JP2859454B2 - 鬼綾防止方法 - Google Patents

鬼綾防止方法

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JP2859454B2
JP2859454B2 JP3063889A JP6388991A JP2859454B2 JP 2859454 B2 JP2859454 B2 JP 2859454B2 JP 3063889 A JP3063889 A JP 3063889A JP 6388991 A JP6388991 A JP 6388991A JP 2859454 B2 JP2859454 B2 JP 2859454B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H54/00Winding, coiling, or depositing filamentary material
    • B65H54/02Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
    • B65H54/38Arrangements for preventing ribbon winding ; Arrangements for preventing irregular edge forming, e.g. edge raising or yarn falling from the edge
    • B65H54/381Preventing ribbon winding in a precision winding apparatus, i.e. with a constant ratio between the rotational speed of the bobbin spindle and the rotational speed of the traversing device driving shaft
    • B65H54/383Preventing ribbon winding in a precision winding apparatus, i.e. with a constant ratio between the rotational speed of the bobbin spindle and the rotational speed of the traversing device driving shaft in a stepped precision winding apparatus, i.e. with a constant wind ratio in each step
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Winding Filamentary Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は糸条の巻取り中に発生す
る鬼綾を防止するようにした巻取方法に関する。より詳
しくは、本発明は、略一定の所定綾角で糸条を綾振りつ
つワインド比を段階的に変化させてボビンホルダに装着
したボビン上にパッケージを巻上げるに際して、発生す
る鬼綾を防止するようにした巻取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から知られている糸条の巻取方式は
大別して、次の2通りがある。
【0003】 綾角一定巻取方式、すなわち、糸条を
ボビンに巻き取る際の、糸条をボビンの軸方向に綾振る
速度(トラバース速度)とボビンの表面速度との比が略
一定な巻取方式。
【0004】 ワインド比一定巻取方式、すなわち、
ワインド比(トラバースガイドがボビンの軸方向に1往
復する間のボビンの回転数)が一定な巻取方式。
【0005】本発明は実質的に一定の綾角で糸条を巻き
取る方式に関し、上述の巻取方式のうち、綾角一定巻取
方式に準ずる。
【0006】綾角一定巻取方式にあっては、ワインド比
(ボビンホルダ回転数/トラバース回数)が整数になる
ときに、パッケージ上に巻かれる糸条が重なり、所謂鬼
綾が生じるという問題がある。このような鬼綾がパッケ
ージに生じると、鬼綾の上に巻かれた糸層がパッケージ
軸方向に滑って巻取中にパッケージに中寄りが生じた
り、鬼綾部で糸が重ね巻きされるために巻取中のパッケ
ージが振動するという問題がある。また、鬼綾を含むパ
