JP2857558B2 - 輪転謄写印刷機のプレスローラ接離機構 - Google Patents

輪転謄写印刷機のプレスローラ接離機構

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JP2857558B2
JP2857558B2 JP5033710A JP3371093A JP2857558B2 JP 2857558 B2 JP2857558 B2 JP 2857558B2 JP 5033710 A JP5033710 A JP 5033710A JP 3371093 A JP3371093 A JP 3371093A JP 2857558 B2 JP2857558 B2 JP 2857558B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輪転謄写印刷機のプレ
スローラ接離機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の輪転謄写印刷機におけるプレスロ
ーラの接離機構として、版胴(印刷ドラム)に装着され
たクランパ(印刷原紙の留め用の金具)部からプレスロ
ーラを干渉しないように逃がすために、版胴の支持軸と
別個の軸にカムを設けて版胴の回転に同期させて接離
動するプレスローラ支持部の機構、いわゆるやじろべい
機構を用いた技術が知られている。
【0003】また、上記技術を改良するものとして、例
えば、実開昭59−59361号公報に示されているよ
うに、版胴にカム板を取り付ける時に版胴に対するカム
板の位相が一義的に定まるようにして、輪転謄写印刷機
の組立て又は修理の簡単化を図る目的のもとに、大径部
を有するプレスローラカムを所定の位相関係を持たせて
版胴の両端部に版胴と同軸に取り付けると共に、プレス
ローラの両端部に設けたコロをプレスローラカムにそれ
ぞれ圧接させることにより、プレスローラカムの大径部
と上記コロとが圧接するときに、プレスローラがクラン
パから逃げるようにした版胴一体式のカム機構を用いた
技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
いわゆるやじろべい機構においては、版胴に対するプレ
スローラの押圧力の偏りが発生しやすく、また版胴の回
転と他のカム軸等とを同期させるための複雑な機構によ
り装置が大型化すると共に、面倒な調整が必要であっ
た。後者の版胴一体式のカム機構においては、版胴に対
するプレスローラの押圧手段及びその支持機構について
の考慮がなされていない問題がある。
【0005】したがって、本発明は、かかる問題点を解
決するために、版胴に対するプレスローラの押圧力の偏
りが発生しないと共に、機構の簡単化により装置の小型
軽量化を図ることができ、信頼性が高く、廉価に生産で
きる輪転謄写印刷機のプレスローラ接離機構を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、謄写印刷用の原紙が巻
き付けられる版胴と、印刷用紙を介して上記版胴に圧接
する印刷位置と上記版胴から離間する非印刷位置とを選
択的に占めるプレスローラと、上記プレスローラの両端
を回転自在に支持する揺動可能な一対のプレスローラア
ームとを有する輪転謄写印刷機のプレスローラ接離機構
において、上記版胴の両端部において上記版胴の回転中
心軸と同軸的に設けられ周面の一部に大径部を有する上
記版胴と実質的に一体のカムであって、上記プレスロー
ラを印刷位置と非印刷位置とにそれぞれ選択的に変位さ
せるための、互いに同輪郭形状からなり、かつ、同一位
相でそれぞれ設けられた一対のカムと、上記プレスロー
ラの軸の両端部に設けられた、上記各カムに従動する一
対のカムフォロアと、上記各カムフォロアを上記各カム
に圧接させる向きに、上記各プレスローラアームを同一
荷重でそれぞれ揺動付勢する一対の付勢手段とを有し、
上記各プレスローラアームの基端部は、輪転謄写印刷機
本体側にそれぞれ独立して揺動自在に支持されているこ
とを特徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載
の輪転謄写印刷機のプレスローラ接離機構において、上
記プレスローラがその非印刷位置を占めたとき、その位
置に該プレスローラを保持するプレスローラ係止手段
と、印刷時に上記プレスローラがその印刷位置を占める
