JP2856267B2 - 塗型膜厚の測定方法 - Google Patents
塗型膜厚の測定方法Info
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- JP2856267B2 JP2856267B2 JP3130214A JP13021491A JP2856267B2 JP 2856267 B2 JP2856267 B2 JP 2856267B2 JP 3130214 A JP3130214 A JP 3130214A JP 13021491 A JP13021491 A JP 13021491A JP 2856267 B2 JP2856267 B2 JP 2856267B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造用金型の表面に塗
布される塗型の膜厚の測定方法に関し、とくに非接触で
塗型の膜厚を求めることが可能な測定方法に関する。
布される塗型の膜厚の測定方法に関し、とくに非接触で
塗型の膜厚を求めることが可能な測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金型によるアルミ合金鋳造の鋳造作業に
おいては、鋳造品の品質向上のために金型の表面に塗型
剤が塗布される。金型に塗布された塗型剤の膜厚は鋳物
の品質に大きく影響するので、金型への塗型塗布作業は
重要な作業となっている。塗型剤の膜厚の管理は、膜厚
計による塗型膜厚の計測により行なわれており、非破壊
式の膜厚計測としては、たとえば電磁式、渦電流式、永
久磁石式等のものが知られている。非破壊式の計測の場
合は、塗型膜を破損しないので、計測部分に鋳造欠陥が
生じることはない。なお、塗型剤の膜厚管理に関連する
先行技術として、金型単位面積当りのコーティング量を
算出する装置が知られている(実開昭61−87640
号公報)。
おいては、鋳造品の品質向上のために金型の表面に塗型
剤が塗布される。金型に塗布された塗型剤の膜厚は鋳物
の品質に大きく影響するので、金型への塗型塗布作業は
重要な作業となっている。塗型剤の膜厚の管理は、膜厚
計による塗型膜厚の計測により行なわれており、非破壊
式の膜厚計測としては、たとえば電磁式、渦電流式、永
久磁石式等のものが知られている。非破壊式の計測の場
合は、塗型膜を破損しないので、計測部分に鋳造欠陥が
生じることはない。なお、塗型剤の膜厚管理に関連する
先行技術として、金型単位面積当りのコーティング量を
算出する装置が知られている(実開昭61−87640
号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非破壊
式の膜厚計測の場合でも、膜厚センサを塗型膜の表面に
接触させる必要があり、つぎのような問題が生じる。 計測部分である塗型膜の表面が平坦でないと正確な
値が得られない。 金型の形状が複雑な場合等には、スペースの関係か
ら膜厚センサを所定の向きにセットすることが困難とな
り、計測スペースが狭い部分の膜厚測定は不可能とな
る。 膜厚センサを塗型膜表面に接触させるため、多少な
りとも塗型膜表面に圧痕が残り、たとえばアルミホイー
ル等の鋳造品の場合は、意匠面にその圧痕が発生するお
それがあり、品質上問題が残る。 膜厚センサを塗型膜表面へ押圧する時の力の大小に
よって、測定値が変化するため、膜厚の測定値にバラツ
キが生じる。
式の膜厚計測の場合でも、膜厚センサを塗型膜の表面に
接触させる必要があり、つぎのような問題が生じる。 計測部分である塗型膜の表面が平坦でないと正確な
値が得られない。 金型の形状が複雑な場合等には、スペースの関係か
ら膜厚センサを所定の向きにセットすることが困難とな
り、計測スペースが狭い部分の膜厚測定は不可能とな
る。 膜厚センサを塗型膜表面に接触させるため、多少な
りとも塗型膜表面に圧痕が残り、たとえばアルミホイー
ル等の鋳造品の場合は、意匠面にその圧痕が発生するお
それがあり、品質上問題が残る。 膜厚センサを塗型膜表面へ押圧する時の力の大小に
よって、測定値が変化するため、膜厚の測定値にバラツ
キが生じる。
【0004】本発明は、金型の表面に塗布された塗型の
膜厚を非接触で正確に求めることが可能な測定方法を提
供することを目的とする。
膜厚を非接触で正確に求めることが可能な測定方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎの通りである。(1) 塗型が塗布される前の金型の温度を計測し、塗
型の塗布によって金型に形成された塗型膜の表面温度を
非接触で計測し、室温を計測し、前記金型の温度と、前
記塗型膜の表面温度と、前記室温と、実験によりあらか
じめ求めた、金型から塗型膜への伝熱係数K 1 '(=1/
K 1 )、塗型膜の熱伝導率(λ)、塗型膜表面の放熱熱
伝達率(α)に基づいて演算処理を行うことにより、前
記金型に形成された塗型膜の膜厚を求めることを特徴と
する塗型膜厚の測定方法。(2) 塗型が塗布される前の金型の温度を計測し、塗
型の塗布によって金型に形成された塗型膜の表面温度を
非接触で計測し、室温を計測し、前記金型の温度 と、前
記塗型膜の表面温度と、前記室温と、に基づいて、実験
によりあらかじめ求めた、金型温度と塗型の表面温度の
温度差−塗型膜厚−室温グラフから、前記金型に形成さ
れた塗型膜の膜厚を求めることを特徴とする塗型膜厚の
測定方法。
明はつぎの通りである。(1) 塗型が塗布される前の金型の温度を計測し、塗
型の塗布によって金型に形成された塗型膜の表面温度を
非接触で計測し、室温を計測し、前記金型の温度と、前
記塗型膜の表面温度と、前記室温と、実験によりあらか
じめ求めた、金型から塗型膜への伝熱係数K 1 '(=1/
K 1 )、塗型膜の熱伝導率(λ)、塗型膜表面の放熱熱
伝達率(α)に基づいて演算処理を行うことにより、前
記金型に形成された塗型膜の膜厚を求めることを特徴と
する塗型膜厚の測定方法。(2) 塗型が塗布される前の金型の温度を計測し、塗
型の塗布によって金型に形成された塗型膜の表面温度を
非接触で計測し、室温を計測し、前記金型の温度 と、前
記塗型膜の表面温度と、前記室温と、に基づいて、実験
によりあらかじめ求めた、金型温度と塗型の表面温度の
温度差−塗型膜厚−室温グラフから、前記金型に形成さ
れた塗型膜の膜厚を求めることを特徴とする塗型膜厚の
測定方法。
【0006】
【作用】このように構成された、塗型膜厚の測定方法に
おいては、まず、塗型が塗布される前の金型の温度が計
測される。その後、塗型の塗布によって金型に形成され
た塗型膜の表面温度が非接触で計測される。室温も計測
される。そして、金型の塗型の塗布前の温度、塗型膜の
温度と室温に基づいて、実際に金型に塗布された塗型の
膜厚が求められる。
おいては、まず、塗型が塗布される前の金型の温度が計
測される。その後、塗型の塗布によって金型に形成され
た塗型膜の表面温度が非接触で計測される。室温も計測
される。そして、金型の塗型の塗布前の温度、塗型膜の
温度と室温に基づいて、実際に金型に塗布された塗型の
膜厚が求められる。
【0007】
【実施例】まず、本発明実施例の周辺技術について図面
を参照して、説明する。
を参照して、説明する。
【0008】図1ないし図4は、本発明実施例の周辺技
