JP2001141399A - 飛しょう体の翼展開装置 - Google Patents

飛しょう体の翼展開装置

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JP2001141399A
JP2001141399A JP32115199A JP32115199A JP2001141399A JP 2001141399 A JP2001141399 A JP 2001141399A JP 32115199 A JP32115199 A JP 32115199A JP 32115199 A JP32115199 A JP 32115199A JP 2001141399 A JP2001141399 A JP 2001141399A
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flying object
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parachute
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Koichi Kiyotaki
浩一 清瀧
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機に搭載されて発射される飛しょう体に
おいて、翼を展開させる翼展開装置を小型、軽量化す
る。 【解決手段】 飛しょう体2の発射後、飛しょう体2の
後方に放出、開傘した落下傘7にかかる空力荷重を吊索
8を介して、それぞれ主翼3a,3bに伝わり回転力を
与える。その結果、凹面8aの曲面上をてこ9が摺動
し、主翼3a,3bは回転し、所定の位置まで展開した
後に、てこ9が凹面8bにはまることにより、主翼3
a,3bの展開位置に固定する。また、主翼3a,3b
の展開後、飛しょう中の空気抵抗となる落下傘7は、所
定の時間経過後、延時カッタ11が作動し、落下傘7を
飛しょう体2から分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は航空機から発射さ
れる飛しょう体において、発射前は収納している主翼
を、発射後に展開する飛しょう体の翼展開装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の、この種飛しょう体の翼展
開装置として、図6および図7の動作状態に示されるよ
うなものが提案されている。図6は航空機に搭載されて
空中で発射される飛しょう体の翼展開装置のシーケンス
についての概要図である。図6において、1は航空機、
2は飛しょう体、3は主翼である。また(a),
(b),(c)は飛しょう体が発射されるときの主翼の
展開状態について時系列で示している。
【0003】航空機1に搭載されている状態では、航空
機1に数多く搭載できるように飛しょう体2の主翼3は
収納されている(図6(a))。飛しょう体2が航空機
1から発射されて航空機1から飛しょう体2が離れる
と、主翼3は飛しょう体への取付け部を中心に回転して
開く(図6(b))。その後、飛しょう体2は機体の運
動を制御しながら飛行する。(図6(c))
【0004】図7は従来の飛しょう体の翼展開装置のう
ち、主翼3の展開機構の概要図とその動作状態を示すも
のである。図7において、2は飛しょう体、3は飛しょ
う体2に設けられた主翼、4はアクチュエータ、5はア
クチュエータ4を制御するコントローラ、6はアクチュ
エータ4とコントローラ5に電源を供給する電池であ
る。また(a)は展開前、(b)は展開後の状態を示し
ている。主翼3は取付け部を中心に回転できるようにな
っていて、発射前は収納されているが、発射後にアクチ
ュエータ4に対して力Fを発生するようにコントローラ
5が作動することによって、主翼3は取付け部を中心に
回転するように駆動されて、所定の角度まで展開する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の飛
しょう体の翼展開装置では、飛しょう中の空気抵抗を減
らし、飛しょう距離を伸ばすために、特に小型、軽量化
が望まれる。しかし、主翼を展開するために設けられた
アクチュエータ4とコントローラ5を実装するために翼
展開装置は大型となり、重量が増加するという問題があ
る。
【0006】この発明では、かかる問題点を解決するた
めになされたものであり、発射前は飛しょう体に収納さ
れ、発射後に放出、開傘する落下傘を設け、落下傘にか
かる空力荷重により主翼を展開する工夫をした簡素な構
造で、小型、軽量、かつ信頼性の高い飛しょう体の翼展
