鉄塔6の頂部に架空地線7bが装
架された構成である。9はガス絶縁開閉装置の周囲を囲
う防護壁である。架空送電線路5は市街地、農地、山林
あるいは河川等に送電線路用地として確保されて敷設さ
れている。このような架空送電線路が長期間使用される
と、鉄塔6、送電回線7a、架空地線7bの腐食が進行
して老朽化し、環境により差異はあるが、50年前後を
目安として更新することが考慮される。また、電力需要
の増加に伴い、敷設されている架空送電線路の送電容量
が不足する場合もあり、これらを補うために送電線路の
増設が必要な場合もある。
【0005】送電線路を従来の架空送電線路で更新する
場合、対象の架空送電線路5を長期間停止し、鉄塔6の
更新、送電回線7aの装架などの工事が行われ、1対象
区間で数カ月以上の期間を必要とし、工事期間中の電力
は別ルートからの供給、あるいは仮設送電線路で供給さ
れるが、継続的に電力供給するための方策、費用におい
て多くの問題点を有している。
【0006】送電容量の増大に対応して送電線路を増設
する場合には、用地の確保が必要であり、市街地等にお
けるあらたな用地の確保は困難であり、送電線路として
増設することが不可能な場合もある。送電線路の送電電
圧を高くすることは既設の鉄塔の絶縁距離が不足し、送
電電流を大きくすると、鉄塔の機械的強度が不足する等
の問題点があり、送電容量の増大化は事実上不可能なこ
とが多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の架
空送電線路の更新を同じルートで更新する場合は、送電
線路を長期間停止する必要があり、長期間の停止に対応
して別ルートからの電力供給、あるいは仮設送電線路の
設置が必要であり、別ルートに新しい架空送電線路を建
設して切り換える方法をとると、別ルートに用地の確保
が必要であり、用地費用が嵩み、鉄塔、送電回線の装架
などの更新するための工事費用が高くなる問題点があっ
た。また、送電線路の増容量の対策として、既設の鉄塔
6で上位の電圧階級にするには絶縁距離が不足する問題
点、大電流化は機械的強度が不足する問題点などがあり
実現することは不可能であった。
【0008】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたものであり、既設の送電線路を停止することな
く、更新できる送電線路の更新方法を提供し、送電線路
を増容量する場合にも、既設の送電線路を停止すること
なく、用地を確保することもなく増容量できる送電線路
の増設方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る送電線路の更新方法は、既設の第一の電気所、第二の
電気所およびその間を連携する架空送電線路の運転状態
を継続して、架空送電線路の直下にガス絶縁送電線路を
敷設し、第一の電気所および第二の電気所のそれぞれの
開閉装置の対応する線路ユニット毎に停止し、停止した
線路ユニットに接続された架空送電線路の送電回線を切
離し、敷設したガス絶縁送電線路の線路ユニットに対応
した送電回線に接続して運転する手順で切り換える方法
である。
【0010】この発明の請求項2に係る送電線路の更新
方法は、請求項1の方法のガス絶縁送電線路を架空送電
線の直下の地下に洞道を設けて、ガス絶縁送電線路を洞
道内に敷設する方法である。
【0011】この発明の請求項3に係る送電線路の更新
方法は、既設の第一の電気所と第二の電気所の間を連携
する送電回線の架空送電線路の運転状態を継続して、架
空送電線路の直下に、既設よりも上位の電圧階級または
大電流容量のガス絶縁送電線路を敷設し、第一の電気所
および第二の電気所に既設よりも上位の電圧階級または
大電流容量の開閉装置を設置し、敷設したガス絶縁送電
線路に接続して運転し、新設した開閉装置およびガス絶
縁送電線路の運転状態を継続して、既設の開閉装置およ
び架空送電線路を停止して撤去する方法である。
【0012】この発明の請求項4に係る送電線路の更新
方法は、請求項1乃至請求項3の方法の第一の電気所お
よび第二の電気所の開閉装置がガス絶縁開閉装置で構成
されている場合は、それぞれのガス絶縁開閉装置と敷設
したガス絶縁送電線路の端部との接続部はガス絶縁接続
方式とする方法である。
【0013】この発明の請求項5に係る送電線路の更新
方法は、既設の第一の電気所と第二の電気所の間を連携
する複数の送電回線で構成された架空送電線路および架
空送電線路からT分岐して第三の電気所と連携する架空
分岐送電線路の運転状態を継続して、架空送電線路の直
下にガス絶縁送電線路、架空分岐送電線路の直下にガス
絶縁送電線路からT分岐してガス絶縁分岐送電線路を敷
設し、第一の電気所、第二の電気所および第三の電気所
の開閉装置の対応した線路ユニット毎に停止し、停止し
たそれぞれの線路ユニットに接続された架空送電線路お
よび架空分岐送電線路の送電回線を切り離し、敷設され
たガス絶縁送電線路およびガス絶縁分岐送電線路停止し
た線路ユニットに対応した送電回線を接続して運転する
手順で順次切り換える方法である。