ッケージは、後工程で解舒不良や染色不良を生じるとい
う問題もある。
【0007】このような鬼綾の発生を防止する方法とし
て、特公昭45−41060号公報には、一定時間内に
おけるトラバース数とボビン回転数を測定してその時に
ワインド比を求め、この求めた結果と、回避すべきリボ
ン巻の前後の予め求めてあるワインド比とが一致したと
きにのみトラバース速度を急激に変化せしめることを特
徴とする糸条の巻取方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
公昭45−41060号公報に開示されている方法で
は、パッケージとコンタクトローラ間に付与される接圧
値やパッケージに生じた耳高により、ボビンホルダの回
転数から算出されたパッケージ径が実際の巻径と相違
し、その結果、求めたワインド比に誤差を含み、回避す
べきワインド比を的確に回避できず鬼綾を生じるという
問題がある。
【0009】さらに、ボビンホルダの回転数をサンプリ
ングし、そのサンプリング値にワインド比を乗じてトラ
バース回数を算出しているため、算出に若干の時間遅れ
が生じる。この時間遅れのため、鬼綾を生じるワインド
比を的確に回避できずにパッケージに鬼綾が生じるとい
う問題がある。
【0010】上述の問題を解消する方法として、特開昭
63−185779号公報には、所定綾角で糸条を綾振
ってボビンホルダに装着したボビン上にパッケージとし
て巻上げるに際して、複数の所定ワインド比を予め定
め、該所定のワインド比の各々に下限値および上限値を
予め設定し、ワインド比が所定のワインド比の下限値に
達するとトラバース回数を増加させて該所定のワインド
比の上限値にワインド比を急速に変化させ、次いで、該
所定のワインド比の上限値から、隣設する所定のワイン
ド比の下限値に向けて、そのワインド比よりも大きい勾
配に沿って、トラバース回数を減速させるようにした鬼
綾防止方法が提案されている。
【0011】本発明はこの特開昭63−185779号
公報に提案されている方法をより効果的に実施して鬼綾
防止効果をいっそう高めることができる方法を提供する
ものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上述
の課題を、ボビンホルダに装着したボビン上に糸条を綾
振りながらパッケージを巻上げるに際して、巻取中、ト
ラバース速度を所定の振幅、周期で変動させつつ、所定
のワインド比に達すると該所定のワインド比を急速に回
避するようにした糸条の巻取方法において、回避するワ
インド比をパッケージ巻径が小さいときは粗く、パッケ
ージ巻径が大きいときは密にしたことを特徴とする鬼綾
防止方法により達成する。
【0013】
【作用】また、上述した特開昭63−185779号公
報の方法においては、巻き始めから巻き終りまで回避す
るワインド比が同じワインド比の間隔で設定されてい
る。このため、回避するべき隣り合うワインド比を密に
設定して本発明を実施すると、パッケージに鬼綾が発生
して後工程において解舒不良が発生することがある。
【0014】すなわち、例えば、回避すべきワインド比
を1/4の倍数毎に設定し、これら各回避すべきワイン
ド比の上下に0.05の幅を明けて上限値および下限値
を設定し、上述のように所定のワインド比の上限値から
隣設する所定のワインド比の下限値に向けてトラバース
回数を減速させる際に、トラバース速度をトラバース速
度の2%の振幅で振動させた場合には、パッケージの巻
径の小さい部分では振動変化部分の端部(綾角の変化を
示す線図上で振幅の頂点)が回避すべきワインド比と交
差し、鬼綾が発生して解舒不良が発生することがある。
【0015】一方、このように、振幅の頂点と回避すべ
きワインド比とが交差して鬼綾が生じることを防ぐため
に、所定のワインド比の上限値から隣設する所定のワイ
ンド比の下限値に向けてトラバース回数を減速させる際
のトラバース回数の中心値の変化曲線をワインド比に近
付けて、回避すべきワインド比と隣設するワインド比の
間にトラバース速度の振幅が入るようにすると、この中
心値の勾配がワインド比の勾配とほぼ平行になる。一
方、パッケージとコンタクトローラ間に付与される接圧
値やパッケージに生じた耳高により、ボビンホルダの回
転数から算出されたパッケージ径が実際の巻径と相違
し、その結果、求めたワインド比に誤差を含むことがあ