術に係わり、塗型膜厚の良否判定方法の例を示してい
る。図中、1はアルミ合金鋳物の鋳造に用いられる金型
を示している。金型1の表面には、塗型5の塗布によっ
て塗型膜6が形成されている。金型1の斜め上方には、
産業用ロボット11が配置されている。産業用ロボット
11は、ロボット本体12とロボットコントローラ13
から構成されている。ロボット本体12は、支持架台1
4に固定されている。ロボット本体12の先端部は、ロ
ボットコントローラ13からの移動情報(移動方向、移
動距離)に基づいて、所定量だけ移動するようになって
いる。ロボット本体12のアームの先端には、塗型5が
噴射されるノズル16が取付けられている。ノズル16
は、ロボット本体12の移動に伴って上下、左右方向に
移動可能となっており、これにより塗型5の金型1への
吹付けが行なわれる。
術に係わり、塗型膜厚の良否判定方法の例を示してい
る。図中、1はアルミ合金鋳物の鋳造に用いられる金型
を示している。金型1の表面には、塗型5の塗布によっ
て塗型膜6が形成されている。金型1の斜め上方には、
産業用ロボット11が配置されている。産業用ロボット
11は、ロボット本体12とロボットコントローラ13
から構成されている。ロボット本体12は、支持架台1
4に固定されている。ロボット本体12の先端部は、ロ
ボットコントローラ13からの移動情報(移動方向、移
動距離)に基づいて、所定量だけ移動するようになって
いる。ロボット本体12のアームの先端には、塗型5が
噴射されるノズル16が取付けられている。ノズル16
は、ロボット本体12の移動に伴って上下、左右方向に
移動可能となっており、これにより塗型5の金型1への
吹付けが行なわれる。
【0009】金型1の直上には、赤外線カメラ21が配
置されている。赤外線カメラ21は、金型1の塗型5が
塗布される表面を写すようになっている。赤外線カメラ
21は、金型1に形成された塗型膜6の表面温度を熱画
像データS1 として計測する機能を有している。赤外線
カメラ21からの熱画像データS1 は、熱画像処理手段
22に入力されるようになっている。熱画像処理手段2
2は、熱画像データS1 を温度に応じた数値に変換する
機能を有している。
置されている。赤外線カメラ21は、金型1の塗型5が
塗布される表面を写すようになっている。赤外線カメラ
21は、金型1に形成された塗型膜6の表面温度を熱画
像データS1 として計測する機能を有している。赤外線
カメラ21からの熱画像データS1 は、熱画像処理手段
22に入力されるようになっている。熱画像処理手段2
2は、熱画像データS1 を温度に応じた数値に変換する
機能を有している。
【0010】熱画像処理手段22は、インタフェース2
5を介して演算手段31と電気的に接続されている。ま
た、熱画像処理手段22には、熱画像表示手段23が接
続されている。熱画像表示手段23は、たとえばブラウ
ン管(CRT)から構成されている。演算手段31は、
CPU(中央処理装置)から構成されている。演算手段
31には、外部データとしての金型1の表面の基準熱画
像データS2 が予め入力されている。この基準熱画像デ
ータS2 は、実際の塗型の塗布作業条件と同一条件にお
いて、金型1の表面に最適な塗型膜6を形成させるため
の熱画像データである。この基準熱画像データS2 は、
たとえば所定膜厚の塗型膜6が形成された状態でのデー
タを用いることができ、また塗布前の金型1の表面温度
を測定した熱画像データS0 を補正して用いることもで
きる。演算手段31は、赤外線カメラ21で計測された
熱画像データS1 と基準熱画像データS2 とを比較し、
金型1に塗布された塗型5の膜厚が基準に達しているか
否かを判定する機能を有している。
5を介して演算手段31と電気的に接続されている。ま
た、熱画像処理手段22には、熱画像表示手段23が接
続されている。熱画像表示手段23は、たとえばブラウ
ン管(CRT)から構成されている。演算手段31は、
CPU(中央処理装置)から構成されている。演算手段
31には、外部データとしての金型1の表面の基準熱画
像データS2 が予め入力されている。この基準熱画像デ
ータS2 は、実際の塗型の塗布作業条件と同一条件にお
いて、金型1の表面に最適な塗型膜6を形成させるため
の熱画像データである。この基準熱画像データS2 は、
たとえば所定膜厚の塗型膜6が形成された状態でのデー
タを用いることができ、また塗布前の金型1の表面温度
を測定した熱画像データS0 を補正して用いることもで
きる。演算手段31は、赤外線カメラ21で計測された
熱画像データS1 と基準熱画像データS2 とを比較し、
金型1に塗布された塗型5の膜厚が基準に達しているか
否かを判定する機能を有している。
【0011】演算手段31には、インタフェース26を
介してロボットコントローラ13が接続されている。演
算手段31は、赤外線カメラ21で計測された熱画像デ
ータS1 と基準熱画像データS2 とを比較した結果、塗
型5の膜厚が基準値に達していない場合は、ロボットコ
ントローラ13にその旨の情報を出力し、ロボット本体
12の移動による塗型の再塗布を実行させる機能を有し
ている。
介してロボットコントローラ13が接続されている。演
算手段31は、赤外線カメラ21で計測された熱画像デ
ータS1 と基準熱画像データS2 とを比較した結果、塗
型5の膜厚が基準値に達していない場合は、ロボットコ
ントローラ13にその旨の情報を出力し、ロボット本体
12の移動による塗型の再塗布を実行させる機能を有し
ている。
【0012】つぎに、塗型膜厚の判定方法について、図
2のフローチャートを参照して説明する。図2に示すよ
うに、ステップ101において判定処理が開始される。
これに先行して、塗型5を噴射するノズル16がロボッ
ト本体12によって移動され、金型1への塗型5の塗布
作業が開始される。ノズルから噴射された塗型5は、金
型1の表面に付着し、塗型膜6が形成される。図2のス
テップ102では、赤外線カメラ21により金型1に形
成された塗型膜6の表面温度が計測される。金型1は、
最適な塗型膜6を形成するため約200°Cに予熱され
ている。赤外線カメラ21は、塗型膜6の表面温度を熱
画像データS1 として計測し、この熱画像データS
1 は、熱画像処理手段22によって情報処理された後、
インタフェース25を介して演算手段31に入力され
る。
2のフローチャートを参照して説明する。図2に示すよ
うに、ステップ101において判定処理が開始される。
これに先行して、塗型5を噴射するノズル16がロボッ
ト本体12によって移動され、金型1への塗型5の塗布
作業が開始される。ノズルから噴射された塗型5は、金
型1の表面に付着し、塗型膜6が形成される。図2のス
テップ102では、赤外線カメラ21により金型1に形
成された塗型膜6の表面温度が計測される。金型1は、
最適な塗型膜6を形成するため約200°Cに予熱され
ている。赤外線カメラ21は、塗型膜6の表面温度を熱
画像データS1 として計測し、この熱画像データS
1 は、熱画像処理手段22によって情報処理された後、
インタフェース25を介して演算手段31に入力され
る。
【0013】ステップ103の処理が終了すると、ステ
ップ104に進み、演算手段31によって、赤外線カメ
