JP2857801B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は化粧料、更に詳細には、特定の徐放性環状シ
リコーンと高吸油性粉体とを含有する、化粧料くずれ、
特に経時によるテカリを防止するとともに、さっぱりと
した使用感を有し、初期状態が持続する化粧料に関す
る。
〔従来の技術〕
一般に、「テカリ」、「とれ」、「油浮き」、「よ
れ」、「汗くずれ」、「色くすみ」等といった化粧料く
ずれの原因としては、汗、涙、皮脂などの人体分泌物の
作用による内的要因と、皮膚の動き、手あるいは衣類と
の接触、雨(水との接触)などの外環境要因がある。
また、特に皮脂が原因となる化粧料くずれは問題視さ
れてきているが、これは、製品塗布後の残存油分と皮脂
発生の増加によると考えられる。すなわち、一般に化粧
料は油分として揮発性あるいは不揮発性のものを使用し
ているが、不揮発性の油分を主体とした場合、揮発性の
他の成分は肌の温度や塗布時の摩擦等により容易に揮発
し、後に不揮発性の油分が残り、更にこれに経時的に発
生した皮脂が加わり油分として過剰に粉体を濡らす結果
となる。これが「テカリ」等の皮脂くずれを招く原因と
なっている。一方、揮発性の油分としては、通常、安全
性及び感触面よりオクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサンが用いられてお
り、これらを油分として使用すれば、「テカリ」を防止
することができるが、これらは揮発速度が速く、塗布直
後十数分で揮発してしまうため、塗布後の感触が粉っぽ
くなり、仕上り状態が悪かった。
近年、粉体処理技術、乳化技術等の向上に伴い、様々
な化粧料くずれの防止策がとられてきた。例えば、撥水
・撥油処理粉体の応用(特開昭61−127767号公報、特開
昭62−250074号公報)、吸油・吸水性粉体の応用(特開
昭57−98205号公報)、皮脂ゲル化(特開昭61−236708
号公報)、皮脂抑制物質の添加(特開昭59−164712号公
報)あるいはW/O乳化型化粧料とする等の方法が行われ
てきた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の化粧料は、汗、涙、雨(水)等
の水性物を原因とする化粧料くずれに対してはある程度
の効果は認められるものの、皮脂を原因とする「テカ
リ」、「油浮き」、「色くすみ」等の化粧くずれに対し
ては未だ満足のいく結果は得られていなかった。例え
ば、撥油性粉体を応用した化粧料は、表皮が親油性であ
るため密着性に欠け、また発生した皮脂が粉体表面上に
表われ「テカリ」、「べたつき」が生じる。また、吸油
・吸水性粉体を応用した化粧料は、他の成分が配合され
ると実使用においては効果が認められなくなる。皮脂ゲ
ル化した化粧料は、ゲル膜下に皮脂が溜るため違和感を
伴い、さっぱり感が失なわれる。更に、皮脂抑制物質を
添加した化粧料は、その副作用が懸念されるという問題
があった。
従って、水性物を原因とする化粧料くずれを起こさな
いと共に、皮脂等に起因する「テカリ」を良好に防止
し、べたつきがなくさっぱりとした使用感を有し、初期
状態を維持する化粧料の開発が望まれていた。
〔課題を解決するための手段〕
斯かる実情において、本発明者は皮脂発生速度と皮脂
発生量に着目して鋭意研究をした結果、揮発速度が皮脂
発生速度に近い特定の環状シリコーンと高吸油性粉体と
を特定量組み合わせて配合すれば、皮脂に起因する化粧
くずれの「テカリ」現象を防止し、使用感もよくさっぱ
りとし、塗布初期の状態を持続することのできる化粧料
が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は次の成分(A)及び(B) (A) 次の一般式(I) 〔式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよいアルキ
ル基、アルケニル基、アリール基又はハロゲン化アルキ
