JP2855623B2 - 総合周波数特性表示装置 - Google Patents

総合周波数特性表示装置

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JP2855623B2
JP2855623B2 JP63245226A JP24522688A JP2855623B2 JP 2855623 B2 JP2855623 B2 JP 2855623B2 JP 63245226 A JP63245226 A JP 63245226A JP 24522688 A JP24522688 A JP 24522688A JP 2855623 B2 JP2855623 B2 JP 2855623B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、オーディオ信号の周波数特性を可変させ
るイコライザ装置に用いて好適な総合周波数特性表示装
置に関する。
〔発明の概要〕
この発明は、カスケード接続された複数のフィルタ手
段と、複数のフィルタ手段の各々の特性に対応する周波
数特性データが所定の周波数毎に正規化されて記憶され
ている記憶手段と、複数のフィルタ手段の各々の特性を
可変するパラメータを入力するパラメータ入力手段と、
パラメータ入力手段から入力されたゲインパラメータに
基づいて、記憶手段に各々記憶されている周波数特性デ
ータを補正するとともに、パラメータ入力手段から入力
された周波数パラメータに対応して、複数のフィルタ手
段の各々の中心周波数を決定し、中心周波数の決定され
た各々の周波数特性データを、同一周波数毎に加算して
総合周波数を求める表示制御手段とを具備することによ
り、総合周波数特性をリアルタイムで表示できるように
したものである。
〔従来の技術〕
オーディオ信号の周波数特性を補正するのに、イコラ
イザ装置が用いられる。
このイコライザ装置は、各バンドに対応する複数のパ
ラメトリックイコライザから構成され、これらのパラメ
トリックイコライザの中心周波数、利得、先鋭度Qをそ
れぞれ所望の値に設定することにより、所望の周波数特
性が設定される。
従来のイコライザ装置では、第12図に示すように、各
バンド毎に、調整素子101A及び102A、スイッチ103A、調
整素子101B及び102B、スイッチ103Bがそれぞれ設けられ
る。
調整素子101A及び101Bにより、各バンド毎のゲインが
それぞれ設定され、調整素子102A及び102Bにより、各バ
ンドでの中心周波数が設定される。
同一バンド(例えばバンド1)のゲイン及び中心周波
数を設定するための調整素子101A及び102Aの周囲には、
印刷素子104A及び105Aが設けられる。調整素子101A及び
102A上の矢印が印刷表示104A及び105Aのどこを指してい
るかにより、例えばバンド1に設定されたゲイン及び中
心周波数が確認される。
同様に、同一バンド(例えばバンド2)調整素子101B
及び105Bの周囲には、印刷表示104B及び105Bが設けられ
る。調整素子101B及び102B上の矢印が印刷表示104B及び
105B上のどこを指しているかにより、例えばバンド2に
設定されたゲイン及び中心周波数が確認される。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来のイコライザ装置では、ゲイン及び
中心周波数の設定値が印刷表示104A及び105A、104B及び
105Bで確認される。ところが、このような印刷表示104A
及び105A、104B及び105Bからでは、設定された総合周波
数特性を一見して確認できない。
そこで、設定され総合周波数特性の特性曲線を表示す
ることが考えられる。
ところが、従来では、設定された総合周波数特性曲線
を求めるのに、伝達関数が用いられている。伝達関数を
使って総合周波数特性を求める場合には、複雑な演算を
行う必要があり、演算時間が長くかかる。このため、総