ラ21で計測された熱画像データS1 と基準画像データ
S2とが比較される。つぎに、ステップ105におい
て、計測された熱画像データS1 が基準画像データS2
と一致すると判断された場合、つまり計測された熱画像
データS1 から最良の塗型膜厚が形成されていると判断
された場合は、ステップ112に進み、処理は完了す
る。ステップ105において、計測された熱画像データ
S1 が基準画像データS2 と一致しないと判断された場
合、つまり、計測された熱画像データS1 が基準画像デ
ータS2 から外れる場合は、ステップ106に進み、塗
型膜厚の過不足部位の判定が行なわれる。この過不足部
位の判定は、図3および図4に示す手段によって行なわ
れる。この判定については、後述する。
ップ104に進み、演算手段31によって、赤外線カメ
ラ21で計測された熱画像データS1 と基準画像データ
S2とが比較される。つぎに、ステップ105におい
て、計測された熱画像データS1 が基準画像データS2
と一致すると判断された場合、つまり計測された熱画像
データS1 から最良の塗型膜厚が形成されていると判断
された場合は、ステップ112に進み、処理は完了す
る。ステップ105において、計測された熱画像データ
S1 が基準画像データS2 と一致しないと判断された場
合、つまり、計測された熱画像データS1 が基準画像デ
ータS2 から外れる場合は、ステップ106に進み、塗
型膜厚の過不足部位の判定が行なわれる。この過不足部
位の判定は、図3および図4に示す手段によって行なわ
れる。この判定については、後述する。
【0014】ステップ107においては、塗型膜厚が不
足しているか否かが判断される。ここで、塗型膜厚に不
足があると判断された場合は、ステップ109に進み、
不足部位に対する吹増し信号が演算手段31からロボッ
トコントローラ13に出力される。これにより、ロボッ
ト本体12は、ノズル16を移動させて膜厚不足の部分
の膜厚補正を開始する。塗型5の吹増しによる膜厚補正
が終了すると、ステップ111に進み、演算手段31に
塗布完了信号を出力した後、ステップ102に戻る。こ
の処理は、塗型膜厚の不足部位がなくなるまで繰返され
る。
足しているか否かが判断される。ここで、塗型膜厚に不
足があると判断された場合は、ステップ109に進み、
不足部位に対する吹増し信号が演算手段31からロボッ
トコントローラ13に出力される。これにより、ロボッ
ト本体12は、ノズル16を移動させて膜厚不足の部分
の膜厚補正を開始する。塗型5の吹増しによる膜厚補正
が終了すると、ステップ111に進み、演算手段31に
塗布完了信号を出力した後、ステップ102に戻る。こ
の処理は、塗型膜厚の不足部位がなくなるまで繰返され
る。
【0015】ステップ107において、膜厚が不足して
いる部分がないと判断された場合は、膜厚が過剰である
ということになり、ステップ108に進み、過剰部位の
情報が表示手段23に表示され、ステップ112で処理
は完了する。ステップ108において、塗型膜厚の過剰
部位の情報を表示するのは、その表示情報に基づいて作
業者に過剰部分の塗型を除去させ、適正な膜厚に修正さ
せるためである。
いる部分がないと判断された場合は、膜厚が過剰である
ということになり、ステップ108に進み、過剰部位の
情報が表示手段23に表示され、ステップ112で処理
は完了する。ステップ108において、塗型膜厚の過剰
部位の情報を表示するのは、その表示情報に基づいて作
業者に過剰部分の塗型を除去させ、適正な膜厚に修正さ
せるためである。
【0016】このように、赤外線カメラ21で金型1に
形成された塗型膜6の表面温度を熱画像データS1 とし
て計測しているので、塗型膜6に接触することなく、塗
型膜厚の良否の判定が可能となる。したがって、塗型表
面に膜厚計測のための圧痕が残ることもなくなり、鋳造
品の品質を高めることが可能となる。また、1台の赤外
線カメラ21で複数個所の膜厚の良否判定が可能になる
ので、複数のセンサによって膜厚を計測する場合に比べ
て、膜厚計測時間の短縮がはかれる。
形成された塗型膜6の表面温度を熱画像データS1 とし
て計測しているので、塗型膜6に接触することなく、塗
型膜厚の良否の判定が可能となる。したがって、塗型表
面に膜厚計測のための圧痕が残ることもなくなり、鋳造
品の品質を高めることが可能となる。また、1台の赤外
線カメラ21で複数個所の膜厚の良否判定が可能になる
ので、複数のセンサによって膜厚を計測する場合に比べ
て、膜厚計測時間の短縮がはかれる。
【0017】図3および図4は、塗型膜厚の過不足部位
の判定方法の一例を示している。図3の膜厚補正座標に
おける横軸Y1 〜Y4 は、ロボット本体12によって移
動されるノズル16から噴射される塗型のスプレー中心
の軌跡を示している。赤外線カメラ21からの熱画像デ
ータS1 と基準熱画像データS2 との比較により、たと
えば領域6a〜6dは膜厚が不足している部位であり、
領域6eは膜厚が過剰部位であることが判定可能とな
る。ここで得られた熱画像データにより、横軸Y1 〜Y
4 の塗型スプレー中心の軌跡を重ね、塗型膜厚の不足あ
るいは過剰部分との交点の座標が求められる。図3にお
いては、不足部6aとは座標X11、X12であり、不足部
6bとは座標X13、X14である。また、過剰部6eと
は、座標X43、X44である。これらのX座標は、ロボッ
ト本体12の原位置あるいは金型1の特定ポイント等を
基準にして決定される。
の判定方法の一例を示している。図3の膜厚補正座標に
おける横軸Y1 〜Y4 は、ロボット本体12によって移
動されるノズル16から噴射される塗型のスプレー中心
の軌跡を示している。赤外線カメラ21からの熱画像デ
ータS1 と基準熱画像データS2 との比較により、たと
えば領域6a〜6dは膜厚が不足している部位であり、
領域6eは膜厚が過剰部位であることが判定可能とな
る。ここで得られた熱画像データにより、横軸Y1 〜Y
4 の塗型スプレー中心の軌跡を重ね、塗型膜厚の不足あ
るいは過剰部分との交点の座標が求められる。図3にお
いては、不足部6aとは座標X11、X12であり、不足部
6bとは座標X13、X14である。また、過剰部6eと
は、座標X43、X44である。これらのX座標は、ロボッ
ト本体12の原位置あるいは金型1の特定ポイント等を
基準にして決定される。
【0018】図3に示す座標を用いた膜厚の補正におい
ては、塗型膜厚に不足部分が生じているということで再
塗布指令が出されると、ロボット本体12は塗型スプレ
ー中心点が座標Y1 〜Y4 上を移動するように予めティ
ーチングされた通りの動作を行なう。ロボットコントロ
ーラ13は、演算手段31の演算結果に基づいて各X座
標のポイントでノズル16へ塗型を供給するバルブ(図
示略)の開閉を行ない、膜厚の不足部分に対してのみ塗
型の再塗布を実施する。たとえば、膜厚が不足している
領域6aの場合では、ロボット本体12が横軸Y1 に沿
って動作中、座標X11でバルブの開弁によりノズル16
から塗型5が噴射され、座標X12でバルブの閉弁により
塗型5の噴射が停止される。なお、バルブの開、閉によ
る塗型5の塗布遅れを考慮し、ノズル16の移動速度に
応じてバルブの開、閉を早目に行なうと、さらに精度の