り、上述のように中心値の勾配がワインド比の勾配とほ
ぼ平行した状態で測定ワインド比に誤差が含まれている
と、計算上は回避すべきワインド比となっていないにも
拘らず実際は回避すべきワインド比に一致していること
があり、このため、得られたパッケージに鬼綾が発生し
易く、このパッケージを後工程で解舒する際に解舒不良
が発生するとことがある。
【0016】本発明においては、このような問題を、隣
合う所定ワインド比間の間隔を、パッケージ巻径が小さ
いときは粗く、パッケージ巻径が大きいときは密に設定
することにより、解消することができる。
【0017】本発明の他の方法として、パッケージ巻径
に応じて前記トラバース速度を所定の振幅、周期で変更
させるようにしてもよい。より詳しくは、実施例に示す
ようにパッケージ巻径が増加するに従い、トラバース速
度の振幅および周期の一方または双方を、段階的にまた
は連続的に増加させてもよい。
【0018】本発明においては、実施例に示すように、
所定のワインド比の上限値から、隣設する所定のワイン
ド比の下限値に向けて、そのワインド比よりも大きい勾
配に沿って、トラバース回数を減速させることにより、
ワインド比の上限値から下限値への移行の間の綾外れや
単糸落ちや鬼綾の発生を防止でき、加えて、所定のワイ
ンド比の上限値から隣設する所定のワインド比の下限値
に向けてトラバース回数を減速させる際に、トラバース
速度を所定の振幅、周期で変動させてもよく、これによ
り鬼綾の発生を一層防止することができる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に示した実施例を参照して本
発明を詳細に説明する。図1は本発明の巻取方法を実施
する巻取機の正面図、図2は本発明の巻取方法を実施す
る巻取機の概念図、図3は本発明の一実施例のパッケー
ジ巻径と綾角との関係をワインド比をパラメータとして
示した線図、図4は本発明の他の実施例のパッケージ巻
径と綾角との関係をワインド比をパラメータとして示し
た線図である。
【0020】以下、図1、図2に従って本発明の巻取り
方法を実施する巻取機について説明する。機枠19にボ
ビンホルダ1が回転可能に支承され、ボビンホルダ1に
はボビン2が装着され、ボビン2の上に糸条が巻き取ら
れてパッケージ3が形成される。
【0021】ボビンホルダ1の上方には、スライドブロ
ック23がスライドシャフト(図示せず)に沿って昇降
可能に設けられている。スライドブロック23にフレー
ム21が装着され、フレーム21にコンタクトローラ4
が回転可能に支持されている。従って、コンタクトロー
ラ4はフレーム21、スライドブロック23とともにス
ライドシャフトに案内されてパッケージ3に対して進退
可能である。
【0022】前記スライドブロック23には、コンタク
トローラ4に対向してトラバース装置22(図2)が片
持ち式に止着されている。トラバース装置22は、公知
のトラバース装置と同様にカム円筒5(図2)により左
右に綾振られるトラバースガイド20を有している。
【0023】以上の構成により、巻取機の上方より供給
される糸条Yは、トラバース装置22のトラバースガイ
ド20により左右(図1の紙面に直交する方向)に綾振
られ、ボビンホルダ1に装着されたボビン2上にパッケ
ージ3が巻き上げられる。
【0024】図2において、ボビンホルダ1は駆動軸6
を介して誘導モータ7に連結されており、モータ7はイ
ンバータ8の出力に応じた周波数で回転される。駆動軸
6には歯車12が止着され、歯車12の近傍には電磁ピ
ックアップ13が配設され、歯車12および電磁ピック
アップ13により、ボビンホルダ1の回転数を検出す
る。
【0025】トラバース装置22に組込まれたトラバー
スカム(カム円筒)5は駆動軸9を介してモータ10に
連結されており、モータ10はインバータ11の出力に
応じた周波数で回転される。
【0026】カム円筒5から突出した軸の先端には歯車
18が止着され、歯車18の近傍には電磁ピックアップ
15が配設され、歯車18および電磁ピックアップ15
により、トラバースカム5の回転数を検出する。
【0027】コンタクトローラ4から突出した軸の先端
には歯車16が止着され、歯車16の近傍には電磁ピッ
クアップ14が配設され、歯車16および電磁ピックア
ップ14によりコンタクトローラ4の回転数を検出す
る。
【0028】モータ10に連結されたインバータ8とモ
