JP2859811B2 - 設備機器運搬方法及び運搬用カゴ付エレベータ - Google Patents
設備機器運搬方法及び運搬用カゴ付エレベータInfo
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- JP2859811B2 JP2859811B2 JP6078209A JP7820994A JP2859811B2 JP 2859811 B2 JP2859811 B2 JP 2859811B2 JP 6078209 A JP6078209 A JP 6078209A JP 7820994 A JP7820994 A JP 7820994A JP 2859811 B2 JP2859811 B2 JP 2859811B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の地下又は地上階
に位置する機械室等への設備機器運搬方法及び運搬用カ
ゴ付エレベータに関する。
に位置する機械室等への設備機器運搬方法及び運搬用カ
ゴ付エレベータに関する。
【0002】
【従来の技術】建物の設備機械室には、大型・大重量の
設備機器が据え付けられる。設備機械室が地下に在る場
合、建物の建設中では、仮設用のダメ穴、又は恒久用の
マシンハッチが床に開口され、設備機器は地上からクレ
ーンやホイストにより吊り下げられ、地下の設備機械室
に搬入される。この場合、仮設用のダメ穴は、竣工後に
塞がれることになる。一方、設備機械室が地上階に在る
場合、外壁には外部取入口が設けられ、設備機器は屋上
に取り付けられたクレーンにより吊り上げられ、この外
部取入口を介して建屋内に搬入される。外部取入口は恒
久的に使用されることが多く、風雨対策が施されること
になる。このように、ダメ穴、マシンハッチ、外部取入
口等のいずれかが利用されることにより、階段、或いは
エレベータでは搬入が困難又は不可能であった、大型・
大重量の設備機器が建物内の設備機械室に据え付けられ
る。
設備機器が据え付けられる。設備機械室が地下に在る場
合、建物の建設中では、仮設用のダメ穴、又は恒久用の
マシンハッチが床に開口され、設備機器は地上からクレ
ーンやホイストにより吊り下げられ、地下の設備機械室
に搬入される。この場合、仮設用のダメ穴は、竣工後に
塞がれることになる。一方、設備機械室が地上階に在る
場合、外壁には外部取入口が設けられ、設備機器は屋上
に取り付けられたクレーンにより吊り上げられ、この外
部取入口を介して建屋内に搬入される。外部取入口は恒
久的に使用されることが多く、風雨対策が施されること
になる。このように、ダメ穴、マシンハッチ、外部取入
口等のいずれかが利用されることにより、階段、或いは
エレベータでは搬入が困難又は不可能であった、大型・
大重量の設備機器が建物内の設備機械室に据え付けられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、設備機
械室が地下に在る場合、建物の竣工後には、仮設用のダ
メ穴が塞がれるため、例えば、故障等により設備機器の
交換が生じると、そのままの大きさ又は重量ではエレベ
ータを利用することができず、エレベータのカゴに入る
寸法に設備機器を分割して搬入し、搬入後には再び組み
立てなければならないという問題が生じ、極めて手間の
かかる作業が付随することとなった。また、恒久的に使
用されるマシンハッチでは、通常は殆ど利用されないに
もかかわらず、専用スペースを設けなければならないと
いう無駄があった。一方、設備機械室が地上階に在る場
合においても、建物の竣工後には、屋上クレーンが撤去
されているため、これを利用することができないととも
に、トラッククレーンでは揚程高さ・重量共限度がある
ため、結局、エレベータ又は階段を使用しなければなら
ず、上述と同様、手間のかかる作業が付随することとな
った。また、外部取入口が設けられた場合には、設備機
器の分割は不要になる反面、外壁に浸水対策を講じなけ
ればならず、施工及び保守が大変になるとともに、搬入
経路が外部となるため、風雨の影響を受けやすく、搬入
時の安全性が低下することになった。本発明は上記状況
に鑑みてなされたもので、設備機器の分割が不要である
とともに、外部取入口を設ける必要がなく、しかも、安
全な搬入作業が行える設備機器運搬方法及び運搬用カゴ
付エレベータを提供し、もって、作業性及び安全性の向
