JP2016205914A - スポット溶接部の検査方法およびその検査装置 - Google Patents
スポット溶接部の検査方法およびその検査装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016205914A JP2016205914A JP2015085680A JP2015085680A JP2016205914A JP 2016205914 A JP2016205914 A JP 2016205914A JP 2015085680 A JP2015085680 A JP 2015085680A JP 2015085680 A JP2015085680 A JP 2015085680A JP 2016205914 A JP2016205914 A JP 2016205914A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reflected wave
- spot welded
- nugget
- amplitude
- welded portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
【解決手段】複数の金属材と、複数の金属材を接続するナゲット部と、を有するスポット溶接部10の検査方法であって、スポット溶接部10の厚さ方向へナゲット部を投影した投影面Pを含む検査対象面Sを設定し、検査対象面Sを多数の振動素子により覆うとともに、予め設定された周波数帯域の振動を掃引して多数の振動素子20からそれぞれ出力し、振動の出力後に得られるスポット溶接部10からの反射波を検出し、反射波をフーリエ変換して周波数スペクトルを求め、周波数スペクトルにおける特定の周波数成分の振幅Aと予め設定された振幅の閾値Tとの比較に基づいてナゲット部の共振の有無を判断し、共振の有無によりスポット溶接部10の接合状態を検査する。
【選択図】 図2
Description
特許文献1に記載されたスポット溶接部の検査方法では、第一金属板の表面に送信レーザを照射することにより第一金属板および第二金属板の内部に異なる周波数を有する合成されたレーザ超音波を励起させる。そして、レーザ超音波の反射波の振幅および中心周波数を検出して、検出した中心周波数、および第一データに基づいて、レーザ超音波が反射した裏面の傾斜角度を算出する。算出した裏面の傾斜角度、検出した反射波の振幅、および第二データに基づいて、反射波がナゲット部を透過したか否かを判定する。特許文献1に記載されたスポット溶接部の検査方法によれば、スポット溶接部のナゲット部を精度良く検出可能であるとしている。
また、超音波を用いた検査方法の中には、超音波発振器と被検査対象物との間に固形のゲルを介在させる場合がある。この場合、固形のゲルが反射波の振幅を減衰させるので、反射波の振幅が小さくなり、精度の高い検査が困難であるという問題がある。
従って、固形のゲルを用いる場合であっても、精度の高いスポット溶接部の検査を行うことができる。
この場合、周波数スペクトルにおける特定の周波数成分の振幅が閾値以上となるときナゲット部に共振が存在すると判断され、ナゲット部が接合されている判断することができる。
プローブ16は、四角柱のプローブ本体部19を備えており、プローブ本体部19の一端には、多数の振動素子20が保持されている。プローブ本体部19には、周波数発振部21が収容され、周波数発振部21は多数の振動素子20と電気的に接続されている。振動素子20は、周波数発振部21の制御により予め設定された周波数帯域の振動を掃引して出力するほか、スポット溶接部10において生じる反射波を受信する機能を備えている。従って、振動素子20はスポット溶接部10における反射波を検出する反射波検出部に相当する。
なお、スポット溶接機の打痕Cによる表面からの窪みΔdが金属材11、12に存在する箇所では、
他方、ナゲット部13が形成されず金属材11と金属材12が接合されていない部位(未接合部位)では、
(1)反射波のフーリエ変換により求められた周波数スペクトルの特定の周波数成分の振幅からナゲット部13における共振の有無が判断され、ナゲット部13における共振の有無に基づいてスポット溶接部10の接合状態を検査することができる。従って、固形ゲル17を用いる場合であっても、精度の高いスポット溶接部10の検査を行うことができる。つまり、反射波の振幅が小さい場合でもあっても精度の高いスポット溶接部10の検査を行うことができる。
この場合、
○ 上記の実施形態では、単に金属材としたが、金属材は金属板や金属箔であってもよい。特に、リチウムイオン二次電池の電極組立体における多数の正極(又は負極)のタブが金属箔であり、多数の正極タブ(又は負極タブ)がスポット溶接によって溶接されたスポット溶接部であってもよい。
○ 上記の実施形態では、多数の振動素子として、1行13個の振動素子が13列に配列されている例について説明したが、振動素子の数について特に限定する趣旨ではない。振動素子の数は、スポット溶接部の厚さ方向へ投影した投影面に対する分解能が大きくなるように、単位面積あたりの振動素子の数が増大することが好ましい。スポット溶接部の厚さ方向へ投影した投影面に対する分解能が大きくなることにより、検査精度が向上する。
11 金属材(上)
12 金属材(下)
13 ナゲット部
15 検査装置
16 プローブ
17 固形ゲル
18 制御装置
19 プローブ本体部
20 振動素子
21 周波数発振部
25 受信部
26 演算部
27 記憶部
29 入力部
A 振幅
f 周波数
T 閾値
L 距離
S 検査対象面
P 投影面
d1 金属材(上)の厚さ
d2 金属材(下)の厚さ
Claims (3)
- 複数の金属材と、前記複数の金属材を接続するナゲット部と、を有するスポット溶接部の検査方法であって、
前記スポット溶接部の厚さ方向へ前記ナゲット部を投影した投影面を含む検査対象面を設定し、
前記検査対象面を多数の振動素子により覆うとともに、予め設定された周波数帯域の振動を掃引して前記多数の振動素子からそれぞれ出力し、
前記振動の出力後に得られる前記スポット溶接部からの反射波を検出し、
前記反射波をフーリエ変換して周波数スペクトルを求め、
前記周波数スペクトルにおける特定の周波数成分の振幅と予め設定された振幅の閾値との比較に基づいて共振の有無を判断し、
