JP3130501U - 傾斜屋根 - Google Patents

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Abstract

【課題】 普通の天井高さの戸建住宅の居室に対し空間的な開放感を与える。
【解決手段】 傾斜屋根に、居室に連通する開口を設け、該開口にサッシフレーム10を介して透明パネル11を開閉不能に固定する一方、サッシフレーム10の上縁に配したヒンジ29を介して開閉する、透明パネル11の蓋体20を配する(請求項1)。蓋体20は油圧ステー30を介して開閉する場合がある。油圧ステー30を介して蓋体を開くことにより、透明パネル11を通して家屋の外の風景や空を居室内からみることができる。採光の効果もあがる。視覚的に天井の高さの制約も消えるため、感覚的な圧迫感もなくなり、空間的な広がりや開放感を得られるだけでなく、冷暖房効果に影響を与えることなく空や星や木々の風景も楽しめる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、切妻屋根や寄棟屋根などの、いわゆる一戸建て住宅の傾斜屋根の構造に関する。
一戸建て住宅の屋根は、従来から切妻屋根や寄棟屋根などの傾斜屋根を用いることが多い。降雨や降雪をしのぐには、屋根を適当勾配で傾斜させておくことが望ましいからである。
ところで、このような傾斜屋根には、採光等の目的をもって天窓を配することがある(特許文献1)。これは、庇と反射板を利用して反射光を居室に送り込むものである。
特開2006−169504
問題は、採光とは別の、一戸建て住宅における居住空間の圧迫感にある。反射板を利用すれば傾斜屋根における採光はできるが、空間的な開放感までもたせることは難しい。圧迫感の問題は次の通りである。
いわゆるマンション住宅に較べると、一戸建て住宅は単位面積あたりの建設費用も高く、購入金額も割高である。このような事情があってなお一戸建て住宅を購入したり、あるいは建て替えを行う事情はさまざまであるが、大きな理由の一つとしては上下階や左右両隣に住む他者の生活音が邪魔にならないなど、生活面での開放感があげられる。
しかしながら、わが国の一般的な建築家屋は、床面から天井までの高さが欧米の建築物に較べて小さい。平均で30cm〜50cmほど不足している。このため、せっかく割高の戸建て住宅を購入しても、くつろぐためのリビングの天井が低いため、なんとなく開放感に欠けるなど、居室の狭さに対する圧迫を感じることが少なくない。採光のための反射板があっても、磨かれた、常にきれいな反射板でない限り空間的な広がりには寄与しない。
そこで、本考案の目的は、普通の天井高さの戸建住宅の居室に対し、空間的な開放感を与えることにある。
前記目的を達成して課題を解決するため、本考案は、傾斜屋根に、居室に連通する開口を設け、該開口にサッシフレームを介して透明パネルを開閉不能に固定する一方、サッシフレームの上縁に配したヒンジを介して開閉する蓋体を配する(請求項1)。
このような構成によれば、ヒンジを介して蓋体を開くことにより、開口に設けた透明パネルを通して家屋の外の風景や空を居室内からみることができる。また採光の効果もあがる。視覚的に天井の高さの制約も消えるため、感覚的な圧迫感もなくなり、空間的な広がりや開放感を得られるだけでなく、冷暖房効果に影響を与えることなく空や星や木々の風景も楽しめる。
請求項2は、開口の透明パネルを被覆する蓋体に関するものである。蓋体は、断熱性をもったボードの表面に、傾斜屋根の葺材と同種の葺材を備える一方、ボードの裏面に採光用の薄膜反射シートを備える場合がある。
開口の透明パネルを覆う蓋体は、遮光性のある板材であれば良い。しかしながら、夏期の陽光による冷房効果の低減や、冬期の寒気による暖房効果の低減を避けるため、熱を遮断する断熱ボードを使用することが望ましい。また、外観品質を保つため、屋根の一般面の葺材(葺き板)と同種の葺材を断熱ボードの表面に設け、蓋体を閉じたときの見栄えを向上させることが望ましい。さらに、裏面に採光用の薄膜反射シートを配しておけば、反射光を居室に導くことが出来る。
請求項3は、蓋体の開閉を行う構造に関するもので、開口の左右両側に、油圧によって伸縮駆動できるピストンアームを設け、このピストンアームを介して蓋体の開閉角度を調整する。
