JP2861810B2 - 開閉式屋根構造 - Google Patents

開閉式屋根構造

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JP2861810B2
JP2861810B2 JP6128690A JP12869094A JP2861810B2 JP 2861810 B2 JP2861810 B2 JP 2861810B2 JP 6128690 A JP6128690 A JP 6128690A JP 12869094 A JP12869094 A JP 12869094A JP 2861810 B2 JP2861810 B2 JP 2861810B2
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義雄 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円形ドーム状屋根を二
分割して、一方を固定屋根、他方を可動屋根として、可
動屋根を固定屋根の下側に潜り込ませるように円形ドー
ム頂部を中心として回転することにより、屋根部分を開
閉可能とした開閉式屋根構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の開閉式屋根構造は大型競技場の
ドーム状屋根に用いられ、例えば、特開平1−268
936号公報(E04B 1/32)とか特開平2−
210130号公報(E04B 1/32)等に開示さ
れたものがある。即ち、これら,に示す開閉式屋根
構造では、2分割した半円状屋根がドームの外周に沿っ
て敷設された軌道上を移動するようになっており、それ
ぞれの半円状屋根がドーム頂部を中心に回転して、一方
の半円状屋根の下側に他方の半円状屋根が潜り込むこと
により、ドーム状屋根の開閉が行われるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の開閉式屋根構造にあっては、ドーム状屋根の開放
時には一方の半円状屋根の下側に他方の半円状屋根が潜
り込むようになっている。このため、上側となる半円状
屋根に対して下側となる半円状屋根の曲面半径を小さく
する必要があり、それぞれの半円状屋根の間には段差部
が形成される。このため、強風時等には前記段差部で気
流が乱れて大きな風切り音が発生し、騒音の原因になっ
てしまう。
【0004】また、前記段差部に風圧が作用した場合に
大きな力が作用するため、その分、屋根強度を大きくす
る必要がある。このため、補強材とか屋根の構成部材の
厚肉化が余儀なくされるため、屋根重量が増大してしま
うという課題があった。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、一方の半円状屋根の下側に他方の半円状屋根が潜り
込むようになったそれぞれの半円状屋根間に形成される
段差部を滑らかに埋めて、風による影響を低減すると共
に、屋根開放時の開口面積をより大きくすることができ
る開閉式屋根構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、円形ドーム状屋根を二分割して2つの半
円状屋根とし、これら半円状屋根の一方を上側屋根、他
方を下側屋根とすると共に、下側屋根の曲面を上側屋根
より小径に形成してこれら上,下側屋根間に段差部を形
成し、屋根解放時に下側屋根を円形ドーム頂部を中心と
して回転して上側屋根の下側に潜り込ませることによ
り、上側屋根と下側屋根との間を開閉するようにした開
閉式屋根構造において、前記上側屋根の分割側端部に、
先端部が前記下側屋根の上側に向かって徐々に薄くなる
可動庇を出没可能に収納し、この可動庇を屋根の閉塞状
態で突出させると共に、開放状態で没入させる構成とす
る。また、前記可動庇の先端部下側に、下側屋根の上側
との間の隙間を埋める可撓性閉塞体を取付けることが望
ましい。
【0007】
【作用】以上の構成により本発明の開閉式屋根構造にあ
っては、上側屋根の分割側端部に収納した可動庇の突出
状態で、上側屋根と下側屋根との間に形成される段差部
を滑らかに埋めることができる。従って、前記段差部に
作用する風は前記可動庇によって気流乱れを生ずること
無く滑らかに流れるため、強風時に前記段差部で風切り
音が発生するのを防止すると共に、この段差部に大きな
風圧が作用するのを防止して屋根強度の低下を達成し、
延いては屋根の軽量化を図ることができる。また、前記
可動庇を屋根の閉塞状態で突出させると共に、開放状態
で没入させるようにしたので、屋根の開放状態では可動
庇が突出されない状態にあるため、開口面積を大きく稼
ぐことができる。
【0008】また、前記可動庇の先端部下側に、下側屋
根の上側との間の隙間を埋める可撓性閉塞体を取付ける
ことにより、屋根を閉じた場合の水密性を高めて雨水が