ル基を示し、lは7又は8の数を示す〕 で表わされる環境シリコーン 5〜70重量% (B) 自重の1.5倍以上のスクワランを吸収できる吸
油性粉体の一種又は二種以上 3〜40重量% を含有することを特徴とする化粧料を提供するものであ
る。
本発明において、化粧料とは特に制限はなく、頬紅、
アイライナー、アイシャドー、ファンデーション、ケー
キ型ファンデーション、おしろい、クリーム、乳液、化
粧水等のあらゆる形態の化粧品又は薬用化粧品を意味
し、また軟膏、リニメント剤、ローション剤等のあらゆ
る外用医薬品をも包含するものである。
本発明における(A)成分は、前記一般式(I)で表
わされる環状シリコーンであり、式中、R1及びR2は同一
でも異なっていてもよいアルキル基、アルケニル基、ア
リール基又はハロゲン化アルキル基である。これらのう
ち、アルキル基としては炭素数1〜10のものが好まし
く、具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノ
ニル基、デシル基等が挙げられる。また、アルケニル基
としては炭素数2〜6のものが好ましく、具体例として
は、ビニル基、1−プロペニル基、アリル基、1−ブテ
ニル基、2−ペンテニル基等が挙げられる。更に、アリ
ール基の具体例としてはフェニル基等が挙げられ、ハロ
ゲン化アルキル基の具体例としては3,3,3−トリフルオ
ロプロピル基等が挙げられる。
これら一般式(I)で表わされる(A)成分の環状シ
リコーンは、オクタメチルシクロテトラシロキサン等の
シロキサンユニット数の少ない(5以下)環状オルガノ
ポリシロキサン合成時に副生成物として得ることができ
るが、この方法では生成物が極めて少ないため、それぞ
れを単品として大量に得ることは困難であった。
しかしながら、(A)成分の環状シリコーンは次の反
応式で示される方法によれば、純度の高いものを大量に
得ることができる。
〔式中、R1、R2及びnは前記と同じ意味を有し、Xはハ
ロゲン原子を示し、nは3〜5の整数を示し、mは0〜
2の整数を示す〕 すなわち、一般式(II)で表わされるα,ω−ジヒド
ロキシオルガノポリシロキサンに一般式(III)で表わ
されるジハロゲノシラン誘導体を反応させれば、一般式
(I)で表わされる環状シリコーンを製造することがで
きる。
本製造法において、目的とする環状シリコーン(I)
のシロキサンユニット数に応じて、α,ω−ジヒドロキ
シオルガノポリシロキサン(II)とジアルキルジハロゲ
ノシランあるいはα,ω−ジハロゲノオルガノポリシロ
キサン(III)の組み合わせは複数考えられるが、原料
入手の容易さ等から適宜選択すればよい。例えばテトラ
デカメチルシクロヘプタシロキサンの場合は、α,ω−
ジヒドロキシオルガノポリシロキサン(II)でR1=R2
メチル、n=4のもの、ジアルキルジハロゲノシラン
(III)はジメチルジクロロシランを用いるのが好まし
い。また、ヘキサデカメチルシクロオクタシロキサンの
場合は、α,ω−ジヒドロキシオルガノポリシロキサン
(II)でR1=R2=メチル、n=4のもの、α,ω−ジハ
ロゲノオルガノポリシロキサン(III)はR1=R2=メチ
ル、m=1、X=Clのものを用いるのが好ましい。
α,ω−ジヒドロキシオルガノポリシロキサン(II)
とジハロゲノシラン誘導体(III)との反応は、ピリジ
ンなどの塩基の存在下、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素系溶媒あるいはク
ロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素系
溶媒中で行えばよい。この反応は2分子による閉環反応
であるため反応溶液はできるだけ希薄であることが収率
の向上のためには好ましい。即ち、具体的には出来るだ
け大量の有機溶媒中に、低濃度のα,ω−ジヒドロキシ
オルガノポリシロキサン(II)の溶液と、やはり低濃度
の塩基とジハロゲノシラン誘導体(III)の溶液とを同
速度で、できるだけ長い時間をかけて滴下するのが好ま
