JP2861588B2 - 宇宙航行体の展開構造物装置 - Google Patents

宇宙航行体の展開構造物装置

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JP2861588B2
JP2861588B2 JP4034001A JP3400192A JP2861588B2 JP 2861588 B2 JP2861588 B2 JP 2861588B2 JP 4034001 A JP4034001 A JP 4034001A JP 3400192 A JP3400192 A JP 3400192A JP 2861588 B2 JP2861588 B2 JP 2861588B2
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hook
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cable
deployment structure
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有三 芝山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は展開構造物装置に関し、
特に宇宙航行体に用いられる展開構造物の動作を制御す
るための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、従来の宇宙航行体1
に搭載される太陽電池パドルのような展開構造物2は、
複数の展開機構部3によって連結された構成とされ、こ
の展開機構部3の作用によって打ち上げ時には宇宙航行
体1に折り畳まれた状態で保持される。そして、軌道上
の所定の時に火工品等により解放されて展開される。こ
の場合、展開構造物2は展開時に図5に示すような宇宙
航行体1との機械的な干渉を避けるために、図6のよう
に各展開機構部3にプーリー12を設けるとともに、各
プーリ12にケーブル13を巻き掛けることで、各展開
機構部3の同期をとっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにプーリー12とケーブル13によって同期をとる構
造では、次のような問題が生じている。 (1)展開機構部3がプーリー12とケーブル13によ
って連結されるため、展開機構部一箇所の故障により展
開構造物全体が展開できないことがある。 (2)展開構造物が展開し終わる展開ラッチ時には、各
展開機構部3が同時に展開を完了するため展開構造物に
発生する展開衝撃加速度が非常に大きく、展開構造物の
強度を満足するため構造重量が増加される。 (3)前記したように展開衝撃加速度が大きいため宇宙
航行体の姿勢を乱すことがある。 本発明の目的は、このような問題を解消し、好適な展開
動作を可能にするとともに、展開衝撃加速度を抑制した
展開構造物装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、宇宙航行体に
設けられた固定具と、宇宙航行体から1番目の展開構造
物に設けられて前記固定具に係合されるフックと、回動
されたときに前記フックと固定具との係合を解除させる
調整レバーと、前記調整レバーと1番目の展開構造物に
連結される2番目の展開構造物の回転軸とを接続するケ
ーブルとを備え、前記2番目の展開構造物が前記1番目
の展開構造物に対して所要の角度に達したときに前記回
転軸の回転に伴う前記ケーブルの引張力によって前記調
整レバーを回動して前記フックを前記固定具との係合か
ら解除するように構成する。 この場合、前記調整レバー
とケーブルとの間又は前記調整レバーとフックとの間に
長さ調整具が介在され、前記ケーブルの引張力により前
記フックの係合が解除されるときの前記2番目の展開構
造物が前記1番目の展開構造物に対してなす角度を調整
可能にすることが好ましい。
【0005】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の模式的な構成図である。
同図において、1は宇宙航行体、2は多段に構成された
展開構造物であり、この展開構造物2は複数の展開機構
部3により連結され、宇宙航行体1に対して収納され、
或いは展開動作されるようになっている。ここで、最も
宇宙航行体1側に設けられた1番目の展開構造物21に
本発明装置を適用させ、この1番目の展開構造物に連結
されている2番目の展開構造物22が所定の展開角度θ
に達するまで1番目の展開構造物21を宇宙航行体1に
保持し、展開角度θに達した時に1番目の展開構造部材
21の展開動作が開始され、結果として展開構造物2が
宇宙航行体1と干渉することなく展開動作されるように
構成している。
【0006】即ち、図2は本発明装置の要部を示してお
り、同図(a)は展開前の側面図、同図(b)は展開構
造物が展開される時の側面図、同図(c)は(a)の正
面図である。これらの図に示すように、1番目の展開構
造物21には回転軸10により2番目の展開構造物22
が連結される。そして、1番目の展開構造物21にはフ
ック5が枢支され、その先端のフック部5aは宇宙航行
体1に固定した固定具4に係合される。又、前記展開構
造物21のフック5の隣接位置には調整レバー6が枢支
され、この調整レバー6の一端は前記フック5の他端に
連結され、他端はターンバックル7を介してケーブル8
が接続され、更にこのケーブル8は前記回転軸10に接
続されている。尚、9はケーブル8のガイドである。
【0007】この構造によれば、展開前には、同図
(a)のように、フック5のフック部5aは固定具4に
係合されているため、図1に示したように、展開構造物
