JP2859244B2 - 関節部品およびアーム装置 - Google Patents

関節部品およびアーム装置

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JP2859244B2
JP2859244B2 JP9090831A JP9083197A JP2859244B2 JP 2859244 B2 JP2859244 B2 JP 2859244B2 JP 9090831 A JP9090831 A JP 9090831A JP 9083197 A JP9083197 A JP 9083197A JP 2859244 B2 JP2859244 B2 JP 2859244B2
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誠一 井澤
彰 渡辺
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NEC Corp
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ENU II SHII MEDEIKARU SHISUTEMUZU KK
Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーム部品を回動
自在に支持するために利用される関節部品と、この関節
部品でアーム部品を回動自在に支持したアーム装置とに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、医療機器などでは各種器具を移動
自在に支持して所望の位置に配置することが必要なこと
があり、このような場合にアーム装置が利用されてい
る。このアーム装置は、例えば、ベース部品に第一の関
節部品で第一のアーム部品を連結し、この第一のアーム
部品の先端部に第二の関節部品で第二のアーム部品を連
結し、この第二のアーム部品の先端部に各種器具を装着
した構造などとして形成されている。
【0003】このような構造のアーム装置では、関節部
品がアーム部品を回動自在に支持して任意の位置に停止
することができるので、各種器具を移動自在に支持して
所望の位置に配置することができる。しかし、実際には
関節部品でアーム部品を回動自在かつ停止自在に支持す
ることは困難であり、各種の構造が提案されている。こ
こで、関節部品の第一の従来例を図3に基づいて以下に
説明する。なお、図3は関節部品の内部構造を示す縦断
正面図である。ここで例示する関節部品1は、第一部品
2および第二部品3を具備しており、これら第一第二部
品2,3が軸支機構4により相互に回動自在に連結され
ている。
【0004】この軸支機構4は、両端に雄ネジ部5が形
成された支持シャフト6と、この支持シャフト6に回転
自在に各々軸支された第一第二ブッシュ7,8とからな
り、これら第一第二ブッシュ7,8に前記第一第二部品
2,3が個々に連結されている。これら第一第二部品
2,3は、前記軸支機構4の軸心に対して回転体状に形
成されて前記第一第二ブッシュ7,8が連結される本体
部と、この円筒部から突設されてアーム部品(図示せ
ず)が連結される連結部とが形成されている。
【0005】前記第二ブッシュ8の盤面部分にはボール
プランジャ9が装着されており、このボールプランジャ
9が前記第一ブッシュ7の盤面部分に当接している。前
記支持シャフト6の両端の雄ネジ部5には、雌ネジ穴1
0が各々形成された一対の手動ノブ11が回転自在に個
々に螺合されており、これらの手動ノブ11が前記第一
第二部品2,3および前記第一第二ブッシュ7,8を押
圧している。
【0006】上述のような構造の関節部品1では、例え
ば、第一第二部品2,3に一対のアーム部品が個々に装
着され、これらのアーム部品を回動自在かつ停止自在に
支持する。つまり、第一第二部品2,3が連結された第
一第二ブッシュ7,8が軸支機構4により相互に回動自
在に軸支されており、第二ブッシュ8のボールプランジ
ャ9が第一ブッシュ7の盤面部分に当接しているので、
第一第二部品2,3は回動自在かつ停止自在に支持され
ている。
【0007】なお、手動ノブ11を手動で回転させて変
位させると、第二ブッシュ8のボールプランジャ9が第
一ブッシュ7に押圧される応力が変化するので、第一第
二部品2,3を回動させるために必要な応力や停止した
ときに発生する応力を調節することができる。
【0008】つぎに、関節部品の第二の従来例を図4に
基づいて以下に説明する。なお、図4は関節部品の内部
構造を示す縦断正面図である。また、ここで例示する第
二の従来例に関して上述した第一の従来例と同様な部分
