JPH0642960Y2 - 宇宙航行体の展開構造物遅延機構 - Google Patents
宇宙航行体の展開構造物遅延機構Info
- Publication number
- JPH0642960Y2 JPH0642960Y2 JP16206487U JP16206487U JPH0642960Y2 JP H0642960 Y2 JPH0642960 Y2 JP H0642960Y2 JP 16206487 U JP16206487 U JP 16206487U JP 16206487 U JP16206487 U JP 16206487U JP H0642960 Y2 JPH0642960 Y2 JP H0642960Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- panel
- spacecraft
- bracket
- mooring
- main body
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Aerials With Secondary Devices (AREA)
- Details Of Aerials (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、宇宙航行体の展開構造物遅延機構に関する。
〔従来の技術〕 一般に、宇宙航行体に搭載された太陽電池パドル・アン
テナ等の展開構造物は、宇宙航行体本体に収納された状
態で打ち上げられ、宇宙航行体本体がロケットから分離
された後展開する方式をとっている。
テナ等の展開構造物は、宇宙航行体本体に収納された状
態で打ち上げられ、宇宙航行体本体がロケットから分離
された後展開する方式をとっている。
第3図は宇宙航行体本体(以下単に本体と言う)に収納
された展開構造物の状態を示す説明図であり、展開構造
物(例えば太陽電池パドル)は、本体1に係合された最
内面パネルの第1のパネル2、これと連接した第2のパ
ネル3、複数からなる3番目以降のパネル8および各パ
ネルを結合する複数のヒンジ金具5とから構成されてい
る。
された展開構造物の状態を示す説明図であり、展開構造
物(例えば太陽電池パドル)は、本体1に係合された最
内面パネルの第1のパネル2、これと連接した第2のパ
ネル3、複数からなる3番目以降のパネル8および各パ
ネルを結合する複数のヒンジ金具5とから構成されてい
る。
第4図は展開構造物が展開中の説明図であり、第1のパ
ネル,第2のパネル3、および複数の3番目以降のパネ
ル8の展開する順序および角度(例えば角度β)が不適
切の場合、展開構造物が本体1に衝突する可能性がある
ことを示している。この欠点を回避するため第5図の説
明図に示すように、従来はヒンジ金具にプーリを装着し
たプーリつきヒンジ金具9を用い、プーリを案内として
リリーズケーブル10を展張することにより、複数の3番
目以降のパネル8、第2のパネル3、第1のパネル2の
順序で展開するように構成されていた。
ネル,第2のパネル3、および複数の3番目以降のパネ
ル8の展開する順序および角度(例えば角度β)が不適
切の場合、展開構造物が本体1に衝突する可能性がある
ことを示している。この欠点を回避するため第5図の説
明図に示すように、従来はヒンジ金具にプーリを装着し
たプーリつきヒンジ金具9を用い、プーリを案内として
リリーズケーブル10を展張することにより、複数の3番
目以降のパネル8、第2のパネル3、第1のパネル2の
順序で展開するように構成されていた。
しかしながら、前述のプーリつきヒンジ金具9とリリー
ズケーブル10を設けた方式では、リリーズケーブル又は
プーリの一カ所が破損すると展開構造物が本体1に衝突
するか、または、展開できないという致命的な欠点があ
った。さらに、リリーズケーブルとプーリ追加により重
量が増加するため、重量増加をもたらさない効果的な機
構が強く望まれていた。
ズケーブル10を設けた方式では、リリーズケーブル又は
プーリの一カ所が破損すると展開構造物が本体1に衝突
するか、または、展開できないという致命的な欠点があ
った。さらに、リリーズケーブルとプーリ追加により重
量が増加するため、重量増加をもたらさない効果的な機
構が強く望まれていた。
本考案の目的は、展開構造物が本体に衝突することな
く、また、宇宙航行体の重量増加をもたらさない宇宙航
行体の展開構造物遅延機構を提供することにある。
く、また、宇宙航行体の重量増加をもたらさない宇宙航
行体の展開構造物遅延機構を提供することにある。
本考案の宇宙航行体の展開構造物遅延機構は、基部が宇
宙航行体本体に回転可能に取付けられた第1のパネル
と、前記第1のパネルの先端にヒンジ金具を介して回転
可能に連接された第2のパネルと、前記ヒンジ金具の前
記第2のパネル側に固定され先端に結合部を有する係留
レバーと、前記宇宙航行体本体に一端が固定され他端が
前記結合部と係合する結合受け部を有するブラケットと
を備えている。
宙航行体本体に回転可能に取付けられた第1のパネル