上を図ることを目的とする。
械室が地下に在る場合、建物の竣工後には、仮設用のダ
メ穴が塞がれるため、例えば、故障等により設備機器の
交換が生じると、そのままの大きさ又は重量ではエレベ
ータを利用することができず、エレベータのカゴに入る
寸法に設備機器を分割して搬入し、搬入後には再び組み
立てなければならないという問題が生じ、極めて手間の
かかる作業が付随することとなった。また、恒久的に使
用されるマシンハッチでは、通常は殆ど利用されないに
もかかわらず、専用スペースを設けなければならないと
いう無駄があった。一方、設備機械室が地上階に在る場
合においても、建物の竣工後には、屋上クレーンが撤去
されているため、これを利用することができないととも
に、トラッククレーンでは揚程高さ・重量共限度がある
ため、結局、エレベータ又は階段を使用しなければなら
ず、上述と同様、手間のかかる作業が付随することとな
った。また、外部取入口が設けられた場合には、設備機
器の分割は不要になる反面、外壁に浸水対策を講じなけ
ればならず、施工及び保守が大変になるとともに、搬入
経路が外部となるため、風雨の影響を受けやすく、搬入
時の安全性が低下することになった。本発明は上記状況
に鑑みてなされたもので、設備機器の分割が不要である
とともに、外部取入口を設ける必要がなく、しかも、安
全な搬入作業が行える設備機器運搬方法及び運搬用カゴ
付エレベータを提供し、もって、作業性及び安全性の向
上を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る設備機器運搬方法は、一つの昇降路に並
設される複数台のエレベータカゴを用いて設備機器搬入
フロアーと設備機械室フロアーとの間で設備機器の運搬
を行う設備機器運搬方法であって、設備機器搬入フロア
ーの昇降路側壁及び設備機械室フロアーの昇降路側壁に
複数台のエレベータカゴの出入扉とは別に搬入口を開口
するとともに、昇降路内で複数台のエレベータカゴの昇
降を案内する部材を、各エレベータカゴ同士の間及びそ
のエレベータカゴと搬入口との間に介在しない位置に配
設し、昇降路内の複数台のエレベータカゴを同時昇降可
能に連動制御し、連動状態となった隣接する複数台のエ
レベータカゴに渡って一つの設備機器運搬用カゴを仮設
し、設備機器搬入フロアーの昇降路に開口された搬入口
から設備機器運搬用カゴに設備機器を搭載し、エレベー
タカゴを走行させることによって設備機器運搬用カゴを
設備機械室フロアーへ移動し、設備機器運搬用カゴに搭
載した設備機器を設備機械室フロアーの昇降路に開口さ
れた搬入口から設備機械室フロアーへ取り込むことを特
徴とするものである。また、設備機器運搬方法は、連動
状態となったエレベータカゴ下面に設けられた吊下げフ
ックに吊下げチェーンを仮設し、吊下げチェーンを介し
て設備機器を並設される複数台のエレベータカゴで同時
に吊り持ちするものであってもよい。本発明に係る運搬
用カゴ付エレベータは、一つの昇降路に並設され、か
つ、同時昇降可能に連動制御される複数台のエレベータ
カゴを有するとともに、そのエレベータカゴを用いて設
備機器搬入フロアーと設備機械室フロアーとの間で設備
機器の運搬を行うものであって、設備機器搬入フロアー
の昇降路側壁及び設備機械室フロアーの昇降路側壁に複
数台のエレベータカゴの出入扉とは別に開口された搬入
口と、複数台のエレベータカゴ同士の間及びそのエレベ
ータカゴと搬入口との間に介在しない位置に配設され、
昇降路内で複数台のエレベータカゴの昇降を案内する案
内部材と、連動状態となった複数台のエレベータカゴに
渡って仮設され、設備機器を搭載するとともに、搬入口
の位置に一致して停止する設備機器運搬用カゴとを備え
ることを特徴とするものである。
の本発明に係る設備機器運搬方法は、一つの昇降路に並
設される複数台のエレベータカゴを用いて設備機器搬入
フロアーと設備機械室フロアーとの間で設備機器の運搬
を行う設備機器運搬方法であって、設備機器搬入フロア
ーの昇降路側壁及び設備機械室フロアーの昇降路側壁に
複数台のエレベータカゴの出入扉とは別に搬入口を開口
するとともに、昇降路内で複数台のエレベータカゴの昇
降を案内する部材を、各エレベータカゴ同士の間及びそ
のエレベータカゴと搬入口との間に介在しない位置に配
設し、昇降路内の複数台のエレベータカゴを同時昇降可
能に連動制御し、連動状態となった隣接する複数台のエ
レベータカゴに渡って一つの設備機器運搬用カゴを仮設