しい。反応溶液の濃度は0.001〜10mol/から選択され
るが、好ましくは0.05〜1mol/である。滴下時間は1
〜100時間から選択されるが、好ましくは5〜20時間で
ある。
尚、上述の製造法において原料として用いられるα,
ω−ジヒドロキシオルガノポリシロキサンは、例えば次
の反応式に従って製造することができる。
〔式中、R1、R2及びnは前記と同じ意味を有する〕 すなわち、環状シリコーン(IV)、クロロシラン
(V)及び水を無機固体化合物の存在下に反応させて、
α,ω−ジハイドロジェンオルガノポリシロキサン(V
I)となし、次いでこれをヒドロキシル化すれば、α,
ω−ジヒドロキシオルガノポリシロキサン(II)が得ら
れる。また、α,ω−ジハイドロジェンオルガノポリシ
ロキサン(VII)をヒドロキシル化してα,ω−ジヒド
ロキシオルガノポリシロキサン(VIII)となし、これに
クロロシラン(V)を反応させればシロキサン数が2ユ
ニット延長されたα,ω−ジハイドロジェンオルガノポ
リシロキサン(VI)が得られ、更にこれをヒドロキシル
化すればα,ω−ジヒドロキシオルガノポリシロキサン
(II)が得られる。
本発明において、(A)成分の環状シリコーンの配合
量は全組成に対して5〜70重量%(以下単に「%」で示
す)であり、特に10〜55%が好ましい。配合量が5%未
満では、塗布直後から粉っぽくなる傾向があり、70%を
超えると、後残りがあり、皮脂と合一してテカリを助長
する傾向がある。
また、本発明化粧料における(B)成分の吸油性粉体
としては、自重の1.5倍以上のスクワランを吸収できる
ものであれば特に限定されない。
尚、本発明における吸油性粉体の吸油量はスクワラン
を用い、JIS K5101(1978年)に規定の顔料吸油量測定
に準ずる方法によって測定したものであり、具体的に
は、50mlのビーカーに1gの粉体を取り、スクワランを少
しずつ滴下しながらヘラを用いて練り込み、粉体が全体
的にペースト状になったときを終点とし、粉体100gあた
りの所要スクワランの重量(g)をもって示した。そし
て、本発明の(B)成分の吸油性粉体は、上記の方法で
測定したときに、自重の1.5倍以上のスクワランを吸収
できるものであることが必要である。
斯かる(B)成分の吸油性粉体としては、例えば次の
一般式(IX)及び(IX′) 〔式中、Rは炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル
基を示す〕 で表わされる構造単位を有するアクリレートコポリマ
ー;溶解度パラメータが7〜10のビニル系モノマーの1
種又は2種以上を重合及び多孔質化して得られる多孔性
ビニル系ポリマー(特開昭63−316715号公報)等が挙げ
られる。就中、アクリレートコポリマーの代表的なもの
としては、ダウ・コーニング社製のPOLYTRAPがある。
尚、従来化粧料に使用されている主な粉体の吸油量
(自重に対する倍率)はタルク0.6、シリコーン被覆タ
ルク0.48、セリサイト0.61、シリコーン被覆セリサイト
0.5、シリコーン被覆酸化チタン0.26、シリコーン被覆
酸化鉄0.42、酸化亜鉛0.87、ナイロンパウダー0.47であ
り、これらを用いて本発明の効果を得ることはできな
い。
本発明において、(B)成分の吸油性粉体は一種を単
独で又は二種以上を混合して用いることができ、その配
合量は合計で、全組成に対して3〜40%であり、特に10
〜20%が好ましい。配合量が3%未満では発生皮脂を充
分吸収できず、40%を超えると粉っぽくなる。
尚、本発明の化粧料には、上述の必須成分以外に、通
常の化粧料に用いられる油剤を併用することができる。
斯かる油剤の例としては、オクタメチルシクロテトラシ
ロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカ
メチルシクロヘキサシロキサン等の上記必須成分以外の
環状シリコーン;炭化水素、高級脂肪酸エステル、流動
パラフィン、イソ流動パラフィン;スクワラン、パーム