合周波数特性をリアルタイムで表示できず、総合周波数
特性を見ながら周波数調整を行えない。
したがって、この発明の目的は、設定された総合周波
数特性をリアルタイムで表示できる総合周波数特性表示
装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、カスケード接続された複数のフィルタ手
段と、複数のフィルタ手段の各々の特性に対応する周波
数特性データが、所定の周波数毎に正規化されて記憶さ
れている記憶手段と、複数のフィルタ手段の各々の特性
を可変するパラメータを入力するパラメータ入力手段
と、パラメータ入力手段から入力されたゲインパラメー
タに基づいて、記憶手段に各々記憶されている周波数特
性データを補正するとともに、パラメータ入力手段から
入力された周波数パラメータに対応して、複数のフィル
タ手段の各々の中心周波数を決定し、中心周波数の決定
された各々の周波数特性データを、同一周波数毎に加算
して総合周波数を求める表示制御手段とを具備すること
を特徴とする総合手段特性表示装置である。
〔作用〕
このように構成されたこの発明の作用について、第1
図、および第5図、第6図、第7図を参照して説明す
る。先鋭度Qをハイ設定した時のパラメトリックイコラ
イザー4A〜4Dの正規化した周波数特性、先鋭度Qをミデ
ィアムに設定した時のパラメトリックイコライザー4A〜
4Dの正規化した周波数特性、先鋭度Qをローに設定した
時のパラメトリックイコライザー4A〜4Dの正規化した周
波数特性が周波数Δf毎に予め求められる。
なお、Δfはパラメトリックイコライザー4A〜4Dの1
ステップの可変周波数と等しく、例えば1/3octである。
そして、テーブル21Aには、先鋭度Qをハイに設定し
た時のパラメトリックイコライザー4A〜4Dの正規化ゲイ
ンデータが各サンプル点の周波数にそれぞれ対応して記
憶され、テーブル21Bには、先鋭度Qをミディアムに設
定した時のパラメトリックイコライザー4A〜4Dの正規化
ゲインデータが各サンプル点の周波数にそれぞれ対応し
て記憶され、テーブル21Cには、先鋭度Qをローに設定
した時のパラメトリックイコライザー4A〜4Dの正規化ゲ
インデータが各サンプル点の周波数にそれぞれ対応して
記憶される。
これら3つのテーブル21A、21B、21Cのうち、パラメ
ータ入力部11で設定されたQに対応するテーブルの正規
化ゲインデータが読み出される。この正規化ゲインデー
タがパラメータ入力部11から入力されるゲインパラメー
タGに基づいて補正される。
このようにして求められたゲインデータを、周波数パ
ラメータFに応じてシフトさせることにより、周波数特
性データが求められる。
パラメトリックイコライザー4A〜4Dはカスケード接続
されているので、総合の周波数特性は、各バンドの周波
数特性を加算して求められる。このため、このようにし
て求められた各バンド毎の周波数数特性を、同一周波数
毎に加算していけば、総合周波数特性データが得られ
る。
このように、伝達関数を用いずに総合周波数特性が求
められるので、総合周波数特性をリアルタイムで表示で
きる。
〔実施例〕
この発明の実施例について以下の順序に従って説明す
る。
a.全体構成 b.周波数特性算出部の構成 c.周波数特性産出部の原理 a.全体構成 第1図は、この発明が適用されたイコライザ装置の一
例である。このイコライザ装置は、第1図に示すよう
に、ローカットフィルタ2、シェルビングフィルタ3、
パラメトリックイコライザ4A〜4D、シェルビングフィル
タ5、ハイカットフィルタ6とをカスケード接続して構
成される。
ローカットフィルタ2は、第2図Aに示すように、周
波数fc1より低い周波数成分をカットする特性とされて
いる。周波数fc1は、例えば10Hz〜1kHzまで設定でき、
その傾斜が例えば−6dB/octと、−12dB/octとに切り換
え可能とされる。
シェルビングフィルタ3は、第2図Bに示すように、
