JP3267794B2 - 糸条の巻取方法および糸条の巻取機 - Google Patents

糸条の巻取方法および糸条の巻取機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸条の巻取方法および
糸条の巻取機に関し、例えばボビンに合成繊維糸条等の
糸条を連続的に巻き上げるようにした糸条の巻取方法お
よび糸条の巻取機に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、糸条の巻取方法あっては、パッケ
ージの回転数とトラバース回数との比(ワインド比)が整
数あるいはその近傍のところでボビン巻が発生すること
から、通常このリボン巻が発生する領域でトラバース速
度を正規トラバース速度に対して変動させて糸条の重な
りを回避してリボン巻が発生するのを防止するととも
に、前記綾角の変動によって巻取張力が変動するのを防
止するために、該綾角の変動に対して所定の比率で反比
例して巻取速度を変化させて糸条を巻取るようにしてい
る(特開昭57ー141359号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の糸条の巻取方法にあっては、トラバース速度
の変動に対応させて糸条の巻取速度を変化させていたた
め、巻取速度が高速で、巻取るパッケージが大型になる
場合には、ボビンホルダーと該ホルダーに所定の加圧力
を付与するコンタクトローラとの慣性力が大きくなるた
め、巻取速度をトラバースの変動に対して追従させるこ
とができず、糸条の張力がその巻き始めから巻き終わり
まで変化してしまい、糸物性が不均一になるという問題
があった。
【0004】そこで請求項1記載の発明は、巻取速度が
高速で、巻取るパッケージが大型化し、ボビンホルダー
とコンタクトローラとの慣性力が大きくなった場合で
も、巻取速度を糸条のトラバース速度の変化に追従させ
ることができ、糸質の安定した糸条を提供することがで
きる糸条の巻取方法を提供することを目的としている。
また、請求項2記載の発明は、巻取速度を糸条のトラバ
ース速度の変化に追従させることができ、糸質の安定し
た糸条を提供することができる糸条の巻取機を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記目的を達成するため、少なくとも整数のワインド比
を回避するように綾角の所定の上限値と下限値を定め、
糸条を巻取る際に、前記綾角の下限値と上限値とをそれ
ぞれパッケージの巻径に従って所定のパターンで変化さ
せるとともに、綾角が所定の下限値に達したら急速に上
限値に上昇させるようにした糸条の巻取方法において、
前記パッケージの巻径に従って変化する前記所定のパタ
ーンに対し、所定の比率で反比例して糸条の巻取速度を
変化させるようにしたことを特徴とするものである。
【0006】請求項2記載の発明は、上記目的を達成す
るため、ボビンホルダーに装着したボビンあるいはボビ
ン上に巻き上げられるパッケージにコンタクトローラを
圧接させて糸条を所定の綾角で綾振りながら該糸条を巻
き上げるようにした糸条の巻取機において、少なくとも
整数のワインド比を回避するように綾角の所定の上限値
と下限値を設定する設定手段と、該設定手段の設定情報
に基づき、綾角の下限値と上限値とをそれぞれパッケー
ジの巻径に従って所定のパターンで変化させるととも
に、前記パッケージの巻径の増加に従って綾角を所定の
下限値から急速に上限値に上昇させる綾角制御手段と、
該綾角制御手段からの出力情報に基づき、前記綾角のパ
ターンに対して所定の比率で反比例して糸条の巻取速度
を変化させるように巻取速度制御手段と、からなること
を特徴とするものである。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、少なくとも整数のワ
インド比を回避するように綾角の所定の上限値と下限値
が定められ、糸条を巻取る際に、前記綾角の下限値と上
限値とがそれぞれパッケージの巻径に従って所定のパタ
ーンで変化されるとともに、綾角が所定の下限値に達し
たら急速に上限値に上昇される。したがって、綾角の上
限値と下限値がワインド比の回避幅程度に小さく抑えら
れ、リボンの発生が抑えられる。
【0008】そして、パッケージの巻径に従って変化す
る前記所定のパターンに対し、所定の比率で反比例して
糸条の巻取速度が変化されるので、糸条の張力がその巻
き始めから巻き終わりまで変化することがなく、糸物性
