JP2856772B2 - 体積測定方法及びその装置 - Google Patents

体積測定方法及びその装置

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JP2856772B2 JP18402689A JP18402689A JP2856772B2 JP 2856772 B2 JP2856772 B2 JP 2856772B2 JP 18402689 A JP18402689 A JP 18402689A JP 18402689 A JP18402689 A JP 18402689A JP 2856772 B2 JP2856772 B2 JP 2856772B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、タンク内に収納された被測定物である液
体等の体積(容積)を測定する体積測定方法及びその装
置に関するものである。
【従来の技術】
従来のこの種の体積測定方法及びその装置としては、
先行技術として例えば特願平1−27808号に示されるも
のであるので、それを第6図乃至第10に基づいて説明す
る。 まず第6図において、原理説明を行なうと、30は例え
ば液体,粉体,粒体,異形状物体等を収納する異形状の
メインタンクであって、このメインタンク30には連結パ
イプ32を介して該メインタンク30よりも容積の小さい補
正用タンク31が連結されている。また上記異形状メイン
タンク30の上部には小径の通気孔35が穿設されている
(なお、該通気孔35は設けられてなくてもよい)。上記
補正用タンク31の上部には例えばピストン,スピーカ形
状(以下これをスピーカと云う)等の体積変化手段(機
構)33が設けられていて、この体積変化機構33の動作に
よって補正用タンク31内の体積を変化させることができ
るようになっている。以上が本実施例の構成であって、
次にその構成による測定原理を説明する。 測定原理 (1) 第6図のような連結タンクシステムを考える。
これは小体積V1の補正用タンク31と、大体積V2のメイン
タンク30とが連結されることによって構成される。タン
ク31,30は流量抵抗r1のパイプ32によって接続されてお
り、タンク30の通気孔35は流量抵抗r2である。双方のタ
ンク30,31内の気体の比熱比をγ、気体定数をR、タン
ク31の熱時定数をτとする。タンク31にピストン,ダイ
ヤフラム,ベローズ,スピーカ形状等を用いた体積変化
機構33を取り付け、この体積変化機構33によって実際に
発生する体積変化量をv(t)とする。 タンク30,31が剛体の場合、タンク30,31内気圧の加圧
又は減圧時にタンク30,31が歪まないので、ピストン,
ダイヤフラム,ベローズ等による体積変化量V0(t)と
実際に発生する体積変化量v(t)は等しい。もしタン
ク30がフレキシブルな場合、タンク30,31内気圧の加圧
又は減圧時にタンク30が歪むので、その拡張又は収縮に
よる体積変化量に応じた分だけv(t)は変化する。 v(t)=0のとき、タンク31の中の気体の絶対圧
力,温度,モル数をそれぞれP0,T1,n1,またタンク30の
中の気体の絶対圧力,温度,モル数をそれぞれP0,T2,n2
とする。測定環境が著しく変化しない場合、通気孔35を
介してタンク30,31内外に気体が流通するのでタンク31,
30内の絶圧圧力P0は外気圧と等しく、その変化は非常に
遅く、外気圧と等しく変化する。 v(t)≠0のとき圧力,温度,モル数も体積変化手
段33の状況に応じて変化し、 タンク31において、 圧力はP0+ΔP1(t), 温度はT1+ΔT1(t) モル数はn1−Δn12(t)と変化する。 タンク30においては、 圧力はP0+ΔP2(t), 温度はT2+ΔT2(t), モル数はn2+Δn12(t)−Δn2(t)と変化する。Δn
12(t)はタンク31からタンク30に流れた空気のモル
数、Δn2(t)はタンク30から通気孔35を介して外部に
漏れた空気のモル数である。 ここでこのシステムについて次の仮定を設定する。 1)タンク30,31内気体は理想気体である。 2)v(t)《{V1,V2} 3)タンク30の熱容量は大きく、圧力変化ΔP2(t)に
伴うタンク内温度変化は体積変化量v(t)の変化の速
さに比べ非常に遅く無視できる。 4)体積変化量v(t)の変化の速さは、それに伴い変
化する圧力がタンク30,31内の至るところで等しい程度
とする。 5)タンク30内に被計測物体を入れても、この物体によ