べく、上記プレスローラ係止手段を解除するプレスロー
ラ印圧解除手段とを有することを特徴とする。請求項3
記載の発明は、請求項1又は2記載の輪転謄写印刷機の
プレスローラ接離機構において、上記各カムのうちの少
なくとも一方のカムの上記大径部を除く輪郭周面部に
は、凹部状の手掛りが形成されていることを特徴とす
る。請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の輪転
謄写印刷機のプレスローラ接離機構において、上記一対
のプレスローラアームは、上記プレスローラの両端を着
脱可能に支持し、上記一対のプレスローラアームは、上
記プレスローラの両端をそれぞれ取り付ける押え部材を
有することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、版胴の両端部において版胴の
回転中心軸と同軸的に設けられ周面の一部に大径部を有
する版胴と実質的に一体のカムであって、プレスローラ
を印刷位置と非印刷位置とにそれぞれ選択的に変位させ
るための、互いに同輪郭形状からなり、かつ、同一位相
でそれぞれ設けられた一対のカムと、プレスローラの軸
の両端部に設けられた、各カムに従動する一対のカムフ
ォロアと、各カムフォロアを各カムに圧接させる向き
に、各プレスローラアームを同一荷重でそれぞれ揺動付
勢する一対の付勢手段とを有し、各プレスローラアーム
の基端部は、輪転謄写印刷機本体側にそれぞれ独立して
揺動自在に支持されていることにより、版胴の回転に同
期して各カムと各カムフォロアとがそれぞれ係合するこ
とによって、プレスローラが版胴に対して印刷位置と非
印刷位置とに選択的に変位され印刷位置において一対の
付勢手段で均一に圧接される。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて詳述する。図6は、本発明の一実施例を適用した
輪転謄写印刷機の要部構成図であり、まず、この要部構
成について説明する。
【0009】図6において、この輪転謄写印刷機の要部
は、図示しない機体部の中央部に配置され製版済謄写印
刷用の原紙3が外周面に巻き付けられた円筒状の版胴1
を備えた印刷装置10と、版胴1の左下方に配置されて
いて、給紙台11上に積層された印刷用紙Pを版胴1に
送出する給紙装置20と、この給紙装置20に対向する
図示しない機体部の下方に配置されていて、版胴1で印
刷された印刷用紙Pを排紙台16に排出する排紙装置3
0とを具備する。
【0010】以下、上記印刷装置10、給紙装置20及
び排紙装置30について順次説明する。同図に示すよう
に、印刷装置10は、図示しない駆動モータにより回転
中心軸2の周りに矢印方向(反時計回り方向)に回転駆
動される版胴1と、版胴1の外周面の一部にその軸線方
向に延在して原紙3の先端部を挟持する開閉可能なクラ
ンパ4と、版胴1の内周面にインキを供給するインキ供
給ローラ5と、インキ供給ローラ5と微小間隙を置いて
平行に配置されていて、インキ供給ローラ5との間に図
示しないインキ溜りを形成するドクターローラ6と、版
胴1の回転中心軸を兼ねるとともに、インキ溜り(図示
しない)へインキを供給するインキ供給管7とを有す
る。ここで、インキ供給管7、インキ供給ローラ5及び
ドクターローラ6がインキ供給装置8を構成する。イン
キ供給ローラ5に対向する版胴2の外周面の下方近傍に
は、印刷用紙Pを介して版胴1の外周面に圧接する印刷
位置(図2に示す画像印刷範囲bに対応する版胴1の外
周面上の位置)と版胴1の外周面から離間する非印刷位
置(図2に示す非画像印刷範囲aに対応して、クランパ
4と干渉しないようにクランパ4の輪郭外周面からその
遠心方向に離間した位置)とを選択的に占めるプレスロ
ーラ9が配設されている。
【0011】給紙装置20は、積層された印刷用紙Pを
積載する給紙台11と、印刷用紙Pを送り出す給紙コロ
12と、印刷用紙Pを一枚ずつ分離する一対の分離コロ
対13a,13bと、版胴1の外周面とプレスローラ9
との間に所定タイミングで印刷用紙Pを送出する一対の
フィードローラ対14a,14bとを有する。
【0012】排紙装置30は、版胴1で印刷された印刷
済の印刷用紙Paを順次積載する排紙台16と、版胴1
の外周面近傍に配置され印刷用紙Paを版胴1から剥離
する分離爪15と、分離爪15によって剥離された印刷
用紙Paを排紙台16上へ搬送するための吸着部ローラ