し、設備機器搬入フロアーの昇降路に開口された搬入口
から設備機器運搬用カゴに設備機器を搭載し、エレベー
タカゴを走行させることによって設備機器運搬用カゴを
設備機械室フロアーへ移動し、設備機器運搬用カゴに搭
載した設備機器を設備機械室フロアーの昇降路に開口さ
れた搬入口から設備機械室フロアーへ取り込むことを特
徴とするものである。また、設備機器運搬方法は、連動
状態となったエレベータカゴ下面に設けられた吊下げフ
ックに吊下げチェーンを仮設し、吊下げチェーンを介し
て設備機器を並設される複数台のエレベータカゴで同時
に吊り持ちするものであってもよい。本発明に係る運搬
用カゴ付エレベータは、一つの昇降路に並設され、か
つ、同時昇降可能に連動制御される複数台のエレベータ
カゴを有するとともに、そのエレベータカゴを用いて設
備機器搬入フロアーと設備機械室フロアーとの間で設備
機器の運搬を行うものであって、設備機器搬入フロアー
の昇降路側壁及び設備機械室フロアーの昇降路側壁に複
数台のエレベータカゴの出入扉とは別に開口された搬入
口と、複数台のエレベータカゴ同士の間及びそのエレベ
ータカゴと搬入口との間に介在しない位置に配設され、
昇降路内で複数台のエレベータカゴの昇降を案内する案
内部材と、連動状態となった複数台のエレベータカゴに
渡って仮設され、設備機器を搭載するとともに、搬入口
の位置に一致して停止する設備機器運搬用カゴとを備え
ることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】本発明に係る設備機器運搬方法では、設備機器
の搬送路としてエレベータの昇降路、設備機器搬入フロ
アーの昇降路に開口された搬入口、及び設備機械室フロ
アーの昇降路に開口された搬入口が利用されるので、外
部取入口等の新たな設置が不要になるとともに、複数台
のエレベータカゴに渡って仮設された設備機器運搬用カ
ゴにより、設備機器が搬送されることから、一台のエレ
ベータカゴで搬送可能な複数倍の寸法及び重量の設備機
器が搬送可能となる。また、エレベータカゴ下面の吊下
げフックに吊下げチェーンが仮設されていれば、その吊
下げチェーンを介して、設備機器を複数台のエレベータ
カゴで同時に吊り持ちすることにより、一台のエレベー
タカゴで搬送可能な複数倍の寸法及び重量の設備機器を
吊り持ちすることができるようになる。本発明に係る運
搬用カゴ付エレベータでは、並設された複数台のエレベ
ータカゴに渡って設備機器運搬用カゴが仮設され、昇降
路内での設備機器の搬送が可能となるとともに、一つの
設備機器用運搬カゴが複数台のエレベータカゴの駆動力
を搬送駆動源として駆動されることになる。これによ
り、既存のエレベータカゴや搬送駆動源を利用しつつ、
一台のエレベータカゴで搬送可能な複数倍の寸法及び重
量の設備機器が搬送可能となる。
の搬送路としてエレベータの昇降路、設備機器搬入フロ
アーの昇降路に開口された搬入口、及び設備機械室フロ
アーの昇降路に開口された搬入口が利用されるので、外
部取入口等の新たな設置が不要になるとともに、複数台
のエレベータカゴに渡って仮設された設備機器運搬用カ
ゴにより、設備機器が搬送されることから、一台のエレ
ベータカゴで搬送可能な複数倍の寸法及び重量の設備機
器が搬送可能となる。また、エレベータカゴ下面の吊下
げフックに吊下げチェーンが仮設されていれば、その吊
下げチェーンを介して、設備機器を複数台のエレベータ
カゴで同時に吊り持ちすることにより、一台のエレベー
タカゴで搬送可能な複数倍の寸法及び重量の設備機器を
吊り持ちすることができるようになる。本発明に係る運
搬用カゴ付エレベータでは、並設された複数台のエレベ
ータカゴに渡って設備機器運搬用カゴが仮設され、昇降
路内での設備機器の搬送が可能となるとともに、一つの
設備機器用運搬カゴが複数台のエレベータカゴの駆動力
を搬送駆動源として駆動されることになる。これによ
り、既存のエレベータカゴや搬送駆動源を利用しつつ、
一台のエレベータカゴで搬送可能な複数倍の寸法及び重
量の設備機器が搬送可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明に係る設備機器運搬方法及び運
搬用カゴ付エレベータの好適な実施例を図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明運搬用カゴ付エレベータ