が不均一になることがない。この結果、巻取速度が高速
で、巻取るパッケージが大型化し、ボビンホルダーとコ
ンタクトローラとの慣性力が大きくなった場合でも、巻
取速度を糸条のトラバース速度の変化に追従させること
ができ、糸質を安定させることができる。
【0009】請求項2記載の発明では、少なくとも整数
のワインド比を回避するように綾角の所定の上限値と下
限値を設定する設定手段を有し、該設定手段の設定情報
に基づき、綾角の下限値と上限値とをそれぞれパッケー
ジの巻径に従って所定のパターンで変化させるととも
に、前記パッケージの巻径の増加に従って綾角を所定の
下限値から急速に上限値に上昇させるように制御され、
前記綾角のパターンに対して所定の比率で反比例して糸
条の巻取速度を変化させるように制御されるので、巻取
速度が高速で、巻取るパッケージが大型化し、ボビンホ
ルダーとコンタクトローラとの慣性力が大きくなった場
合でも、巻取速度を糸条のトラバース速度の変化に追従
させることができ、糸質を安定させることができる糸条
の巻取機を得ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1〜図5は請求項1または2記載の発
明に係る糸条の巻取方法およびその巻取方法を達成する
ための糸条の巻取機の第1実施例を示す図である。な
お、図1は糸条の巻取機の概略構成図、図2は本巻取機
の制御ブロック図、図3はパッケージの巻径、綾角とワ
インド比の関係を示す図、図4はパッケージの巻径と巻
取速度の関係を示す図である。
【0011】まず、構成を説明する。図1において、1
はボビンホルダーであり、ボビンホルダー1にはボビン
2、3が装着され、ボビン2、3はボビンホルダー1と
一体的に回転する。ボビン2、3の周上には糸条が巻取
られて、いわゆるパッケージ4、5が形成されており、
パッケージ4、5にはコンタクトローラ6が所定の面圧
力で圧接して回転するようになっている。
【0012】一方、コンタクトローラ6の側方にはトラ
バースカム7が配設されており、トラバースカム7には
エンドレスの溝が形成されており、この溝に係合する図
示しない滑子に止着したヤーンガイドによってパッケー
ジ4、5における糸条の巻取過程で糸条を所定の綾角で
綾振りするようになっている。ボビンホルダー1は駆動
軸8を介してモータ(誘導モータ)9に連結されており、
モータ9はインバータ10の出力に応じた周波数で回転し
ボビンホルダー1を駆動する。また、トラバースカム7
は駆動軸11を介してモータ(誘導モータ)12に連結されて
おり、このモータ12はインバータ13の出力に応じた周波
数で回転しトラバースカム7を駆動する。
【0013】各インバータ10、13の出力制御はコントロ
ーラ14からの指令に基づいて行なわれており、コントロ
ーラ14には電磁ピックアップ15、16からの信号が入力さ
れる。電磁ピックアップ15はコンタクトローラ6に連結
されたギヤ17に近接して配置され、ギヤ17の回転数を検
出して、間接的にコンタクトローラ6の回転数を検知す
る。
【0014】一方、電磁ピックアップ16はトラバースカ
ム7の駆動軸11に連結されたギヤ18に近接して配置さ
れ、ギヤ18の回転数を検出して間接的にトラバースカム
7の回転数を検知する。なお、ボビンホルダー1の回転
数はボビンホルダー1の駆動軸8に取付けたギヤ20で電
磁ピックアップ19によって検出される。コントローラ14
は設定手段、綾角制御手段および巻取速度制御手段とし
ての機能を有し、CPU21、ROM22、RAM23および
I/Oポート24により構成される。CPU21はROM22
に書き込まれているプログラムに従って必要する外部デ
ータを取込んだり、また、RAM23との間でデータの授
受を行なったりしながら糸条のトラバースに必要な処理
値を演算処理し、必要に応じた処理したデータをI/O
ポート24に出力する。
【0015】I/Oポート24には各ピックアップ15、1
6、19からの信号が入力されるとともに、I/Oポート2
4にはインバータ10、13への指令信号が出力される。R
OM22はCPU21における実行プログラムやデータ等を
格納しており、RAM23は外部情報や演算に使用するデ
ータの一次記憶を行なう。また、コントローラ14は図2
に示すような、巻径演算器33、綾角パターン設定器34、
巻取速度パターン設定器35、トラバース目標値設定器3
6、比較器37、PID演算器38、周波数設定器39、巻取
速度目標値演算器41、比較器42、PID演算器43、周波