りタンク30内に2つ以上の閉じたガス空間、すなわち空
洞部分が構成されない。 以上の仮定は、大きな制約となるものではない。体積
変化量v(t)に対してΔP1(t),ΔP2(t),ΔT1
(t),ΔT2(t),Δn12(t)、Δn2(t)の変化
は本来、非線形方程式で表されるが、仮定2)よりその
大きさはP0,T1,T2,n1,n2に対して非常に小さく、そのた
め線形方程式で近似できる。静的状態においてタンク3
0,31内の気体の圧力,温度,モル数の関係は次の代数方
程式で表される。 P0V1=n1RT1,P0V2=n2RT2 (1a) また仮定1),3),4),5)より、動的状態においては
タンク30,31内の気体の圧力,温度,モル数の関係は、
次の線形常微分方程式で表される。 流量抵抗r、上式においてはr1,r2はパイプ32の長さ
lと直径dより次の実験式のように求められる。 この式は長さlが50〜650[mm]、直径dが2.0〜9.0
[mm]のアルミ製パイプを用いて実験的に求めたもので
ある。 また、体積変化量v(t)は次のように表される。 ΔVはタンクの材質,形状,容積等から定まるタンク固
有の定数であり、Δv(t)は体積変化手段33の体積変
化量v0(t)の変化に伴うタンク30の拡張または収縮に
よる体積変化量である。 式(1a)〜(1i)にラプラス変換を施し、入力v
(t)から出力ΔP1(t)までの伝達関数を求めると次
のようになる。 係数r2V2/RT2,r1V2/RT2,r1V1/RT1,r1V2/RT1は、圧力
変化の時定数である。例えばr2V2/RT2はタンク30におけ
る空洞部分の絶対温度T2の気体が流量抵抗r2の通気孔35
を介してタンク30外に流れるときの圧力減衰の時定数で
ある。補正係数k2(s,r1,r2,V1,V2)は、メインタンク3
0の容積V2により変化するが、第7図に示されるk2(s,r
1,r2,V1,V2)の周波数特性において、適当な周波数、例
えば区間Aの4×10-4〜10-3Hzの周波数を選ぶことによ
り近似的に定数と見做せる。 r1<<<r2(r2は空気等の通気孔35の流量抵抗)で熱
時定数τとr2{V1+Min V2}/RT2が同程度の値なら次の
ような角周波数が存在する。 この条件において補正係数k2(s,r1,r2,V1,V2)は次
のように近似される。 |K2(iω,r1,r2,V1,V2)|≒1 ∠K2(iω,r1,r2,V1,V2)=0 (2d) ゆえに、式(2c)の条件を満たす場合、入力v(t)か
ら出力ΔP1(t)までの伝達関数は、γP0/(V1+V2
ΔV)となる。 なお、体積変化機構33が角周波数ωで正弦波状に駆
動される場合、 が満たされていれば、パイプ32が閉塞されている状態と
同等と考えられる。 すなわち、 であればよい。 (2) 次に第8図のような単一タンクシステムを考え
る。これは第6図のタンク31,30の間を結合するパイプ3
2の断面積を非常に大きくしたもので、これによりパイ
プ32の流量抵抗r1の値が非常に小さくなる場合に相当す
る。これより、第8図のv(t)からΔP2(t)までの
伝達関数は式(2a)においてr1→0,T2=T1,ΔP2=ΔP1,
V2′=V1+V2としたものであり、次のようになる。 となる。次のような角周波数ωを考える。 例えば第9図の周波数特性においてAに示す10-3Hz以
上の周波数である。このような周波数に設定することに
より補正係数K1(iω,r2,V3′)は次のように近似され
る。 |K1(iω,r2,V3′)|≒1, ∠K1(iω,r2,V3′)=0 (2i) このとき、伝達関数はγP0/(V2′+ΔV)となる。 次に上記原理を第10図に基づいて説明する。 第10図において33はスピーカ(体積変化手段)であ
り、この体積変化手段によりメインタンク30と補正タン
ク31が仕切られるように構成されている。さらにそのメ
インタンク30側にはコンデンサマイク34bが設けられ、
また補正タンク31側には上記第1のマイクロホンより感
度が低いダイナミックマイクロホン34aが設けられてい
る。また、前記スピーカ33は、所定の角周波数ωで駆
動する。この場合、第8図に示す単一タンクシステムの
理論が適用される。 ここで補正タンク31の容積をV1、メインタンク30内の
気体の体積をV2、メインタンク30内の液体の体積をVL
補正タンク31とメインタンク30の容積の和をVTとする。 補正タンク31の圧力変化ΔP1(t)は式(2h)を満た