【0014】この発明の請求項6に係る送電線路の更新
方法は、請求項1乃至請求項4の方法の第一の電気所お
よび第二の電気所の間に敷設したガス絶縁送電線路の途
中に第三の電気所の間に敷設される分岐送電線路に接続
するT分岐接続部を設けておく方法である。
【0015】この発明の請求項7に係る送電線路の増設
方法は、既設の第一の電気所および第二の電気所のそれ
ぞれの開閉装置の間を連携する架空送電線路を運転状態
として架空送電線路の直下に、既設よりも上位の電圧階
級または大電流容量の複数の送電回線で構成されたガス
絶縁送電線路を敷設し、第一の電気所および第二の電気
所の既設の開閉装置よりも上位の電圧階級または大電流
容量のガス絶縁開閉装置を増設し、敷設されたガス絶縁
送電線路は第一の電気所および第二の電気所に増設され
たガス絶縁開閉装置とを接続して既設の架空送電線路と
並行して運転するように構成する方法である。
【0016】この発明の請求項8に係る送電線路の増設
方法は、請求項7の方法の架空送電線の直下の地下に洞
道を設けてガス絶縁送電線路を敷設する方法である。
【0017】この発明の請求項9に係る送電線路の増設
方法は、請求項7または請求項8の方法の第一の電気所
および第二の電気所に増設したガス絶縁開閉装置と敷設
したガス絶縁送電線路の端部との接続部をガス絶縁接続
方式とする方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.実施の形態1は、
従来の技術欄の図14に示した構成の二箇所の第一の電
気所、第二の電気所の開閉装置が二重母線式で、それぞ
れ二組の線路ユニットで構成され、第一の電気所はガス
絶縁開閉装置、第二の電気所は気中絶縁開閉装置の場合
の架空送電線路をガス絶縁送電線路に更新する更新方法
である。図1に対象とする部分の単線図、図1の単線図
の第一の電気所の開閉装置と送電線路の接続部の構成を
示す側面図を図2、平面図を図3に示す。
【0019】図において、第一の主母線11、第二の主
母線12、遮断器13、第一の主母線側断路器14a、
第二の主母線側断路器14b、変流器15、線路側断路
器16、ブッシング17が密閉容器に収容された第一の
電気所のガス絶縁開閉装置1、第一の主母線21、第二
の主母線22、遮断器23、第一の主母線側断路器24
a、第二の主母線側断路器24b、変流器25、線路側
断路器26が気中に配置された第二の電気所の気中絶縁
開閉装置2、引込鉄構3、碍子4c、接続線4a、架空
地線4bで構成された引込線4、鉄塔6、送電回線7
a、架空地線7b、碍子7cで構成された架空送電線路
5は従来の構成の図15と同一の構成である。31はガ
ス絶縁送電線路、32はブッシング、33はガス絶縁開
閉装置1とガス絶縁送電線路31の端部との接続線であ
る。37は第二の電気所側のブッシング、38は気中絶
縁開閉装置2とガス絶縁送電線路31の接続線である。
39はガス絶縁開閉装置1およびガス絶縁送電線路31
の周囲を囲う防護壁である。
【0020】図1、図2、図3に示す架空送電線路5を
ガス絶縁送電線路31に更新する場合、第一の電気所の
ガス絶縁開閉装置1、第二の電気所の気中絶縁開閉装置
2および架空送電線路5は運転状態を継続して、架空送
電線路5の直下の地面にガス絶縁送電線路31を敷設
し、第一の電気所側の端部に第一の電気所のガス絶縁開
閉装置1に接続するブッシング32、第二の電気所側の
端部に第二の電気所の気中絶縁開閉装置2に接続するブ
ッシング37を装着してガス絶縁送電線路31に絶縁ガ
スを充填し、ブッシング32またはブッシング37より
試験電圧を印加して据付後の耐電圧試験を実施して異常
がないことを確認することでガス絶縁送電線路31は使
用できる状態になる。
【0021】第一の電気所のガス絶縁開閉装置1、第二
の電気所の気中絶縁開閉装置2を対応する線路ユニット
毎に停止して、停止した線路ユニットに接続された架空
送電線路5の送電回線を切り離し、ガス絶縁送電線路3
1の対応する送電回線の端部のブッシング32と第一の
電気所のガス絶縁開閉装置1のブッシング17とを接続
線33で接続し、ブッシング37と第二の電気所の気中
絶縁開閉装置2とを接続線38で接続し、ガス絶縁送電
線路31のガス絶縁開閉装置1に接続した送電回線によ
り送電を行い、順次線路ユニットを停止して架空送電線
路5の送電回線からガス絶縁送電線路31の送電回線に
接続替えし、設置したガス絶縁送電線路31の送電回線
により運転を再開することにより架空送電線路5からガ
ス絶縁送電線路31へ切り換えられる。ガス絶縁送電線
路31の運転を継続して、引留鉄構3、引込線4、架空
送電線路5の各部分を撤去することにより架空送電線路
5がガス絶縁送電線路31に更新される。
【0022】上記はガス絶縁送電線路31が3相一括形
の場合について説明したが、相分離型の場合であっても
同様手順で更新できる。
【0023】以上の方法により架空送電線路5をガス絶
縁送電線路31に更新すると、送電線路は停止すること
がなくなり、停止中の電力供給を考慮することもなく更
新できる。また、別ルートの架空送電線路を設けて更新