と、前記第1のパネルの先端にヒンジ金具を介して回転
可能に連接された第2のパネルと、前記ヒンジ金具の前
記第2のパネル側に固定され先端に結合部を有する係留
レバーと、前記宇宙航行体本体に一端が固定され他端が
前記結合部と係合する結合受け部を有するブラケットと
を備えている。
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1図(a),(b),(c)はそれぞれ本考案の一実
施例の要部の正面図・平面図および第2のパネルが展開
を始めた正面図を示す。第1図に示す本実施例の宇宙航
行体の展開構造物遅延機構は、本体1に取り付けられた
ブラケット6と、本体1に係合された第1のパネル2に
固定した金具および第2のパネル3に固定しかつ前記の
金具を軸支し回転せしめるヒンジ金具5と、ヒンジ金具
5の第2のパネル3側の金具に一端を固定し他端をブラ
ケット6に設けたピン7に係留せしめるかぎ形構造の係
留レバー4とを備えている。
施例の要部の正面図・平面図および第2のパネルが展開
を始めた正面図を示す。第1図に示す本実施例の宇宙航
行体の展開構造物遅延機構は、本体1に取り付けられた
ブラケット6と、本体1に係合された第1のパネル2に
固定した金具および第2のパネル3に固定しかつ前記の
金具を軸支し回転せしめるヒンジ金具5と、ヒンジ金具
5の第2のパネル3側の金具に一端を固定し他端をブラ
ケット6に設けたピン7に係留せしめるかぎ形構造の係
留レバー4とを備えている。
最初、太陽電池パドルが本体1に収納された状態(第3
図と同じ状態)では、係留レバー4は第1図(a)に示
される位置にあり、係留レバー4のかぎ形部(結合部)
がブラケット6に設けたピン(結合受け部)7に係留さ
れることにより、第1のパネル2が本体1に固定されて
いる。太陽電池パドルが展開を開始し第2のパネル3が
動き始めると、ヒンジ金具5の第2のパネル3側の金具
も回転を始めると共に係留レバー4もヒンジ金具5の軸
を中心として回転し始める。回転を始めた係留レバー4
は、第1図(c)に示すようにあらかじめきめられた角
度αまでかぎ形部がピン7に係合されており、第1のパ
ネル2の展開は抑えられている。
図と同じ状態)では、係留レバー4は第1図(a)に示
される位置にあり、係留レバー4のかぎ形部(結合部)
がブラケット6に設けたピン(結合受け部)7に係留さ
れることにより、第1のパネル2が本体1に固定されて
いる。太陽電池パドルが展開を開始し第2のパネル3が
動き始めると、ヒンジ金具5の第2のパネル3側の金具
も回転を始めると共に係留レバー4もヒンジ金具5の軸
を中心として回転し始める。回転を始めた係留レバー4
は、第1図(c)に示すようにあらかじめきめられた角
度αまでかぎ形部がピン7に係合されており、第1のパ
ネル2の展開は抑えられている。
つぎに、第2のパネル3が本体1に衝突しないために第
1のパネル2の展開を遅延させる限界点につき説明す
る。第2図は第2のパネル3および3番目以降のパネル
8が展開を開始したが、第1のパネル2は、係留レバー
つきヒンジ金具11の係留レバー4(図示せず)がブラケ
ット6のピン7に係留されまだ固定されている状態を示
す。この場合の第1のパネル2と第2のパネル3とのな
す角度をαとする。この角度αが、従来例の第4図に示
した角度β、すなわち、第2のパネル3が衝突する限界
の角度βより大きくなった時点で第1のパネル2を展開
してもよいことになる。図からわかるように、この限界
角βは本体1の大きさと第1のパネル2および第2のパ
ネル3の長さによりきめられる。
1のパネル2の展開を遅延させる限界点につき説明す
る。第2図は第2のパネル3および3番目以降のパネル
8が展開を開始したが、第1のパネル2は、係留レバー
つきヒンジ金具11の係留レバー4(図示せず)がブラケ
ット6のピン7に係留されまだ固定されている状態を示
す。この場合の第1のパネル2と第2のパネル3とのな
す角度をαとする。この角度αが、従来例の第4図に示
した角度β、すなわち、第2のパネル3が衝突する限界
の角度βより大きくなった時点で第1のパネル2を展開
してもよいことになる。図からわかるように、この限界
角βは本体1の大きさと第1のパネル2および第2のパ
ネル3の長さによりきめられる。
第1図の説明に戻ると、図(c)に相当する係留レバー
4の位置は、前述の角度αが限界角βに等しくなる時点
に対応し、このあと係留レバー4のかぎ形部はピン7か
ら外れ係留を解除された第1のパネル2が展開を開始す
る。このように本体1と展開構造物との衝突を避けるこ
とができる。
4の位置は、前述の角度αが限界角βに等しくなる時点
に対応し、このあと係留レバー4のかぎ形部はピン7か
ら外れ係留を解除された第1のパネル2が展開を開始す
る。このように本体1と展開構造物との衝突を避けるこ
とができる。
尚、第1図の係留レバー4の結合部およびブラケット6
の結合受け部は、それぞれかぎ形部とピンの場合を例示
したがほかに結合受け部をピンの代りに孔の構造として
