JP2856638B2 - 超音波探傷方法 - Google Patents

超音波探傷方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波探傷方法に係
り、特に、結晶粒度番号が小さな高減衰材料の内部の疵
を外部から検査する超音波探傷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属などの被検材の内部に探触子から超
音波を入射し、被検材の内部からの反射エコーを探触子
を介して受信して、被検材の内部などにある疵を、被検
材を破壊することなく検査する超音波探傷方法が、従来
より知られている。この超音波探傷方法のうち、平板突
き合わせ溶接の溶接部の疵や、金属管の外表面または内
外表面に生じた亀裂疵を検査する場合においては、探触
子から超音波を被検材表面に対して斜めに入射する斜角
探傷が行われる。
【0003】図6は、この斜角探傷を説明する図であ
る。同図において、探触子20から超音波を入射角θi
で被検材である鋼管21に入射すると、超音波は、屈折
角θsで鋼管21内を伝搬し、最初に管壁の内表面21
aに当たり、ここで反射される。鋼管21の内表面21
aの内側は、空気があるだけであるので、超音波は、内
表面21aの内側には伝搬しない。この最初の反射点
は、0.5S(スキップ)点と称される。
【0004】次に、上記の反射超音波は、再び管内を伝
搬して、外表面21bに当たり、ここで反射される。こ
の反射点は、1S点と称される。以下、上記と同様にし
て、超音波は、減衰が大きくなるまで、管壁の内表面2
1aと外表面21bとに交互に反射されて、22で示す
如き経路で伝搬する。内外表面に疵があると、そこで反
射して、反射エコーが探触子20に戻ってくる。なお、
実際には、鋼管21の外表面21bでの乱反射や、入射
超音波のサイドローブの反射などがあるため、23で示
す入射点での反射がある。これは、表面反射エコー(S
エコー)として、探触子20で受信される。
【0005】ここで、鋼管21内に縦波と横波とが混在
すると、両者の伝搬経路も音速も異なるので、探触子2
0が受信するエコーの反射波が区別できず、よって、疵
の位置を特定できない。そのため、鋼管21内に超音波
を斜めに入射する斜角探傷では、入射角θiを臨界角よ
り大きくして、鋼管21内では横波しか存在しないよう
にするのが通常である。
【0006】なお、図示は省略したが、探触子20と鋼
管21との間には、水等の超音波伝搬媒体が介在してい
る。また、鋼管21と探触子20のどちらか一方を固定
し、他方を回転させることにより、全周に亘って探傷を
行い、かつ、鋼管21を軸方向にも移動することによ
り、略全長に亘って探傷することができる。
【0007】ここで、鋼管21の結晶粒度番号と、最適
受信周波数とは、図7に示す如く、結晶粒度番号が小さ
くなるほど、最適受信周波数が低くなり、また、結晶粒
度番号が小さくなるほど、図8に示す如く、探傷S/N
比が低下することが知られている。上記の結晶粒度番号
は、日本工業規格(JIS)G0551に規定された番
号で、値が小さいほどオーステナイト結晶粒の平均断面
積が大であることを示す。また、上記の探傷S/N比
は、試験片に加工された基準疵のエコー(S)に対する
試験片の結晶粒で反射するエコー(N)の比を表す、結
晶粒が粗大な、すなわち、結晶粒度番号が小さな鋼管ほ
ど、図8に示す如く、探傷S/N比が低下する。なお、
図7の縦軸の最適受信周波数は、上記の探傷S/N比が
最大となる時の受信周波数である。そこで、従来の超音
波探傷方法では、受信回路側で受信周波数を選択するこ
とにより、疵検出性能を向上させる方法が提案されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来の
超音波探傷方法では、簡単な回路で大振幅が得られ、ま
た分解能(相隣る二つの反射エコーを分離して超音波探
傷器の画面に表示する能力)を高めることができるなど
の理由から、探触子20を大振幅(例えば200V〜数
百V)の、図9に示すようなインパルスで励振している
が、このインパルスの周波数成分が広帯域であるため
に、例えば、10MHzの探触子20を用いた場合、得
られる探触子20の感度(電気−機械変換効率、機械−
電気変換効率)が2MHz〜3MHz程度の低周波数で
低く、そのため得られる受信信号の低周波数成分が少な
くなる。このことから、最適受信周波数が、図7に示し
たように、低い周波数である、特に結晶粒度番号が小さ
な鋼管21の探傷時には、受信回路として、極めて高感
度の回路が要求され、実現が困難である。
【0009】また、超音波探傷方法では、探傷しようと
する鋼管21と同一サイズ、同一材質(または近似の材
質)の鋼管の、内表面と外表面のそれぞれに、同一形
状、同一寸法の基準疵を加工した試験片をあらかじめ用
意し、外表面の基準疵が1S点にあるように試験片の位
置を決めて、基準疵のエコーの振幅(超音波探傷器の表