数設定器44、としての機能を有する。
【0016】以下、その具体的な制御ブロックを図2に
基づいて説明する。巻径演算器33は電磁ピックアップ19
によって検出されたボビンホルダー1の回転数と、電磁
ピックアップ15によって検出されたコンタクトローラ6
の回転数(すなわち、巻取速度)と、により巻取中のパッ
ケージ4、5の回転数を演算する。
【0017】綾角設定パターン器34はパッケージの巻径
(以下、単にパッケージ径ともいう)に応じた綾角とその
上限値と下限値との関係のデータを記憶し、巻径演算器
33の指令によって巻取中の綾角を上限値と下限値の範囲
内でリボンの発生しない所定のワインド比となるような
綾角を算出する。なお、この綾角はパッケージ径に従っ
て該上限値と下限値とがそれぞれ所定のパターンで変化
するものである。
【0018】また、巻取速度パターン設定器35は巻取速
度とパッケージの関係のデータを記憶し、巻径演算器33
で演算した巻径によって巻取中のパッケージ径に相当す
る巻取速度を算出する。なお、この巻取速度は上記綾角
のパターンに応じて所定の比率で反比例するように変化
するものである。トラバース目標値設定器36は綾角パタ
ーン設定器34の出力をトラバースの目標値として出力す
る。比較器37は電磁ピックアップ16によって検出された
トラバースカム7の回転数とトラバース目標値設定器36
から入力されたトラバース目標値を比較してその偏差を
PDI演算器38に出力する。
【0019】PDI演算器38はその偏差をPID演算し
て周波数設定器39に出力する。周波数設定器39はその設
定周波数をインバータ13に出力し、インバータ13によっ
てモータ12を作動することにより、トラバースカム7を
駆動する。一方、巻取速度パターン設定器35は巻取速度
とパッケージ径との関係のデータを記憶し、巻径演算器
33で演算した巻径によって巻取中の巻径に相当する巻取
速度を算出する。なお、この巻取速度は上述した綾角の
パターンに所定の比率で反比例した値となっている。
【0020】巻取速度目標値演算器41は該パターン設定
器35で算出した値を巻取目標値として比較器42に出力す
る。比較器42はこの目標値演算器41から出力値と電磁ピ
ックアップ19からの出力値とを比較してその偏差をPI
D演算器43に出力する。PID演算器43はその偏差をP
ID演算して周波数設定器44に出力する。周波数設定器
44はその設定周波数をインバータ10に出力し、インバー
タ10によってモータ9を作動することにより、ボビンホ
ルダー1を駆動する。
【0021】次に、巻取方法を図3、4に基づいて説明
する。図3において、糸条の巻取開始D0からパッケー
ジ4、5の巻径に従ってコントローラ14の綾角パターン
設定器34によって算出された綾角の下限値を径D0でθ0
からD1でθ1まで上昇させ、次いで、巻径D1から巻径
2まで綾角θ1の一定で、巻径D2から巻径D3まで綾角
θ1からθ2となるように下限値を徐々に減少させる。
【0022】すなわち、巻径の増加に従って綾角の下限
値を直線A1−A2−A3−A4と可変させる。そして、こ
の下限値に沿って下限値に対して一定の大きさのΔθを
加えて上限値とし、この上限値を下限値の変化に応じた
直線B1−B2−B3−B4と可変させる。ここでΔθは糸
条の巻取張力が1g以下となる範囲に設定するのが好ま
しい。
【0023】そして、この下限値と上限値の間でリボン
の発生しないワインド比(整数あるいはその整数近傍)W
0でワインド比一定で巻初め、パッケージ4、5の巻太
りに応じて綾角が下限値に達すると、急速に上限までト
ラバース速度を上昇させ(トラバースカム7のモータ12
の回転数を上昇させ)、上昇後に次のリボンの発生しな
いワインド比W1で一定に巻取る。以後、パッケージ
4、5の巻太りに応じてリボンの発生しないワインド比
で糸条を順次巻取る。
【0024】ここで、このパターンの変化に応じて巻取
速度を一定で巻取ると、糸条の張力が巻き始めから巻き
終わりまで変化して糸物性に均一性を欠いてしまい、染
斑等が発生することがあるため、本実施例では、図4に
示すように、巻径D0からD1までの巻取速度をV0から
1まで低下させ、巻径D1からD2までの巻取速度V1
一定で巻取る。そして、巻径D2から巻径D3まで巻取速
度をV1からV2まで上昇させる。すなわち、巻取パター
ン設定器35によって算出されたC1−C2−C3−C4と巻
取速度を図3に示す所定のパターンに対し、所定の比率
で反比例して糸条の巻取速度を変化させる。