の平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB
−B断面図である。建物内にはエレベータカゴ1が走行
する昇降路3が鉛直方向に構築され、昇降路3は並設さ
れる複数のエレベータカゴ1を収容する。昇降路3の最
上階側にはエレベータ機械室(図示せず)が設けられ、
エレベータ機械室に設置された巻上機(図示せず)はロ
ープ5(図2参照)を介してエレベータカゴ1のカゴ枠
1aを昇降自在に吊り持ちしている。
搬用カゴ付エレベータの好適な実施例を図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明運搬用カゴ付エレベータ
の平面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB
−B断面図である。建物内にはエレベータカゴ1が走行
する昇降路3が鉛直方向に構築され、昇降路3は並設さ
れる複数のエレベータカゴ1を収容する。昇降路3の最
上階側にはエレベータ機械室(図示せず)が設けられ、
エレベータ機械室に設置された巻上機(図示せず)はロ
ープ5(図2参照)を介してエレベータカゴ1のカゴ枠
1aを昇降自在に吊り持ちしている。
【0007】エレベータカゴ1は、出入扉7を前面とし
た場合、両側面が振れ防止用のガイドレール9と摺動す
るようになっている。振れ防止用のガイドレール9は、
エレベータカゴ両側面の前側に一対、後側に一対の合計
二対設けられている。従って、一台のエレベータカゴ1
は、四隅が四つのガイドレール9にガイドされ、揺れが
抑えられることになる。ガイドレール9は、それぞれ昇
降路3の前壁3a、及び後壁3bに固定されている。従
来、ガイドレールはエレベータカゴ1の両側面中央に一
対設けられ、このガイドレールを支持するために中間ビ
ーム11が昇降路3を横断して設けられていたが、本発
明では、上述のように、エレベータカゴ1の四隅をガイ
ドすることにより、中間ビーム11を除去することが可
能となる。また、エレベータカゴ1には緊急停止用のガ
バナーロープが側面に配置されるが、本発明では、ガバ
ナーロープ13がエレベータカゴ1の後面側に移設され
ている。つまり、並設されるエレベータカゴ1同士の間
には、昇降路3の上下に渡って、部材が介在しないよう
になっているのである。
た場合、両側面が振れ防止用のガイドレール9と摺動す
るようになっている。振れ防止用のガイドレール9は、
エレベータカゴ両側面の前側に一対、後側に一対の合計
二対設けられている。従って、一台のエレベータカゴ1
は、四隅が四つのガイドレール9にガイドされ、揺れが
抑えられることになる。ガイドレール9は、それぞれ昇
降路3の前壁3a、及び後壁3bに固定されている。従
来、ガイドレールはエレベータカゴ1の両側面中央に一
対設けられ、このガイドレールを支持するために中間ビ
ーム11が昇降路3を横断して設けられていたが、本発
明では、上述のように、エレベータカゴ1の四隅をガイ
ドすることにより、中間ビーム11を除去することが可
能となる。また、エレベータカゴ1には緊急停止用のガ
バナーロープが側面に配置されるが、本発明では、ガバ
ナーロープ13がエレベータカゴ1の後面側に移設され
ている。つまり、並設されるエレベータカゴ1同士の間
には、昇降路3の上下に渡って、部材が介在しないよう
になっているのである。
【0008】設備機器の搬入されるフロアー、及び設備
機械室が設けられるフロアー15(図2参照)の昇降路
側壁3cには搬入口17が開口し、搬入口17は搬入扉
19で開閉されるようになっている。つまり、搬入口1
7を介して、昇降路3からフロアー15へは、設備機器
の搬入が行えるようになっているのである。なお、設備
機械室が昇降路3に面している場合、搬入口17は直接
設備機械室内に開口することになる。
機械室が設けられるフロアー15(図2参照)の昇降路
側壁3cには搬入口17が開口し、搬入口17は搬入扉
19で開閉されるようになっている。つまり、搬入口1
7を介して、昇降路3からフロアー15へは、設備機器
の搬入が行えるようになっているのである。なお、設備
機械室が昇降路3に面している場合、搬入口17は直接
設備機械室内に開口することになる。
【0009】エレベータカゴ1の下面には補強フレーム
21(図2参照)が固定され、フレーム21は恒久的に
取り付けた複数の吊下げフック23を有している。この