する場合のように用地を確保する必要がなく、用地費用
が不要となる。
【0024】以上の説明は、図1、図2、図3に示す第
一の電気所と第二の電気所の間を全長に亘ってガス絶縁
送電線路に更新する場合を示したが、実際の架空送電線
路の敷設ルートは、架空送電線路の方が容易に更新でき
る部分、あるいは河川を越える部分など送電線の直下に
ガス絶縁送電線路が敷設できない部分もあるが、この部
分は隣接して別ルートの架空送電線路を設けてガス絶縁
送電線路と接続して更新しても、ガス絶縁送電線路に更
新した部分については上記の効果が得られる。
【0025】実施の形態2.実施の形態2は、従来の図
15に示した構成の架空送電線路の直下の地下に洞道を
設け、洞道内にガス絶縁送電線路を敷設した送電線路の
更新方法である。電気所と送電線路の構成は実施の形態
1の図1に示す単線図と同一である。図4、図5に実施
の形態2の更新方法の対象となる送電線路の一方の電気
所の部分の構成を示す。図4は第一の電気所の開閉装置
と送電線路が接続された部分の側面図、図5は平面図で
ある。図において、第一の電気所のガス絶縁開閉装置
1、引込鉄構3、引込線4および架空送電線路5の各部
分、ブッシング32および接続線33は実施の形態1の
図1、図2と同一である。40は架空送電線路の直下の
地下に設けられた洞道、41は洞道40内に敷設された
ガス絶縁送電線路である。
【0026】図4に示す架空送電線路5をガス絶縁送電
線路41に更新する場合、架空送電線路5の運転状態を
継続して、架空送電線路5の直下の地面下に洞道40を
設け、洞道40の内部にガス絶縁送電線路41を敷設
し、第一の電気所側の端部にガス絶縁開閉装置1に接続
するブッシング32を装着し、第二の電気所側に気中絶
縁の開閉装置に接続する同じくブッシング37(図1参
照)を装着してガス絶縁送電線路31の内部に絶縁ガス
を充填し、ブッシング32またはブッシング37より試
験電圧を印加して敷設後の耐電圧試験を実施して異常が
ないことを確認することにより使用できる状態になる。
【0027】第一の電気所、第二の電気所の開閉装置を
線路ユニット毎に停止し、停止した線路ユニットに接続
された架空送電線路5の送電回線を切り離し、ガス絶縁
送電線路41の対応する送電回線の端部のブッシング3
2と第一の電気所のガス絶縁開閉装置1の停止した線路
ユニットとを接続線33により接続し、ブッシング37
と第二の電気所の気中絶縁開閉装置2の停止した線路ユ
ニットとを接続線38により接続し、ガス絶縁送電線路
41のガス絶縁開閉装置1に接続した送電回線により送
電を行う手順で順次線路ユニット毎に架空送電線路5の
送電回線からガス絶縁送電線路41の送電回線に接続替
えし、接続したガス絶縁送電線路41の送電回線により
運転を再開することにより架空送電線路5からガス絶縁
送電線路41へ切り換えられる。ガス絶縁送電線路41
の運転を継続して、引留鉄構3、引込線4、架空送電線
路5の各部分を撤去することにより、架空送電線路5が
ガス絶縁送電線路41に更新される。
【0028】この構成の場合にもガス絶縁送電線路41
が相分離型の場合にも同様の手順で更新できる。
【0029】以上のようにして架空送電線路5をガス絶
縁送電線路41に更新すると、送電線路は停止すること
なく更新できるので、停止中の電力供給を考慮すること
なく更新できる。実施の形態2は、ガス絶縁送電線路4
1を洞道40内に敷設し、地表面に露出しない構成とし
たことにより、地上面は他の目的の例えば道路、公園、
駐車場などに利用することができるので、都市部近郊の
環境調和もよくなる。
【0030】実施の形態2においても、実際の架空送電
線路の敷設ルートは、架空送電線路の方が容易に更新で
きる部分、あるいは河川を越える部分など送電線の直下
にガス絶縁送電線路が敷設できない部分もあるが、この
部分は架空送電線路で更新しても、ガス絶縁送電線路に
更新した部分については上記の効果が得られる。また、
別ルートの架空送電線路を設けて更新する場合のように
用地を確保する必要がなく、用地確保の費用が不要とな
り、更新するための費用を大幅に節減できる。
【0031】実施の形態3.実際の送電線路を更新する
場合は、電力需要の増加に対応するために機器の容量及
び送電容量を大きくして更新する場合も多くある。実施
の形態3は、関連装置を既設よりも上位の電圧階級にし
て増容量を図る更新方法である。
【0032】その対象とする部分の単線図を図6、第一
の電気所の開閉装置と送電線路の接続部の側面図を図
7、平面図を図8に示す。図において、第一の電気所の
既設部分のガス絶縁開閉装置1、引込鉄構3、引込線4
および架空送電線路5の各部分は従来の構成の図14、
図15に示す構成と同一である。
【0033】50は第一の電気所に増設した既設よりも
上位の電圧階級のガス絶縁開閉装置であり、第一の主母
線51、第二の主母線52、遮断器53、主母線側断路
器54a、54b、変流器55、線路側断路器56で構
成されている。57は第一の電気所と第二の電気所に増
設したガス絶縁開閉装置の間を連携する既設よりも上位
の電圧階級のガス絶縁送電線路、58はガス絶縁送電線