17,18及びこれらの吸着部ローラ17,18間に掛
け渡された無端の搬送ベルト19からなる強制排紙機構
21とを有する。
【0013】図1に示すように、版胴1は、回転中心軸
2と平行な方向に延在したステンレス製の多孔性の円筒
体からなり、図示しないフレームに取り付けられたイン
キ供給管7に回転可能に支持されている周知のものであ
る。版胴1の両端部には、回転中心軸2と同軸に、一対
の互いに同輪郭形状のカム22L,22Rがそれぞれ実
質一体的に取り付けられている。これらのカム22L,
22Rは、合成樹脂製で大略円板形状に成形されてい
て、各カム22L,22Rの輪郭周面には同一直径から
なる同径輪郭周面部22cと、同径輪郭周面部22c及
びクランパ4の最外周輪郭よりも径が大きい大径部とし
ての凸状径部22aとがそれぞれ形成されている。各カ
ム22L,22Rは、これらの凸状径部22aが版胴1
上のクランパ4を挟んで左右同一の位相位置になるよう
に版胴1の端部にそれぞれ取り付けられている。
【0014】図2に示すように、各カム22L,22R
における凸状径部22aの輪郭周面は非画像印刷範囲a
に、各カム22L,22Rにおける同径輪郭周面部22
c(凸状径部22aを除く)は画像印刷範囲bにそれぞ
れ対応して設定されている。図3に示すように、各カム
22L,22Rにおける、同径輪郭周面部22cの輪郭
周面上の4箇所には、手動で版胴1を回転するための平
目ローレット加工が施された凹部状の手掛かり22bが
それぞれ形成されている。また、各カム22L,22R
の版胴1寄り側には版胴1の外周面と略同径のフランジ
部23Aが、同径輪郭周面部22cとフランジ部23A
との間には同径輪郭周面部22c及びフランジ部23A
よりもやや径の大きいフランジ部23Bがカム22L,
22Rとそれぞれ合成樹脂で一体成形されている。フラ
ンジ部23Bにも、手掛かり用の平目ローレット23a
がその全周面上に形成されていて、上記手掛かり22b
及び平目ローレット23a部位を手で操作することによ
り版胴1を容易に回動することができる。この手動によ
る回動操作は、上記インキ供給ローラ5(図6にしめ
す)の図示しない駆動軸にワンウェイクラッチが取り付
けられている周知の機構によって問題がないようになっ
ている。カム22L,22R及びフランジ部23Aの側
面には、多数の抜き(フランジ部23Aの抜きは同図に
図示されていない)が形成されており、これらの抜き構
造によって軽量化がなされ、版胴1の回転時の慣性低減
に寄与している。
【0015】図1において、プレスローラ9は、版胴1
の回転中心軸2と平行な方向に延在した合成ゴム性の周
知のものであり、その軸9sに実質一体的に取り付けら
れている。この軸9sの両端近傍には、カム22L,2
2Rと選択的に従動する、すなわち凸状径部22aとの
み係合する互いに同一形状の一対のカムフォロア9L,
9Rが、プレスローラ9を挟んでそれぞれ実質一体的に
取り付けられている。図2に示すように、各カムフォロ
ア9L,9Rの外径は、プレスローラ9の外径よりもや
や小さく形成されていて、画像印刷範囲bにおいて版胴
1の外周面とプレスローラ9との間で印刷用紙Pが押圧
され印刷画像が転写でき得る程度の隙間cが付与されて
いる。
【0016】図1において、軸9sにおける各カムフォ
ロア9L,9Rの外側端部には軸受9jがそれぞれ設け
られている。これらの軸受9jは、左右において互いに
同一形状の一対のプレスローラアーム25L,25Rに
保持されている。各プレスローラアーム25L,25R
の基端部は、一部破断して示す各機枠29L,29Rに
おいて各支点軸24L,24R(支点軸24Rは同図に
図示されていない)で枢着され、上下方向にそれぞれ独
立して揺動自在に支持されている。各プレスローラアー
ム25L,25Rの自由端には、後述するプレスローラ
係止手段と係止する切欠き爪25aがそれぞれ形成され
ている。
【0017】各プレスローラアーム25L,25Rは、
その略中央部においてその一端が係止され他端が図示し
ない輪転謄写印刷機の不動部材に係止された左右一対
の、付勢手段としての引張りコイルばね26により、常
に矢印上向き方向、すなわち各カムフォロア9L,9R
を各カム22L,22Rに圧接させる向きの付勢、及び
プレスローラ9を版胴1の外周面に圧接させる向きの揺
動習性がそれぞれ与えられている。ばね26のばね特性