【0025】このようにすれば、糸条の張力をその巻き
始めから巻き終わりまで所定の範囲内に抑えることがで
き、糸物性が不均一になることがない。この結果、巻取
速度が高速で、巻取るパッケージ4、5が大型化し、ボ
ビンホルダー1とコンタクトローラ6との慣性力が大き
くなった場合でも、巻取速度を糸条のトラバース速度の
変化に追従させることができ、糸質を安定させることが
できる。
【0026】なお、本実施例では、綾角の下限に対して
巻取速度を算出しているが、綾角の上限に対して算出し
ても良く、また、上限と下限の中心値に対して巻取速度
を算出しても良い。要は、綾角の下限値と上限値とをそ
れぞれパッケージの巻径に従って所定のパターンで変化
させ、パッケージの巻径に従って変化する該所定のパタ
ーンに対し、所定の比率で反比例して糸条の巻取速度を
変化させれば良いのである。
【0027】上限と下限の中心値に対して巻取速度を算
出する場合には、綾角の上限値と下限値を中心値を基準
にし、この中心値に対し、所定の比率で反比例して糸条
の巻取速度を変化させれば良い。また、本実施例では、
Δθを一定にしているが、これに限らず、パッケージ径
に従って変化するようにしても良い。また、綾角と巻取
速度の関係は、糸の物性によって異なり、所定の比率で
糸条の巻取を行ない、巻取中の糸条の張力が巻き始めか
ら巻き終わりまでほぼ一定となるように設定することが
好ましい。
【0028】なお、下限値と上限値の差Δθは糸条の張
力が大きく変化しない範囲のうち、通常0、3〜1、0度に
設定するのが好ましい。前記図3はリボンの発生しない
ワインド比が一定となる綾角で巻取るようにしたが、図
5のようにリボンの発生するワインド比(本実施例で
は、整数と1/2のワインド比)に回避幅を設け、該回
避幅の上限から下限の間を徐々にトラバース速度の中心
Oを変化させるとともに、所定の振幅、周期でOにまた
がってトラバース速度を変化させる方法においても実施
できる。
【0029】図6は請求項1または2記載の発明に係る
糸条の巻取方法およびその巻取方法を達成するための糸
条の巻取機の第2実施例を示す図である。なお、第1実
施例と同様の構成には同一番号を付し、異なる箇所のみ
を説明する。図6において、51はワインド数設定器であ
り、このワインド数設定器51はパッケージ径とワインド
数の関係のデータを記憶し、巻径演算器33で算出した巻
径に相当するワインド数を算出する。トラバース目標値
演算手段52はワインド数設定器51で算出したワインド数
と電磁ピックアップ19で検出したボビンホルダー1の回
転数からトラバースの目標値を算出し、比較器37に出力
する。
【0030】本実施例では、ワインド数設定器51は、
【0031】
【数1】
【0032】となり、図2における綾角をワインド比に
おき換えたものである。図7は請求項1または2記載の
発明に係る糸条の巻取方法およびその巻取方法を達成す
るための糸条の巻取機の第3実施例を示す図である。本
実施例では、綾角パターン設定器34で設定された綾角に
対し、比率設定器62で設定された比率で巻取速度の設定
パターンを算出したことを特徴とするものであり、第1
実施例と同様の構成には同一番号を付し、異なる箇所の
みを説明する。
【0033】図7において、61は巻取速度設定器であ
り、該設定器61は巻取速度パターンの基準となる速度を
設定する。62は比率設定器であり、該比率設定器62は綾
角パターン設定器34に設定された綾角と基準速度との比
率を設定する。63は巻取速度演算器であり、該演算器63
は巻取速度設定器61に設定された基準速度と比較設定器
62に設定された比率とから巻取速度パターンを算出して
巻取速度パターン記憶器64に出力する。
【0034】巻取パターン記憶器64は巻取速度演算器63
によって算出された巻取速度パターンを記憶し、この記
憶結果に応じて巻取目標値演算器41にデータを出力す
る。このようにすれば、綾角パターン設定器34で設定さ
れた綾角に対し、比率設定器で設定された比率で巻取速
度の設定パターンを算出することができるので、第1実
施例と同様の効果を得ることができる上に、トラバース
速度に対応して自動的に巻取速度を設定することがで
き、巻取速度の制御精度を向上させることができるとい
う効果を得ることができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1、2記載の発明によれば、パッ
ケージの巻径に従って変化する所定のパターンに対し、
所定の比率で反比例して糸条の巻取速度を変化させてい