2が展開され始めたときには1番目の展開構造物21は
宇宙航行体1に係止され、展開動作されることはない。
そして、図2(b)のように、2番目の展開構造物22
の展開角がθになると、回転軸10の移動に伴ってケー
ブル8が引っ張られるため調整レバー6が図示時計方向
に回動され、更にフック5を時計方向に回動させる。
【0008】これにより、フック5のフック部5aが固
定具4から解除され、1番目の展開構造物21の展開動
作が開始される。したがって、1番目の展開構造物21
の展開が遅れることにより、図5に示したような宇宙航
行体1との干渉が回避される。尚、ターンバックル7を
調整することで、ケーブル8の引張長に対する調整レバ
ー6の回動角が変化され、これに伴ってフック5の回動
開始時点が変化されるため、遅延角θを調整することが
できる。
【0009】図3は本発明の変形例を示しており、その
要部を示す側面図である。同図(a)は展開前、同図
(b)は展開時の状態を示しており、図2と等価な部分
には同一符号を付してある。この実施例では、調整レバ
ー6に調整ネジ11を設け、この調整ネジ11をフック
5に当接させている。このため、調整レバー6に対する
調整ネジ11の螺合位置を変化させることで、調整レバ
ー6の回動角に対するフック5の回動開始時点が変化さ
れる。これにより、前記実施例のターンバックルに代え
て、調整ネジ11で前記した遅延角θを調整することが
できる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、宇宙航行
体に最も近い1番目の展開構造物にフックを設け、この
フックを宇宙航行体に設けた固定具に係合させ、2番目
の展開構造物が所要の角度となったときに、2番目の展
開構造物の回転軸に接続されたケーブルの引張力によっ
て調整レバーを介してフックの係合を解除するように構
成しているので、展開構造物が展開動作する際に宇宙航
行体と干渉することができるのは勿論のこと、更に次の
ような効果を得ることができる。 (1)同期方式のような1箇所の展開機構部の故障によ
る展開構造物全体の故障モードを回避することができ
る。 (2)展開ラッチ時の衝撃を減少することにより、展開
構造物及び宇宙航行体の軽量化が図られ、更に展開ラッ
チ時に宇宙航行体の姿勢を乱す量が少なくなる。 (3)同期機構を削除することにより軽量化が図られ
る。(4)調整レバーとフックとの間、あるいは調整レバー
とケーブルとの間の長さを調整することで、フックの係
合を解除する際の2番目の展開構造物の角度を変化調整
することができ、好ましい展開動作を実行することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の模式的な側面図である。
【図2】本発明の一実施例の要部を示し、(a)は展開
前の側面図、(b)は展開時の側面図、(c)は(a)
の正面図である。
【図3】本発明の変形例の要部を示し、(a)は展開前
の側面図、(b)展開時の側面図である。
【図4】宇宙航行体の展開構造物の概念を示す模式的な
側面図である。
【図5】従来における不具合を説明するための模式的な
側面図である。
【図6】従来装置の一例を示す模式的な側面図である。
【符号の説明】
1 宇宙航行体 2 展開構造物 21 1番目の展開構造物 22 2番目の展開構造
物 3 展開機構部 4 固定具 5 フック 6 調整レバー 7 ターンバックル 8 ケーブル 10 回転軸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多段の展開構造物を連結した宇宙航行体
    において、前記宇宙航行体に設けられた固定具と、前記
    宇宙航行体から1番目の展開構造物に設けられて前記固
    定具に係合されるフックと、回動されたときに前記フッ
    クと固定具との係合を解除させる調整レバーと、前記調
    整レバーと前記1番目の展開構造物に連結される2番目
    の展開構造物の回転軸とを接続するケーブルとを備え、
    前記2番目の展開構造物が前記1番目の展開構造物に対
    して所要の角度に達したときに前記回転軸の回転に伴う
    前記ケーブルの引張力によって前記調整レバーを回動し
    て前記フックを前記固定具との係合から解除するように
    構成したことを特徴とする宇宙航行体の展開構造物装
    置。
  2. 【請求項2】 前記調整レバーとケーブルとの間又は
    調整レバーとフックとの間に長さ調整具介在され
    前記ケーブルの引張力により前記フックの係合が解除さ
    れるときの前記2番目の展開構造物が前記1番目の展開
    構造物に対してなす角度を調整可能にした請求項1に記
    載の宇宙航行体の展開構造物装置。
JP4034001A 1992-01-27 1992-01-27 宇宙航行体の展開構造物装置 Expired - Lifetime JP2861588B2 (ja)

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JPH05201398A JPH05201398A (ja) 1993-08-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0642960Y2 (ja) * 1987-10-22 1994-11-09 日本電気株式会社 宇宙航行体の展開構造物遅延機構

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JPH05201398A (ja) 1993-08-10

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