路57を敷設する洞道である。60は第二の電気所に増
設された既設よりも上位の電圧階級のガス絶縁開閉装置
であり、第一の主母線61、第二の主母線62、遮断器
63、主母線側断路器64a、64b、変流器65、線
路側断路器66で構成されている。
【0034】この構成では、第一の電気所の既設のガス
絶縁開閉装置1に隣接する位置に既設よりも上位の電圧
階級のガス絶縁開閉装置50を設置し、第二の電気所に
も同様に既設よりも上位の電圧階級のガス絶縁開閉装置
60を設置し、架空送電線路5の運転状態を継続して、
架空送電線路5の直下の地面下に洞道58を設け、洞道
58のの内部にガス絶縁送電線路57を敷設し、ガス絶
縁送電線路57の第一の電気所側の端部は新設したガス
絶縁開閉装置50と接続し、第二の電気所側の端部は新
設したガス絶縁開閉装置60と接続する。第一の電気所
に設置したガス絶縁開閉装置50または第二の電気所に
設置したガス絶縁開閉装置60とガス絶縁送電線路57
の接続部に試験用ブッシングを取り付け、このブッシン
グより試験電圧を印加して設置後の耐電圧試験を行い異
常のないことを確認して運転を開始して、既設部分のガ
ス絶縁開閉装置1、気中絶縁開閉装置2および架空送電
線路5を停止する。ガス絶縁送電線路57の運転状態を
継続して、引留鉄構3、引込線4、架空送電線路5およ
びガス絶縁開閉装置1、気中絶縁開閉装置2の各部分を
撤去することにより、架空送電線路が増容量されたガス
絶縁送電線路に更新される。
【0035】以上のようにして架空送電線路5を上位の
電圧階級のガス絶縁送電線路57にすることにより、増
容量された送電線路を停止することなく更新できるの
で、停止中の電力供給を考慮する必要もない。
【0036】ガス絶縁送電線路57を洞道58内に敷設
し、地表面に露出しない構成であり、地上面は例えば道
路、公園、駐車場など他の目的に利用することができ
る。
【0037】実施の形態1、2と同様に、実際の架空送
電線路の敷設ルートは、架空送電線路の方が容易に更新
できる部分、あるいは河川を越える部分など送電線の直
下にガス絶縁送電線路が敷設できない部分もあるが、こ
の部分は架空送電線路で更新しても、ガス絶縁送電線路
に更新した部分については上記の効果は得られる。
【0038】以上はガス絶縁送電線路を架空送電線路の
直下に洞道を設けて敷設した構成であるが、ガス絶縁送
電線路を実施の形態1のように架空送電線路の直下の地
面に敷設する方式としても送電線路を停止することなく
更新できることは言うまでもない。
【0039】実施の形態4.実施の形態4は、電気所の
開閉装置がガス絶縁開閉装置である場合に、既設送電線
路の下方に敷設されたガス絶縁送電線路と第一の電気所
および第二の電気所に設置したガス絶縁開閉装置との接
続部をガス絶縁接続方式とした実施の形態である。例え
ば、実施の形態1の図2、図3の第一の電気所のガス絶
縁開閉装置1とガス絶縁送電線路31の端部の接続部を
ガス絶縁接続方式とした部分を図9に示す。既設のガス
絶縁開閉装置1と地面に敷設されたガス絶縁送電線路3
1の接続部を密閉容器内で接続して絶縁ガスを充填した
ガス絶縁接続部35で接続した構成である。
【0040】実施の形態2の図4、図5の洞道40内に
ガス絶縁送電線路を敷設した場合の第一の電気所のガス
絶縁開閉装置1とガス絶縁送電線路41との接続部をガ
ス絶縁接続方式とした場合の構成は図10に示す。この
場合は、既設のガス絶縁開閉装置1と架空送電線路5の
直下に設けた洞道40に敷設したガス絶縁送電線路41
の端部の地上にでた部分とガス絶縁開閉装置1との接続
部を密閉容器内で接続して絶縁ガスを充填したガス絶縁
接続部45で接続した構成である。この構成の場合はガ
ス絶縁送電線路41の敷設後の耐電圧試験は試験用ブッ
シングを取り付けて行う必要がある。
【0041】ガス絶縁開閉装置1とガス絶縁送電線路3
1または41をガス絶縁接続部35または45で接続す
ると、電気所の構内において課電された導体が露出しな
い構成となり周囲との離隔距離が短くなり、課電露出部
分の汚損による絶縁低下の心配もなくなる。
【0042】実施の形態5.実施の形態5は、第一の電
気所と第二の電気所の間の送電線路とこの送電線路の途
中からT分岐して第三の電気所に接続された分岐送電線
路が架空分岐送電線路で構成された場合の更新方法であ
る。この場合の単線図を図11に示す。図11は既設の
架空送電線路が撤去された状態を示す。図12は実施の
形態2と同様に、架空送電線路の直下の地下に洞道を設
け、洞道の内部にガス絶縁送電線路を敷設した場合のT
分岐部分の部分断面図である。図において、第一の電気
所のガス絶縁開閉装置1、第二の電気所の気中絶縁開閉
装置2は実施の形態1の図1および実施の形態2の図4
の場合と同一の構成である。70は第三の電気所のガス
絶縁開閉装置であり、第一の主母線71、第二の主母線
72、遮断器73、主母線側断路器74a、74b、変
流器75、線路側断路器76で構成されている。、77
は第一の電気所と第二の電気所のを連携する新たに敷設
されたガス絶縁送電線路、78はガス絶縁送電線路77
