JP2856467B2 - ピッチ繊維製造装置 - Google Patents

ピッチ繊維製造装置

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JP2856467B2 JP583090A JP583090A JP2856467B2 JP 2856467 B2 JP2856467 B2 JP 2856467B2 JP 583090 A JP583090 A JP 583090A JP 583090 A JP583090 A JP 583090A JP 2856467 B2 JP2856467 B2 JP 2856467B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、石炭、石油ピッチを原料としてメルトブ
ロー法によりピッチ繊維を製造する装置に関するもので
ある。
(従来の技術) 高軟化点の石炭、石油ピッチを加熱溶融状態で多数の
紡糸ノズルから押し出すとともに、これに高速の気体を
吹きつけて、原料ピッチを多数の微細繊維からなる繊維
流に形成し、これらを移動する捕集面に回収するように
した装置は公知である(例えば特開昭62−90320号公
報)。
(発明が解決しようとする課題) この場合、原料ホッパー内に収容されている粉粒体状
の原料ピッチを、加熱されている押出機に向って連続的
に送り出すために、従来、運転始めには押出機頂部に設
けられた脱気筒を介して原料流路内を一旦真空状態と
し、次いで大気圧にもどして原料供給を続け、ピッチ繊
維を連続的に得ることが行われている。
しかし、このような方法においては、押出機で加熱溶
融された原料から生じる油煙がホッパー部に入って凝縮
し、ホッパーからの原料流下を阻害するという問題があ
った。
(課題を解決するための手段) これに対し、この発明はホッパーの適所に真空口を設
けてホッパー内を含む原料流路を常に1〜5トル以下に
保持するとともに、随所にヒーターを設けて原料を乾燥
状態に保ち、さらにホッパーから押出機に通ずる管路の
押出機に開口する部分に直筒状の原料押込筒を設けて、
スクリュー機構により原料を強制的に押送するように構
成して上記問題を解消したものである。
(発明の実施例) この発明の実施例を図面について説明するに当り、ま
ず、装置全体の概略を原料が処理される順序に従って説
明すると、第1図の全体図において、ホッパー7に収容
された原料は押出機1により加熱溶融状態に加熱された
のち、ギヤポンプ24を介して紡糸ダイス25に送り込ま
れ、紡糸ノズルから下方に紡出される。ここで同時に熱
風エアー吹込管31から導入された加熱空気に包まれて延
伸細化され左右方向に横列する多数本のピッチ繊維とな
り、集繊機構42のネットコンベア43上に捕集されてウエ
ブを形成するものである。ここまでは従来の装置と同様
であるが、この発明においては、原料の処理は真空度1
〜5トルつまり1〜5mmHgの減圧下で行われ、また繊維
化されたのちは、空気流を介して常に整列状態を保って
ネットコンベヤ43上に捕集されるようになっている。
以下、各部分の機構を詳細に説明すると、第2図にお
いて1は押出機であって、シリンダー2とこのシリンダ
ー2に連なる軸受台3にわたって一連のスクリュー軸4
を貫挿して構成されている。このスクリュー軸4のスク
リュー部分5を囲むシリンダー2の外周面には複数個の
筒状のヒーター6…が巻装され、ホッパー7から供給さ
れる原料を常に溶融状態に保持している。
ホッパー7は頂面閉塞された密閉体として作られ、頂
面に原料供給キャップ8、のぞき窓9を有するととも
に、頂面と円錐部下方に真空口10,11、また円筒部周面
にはヒーター12および温度センサー13が付設されてい
る。このホッパー7の下端は開閉コック14を経て傾斜筒
15に連なり、この傾斜筒15の下端は予めシリンダー2の
基端に立設された短管状の原料押込筒16の下端に連通し
ている。この原料押込筒16は、上端をキャップにより密
封されているとともに、内部には傾斜筒15を通って流下
してくる原料を常時シリンダー2内に圧送するための送
りらせん17が垂設され、減速モーター18により回転され
るようになっている。なお、19は傾斜筒15に巻装された
ヒーター、20はシリンダー2に止着された熱電対ホルダ
ー、21はシリンダー2内に通ずるペレドピッチ脱気筒、
22はスクリュー軸4の一端に取りつけられ、基台に設け
た減速モーター23により駆動されるスプロケットホイー
ルである。
さて、上記押出機1のシリンダー2先端より押し出さ
れた溶融原料は、ギヤポンプ24を介して紡糸ダイス25に
送り込まれる。この紡糸ダイス25は第3図乃至第5図な
らびに第6図の内部説明図に明らかなように、左右方向
に長い角棒状のダイス本体26と、このダイス本体26の下
面に嵌合止着され多数の紡糸ノズル27a…を有するノズ
ル本体27とこのノズル本体27の下方に所定の間隔をおい
て配置された上面が波状のエアリップ板28で構成され、
全体は1つのケーシング内に収められている。
ダイス本体26は、第3図、第5図ならびに第6図に明
らかなように周面および上面をヒーター29…で被包され
ているとともに、上面中心に溶融原料導入口30、前後面
に各2個の熱風エアー吹込管31…を有し、原料導入口30
の下方は左右方向に拡がるスリット状部分32を通ってノ
ズル本体27に分散導入される。いっぽう熱風エアー吹込
管31…から各吹きこまれた加熱空気は、円筒状空洞33,3
3に入り、この空洞と接線方向に設けられた各吹出し管3