は、同一の名称および符号を使用して詳細な説明は省略
する。
【0009】ここで例示する関節部品21も、第一部品
12および第二部品13を具備しており、これら第一第
二部品12,13が軸支機構14の支持シャフト6によ
り相互に回動自在に連結されている。この軸支機構14
では、支持シャフト6により円筒形のカラー15も軸支
されており、このカラー15に巻回されたモーメント機
構である捻りコイルバネ16の両端が前記第一第二部品
12,13に個々に装着されている。
【0010】前記第二部品13の本体部は、前記カラー
15の両方の盤面に対向する一対の円盤状に形成されて
おり、前記第一部品12の本体部は、前記第二部品13
の本体部に外側から対向する一対の円盤状に形成されて
いる。この外側に一対の手動ノブ11が配置されている
ので、これらの手動ノブ11を回転させて変位させる
と、第一第二部品12,13の円盤状の本体部と前記カ
ラー15とが押圧される。
【0011】上述のような構造の関節部品21では、第
一第二部品12,13に対して捻りコイルバネ16によ
り回転モーメントが常時作用する。例えば、第一第二部
品12,13にアーム部品を装着してアーム装置を形成
するとき、アーム部品から第一第二部品12,13に作
用する回転モーメントの方向が特定されているならば、
これを相殺する方向に捻りコイルバネ16の回転モーメ
ントの方向を設定しておく。すると、関節部品21はア
ーム部品から作用する回転モーメントを捻りコイルバネ
16の回転モーメントで相殺できるので、例えば、自重
により降下しやすいアーム部品を所望の位置に停止させ
ることができる。
【0012】なお、手動ノブ11を手動で回転させて変
位させると、第一第二部品12,13の円盤状の本体部
分がカラー15に押圧される応力が変化するので、第一
第二部品12,13を回動させるために必要な応力や停
止したときに発生する応力を調節することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のような関節部品
1,21は、アーム部品を回動自在かつ停止自在に支持
することができる。しかし、上述のような構造の関節部
品では、実際にはアーム部品を円滑に回動自在に支持
し、所望の位置に正確に停止させて維持するようなこと
は困難である。
【0014】つまり、第一の従来例の関節部品1の場
合、第二部品3のボールプランジャ9を第一部品2に圧
接させているだけなので、その圧力が小さいとアーム部
品を所望の位置に停止させておくことが困難となり、一
方、ボールプランジャ9の圧力が大きいとアーム部品を
円滑に回動させることが困難となる。実際にアーム装置
を形成した場合、アーム部品の位置や角度により関節部
品1に作用する回転モーメントは変化するので、ボール
プランジャ9の圧力を調節してもアーム部品の円滑な回
動と正確な停止とを両立させることは極めて困難であ
る。
【0015】その点、第二の従来例の関節部品21の場
合、アーム部品から作用する回転モーメントを捻りコイ
ルバネ16により相殺し、アーム部品を停止させる応力
を第一第二部品12,13の摩擦力で発生させている。
しかし、剛体のカラー15と第一第二部品12,13と
の圧接で摩擦力を発生させているので、回動する第一第
二部品12,13に摩擦力を安定に発生させることが困
難である。例えば、手動ノブ11が微少に回転したりカ
ラー15等が収縮しても第一第二部品12,13の摩擦
力は多大に変化することになり、手動ノブ11の手動操
作による摩擦力の微妙な調節も困難なので、やはりアー
ム部品の円滑な回動と正確な停止とを両立させることは
極めて困難である。
【0016】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、アーム部品を円滑に回動自在かつ正確に
停止自在に支持する関節部品と、この関節部品によりア
ーム部品を支持したアーム装置とを提供することを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の関節部品は、第
一部品および第二部品と、前記第一部品と前記第二部品
とを相互に回動自在に連結する軸支機構と、前記第一部
品と前記第二部品とに相対的に回転モーメントを発生さ
せるモーメント機構と、前記第一部品に変位自在に装着
された押圧機構と、該押圧機構に押圧されて弾発力によ
り前記第二部品を押圧する弾発機構とを具備している。
【0018】従って、第一第二部品は軸支機構により相
互に回動自在に連結されており、このような第一第二部
品にモーメント機構が回転モーメントを発生させる。こ