周波数fc2以下の周波数成分を、例えば−12dB/oct〜+1
2dB/octの範囲で可変させるものである。周波数fc2は、
例えば10Hz〜1kHzまで設定できる。
パラメトリックイコライザ4A〜4Dは、第2図Cに示す
ように、例えば周波数10Hz〜1kHzの間の所定の中心周波
数fc3の振幅特性を、−12dB/oct〜+12dB/octの範囲で
可変させるものである。このパラメトリックイコライザ
4A〜4Dは、先鋭度Qを、例えば3段階に設定できる。
シェルビングフィルタ5は、第2図Dに示すように、
周波数fc4以上の周波数成分を、例えば−12dB/oct〜+1
2dB/octの範囲で可変させるものである。周波数fc4は、
例えば10Hz〜1kHzまで設定できる。
ハイカットフィルタ2は、第2図Eに示すように、周
波数fc5より低い周波数成分カットする特性とされてい
る。周波数fc5は、例えば10Hz〜1kHzまで設定でき、そ
の傾斜が例えば−6dB/octと、−12dB/octとに切り換え
可能とされる。
これらローカットフィルタ2、シェルビングフィルタ
3、パラメトリックイコライザ4A〜4D、シェルビングフ
ィルタ5、ハイカットフィルタ6は、例えばディジタル
フィルタの構成とされ、乗算器と遅延回路とを基本構成
としている。そして、乗算器の係数を可変させること
で、所望の特性が得られるようにされている。
第1図において、入力端子1にディジタルオーディオ
信号が供給される。このディジタルオーディオ信号は、
これらカスケード接続されたローカットフィルタ2、シ
ェルビングフィルタ3、パラメトリックイコライザ4A〜
4D、シェルビングフィルタ5、ハイカットフィルタ6を
介され、出力端子7から出力される。
パラメトリックイコライザ4A〜4Dの特性を可変させる
ことで、入力端子1からのオーディオ信号の振幅特性を
任意に設定できる。
パラメトリックイコライザ4A〜4Dの特性は、パラメー
タ入力部11の操作により、設定される。
すなわち、パラメータ入力部11は、例えば、第3図に
示すように、パラメトリックイコライザ4A〜4Dのそれぞ
れに対応して、バンド1〜バンド4の4つのパラメータ
入力部11A〜11Dからなる。各パラメータ入力部11A〜11D
は、中心周波数の設定スイッチ12A〜12D、ゲインの設定
スイッチ13A〜13D、先鋭度Qの設定スイッチ14A〜14Dか
らなる。
これらのパラメータ入力部11A〜11Dのスイッチ12A〜1
2D、スイッチ13A〜13D、スイッチ14A〜14Dの操作によ
り、中心周波数を設定するための周波数パラメータF、
ゲインを設定するためのゲインパラメータG、先鋭度を
設定するための先鋭度パラメータQの各パラメータが入
力される。
なお、このパラメータ入力部11は、トラックボールや
マウスとファンクションキーとで構成しても良い。
パラメータ入力部11から入力された周波数パラメータ
F、ゲインパラメータG、先鋭度パラメータQが係数発
生回路12に与えられるとともに、破線で囲んで示す周波
数特性算出器15に与えられる。
係数発生回路12で、入力された周波数パラメータF、
ゲインパラメータG、先鋭度パラメータQに対応する特
性を実現するための係数が発生され、この係数が各パラ
メトリックイコライザ4A〜4Dをそれぞれ構成する乗算器
に与えられる。これにより、パラメトリックイコライザ
4A〜4Dの特性がそれぞれ所望の特性に設定される。
これとともに、周波数特性算出部15で、これらの周波
数パラメータF、ゲインパラメータG、先鋭度パラメー
タQから、パラメトリックイコライザ4A〜4Dに設定され
た特性がリアルタイムで求められる。そして、パラメト
リックイコライザ4A〜4Dに設定された周波数特性に基づ
く各バンドの周波数特性から総合周波数特性が求めら
れ、この総合周波数特性が例えばCRTディスプレイから
なる表示部16にリアルタイムで表示される。
b.周波数特性算出部の構成 この周波数特性算出部15について、詳述する。