示装置の画面上での振幅)が検査仕様で定められた値に
なるように、超音波探傷器のゲインを調整した後、内表
面の基準疵が0.5S点に位置するように試験片の位置
を定めて、その基準疵のエコーの振幅を測定する。この
場合、試験片の肉厚が薄ければ、試験片内での超音波の
減衰が小さいので、内面基準疵のエコーの振幅が、上記
したゲイン調整後の外面基準疵のエコーの振幅と略近似
した値となる。
【0010】しかし、探傷しようとする鋼管21の厚さ
が厚くなるほど(肉厚が大きくなるほど)、0.5S点
と1S点との距離が長くなるため、超音波の伝搬距離が
長くなり、1S点からの反射超音波が0.5S点からの
それに比して、大きく減衰される。このため、疵エコー
の最適受信周波数は、図10に示す如く、0.5S点の
特性(実線I)に比べ、破線IIで示す如く、1S点の疵
エコーの最適受信周波数がより低下する。このため、受
信周波数が一つである従来方法では、探傷しようとする
鋼管21の肉厚が大であると、疵検出に最適な周波数が
選択困難になったり、疵エコーの振幅が小さくなって、
検出困難な場合が発生するという問題がある。
【0011】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、探触子の低周波数の感度を大とすることにより、結
晶粒が粗大な鋼管の内部の疵からのエコーを感度よく、
かつ、S/N比よく検査できる超音波探傷方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波探傷方法
は、上記の目的を達成するため、結晶粒度番号が所定値
以下の被検材に、探触子から超音波を斜めに入射するこ
とにより、被検材内から反射する横波超音波の反射エコ
ーを受信して被検材の疵の検査を行う超音波探傷方法に
おいて、前記探触子として帯域幅を持つ送受信周波数特
性の探触子を用い、この探触子の送受信周波数帯域内
で、かつ、あらかじめ定めた周波数および波数の正と負
の半サイクルをそれぞれ有する、矩形波、三角波または
鋸歯状波で探触子を励振して疵検査する構成としたもの
である。
【0013】
【作用】本発明では、探触子を励振する周波数を、探傷
しようとする疵に応じて設定し、また、励振波形を1波
〜4波の正と負の半サイクルをそれぞれ有する非正弦波
である矩形波または三角波とする。ここで、本明細書に
おける矩形波および三角波は、後述する図2(A)およ
び(B)に示すように、センターレベルに対して正極性
の半サイクルと負極性の半サイクルとが交互に繰り返さ
れる信号である。この矩形波あるいは三角波は、いずれ
も図3に示すように、中心周波数f0で帯域幅fwの狭帯
域信号の周波数スペクトラムを示し、中心周波数f0
矩形波あるいは三角波の周期Tの逆数であり、帯域幅f
wは主としてf0と波数により定まる。波数が多くなるほ
どfwが狭くなり、振幅P1とP2との差(またはP1
/P2比)は正弦波が一番大きく、以下三角波、矩形波
の順となる。なお、本発明では、非正弦波として鋸歯状
波を用いることもできる。
【0014】疵エコーの振幅は、上記のP1/P2比が
小であるほど大である。よって、図4にIIIで示す如
く、励振波形が、矩形波、三角波および正弦波のうち、
疵エコーの振幅は、矩形波が最大で、正弦波が最小とな
る。これに対し、図4にIVで示す如く、S/N比は、
励振波形が、矩形波、三角波および正弦波のいずれもそ
れほど変化がなく、励振波形には影響されないことが確
かめられた。
【0015】また、探触子を励振する送信信号の波数と
疵エコーの振幅との関係は、図5にVで示す如く、疵エ
コーの振幅は波数が1波〜3波では波数の増加と共に向
上するが、3波以上では疵エコーの振幅の改善効果は認
められないことが確かめられた。これは、波数の増大に
よりエネルギーが増大するためと考えられ、探触子の振
動子の機械的振動および被検材中の超音波パルス(機械
的振動)の立ち上がりにはある程度のエネルギーが必要
であることを示している。一方、送信信号の波数とS/
N比との関係は、図5にVIで示す如く、1波〜4波まで
は高S/N比が得られるが、5波以上では低下すること
が確かめられた。
【0016】以上の結果から、探触子を励振する送信信
号波形は、4波の矩形波または三角波が望ましいことと
なる。ただし、上記の波数に比例して反射エコーの時間
幅も広くなるため、ある波数以上になると、疵エコーの
振幅は増大せずに、エコーの時間幅のみ増大する。この
ため、薄肉鋼管材の探傷検査では、外表面と0.5S点
との距離が短いために、波数を増大しすぎると、前記図
6の23での表面反射エコーと0.5S点からの内面反
射エコーの相隣る二つの反射エコーが、超音波探傷器の
画面に分離して表示できなくなる。
【0017】従って、薄肉鋼管材の探傷検査の場合は、
所要の分解能を確保するために、疵エコーの振幅が低下
するものの、1波〜3波のいずれかの矩形波または三角
波を用いる必要がある。また、送信信号の周波数は、図