のため、例えば、第一部品をベース部品に固定して第二
部品にアーム部品を装着し、このアーム部品をベース部
品に対して回動させるような場合、アーム部品から関節
部品に作用する回転モーメントをモーメント機構の回転
モーメントで相殺するようなことができる。
【0019】そして、第一部品に変位自在に装着された
押圧機構により弾発機構が押圧されており、この弾発機
構が弾発力により第二部品を押圧しているので、押圧機
構から押圧力が作用する弾発機構の弾発力により第一第
二部品に摩擦力が発生する。このため、ベース部品に固
定された第一部品に対して第二部品に装着されたアーム
部品を回動させるような場合、第一第二部品の摩擦力が
弾発的に発生しているので、アーム部品を円滑に回動さ
せることができ、停止した位置を正確に維持することも
できる。
【0020】なお、本発明で云うモーメント機構とは、
第一第二部品に相対的に回転モーメントを発生させるも
のであれば良く、例えば、軸支機構に巻回されて両端が
第一第二部品に個々に連結される捻りコイルバネなどを
許容する。
【0021】上述のような関節部品における他の発明と
しては、第一部品と第二部品と押圧機構とが軸支機構の
軸心に対して回転体状に形成されており、弾発機構は、
前記押圧機構の盤面部分に押圧されて前記第二部品の盤
面部分を押圧する皿バネからなる。従って、回転体状の
押圧機構と第二部品との相互に対向する盤面部分に弾発
機構の皿バネが配置されているので、弾発機構は簡単な
構造かつ小さな占有容積で充分な弾発力を発生する。
【0022】上述のような関節部品における他の発明と
しては、押圧機構が、第一部品に対して軸支機構の回動
方向には回動不能で弾発機構の押圧方向には変位自在に
装着された押圧部材と、前記第一部品に回転自在に螺合
されて前記押圧部材を押圧する方向に変位する調節部材
とを具備している。
【0023】従って、第一部品に回転自在に螺合された
調節部材により、第一部品に回動不能で変位自在に装着
された押圧部材が押圧され、この押圧部材により弾発機
構が押圧されて弾発力を発生する。この弾発力を調節す
るために調節部材を第一部材に対して回動させても、弾
発機構を押圧する押圧部材が回動しないので第二部材に
回転モーメントが作用しない。
【0024】上述のような関節部品における他の発明と
しては、弾発機構と第二部品との間隙に摩擦部材が交換
自在に配置されている。従って、弾発機構と第二部品と
が摩擦部材を介して擦過されるので、弾発機構と第二部
品とに摩擦力が安定に発生し、弾発機構と第二部品との
摩耗が軽減される。
【0025】なお、本発明で云う摩擦部材は、例えば、
弾発機構と第二部品とに摩擦力を安定に発生させること
ができ、これらの摩耗を良好に軽減できるような、安価
な材料で形成されることが好ましい。例えば、第二部品
と弾発機構とを金属で製作する場合、摩擦部材は樹脂で
製作することが好ましい。
【0026】本発明のアーム装置は、アーム部品を関節
部品で回動自在に支持したアーム装置において、上述の
ような関節部品を具備している。従って、関節部品で支
持したアーム部品を円滑に回動させることができ、停止
させた位置を正確に維持することができる。
【0027】なお、本発明で云うアーム装置とは、少な
くとも一個のアーム部品を本発明の関節部品で回動自在
に支持したものであれば良く、例えば、ベース部品に第
一の関節部品で第一のアーム部品を連結し、この第一の
アーム部品の先端に第二の関節部品で第二のアーム部品
を連結した構造などを許容する。
【0028】上述のようなアーム装置における他の発明
としては、アーム部品から関節部品に作用する回転モー
メントの方向が特定されており、この回転モーメントを
相殺する方向にモーメント機構が回転モーメントを発生
する。従って、アーム部品から関節部品に作用する回転
モーメントが、モーメント機構の発生する回転モーメン
トで相殺されるので、停止したアーム部品の位置が正確
に維持される。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図面を参
照して以下に説明する。なお、図1は本実施の形態のア
ーム装置を示す側面図、図2は関節部品の内部構造を示
す縦断正面図である。なお、本実施の形態に関して前述
した第一第二の従来例と同等な部分は、同一の名称およ
び符号を使用して詳細な説明は省略する。
【0030】本実施の形態のアーム装置31は、図1に
示すように、ベース部品32を具備しており、このベー
ス部品32に第一の関節部品33で第一のアーム部品3
4が連結されている。この第一のアーム部品34の先端
に第二の関節部品35で第二のアーム部品36が連結さ