は、その荷重、高さ及びばね定数等が通常の品質規格よ
りも厳しく設定されている。
【0018】プレスローラ9は、以上の構成により、そ
の左右両端部において同一位相で回転可能に支持され、
かつ、左右一対のばね26により版胴1の外周面に圧接
させられる向きの揺動習性が与えられている。したがっ
て、プレスローラ9は、その軸9s方向の全領域に
て版胴1の外周面に等分布荷重で均一に圧接される。な
お、図4に示すように、各軸受9jは、その軸方向にお
いて各軸受9jの各端部を押える押え部材27L,27
Rにより抜け止めがそれぞれ施されている。図5(a)
において、押え部材27Lは揺動支点となる凸部を有し
ており、該凸部がプレスローラアーム25Lに挿着さ
れ、かつ、その長溝部を段ねじ27aによって抜け止め
クリック位置と抜け止め解除クリック位置との間に揺動
可能な程度の軸方向の隙間を付与されて支持されてお
り、プレスローラの交換が容易に行えるようになってい
る。また図5(b)に示すように、プレスローラアーム
25R側における押え部材27Rは段ねじであり、この
段ねじ27Rにより軸受9jの抜け止めがなされてい
る。
【0019】各プレスローラアーム25L,25Rの近
傍には、プレスローラアーム25L,25Rの揺動を選
択的に係止する左右一対の印圧解除爪部材28L,28
Rが、各機枠29L,29Rにおいて回動自在に支持さ
れた連結軸28sの両端にそれぞれ固着されている。各
印圧解除爪部材28L,28Rの自由端には、各プレス
ローラアーム25L,25Rの切欠き爪25aと選択的
に係止する係止爪28aがそれぞれ形成されている。各
印圧解除爪部材28L,28Rの基端における図におい
て右側には、機枠29L,29Rに植設された左右一対
のピン32にその一端が係止された引張りコイルばね3
1の他端がそれぞれ係止されていて、常に反時計回り方
向、すなわち切欠き爪25aと係止爪28aとが係止す
る向きの揺動習性が与えられている。印圧解除爪部材2
8Lの基端における図において左側は、機枠29Lに固
設されたソレノイド33のプランジャ33pに連結され
ている。
【0020】プレスローラ係止手段及びプレスローラ印
圧解除手段は、各印圧解除爪部材28L,28R、連結
軸28s、引張りコイルばね31、プランジャ33p及
びソレノイド33から主に構成される。分離爪15は、
その一端が機枠29Lにおいて、他端が機枠29Rにお
いてそれぞれ回動可能に支持された角状の分離爪軸34
にビス15aで取り付けられている。分離爪15は、そ
の先端が版胴1の外周面に近接し版胴1から印刷用紙P
(図2に示す)を剥ぎ取る分離位置と版胴1の外周面か
ら離間した非分離位置とに選択的に変位するように配設
されている。ここで、分離位置とは、分離爪15の先端
が、版胴1の外周面に干渉せず、かつ、版胴1の外周面
から印刷用紙(図示しない)の先端部を剥ぎ取るのに最
適な、版胴1の外周面からその遠心方向に最小間隙を有
する位置に変位した位置をいう。また、非分離位置と
は、分離爪15の先端が、クランパ4と干渉しないよう
にクランパ4の輪郭外周面からその遠心方向に離間した
位置をいう。
【0021】機枠29L寄りの分離爪軸34には、その
自由端においてカム22Lと従動する第2のカムフォロ
アとしてのコロ35が設けられた分離爪駆動アーム36
が、実質一体的に取り付けられている。また、分離爪駆
動アーム36の基端部には、その一端が機枠29Lに植
設されたピン37に係止された引張りコイルばね38の
他端が係止されていて、分離爪駆動アーム36は、カム
22Lとコロ35とが常に係合する向きの回動習性が与
えられている。符号39は、機枠29Lの所定位置に固
設されたL形アングル状のストッパーを示し、また、符
号40は、ストッパー39に当接するねじを示す。これ
らストッパー39及びねじ40からなる調節機構は、分
離爪15の上記分離位置の調節を正確に行うためのもの
であるが、ねじ40による上記分離爪の調節によってカ
ム22Lの凸状径部22aとコロ35との係合程度が適
正範囲に設定されると共に、同径輪郭周面部22c(図
3に示す)の周面、及び手掛かり22b(図3に示す)
とコロ35との係合を回避する、すなわちカム22Lの
凸状径部22aとコロ35とをのみ選択的に係合させる
機能が付与される。
【0022】次に、この輪転謄写印刷機における要部の
動作について以下に説明する。以下、参照する図面の動