前記特定の周波数成分における前記共振の有無により前記スポット溶接部の接合状態を検査することを特徴とするスポット溶接部の検査方法。 - 前記周波数スペクトルにおける前記特定の周波数成分の振幅が前記閾値以上となるとき、前記ナゲット部の共振が存在すると判断し、前記ナゲット部が接合されていると判断することを特徴とする請求項1記載のスポット溶接部の検査方法。
- 予め設定された周波数帯域の振動を掃引して出力する多数の振動素子と、
前記多数の振動素子を保持するプローブ本体部と、
スポット溶接部における反射波を検出する反射波検出部と、
前記反射波が入力され、前記反射波を高速フーリエ変換して周波数スペクトルを出力する高速フーリエ変換部と、
前記周波数スペクトルにおける特定の周波数成分の振幅と予め設定された振幅の閾値との比較に基づいて前記スポット溶接部におけるナゲット部の共振の有無を判断する制御部と、を備え、
前記スポット溶接部における前記多数の振動素子により規定される検査対象面は、前記ナゲット部の前記スポット溶接部の厚さ方向へ投影した投影面より大きいことを特徴とするスポット溶接部の検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015085680A JP2016205914A (ja) | 2015-04-20 | 2015-04-20 | スポット溶接部の検査方法およびその検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015085680A JP2016205914A (ja) | 2015-04-20 | 2015-04-20 | スポット溶接部の検査方法およびその検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016205914A true JP2016205914A (ja) | 2016-12-08 |
Family
ID=57489565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015085680A Pending JP2016205914A (ja) | 2015-04-20 | 2015-04-20 | スポット溶接部の検査方法およびその検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016205914A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020098109A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | 株式会社島津製作所 | 検査装置および検査方法 |
Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56164953A (en) * | 1980-05-26 | 1981-12-18 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | Ultrasonic inspecting device for junction part |
JPH0634610A (ja) * | 1992-07-16 | 1994-02-10 | Kimisato Kurihara | 点溶接部の溶接状態検査方法および検査装置 |
JPH0720096A (ja) * | 1993-06-30 | 1995-01-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 超音波探傷方法 |
JPH07190995A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-28 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 超音波による溶接欠陥検出方法およびその装置 |
US5537875A (en) * | 1992-04-22 | 1996-07-23 | Viehmann; Hans | Ultrasonic method for the inspection of spat welds between metal plates |
JPH09243503A (ja) * | 1996-03-08 | 1997-09-19 | Suzuki Motor Corp | 構造良否検査装置 |
JP2005315582A (ja) * | 2004-04-26 | 2005-11-10 | Toshiba Corp | 3次元超音波検査装置 |
JP2008224226A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Mazda Motor Corp | スポット溶接部の超音波検査方法及びスポット溶接部の超音波検査装置 |
JP2011058937A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Toyota Central R&D Labs Inc | 構造物内部状態計測システム及び構造物内部状態計測方法 |
JP2011203126A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Toyota Motor Corp | スポット溶接部の検査方法 |
US20140165730A1 (en) * | 2011-05-10 | 2014-06-19 | Edison Welding Institute | Portable matrix phased array spot weld inspection system |
JP2015038462A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-26 | 株式会社Ihi | 複合構造体の界面検査方法及び装置 |
-
2015
- 2015-04-20 JP JP2015085680A patent/JP2016205914A/ja active Pending
Patent Citations (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56164953A (en) * | 1980-05-26 | 1981-12-18 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | Ultrasonic inspecting device for junction part |