高い補正が可能となる。また、上述したように、膜厚の
過剰領域6eについては、塗型の塗布完了時に横軸Y4
の座標X43、X44との間が膜厚過剰である旨の情報が出
力され、この情報により過剰領域の塗型膜6の除去作業
が行なわれる。
ては、塗型膜厚に不足部分が生じているということで再
塗布指令が出されると、ロボット本体12は塗型スプレ
ー中心点が座標Y1 〜Y4 上を移動するように予めティ
ーチングされた通りの動作を行なう。ロボットコントロ
ーラ13は、演算手段31の演算結果に基づいて各X座
標のポイントでノズル16へ塗型を供給するバルブ(図
示略)の開閉を行ない、膜厚の不足部分に対してのみ塗
型の再塗布を実施する。たとえば、膜厚が不足している
領域6aの場合では、ロボット本体12が横軸Y1 に沿
って動作中、座標X11でバルブの開弁によりノズル16
から塗型5が噴射され、座標X12でバルブの閉弁により
塗型5の噴射が停止される。なお、バルブの開、閉によ
る塗型5の塗布遅れを考慮し、ノズル16の移動速度に
応じてバルブの開、閉を早目に行なうと、さらに精度の
高い補正が可能となる。また、上述したように、膜厚の
過剰領域6eについては、塗型の塗布完了時に横軸Y4
の座標X43、X44との間が膜厚過剰である旨の情報が出
力され、この情報により過剰領域の塗型膜6の除去作業
が行なわれる。
【0019】図4は、ノズル16から噴射される塗型の
スプレー幅等を基準にして金型1を縦、横の適当なピッ
チの分割線Y1 〜Y7 および分割線X1 〜X11で分割
し、塗型膜厚に異常がある部分の交点を抽出してその交
点に適当な順位を与え、その順位に従って塗型膜厚を補
正する方法を示している。塗型膜厚の不足部分6Cでの
補正方法の例は以下の通りである。領域内に含まれる交
点はP7 〜P22であり、交点の順位はYの小さい方から
順にXの小さい方の交点を上位とする。具体的には領域
に含まれる交点でYが1番小さいものは分割線Y3 であ
り、この分割線Y3 の線上でXの小さい方からとなると
分割線X5、X6 、X7 の順、つまり交点P7 、P8 、
P 9の順となる。つぎに、分割線Y4 の線上では、交点
がXの小さい方からとなり、交点P 9のつぎはP 10 〜
P15の順位となる。分割線Y5 の線上では、交点がXの
小さい方から順であるので、交点P15のつぎは交点17
となり、以下交点P18〜P22の順位となる。
スプレー幅等を基準にして金型1を縦、横の適当なピッ
チの分割線Y1 〜Y7 および分割線X1 〜X11で分割
し、塗型膜厚に異常がある部分の交点を抽出してその交
点に適当な順位を与え、その順位に従って塗型膜厚を補
正する方法を示している。塗型膜厚の不足部分6Cでの
補正方法の例は以下の通りである。領域内に含まれる交
点はP7 〜P22であり、交点の順位はYの小さい方から
順にXの小さい方の交点を上位とする。具体的には領域
に含まれる交点でYが1番小さいものは分割線Y3 であ
り、この分割線Y3 の線上でXの小さい方からとなると
分割線X5、X6 、X7 の順、つまり交点P7 、P8 、
P 9の順となる。つぎに、分割線Y4 の線上では、交点
がXの小さい方からとなり、交点P 9のつぎはP 10 〜
P15の順位となる。分割線Y5 の線上では、交点がXの
小さい方から順であるので、交点P15のつぎは交点17
となり、以下交点P18〜P22の順位となる。
【0020】図4に示す座標を用いた膜厚の補正におい
ては、交点1つ当りの塗型の塗布タイミング、塗布時間
を予め設定しておき、ロボット本体12に取付けられた
ノズル16から噴射される塗型スプレーの中心がこの交
点の順に従って動作するように制御され、塗型膜厚の補
正が行なわれる。この場合、交点P 9〜P 10 あるいは
交点P15〜P17への動作時は、ノズル16へ塗型を供給
するためのバルブ(図示略)は閉弁状態となっている。
また、塗布順序としては、ノズル16を交点P9から交
点P15〜,交点P15から交点P 10 へ,交点P 10 から
交点P17へそれぞれ移動動作させるようにすれば、ロボ
ット本体12の空動作を少なくすることができる。
ては、交点1つ当りの塗型の塗布タイミング、塗布時間
を予め設定しておき、ロボット本体12に取付けられた
ノズル16から噴射される塗型スプレーの中心がこの交
点の順に従って動作するように制御され、塗型膜厚の補
正が行なわれる。この場合、交点P 9〜P 10 あるいは
交点P15〜P17への動作時は、ノズル16へ塗型を供給
するためのバルブ(図示略)は閉弁状態となっている。
また、塗布順序としては、ノズル16を交点P9から交
点P15〜,交点P15から交点P 10 へ,交点P 10 から
交点P17へそれぞれ移動動作させるようにすれば、ロボ
ット本体12の空動作を少なくすることができる。
【0021】図4の座標を用いて補正する方法の場合
は、図3の方法よりも膜厚不足の形状に合った補正が可
能となる。すなわち、図3の方法の場合は、塗型膜厚さ
の不足部分6dのような縦長の不足部分に対して横方向
に塗型を塗布するようにしているが、本実施例では交点
P16、P23、P26の順と縦方向の塗布も可能となり、膜
厚不足部分の形状に合った補正が可能となる。また、補
正時の塗布パターンを膜厚の不足状況に応じて決定する
ため、図3の方法のように塗布パターンを決めておいて
補正することにより補正しきれない部分が発生すること
もなく、より高い精度での膜厚補正が可能となる。この
ように、図4の膜厚補正方法は形状が比較的複雑で部分
的に膜厚のバラツキが大きく補正回数の多いものに有利
であり、図3の膜厚補正方法は、比較的膜厚に過不足が
少なく、数回の補正で膜厚補正が完了するものに有利で
ある。
は、図3の方法よりも膜厚不足の形状に合った補正が可
能となる。すなわち、図3の方法の場合は、塗型膜厚さ
の不足部分6dのような縦長の不足部分に対して横方向
に塗型を塗布するようにしているが、本実施例では交点
P16、P23、P26の順と縦方向の塗布も可能となり、膜
厚不足部分の形状に合った補正が可能となる。また、補
正時の塗布パターンを膜厚の不足状況に応じて決定する
ため、図3の方法のように塗布パターンを決めておいて
補正することにより補正しきれない部分が発生すること
もなく、より高い精度での膜厚補正が可能となる。この
ように、図4の膜厚補正方法は形状が比較的複雑で部分
的に膜厚のバラツキが大きく補正回数の多いものに有利
であり、図3の膜厚補正方法は、比較的膜厚に過不足が
少なく、数回の補正で膜厚補正が完了するものに有利で
ある。
【0022】図5は、その他の周辺技術を示している。
上記の周辺技術と異なるところは、塗型膜厚の計測手順
等である。その他の部分は上記の周辺技術に準じるの
で、準じる部分は同一の符号を付すことにより準じる部
分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
上記の周辺技術と異なるところは、塗型膜厚の計測手順
等である。その他の部分は上記の周辺技術に準じるの
で、準じる部分は同一の符号を付すことにより準じる部
分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0023】図5に示すように、ステップ101におい