開装置を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明による飛しょ
う体の翼展開装置は、航空機に搭載されて発射される飛
しょう体に設けられ、発射前は収納されている一対の主
翼と、前記主翼のそれぞれに対して設けられ、発射前は
前記飛しょう体の後部に収納し、発射後、前記飛しょう
体の後方に放出、開傘する落下傘と、前記落下傘の開傘
時にかかる空力荷重によって、前記主翼に回転力を与え
て展開するように取り付けられた吊索と、ばねの圧縮力
により前記主翼の端面に押しつけられるよう設けられ、
前記主翼の端面に設けた凹面にはまって、前記主翼を所
定の位置に固定するためのてこと、前記主翼が展開する
のに十分な時間経過後、前記吊索を切断し、前記落下傘
を前記飛しょう体から分離するためのカッタを備えたも
のである。
【0008】第2の発明による飛しょう体の翼展開装置
は、航空機に搭載されて発射される飛しょう体に設けら
れ、発射前は収納されている一対の主翼と、発射前は前
記飛しょう体の後部に収納し、発射後、前記飛しょう体
の後方に放出、開傘する落下傘と、前記落下傘の開傘時
にかかる空力荷重によって、前記主翼のそれぞれに同時
に回転力を与えて展開するよう等しい長さに分岐して取
り付けられた吊索と、ばねの圧縮力により前記主翼の端
面に押しつけられるよう設けられ、前記主翼の端面に設
けた凹面にはまって前記主翼を所定の位置に保持するた
めのてこと、前記主翼が展開するのに十分な時間経過
後、前記吊索を切断し、前記落下傘を前記飛しょう体か
ら分離するためのカッタを備えたものである。
【0009】第3の発明による飛しょう体の翼展開装置
は、航空機に搭載されて発射される飛しょう体に設けら
れ、発射前は収納されている一対の主翼と、発射前は前
記飛しょう体の後部に収納し、発射後、前記飛しょう体
の後方に放出、開傘する落下傘と、前記落下傘の開傘時
にかかる空力荷重によって、前記主翼のいずれか一方に
回転力を与えて展開するように取り付けられた吊索と、
ばねの圧縮力により前記主翼の端面に押しつけられるよ
う設けられ、前記主翼の端面に設けた凹面にはまって前
記主翼を所定の位置に保持するためのてこと、前記主翼
の一方に加わった回転力を対となる主翼に伝えて両翼を
同時に展開させるため設けたリンクと、前記主翼が展開
するのに十分な時間経過後、前記吊索を切断し、前記落
下傘を前記飛しょう体から分離するためのカッタを備え
たものである。
【0010】第4の発明による飛しょう体の翼展開装置
は、第2の発明において、前記主翼が所定の位置まで展
開すると同時に、前記吊索を切断するように両翼に設け
たカッタを備えたものである。
【0011】第5の発明による飛しょう体の翼展開装置
は、第3の発明において、前記主翼が所定の位置まで展
開すると同時に、前記吊索を切断するように前記主翼の
いずれか一方に設けたカッタを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1(a)は、こ
の発明の実施の形態1で翼の展開前の状態を表してい
る。また図1(b)は、実施の形態1の翼の展開後の状
態を表している。図1(a)、及び図1(b)におい
て、2は飛しょう体、3a,3bは飛しょう体2に設け
られた一対の主翼、7は主翼3a,3bのそれぞれに対
して設けられ、発射前は飛しょう体2の後部に収納さ
れ、発射後、飛しょう体2の後方に放出、開傘する落下
傘、8は落下傘7の開傘時にかかる空力荷重によって、
主翼3a,3bに回転力を与えて展開するように取り付
けられた吊索、9は一端が飛しょう体2における主翼3
a,3bの回転軸に平行な軸まわりに回転自在に支持さ
れ、中央部周辺がばね10の圧縮力により、ローラ状の
当接部材の設けられた他端が主翼3a,3bの端面に押
しつけられるよう設けられ、主翼3a,3bの端面に設
けた凹面11a,11bにはまって主翼3a,3bを所
定の位置に保持するためのてこ、12は主翼3a,3b
が展開するのに十分な時間経過後、吊索8を切断し、落
下傘7を飛しょう体2から分離するための延時カッタで
ある。この延時カッタ12はパラシュートの切断などに
用いられるもので、火薬の引火によって燃焼ガスを発生
させ、そのガス圧によってピストンを駆動してカッタを
可動する。
【0013】上記のように構成された飛しょう体の翼展
開装置では、発射前は凹面11aにはまったてこ9によ
り主翼3a,3bを固定している。このとき、ばね10
によっててこ9を押し付ける力の作用線は、概ね主翼3
a,3bの回転軸を通る。発射後、飛しょう体の後方に
放出、開傘した落下傘7にかかる空力荷重は吊索8を介
して、それぞれ主翼3a,3bに伝わり、主翼3a,3
bに回転力を与える。その結果、凹面11aの曲面上を