す角周波数ωを用いると、 となる。また、メインタンク30の剛体、すなわちΔV=
0とし、角周波数ωが式(2h)を満たすとき、ΔP
1(t)は次のようになる。 またv(t)を角周波数ωで駆動したときの補正タ
ンク31側のΔP1′(t)の振幅を測定すると、 ここで体積変化手段33を、圧力変化が正弦波になるよ
うに駆動した場合の補正タンク31の圧力変化の振幅値を
A1、メインタンク30の圧力変化の振幅値をA2とすると、
これらの振幅値の比は式(3a),(3b)より となる。 これより となり、メインタンク30内に収納された液体の体積V
Lは、 となる。 なお、 は予め実験により求めておくものとする。 次に上記原理に基づく具体的先行技術を説明する。 第10図は、補正タンク31とメインタンク30との間にス
ピーカ(体積変化手段)33を置いたもので、また、メイ
ンタンク30と補正タンク31の静圧を等しくするため、両
タンク30,31間がオリフィス47aを有する細いパイプ47で
接続され、メインタンク30と補正タンク31とが大気圧の
影響を受けないように、略完全に閉じられた系となって
いるため、スピーカ33の駆動角周波数ωがゆっくりし
た大気圧の変化に比べて非常に大きく、また通気孔35に
おける流体抵抗が非常に大きいことにより、スピーカ33
の駆動中は通気孔35が塞がれているように作用するの
で、タンク30,31内の気圧はタンク30,31内外の気圧差に
よる影響を全く受けない。ここでこのパイプ47の圧力伝
達の時定数は、スピーカ33による補正タンク31内の圧力
変化の時定数よりも十分大きく、またタンク30,31外の
大気圧、すなわち絶対圧力の圧力変化の時定数より十分
小さいものとする前提のもので、スピーカ33を駆動し、
v0sinω0tの関数で示されるような体積変化を補正タン
ク31及びメインタンク30に与えると、すなわちメインタ
ンク30および補正タンク31の双方に単一タンクシステム
の原理が適応される。そこで、 V(t)=v0sinω0t (4a) とすると、補正タンク31の圧力変化ΔP1(t)は、 となり、上式において角周波数ωが(2h)を満たす場
合、 となる。ΔP2(t)は次のようになる。 ここで上式において、メインタンク30が剛体で補正タ
ンク31と同様に角周波数ωが式(2h)を満たす場合、 となる。 すなわち、スピーカ33によって、メインタンク30と補
正タンク31のそれぞれの体積がv0sinω0tだけ角周波数
ωで規則的に変動させられると、メインタンク30内と
補正タンク31内のそれぞれの圧力変動はそれぞれのタン
ク30,31に取付けられたダイナミックマイクロホン34a、
コンデンサマイクロホン34bによって検出され、メイン
タンクホン34bの出力は、ゲイン1、中心角周波数ω
のバンドパスフィルタ37bによって角周波数ωの信号
成分が抽出され、その後、第2の振幅検出器39bに供給
され、γ P0v0/V2が検出され出力される。また補正タン
ク31の圧力変動を検出したダイナミックマイクロホン34
aの出力は、ゲインV1、中心角周波数ωのバンドパス
フィルタ37aによって角周波数ωの信号成分のみがV1
倍されて抽出され、その後第1の振幅検出器39aに供給
され、γP0v0が検出され出力される。その後、第1の振
幅検出器39aからの出力γP0v0は、第2の振幅検出器39b
からの出力γ P0v0/V2で割算器40によって除算され、メ
インタンク30の空洞部分の体積V2が算出され、その演算
結果は、引算器41に供給され、設定されたメインタンク
30の全容積VTから引算され、その結果、メインタンク30
内に収納された液体の体積VLが算出される。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の体積測定方法及びそ
の装置にあっては、スピーカ33よりの電気信号のうちか
らノイズ分を除去するバンドパスフィルタ37a,37の出力
振幅値を検出する振幅検出器39a,39bなどによりマイク
ロホン34a,34bが検出した信号をアナログ処理する構成
であったため、回路を集積化しにくいという問題点があ
り、また信号に低周波数範囲で大きなノイズ重畳される
ので、バンドパスフィルタ37a,37bを構成するキャパシ
タの容量が大きくなり、回路規模が大きくなる。そのた
め、回路をコンパクトに抑えるとノイズに対して追従で
きないという問題点があった。 この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、回路を集積化し易くすると共に、ノイズに