れており、この第二のアーム部品36の先端に回動部品
37を介して電極分岐ボックス38が連結されている。
なお、前記第一第二のアーム部品34,36には配線カ
バー39が装着されており、この配線カバー39により
保持された配線(図示せず)が前記ベース部品32の位
置から前記電極分岐ボックス38の内部まで配置されて
いる。
【0031】前記関節部品33,35は、図1に示すよ
うに、第一部品41および第二部品42を具備してお
り、これらの第一第二部品41,42が軸支機構43に
より相互に回動自在に連結されている。
【0032】この軸支機構43は、両端に雄ネジ部5が
形成された異形シャフト44を具備しており、この異形
シャフト44は、軸部の円筒面に部分的に平面が形成さ
れている。この異形シャフト44には中央部に円筒形の
カラー15が装着されており、このカラー15の両側に
前記第二部品42の一対の円盤状の本体部が位置してい
る。前記異形シャフト44が貫通した前記第二部品42
の開口孔は円形なので、この第二部品42は前記異形シ
ャフト44により回転自在に軸支されている。
【0033】この第二部品42の本体部の外側には、前
記異形シャフト44に支持された押圧部材である一対の
押圧ブッシュ45が配置されており、これらの押圧ブッ
シュ45に前記第一部品41の一対の円盤状の本体部が
連結されている。前記押圧ブッシュ45の開口孔は前記
異形シャフト44の断面形状に倒した異形に形成されて
いるので、前記押圧ブッシュ45は前記異形シャフト4
4に対して回動不能で変位自在に支持されている。同様
に、前記押圧ブッシュ45と前記第一部品41との連結
部分も異形に形成されているので、この第一部品41と
前記押圧ブッシュ45とも相対的に回動不能で変位自在
に連結されている。
【0034】つまり、前記軸支機構43の異形シャフト
44には、前記第一部品41が回動不能に連結されてお
り、前記第二部品42が回転自在に軸支されている。前
記押圧ブッシュ45は、前記異形シャフト44と前記第
一部品41とに回動不能かつ変位自在に連結されてお
り、前記第二部品42の本体部の盤面部分に外側から対
向している。
【0035】そして、一対の前記押圧ブッシュ45と前
記第二部品42との間隙には、弾発機構である一対の皿
バネ46と摩擦部材である一対の樹脂ワッシャ47とが
各々個々に配置されている。なお、前記皿バネ46と前
記樹脂ワッシャ47との開口孔も前記異形シャフト44
の断面形状に対応しているので、この異形シャフト44
に前記皿バネ46と前記樹脂ワッシャ47とも回転不能
で変位自在に支持されている。
【0036】前記異形シャフト44の両端には調節部材
である一対の手動ノブ11が回転自在に個々に螺合され
ており、これらの手動ノブ11により前記押圧ブッシュ
45が外側から押圧されているので、ここに押圧機構4
8が形成されている。この押圧機構48により前記皿バ
ネ46が押圧されており、この皿バネ46が前記樹脂ワ
ッシャ47を介して前記第二部品42を押圧している。
【0037】そして、前記カラー15には、モーメント
機構である捻りコイルバネ16が巻回されており、この
捻りコイルバネ16の両端が前記第一第二部品41,4
2に個々に連結されている。この捻りコイルバネ16
は、前記第一の関節部品33では、前記第一のアーム部
品34から作用する回転モーメントを相殺する方向に回
転モーメントを発生する方向に設けられており、前記第
二の関節部品35では、前記第二のアーム部品36から
作用する回転モーメントを相殺する方向に回転モーメン
トを発生する方向に設けられている。
【0038】上述のような構成において、本実施の形態
のアーム装置31は、医療機器の装置本体(図示せず)
にベース部品32が装着され、医療機器の一部として電
極分岐ボックス38の支持に利用される。このように利
用されるアーム装置31は、ベース部品32に装着され
た第一の関節部品33により第一のアーム部品34が回
動自在に支持されており、この第一のアーム部品34の
先端に装着された第二の関節部品35により第二のアー
ム部品36が回動自在に支持されており、この第二のア
ーム部品36の先端に回動部品37を介して電極分岐ボ
ックス38が装着されているので、この電極分岐ボック
ス38を任意の位置に配置することができる。
【0039】そして、本実施の形態のアーム装置31で
は、関節部品33,35がアーム部品34,36を円滑
に回動自在かつ正確に停止自在に支持しているので、電
極分岐ボックス38を所望の位置に円滑に移動させるこ
とができ、停止させた位置を良好に維持させることがで
きる。このことを以下に順次説明する。