7および図10に示したように、被検材の結晶粒度番号
および肉厚によって変化するので、あらかじめ最適の周
波数になるように、矩形波または三角波の周期を設定す
る。この矩形波または三角波は、図3に示したように、
狭帯域信号であるから、探触子の帯域を選択することと
相まって、探触子の感度を所要の低周波数で従来より大
とすることができる。
【0018】以上の点に着目して、本発明では、周波数
を設定し、かつ、1波〜4波の矩形波または三角波の送
信信号で探触子を励振することにより、従来よりも受信
信号中の低周波数成分を多くでき、効率の良い超音波探
傷をすることができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面と共に
説明する。
【0020】図1は本発明方法が適用される超音波探傷
装置の一実施例のブロック図を示す。同図中、超音波探
傷器1は、同軸ケーブル2を介して探触子3に接続され
ている。探触子3は、内部の超音波振動子が、超音波探
傷器1からの送信信号で励振されると、超音波を発生し
て、被検材(鋼管4)内に超音波を入射し、また、被検
材からの超音波エコーを受信することができる構成とさ
れている。この探触子3は、振動子の機械的共振周波数
を含む相対的に広い送受信周波数特性を持つ、例えば、
中心周波数f0に対して0.5f0〜1.5f0の帯域幅
の広周波数帯域探触子で、通常の探触子がその超音波振
動子の機械的共振周波数のみで使用するように設計され
ているのに対し、機械的共振特性のQの低い超音波振動
子を用いるか、超音波振動子をその背面に機械的負荷を
かけて機械的共振特性のQを低くして用いることによ
り、例えば、1MHz〜3MHzの範囲の送受信周波数
特性を有する。この広周波数帯域探触子3を、後述する
図2(A)に示す矩形波または同図(B)に示す三角波
で励振すると、放射される超音波の周波数は、励振送信
信号の周波数で規制される。
【0021】上記の被検材は、例えば、結晶粒の大きさ
が粗大な高減衰材料(ステンレスまたは高合金)の結晶
粒度番号が3以下の鋼管4であり、前記探触子3から超
音波が臨界角に近い角度で外表面に対して斜めに入射さ
れる。これにより、前記したように、鋼管4内を横波超
音波が伝搬して、内表面等に生じた亀裂疵で反射され
る。なお、探触子3と鋼管4との間には、超音波を伝搬
させる媒質(通常は水)と、その媒質による超音波の伝
搬経路を作る機構部が必要であるが、その図示は省略し
た。
【0022】次に、パルス式の超音波探傷器1の構成に
ついて説明する。同期信号発振器11は、超音波探傷器
1の各部の動作を起動する、一定周期の同期信号を発振
出力する。送信発振器12は、同期信号発振器11から
の同期信号を入力信号として受け、同期信号が入力され
た時点から、探傷しようとする鋼管4の探傷位置および
材質などに応じてあらかじめ定めた周波数で、かつ、所
定サイクル数の送信信号を間欠的に発振する回路で、送
信信号の波形を選択する波形選択器、送信信号の波数を
設定する波数設定器および送信信号の周波数を設定する
周波数設定器を含む。
【0023】ここでは、上記の送信信号は、例えば、図
2(A)に示す如く、周期がTの3波の矩形波あるい
は、同図(B)に示す如く、周期がTの3波の三角波で
ある。この周期Tの逆数が、上記のあらかじめ定めた周
波数である。上記の矩形波および三角波は、0Vをセン
ターレベルとし、正の半サイクルと負の半サイクルが交
互に繰り返される波形である。また、「波数」は、「周
期」と同義で、従って、1波のときは、一つの正の半サ
イクルと一つの負の半サイクルからなる幅Tの波形とな
る。なお、この波数や周期Tは、鋼管4の材質や寸法に
応じて適宜定められる。例えば、鋼管4の肉厚が薄いと
きは、波数は、前記したように分解能確保の点から小さ
な値とされる。
【0024】この送信信号は、送信器13に供給され、
ここで大振幅信号に電力増幅された後、同軸ケーブル2
を介して探触子3に印加され、これを励振して超音波を
発生させる。なお、同軸ケーブル2との整合をとる回路
も送信器13に含まれる。
【0025】受信器14は、探触子3により鋼管4から
の反射エコーを受信し、電気信号に変換されたエコー信
号が入力され、これを増幅する回路で、送信周波数の選
択に対応できるように、広帯域の受信周波数特性を有す
る。検波器15は、受信器14からの受信エコー信号を
包絡線検波する。増幅器16は検波信号を増幅し、増幅
信号を出力する。掃引波発生器17は、前記同期信号に
同期して、増幅器16からの増幅信号がCRT表示器1
8で表示されるような、掃引波を発生する。CRT表示
器18は、増幅信号を表示する陰極線管(CRT)、増
幅信号を表示に必要な振幅および直流電位に増幅する水
平偏向回路、輝度および焦点調整回路などから構成され
る。
【0026】本実施例では、まず、鋼管4の0.5S点
の探傷を行うために、0.5S点に最適な周波数を設定