進入するのを防止することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図3は本発明にかかる開閉式
屋根構造の一実施例を示し、図1は上側屋根と下側屋根
との分割側端部を示す要部拡大断面図、図2は屋根構造
全体の平面図、図3は同正面図である。
【0010】即ち、本実施例の開閉式屋根構造にあって
は、図2,図3に示すように外周を円形状に囲繞する環
状壁体10の上側を、上側屋根としての固定屋根12お
よび下側屋根としての可動屋根14をもってドーム状に
覆うことにより構成される。前記固定屋根12および可
動屋根14はそれぞれ円形ドーム状屋根を二分割した半
円状に形成され、固定屋根12の外周部が前記環状壁体
10の上端部に固定されると共に、可動屋根14の外周
部が前記環状壁体10に対して相対移動できるようにな
っている。即ち、前記可動屋根14の外周部下側の周方
向に図外の複数の動力台車が取り付けられ、これら動力
台車の駆動によって可動屋根14が前記環状壁体10の
中心部Oを中心に回転できるようになっている。
【0011】前記固定屋根12および前記可動屋根14
は曲面として形成され、固定屋根12の内周径D1 より
可動屋根14の外周径D2 が若干小径に形成される。そ
して、屋根開放時には可動屋根14が回転して固定屋根
12の下側に潜り込むようになっている。このように、
固定屋根12と可動屋根14との径が異なることによ
り、可動屋根14と固定屋根12との間に段差部16が
形成される。
【0012】ここで、本実施例では前記固定屋根12の
分割側端部12aに可動庇20を出没可能に収納する。
前記固定屋根12は、適宜間隔をもって配置される内側
板12bおよび外側板12cを備え、これら内,外側板
12b,12c間に前記可動庇20が嵌合される。前記
可動庇20は図1に示したように板材により台形状に囲
み、その先端部が前記下側屋根14の上側に向かって徐
々に薄くなるように構成される。そして、固定屋根20
に可動庇20が嵌合される部分には、内側板12bの上
面に可動庇20の出没方向にレール22が設けられると
共に、外側板12cの下面には前記レール22と平行に
ハンガー式レール24が設けられる。前記レール22お
よびハンガー式レール24に前記可動庇20がローラ2
6,26…を介して移動自在に取付けられる。
【0013】前記可動庇20は駆動機構28を介して出
没可能となっている。前記駆動機構28は、一端部が内
側板12bの上面に回動可能に枢着され、他端部が前記
可動庇20の後端部(図1中右端部)に上下移動可能に
取付けられるアーム32と、一端部が外側板12cの下
面に回動可能に枢着され、他端部が前記アーム32に回
動可能に取付けられる油圧シリンダー34とを備えて構
成される。そして、前記油圧シリンダー34の伸縮に伴
って前記アーム32が一端部枢着点を中心に回動し、こ
のアーム32の回動に伴って可動庇20は、図1中実線
と破線との間を移動するようになっている。
【0014】以上の構成により本実施例の開閉式屋根構
造にあっては、まず、可動屋根14を閉止した状態で駆
動機構28の油圧シリンダー34を伸張して、可動庇2
0を図1中実線に示すように突出した状態にしておく。
この状態で前記可動庇20は可動屋根14の分割側端部
14aの上側を覆い、かつ、この可動庇20の先端部は
前記可動屋根14の上側に向かって徐々に薄くなる。従
って、固定屋根12の分割側端部12aと可動屋根14
の上側との間に形成される段差部16は前記可動庇20
によって滑らかに埋められるので、風は前記可動庇20
によって滑らかに流れ、段差部18で気流の乱れを生ず
るのが防止される。このため、強風時にも前記段差部1
8で風切り音が発生するのを著しく低減して、ドーム内
の静粛性を大幅に向上することができる。また、強風が
前記段差部18に作用するのを前記庇20で逃がすこと
ができるため、このときの風圧が固定屋根12の分割側
端部12aに作用するのを低下し、延いては、この固定
屋根12の強度を余分に増大するのを防止して固定屋根
12の軽量化を図ることができる。
【0015】更に、前記可動庇20の突出状態では前記
段差部18をこの可動庇20によって埋めて、ドーム状
屋根全体を滑らかな曲線とすることができるため、屋根
全体の外観性をも向上することができる。
【0016】一方、前記可動屋根14を閉止状態から0
を中心として回転して開放した場合、駆動機構28の油
圧シリンダー34を短縮して、アーム32を一端部枢着
点を中心に引き上げることにより、このアーム32の他
端部は可動庇20の後端部を上方に移動しつつ、この可
動庇20を固定屋根12の内,外側板12b,12c間
内方に没入する。屋根の開放状態では可動庇20が突出
されない状態にあるため、屋根の開口面積を大きく稼ぐ
ことができる。
【0017】図4は他の実施例を示し、前記実施例と同