吊下げフック23には吊下げチェーン25を介して設備
機器Mが吊り持ちできるようになっている。設備機器
は、並設される複数のエレベータカゴ1に渡ってチェー
ン25を介して吊り持ちされる。つまり、設備機器M
は、並設する複数台のエレベータカゴ1で同時に吊り持
ちされるようになっているのである。
21(図2参照)が固定され、フレーム21は恒久的に
取り付けた複数の吊下げフック23を有している。この
吊下げフック23には吊下げチェーン25を介して設備
機器Mが吊り持ちできるようになっている。設備機器
は、並設される複数のエレベータカゴ1に渡ってチェー
ン25を介して吊り持ちされる。つまり、設備機器M
は、並設する複数台のエレベータカゴ1で同時に吊り持
ちされるようになっているのである。
【0010】また、補強フレーム21の下面には吊下げ
フレーム27の基端が仮設的に固定され、吊下げフレー
ム27は先端に設備機器運搬用カゴ29を吊り持ちす
る。この設備機器運搬用カゴ29も上述同様、並設され
る複数のエレベータカゴ1に渡って吊り持ちされ、複数
台のエレベータカゴ1で同時に吊り持ちされるようにな
っている。設備機器運搬用カゴ29は、エレベータカゴ
1が所定位置に停止されることで、搬入口17の位置に
一致して停止されるようになっている。なお、設備機器
運搬用のチェーン25、設備機器運搬用カゴ29は、搬
入する設備機器の重量、寸法に合わせ、種々のものを備
えておくことが好ましい。
フレーム27の基端が仮設的に固定され、吊下げフレー
ム27は先端に設備機器運搬用カゴ29を吊り持ちす
る。この設備機器運搬用カゴ29も上述同様、並設され
る複数のエレベータカゴ1に渡って吊り持ちされ、複数
台のエレベータカゴ1で同時に吊り持ちされるようにな
っている。設備機器運搬用カゴ29は、エレベータカゴ
1が所定位置に停止されることで、搬入口17の位置に
一致して停止されるようになっている。なお、設備機器
運搬用のチェーン25、設備機器運搬用カゴ29は、搬
入する設備機器の重量、寸法に合わせ、種々のものを備
えておくことが好ましい。
【0011】複数台のエレベータカゴ1は、エレベータ
機械室に設けられた制御盤(図示せず)により、昇降が
別個に制御されるのであるが、本発明では、複数台のエ
レベータカゴ1を同時昇降させるため、そのための切換
えスイッチ(図示せず)を制御盤に設けておく。搬入口
17、エレベータカゴ1、補強フレーム21、吊下げフ
ック23、吊下げチェーン25、吊下げフレーム27、
設備機器運搬用カゴ29を主な部材として、設備機器運
搬用カゴ付エレベータ31が構成されている。
機械室に設けられた制御盤(図示せず)により、昇降が
別個に制御されるのであるが、本発明では、複数台のエ
レベータカゴ1を同時昇降させるため、そのための切換
えスイッチ(図示せず)を制御盤に設けておく。搬入口
17、エレベータカゴ1、補強フレーム21、吊下げフ
ック23、吊下げチェーン25、吊下げフレーム27、
設備機器運搬用カゴ29を主な部材として、設備機器運
搬用カゴ付エレベータ31が構成されている。
【0012】このように構成される設備機器運搬用カゴ
付エレベータ31を用いて、設備機器Mを搬入するに
は、先ず、制御盤の切換えスイッチを切り換えることに
より、並設される複数台のエレベータカゴ1を同時昇降
可能に連動状態とする。次に、連動状態となった複数台
のエレベータカゴ1を最下階に配置し、搬入する設備機
器Mの重量、寸法に合わせたチェーン25、又は吊下げ
フレーム27、設備機器運搬用カゴ29を補強フレーム
21に取り付ける。このように、設備機器の搬送は、チ
ェーン25、又は設備機器運搬用カゴ29を任意に選択
して行う。
付エレベータ31を用いて、設備機器Mを搬入するに
は、先ず、制御盤の切換えスイッチを切り換えることに
より、並設される複数台のエレベータカゴ1を同時昇降
可能に連動状態とする。次に、連動状態となった複数台
のエレベータカゴ1を最下階に配置し、搬入する設備機
器Mの重量、寸法に合わせたチェーン25、又は吊下げ
フレーム27、設備機器運搬用カゴ29を補強フレーム
21に取り付ける。このように、設備機器の搬送は、チ
ェーン25、又は設備機器運搬用カゴ29を任意に選択
して行う。
【0013】チェーン25を用いる場合には、設備機器
Mをチェーン25を介して吊下げフック23に吊り持ち
させる。そして、連動状態となったエレベータカゴ1を