すると共に、あらかじめ基準疵の予備探傷により得た
0.5S点の探傷時の感度に設定した後、所定波数の矩
形波または三角波を探触子3へ出力する。受信器14
は、上記の最適な周波数を選択受信するように切替設定
し、この時の反射エコーの包絡線検波信号をCRT表示
器18に表示する。
【0027】次に、周波数および感度を1S点の探傷に
最適な値に切り替え、また、受信器14も、この時の最
適周波数を選択受信するように、切替設定された後、所
定波数の矩形波または三角波を探触子3へ出力する。そ
して、この時の反射エコーの包絡線検波信号を、CRT
表示器18で表示させ、振幅などを測定する。
【0028】このように、本実施例によれば、周波数を
低周波数に設定し、かつ、1波〜4波の矩形波または三
角波の送信信号で探触子3を励振することにより、従来
よりも低周波数成分を多くできるため、例えば、5MH
z狭帯域プローブを用いたインパルス発振法では検出が
困難であった結晶粒が粗大な鋼管4の内外表面の疵を、
S/N比3以上で検出することができる。従って、受信
器14として、それほど高感度の受信器を用いなくと
も、正確に探傷することができる。また、送信信号の帯
域幅がインパルスよりもはるかに狭くなるため、疵まで
の距離や結晶粒度番号等の条件が変わったときの最適周
波数を求め易くできる。
【0029】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、例えば、0.5S点の探傷と、1S点
の探傷とを、それぞれ周波数や波数が最適に設定された
別々の探傷器で行うようにしても良い。また、矩形波ま
たは三角波以外でも、図3のような周波数スペクトラム
を有する他の波形(鋸歯状波など)で探触子を励振する
ようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、周
波数を設定し、かつ、1波〜4波の矩形波または三角波
の送信信号で探触子を励振することにより、従来よりも
送信信号の低周波数成分を多くでき、効率の良い超音波
探傷をすることができるため、結晶粒が粗大な鋼管の内
部の疵からのエコーを感度良く、かつ、S/N比良く明
瞭に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法が適用される超音波探傷装置の一実
施例のブロック図である。
【図2】本発明方法で送信する信号波形の各例を示す図
である。
【図3】本発明方法で用いる送信信号の周波数スペクト
ラムの一例を示す図である。
【図4】送信波形と疵エコーの振幅およびS/N比との
関係を示す図である。
【図5】送信信号の波数と疵エコーの振幅およびS/N
比との関係を示す図である。
【図6】鋼管内の超音波経路を説明する図である。
【図7】結晶粒度番号と最適受信周波数との関係を示す
図である。
【図8】結晶粒度番号と探傷S/N比との関係を示す図
である。
【図9】従来方法における送信信号波形の一例を示す図
である。
【図10】鋼管の肉厚と疵エコーの最適受信周波数との
関係を示す図である。
【符号の説明】
1…超音波探傷器 3…探触子 4…結晶粒度番号が3以下の鋼管 11…同期信号発振器 12…送信発振器 13…送信器 14…受信器 15…検波器 16…増幅器 17…掃引波発生器 18…CRT表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 興二 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株 式会社トキメック内 (56)参考文献 特開 平5−40106(JP,A) 特開 平5−3871(JP,A) 特開 平4−274755(JP,A) 特開 平2−186261(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 29/00 - 29/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶粒度番号が所定値以下の被検材に、
    探触子から超音波を斜めに入射することにより、該被検
    材内から反射する横波超音波の反射エコーを受信して該
    被検材の疵の検査を行う超音波探傷方法において、 前記探触子として帯域幅を持つ送受信周波数特性の探触
    子を用い、該探触子の送受信周波数帯域内で、かつ、あ
    らかじめ定めた周波数および波数の正と負の半サイクル
    をそれぞれ有する、矩形波、三角波または鋸歯状波で該
    探触子を励振して疵検査することを特徴とする超音波探
    傷方法。
  2. 【請求項2】 前記矩形波、三角波または鋸歯状波の
    数は、前記被検材の材質および寸法に応じて、1波〜4
    波のいずれかに設定されることを特徴とする請求項1記
    載の超音波探傷方法。
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