からT分岐して第三の電気所の間を連携する新たに敷設
されたガス絶縁分岐送電線路、79はガス絶縁接続部で
ある。
【0043】実施の形態5の送電線路の更新手順は、既
設の架空送電線路および架空分岐送電線路は運転状態を
継続し、架空送電線路の直下の地面にガス絶縁送電線路
77を敷設し、その途中からT分岐部して架空分岐送電
線路の直下にガス絶縁分岐送電線路78を敷設し、敷設
後に耐電圧試験を行って異常がないことを確認する。
【0044】第一の電気所、第二の電気所および第三の
電気所の開閉装置のそれぞれの対応する線路ユニット毎
に停止し、停止した線路ユニットに接続された架空送電
線路および架空分岐送電線路の送電回線を切り離し、敷
設したガス絶縁送電線路77およびガス絶縁分岐送電線
路78の送電回線の端部とを接続し、ガス絶縁送電線路
77およびガス絶縁分岐送電線路78の接続した送電回
線により送電を行い、順次線路ユニットを停止して架空
送電線路の送電回線から敷設したガス絶縁送電線路の対
応する送電回線に接続替えし、設置したガス絶縁送電線
路77およびガス絶縁分岐送電線路78の送電回線によ
り送電することにより架空送電線路からガス絶縁送電線
路77、分岐ガス絶縁送電線路78への切り換えが完了
する。
【0045】ガス絶縁送電線路77およびガス絶縁分岐
送電線路78の運転状態を継続し、既設の架空送電線路
および架空分岐送電線路を撤去して送電線路の更新が完
了する。図12は実施の形態2と同様に、架空送電線路
の直下の地面下に洞道40を設け、ガス絶縁送電線路7
7を敷設した場合のT分岐部分の部分断面図である。
【0046】以上のように送電線路の途中からT分岐し
て第三の電気所に連携する場合においても、架空送電線
路からガス絶縁送電線路77に、架空分岐送電線路から
ガス絶縁分岐送電線路78に、送電線路を停止すること
なく、停止中の電力供給を考慮することなく更新でき
る。また、別ルートの架空送電線路を設けて更新する場
合のように用地を確保する必要がなく、用地確保の費用
が不要となる。
【0047】実施の形態6.実施の形態6は、第一の電
気所と第二の電気所の間を連携する送電線路を更新する
とともに、将来、送電線路の途中からT分岐して第三の
電気所を設ける計画がある場合の更新方法である。この
場合の対象とする部分の単線図を図13に示す。図にお
いて、第一の電気所のガス絶縁開閉装置1、第二の電気
所の気中絶縁開閉装置2は実施の形態5の図11と同一
の構成である。80は将来増設される第三の電気所のガ
ス絶縁開閉装置であり、第一の主母線81、第二の主母
線82、遮断器83、主母線側断路器84a、84b、
変流器85、線路側断路器86で構成されている。、8
7は第一の電気所と第二の電気所の間に敷設されたガス
絶縁送電線路、88はガス絶縁送電線路87からT分岐
して将来増設される第三の電気所の間に敷設予定の絶縁
分岐送電線路、89はガス絶縁送電線路87の途中に設
けられたT分岐接続するブッシングである。
【0048】実施の形態6の送電線路の更新手順は、既
設の架空送電線路5は運転状態を継続し、架空送電線路
の直下の地面にガス絶縁送電線路87を敷設し、その途
中に、第三の電気所に接続されるT分岐部を設けてブッ
シング89を取り付けて敷設し、敷設後に耐電圧試験を
行って異常のないことを確認し、第一の電気所のガス絶
縁開閉装置1、第二電気所の気中絶縁開閉装置2を線路
ユニット毎に停止し、停止した線路ユニットに接続され
た架空送電線路5の送電回線を切り離し、停止した第一
の電気所のガス絶縁開閉装置1、第二の電気所の気中絶
縁開閉装置2の対応する線路ユニットとガス絶縁送電線
路87の対応する送電回線の端部と接続し、接続した送
電回線により送電を行い、順次線路ユニットを停止し、
架空送電線路5からガス絶縁送電線路87の送電回線に
接続替えし、設置したガス絶縁送電回線により送電を行
うことにより、架空送電線路5からガス絶縁送電線路8
7に切り換えが完了する。
【0049】ガス絶縁送電線路87の運転状態を継続
し、既設の引込鉄構3、引込線4、架空送電線路5を撤
去することにより、途中に第三の電気所に接続できるT
分岐部を設けたガス絶縁送電線路への更新が完了する。
【0050】T分岐部の構成は、将来増設される第三の
電気所への送電線路に合わせて構成しておけばよくガス
絶縁接続方式であっても、気中接続方式であってもよ
い。
【0051】以上のように送電線路の途中から将来増設
される第三の電気所に接続されるT分岐部分を備えた構
成とする場合であっても、架空送電線路からガス絶縁送
電線路87へ送電線路を停止することなく、停止中の電
力供給を考慮することなく更新できる。
【0052】実施の形態7.実施の形態7は既設の開閉
装置および架空送電線路に、既設よりも上位の電圧階級
のガス絶縁開閉装置およびガス絶縁送電線路を増設する
増設方法である。対象の部分の単線図は実施の形態3に
示した図6、第一の電気所の開閉装置と送電線路の接続
部の側面図は図7、平面図は図8と同一である。
【0053】この実施の形態7は、既設の開閉装置およ
