JP2862015B2 - ポインティングデバイス - Google Patents

ポインティングデバイス

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JP2862015B2
JP2862015B2 JP2103178A JP10317890A JP2862015B2 JP 2862015 B2 JP2862015 B2 JP 2862015B2 JP 2103178 A JP2103178 A JP 2103178A JP 10317890 A JP10317890 A JP 10317890A JP 2862015 B2 JP2862015 B2 JP 2862015B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 ディスプレイ上のカーソルの移動位置を指示する水平
方向成分信号及び垂直方向成分信号を出力するポインテ
ィングデバイスに関し、 長時間操作時の疲労を低減し、迅速な操作で座標入力
ができることを目的とし、 矩形状の凹部を長手方向に形成された筐体と、該凹部
の中を長手方向に摺動可能に設けられた摺動子と、該摺
動子に設けられた水平方向成分信号発生機構及び垂直方
向成分信号発生機構とを少なくとも具備するように構成
する。
〔産業上の利用分野〕
本発明はディスプレイ上のカーソルの移動位置を指示
する水平方向成分信号及び垂直方向成分信号を出力する
ポインティングデバイスに関する。
近年のパーソナルコンピュータ、あるいはワードプロ
セッサ等の各種情報処理装置において、ディスプレイ上
のカーソルを移動させるための座標入力装置(ポインテ
ィングデバイス)にはマウスやトラックボール等が使用
されているが、迅速で効率の良い操作方法など操作性の
向上の要求が高まってきている。
〔従来の技術〕
第4図は従来のポインティングデバイスを示す図であ
る。これはいわゆるマウスであり、ボディ1の中に何れ
の方向にも回動可能なボール2と、該ボールに接触し、
互いの軸が直交する2個のローラ3及び4が設けられ、
各ローラ3,4にはそれぞれパルス発生用の円板5が取付
けられている。そして操作者がボディ1を持って机上を
すべらせることにより、ボール2が回転するのを2個の
ローラ3,4がX,Y方向に分解し、一方のパルス発生用円板
5から水平方向成分信号を他方のパルス発生用円板5か
ら垂直方向成分信号を発生する。これらの信号はケーブ
ル6を介して装置に送られ、ディスプレイ上のカーソル
をマウスの移動方向に対応して移動させるようになって
いる。なおボディ1上のボタン7,7′は位置情報を伝え
る押ボタンスイッチである。
またトラックボールは図示を省略したが、構造は前述
のマウスとほぼ同様であり、その使用方法は机上をすべ
らせるのではなく、ボールを手のひらで回転させるよう
になっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来のポインティングデバイスにおいては、マウ
スやトラックボールに見られるように回転自在なボール
の回転により、ボールに接触させた互いに直交した2軸
の回転量を検出し、この情報を移動量として出力するよ
うになっていた。
ところがマウスにおいては、ディスプレイ上のカーソ
ルを動かしたい方向にマウスを握った腕を動かさねばな
らず、トラックボールにおいては手のひらでボールを動
かす動作と位置情報を伝える押ボタンを押す動作が交互
になり同時に行なうことは困難である。
従ってマウスにおいては長時間使用の場合には腕の疲
労が生じて座標入力の正確さが欠けるなど、作業効率の
低下をまねき、トラックボールにおいては操作に時間を
費やす場合が多く時間的な効率が悪い、などの問題が生
じていた。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、長時間操作時の疲
労を低減し、迅速な操作で座標入力ができるポインティ
ングデバイスを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明のポインティングデ
バイスでは、矩形状の凹部10を長手方向に形成された筐
体11と、該凹部10の中を長手方向に摺動可能に設けられ
た摺動子15と、該摺動子15の上部に垂直に設けられた軸
18と該軸18に設けられた操作ディスク19とを含む水平方
向成分信号発生機構16と、該摺動子15の下部に水平に設