設備機械室フロアー15まで走行し、設備機器Mが搬入
口17と一致するようにエレベータカゴ1を停止し、搬
入口17を介して昇降路3から設備機械室フロアー15
へ設備機器を取り込む。また、設備機器運搬用カゴ29
を用いた場合では、吊下げフレーム27に固定された設
備機器運搬用カゴ29に設備機器Mを搭載し、設備機械
室フロアー15まで走行した後、設備機器運搬用カゴ2
9が搬入口17と一致するように、エレベータカゴ1を
停止し、搬入口17介して、設備機器運搬用カゴ29上
の設備機器Mを取り込むのである。
Mをチェーン25を介して吊下げフック23に吊り持ち
させる。そして、連動状態となったエレベータカゴ1を
設備機械室フロアー15まで走行し、設備機器Mが搬入
口17と一致するようにエレベータカゴ1を停止し、搬
入口17を介して昇降路3から設備機械室フロアー15
へ設備機器を取り込む。また、設備機器運搬用カゴ29
を用いた場合では、吊下げフレーム27に固定された設
備機器運搬用カゴ29に設備機器Mを搭載し、設備機械
室フロアー15まで走行した後、設備機器運搬用カゴ2
9が搬入口17と一致するように、エレベータカゴ1を
停止し、搬入口17介して、設備機器運搬用カゴ29上
の設備機器Mを取り込むのである。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る設備機器運搬方法によれば、エレベータの昇降路内が
設備機器の搬送路となり、複数台のエレベータカゴで設
備機器が吊り持ちされるので、搬送装置として、エレベ
ータの駆動部が利用でき、クレーン等が不要になるとと
もに、エレベータカゴの複数倍の寸法、及び重量の設備
機器を搬送することができる。この結果、設備機器の分
割が不要となり、作業性を著しく向上させることができ
る。また、エレベータの昇降路を利用するため、外部取
入口を設ける必要がなくなるとともに、作業が天候に左
右されず、安全性を向上させることができる。本発明に
係る運搬用カゴ付エレベータによれば、昇降路側壁に搬
入口を開口し、複数台のエレベータカゴを同時昇降可能
に並設し、複数台のエレベータカゴに渡って設備機器運
搬用カゴを仮設したので、昇降路への設備機器の搬入、
取り出しが容易に行えるとともに、複数台のエレベータ
カゴの駆動力を容易に設備機器の搬送のために総和させ
ることができる。
る設備機器運搬方法によれば、エレベータの昇降路内が
設備機器の搬送路となり、複数台のエレベータカゴで設
備機器が吊り持ちされるので、搬送装置として、エレベ
ータの駆動部が利用でき、クレーン等が不要になるとと
もに、エレベータカゴの複数倍の寸法、及び重量の設備
機器を搬送することができる。この結果、設備機器の分
割が不要となり、作業性を著しく向上させることができ
る。また、エレベータの昇降路を利用するため、外部取
入口を設ける必要がなくなるとともに、作業が天候に左
右されず、安全性を向上させることができる。本発明に
係る運搬用カゴ付エレベータによれば、昇降路側壁に搬
入口を開口し、複数台のエレベータカゴを同時昇降可能
に並設し、複数台のエレベータカゴに渡って設備機器運
搬用カゴを仮設したので、昇降路への設備機器の搬入、
取り出しが容易に行えるとともに、複数台のエレベータ
カゴの駆動力を容易に設備機器の搬送のために総和させ
ることができる。
【図1】本発明運搬用カゴ付エレベータの平面図であ
る。
る。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
1 エレベータカゴ 3 昇降路 3c 昇降路側壁 15 設備機械室フロアー 17 搬入口 23 吊下げフック 25 吊下げチェーン 29 設備機器運搬用カゴ 31 設備機器運搬用カゴ付エレベータ M 設備機器
Claims (3)
- 【請求項1】 一つの昇降路に並設される複数台のエレ
ベータカゴを用いて設備機器搬入フロアーと設備機械室
フロアーとの間で設備機器の運搬を行う設備機器運搬方
法であって、 前記設備機器搬入フロアーの昇降路側壁及び前記設備機
械室フロアーの昇降路側壁に前記複数台のエレベータカ
ゴの出入扉とは別に搬入口を開口するとともに、前記昇
降路内で前記複数台のエレベータカゴの昇降を案内する
部材を、各エレベータカゴ同士の間及び該エレベータカ
ゴと前記搬入口との間に介在しない位置に配設し、 前記昇降路内の複数台のエレベータカゴを同時昇降可能