ータ7に連結されたインバータ11とは、コントローラ
17の指令により所定の周波数を出力し、モータ10、
7をそれぞれ所定の回転数で回転させる。
【0029】また、電磁ピックアップ13、14、15
はそれぞれコントローラ17に接続されており、電磁ピ
ックアップ13、14、15の出力信号がコントローラ
17に入力され、ボビンホルダ1、コンタクトローラ4
およびトラバースカム5の回転数が検出され、糸条巻取
時の種々の条件が制御される。
【0030】糸条Yの巻取速度はコンタクトローラ4の
回転数を電磁ピックアップ14で検出し、コンタクトロ
ーラ4の回転数が所定の回転数になるようにコントロー
ラ17によりインバータ8を制御してモータ7の速度を
制御する。
【0031】トラバース速度は次のように制御する。す
なわち、電磁ピックアップ14により検出したコンタク
トローラ4の回転数と電磁ピックアップ13で検出した
ボビンホルダ1の回転数から、コントローラ17によっ
てトラバースカム5の回転数の目標値を演算処理する。
【0032】一方、トラバースカム5の回転数を電磁ピ
ックアップ15で検出する。そして、電磁ピックアップ
15で検出したトラバースカム5の回転数値が、コント
ローラ17によって演算処理して求めたトラバースカム
5の目標値になるように、コントローラ17によりイン
バータ11を制御してモータ10の速度を制御する。
【0033】次に図3に従って本発明の巻取方法につい
て説明する。図3はトラバースのストロークが123mm
の巻取機におけるトラバース速度の制御の方法を説明す
る線図である。本巻取機のボビン外径は128mm、巻
取られるパッケージの最大外径は360mmとなってお
り、糸条はボビン外径128mmから外径360mmまで、
123mmの巻幅でパッケージとして巻取られる。
【0034】図3のX軸はパッケージが巻かれる糸条の
綾角θ(度)を示し、Y軸はパッケージの外径D(m
m)を示す。更に、図3には回避すべき複数のワインド
比W1(8.50)〜W18(1.75)が描いてあ
る。これらワインド比の間隔はパッケージの巻径が小さ
いW1(8.50)〜W11(3.50)の範囲では
0.50と粗く、そしてパッケージの巻径が大きいW1
1(3.50)〜W18(1.75)の範囲では0.2
5と密に設定している。
【0035】本実施例では、平均の綾角θが7度に設定
されており、この平均綾角の回りでトラバース速度が、
5秒の周期で、トラバースストロークの2%の振幅で殆
ど常時振られ糸条が巻き取られている。
【0036】この間、パッケージが巻太るに従って上述
した予め設定したW9からW18のワインド比を回避す
るようにプログラミングされている。
【0037】すなわち、本実施例では小巻径側の所定の
ワインド比側のトラバース速度の振幅の中心の上限を基
準綾角(7度)からトラバースの振幅Aと同じ値Hだけ
高い速度とし、上記ワインド比に隣設する大巻径側のワ
インド比側の下限を基準綾角(7度)からトラバースの
振幅Aと同じ値Lだけ低い速度とし、巻取り中、両振幅
の中心を結ぶ線の回りに上限から下限へトラバース速度
を所定の振幅Aおよび周期Tで振動させながら徐々にト
ラバース速度を減速するようにしている。
【0038】すなわち、巻取開始時はW8(ワインド比
=5.00)の上限F0とW9(ワインド比=4.5
0)の下限F1を結んだ線E上をF0点からパッケージ
の巻太りとともにF1点に向かってトラバース速度を徐
々に減速し、この間に、トラバース速度を上記線Eの回
りに所定の振幅Aおよび周期で振動させる。トラバース
速度がW9近傍のF1に達すると、W9(ワインド比=
4.50)の上限F2の点に向かってトラバース速度を
所定の勾配で急速に増速する。序で前述と同様にして、
F2からW10(ワインド比=4.00)の下限F3に
向かって徐々にトラバース速度を減速し、以下、同様に
してW11(ワインド比=3.50)の下限まで0.5
のワインド比間隔で回避を繰り返す。
【0039】次いで、W11(ワインド比=3.50)
の上限からワインド比間隔を0.25でW17(ワイン
ド比=2.00)まで回避して、W17の上限F18か
らW18の下限F19に向かってトラバース速度を減速
して巻径360mmのパッケージを巻き取る。
【0040】本発明者の研究によれば、巻径の小さい部
分においては、鬼綾の生じる可能性のある糸の層(巻き
厚さ)が薄く比較的鬼綾が発生し難いことと、トラバー