周波数特性算出部15は、第1図に機能ブロックで示す
ように、周波数特性データ記憶手段21と、座標算出手段
22と、利得補正手段23と、単一バンド特性座標メモリ24
と、総合特性座標メモリ25と、表示制御手段26とからな
る。
周波数特性データ記憶手段21は、3つのテーブル21
A、21B、21Cとから構成される。テーブル21Aには、先鋭
度Qをハイに設定した時のパラメトリックイコライザー
4A〜4Dの正規化ゲインデータが周波数Δf毎(Δはパラ
メトリックイコライザー4A〜4Dの1ステップの可変周波
数に対応している)に記憶される。テーブル21Bには、
先鋭度Qをミディアムに設定した時のパラメトリックイ
コライザー4A〜4D正規化ゲインデータが周波数Δf毎に
記憶される。デーブル21Cには、先鋭度Qをローに設定
した時の正規化ゲインデータが周波数Δf毎に記憶され
る。
このテーブル21A〜21Dに記憶されている正規化ゲイン
データと、パラメータ入力部11から与えられる周波数パ
ラメータF、ゲインパラメータG、先鋭度パラメータQ
の各パラメータから、第4図にフローチャートで示すよ
うな処理がなされる。これにより、パラメトリックイコ
ライザ4A〜4Dに設定された周波数特性がそれぞれ求めら
れ、各バンド毎の周波数特性が算出される。この各バン
ドの周波数特性を加算していくことで、総合周波数特性
が得られる。
すなわち、第4図にフローチャートで示すように、パ
ラメータ入力部11から周波数パラメータF、ゲインパラ
メータG、先鋭度パラメータQの各パラメータが与えら
れると(ステップ)、3つのテーブル21A、21B、21C
のうち、パラメータ入力部11から与えられた先鋭度パラ
メータQに対応するテーブルの正規化ゲインデータが座
標算出手段22に読み出される(ステップ)。
この読み出された正規化ゲインデータが座標算出手段
22から利得補正手段23に送られる。利得補正手段23で、
テーブル21A〜21Dから読み出された正規化ゲインデータ
がゲインパラメータGに対応して補正される(ステップ
)。
このようにして、利得補正されたゲインデータは、パ
ラメータ入力部11から与えられた周波数パラメータFの
中心周波数に対応するように周波数軸が移動される。こ
れにより、各バンドの周波数特性データが得られる(ス
テップ)。
単一バンド特性座標メモリ24に記憶された各バンドの
周波数特性は、総合特性座標メモリ25に送られ、各バン
ドの同一の周波数データどうしが加算される。これによ
り、総合周波数特性が得られる(ステップ)。
この総合周波数特性が表示制御手段26を介してディス
プレイ16に送られ、ディスプレイ16に総合手段特性が表
示される。
c.周波数特性算出部の原理 上述のような処理により、総合周波数特性が得られる
ことについて説明する。
パラメトリックイコライザー4A〜4Dは、前述したよう
に、先鋭度Qが3段階に設定できる。そして、このパラ
メトリックイコライザー4A〜4Dは、1ステップΔf毎に
中心周波数が設定される。
今、先鋭度Qをハイに設定した時のパラメトリックイ
コライザー4A〜4Dの正規化した周波数特性をQ0、先鋭度
Qをミディアムに設定した時のパラメトリックイコライ
ザー4A〜4Dの正規化した周波数特性をQ1、先鋭度Qをロ
ーに設定した時のパラメトリックイコライザー4A〜4Dの
正規化した周波数特性をQ2とする。
そして、先鋭度Qをハイに設定した時のパラメトリッ
クイコライザー4A〜4Dの正規化した周波数特性Q0が第5
図に示されるような特性であり、先鋭度Qをミディアム
に設定した時のパラメトリックイコライザー4A〜4Dの正
規化した周波数特性Q1が第6図に示されるような特性で
あり、先鋭度Qをローに設定した時のパラメトリックイ
コライザー4A〜4Dの周波数特性Q2が第7図に示される特
性であるとする。
第5図に示す先鋭度Qをハイに設定した時のパラメト
リックイコライザー4A〜4Dの正規化した周波数特性Q