作説明において、左右両側に存在する構成要素の動作は
特に断らない限りその片側のみについて説明する。
【0023】図6において、給紙台11上に積載されて
いる印刷用紙Pが、給紙コロ12及び分離コロ対13
a,13bによりフィードローラ対14a,14bへ向
けて送られ、さらにフィードローラ対14a,14bに
より版胴1の回転と同期した所定のタイミングで版胴1
とプレスローラ9との間に送出される。この時、図1又
は図2に示すように、矢印方向(反時計回り方向)に回
転する版胴1の外周面に巻装された原紙3に対して、左
右一対の引張りコイルばね26により軸9s方向の全領
域において均一に付勢されたプレスローラ9が印刷用紙
Pを介して押圧することにより、インキが原紙3の穿孔
部分から印刷用紙Pの表面に転移されて、印刷用紙Pに
所望の画像が印刷される。なお、この時、図2に示すイ
ンキ供給ローラ5も版胴1の回転方向と同一方向に回転
し、インキを版胴1の内周面に供給する(説明の簡明化
のために、図2におけるばね26は一部のみを、プレス
ローラ係止手段及びプレスローラ印圧解除手段はその図
示をそれぞれ省略してある)。印刷された印刷用紙Pa
は、分離爪15によって版胴1の外周面から剥離され、
図6において、回転する吸着部ローラ17,18間に掛
け渡され回り動く搬送ベルト19に沿って案内され、排
紙台16上に落下し、印刷用紙1枚目の印刷工程が終了
する。
【0024】図4において、版胴1がさらに矢印方向
(反時計回り方向)に回転されカム22Lの凸状径部2
2aが下方近傍、すなわち非印刷位置に到ると、凸状径
部22aとカムフォロア9Lとが摺接し、プレスローラ
アーム25Lが支点軸24Lを中心として下方に揺動さ
れることにより、プレスローラ9はばね26の付勢力に
抗して版胴1の外周面及びクランパ4の輪郭外周面から
離間される。こうして、クランパ4とプレスローラ9と
の干渉が回避される。さらに版胴1が矢印方向に回転さ
れクランパ4が分離爪15の先端近傍、すなわち非分離
位置に近付くと、凸状径部22aに同図に図示しないコ
ロ35(図1に示す)が接触して転動し、分離爪軸34
が反時計回り方向に回転されることによって、分離爪1
5の先端がクランパ4の輪郭外周面から離間される。こ
のようにして、クランパ4部位と分離爪15の先端との
干渉が回避される。版胴1がさらに回転され凸状径部2
2aが下方から遠ざかると、印刷用紙2枚目の印刷工程
が開始されて、上記動作と同様の動作が所定印刷枚数分
繰り返されて印刷が終了する。
【0025】印刷を終了させるときには、図1におい
て、版胴1に最後の印刷用紙を介してプレスローラ9を
圧接している間に、それまで励磁状態を保持していたソ
レノイド33を非励磁状態とする。すると、図4におい
て、印圧解除部材28Lが図示破線位置方向へ揺動
し、印圧解除部材28Lの自由端面部28bがプレス
ローラアーム25Lの自由端突出面25bに当接する。
やがて、上記最後の印刷用紙が排出され、かつ、版胴1
の回転に伴いカム22Lの凸状径部22aが下方近傍に
到って凸状径部22aとカムフォロア9Lとが摺接して
いくことにより、プレスローラアーム25Lの自由端突
出面25bが印圧解除部材28Lの自由端面部28b
を摺接しつつ、プレスローラアーム25Lが支点軸24
Lを中心として下方に揺動する。そして、カム22Lの
凸状径部22aの頂点付近が最下方に位置する回転位置
において、プレスローラアーム25Lの切欠き爪25a
と印圧解除爪部材28Lの係止爪28aとが、図示破線
状態で示すように噛み合う。なお、このままの状態で版
胴1が1回転以上回転されてもその噛み合いが外れるこ
とはない。したがって、上記状態においては、プレスロ
ーラ9は版胴1の外周面及びクランパ4の輪郭外周面か
ら離間された状態が維持される。
【0026】印刷時には、図4において、版胴1を回転
させながらソレノイド33に印圧オン指令が送出されて
励磁される。この時、カム22Lの凸状径部22aの頂
点付近が下方に位置し、凸状径部22aの頂点とカムフ
ォロア9Lとが摺接すると、ばね26の付勢力に抗して
プレスローラアーム25Lが若干下方に押し下げられ、
これにより、互いに当接していた切欠き爪25aの上面
と係止爪28aの下面とが離間する。すると、ソレノイ
ド33に印圧オン指令が送出されて励磁されていたプラ
ンジャ33pが吸引移動され、印圧解除爪部材28Lが
実線位置に変位されて切欠き爪25aと係止爪28aと