結合部のかぎ形部が前記の孔に嵌入する構造も勿論可能
である。
の結合受け部は、それぞれかぎ形部とピンの場合を例示
したがほかに結合受け部をピンの代りに孔の構造として
結合部のかぎ形部が前記の孔に嵌入する構造も勿論可能
である。
以上説明したように、本考案によれば、従来宇宙航行体
に収納された展開構造物を展開するために設けられたリ
リースケーブルおよびプーリを用いずに、簡単な係留レ
バーの追加により宇宙航行体と展開構造物間の衝突を回
避できる効果がある。さらに、従来の展開構造物の展開
機構よりも軽量化できる効果がある。
に収納された展開構造物を展開するために設けられたリ
リースケーブルおよびプーリを用いずに、簡単な係留レ
バーの追加により宇宙航行体と展開構造物間の衝突を回
避できる効果がある。さらに、従来の展開構造物の展開
機構よりも軽量化できる効果がある。
第1図(a),(b),(c)は本考案の宇宙航行体の
展開構造物遅延機構の一実施例を示す正面図、平面図お
よび第2のパネルが展開を始めた正面図、第2図は本考
案の一実施例の展開説明図である。第3図,第4図は宇
宙航行体の展開構造物の収納状態、および展開を示す説
明図、第5図は従来の宇宙航行体の展開構造物の展開機
構の一例の説明図である。 1……本体、2……第1のパネル、3……第2のパネ
ル、4……係留レバー、5……ヒンジ金具、6……ブラ
ケット、7……ピン、8……3番目以降のパネル、9…
…プーリつきヒンジ金具、10……リリーズケーブル、11
……係留レバーつきヒンジ金具。
展開構造物遅延機構の一実施例を示す正面図、平面図お
よび第2のパネルが展開を始めた正面図、第2図は本考
案の一実施例の展開説明図である。第3図,第4図は宇
宙航行体の展開構造物の収納状態、および展開を示す説
明図、第5図は従来の宇宙航行体の展開構造物の展開機
構の一例の説明図である。 1……本体、2……第1のパネル、3……第2のパネ
ル、4……係留レバー、5……ヒンジ金具、6……ブラ
ケット、7……ピン、8……3番目以降のパネル、9…
…プーリつきヒンジ金具、10……リリーズケーブル、11
……係留レバーつきヒンジ金具。
Claims (1)
- 【請求項1】基部が宇宙航行体本体に回転可能に取付け
られた第1のパネルと、前記第1のパネルの先端にヒン
ジ金具を介して回転可能に連接された第2のパネルと、
前記ヒンジ金具の前記第2のパネル側に固定され先端に
結合部を有する係留レバーと、前記宇宙航行体本体に一
端が固定され他端が前記結合部と係合する結合受け部を
有するブラケットとを備え、前記第2のパネルがあらか
じめ定められた角度に展開された時点で前記ブラケット
と前記係留レバーとの係合が外れるように構成されたこ
とを特徴とする宇宙航行体の展開構造物遅延機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16206487U JPH0642960Y2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 宇宙航行体の展開構造物遅延機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16206487U JPH0642960Y2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 宇宙航行体の展開構造物遅延機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0168300U JPH0168300U (ja) | 1989-05-02 |
JPH0642960Y2 true JPH0642960Y2 (ja) | 1994-11-09 |
Family
ID=31445555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16206487U Expired - Lifetime JPH0642960Y2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 宇宙航行体の展開構造物遅延機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0642960Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2861588B2 (ja) * | 1992-01-27 | 1999-02-24 | 日本電気株式会社 | 宇宙航行体の展開構造物装置 |
-
1987
- 1987-10-22 JP JP16206487U patent/JPH0642960Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0168300U (ja) | 1989-05-02 |
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