【0040】まず、本実施の形態の関節部品33,35
では、軸支機構43により相互に回動自在に連結された
第一第二部品41,42に捻りコイルバネ16が回転モ
ーメントを発生させており、この回転モーメントがアー
ム部品34,36から作用する回転モーメントを相殺す
る方向に作用している。そして、第一部品41に変位自
在に装着された押圧機構48により皿バネ46が押圧さ
れており、この皿バネ46が弾発力により第二部品42
を押圧しているので、押圧機構48から押圧力が作用す
る皿バネ46の弾発力により第一第二部品41,42に
摩擦力が発生している。
【0041】このため、電極分岐ボックス38が所望の
位置に停止された状態では、この状態でアーム部品3
4,36から関節部品33,35に作用する回転モーメ
ントが略相殺されているので、第一第二部品41,42
の摩擦力が微少でもアーム部品34,36は停止した位
置を正確に維持することができる。このように第一第二
部品41,42の摩擦力が微少で良く、アーム部品3
4,36から関節部品33,35に作用する回転モーメ
ントが略相殺されているので、電極分岐ボックス38を
所望の位置に手動で移動させることも円滑に実行され
る。
【0042】そして、本実施の形態の関節部品33,3
5では、手動で変位自在な押圧機構48が皿バネ46を
押圧しており、この皿バネ46の弾発力で第一第二部品
41,42の摩擦力が発生しているので、第一第二部品
41,42が回動しても摩擦力を安定に発生させること
ができ、手動ノブ11の手動操作による摩擦力の微妙な
調節も容易である。このため、本実施の形態のアーム装
置31は、電極分岐ボックス38を常時円滑に移動させ
ることができ、その停止させた位置を正確に維持させる
ことができる。
【0043】しかも、本実施の形態の関節部品33,3
5では、弾発機構が皿バネ46からなるので、簡単な構
造かつ小さな占有容積で充分な弾発力を発生することが
できる。さらに、第一部品41に螺合された手動ノブ1
1を手動で回転させると第二部品42に作用する摩擦力
を調節することができるが、このように手動ノブ11を
回転させても押圧ブッシュ45や皿バネ46が回転しな
いので、第二部品42に回転モーメントが作用しない。
このため、本実施の形態のアーム装置31は、関節部品
33,35の手動ノブ11を回動させて摩擦力を調節し
ても、電極分岐ボックス38の停止した位置が移動する
ことがなく、操作性が極めて良好である。
【0044】さらに、皿バネ46と第二部品42とが樹
脂ワッシャ47を介して擦過されるので、皿バネ46と
第二部品42とに摩擦力が安定に発生し、皿バネ46と
第二部品42との摩耗が軽減される。樹脂ワッシャ47
は交換自在で安価なので、アーム装置31は良好な性能
を安価に維持することができる。
【0045】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容する。例えば、上記形態ではアーム装置31を医療機
器に利用することを例示したが、本発明のアーム装置3
1および関節部品33,35は各種用途に利用すること
が可能である。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0047】請求項1記載の発明の関節部品は、第一部
品および第二部品と、前記第一部品と前記第二部品とを
相互に回動自在に連結する軸支機構と、前記第一部品と
前記第二部品とに相対的に回転モーメントを発生させる
モーメント機構と、前記第一部品に変位自在に装着され
た押圧機構と、該押圧機構に押圧されて弾発力により前
記第二部品を押圧する弾発機構と、を具備していること
により、関節部品でアーム部品を回動自在に支持する場
合、アーム部品から関節部品に作用する回転モーメント
をモーメント機構により略相殺することができ、このよ
うに回転モーメントが略相殺された第一第二部品を摩擦
力により保持するので、第一第二部品を円滑に回動させ
ることができるとともに、その停止した位置を正確に維
持することもでき、摩擦力を弾発的に発生させているの
で、この摩擦力を安定に発生させることができ、第一第
二部品の円滑な回動と正確な停止とを常時良好に実行す
ることができる。
【0048】請求項2記載の発明は、請求項1記載の関
節部品であって、第一部品と第二部品と押圧機構とが軸
支機構の軸心に対して回転体状に形成されており、弾発
機構は、前記押圧機構の盤面部分に押圧されて前記第二
部品の盤面部分を押圧する皿バネからなることにより、
占有する容積が小さい簡単な構造で弾発機構が充分な押
圧力を発生させることができる。
【0049】請求項3記載の発明は、請求項2記載の関