けられた軸23と該軸23に設けられたローラ24とを含む垂
直成分信号発生機構17とを少なくとも具備することを特
徴とする。また、前記水平方向成分信号発生機構16は、
摺動子15に垂直に設けられた軸18に、2本の指で回動さ
せることができるように設けられた操作ディスク19と、
該操作ディスク19に連動し且つ放射状に多数のスリット
20aを有するスリットディスク20と、該スリットディス
ク20を挾んで対向配置された発光素子21,21′及び受光
素子22,22′とからなり、前記垂直方向成分信号発生機
構17は、摺動子15に水平に設けられた軸23に、筐体凹部
10の底面上を転動できるように設けられたゴムローラ24
と、該ゴムローラ24に連動し且つ放射状に多数のスリッ
ト25aを有するスリットディスク25と、該スリットディ
スク25を挾んで対向配置された発光素子26,26′及び受
光素子27,27′とからなることを特徴とする。
〔作 用〕
操作ディスク19はスリットディスク20と連動して回転
するようになっており、その回転量は発光素子21,21′
と受光素子22,22′によって検出され、これが水平方向
成分信号として出力される。この信号は操作ディスク19
の時計回り方向がプラス方向、反時計方向がマイナス方
向と定義する。
また摺動子15を凹部10の長手方向に移動させると、ゴ
ムローラ24が回転し、同時にスリットディスク25も回転
する。このスリットディスク25の回転量は発光素子26,2
6′と受光素子27,27′によって検出され、これが垂直方
向成分信号として出力される。
〔実施例〕
第1図及び第2図は本発明の実施例を説明するための
図であり、第1図は外観斜視図、第2図(a)は要部斜
視図、第2図(b)は第2図aのb−b線における断面
図である。
本実施例は第1図に示すように矩形状の凹部10を長手
方向に有するマウス状の筐体11と、該筐体11の凹部10の
中に摺動可能に設けられた信号発生機構12と、ボタンス
イッチ13、ケーブル14等より構成されている。そして信
号発生機構12は、第2図に示すように筐体11の凹部10内
に設けられたガイド溝10aに沿って摺動可能に設けられ
た摺動子15と、該摺動子15に設けられた水平方向成分信
号発生機構16と、垂直方向成分信号発生機構17とを有す
る。摺動子15は略コの字形をなし、その左右に前記ガイ
ド溝10aを摺動する突起15a,15bが設けられている。
水平方向成分信号発生機構16は、摺動子15の上面に設
けられた固定軸18と、該固定軸18上に回転自在に設けら
れた操作ディスク19及び該操作ディスク19に連動して回
転するスリットディスク20と、該スリットディスク20を
挾んで対向して設けられた2個の発光素子21,21′及び
受光素子22,22′とを有している。そして操作ディスク1
9には2本の指で回動操作ができるように2個の窪み19a
が形成され、スリットディスク20には放射状に多数のス
リット20aが形成されており、該スリットディスク20の
回転により発光素子21,21′からの光が断続され、受光
素子22,22′からパルスが発生されるようになってい
る。なお、発光素子と受光素子が2組あるのは、その配
置をスリット20aの半ピッチずらすことによりスリット
ディスク20の回転方向を知るためである。
また垂直方向成分信号発生機構17は、摺動子15のコの
字内に水平に設けられた回転自在な軸23と、該軸23に固
定されたゴムローラ24及びスリットディスク25と、該ス
リットディスク25を挾んで対向して設けられた2組の発
光素子26,26′及び受光素子27,27′(a図には図示を省
略)とを有している。そしてゴムローラ24は摺動子15を
筐体の凹部10内を摺動させたとき、該凹部10の底部に接
触して転動できるようになっている。またスリットディ
スク25には放射状に多数のスリット25aが形成されてお
り、該スリットディスク25の回転により発光素子26,2
6′からの光を断続して受光素子27,27′からパルスを発
生させる。なお2組の発光素子と受光素子は前記の水平
方向成分信号発生機構と同様にスリットディスク25の回
転方向を知ることができるように配置されている。
このように構成された本実施例の作用を第3図により
説明する。先ず同図(a)に示すように操作ディスク19
の窪み19aに2本の指を置き、他の2本の指でボタンス
イッチ13を操作できるようにしておき、ディスプレイ上