てこ9が摺動して主翼3a,3bはそれぞれ互いに反対
方向に回転し、所定の位置まで展開した後に、てこ9が
凹面11bにはまることにより、主翼3a,3bが展開
した位置で固定される。また、主翼3a,3bの展開
後、飛しょう中の空気抵抗となる落下傘7は、所定の時
間経過後、例えば点火回路のタイマーが作動して延時カ
ッタ12の火薬に点火するなどによって、延時カッタ1
2が作動し、落下傘7を飛しょう体2から分離する。
【0014】このように落下傘7にかかる空力荷重を利
用することで、簡素な構造で、小型、軽量、かつ信頼性
の高い飛しょう体の翼展開装置を得ることができる。
【0015】実施の形態2.図2(a)は、この発明の
実施の形態2で翼の展開前の状態を表している。また図
2(b)は、実施の形態2の翼の展開後の状態を表して
いる。図2(a)、及び図2(b)において、2は飛し
ょう体、3a,3bは飛しょう体2に設けられた一対の
主翼、7は、発射前は飛しょう体2の後部に収納され、
発射後、飛しょう体2の後方に放出、開傘する落下傘、
8は落下傘7の開傘時にかかる空力荷重によって主翼3
a,3bに同時に回転力を与え、展開するよう等しい長
さに分岐して取り付けられた吊索、9はばね10の圧縮
力により主翼3a,3bの端面に押しつけられるよう設
けられ、主翼3a,3bの端面に設けた凹面11a,1
1bにはまって主翼3a,3bを所定の位置に保持する
ためのてこ、12は主翼3a,3bが展開するのに十分
な時間経過後、吊索8を切断し、落下傘7を飛しょう体
2から分離するための延時カッタである。
【0016】上記のように構成された飛しょう体の翼展
開装置では、発射前は凹面11aにはまったてこ9a,
9bにより主翼3a,3bを固定している。発射後、飛
しょう体の後方に放出、開傘した落下傘7にかかる空力
荷重は、等しい長さに分岐して取り付けられた吊索8を
介して主翼3a,3bに伝わり、主翼3a,3bに同時
に回転力を与える。その結果、凹面11aの曲面上をて
こ9が摺動して主翼3a,3bは同時に回転し、所定の
位置まで展開した後に、てこ9が凹面11bにはまるこ
とにより、主翼3a,3bの展開位置に固定する。ま
た、主翼3a,3bの展開後、飛しょう中の空気抵抗と
なる落下傘7は、所定の時間経過後、延時カッタ12が
作動し、落下傘7を飛しょう体2から分離する。
【0017】実施の形態1では、主翼3a,3bのそれ
ぞれに対して設けた落下傘7によって展開させているた
め、主翼3a,3bの展開のタイミングがずれる可能性
があるという問題があった。実施の形態2では、等しい
長さに分岐させた吊索8を設けることにより、落下傘7
の空力荷重を主翼3a,3bに同時に伝達、展開可能な
飛しょう体の翼展開装置を得ることができる。
【0018】実施の形態3.図3(a)は、この発明の
実施の形態3で翼の展開前の状態を表している。また図
3(b)は、実施の形態3の翼の展開後の状態を表して
いる。図3(a)及び図3(b)において、2は飛しょ
う体、3a,3bは飛しょう体2に設けられた一対の主
翼、7は、一方の主翼3aに対して設けられ、発射前は
飛しょう体2の後部に収納し、発射後、飛しょう体2の
後方に放出、開傘する落下傘、8は落下傘7の開傘時に
かかる空力荷重によって、主翼3aに回転力を与えて展
開するように取り付けられた吊索、9はばね10の圧縮
力により主翼3aの端面に押しつけられるよう設けら
れ、主翼3aの端面に設けた凹面11a,11bにはま
って主翼3aを所定の位置に保持するためのてこ、13
は、主翼3aに加わった回転力を伝えて主翼3bを展開
させるために設けたリンク、12は主翼3a,3bが展
開するのに十分な時間経過後、吊索8を切断し、落下傘
7を飛しょう体2から分離するための延時カッタであ
る。
【0019】上記のように構成された飛しょう体の翼展
開装置では、発射前は凹面11aにはまったてこ9によ
って主翼3aを固定すると当時に、主翼3aとリンク1
3でつながった主翼3bを固定している。発射後、飛し
ょう体の後方に放出、開傘した落下傘7にかかる空力荷
重は、吊索8を介して主翼3aに伝わり、回転力を与
え、また、主翼3aに生じた回転力はリンク13によっ
て主翼3bに伝えられ、主翼3bに回転力を生じさせ
る。その結果、凹面11aの曲面上をてこ9が摺動して
主翼3a,3bは同時に回転し、所定の位置まで展開し
た後に、てこ9が凹面11bにはまることにより、主翼
3a,3bの展開位置に固定する。また、主翼3a,3
bの展開後、飛しょう中の空気抵抗となる落下傘7は、
所定の時間経過後、延時カッタ12が作動し、落下傘7
を飛しょう体2から分離する。
【0020】実施の形態1,2では、発射前後に主翼3
a,3bを所定の位置に保持するためのてこ9とばね1