て判定処理が開始され、ステップ121に進んで、金型
1への塗型5の塗布が開始される前に、金型1の表面温
度が赤外線カメラ21によって計測される。この場合、
赤外線カメラ21は、金型1の表面温度を熱画像データ
S0 として計算する。ステップ121の処理が終了する
と、ステップ126に進み、塗型の塗布が開始され、金
型1の表面に塗型膜6が形成される。ステップ111で
塗型の塗布が完了すると、ステップ122に進み、金型
1に形成された塗型膜6の表面温度が赤外線カメラ21
によって熱画像データS1 として計測される。各熱画像
データS0 、S1 は、熱画像処理手段22によって情報
処理された後、インタフェース25を介して演算手段3
1に入力される。
て判定処理が開始され、ステップ121に進んで、金型
1への塗型5の塗布が開始される前に、金型1の表面温
度が赤外線カメラ21によって計測される。この場合、
赤外線カメラ21は、金型1の表面温度を熱画像データ
S0 として計算する。ステップ121の処理が終了する
と、ステップ126に進み、塗型の塗布が開始され、金
型1の表面に塗型膜6が形成される。ステップ111で
塗型の塗布が完了すると、ステップ122に進み、金型
1に形成された塗型膜6の表面温度が赤外線カメラ21
によって熱画像データS1 として計測される。各熱画像
データS0 、S1 は、熱画像処理手段22によって情報
処理された後、インタフェース25を介して演算手段3
1に入力される。
【0024】演算手段31に各熱画像データが入力され
ると、ステップ123に進み、塗型の塗布前と塗布後の
熱画像の差画像処理が演算手段31によって行なわれ
る。ステップ123で熱画像の差画像処理が行なわれる
と、ステップ104に進み、この差画像データと基準画
像データとの比較が演算手段31によって行なわれる。
ステップ124においては、比較の結果、膜厚に不足が
ないと判断された場合は、ステップ112に進み、処理
は完了する。ステップ124において、膜厚不足が生じ
ていると判断された場合は、ステップ125に進んで、
膜厚の不足部位の判定処理が行なわれる。
ると、ステップ123に進み、塗型の塗布前と塗布後の
熱画像の差画像処理が演算手段31によって行なわれ
る。ステップ123で熱画像の差画像処理が行なわれる
と、ステップ104に進み、この差画像データと基準画
像データとの比較が演算手段31によって行なわれる。
ステップ124においては、比較の結果、膜厚に不足が
ないと判断された場合は、ステップ112に進み、処理
は完了する。ステップ124において、膜厚不足が生じ
ていると判断された場合は、ステップ125に進んで、
膜厚の不足部位の判定処理が行なわれる。
【0025】ステップ125で膜厚の不足部位の判定処
理が行なわれると、ステップ109に進み、不足部位に
対する吹増し信号が演算手段31からロボットコントロ
ーラ13に出力される。吹増し信号が出力されるとステ
ップ110に進み、ノズル16の移動により塗型の再塗
布を行ない、膜厚不足の部分の膜厚補正が開始される。
ステップ111で塗型の塗布が完了すると、ステップ1
22に進み、再塗布後の塗型膜6表面の温度が計測され
る。以下、上述した処理が繰返され、膜厚に不足なしと
ステップ124で判断された場合は、ステップ112に
進んで処理は完了する。
理が行なわれると、ステップ109に進み、不足部位に
対する吹増し信号が演算手段31からロボットコントロ
ーラ13に出力される。吹増し信号が出力されるとステ
ップ110に進み、ノズル16の移動により塗型の再塗
布を行ない、膜厚不足の部分の膜厚補正が開始される。
ステップ111で塗型の塗布が完了すると、ステップ1
22に進み、再塗布後の塗型膜6表面の温度が計測され
る。以下、上述した処理が繰返され、膜厚に不足なしと
ステップ124で判断された場合は、ステップ112に
進んで処理は完了する。
【0026】図2に示す例は、金型1が比較的平面的で
あり、金型1の予熱精度がよく金型1の表面温度が比較
的安定している場合に有利である。これに対して、図5
に示す例は、塗型の塗布前後の差画像を用いるため金型
1の表面が凹凸の多い形状であったり、温度は均一であ
るが熱画像として差が出たり、金型の予熱が不均一であ
る場合でも、これに対処することが可能となる。
あり、金型1の予熱精度がよく金型1の表面温度が比較
的安定している場合に有利である。これに対して、図5
に示す例は、塗型の塗布前後の差画像を用いるため金型
1の表面が凹凸の多い形状であったり、温度は均一であ
るが熱画像として差が出たり、金型の予熱が不均一であ
る場合でも、これに対処することが可能となる。
【0027】つぎに、本発明の各実施例について説明す
る。 第1実施例 図6ないし図8は、本発明の第1実施例を示している。
第1実施例では、各種のデータから金型へ塗布された塗
型の膜厚を求める方法を示している。
る。 第1実施例 図6ないし図8は、本発明の第1実施例を示している。
第1実施例では、各種のデータから金型へ塗布された塗
型の膜厚を求める方法を示している。
【0028】図6は、塗型膜厚の補正が可能な自動塗型
装置を示している。本装置の基本構成は、図1の装置に
準じており、図1の装置に各種計測手段が追加されてい
る。ノズル16に塗型5を供給する管路の途中には、流
量計41と温度センサ42とが配置されている。流量計
41は、インタフェース27を介して演算手段31に接
続されており、温度センサ42は、インタフェース27
を介して演算手段31に接続されている。流量計41
は、金型1への塗型5の塗布量を検知する機能を有して
いる。温度センサ42は、塗布作業における塗型の温度
を計測する機能を有している。図6の自動塗型装置が配
置される工場の室温は、室温センサ43によって計測さ
れており、室温センサ43は、インタフェース27を介
して演算手段31と接続されている。演算手段31に
は、各センサ41、42、43からの外部データS4 、
S5 、S6 が入力されるようになっている。
装置を示している。本装置の基本構成は、図1の装置に
準じており、図1の装置に各種計測手段が追加されてい
る。ノズル16に塗型5を供給する管路の途中には、流
量計41と温度センサ42とが配置されている。流量計
41は、インタフェース27を介して演算手段31に接
続されており、温度センサ42は、インタフェース27
を介して演算手段31に接続されている。流量計41
は、金型1への塗型5の塗布量を検知する機能を有して
いる。温度センサ42は、塗布作業における塗型の温度
を計測する機能を有している。図6の自動塗型装置が配
置される工場の室温は、室温センサ43によって計測さ
れており、室温センサ43は、インタフェース27を介
して演算手段31と接続されている。演算手段31に
は、各センサ41、42、43からの外部データS4 、
S5 、S6 が入力されるようになっている。
【0029】図7に第1実施例の測定原理を示す。塗型
剤を金型1の表面に塗布すると、塗型剤を分散させてい
る水溶液の水分が蒸発し、金型1の表面から熱が奪われ
る。これによって、塗布前の金型1の温度TD は、表面
温度TC に降下される。なお、金型1の保有熱量は塗型
剤の塗布によって奪われる熱量に対して圧倒的に多いの