対して追従できるようにした体積測定方法及びその装置
を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
第1請求項に係る体積測定方法は連通して設けられた
メインタンクと補正タンクとのそれぞれの内圧を体積変
化手段を用いて所定周波数で変化して得られる検出出力
と上記体積変化手段を駆動する信号とで自己相関をと
り、その相関値に基づいて上記メインタンク内に収納さ
れている被測定物の体積を測定するようにしたものであ
る。 第2請求項に係る体積測定装置は連通して設けられた
メインタンクと補正タンクとのそれぞれの内圧を所定周
波数で変化させる体積変化手段と、この体積変化手段に
よる圧力変化を検出した検出出力と上記体積変化手段を
駆動する所定周波数の駆動信号との間で相関を計算する
自己相関手段と、この自己相関手段で得られた相関値に
基づいて上記メインタンク内に収納された被測定物の体
積を測定する被測定物算出手段とで構成されたものであ
る。
【作用】
第1請求項における体積測定方法は連通して設けられ
たメインタンクと補正タンクとのそれぞれの内圧を体積
変化手段で変化させ、それに伴う圧力変化を検出した検
出出力と上記体積変化手段を駆動する駆動信号とで相関
を計算するようにしたものである。 第2請求項における体積測定装置は連通して設けられ
たメインタンクと補正タンクとのそれぞれの内圧を変化
させて両タンクの圧力変化を検出しこの検出出力と体積
変化手段を駆動する駆動信号との相関を自己相関手段で
求めるようにしたものである。
【実施例】
以下、この発明を図面に基づいて詳細に説明する。第
1図はこの発明の第1実施例を示す回路図で、第1図に
おいて第10図と同一または均等な構成部分には同一符号
を付して重複説明を省略する。図において、50は、信号
V0sinωtを出力する発振器で、体積変化手段であるス
ピーカ33を駆動する。51は位相差検出回路で、発振器50
からの出力信号V0sinωtと第1のマイクロホン34aから
出力される検出信号A1sin(ωt+φ)との間の位相差
φを検出する。52は位相合せ回路で、発振器50の出力信
号V0sinωtを位相差検出回路51よりの検出出力の位相
差φに第1のマイクロホン34aの出力の位相を合せる。5
3は第1の乗算器で、第1のマイクロホン34aの検出出力
A1sin(ωt+φ)と位相差合せ回路52の出力V0sin(ω
t+φ)とを掛け合せる。54は第1ゼロクロス検出回路
で、第1のマイクロホン34aの出力A1sin(ωt+φ)の
ある時点でのゼロクロスで積分開始信号を出力し、それ
からn回目の所定時間(t)後のゼロクロスで積分終了
信号を出力する。55は第1の乗算器53からの出力を第1
ゼロクロス検出回路54よりの積分開始信号と積分終了信
号とに基づいて積分してγP0v0を、出力する第1の積分
器で、この第1の積分器55は積分終了信号が来るまでの
その積分出力はでない。56は位相合せ回路52よりの出力
を反転させる反転回路、57は第2の乗算器で、第1の乗
算器53と同一機能を有する。58は第2ゼロクロス検出回
路で、第1ゼロクロス検出回路54と同一機能を有する。
59は第2の積分器で、第1の積分器55と同一機能を有
し、第2ゼロクロス検出回路54から積分終了信号が供給
されると積分を停止してγ P0v0/V2を出力する。 次に動作について説明する。 発振器50はV0sinωtで示される出力信号をスピーカ3
3に供給してスピーカ33を駆動する。発振器50の出力V0s
inωtを基準として第1のマイクロホン34aよりの検出
出力A1sin(ωt+φ)との間の位相差φを位相差検出
回路51により検出し、その検出された位相差φに基づい
て発振器50からの出力V0sinωtの位相を修正してV0sin
(ωt+φ)を出力する。この修正された信号V0sin
(ωt+φ)は第1の乗算器53で第1のマイクロホン34
aからの検出信号A1sin(ωt+φ)と掛け合わされてA1
sin(ωt+φ)・V0sin(ωt+φ)を得る。そして、
第1の積分器55に供給されて第1ゼロクロス検出回路54
よりの積分開始信号に基づいて積分を開始し、それから
所定時間(t)後の第1ゼロクロス検出回路54よりの積
分終了信号に基づいて積分を終了し、その間の積分値 すなわちγP0v0を得る。 一方、位相合せ回路52の出力V0sin(ωt+φ)は反