ス速度を振幅させることに付随するワインド比の変化量
が大きいため、端数が.25または.75のワインド比
では、鬼綾崩しの効果が大きく、このため比較的鬼綾が
発生し難く、解舒不良が発生するという問題はない。そ
こで、本実施例においては、回避するワインド比をパッ
ケージ巻径が小さいときは粗く、パッケージ巻径が大き
いときは密にしている。
【0041】本実施例では、振幅Aと、トラバース速度
の振幅の中心の上限と基準綾角の間または振幅の中心の
下限と基準綾角の間を振幅Aと同じ間隔Hとしたが、H
/A≧0.3、L/A≧0.3であれば効果がある。
【0042】本実施例では、トラバース速度の振幅の中
心の上限または下限との間隔Hを巻き始めから巻き終り
まで同じ間隔としたが異なる値としてもよい。
【0043】本実施例では、基準綾角を巻き始めから巻
き終りまで同じ値7度としたが巻き太りにつれて変化す
るようにしてもよい。
【0044】本実施例では、トラバース速度を所定の振
幅A、周期Tで振動させているが、表現の便宜上、図3
においては周期を大きく描いている。
【0045】本発明の別の実施例を図4を参照して説明
する。図4に示す実施例においても、図3の実施例と同
様に、実質的に所定綾角で糸条を綾振ってボビンホルダ
に装着したボビン上にパッケージとして巻上げるに際し
て、複数の所定ワインド比を予め定め、該所定のワイン
ド比の各々に下限値および上限値を予め設定し、ワイン
ド比が所定のワインド比の下限値に達するとトラバース
回数を増加させて該所定のワインド比の上限値にワイン
ド比を急速に変化させ、次いで、該所定のワインド比の
上限値から、隣設する所定のワインド比の下限値に向け
て、そのワインド比よりも大きい勾配に沿う中心線の回
りに、所定の振幅、周期で変動させつつトラバース回数
を減速させている。
【0046】この図4に示す実施例においては、隣設す
るワインド比間隔を一定とし(図4においては隣設する
ワインド比間隔を0.25に設定している)、パッケー
ジ巻径に応じて、前記トラバース速度の振幅、周期を変
更している。図4においては、パッケージ巻径が増加す
るに従い、トラバース速度の振幅および周期の一方また
は双方を、段階的に増加させている。なお、パッケージ
巻径が増加するに従い、トラバース速度の振幅および周
期の一方または双方を、連続的に増加させてもよい。
【0047】更に、図3および図4に示す実施例を組み
合わせて、ボビンホルダに装着したボビン上に糸条を綾
振りながらパッケージとして巻上げるに際して、巻取
中、トラバース速度を所定の振幅、周期で変動させつつ
ワインド比が所定のワインド比に達すると該所定のワイ
ンド比を急速に回避するようにした糸条の巻取方法にお
いて、回避するワインド比をパッケージ巻径が小さいと
きは粗く、パッケージ巻径が大きいときは密にすると共
に、パッケージ巻径に応じて、前記トラバース速度の振
幅、周期を変更するようにしたことを特徴とする鬼綾防
止方法賭することも可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明の鬼綾防止方法の第1の側面によ
れば、巻径が小さい時は回避するワインド比を粗くして
いるため、鬼綾崩しのトラバース速度の振幅の頂点と回
避すべきワインド比との交差が防止でき、減速する勾配
とワインド比の勾配が平行になることを防止できる。ま
た、巻径が大きい時は回避するワインド比を密にしてい
るため、鬼綾の発生を抑えることができる。
【0049】本発明の鬼綾防止方法の第2の側面によれ
ば、巻径に応じてトラバース速度の振幅および周期の一
方または双方を変更させている。より具体的には、巻径
が小さい時はトラバース速度の振幅および周期の一方ま
たは双方を小さく設定しているため、鬼綾崩しのトラバ
ース速度の振幅の頂点と回避すべきワインド比との交差
が防止でき、減速する勾配とワインド比の勾配が平行に
なることを防止できる。また、巻径が大きい時はトラバ
ース速度の振幅および周期の一方または双方を大きく設
定しているため、鬼綾の発生を抑えることができる。
【0050】以上により、本発明によれば、巻上げたパ
ッケージから糸条を解舒するときの断糸を従来方法より
3%程度減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻取方法を実施するための巻取機の正
面図。
【図2】本発明の巻取方法を実施するためのトラバース