で、金型表面の温度差(△TD=TD −TC )は塗型剤
の塗布量に近似的に比例する。ここで、塗型の表面温度
TS 、室温をTR 、塗型層(塗型膜)の熱伝導率をλ、
塗型表面からの対流、放射による熱伝達率(塗型膜表面
の放熱熱伝達率)をαとし、金型1から塗型膜6への貫
流熱量をQ1 、塗型膜6から空気層への伝達熱量をQ2
とすると、貫流熱量Q1 、伝達熱量Q2 は、次式で求め
られる。
剤を金型1の表面に塗布すると、塗型剤を分散させてい
る水溶液の水分が蒸発し、金型1の表面から熱が奪われ
る。これによって、塗布前の金型1の温度TD は、表面
温度TC に降下される。なお、金型1の保有熱量は塗型
剤の塗布によって奪われる熱量に対して圧倒的に多いの
で、金型表面の温度差(△TD=TD −TC )は塗型剤
の塗布量に近似的に比例する。ここで、塗型の表面温度
TS 、室温をTR 、塗型層(塗型膜)の熱伝導率をλ、
塗型表面からの対流、放射による熱伝達率(塗型膜表面
の放熱熱伝達率)をαとし、金型1から塗型膜6への貫
流熱量をQ1 、塗型膜6から空気層への伝達熱量をQ2
とすると、貫流熱量Q1 、伝達熱量Q2 は、次式で求め
られる。
【0030】
【数1】
【0031】また、貫流に対する直角方向への熱損失を
0とするとQ1 =Q2 となり、これから次式によって塗
型膜厚dが求められる。
0とするとQ1 =Q2 となり、これから次式によって塗
型膜厚dが求められる。
【0032】
【数2】
【0033】ここで、塗型の塗布量をV、水分の比率を
β、水の比重をρ、比熱をC、塗型の温度をTP 、水の
蒸発潜熱をCV とすると、水分の蒸発により金型から奪
う熱量QW は次式で求められる。
β、水の比重をρ、比熱をC、塗型の温度をTP 、水の
蒸発潜熱をCV とすると、水分の蒸発により金型から奪
う熱量QW は次式で求められる。
【0034】
【数3】
【0035】△TD =TD −TC はQW に近似的に比例
するので、△TD =K1 QW とすることができる。ここ
で、K1 は実験的に求めた近似的な比例係数であり、こ
れを式(5)に代入するとつぎのようになる。
するので、△TD =K1 QW とすることができる。ここ
で、K1 は実験的に求めた近似的な比例係数であり、こ
れを式(5)に代入するとつぎのようになる。
【0036】
【数4】
【0037】式(6)において、K0 =K1 ×β×ρ,
C=1とした。つぎに、△TD =TD −TC であるか
ら、TC は次式によって求められる。 TC =TD −K0 ×V×(100−TP +CV) ……(7) そして、上記の式(7)と式(4)から塗型膜厚dが次
式によって求められる。
C=1とした。つぎに、△TD =TD −TC であるか
ら、TC は次式によって求められる。 TC =TD −K0 ×V×(100−TP +CV) ……(7) そして、上記の式(7)と式(4)から塗型膜厚dが次
式によって求められる。
【0038】
【数5】
【0039】このように、第1実施例では、金型1の塗
型前の温度TD 、塗型塗布後の塗型1の表面温度TS 、
室温TR 、塗型剤の温度TP の各情報に基づいて、演算
手段31で上述の演算処理を行なうことにより、金型1
の表面に形成された塗型膜6の膜厚を推定することが可
能となる。なお、通常、室温TR と塗型5の吹付け温度
は同一であるとみなせることから、各温度TD 、TS 、
TR を測定すれば、上記の推定値にほぼ近似した塗型膜
厚が求められる。
型前の温度TD 、塗型塗布後の塗型1の表面温度TS 、
室温TR 、塗型剤の温度TP の各情報に基づいて、演算
手段31で上述の演算処理を行なうことにより、金型1
の表面に形成された塗型膜6の膜厚を推定することが可
能となる。なお、通常、室温TR と塗型5の吹付け温度
は同一であるとみなせることから、各温度TD 、TS 、
TR を測定すれば、上記の推定値にほぼ近似した塗型膜
厚が求められる。
【0040】図8は、第1実施例における演算手段31
の処理手順を示している。ステップ201において、塗
型の塗布開始信号が入力されると、膜厚の判定処理が開
始され、ステップ202に進む。ステップ202では、
塗布開始前における金型1の表面温度TDiが赤外線カメ
ラ21によって熱画像データS0 として計測される。計
測された熱画像データS0 は、熱画像処理手段22によ
って情報処理された後、演算手段31に入力される。金
型1の表面の温度計測が終了すると、ステップ203に
進み、塗型塗布スタート信号が演算手段31からロボッ
トコントローラ13に出力され、ステップ208に進ん
で、塗型の金型1への塗布が開始される。金型1への塗
型の塗布により、金型1の表面には塗型膜6が形成され
る。塗型の塗布が終了すると、ステップ209に進み、
ロボットコントローラ13から演算手段31に塗型の塗
布完了信号が出力される。
の処理手順を示している。ステップ201において、塗
型の塗布開始信号が入力されると、膜厚の判定処理が開
始され、ステップ202に進む。ステップ202では、
塗布開始前における金型1の表面温度TDiが赤外線カメ
ラ21によって熱画像データS0 として計測される。計
測された熱画像データS0 は、熱画像処理手段22によ
って情報処理された後、演算手段31に入力される。金
型1の表面の温度計測が終了すると、ステップ203に
進み、塗型塗布スタート信号が演算手段31からロボッ
トコントローラ13に出力され、ステップ208に進ん
で、塗型の金型1への塗布が開始される。金型1への塗
型の塗布により、金型1の表面には塗型膜6が形成され
る。塗型の塗布が終了すると、ステップ209に進み、
ロボットコントローラ13から演算手段31に塗型の塗
布完了信号が出力される。
【0041】塗布完了信号が出力されると、ステップ2
04に進み、塗型膜6の表面温度T Si が赤外線カメラ2
1によって熱画像データS1 として計測される。計測さ
れた熱画像データは、熱画像処理手段22によって情報
処理された後、演算手段31に入力される。塗型膜6の
表面温度が計測されると、ステップ205に進み、外部
データである塗型の塗布量V、室温TR が演算手段31
によって読取られる。
04に進み、塗型膜6の表面温度T Si が赤外線カメラ2
1によって熱画像データS1 として計測される。計測さ
れた熱画像データは、熱画像処理手段22によって情報
処理された後、演算手段31に入力される。塗型膜6の
表面温度が計測されると、ステップ205に進み、外部
データである塗型の塗布量V、室温TR が演算手段31
によって読取られる。
【0042】各情報が演算手段206に入力されると、
ステップ206に進み、塗型膜厚diを算出するための
演算処理が演算手段31によって行なわれる。この演算
処理は、上述した各数式に基づいて行なわれる。演算処
理31によって算出された塗型膜厚di は、推定値であ
る。ステップ207では、演算結果である膜厚の推定値
が出力される。この膜厚の推定値は、目標塗型膜厚と比
較され、この推定膜厚の良否が判定される。この判定結
果は、表示手段23に表示され、ステップ220に進ん
で処理は完了する。なお、表示手段23に表示された判
定結果に基づき、膜厚の補正が行なわれる。
ステップ206に進み、塗型膜厚diを算出するための