に連動制御し、 連動状態となった隣接する複数台のエレベータカゴに渡
って一つの設備機器運搬用カゴを仮設し、 前記設備機器搬入フロアーの昇降路に開口された搬入口
から前記設備機器運搬用カゴに前記設備機器を搭載し、 前記エレベータカゴを走行させることによって前記設備
機器運搬用カゴを前記設備機械室フロアーへ移動し、 前記設備機器運搬用カゴに搭載した設備機器を前記設備
機械室フロアーの昇降路に開口された搬入口から該設備
機械室フロアーへ取り込むことを特徴とする設備機器運
搬方法。 - 【請求項2】 前記連動状態となったエレベータカゴ下
面に設けられた吊下げフックに吊下げチェーンを仮設
し、該吊下げチェーンを介して前記設備機器を並設され
る複数台のエレベータカゴで同時に吊り持ちすることを
特徴とする請求項1記載の設備機器運搬方法。 - 【請求項3】 一つの昇降路に並設され、かつ、同時昇
降可能に連動制御される複数台のエレベータカゴを有す
るとともに、該エレベータカゴを用いて設備機器搬入フ
ロアーと設備機械室フロアーとの間で設備機器の運搬を
行う設備機器運搬用カゴ付エレベータであって、 前記設備機器搬入フロアーの昇降路側壁及び前記設備機
械室フロアーの昇降路側壁に前記複数台のエレベータカ
ゴの出入扉とは別に開口された搬入口と、 前記複数台のエレベータカゴ同士の間及び該エレベータ
カゴと前記搬入口との間に介在しない位置に配設され、
前記昇降路内で前記複数台のエレベータカゴの昇降を案
内する案内部材と、 連動状態となった複数台のエレベータカゴに渡って仮設
され、前記設備機器を搭載するとともに、前記搬入口の
位置に一致して停止する設備機器運搬用カゴとを備える
ことを特徴とする設備機器運搬用カゴ付エレベータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6078209A JP2859811B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 設備機器運搬方法及び運搬用カゴ付エレベータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6078209A JP2859811B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 設備機器運搬方法及び運搬用カゴ付エレベータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07257829A JPH07257829A (ja) | 1995-10-09 |
JP2859811B2 true JP2859811B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=13655659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6078209A Expired - Lifetime JP2859811B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 設備機器運搬方法及び運搬用カゴ付エレベータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2859811B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5572018B2 (ja) * | 2010-07-08 | 2014-08-13 | 株式会社日立製作所 | 自律移動装置同乗エレベータシステム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59153978U (ja) * | 1983-03-30 | 1984-10-16 | 三菱電機株式会社 | かご室可変構造形エレベ−タ |
JPS62121273U (ja) * | 1986-01-27 | 1987-08-01 |
-
1994
- 1994-03-23 JP JP6078209A patent/JP2859811B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07257829A (ja) | 1995-10-09 |
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