転回路56で反転されてその出力−V0sin(ωt+φ)が
第2のマイクロホン34bよりの検出信号−A2sin(ωt+
θ)と第2の乗算器57で掛け合わされてA2sin(ωt+
θ)・V0sin(ωt+φ)を得る。そして、第2の積分
器59に供給されて第2ゼロクロス検出回路58よりの積分
開始信号に基づいて積分を開始し、そこから所定時間
(t)後の積分終了信号に基づいて積分を終了し、 すなわちγ P0v0/V2を得る。 次に、第2図に示す第2実施例について説明する。上
記第1実施例ではタンクの形状・大きさ等の条件が任意
に与えられる場合を説明したが、第2実施例はタンクの
形状・大きさ等の条件が予め判明している場合を示すも
ので、タンクの形状・大きさが決まれば、実験的に位相
然が求められるので、その求められた値を位相差設定回
路60に設定しておくことにより位相差検出回路に代えて
使用できる。 次に、第3図に示す第3実施例について説明する。 図において、61は信号V0sinωLtを出力する第1の発
振器で、この第1の発振器61は出力信号V0sinωLtでス
ピーカ33を駆動し、メインタンク30および補正タンク31
の全体の圧力を変動せしめる。62は信号V0sinωHtを出
力する第2の発振器で、この第2の発振器62は出力信号
V0sinωHtでスピーカ33を駆動し、補正タンク31の圧力
を変動せしめる。63は第1の発振器61よりの出力あるい
は第2の発振器62よりの出力のいずれかをスピーカ33に
供給する第1切換スイッチで、この第1切換スイッチ63
はタイマ64により所定時間毎に接続を切換える。65はマ
イクロホンで、第1の発振器61及び第2の発振器62の夫
々の出力でスピーカ33が駆動された場合のタンク内の圧
力変動を検出する。66は第1切換スイッチ63が第3図に
実線で示す状態にあるときマイクロホン65から出力され
る信号A1sin(ωHt+φ)と位相合せ回路52よりの第2
の発振器62の発振出力に基づいた信号V0sin(ωHt+
φ)との積を出力する補正タンク用乗算器、67は切換ス
イッチ63が第3図に点線で示す状態にあるときマイクロ
ホン65から出力されるA1sin(ωHt+φ)と位相合せ回
路52よりの第1の発振器61の発振出力に基づいた信号V0
sin(ωLt+φ)との積を出力する全体タンク用乗算
器、68は第1切換スイッチ63に連動して位相合せ回路52
よりの出力を切換えて出力する第2切換スイッチ、69は
補正タンク用乗算器66よりの出力A1sin(ωHt+φ)×V
0sin(ωHt+φ)を第1ゼロクロス検出回路54よりの積
分開始信号と積分終了信号とに基づいて積分する補正タ
ンク用積分器で、この補正タンク用積分器69は積分終了
信号がくるまでは出力は停止する。また、双方の積分器
69,70は次の積分開始信号がくるまでは積分値をラッチ
するラッチ回路を有する。70は補正タンク用積分器69と
ほぼ同一機能を有する全体タンク用積分器である。 第4図はこの発明の第4実施例を示すもので、この第
4実施例は第1実施例の発振器50をM系列信号発生回路
71に代えたもので、このM系列信号発生回路を備えた第
4実施例を以下に説明する。 M系列信号発生回路71は、例えば10Hzのクロック信号
で駆動される3段のシフトレジスタ及びエキスクル−シ
ブオア回路を有し、スピーカ33をON,OFF駆動する信号
(第5図(a))を出力する。72は第1位相合せ回路
で、M系列信号発生回路71から出力されるM系列信号の
位相を、後述の第1積分回路77の出力が最大になるよう
に調整して、出力する(第5図(b))。73は第2位相
合せ回路で、第1位相合せ回路72と同一機能を有し、後
述第2積分回路78の出力が最大になるようにM系列信号
の位相を調整して出力する。74は第1乗算器で、第1の
マイクロホン34aからの検出信号と第1位相合せ回路72
からの出力信号とを乗算して出力する(第5図
(d))。すなわち、第1位相合せ回路72の出力がHレ
ベルのとき+1を第1のマイクロホン34aの出力に対し
て乗算し、Lレベルのとき−1を乗算する。75は第2乗
算器で、第2のマイクロホン34bからの検出信号と、反
転回路76を介した第1位相合せ回路72からの出力信号と
を第1乗算器74の如く乗算して出力する。77はコンデン
サCと抵抗Rとを有する第1積分回路で、第1乗算器74
からの出力を積分して出力する(第5図(e))。78も
第1積分回路77と同一のものである。79はゲインV1の増