蓋体の開閉は、手動でもよいし、電動リールを用いてワイヤを巻き上げ、巻き下げするものでもよい。しかしながら、外観品質を高めるためには、できるだけ蓋体の駆動部が外部に露出しない構成とすることが望ましい。油圧利用のピストンアームの伸縮によって蓋体を開閉すれば、ピストンアームを蓋体の内側に格納でき、蓋体を閉じたときには外部からは普通の傾斜屋根にみえる。また、駆動部を外部にさらさないので雨雪や外気温変化による部品の劣化を長期的に最小限に抑えることが出来る。
本考案に係る傾斜屋根によれば、普通の天井高さの戸建住宅の居室に対し、空間的な広がり(開放感)を与えることが出来る。また日当たりの悪い部屋の場合には採光効果もあがる。
図1は、本考案に係る傾斜屋根の一実施形態を示すものである。この屋根は、屋根Rの一部、例えば軒の近傍に居室に連通する開口を設けて、この開口に開閉不能に取り付けたサッシフレーム10と、サッシフレーム10に対して開閉不能に取り付けた透明パネル11とを備える一方、この透明パネル11を被覆できる蓋体20を備え、油圧装置(図示せず)を介して伸縮駆動できる油圧ステー30によって蓋体20を開閉させるものである。29は、サッシフレーム10と蓋体20とを連結するのヒンジであり、蓋体20の上縁を回動可能に軸支する。ヒンジ29の数は限定されない。
サッシフレーム10は、難錆素材、例えばアルミ製のものや樹脂製のものを用いる。またサッシフレーム10の外周部の排水性能を良好にするため、サッシフレーム10まわりには雨水を軒方向へ流す排水溝部14を設けておくことが望ましい。この実施形態では、透明パネル11の数を三枚として示してあるが、透明パネル11の数は適宜増減してかまわない。
透明パネル11は、割れにくい強度の高いもの用いることが望ましい。例えば、ワイヤ入りの透明ガラス板または透明樹脂板である。好ましくは、冷暖房効果に影響を与えないよう、内部に真空領域をもった二重板構造のものを使用する。
蓋体20は、より具体的には、例えば図2に示すように構成する。すなわち、外周部に難錆素材、例えばアルミニウムや硬質樹脂で成形したフレーム21を設け、このフレーム21に断熱ボード22を嵌合固定するとともに、断熱ボード22の上面に、屋根Rと同一の葺板24を配する。23は、葺板24を固定するための下地材である。
葺板24は、好ましくはフレーム21の上面も覆い隠すように設けておくことが望ましい。蓋体20を閉じたときの屋根Rの外観品質を良好にするためである。フレーム21は、図3に示すように下端(軒側)が解放された略コ字状でもよいし、図4に示すように全周を囲った略ロ字状でもよい。
また、断熱ボード22の裏面には外光を反射できる肉薄の薄膜反射シート(図示せず)を接着等の手段によって貼着し、蓋体20の開度の如何にかかわらず、できるだけ多くの光を居室に導入できるようにしておくことが望ましい。薄膜反射シートは、鏡面のようにほとんど乱反射しないものではなく、若干の乱反射を呈するものが望ましい。反射により家屋外から居室の内部がみえる事態を防止するためである。
蓋体20のフレーム21は、前記サッシフレーム10の外周部を包むように嵌合できるよう断面略コ字状に成形し、その内部に油圧ステー30を格納できるようにしておくことが望ましい。
断熱ボード22は、例えば、安価な発泡樹脂板を用いることができる。また、繊維材を充填した断熱構造としても良い。断熱材は、厳しい寒暖差によって劣化する場合がある。このため、断熱ボード22は、蓋体20のフレーム21に容易に着脱できる構成としておくことが望ましい。断熱ボード22として発泡樹脂材を用いる場合は、例えば、ねじ、接着テープ、接着剤、嵌合固定などの各種手段によってフレーム21に固定することができる。
蓋体20の開閉を行う油圧ステー30は、例えば図5に示すように、シリンダ31の基端部と、ピストン32の先端を、それぞれヒンジ34、35に固定して、ピストン32の伸縮程度に応じて蓋体20の開度調整を行うことが出来るようにしておく。
なお、フレーム21に設けた断面略コ字状の空隙内に油圧ステー30を配する場合は、側面からの図示が難しいため、理解を容易にするため、図5以下の図面では蓋体20を単純化して示し、油圧ステー30をその側部に配した状態で示した。