一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して
述べる。即ち、この実施例では可動庇20の先端部下側
に、可撓性閉塞体としてのブラシ40を植設し、このブ
ラシ40によって可動庇20と可動屋根14との間の隙
間を埋めるようになっている。前記ブラシ40は密状態
で植毛され、垂設された先端が可動屋根14の上側を摺
動するようになっている。
【0018】また、この実施例では可動屋根14の一般
外側面を非透光性屋根材42で形成すると共に、前記可
動庇20が突出した状態でこの可動庇20の突出部分内
側に位置する部分を、スリガラスのような半透光性屋根
材44で形成してある。
【0019】従って、この実施例では可動庇20の先端
部と可動屋根14の上側との間の隙間をブラシ40で埋
めることができるため、可動屋根14を閉止した場合に
室内の水密性を高めて、前記間隙部分から雨水が進入す
るのを防止することができる。
【0020】また、本実施例では可動庇20の突出部分
内側に位置する部分を半透光性屋根材44で形成したの
で、可動屋根14を閉止した状態で可動庇20を固定屋
根12の内方に没入した際に、太陽光が前記半透光性屋
根材44に当たって屋根内面にアーチ状の光のスリット
を描くことができ、装飾効果を著しく向上することがで
きる。
【0021】尚、本実施例にあっては円形ドーム屋根を
半割りして、片側を固定屋根12,他側を可動屋根14
としたものに本発明を適用した場合を開示したが、これ
に限ることなく半割りした半円状屋根両者をそれぞれ可
動とし、一方の半円状屋根の下側に他方の半円状屋根を
潜り込ませるようにしたものにあっても、本発明を適用
することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示す開閉式屋根構造にあっては、上側屋根の分割側端部
に可動庇を出没可能に収納し、この可動庇の先端部が下
側屋根の上側に向かって徐々に薄くなるようにして、上
側屋根と下側屋根との間に形成される段差部を滑らかに
埋めるようにしたので、前記段差部に作用する風を前記
可動庇によって気流乱れを生ずること無く滑らかに流す
ことができる。従って、強風時に前記段差部で風切り音
が発生するのを防止すると共に、この段差部に大きな風
圧が作用するのを防止して屋根強度の低下を達成し、延
いては屋根の軽量化を図ることができる。また、出没可
能となった前記可動庇を屋根の開放状態で没入させるこ
とにより、屋根の開口面積を大きく稼ぐことができる。
【0023】また、本発明の請求項2にあっては、前記
可動庇の先端部下側に、下側屋根の上側との間の隙間を
埋める可撓性閉塞体を取付けることにより、屋根を閉じ
た場合にこの可動性閉塞体によって水密性を高めて、室
内に雨水が進入するのを防止することができるという各
種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる開閉式屋根構造の一実施例を示
す上側屋根と下側屋根との分割側端部の要部拡大断面図
である。
【図2】本発明の一実施例を示す屋根構造全体の平面図
である。
【図3】本発明の一実施例を示す屋根構造全体の正面図
である。
【図4】本発明の他の実施例を示す図1に対応する要部
拡大断面図である。
【符号の説明】
10 環状壁体 12 固定屋根
(上側屋根) 14 可動屋根(下側屋根) 16 段差部 20 可動庇 28 駆動機構 40 ブラシ(可動性閉塞体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 7/16 E04B 1/32 102 E04B 1/346

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形ドーム状屋根を二分割して2つの半
    円状屋根とし、これら半円状屋根の一方を上側屋根、他
    方を下側屋根とすると共に、下側屋根の曲面を上側屋根
    より小径に形成してこれら上,下側屋根間に段差部を形
    成し、屋根解放時に下側屋根を円形ドーム頂部を中心と
    して回転して上側屋根の下側に潜り込ませることによ
    り、上側屋根と下側屋根との間を開閉するようにした開
    閉式屋根構造において、 前記上側屋根の分割側端部に、先端部が前記下側屋根の
    上側に向かって徐々に薄くなる可動庇を出没可能に収納
    し、この可動庇を屋根の閉塞状態で突出させると共に、
    開放状態で没入させることを特徴とする開閉式屋根構
    造。
  2. 【請求項2】 前記可動庇の先端部下側に、下側屋根の
    上側との間の隙間を埋める可撓性閉塞体を取付けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の開閉式屋根構造。
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