0を、主翼3a,3bのそれぞれに設ける必要があっ
た。実施の形態3では、主翼3aと主翼3bの間にリン
ク13を設けることによって、主翼3a,3bのいずれ
か一方の落下傘7と吊索8とてこ9とばね10を無くす
ことが可能となり、より小型、軽量な飛しょう体の翼展
開装置を得ることができる。
【0021】実施の形態4.図4(a)は、この発明の
実施の形態4で翼の展開前の状態を表している。また図
4(b)は、実施の形態4で翼の展開後の状態を表して
いる。図4(a)、及び図4(b)において、2と3
a,3bと7から11は前記実施の形態2と全く同一の
ものである。14は、主翼3a,3bが所定の位置まで
展開時に、吊索8を切断するように主翼3a,3b上に
設けたカッタである。
【0022】上記のように構成された飛しょう体の翼展
開装置では、発射前は凹面11aにはまったてこ9a,
9bにより主翼3a,3bを固定している。発射後、飛
しょう体の後方に放出、開傘した落下傘7にかかる空力
荷重が吊索8を介して主翼3a,3bに同時に回転力を
与える。その結果、凹面11aの曲面上をてこ9が摺動
して主翼3a,3bは同時に回転し、所定の位置まで展
開すると同時に、カッタ14によって吊索8が切断さ
れ、落下傘7を飛しょう体2から分離する。展開後、て
こ9が凹面11bにはまることにより、主翼3a,3b
の展開位置に固定する。
【0023】実施の形態1から3では、主翼3a,3b
が展開後から落下傘7が分離するまでの間、落下傘7は
飛しょう体2の空気抵抗となるため、飛しょう体2の進
行方向の速度が減速し、飛しょう体2の飛しょう距離が
短くなるなど、運用上の問題が発生する可能性があっ
た。実施の形態4では、主翼3a,3b上に設けたカッ
タ14によって展開から落下傘7の分離までの時間を微
少にし、飛しょう体2への悪影響を最小限とすることが
できる飛しょう体の翼展開装置を得ることができる。
【0024】実施の形態5.図5(a)は、この発明の
実施の形態5で翼の展開前の状態を表している。また図
5(b)は、実施の形態5で翼の展開後の状態を表して
いる。図5(a)及び図5(b)において、2と3a,
3bと7から11、及び13は前記実施の形態3と全く
同一のものである。14は主翼3aが所定の位置まで展
開時に、吊索8を切断するように主翼3a上に設けたカ
ッタである。
【0025】上記のように構成された飛しょう体の翼展
開装置では、発射前は凹面11aにはまったてこ9によ
って主翼3aを固定すると同時に、主翼3aとリンク1
3でつながった主翼3bを固定している。発射後、飛し
ょう体の後方に放出、開傘した落下傘7にかかる空力荷
重は、吊索8を介して主翼3aに伝わり、回転力を与
え、また、主翼3aに生じた回転力はリンク13によっ
て主翼3bに伝えられ、主翼3bに回転力を生じさせ
る。その結果、凹面11aの曲面上をてこ9が摺動して
主翼3a,3bは同時に回転し、所定の位置まで展開し
た後に、てこ9が凹面11bにはまることにより、主翼
3a,3bは展開位置に固定する。また、主翼3aが所
定の位置まで展開すると同時に、カッタ14によって吊
索8が切断され、落下傘7を飛しょう体2から分離す
る。
【0026】実施の形態5では、何らかの原因で主翼3
a,3bに取り付けられたいずれか片方の吊索が切断さ
れず落下傘7を分離できなくなる可能性があるという問
題があった。実施の形態5では、カッタ14によって切
断する吊索8が一本でよいため、より高い信頼性を持つ
飛しょう体の翼展開装置を得ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、落
下傘にかかる空力荷重を利用して主翼を展開させるとい
う簡素な構造によって、小型化、軽量化が容易であると
いう効果がある。また、この発明による翼展開装置は、
部品点数が少なく、保守点検の必要も無く、安全性にも
きわめて優れているという効果がある。
【0028】第2の発明によれば、等しい長さで分岐さ
せた吊索で一対の主翼を展開させることにより、主翼の
展開に必要な落下傘、吊索を一つにしてより小型、軽量
化することができると同時に、複雑な構造を設けること
無く、一対の主翼を同時に展開させることができるとい
う効果がある。
【0029】第3の発明によれば、リンクを利用して一
対の主翼の動きを同期させることにより、主翼を固定す
るためのてことばねをいずれか一方の主翼に対して設け
れば良く、より小型、軽量化が可能であるという効果が
ある。
【0030】第4の発明によれば、一対の主翼上に展開
と同時に吊索を切断するカッタを設けることにより、主
翼展開後から落下傘分離までの間に落下傘にかかる空気
抵抗の影響を無くすことができるという効果がある。