節部品であって、押圧機構が、第一部品に対して軸支機
構の回動方向には回動不能で弾発機構の押圧方向には変
位自在に装着された押圧部材と、前記第一部品に回転自
在に螺合されて前記押圧部材を押圧する方向に変位する
調節部材と、を具備していることにより、調節部材を回
転させると押圧部材が回転することなく変位するので、
第二部品を回転させることなく第一部品から作用する摩
擦力を調節することができる。
【0050】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の関節部品であって、弾発機構と第二部
品との間隙に摩擦部材が交換自在に配置されていること
により、弾発機構と第二部品とに摩擦力を安定に発生さ
せることができ、弾発機構と第二部品との摩耗を防止す
ることもでき、良好な性能を安価に維持することができ
る。
【0051】請求項5記載の発明のアーム装置は、アー
ム部品を関節部品で回動自在に支持したアーム装置にお
いて、請求項1ないし4の何れか一記載の関節部品を具
備していることにより、アーム部品を円滑に移動させる
ことができ、その停止させた位置を正確に維持せさるこ
ともできる。
【0052】請求項6記載の発明は、請求項5記載のア
ーム装置であって、アーム部品から関節部品に作用する
回転モーメントの方向が特定されており、この回転モー
メントを相殺する方向にモーメント機構が回転モーメン
トを発生することにより、アーム部品の停止させた位置
を関節部品の微少な摩擦力で維持することができ、関節
部品の摩擦力が微少で良いのでアーム部品を円滑に移動
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の関節部品の内部構造を
示す縦断正面図である。
【図2】本発明の実施の一形態のアーム装置の外観を示
す側面図である。
【図3】第一の従来例の関節部品の内部構造を示す縦断
正面図である。
【図4】第二の従来例の関節部品の内部構造を示す縦断
正面図である。
【符号の説明】
11 調節部材である手動ノブ 15 カラー 16 モーメント機構である捻りコイルバネ 31 アーム装置 32 ベース部材 33,35 関節部品 34,36 アーム部品 37 回動部品 38 電極分岐ボックス 39 配線カバー 41 第一部品 42 第二部品 43 軸支機構 44 異形シャフト 45 押圧部材である押圧ブッシュ 46 弾発機構である皿バネ 47 摩擦部材である樹脂ワッシャ 48 押圧機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66F 19/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一部品および第二部品と、 前記第一部品と前記第二部品とを相互に回動自在に連結
    する軸支機構と、 前記第一部品と前記第二部品とに相対的に回転モーメン
    トを発生させるモーメント機構と、 前記第一部品に変位自在に装着された押圧機構と、 該押圧機構に押圧されて弾発力により前記第二部品を押
    圧する弾発機構と、を具備していることを特徴とする関
    節部品。
  2. 【請求項2】 第一部品と第二部品と押圧機構とが軸支
    機構の軸心に対して回転体状に形成されており、 弾発機構は、前記押圧機構の盤面部分に押圧されて前記
    第二部品の盤面部分を押圧する皿バネからなることを特
    徴とする請求項1記載の関節部品。
  3. 【請求項3】 押圧機構が、第一部品に対して軸支機構
    の回動方向には回動不能で弾発機構の押圧方向には変位
    自在に装着された押圧部材と、前記第一部品に回転自在
    に螺合されて前記押圧部材を押圧する方向に変位する調
    節部材と、を具備していることを特徴とする請求項2記
    載の関節部品。
  4. 【請求項4】 弾発機構と第二部品との間隙に摩擦部材
    が交換自在に配置されていることを特徴とする請求項1
    ないし3の何れか一記載の関節部品。
  5. 【請求項5】 アーム部品を関節部品で回動自在に支持
    したアーム装置において、 請求項1ないし4の何れか一記載の関節部品を具備して
    いることを特徴とするアーム装置。
  6. 【請求項6】 アーム部品から関節部品に作用する回転
    モーメントの方向が特定されており、 この回転モーメントを相殺する方向にモーメント機構が
    回転モーメントを発生することを特徴とする請求項5記
    載のアーム装置。
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