US5537875A (en) * | 1992-04-22 | 1996-07-23 | Viehmann; Hans | Ultrasonic method for the inspection of spat welds between metal plates |
JPH0634610A (ja) * | 1992-07-16 | 1994-02-10 | Kimisato Kurihara | 点溶接部の溶接状態検査方法および検査装置 |
JPH0720096A (ja) * | 1993-06-30 | 1995-01-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 超音波探傷方法 |
JPH07190995A (ja) * | 1993-12-27 | 1995-07-28 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 超音波による溶接欠陥検出方法およびその装置 |
JPH09243503A (ja) * | 1996-03-08 | 1997-09-19 | Suzuki Motor Corp | 構造良否検査装置 |
JP2005315582A (ja) * | 2004-04-26 | 2005-11-10 | Toshiba Corp | 3次元超音波検査装置 |
JP2008224226A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Mazda Motor Corp | スポット溶接部の超音波検査方法及びスポット溶接部の超音波検査装置 |
JP2011058937A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-03-24 | Toyota Central R&D Labs Inc | 構造物内部状態計測システム及び構造物内部状態計測方法 |
JP2011203126A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Toyota Motor Corp | スポット溶接部の検査方法 |
US20140165730A1 (en) * | 2011-05-10 | 2014-06-19 | Edison Welding Institute | Portable matrix phased array spot weld inspection system |
JP2015038462A (ja) * | 2013-07-19 | 2015-02-26 | 株式会社Ihi | 複合構造体の界面検査方法及び装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020098109A (ja) * | 2018-12-17 | 2020-06-25 | 株式会社島津製作所 | 検査装置および検査方法 |
JP7215134B2 (ja) | 2018-12-17 | 2023-01-31 | 株式会社島津製作所 | 検査装置および検査方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11353430B2 (en) | Phased array probe and method for testing a spot-weld | |
JP4933534B2 (ja) | 摩擦撹拌接合物の検査方法および検査装置 | |
KR101706491B1 (ko) | 접합 상태 검사 방법 | |
JP5841026B2 (ja) | 超音波探傷法及び超音波探傷装置 | |
JP5607436B2 (ja) | 溶接構造体における欠陥を検出する方法およびシステム | |
US20180136169A1 (en) | Weld Analysis Using Lamb Waves and a Neural Network | |
JP4912806B2 (ja) | レーザスポット溶接部の評価方法 | |
JP5574731B2 (ja) | 超音波探傷試験方法 | |
JP2011203126A (ja) | スポット溶接部の検査方法 | |
JP2013092468A (ja) | Tofd法を用いた溶接部の探傷方法および探傷装置 | |
US9213019B2 (en) | Method of determining a size of a defect using an ultrasonic linear phased array | |
JP2013019715A (ja) | 超音波検査方法及び超音波検査装置 | |
JP6871534B2 (ja) | 対比試験片及び超音波フェーズドアレイ探傷試験方法 | |
JP2016205914A (ja) | スポット溶接部の検査方法およびその検査装置 | |
JP6026245B2 (ja) | 超音波検査方法及び超音波検査装置 | |
JP6576715B2 (ja) | 板材溶接部検査方法および検査装置 | |
JP6366676B2 (ja) | 表面形状が不明な部品の超音波検査 | |
JP2016205915A (ja) | スポット溶接部の検査方法 | |
JP2002214204A (ja) | 超音波探傷装置およびその方法 | |
JP2000146928A (ja) | スポット溶接の検査方法 | |
JP2005148009A (ja) | 超音波探傷装置、超音波探傷方法、超音波探傷用データベースの生成方法 | |
JP2010223653A (ja) | 構造物の内部状態を測定する測定装置及び測定方法 | |
JP6089805B2 (ja) | 測定装置、測定方法、プログラム及び記憶媒体 | |
JP3754669B2 (ja) | 超音波探傷装置及び超音波探傷方法 | |
EP3654031B1 (en) | Ultrasonic inspection system |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180111 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190604 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20191126 |