【0031】第5の発明によれば、リンクを利用して一
対の主翼の動きを同期させることにより、落下傘を分離
させる際に切断する吊索を一本にすることができ、より
高い信頼性を持つことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態3を示す構成図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態4を示す構成図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態5を示す構成図であ
る。
【図6】 従来の飛しょう体の翼展開装置の作動シーケ
ンスの概要図である。
【図7】 従来の飛しょう体の翼展開装置の概要図であ
る。
【符号の説明】
1 航空機、2 飛しょう体、3 主翼、4 アクチュ
エータ、5 コントローラ、6 電池、7 落下傘、8
吊索、9 てこ、10 ばね、11 凹面、12 延
時カッタ、13 リンク、14 カッタ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機に搭載されて発射される飛しょう
    体に設けられ、発射前には収納されている一対の主翼
    を、航空機から発射された後に展開する飛しょう体の翼
    展開装置において、前記主翼のそれぞれに対して設けら
    れ、発射前は前記飛しょう体の後部に収納し、発射後、
    前記飛しょう体の後方に放出、開傘する落下傘と、前記
    落下傘の開傘時にかかる空力荷重によって、前記主翼に
    回転力を与えて展開するように取り付けられた吊索と、
    ばねの圧縮力により前記主翼の端面に押しつけられるよ
    う設けられ、前記主翼の端面に設けた凹面にはまって、
    前記主翼を所定の位置に固定するためのてこと、前記主
    翼が展開するのに十分な時間経過後、前記吊索を切断
    し、前記落下傘を前記飛しょう体から分離するためのカ
    ッタとを備えたことを特徴とする翼展開装置。
  2. 【請求項2】 航空機に搭載されて発射される飛しょう
    体に設けられ、発射前には収納されている一対の主翼
    を、航空機から発射された後に展開する飛しょう体の翼
    展開装置において、発射前は前記飛しょう体の後部に収
    納し、発射後、前記飛しょう体の後方に放出、開傘する
    落下傘と、前記落下傘の開傘時にかかる空力荷重によっ
    て、前記主翼のそれぞれに同時に回転力を与えて展開す
    るよう等しい長さに分岐して取り付けられた吊索と、ば
    ねの圧縮力により前記主翼の端面に押しつけられるよう
    設けられ、前記主翼の端面に設けた凹面にはまって前記
    主翼を所定の位置に保持するためのてこと、前記主翼が
    展開するのに十分な時間経過後、前記吊索を切断し、前
    記落下傘を前記飛しょう体から分離するためのカッタと
    を備えたことを特徴とする翼展開装置。
  3. 【請求項3】 航空機に搭載されて発射される飛しょう
    体に設けられ、発射前には収納されている一対の主翼
    を、母機から発射された後に展開する飛しょう体の翼展
    開装置において、発射前は前記飛しょう体の後部に収納
    し、発射後、前記飛しょう体の後方に放出、開傘する落
    下傘と、前記落下傘の開傘時にかかる空力荷重によっ
    て、前記主翼のいずれか一方に回転力を与えて展開する
    ように取り付けられた吊索と、ばねの圧縮力により前記
    主翼の端面に押しつけられるよう設けられ、前記主翼の
    端面に設けた凹面にはまって前記主翼を所定の位置に保
    持するためのてこと、前記主翼の一方に加わった回転力
    を対となる主翼に伝えて両翼を同時に展開させるために
    設けたリンクと、前記主翼が展開するのに十分な時間経
    過後、前記吊索を切断し、前記落下傘を前記飛しょう体
    から分離するためのカッタとを備えたことを特徴とする
    翼展開装置。
  4. 【請求項4】 前記主翼が所定の位置まで展開すると同
    時に、前記吊索を切断するように両翼に設けたカッタを
    備えたことを特徴とする請求項第2項記載の翼展開装
    置。
  5. 【請求項5】 前記主翼が所定の位置まで展開すると同
    時に、前記吊索を切断するように前記主翼のいずれか一
    方に設けたカッタを備えたことを特徴とする請求項第3
    項の翼展開装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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