速度の制御を実施するための装置の概念線図。
【図3】本発明の一実施例のパッケージ巻径と綾角との
関係をワインド比をパラメータとして示した線図。
【図4】本発明の他の実施例のパッケージ巻径と綾角と
の関係をワインド比をパラメータとして示した線図。
【符号の説明】
1 ボビンホルダ 3 パッケージ 4 コンタクトローラ 5 カム円筒 6 駆動軸 7 誘導モータ 8 インバータ 9 駆動軸 10 モータ 11 インバータ 12 歯車 13 電磁ピックアップ 14 電磁ピックアップ 15 電磁ピックアップ 16 歯車 17 コントローラ 18 歯車 20 トラバースガイド 21 フレーム 22 トラバース装置 23 スライドブロック
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 54/00 - 54/553

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンホルダに装着したボビン上に糸条
    を綾振りながらパッケージを巻上げるに際して、巻取
    中、トラバース速度を所定の振幅、周期で変動させつ
    つ、所定のワインド比に達すると該所定のワインド比を
    急速に回避するようにした糸条の巻取方法において、回
    避するワインド比をパッケージ巻径が小さいときは粗
    く、パッケージ巻径が大きいときは密にしたことを特徴
    とする鬼綾防止方法。
  2. 【請求項2】 実質的に所定綾角で糸条を綾振ってボビ
    ンホルダに装着したボビン上にパッケージとして巻上げ
    るに際して、複数の所定ワインド比を予め定め、該所定
    のワインド比の各々に下限値および上限値を予め設定
    し、ワインド比が所定のワインド比の下限値に達すると
    トラバース回数を増加させて該所定のワインド比の上限
    値にワインド比を急速に変化させ、次いで、該所定のワ
    インド比の上限値から、隣設する所定のワインド比の下
    限値に向けて、そのワインド比よりも大きい勾配の線に
    沿いトラバース回数を減速させており、隣合う所定ワイ
    ンド比間の間隔を、パッケージ巻径が小さいときは粗
    く、パッケージ巻径が大きいときは密にしたことを特徴
    とする鬼綾防止方法。
  3. 【請求項3】 前記所定のワインド比の上限値から、隣
    設する所定のワインド比の下限値に向けて、そのワイン
    ド比よりも大きい勾配に沿う中心線の回りに、所定の振
    幅、周期で変動させつつトラバース回数を減速させるこ
    とを特徴とする請求項2記載の鬼綾防止方法。
  4. 【請求項4】 ボビンホルダに装着したボビン上に糸条
    を綾振りながらパッケージとして巻上げるに際して、巻
    取中、トラバース速度を所定の振幅、周期で変動させつ
    つワインド比が所定のワインド比に達すると該所定のワ
    インド比を急速に回避するようにした糸条の巻取方法に
    おいて、パッケージ巻径に応じて、前記トラバース速度
    の振幅、周期を変更するようにしたことを特徴とする鬼
    綾防止方法。
  5. 【請求項5】 実質的に所定綾角で糸条を綾振ってボビ
    ンホルダに装着したボビン上にパッケージとして巻上げ
    るに際して、複数の所定ワインド比を予め定め、該所定
    のワインド比の各々に下限値および上限値を予め設定
    し、ワインド比が所定のワインド比の下限値に達すると
    トラバース回数を増加させて該所定のワインド比の上限
    値にワインド比を急速に変化させ、次いで、該所定のワ
    インド比の上限値から、隣設する所定のワインド比の下
    限値に向けて、そのワインド比よりも大きい勾配に沿う
    中心線の回りに、所定の振幅、周期で変動させつつトラ
    バース回数を減速させており、パッケージ巻径に応じ
    て、前記トラバース速度を所定の振幅、周期で変動させ
    るようにしたことを特徴とする鬼綾防止方法。
  6. 【請求項6】 パッケージ巻径が増加するに従い、トラ
    バース速度の振幅および周期の一方または双方を、段階
    的にまたは連続的に増加させることを特徴とする請求項
    5記載の鬼綾防止方法。
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