0を、中心周波数をfcとし、この中心周波数fcを中心と
して、Δf毎(Δfはパラメトリックイコライザー4A〜
4Dの1ステップの可変周波数と等しく、例えば1/3octで
ある)にサンプリングしていく。すると、第8図に示す
ように、各周波数fT-N、…、fT-3、fT-2、fT-1、fT0、f
T1、fT2、fT3、…、fTNのそれぞれのサンプル点A-N
…、A-3、A-2、A-1、A0、A1、A2、A3、…、ANでの正規
化ゲインデータgT-N、…、gT-3、gT-2、gT-1、gT0
gT1、gT2、gT3、…、gTNがそれぞれ得られる。
すなわち、中心周波数fcを中心として、周波数Δf毎
にサンプリングしていくと、−N番目のサンプル点の周
波数fT-Nは、 fT-N=fc−N・Δf になり、N番目のサンプル点の周波数fTNは、 fTN=fc+N・Δf になる。
先鋭度Qをハイに設定した時の周波数特性が g=G0(f) で示されるとすると、−N番目のサンプル点の正規化ゲ
インデータgT-Nは、 gT-N=G0(fT-N) =G0(fc−N・Δf)、 になり、N番目のサンプル点の正規化ゲインデータgT-N
は、 gTN=G0(fTN) =G0(fc+N・Δf)、 になる。
同様に、第6図に示される先鋭度Qをミディアムに設
定した時のパラメトリックイコライザー4A〜4Dの正規化
した周波数特性Q1を、中心周波数fcを中心として、Δf
毎にサンプリングしていくと、第9図に示すように、各
周波数fT-N、…、fT-3、fT-2、fT-1、fT0、fT1、fT2、f
T3、…、fTNのそれぞれのサンプル点B-N、…、B-3
B-2、B-1、B0、B1、B2、B3、…、BNでの正規化ゲインデ
ータgT-N、…、gT-3、gT-2、gT-1、gT0、gT1、gT2
gT3、…、gTNがそれぞれ得られる。
同様に、第7図に示される先鋭度Qをミディアムに設
定した時のパラメトリックイコライザー4A〜4Dの正規化
した周波数特性Q1を、中心周波数fcを中心として、Δf
毎にサンプリングしていくと、第10図に示すように、各
周波数fT-N、…、fT-3、fT-2、fT-1、fT0、fT1、fT2、f
T3、…、fTNのそれぞれのサンプル点C-N、…、C-3
C-2、C-1、C0、C1、C2、C3、…、CNでの正規化ゲインデ
ータgT-N、…、gT-3、gT-2、gT-1、gT0、gT1、gT2
gT3、…、gTNがそれぞれ得られる。
このようにして、先鋭度Qをハイに設定した時のパラ
メトリックイコライザー4A〜4Dの正規化した周波数特
性、先鋭度Qをミディアムに設定した時のパラメトリッ
クイコライザー4A〜4Dの正規化した周波数特性、先鋭度
Qをローに設定した時のパラメトリックイコライザー4A
〜4Dの正規化した周波数特性が周波数Δf毎に予め求め
られる。
そして、テーブル21Aには、第8図に示す周波数特性Q
0の時のパラメトリックイコライザー4A〜4Dの正規化ゲ
インデータgT-N〜gTNが各サンプル点の周波数fT-N〜fTN
にそれぞれ対応して記憶される。
テーブル21Bには、第9図に示す周波数特性Q1の時の
パラメトリックイコライザー4A〜4Dの正規化ゲインデー
タgT-N〜gTNが各サンプル点の周波数fT-N〜fTNにそれぞ
れ対応して記憶される。
テーブル21Cには、第10図に示す周波数特性Q2の時の
パラメトリックイコライザー4A〜4Dの正規化ゲインデー
タgT-N〜gTNが各サンプル点の周波数fT-N〜fTNにそれぞ
れ対応して記憶される。
これら3つのテーブル21A、21B、21Cのうち、パラメ
ータ入力部11で設定されたQに対応するテーブルの正規
化ゲインデータが読み出される。
この正規化ゲインデータがパラメータ入力部11から入
力されるゲインパラメータGに基づいて補正される。
すなわち、パラメータ入力部11からゲインパラメータ
Ginが入力されたとすると、パラメータ入力部11で設定