の噛み合いが解除される。以後、再び、ソレノイド33
が非励磁状態となる非印刷時までは、版胴1の回転と同
期して版胴1の非画像印刷範囲a及び画像印刷範囲b
(図2に示す)に対するプレスローラ9の圧接と離間と
が繰り返される。
【0027】本実施例においては、各カム22L,22
Rは、これらの凸状径部22aが版胴1上のクランパ4
を挟んで左右同一の位相位置になるように版胴1の側端
にそれぞれ取り付けられているが、これに限らず、プレ
スローラ9の各軸受9jがそれぞれの両端において剛体
支持受け構造で回転可能に支持された構成のプレスロー
ラの接離機構においては、カム及びカムフォロアが片側
のみにおいて係合するように取り付けられていても良
い。
【0028】本実施例によれば、一対の互いに同輪郭形
状のカム22L,22Rと一対のカムフォロア9L,9
Rとの係合によって、各プレスローラアーム25L,2
5Rが版胴1の回転に同期して版胴1に接離され、同一
荷重でプレスローラアームをそれぞれ揺動付勢させる引
張りコイルばね26によって、版胴1に対してプレスロ
ーラ9が均一に押圧されるので、版胴1に対するプレス
ローラ9の押圧力の偏りが発生しない。
【0029】また、本実施例によれば、非印刷時にはプ
レスローラ係止手段によって各プレスローラアーム25
L,25Rが係止されることにより、プレスローラ9を
版胴1及びクランパ4から確実に離間させた状態が維持
できる。また、印刷時にはプレスローラ印圧解除手段に
よって各プレスローラアーム25L,25Rとの係止状
態が解除されることにより、プレスローラ9を印刷用紙
Pを介して版胴1の外周面に圧接し、確実に印刷をする
ことができる。
【0030】また、本実施例によれば、手掛かり22b
又は手掛かり用の平目ローレット23aを手動で操作す
ることにより版胴1を容易に回動させ得るので、版胴1
廻りにおいて原紙3や印刷用紙Pがジャムした場合に、
手動操作により版胴1を回動させてジャム修正ができ
る。さらに、これらの手掛かり22b、及び手掛かり用
の平目ローレット23aは、例えば、版胴1が着脱でき
ない固定式の、印刷機の上部に原稿読取装置が搭載され
この原稿読取装置を開閉して版胴1を露出できるタイプ
の輪転謄写印刷機に適用することができる。
【0031】また、本実施例によれば、各カムフォロア
9L,9R及びコロ35は各カム22L,22Rの凸状
径部22aの輪郭周面にのみ選択的に摺接するので、各
カムフォロア9L,9R、コロ35及び各カム22L,
22Rの耐久性能(信頼性)が向上する。
【0032】また、本実施例によれば、プレスローラ9
を版胴1の外周面に圧接付勢する引張りコイルばね26
を左右において共通に使用すると共に、プレスローラ9
の軸受9j部の軸9s方向の抜け止めとして、図5
(b)に示すように、プレスローラアーム25Rには段
ねじ27Rを、図5(a)に示すように、プレスローラ
アーム25Lには、揺動支点用凸部を有し、段ねじ27
a部にて抜け止めクリック位置と抜け止め解除クリック
位置との間に上記揺動支点用凸部を中心として揺動可能
に支持される長溝を有する押え部材27Lを設けたこと
により、消耗品としてのプレスローラ9及び引張りコイ
ルばね26の交換やその清掃が、それぞれ容易に行うこ
とができる。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、版
胴の両端部において版胴の回転中心軸と同軸的に設けら
れ周面の一部に大径部を有する版胴と実質的に一体のカ
ムであって、プレスローラを印刷位置と非印刷位置とに
それぞれ選択的に変位させるための、互いに同輪郭形状
からなり、かつ、同一位相でそれぞれ設けられた一対の
カムと、プレスローラの軸の両端部に設けられた、各カ
ムに従動する一対のカムフォロアと、各カムフォロアを
各カムに圧接させる向きに、各プレスローラアームを同
一荷重でそれぞれ揺動付勢する一対の付勢手段とを有
し、各プレスローラアームの基端部は、輪転謄写印刷機
本体側にそれぞれ独立して揺動自在に支持されているこ
とにより、版胴の回転に同期して各カムと各カムフォロ
アとがそれぞれ係合することによって、プレスローラが
版胴に対して印刷位置と非印刷位置とに選択的に変位さ
れ印刷位置において一対の付勢手段で均一に圧接される
ので、版胴に対するプレスローラの押圧力の偏りが発生
しないと共に、機構の簡単化により装置の小型軽量化を