演算処理が演算手段31によって行なわれる。この演算
処理は、上述した各数式に基づいて行なわれる。演算処
理31によって算出された塗型膜厚di は、推定値であ
る。ステップ207では、演算結果である膜厚の推定値
が出力される。この膜厚の推定値は、目標塗型膜厚と比
較され、この推定膜厚の良否が判定される。この判定結
果は、表示手段23に表示され、ステップ220に進ん
で処理は完了する。なお、表示手段23に表示された判
定結果に基づき、膜厚の補正が行なわれる。
【0043】第2実施例 図9は、本発明の第2実施例を示している。第2実施例
は、第1実施例の改善例であり、ステップ201からス
テップ206までの処理手順は第1実施例に準じるの
で、これ以降の処理手順について説明する。第1実施例
では、ポイント毎の測定となるため、バラツキが大きく
なり全体的な把握が困難となる可能性がある。第2実施
例では、ステップ206で塗型膜厚diを求めた後に、
ステップ211に進み、たとえば塗型の吹付けパターン
に相応して分割されたエリア毎に平均値を算出し、ステ
ップ212でそのエリアの塗型膜厚を表示する。
は、第1実施例の改善例であり、ステップ201からス
テップ206までの処理手順は第1実施例に準じるの
で、これ以降の処理手順について説明する。第1実施例
では、ポイント毎の測定となるため、バラツキが大きく
なり全体的な把握が困難となる可能性がある。第2実施
例では、ステップ206で塗型膜厚diを求めた後に、
ステップ211に進み、たとえば塗型の吹付けパターン
に相応して分割されたエリア毎に平均値を算出し、ステ
ップ212でそのエリアの塗型膜厚を表示する。
【0044】したがって、第2実施例においては、分割
されたエリア毎の塗型膜厚の平均値が求められるので、
局部的な膜厚のバラツキの影響がなくなり、計測精度の
信頼性が高められる。
されたエリア毎の塗型膜厚の平均値が求められるので、
局部的な膜厚のバラツキの影響がなくなり、計測精度の
信頼性が高められる。
【0045】第3実施例 図10および図11は、本発明の第3実施例を示してい
る。第3実施例は、第1実施例の式(8)を用いるかわ
りに図10の特性図に基づいて塗型膜厚を求める方法で
ある。図10は、塗型膜厚と、塗布前の金型温度と塗型
表面温度との温度差と、室温の関係を示している。図1
0に示すように、塗布前の金型1の温度TDiと塗型膜の
表面温度TSiの温度差△Ti (△Ti =TDi−TSi)
と、塗型膜厚diとの関係を何通りかの室温TR に対し
て実験的に求めておくことにより、上述の式(8)によ
らず塗型膜厚diを求めることが可能となる。本実施例
の方法では、金型1の予熱温度TD を一定にする必要が
あるので、金型1の予熱を予熱炉で精度よく行なうこと
が必要である。
る。第3実施例は、第1実施例の式(8)を用いるかわ
りに図10の特性図に基づいて塗型膜厚を求める方法で
ある。図10は、塗型膜厚と、塗布前の金型温度と塗型
表面温度との温度差と、室温の関係を示している。図1
0に示すように、塗布前の金型1の温度TDiと塗型膜の
表面温度TSiの温度差△Ti (△Ti =TDi−TSi)
と、塗型膜厚diとの関係を何通りかの室温TR に対し
て実験的に求めておくことにより、上述の式(8)によ
らず塗型膜厚diを求めることが可能となる。本実施例
の方法では、金型1の予熱温度TD を一定にする必要が
あるので、金型1の予熱を予熱炉で精度よく行なうこと
が必要である。
【0046】図11は、第5実施例における塗型膜厚の
判定処理を示しており、ステップ201からステップ2
04までの処理手順は第1実施例に準じるので、これ以
降の処理手順について説明する。ステップ205におい
て、室温TR が読込まれ、ステップ216で塗布前の金
型温度TDiと塗型の表面温度TSiの温度差△Ti (△T
i =TDi−TSi)が演算手段31によって算出される。
ここで、室温がTR2の場合は、図10の関係から温度差
△Ti に対応する塗型膜厚diが求められる。また、室
温がTRjである場合は、室温TR1と室温TR2との比率で
分割してTRjに対応する交点Pj を求め、この交点Pj
から塗型膜厚diを求めることも可能となる。
判定処理を示しており、ステップ201からステップ2
04までの処理手順は第1実施例に準じるので、これ以
降の処理手順について説明する。ステップ205におい
て、室温TR が読込まれ、ステップ216で塗布前の金
型温度TDiと塗型の表面温度TSiの温度差△Ti (△T
i =TDi−TSi)が演算手段31によって算出される。
ここで、室温がTR2の場合は、図10の関係から温度差
△Ti に対応する塗型膜厚diが求められる。また、室
温がTRjである場合は、室温TR1と室温TR2との比率で
分割してTRjに対応する交点Pj を求め、この交点Pj
から塗型膜厚diを求めることも可能となる。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る塗型膜厚の測定方法によれ
ば、塗型が塗布される前の金型の温度を計測するととも
に、塗型の塗布によって金型に形成された塗型膜の表面
温度を非接触で計測し、この金型の温度と、塗型膜の表
面温度と、室温と、に基づいて、金型に形成された塗型
膜の膜厚を求めるようにしたので、つぎの効果が得られ
る。
ば、塗型が塗布される前の金型の温度を計測するととも
に、塗型の塗布によって金型に形成された塗型膜の表面
温度を非接触で計測し、この金型の温度と、塗型膜の表
面温度と、室温と、に基づいて、金型に形成された塗型
膜の膜厚を求めるようにしたので、つぎの効果が得られ
る。
【0048】(イ) 塗型膜表面が平坦でない場合で
も、比較的正確な塗型膜の把握が可能となり、塗型膜厚
の補正精度を高めることができる。これにより、最適な
塗型膜厚が得られ、鋳造品の品質を向上させることがで
きる。 (ロ) 金型の形状が複雑な場合は、従来方法ではスペ
ースの関係から膜厚センサを所定の向きにセットするこ
とが困難となり膜厚の測定が不可能であったが、本発明
においては塗型膜厚を非接触で把握することが可能とな
り、塗型膜厚の測定が、金型の形状に制約されることが
なくなる。したがって、スペースが狭い部分であっても
所望の塗型膜厚を確保することができる。 (ハ) 膜厚センサを塗型膜表面に接触させることが不
要となり、塗型膜表面の圧痕に起因する鋳造品の意匠面
の品質低下を防止することができる。
も、比較的正確な塗型膜の把握が可能となり、塗型膜厚
の補正精度を高めることができる。これにより、最適な
塗型膜厚が得られ、鋳造品の品質を向上させることがで
きる。 (ロ) 金型の形状が複雑な場合は、従来方法ではスペ
ースの関係から膜厚センサを所定の向きにセットするこ
とが困難となり膜厚の測定が不可能であったが、本発明
においては塗型膜厚を非接触で把握することが可能とな
り、塗型膜厚の測定が、金型の形状に制約されることが
なくなる。したがって、スペースが狭い部分であっても
所望の塗型膜厚を確保することができる。 (ハ) 膜厚センサを塗型膜表面に接触させることが不
要となり、塗型膜表面の圧痕に起因する鋳造品の意匠面
の品質低下を防止することができる。
【図1】本発明実施例の周辺技術に係る塗型膜厚の測定