幅器である。 次に上記構成の作用を説明する。 いま、M系列信号発生回路71から出力される信号(第
5図(a))の周波数を低周波に設定すると、第1のマ
イクロホン34aで検出される信号は第5図(c)で示さ
れるように(a)の波形に対して所定量の位相ずれを有
し、かつその波形は微分状になり、出力される。またM
系列信号発生回路71から出力される信号(第5図
(a))は、第1位相合せ回路72で第1積分回路77の出
力が最大になるように位相のずれ量が調整されて(第5
図(b))、第1乗算器74に供給され、第5図(d)に
示される波形が出力される。この第1乗算器74の出力
は、第1積分回路77で積分され、平均化されることによ
ってノイズもなくなった積分信号γ P0/V1として出力さ
れる(第5図(e))。 一方、第2のマイクロホン74bの検出出力も上記の如
く信号処理され、その結果第2積分回路78からはγ P0/
V1で示される信号が出力され、それらの信号は割算器40
で割算され、V2/V1が出力される。そこで、ゲインV1
増幅器79で増幅するとその出力はメインタンク30の空洞
部分の容積に等しい値となる。 なお、上記各実施例において、同一構成のものには同
一符号を付してその説明を省略する。
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によればその構成を連通
して設けられたメインタンクと補正用タンクとのそれぞ
れの内圧を所定周波数で駆動される体積変化手段を用い
て変化させ、この圧力変化を圧力センサで検出し、この
圧力センサの検出出力と上記体積変化手段を駆動する信
号とで相関をとり、次いでその相関値に基づいて上記メ
インタンク内に収納された被測定物の体積を測定する体
積測定方法としたため、デジタル的な信号処理ができ、
よってソフトウェアで対応できるようになると共に、回
路規模を小型化でき、S/Nを向上できるので、測定精度
を上げることができるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明に係る体積測定方法及びその装置の第
1実施例を示す回路ブロック説明図、第2図はこの発明
の第2実施例を示す回路ブロック説明図、第3図はこの
発明の第3実施例を示す回路ブロック説明図、第4図は
この発明の第4実施例を示す回路ブロック説明図、第5
図は第4図を説明するためのタイムチャート図、第6図
は先行技術の原理説明図、第7図は第6図において体積
変化手段の駆動周波数とタンク内の被測定物体積とを変
化させたときの伝達関数の係数K2の変化状態を示す特性
図、第8図は先行技術を説明するための原理説明図、第
9図は第8図において体積変化手段の駆動周波数とメイ
ンタンク内の被測定物体積とを変化させたときの伝達関
数の係数K1の変化状態を示す特性図、第10図は先行技術
の具体的システム説明図である。 30:メインタンク、31:補正タンク 33:スピーカ(体積変化手段)、50:発振器 51:位相差検出回路、52:位相合せ回路 53:第1の乗算器 54:第1ゼロクロス検出回路 55:第1の積分器、57:第2の乗算器 58:第2ゼロクロス検出器 59:第2の積分器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連通して設けられたメインタンクと補正用
    タンクとのそれぞれの内圧を所定周波数で駆動される体
    積変化手段を用いて変化させ、この圧力変化を圧力セン
    サで検出し、この圧力センサの検出出力と上記体積変化
    手段を駆動する信号とで相関をとり、次いでその相関値
    に基づいて上記メインタンク内に収納された被測定物の
    体積を測定する体積測定方法。
  2. 【請求項2】被測定物を収納するメインタンクと、この
    メインタンクに連通して設けられた補正用タンクと、こ
    れら両タンクのそれぞれの内圧を所定周波数で変化させ
    る体積変化手段と、この体積変化手段による圧力変化を
    検出して得た検出出力と上記体積変化手段を駆動する所
    定周波数の駆動信号との間で相関を演算する自己相関手
    段と、この自己相関手段で得られた相関値に基づいて上
    記メインタンク内に収納されている被測定物の体積を測
    定する被測定物体積算出手段とを備えた体積測定装置。
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