るので、糸条の張力がその巻き始めから巻き終わりまで
変化するのを防止することができ、糸物性が不均一にな
るのを防止することができる。この結果、巻取速度が高
速で、巻取るパッケージが大型化し、ボビンホルダーと
コンタクトローラとの慣性力が大きくなった場合でも、
巻取速度を糸条のトラバース速度の変化に追従させるこ
とができ、糸質を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1または2記載の発明に係る糸条の巻取
方法およびその巻取方法を達成するための糸条の巻取機
の第1実施例を示す図であり、その糸条の巻取機の概略
構成図である。
【図2】第1実施例の巻取機の制御ブロック図である。
【図3】第1実施例のパッケージの巻径、綾角とワイン
ド比の関係を示す図である。
【図4】第1実施例のパッケージの巻径と巻取速度の関
係を示す図である。
【図5】第1実施例の他の態様を示し、綾角、巻径およ
びワインド比の関係を示す図である。
【図6】請求項1または2記載の発明に係る糸条の巻取
方法およびその巻取方法を達成するための糸条の巻取機
の第2実施例を示す図であり、その巻取機の制御ブロッ
ク図である。
【図7】請求項1または2記載の発明に係る糸条の巻取
方法およびその巻取方法を達成するための糸条の巻取機
の第3実施例を示す図であり、その巻取機の制御ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 ボビンホルダー 2、3 ボビン 4、5 パッケージ 6 コンタクトローラ 14 コントローラ(設定手段、綾角制御手段、巻取速
度制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 政岡 勇一 愛媛県松山市北吉田町77 帝人製機株式 会社松山工場内 (56)参考文献 特開 昭63−185779(JP,A) 特開 昭57−141359(JP,A) 特開 昭62−244874(JP,A) 特開 昭62−290682(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 54/44 B65H 54/38 B65H 54/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも整数のワインド比を回避するよ
    うに綾角の所定の上限値と下限値を定め、糸条を巻取る
    際に、前記綾角の下限値と上限値とをそれぞれパッケー
    ジの巻径に従って所定のパターンで変化させるととも
    に、綾角が所定の下限値に達したら急速に上限値に上昇
    させるようにした糸条の巻取方法において、 前記パッケージの巻径に従って変化する前記所定のパタ
    ーンに対し、所定の比率で反比例して糸条の巻取速度を
    変化させるようにしたことを特徴とする糸条の巻取方
    法。
  2. 【請求項2】ボビンホルダーに装着したボビンあるいは
    ボビン上に巻き上げられるパッケージにコンタクトロー
    ラを圧接させて糸条を所定の綾角で綾振りながら該糸条
    を巻き上げるようにした糸条の巻取機において、 少なくとも整数のワインド比を回避するように綾角の所
    定の上限値と下限値を設定する設定手段と、 該設定手段の設定情報に基づき、綾角の下限値と上限値
    とをそれぞれパッケージの巻径に従って所定のパターン
    で変化させるとともに、前記パッケージの巻径の増加に
    従って綾角を所定の下限値から急速に上限値に上昇させ
    る綾角制御手段と、 該綾角制御手段からの出力情報に基づき、前記綾角のパ
    ターンに対して所定の比率で反比例して糸条の巻取速度
    を変化させる巻取速度制御手段と、からなることを特徴
    とする糸条の巻取機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004071922A1 (ja) * 2003-02-12 2004-08-26 Tstm Co., Ltd. 糸条巻取り機の回転検出装置

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WO2004071922A1 (ja) * 2003-02-12 2004-08-26 Tstm Co., Ltd. 糸条巻取り機の回転検出装置

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