のカーソルを水平方向に移動させたいときは、同図
(b)又は(c)の如く2本の指で操作ディスク19を回
転させる。この操作ディスク19の回転は第2図のスリッ
トディスク20を回転させ、受光素子22,22′から操作デ
ィスク19の回転角に応じたパルスを発生させディスプレ
イ上のカーソルを水平方向に移動させる。その後ボタン
スイッチ13を押下することにより座標を入力させること
ができる。なお第3図(b)は操作ディスク19を反時計
方向に回動した場合であり、カーソルは左方向に移動
し、同図(c)は操作ディスク19を時計方向に回動した
場合でカーソルは右方向に移動する。
またディスプレイ上のカーソルを垂直方向に移動させ
たいときは、第3図(d)(e)に示すように摺動子15
を2本の指で前方又は後方に移動させる。これにより第
2図のゴムローラ24が回転し、同軸のスリットディスク
25を回転させる。スリットディスク25の回転により受光
素子27,27′からゴムローラ24の回転角に応じたパルス
が発生し、カーソルを垂直方向に移動させる。なお
(d)図は摺動子15を手前に移動した場合であり、この
場合はカーソルは下方に移動する。また(e)図は摺動
子15をd図とは反対方向に移動した場合であり、この場
合はカーソルは上方に移動する。
また以上の(b)又は(c)の何れかと(d)又は
(e)の何れかとを組合せることによりカーソルを斜方
向に移動させることも可能である。
〔発明の効果〕
以上説明した様に、本発明によれば、操作者は腕を動
かすことなく手の指先の操作のみでディスプレイ上のカ
ーソル移動およびXY座標入力を行なうことができ、長時
間操作における疲労を低減し、迅速で効率の良い作業が
実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す斜視図、 第2図は本発明の実施例の要部を示す図、 第3図は本発明の作用を説明するための図、 第4図は従来のポインティングデバイスの1例を示す図
である。 図において、 10は凹部、 11は筐体、 12は信号発生機構部、 13はボタンスイッチ、 14はケーブル、 15は摺動子、 16は水平方向成分信号発生機構、 17は垂直方向成分信号発生機構、 18は固定軸、 19は操作ディスク、 20,25はスリットディスク、 21,21′,26,26′は発光素子、 22,22′,27,27′は受光素子、 23は軸、 24はゴムローラ を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状の凹部(10)を長手方向に形成され
    た筐体(11)と、該凹部(10)の中を長手方向に摺動可
    能に設けられた摺動子(15)と、該摺動子(15)の上部
    に垂直に設けられた軸(18)と該軸(18)に設けられた
    操作ディスク(19)とを含む水平方向成分信号発生機構
    (16)と、該摺動子(15)の下部に水平に設けられた軸
    (23)と該軸(23)に設けられたローラ(24)とを含む
    垂直方向成分信号発生機構(17)とを少なくとも具備す
    ることを特徴とするポインティングデバイス。
  2. 【請求項2】請求項1記載のポインティングデバイスに
    おいて、水平方向成分信号発生機構(16)は、摺動子
    (15)に垂直に設けられた軸(18)に、2本の指で回動
    させることができるように設けられた操作ディスク(1
    9)と、該操作ディスク(19)に連動し、且つ放射状に
    多数のスリット(20a)を有するスリットディスク(2
    0)と、該スリットディスク(20)を挟んで対向配置さ
    れた発光素子(21,21′)及び受光素子(22,22′)とか
    らなり、垂直方向成分信号発生機構(17)は、摺動子
    (15)に水平に設けられた軸(23)に、筐体凹部(10)
    の底面上を転動できるように設けられたゴムローラ(2
    4)と、該ゴムローラ(24)に連動し且つ放射状に多数
    のスリット(25a)を有するスリットディスク(25)
    と、該スリットディスク(25)を挾んで対向配置された
    発光素子(26,26′)及び受光素子(27,27′)とからな
    ることを特徴とするポインティングデバイス。
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