油圧ステー30の基端と先端に設けるヒンジ34、35のうち、とくに、蓋体20側に設けるヒンジ35は、ピストン32の伸展によって蓋体20を上方へ持ち上げ、ピストン32の収縮によって蓋体20を下方へ引き戻す力が作用するよう、例えば図6に示すように、ヒンジ35から側方に突出する傾斜をもったフランジ36を設け、このフランジ36の傾斜面にピストン32の先端部を回動自在に係着しておくことが望ましい。こうしておけば、フランジ36に押圧力が働くとヒンジ35は、図6の図面上で、必ず反時計回りに回動し、図7に示すように蓋体20を開く。逆に、フランジ36にピストン32の引張が働くとヒンジ35は、図6の図面上で、必ず時計回りに回動し、図5の状態となる。
なお、図5、図7は、図面の簡単のためフランジ36を省略してある。図5、図7において、符号50は外壁、51は、屋根Rの一般部、52は、屋根Rの野地板、53は、屋根Rの下地材、54は、野地板52と下地材53の間に設けた緩衝材(横材)である。
油圧ステー30は、図示しない油圧装置を介して行う。また油圧装置の制御、つまり油圧ステー30の伸展または収縮制御は、居室内に配したコントロールスイッチ(図示せず)によって行うことが出来る。
従って、かかる構成によれば、室内のコントロールスイッチを操作して油圧装置を駆動し、油圧ステー30の伸展または収縮を制御することにより、透明パネル11を覆う蓋体20の開度を自在に調整することが出来る。これにより、蓋体20を最大限に開いたときには、居室内部から外の風景や星空を眺めることができるし、十分な陽光を居室に導くことが出来る。
蓋体20の裏面に薄膜反射シートを配してあるから、間接反射光によって陽光の導入率はさらに高まる。
蓋体20は、断熱ボード22を使用しているから、蓋体20を閉じておけば冬期や盛夏の熱損失も最小限に抑えることが出来る。透明パネル11として二重板構造をとっていれば、熱遮断性は通常の屋根とほぼ同様の水準に維持できる。
蓋体20の表面に、屋根Rの一般面の葺板と同じ葺板24を配しているから、蓋体20を閉じたときには、通常の傾斜屋根と同じような外観品質を保つことが出来る。
なお、本考案に係る傾斜屋根は、前記実施形態のものに限定されない。例えば、蓋体20を開閉する駆動手段は、油圧ステーのほかに、油圧モータまたは電気モータによる歯車の回転駆動によって、蓋体20を軸支しているヒンジを駆動する構成としても良い。モータによるワイヤロープの巻き上げ、巻き戻しによって開閉することも出来る。蓋体20は、表面に葺板(24)を備える必要はない。また、裏面に薄膜反射シートを備える必要もない。
実施形態に係る傾斜屋根を例示する図である。 図1の傾斜屋根の蓋体を閉じた状態を正面から例示する図である。 実施形態に係る蓋体のフレーム形状を示す平面図である。 実施形態に係る蓋体の他のフレーム形状を示す平面図である。 実施形態に係る油圧ステーの収縮状態を示す図である。 図5の油圧ステーの固定状態を拡大して示す図である。 実施形態に係る油圧ステーの伸展状態を示す図である。
符号の説明
10 サッシフレーム
11 透明パネル
14 排水溝部
20 蓋体
21 フレーム
22 断熱ボード
23、53 下地材
24 葺板
29、34、35 ヒンジ
30 油圧ステー
31 シリンダ
32 ピストン
36 フランジ
50 外壁
51 一般部
52 野地板
54 緩衝材(横材)
R 屋根

Claims (3)

  1. 傾斜屋根に、居室と連通する開口を設けるとともに、この開口にサッシフレームを介して透明パネルを開閉不能に固定する一方、
    前記サッシフレームの上縁にヒンジを配するとともに、このヒンジを介して開閉する蓋体を配したことを特徴とする傾斜屋根。
  2. 蓋体は、断熱性をもったボードの表面に、傾斜屋根の葺材と同種の葺材を備える一方、ボードの裏面に採光用の薄膜反射シートを備えることを特徴とする請求項1記載の傾斜屋根。
  3. 開口の左右両側に、油圧によって伸縮駆動できるピストンアームを設け、このピストンアームを介して蓋体の開閉角度を調整することを特徴とする請求項1または請求項2記載の傾斜屋根。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04116702U (ja) * 1991-03-29 1992-10-20 株式会社ダンインテリア テンプレート
CN110016989A (zh) * 2019-04-25 2019-07-16 刘世红 一种空间可变的阁楼及双坡阁楼

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