油等の動植物性油脂;ワセリン等の鉱物油などが挙げら
れる。
また、本発明化粧料には、その剤型及び目的に応じて
上記成分以外の通常の化粧料に用いられる任意成分を本
発明の効果を損なわない量的、質的範囲で併用すること
ができる。斯かる任意成分としては、ポリエーテル変性
シリコーン、ジメチルポリシロキサンポリオキシアルキ
レン共重合体等の界面活性剤、その他の紫外線吸収剤、
酸化防止剤、防腐剤、保湿剤、消炎剤、ビタミン、ホル
モン等の薬剤、水等が挙げられる。
本発明化粧料は、常法によって製造され、頬紅、アイ
ライナー、アイシャドー、ファンデーション、ケーキ型
ファンデーション、おしろい、クリーム、乳液、化粧水
等の多岐にわたった種類の化粧料や薬用化粧料、並びに
軟膏、リニメント剤、ローション剤等の多岐にわたった
種類の外用医薬品とすることができる。
〔発明の効果〕
本発明の化粧料は、初期状態を維持し、化粧料くず
れ、特に皮脂等の起因する「テカリ」を良好に防止し、
かつべたつきがなくてさっぱりとした使用感を有する極
めて有用なものである。
〔実施例〕
次に参考例及び実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれらによって何ら限定されるものではな
い。
尚、本実施例におけるテカリ強度の評価はTゾーンの
比較的油っぽい女性10人に、洗顔後、各化粧料をハーフ
フェース法で塗布してもらい、塗布3時間後に官能評価
することにより行った。評価基準は比較品(実施例1に
おいては比較品1)を基準として下記のようにし、その
加重平均をテカリ強度とした。
2:比較品の方がかなりテカリを生じる 1:比較品の方がややテカリを生じる 0:どちらとも言えない −1:本発明品の方がややテカリを生じる −2:本発明品の方がかなりテカリを生じる 参考例1 テトラデカメチルシクロヘプタシロキサン(一般式
(I)においてR1=R2=CH3、l=7の場合)の合成: pH=7.3のリン酸緩衝溶液446.3g,1,4−ジオキサン2.2
及び5%パラジウムカーボン22.3gを撹拌装置を備え
た5三口フラスコに装入する。ここに参考例1で合成
した1,11−ジハイドロジェンドデカメチルヘキサシロキ
サン270gを1時間かけて滴下する。滴下終了後1時間撹
拌を継続する。次いで、5%パラジウムカーボンを濾過
し、ベンゼン2を加える。このとき、溶液は2層に分
離するので、下層の水層を分液する。次いで、水を0.4
加えベンゼン層を洗浄する。この操作を更に二回繰り
返す。得られた1,11−ジヒドロキシドデカメチルヘキサ
シロキサンのベンゼン溶液を1.5まで減圧濃縮し、ベ
ンゼン3を撹拌装置を備えた10三口フラスコに装入
する。よく撹拌しながらジメチルクロロシラン81.3gと
ピリジン99gのベンゼン溶液1.5と1,11−ジヒドロキシ
ドデカメチルヘキサシロキサンのベンゼン溶液5を同
速度で12時間かけて滴下する。滴下終了後2時間撹拌を
継続する。次に、析出したピリジンの塩酸塩を濾過す
る。濾液を全体の容積が2になるまで減圧濃縮し、水
0.5でベンゼン層を2回、10%NaHCO3溶液0.5で2
回、最後に水0.5で2回洗浄する。ベンゼンを減圧留
去し、得られた溶液を減圧下蒸留すると、テトラデカメ
チルシクロヘプタシロキサンが150.5g(収率46.3%)得
られる。
物性値 沸点;91.5℃(0.15mmHg) MS 504(M+−15) IR 1056 cm-1(Si−O) 29Si−NMR;ppm(δ)(重ベンゼン中、TMS基準)−2
2.22 1H−NMR;ppm(δ)(重ベンゼン中、C6H6δ=7.15基
準)0.2(s) 参考例2 ヘキサデカメチルシクロオクタシロキサン(一般式
(I)においてR1=R2=CH3、l=8の場合)の合成: pH7.3のリン酸緩衝溶液430g、1,4−ジオキサン2.1g、
及び5%パラジウムカーボン10.7gを撹拌装置を備えた
5三口フラスコに装入する。ここに参考例1で合成し
た1,11−ジハイドロジェンドデカメチルヘキサシロキサ