4…を介して下方に向い、こうして溶融原料はノズル本
体27の中央凹陥部35に、また加熱空気はノズル本体27の
周縁孔36…に入る。
ノズル本体27の中央凹陥部35の底面には多数の紡糸ノ
ズル27a…がその各下端をエアクリップ板28の各紡糸孔
に位置して透設されているとともに、その上方に当る中
央凹陥部35内には予め300メッシュ、200メッシュの2枚
の金網を重ね合わせて形成されたフィルター37および縦
列として小孔を設けたブレーカープレート38が嵌合され
ている。
エアリップ板28は、断面波状に作られ、その中央谷部
に紡糸ノズル27a…の各先端が位置する紡糸孔39…が一
列に設けられているが、この中央谷部の両側にはそれぞ
れ低い隆条40,40を介して前後谷部41,41が設けられ、前
記ダイス本体26に吹き込まれた加熱空気はノズル本体27
の周縁孔36…を通って、一旦、この前後谷部41,41上面
に吹きつけられたのち、隆条40,40を越えて紡糸孔39…
に入り下方に出るようになっている。
こうして各紡糸ノズル27a…の先端からは連続的に糸
状のピッチが紡出され、これらピッチ繊維は前記第1図
に示す集繊機構42に捕集され所定幅のマット状とされる
が、ネットコンベヤ43上面と前記エアリップ板28下面と
の間には断面方形状の誘導筒44が垂設されている。
この誘導筒44は断面方形状の直筒であって、第1図お
よび第7図に示すように4個の角筒45…を着脱可能に接
続して形成され、上方の2個の角筒をブラケット46,46
により基台に固定してある。そして上端口縁には下面に
スリット状のノズル47を透設した空気吹出し管48,48が
前後に横設され、かつ図示していないが、適所に空気流
量計、空気調整弁、減圧弁が付設されている。この誘導
筒44の下端はネットコンベヤ43上面より約35mmの高さに
設けられている。
ネットコンベヤ43は、第1図に明らかなうに側方から
みて三角形状に張設された3mm角のステンレス製の無端
網板であって、その送り側ベルト面の下面に近接して、
誘導筒44直下に吸気ダクト49、同じく誘導筒の前方下方
に補助吸気ダクト50が付設され、また戻り側ベルト面を
上下から挟んで清掃用送気ダクト51、清掃用吸気ダクト
52が対設されている。さらに送り側ベルト上方には誘導
筒44とベルト先端との間に当る部分の上方および両側方
を覆ってカバー53が設けられている。なお、同図におい
て54はこのネットコンベヤ43を移行するための減速モー
ターである。
(発明の効果) 以上の構成において、この発明は前記したように特に
粉粒体状の原料ピッチを収容封入するホッパー7の頂部
および/または下端に近い部分に真空口10,11を設け
て、別に設けた真空ポンプ(図示せず)に接続するとと
もに、随所にヒーター12,19を設けてホッパー内部を常
時減圧下で加熱状態に保つようにしたから、押出機1内
の加熱溶融状態の原料ピッチから発生する油煙は絶えず
吸引排出されて上記粉粒体状の原料表面が汚染されるお
それがなく、かつ粉粒体状原料の下方への流動は円滑に
行われる。さらに、ホッパー7から押出機1のシリンダ
ー2に通ずる間を傾斜筒15に形成するとともに、その下
端に当る部分に直筒状の原料押込筒16を、その内部に減
速モーター18により回転されるスクリュー軸17を設けて
立設し、傾斜筒15内に流下する粉粒体状の原料を強制的
に押出機1内に給送するようにしたから、原料の供給に
ムラが生じることがなく常にすぐれたピッチ繊維を製造
することができる。なお、この原料押込筒16には適所に
のぞき窓、ヒーター等を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示し、第1図は全体側面図、
第2図は押出機ならびにホッパー部分の断面側面図、第
3図乃至第6図は紡糸ダイスを示し、第3図は紡糸ダイ
スの平面図、第4図は同じく一部断面正面図、第5図は
断面側面図、第6図は同じく分解して示した説明斜面
図、第7図は誘導筒を前方よりみた斜面図である。 1…押出機、26…ダイス本体、41…前後谷部 6,12…ヒーター、27…ノズル本体、42…集繊機構 7…ホッパー、27a…紡糸ノズル、43…ネットコンベヤ 10,11…真空口、28…エアリップ板、44…誘導筒 15…傾斜筒、31…熱風エアー吹込管、48…空気吹出し管 16…原料押込筒、33…円筒状空洞、49…吸気ダクト 17…送りらせん、34…吹出し管、50…補助空気ダクト 24…ギヤポンプ、39…紡糸孔、51…清掃用送気ダクト 25…紡糸ダイス、40…隆条、52…清掃用吸気ダクト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給されたピッチ原料を加熱して溶融状態
    で紡糸ダイスに送り込む押出機と、送り込まれた原料を
    紡糸ノズルを介して多数の糸状とし、同時に加熱空気を
    吹きつけて繊維流とするダイス本体と、この繊維流をネ
    ットコンベヤ上に捕集してマット状に集成する集繊機構
    よりなるものにおいて、押出機に傾斜筒を介してピッチ
    原料供給用のホッパーを立設するとともに、そのホッパ
    ー適所にホッパー内を減圧状態に保つ真空口ならびに加
    温用のヒーターを付設し、さらに上記傾斜筒の基端に
    は、予め内部にモーターにより回転される送りらせんを
    備えた短筒状の原料押込筒を立設させたことを特徴とす
    るピッチ繊維製造装置。
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