び架空送電線路は更新の時期が来ていないが電力需要の
増大に対応するために増設が必要な場合に適用する方法
である。増設の方法は実施の形態3と同様に、第一の電
気所の既設のガス絶縁開閉装置1に隣接する位置に既設
よりも上位の電圧階級のガス絶縁開閉装置50を設置
し、第二の電気所にも同様に既設よりも上位の電圧階級
のガス絶縁開閉装置60を設置し、架空送電線路5の運
転状態を継続して、架空送電線路5の直下の地面下に洞
道58を設け、洞道58の内部にガス絶縁送電線路57
を敷設し、第一の電気所側の設置したガス絶縁開閉装置
50とガス絶縁送電線路57、第二の電気所側の新設し
たガス絶縁開閉装置60を接続し、ガス絶縁開閉装置5
0とガス絶縁送電線路57または第二の電気所のガス絶
縁開閉装置60の接続部に試験用ブッシングを取り付け
て、設置後の耐電圧試験を行い異常のないことを確認
し、試験用ブッシングを取り外して絶縁ガスを充填する
ことにより、第一の電気所、第二の電気所の開閉装置お
よび送電線路が増設できる。
【0054】第一の電気所のガス絶縁開閉装置50およ
び第二のガス絶縁開閉装置60とガス絶縁送電線路57
との接続部はガス絶縁接続方式であっても気中接続方式
であってもよく、ガス絶縁接続方式とすると電気所の構
内において課電された導体が露出しない構成となり、周
囲との離隔距離が短くでき、課電露出部分の汚損による
絶縁低下の心配もなくなる。
【0055】このように既設の架空送電線路5の直下に
ガス絶縁送電線路57を敷設することにより、あらたに
送電線路用地を確保する必要がなく、第一の電気所、第
二の電気所に開閉装置を増設することで第一の電気所お
よび第二の電気所および連携する送電線路の高電圧、大
容量化が実現できる。
【0056】上記は既設の架空送電線路5の直下に洞道
を設けてその内部にガス絶縁送電線路を57敷設する構
成としたが、実施の形態1のように架空送電線路5の直
下の地表面にガス絶縁送電線路を敷設すると、洞道の掘
削費用がなくなり工事費を安くすることができる。
【0057】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る送電線路の更
新方法は、既設の架空送電線路の運転状態を継続して、
架空送電線路の直下にガス絶縁送電線路を敷設し、第一
の電気所および第二の電気所のそれぞれの開閉装置の対
応する線路ユニット毎に停止し、停止した線路ユニット
に接続された架空送電線路の送電回線を切り離し、敷設
したガス絶縁送電線路の線路ユニットに対応した送電回
線に接続して運転する手順で切り換える方法としたの
で、送電線路は停止することなく、停止中の電力供給を
考慮することもなく更新できる。また、別ルートの架空
送電線路を設けて更新する場合のように用地を確保する
必要がなく、用地確保の費用が不要となり、更新するた
めの費用が大幅に節減できる。
【0058】この発明の請求項2に係る送電線路の更新
方法は、請求項1の方法のガス絶縁送電線路を架空送電
線の直下の地下に洞道を設けて、ガス絶縁送電線路を洞
道内に敷設する方法としたので、送電線路の地上面は他
の目的に使用することができ、周囲環境との調和もよく
なる。
【0059】この発明の請求項3に係る送電線路の更新
方法は、既設の架空送電線路の運転状態を継続して、架
空送電線路の直下に、既設よりも上位の電圧階級または
大電流容量のガス絶縁送電線路を敷設し、第一の電気所
および第二の電気所に既設よりも上位の電圧階級または
大電流容量の開閉装置を設置し、敷設したガス絶縁送電
線路に接続して運転し、新設した開閉装置およびガス絶
縁送電線路の運転状態を継続して、既設の開閉装置およ
び架空送電線路を停止して撤去する方法としたので、増
容量された送電線路が停止することなく更新できるの
で、停止中の電力供給を考慮する必要がなくなる。ま
た、ガス絶縁送電線路を洞道内に敷設し、地表面に露出
しない構成としたことにより、地上面は他の目的の例え
ば道路、公園、駐車場などに利用することができる。
【0060】この発明の請求項4に係る送電線路の更新
方法は、請求項1乃至請求項3の方法の第一の電気所お
よび第二の電気所の開閉装置がガス絶縁開閉装置で構成
されている場合は、それぞれのガス絶縁開閉装置と敷設
したガス絶縁送電線路の端部との接続部はガス絶縁接続
方式とする方法としたので、電気所の構内において課電
された導体が露出しない構成となり周囲との離隔距離が
短くなり、課電露出部分の汚損による絶縁低下の心配も
なくなる。
【0061】この発明の請求項5に係る送電線路の更新
方法は、既設の架空送電線路および架空送電線路からT
分岐して第三の電気所と連携する架空分岐送電線路の運
転状態を継続して、架空送電線路の直下にガス絶縁送電
線路、架空分岐送電線路の直下にガス絶縁送電線路から
T分岐してガス絶縁分岐送電線路を敷設し、第一の電気
所、第二の電気所および第三の電気所のそれぞれの開閉
装置の対応した線路ユニット毎に停止し、停止したそれ
ぞれの線路ユニットに接続された架空送電線路および架
空分岐送電線路の送電回線を切り離し、敷設されたガス
絶縁送電線路およびガス絶縁分岐送電線路の停止した線