ン251.7gを1時間かけて滴下する。滴下終了後1時間撹
拌を継続する。次いで、5%パラジウムカーボンを濾過
し、ベンゼン2を加える。このとき、溶液は2層に分
離するので、下層の水層を分液する。次いで、水を0.4
加えベンゼン層を洗浄する。この操作を更に二回繰り
返す。得られた1,11−ジヒドロキシドデカメチルヘキサ
シロキサンのベンゼン溶液を1.5まで減圧濃縮し、ベ
ンゼン3を撹拌装置を備えた10三口フラスコに装入
する。よく撹拌しながら1,3−ジクロロテトラシロキサ
ン122.5gとピリジン95.4gのベンゼン溶液1.5と1,11−
ジヒドロキシドデカメチルヘキサシロキサンのベンゼン
溶液1.5を同速度で12時間かけて滴下する。滴下終了
後2時間撹拌を継続する。続いて析出したピリジンの塩
酸塩を濾過する。濾液を全体の容積が3になるまで減
圧濃縮する。水0.5でベンゼン層を2回、10%NaHCO3
溶液0.5で2回、最後に水0.5で2回洗浄する。ベン
ゼンを減圧留去し、得られた溶液を減圧下蒸留すると、
ヘキサデカメチルシクロオクタシロキサンが127.3g(収
率35.6%)得られる。
物性値 沸点;93.0℃(0.13mmHg) MS 578(M+−15) IR 1056 cm-1(Si−O) 29Si−NMR;ppm(δ)(重ベンゼン中、TMS基準)−2
2.30 1H−NMR;ppm(δ)(重ベンゼン中、C6H6δ=7.15基
準)0.2(s) 実施例1 下記第1表に示す組成のW/O乳化型ファデーションを
下記製法により調製し、それぞれについて、テカリ強度
の評価を行った。その結果を第1表に示す。
(製法) 粉体部、、を前もって粉砕機により混合粉砕し
た。その他の原料はビーカーにとり、ホモミキサーで充
分全体が均一になるまで乳化した。その後混合粉砕した
粉体を添加し、ディスパー(2500rpm)にて撹拌均一混
合した。これにより目的のW/O乳化型ファンデーション
を得た。調製は全て室温にて行った。
実施例2 下記第2表に示す組成のケーキ型ファンデーションを
下記製法により調製し、それぞれについて、テカリ強度
の評価を行った。その結果を第2表に示す。
(製法) 、、を混合し、粉砕機を通して粉砕後、これを
高速ブレンダーに移した。次に〜を80℃で混合溶
解、これを顔料に加え均一にした。その後室温まで顔料
温度を下げ、これに〜、を添加し再度均一化し
た。これを粉砕機で処理し、ふるいを通し粒度をそろ
え、金皿などの容器中に圧縮成型した。
実施例3 下記第3表に示す組成の下地クリームを下記製法によ
り調製し、それぞれについてテカリ強度の評価を行っ
た。その結果を第3表に示す。
(製法) 油相部〜、を予め80℃で完全溶解した。また
〜を撹拌均一にし、これをホモミキサー中で撹拌混合
している70℃まで冷却した油相部に徐々に添加した。更
に水相部、、、を混合70℃に加温したものを添
加し、充分に乳化させた。最後に、を添加し、ディ
スパーにて全体を均一化した。
実施例4 下記第4表に示す組成の油性ファンデーションを下記
製法により調製し、それぞれについてテカリ強度の評価
を行った。その結果を第4表に示す。
(製法) 粉体、、は予め粉砕機にて混合粉砕。〜を
ビーカにとり70℃のウォーターバス中でよく撹拌し均一
にした。その後混合粉砕した粉体、等を加え、金皿に
流し込み、室温にて徐冷固化した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)及び(B) (A) 次の一般式(I) 〔式中、R1及びR2は同一でも異なっていてもよいアルキ
    ル基、アルケニル基、アリール基又はハロゲン化アルキ
    ル基を示し、lは7又は8の数を示す〕 で表わされる環境シリコーン 5〜70重量% (B) 自重の1.5倍以上のスクワランを吸収できる吸
    油性粉体の一種又は二種以上 3〜40重量% を含有することを特徴とする化粧料。
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