方法を用いた自動塗型装置の概略構成図である。
方法を用いた自動塗型装置の概略構成図である。
【図2】図1の装置による塗型膜厚の良否の判定方法の
処理手順を示すフローチャートである。
処理手順を示すフローチャートである。
【図3】図2の塗型膜厚の測定方法に用いられる膜厚補
正座標の概念図である。
正座標の概念図である。
【図4】図3の変形例を示す膜厚補正座標の概念図であ
る。
る。
【図5】本発明実施例のその他の周辺技術に係る塗型膜
厚の測定方法の処理手順を示すフローチャートである。
厚の測定方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1実施例に係る塗型膜厚の測定方法
を用いた自動塗型装置の概略構成図である。
を用いた自動塗型装置の概略構成図である。
【図7】図6の塗型膜厚の測定方法における膜厚測定の
原理を示す概念図である。
原理を示す概念図である。
【図8】図6の装置による塗型膜厚の測定方法の処理手
順を示したフローチャートである。
順を示したフローチャートである。
【図9】本発明の第2実施例に係る塗型膜厚の測定方法
の処理手順を示すフローチャートである。
の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第3実施例に係る塗型膜厚の測定方
法に用いられる塗型膜厚と温度差との関係を示す特性図
である。
法に用いられる塗型膜厚と温度差との関係を示す特性図
である。
【図11】図10の特性を用いた塗型膜厚の測定方法の
処理手順を示すフローチャートである。
処理手順を示すフローチャートである。
1 金型 5 塗型 6 塗型膜 11 産業ロボット 13 ロボットコントローラ 21 赤外線カメラ 22 熱画像処理手段 23 熱画像表示手段 31 演算手段 S0 熱画像データ(金型の表面温度) S1 熱画像データ(塗型膜の表面温度) S2 外部データ S4 外部データ S5 外部データ S6 外部データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22C 3/00 B22C 23/02 G01B 21/08
Claims (2)
- 【請求項1】 塗型が塗布される前の金型の温度を計測
し、塗型の塗布によって金型に形成された塗型膜の表面
温度を非接触で計測し、室温を計測し、前記金型の温度
と、前記塗型膜の表面温度と、前記室温と、実験により
あらかじめ求めた、金型から塗型膜への伝熱係数、塗型
膜の熱伝導率、塗型膜表面の放熱熱伝達率に基づいて演
算処理を行うことにより、前記金型に形成された塗型膜
の膜厚を求めることを特徴とする塗型膜厚の測定方法。 - 【請求項2】 塗型が塗布される前の金型の温度を計測
し、塗型の塗布によって金型に形成された塗型膜の表面
温度を非接触で計測し、室温を計測し、前記金型の温度
と、前記塗型膜の表面温度と、前記室温と、に基づい
て、実験によりあらかじめ求めた、金型温度と塗型の表
面温度の温度差−塗型膜厚−室温グラフから、前記金型
に形成された塗型膜の膜厚を求めることを特徴とする塗
型膜厚の測定方法。
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---|---|---|---|
JP3130214A JP2856267B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 塗型膜厚の測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3130214A JP2856267B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 塗型膜厚の測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04333341A JPH04333341A (ja) | 1992-11-20 |
JP2856267B2 true JP2856267B2 (ja) | 1999-02-10 |
Family
ID=15028819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3130214A Expired - Fee Related JP2856267B2 (ja) | 1991-05-07 | 1991-05-07 | 塗型膜厚の測定方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2856267B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20200408600A1 (en) * | 2018-01-11 | 2020-12-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Inspection method, inspection apparatus, production method, and production system for heatsink |
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JP6112599B2 (ja) * | 2011-11-30 | 2017-04-12 | ダイハツ工業株式会社 | ワックスの塗布膜厚評価方法 |
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JPS61287466A (ja) * | 1985-06-13 | 1986-12-17 | Asahi Okuma Ind Co Ltd | 自動塗装ラインにおける補修塗装方法及び装置 |
-
1991
- 1991-05-07 JP JP3130214A patent/JP2856267B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20200408600A1 (en) * | 2018-01-11 | 2020-12-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Inspection method, inspection apparatus, production method, and production system for heatsink |
US11802797B2 (en) * | 2018-01-11 | 2023-10-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Inspection method, inspection apparatus, production method, and production system for heatsink |
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---|---|
JPH04333341A (ja) | 1992-11-20 |
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