路ユニットに対応した送電回線を接続して運転する手順
で順次切り換える方法としたので、架空送電線路からガ
ス絶縁送電線路に、架空分岐送電線路からガス絶縁分岐
送電線路に、送電線路を停止することなく、停止中の電
力供給を考慮することなく更新できる。
【0062】この発明の請求項6に係る送電線路の更新
方法は、請求項1乃至請求項5の方法の第一の電気所お
よび第二の電気所の間に敷設したガス絶縁送電線路の途
中に第三の電気所の間に敷設される分岐送電線路に接続
するT分岐接続部を設けておく方法としたので、送電線
路の途中から将来増設される第三の電気所に接続される
T分岐部分を備えた構成であっても、架空送電線路から
ガス絶縁送電線路へ送電線路を停止することなく、停止
中の電力供給を考慮することなく更新できる。
【0063】この発明の請求項7に係る送電線路の増設
方法は、既設の架空送電線路を運転状態として架空送電
線路の直下に、既設よりも上位の電圧階級または大電流
容量の複数の送電回線で構成されたガス絶縁送電線路を
敷設し、第一の電気所および第二の電気所の既設の開閉
装置よりも上位の電圧階級または大電流容量のガス絶縁
開閉装置を増設し、敷設されたガス絶縁送電線路は第一
の電気所および第二の電気所に増設されたガス絶縁開閉
装置とを接続して既設の架空送電線路と並行して運転す
るするように構成する方法としたので、新たに送電線路
用地を確保することなく、電気所に開閉装置を増設する
ことのみで、既設送電線路を停止することなく電気所お
よび送電線路の高電圧、大容量化が実現できる。
【0064】この発明の請求項8に係る送電線路の増設
方法は、請求項7の方法の架空送電線の直下の地下に洞
道を設けて洞道内にガス絶縁送電線路を敷設する方法と
したので、送電線路の地上面は他の目的に使用すること
ができ、周囲環境との調和もよくなる。
【0065】この発明の請求項9に係る送電線路の増設
方法は、請求項7または請求項8の方法の第一の電気所
および第二の電気所に増設したガス絶縁開閉装置と敷設
したガス絶縁送電線路の端部との接続部をガス絶縁接続
方式とする方法としたので、電気所の構内において課電
された導体が露出しない構成となり、周囲との離隔距離
が短くでき、課電露出部分の汚損による絶縁低下の心配
もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の更新の対象とする電気所の開
閉装置とガス絶縁送電線路の単線図である。
【図2】 実施の形態1の対象とする電気所の開閉装置
とガス絶縁送電線路の接続部の側面図である。
【図3】 図2の平面図である。
【図4】 実施の形態2の対象とする電気所の開閉装置
とガス絶縁送電線路の接続部の側面図である。
【図5】 図4の平面図である。
【図6】 実施の形態3の更新の対象とする電気所の開
閉装置とガス絶縁送電線路の単線図である。
【図7】 実施の形態3の対象とする電気所の開閉装置
とガス絶縁送電線路の接続部の側面図である。
【図8】 図7の平面図である。
【図9】 実施の形態4の開閉装置と地面に敷設したガ
ス絶縁送電線路の接続部のガス絶縁接続方式とした場合
の部分図である。
【図10】 実施の形態4の開閉装置と地下に設けた洞
道に敷設したガス絶縁送電線路の接続部のガス絶縁接続
方式とした場合の部分図である。
【図11】 実施の形態5の更新の対象とする電気所の
開閉装置とガス絶縁送電線路の単線図である。
【図12】 実施の形態5の対象とする電気所の開閉装
置とガス絶縁送電線路の接続部の側面図である。
【図13】 実施の形態3の対象とする電気所の開閉装
置とガス絶縁送電線路の接続部の側面図である。
【図14】 この発明の対象とする電気所および送電線
路の単線図である。
【図15】 従来の電気所の開閉装置と送電線路の接続
部の側面図である。
【符号の説明】
1 ガス絶縁開閉装置、2 気中絶縁開閉装置、3 引
込鉄構、4 引込線、5 架空送電線路、6 鉄塔、1
1 第一の主母線、12 第二の主母線、13 遮断
器、14a,14b 主母線側断路器、15 変流器、
16 線路側断路器、17 ブッシング、21 第一の
主母線、22 第二の主母線、23 遮断器、24a,
24b 主母線側断路器、25 変流器、26 線路側
断路器、31 ガス絶縁送電線路、32 ブッシング、
33 接続線、35 ガス絶縁接続部、37 ブッシン
グ、38 接続線、39 防護壁、40 洞道、41
ガス絶縁送電線路、45 ガス絶縁接続部、50 ガス
絶縁開閉装置、51 第一の主母線、52 第二の主母
線、53 遮断器、54a,54b 主母線側断路器、
55 変流器、56 線路側断路器、57 ガス絶縁送
電線路、60 ガス絶縁開閉装置、61 第一の主母
線、62 第二の主母線、63 遮断器、64a,64
b 主母線側断路器、65 変流器、66 線路側断路
器、70 第三に電気所の開閉装置、71 第一の主母
線、72 第二の主母線、73 遮断器、74a,74
b 主母線側断路器、75 変流器、76 線路側断路
器、77 ガス絶縁送電線路、78 ガス絶縁分岐送電