図ることができ、信頼性が高く、廉価に生産できる輪転
謄写印刷機のプレスローラ接離機構を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すプレスローラ接離機構
の斜視図である。
【図2】図1の印刷時の作用を示す要部断面図である。
【図3】図1のカム部の形状を示す斜視図である。
【図4】図1の構成を補足すると共に非印刷時の作用を
示す要部側面図である。
【図5】図5(a),(b)は図4の構成及び作用を補
足する要部側面図である。
【図6】本発明の一実施例が適用された輪転謄写印刷機
の要部構成図である。
【符号の説明】
a 非画像印刷範囲 b 画像印刷範囲 P 印刷用紙 1 版胴 2 回転中心軸 9 プレスローラ 9s プレスローラの軸 9L,9R カムフォロア 22a 大径部としての凸状径部 22b 手掛かり 22L,22R カム 23a 手掛かり用の平目ローレット 25a 切欠き爪 25L,25R プレスローラアーム 26 付勢手段としての引張りコイルばね 28a 係止爪 28L,28R プレスローラ係止手段及びプレスロー
ラ印圧解除手段を構成する印圧解除爪部材 28s 同連結軸 31 同引張りコイルばね 33p 同プランジャ 33 同ソレノイド

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】謄写印刷用の原紙が巻き付けられる版胴
    、印刷用紙を介して上記版胴に圧接する印刷位置と上
    記版胴から離間する非印刷位置とを選択的に占めるプレ
    スローラと、上記プレスローラの両端を回転自在に支持
    する揺動可能な一対のプレスローラアームとを有する輪
    転謄写印刷機のプレスローラ接離機構において、 上記版胴の両端部において上記版胴の回転中心軸と同軸
    的に設けられ周面の一部に大径部を有する上記版胴と実
    質的に一体のカムであって、上記プレスローラを印刷位
    置と非印刷位置とにそれぞれ選択的に変位させるため
    、互いに同輪郭形状からなり、かつ、同一位相でそれ
    ぞれ設けられた一対のカムと、 上記プレスローラの軸の両端部に設けられた、上記
    ムに従動する一対のカムフォロアと、 上記カムフォロアを上記カムに圧接させる向きに
    上記各プレスローラアームを同一荷重でそれぞれ揺動付
    勢する一対の付勢手段とを有し、上記各プレスローラアームの基端部は、輪転謄写印刷機
    本体側にそれぞれ独立して揺動自在に支持されているこ
    とを特徴とする輪転謄写印刷機のプレスローラ接離機
    構。
  2. 【請求項2】請求項1記載の輪転謄写印刷機のプレスロ
    ーラ接離機構において、 上記プレスローラがその非印刷位置を占めたとき、その
    位置に該プレスローラを保持するプレスローラ係止手段
    と、 印刷時に上記プレスローラがその印刷位置を占めるべ
    く、上記プレスローラ係止手段を解除するプレスローラ
    印圧解除手段と、 を有することを特徴とする輪転謄写印刷機のプレスロー
    ラ接離機構。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の輪転謄写印刷機のプ
    レスローラ接離機構において、 上記各カムのうち少なくとも一方のカムの上記大径部を
    除く輪郭周面部には、凹部状の手掛りが形成されている
    ことを特徴とする輪転謄写印刷機のプレスローラ接離機
    構。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の輪転謄写印刷機のプ
    レスローラ接離機構において、 上記一対のプレスローラアームは、上記プレスローラの
    両端を着脱可能に支持し、上記一対のプレスローラアー
    ムは、上記プレスローラの両端をそれぞれ取り付ける押
    え部材を有することを特徴とする輪転謄写印刷機のプレ
    スローラ接離機構。
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JP2905585B2 (ja) * 1990-09-20 1999-06-14 株式会社リコー 輪転式孔版印刷装置

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