線路、79 ガス絶縁接続部、80 ガス絶縁開閉装
置、81 第一の主母線、82 第二の主母線、83
遮断器、84a,84b 主母線側断路器、85 変流
器、86 線路側断路器、87 ガス絶縁送電線路、8
8 分岐送電線路、89 ブッシング。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の複数の線路ユニットを備えた第一
    の電気所と第二の電気所の間を連携する複数の送電回線
    の架空送電線路の運転状態を継続して、架空送電線路の
    直下に複数の送電回線で構成されたガス絶縁送電線路を
    敷設し、第一の電気所および第二の電気所のそれぞれの
    開閉装置の対応する線路ユニット毎に停止し、停止した
    線路ユニットに接続された架空送電線路の送電回線を切
    り離し、上記敷設したガス絶縁送電線路の上記線路ユニ
    ットに対応した送電回線に接続して運転する手順で順次
    切り換えることを特徴とする送電線路の更新方法。
  2. 【請求項2】 ガス絶縁送電線路は、架空送電線の直下
    の地下に洞道を設けて洞道内に敷設したことを特徴とす
    る請求項1記載の送電線路の更新方法。
  3. 【請求項3】 既設の複数の線路ユニットを備えた第一
    の電気所と第二の電気所の間を連携する複数の送電回線
    の架空送電線路の運転状態を継続して、架空送電線路の
    直下に、既設よりも上位の電圧階級または大電流容量の
    ガス絶縁送電線路を敷設し、第一の電気所および第二の
    電気所に既設よりも上位の電圧階級または大電流容量の
    開閉装置をそれぞれ設置して、上記敷設したガス絶縁送
    電線路に接続して運転を開始し、新設した開閉装置およ
    びガス絶縁送電線路の運転状態を継続して、既設の開閉
    装置および架空送電線路を撤去することを特徴とする送
    電線路の更新方法。
  4. 【請求項4】 第一の電気所および第二の電気所の開閉
    装置がガス絶縁開閉装置で構成されている場合は、それ
    ぞれのガス絶縁開閉装置と敷設されたガス絶縁送電線路
    との接続部をガス絶縁接続方式としたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の送電線路の更
    新方法。
  5. 【請求項5】 既設の複数の線路ユニットを備えた第一
    の電気所と第二の電気所の間を連携する複数の送電回線
    で構成された架空送電線路および架空送電線路からT分
    岐して第三の電気所と連携する架空分岐送電線路の運転
    状態を継続して、架空送電線路の直下にガス絶縁送電線
    路、架空分岐送電線路の直下に上記ガス絶縁送電線路か
    らT分岐してガス絶縁分岐送電線路を敷設し、第一の電
    気所、第二の電気所および第三の電気所のそれぞれの開
    閉装置の対応した線路ユニット毎に停止し、停止したそ
    れぞれの線路ユニットに接続された架空送電線路および
    架空分岐送電線路の送電回線を切り離し、上記敷設され
    たガス絶縁送電線路およびガス絶縁分岐送電線路の停止
    した線路ユニットに対応した送電回線を接続して運転す
    る手順で順次切り換えることを特徴とする送電線路の更
    新方法。
  6. 【請求項6】 第一の電気所および第二の電気所の間に
    敷設されたガス絶縁送電線路の途中に第三の電気所の間
    を連携する分岐送電線路が接続されるT分岐接続部を設
    けたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の送電線路の増設方法。
  7. 【請求項7】 既設の複数の線路ユニットを備えた第一
    の電気所と第二の電気所の間を連携する複数の送電回線
    の架空送電線路の運転状態を継続して、架空送電線路の
    直下に、既設よりも上位の電圧階級または大電流容量の
    複数の送電回線で構成されたガス絶縁送電線路を敷設
    し、第一の電気所および第二の電気所の既設の開閉装置
    よりも上位の電圧階級または大電流容量のガス絶縁開閉
    装置を増設し、上記敷設されたガス絶縁送電線路は第一
    の電気所および第二の電気所に増設されたガス絶縁開閉
    装置に接続され、既設の架空送電線路と並行して運転す
    るように構成することを特徴とする送電線路の増設方
    法。
  8. 【請求項8】 ガス絶縁送電線路は、架空送電線の直下
    の地下に洞道を設けて洞道内にガス絶縁送電線路を敷設
    したことを特徴とする請求項7記載の送電線路の増設方
    法。
  9. 【請求項9】 第一の電気所および第二の電気所に増設
    されたガス絶縁開閉装置と敷設されたガス絶縁送電線路
    の端部との接続部はガス絶縁接続方式としたことを特徴
    とする請求項7または請求項8記載の送電線路の増設方
    法。
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