されたQに対応するテーブル21A〜21Dから読み出された
正規化ゲインデータgT-N〜gTNのそれぞれに対して、ゲ
インパラメータGinが乗算される。これにより、補正さ
れたゲインデータgA-N〜gANが、 として求められる。
このようにして求められたゲインデータを、周波数パ
ラメータFに応じてシフトさせることにより、周波数特
性データが求められる。すなわち、正規化特性の中心周
波数fcが入力された周波数パラメータfinとなるよう
に、周波数軸をシフトすることにより、中心周波数fin
のゲインデータが得られる。
パラメトリックイコライザ4A〜4Dがカスケード接続さ
れているので、総合の周波数特性は、各バンドの周波数
特性を加算して求められる。すなわち、このようにして
求められた各バンド毎の周波数数特性を、同一周波数毎
に加算していけば、総合周波数特性データが得られる。
以下、具体例に基づいて説明する。
例えば、パンド1のパラメータとして、 F=f1 G=1.5 Q=Q1 を入力したとする。先鋭度QのパラメータとしてQ1が入
力されているので、テーブル21Bの正規化ゲインデータ
(第9図)が読み出される。第11図Aにおいて、P0はこ
の時テーブル21Bから読み出された正規化ゲインデータ
を示している。
ゲインのパラメータGとして1.5が入力されているの
で、この読み出された正規化ゲインデータのそれぞれが
1.5倍される。第11図Aにおいて、P1は、読み出された
正規化ゲインデータのそれぞれを1.5倍して得られたゲ
インデータである。
中心周波数Fのパラメータとしてf1が入力されている
ので、読み出された正規化ゲインデータの中心周波数fc
が周波数f1とされる。したがって、単一バンド特性座標
メモリ24には、第1図CにおいてP3で示す特性のゲイン
データが記憶される。
また、例えばバンド2のパラメータとして、 F=f2 G=−0.7 Q=Q1 を入力したとする。この場合、先鋭度Qのパラメータが
Q1なので、第11図BにおいてR0で示すような正規化ゲイ
ンデータがテーブル21Bから読み出される。
そして、ゲインのパラメータGとして−0.7が入力さ
れているので、この読み出された正規化ゲインデータの
それぞれが−0.7倍される。第11図Aにおいて、R1は、
読み出された正規化ゲインデータのそれぞれに−0.7倍
して得られたゲインデータである。
中心周波数Fのパラメータとしてf2が入力されている
ので、読み出された正規化ゲインデータの中心周波数fc
が周波数f2とされる。したがって、単一バンド特性座標
メモリ24には、第10図CにおいてR3で示す特性のゲイン
データが記憶される。
第11図Cにおいて、P3で示すゲインデータとR3で示す
ゲインデータがそれぞれ同一周波数毎に加算される。こ
れにより、第11図CにおいてS1で示すような総合周波数
特性が得られる。この総合周波数特性データが総合周波
数特性座標メモリ25に記憶される。そして、この総合周
波数特性データがディスプレイ16に表示される。
〔発明の効果〕
この発明によれば、テーブル21Aには、先鋭度Qをハ
イに設定した時のパラメトリックイコライザー4A〜4Dの
正規化ゲインデータが各サンプル点の周波数にそれぞれ
対応して記憶され、テーブル21Bには、先鋭度Qをミデ
ィアムに設定した時のパラメトリックイコライザー4A〜
4Dの正規化ゲインデータが各サンプル点の周波数にそれ
ぞれ対応して記憶され、テーブル21Cには、先鋭どQを
ローに設定した時のパラメトリックイコライザー4A〜4D
の正規化ゲインデータが各サンプル点の周波数にそれぞ
れ対応して記憶される。そして、これら3つのテーブル
21A、21B、21Cのうち、パラメータ入力部11で設定され
たQに対応するテーブルの正規化ゲインデータが読み出
され、この正規化ゲインデータがパラメータ入力部11か
ら入力されるゲインパラメータGに基づいて補正され、
ゲインデータが求められる。そして、このようにして求
められたゲインデータを、周波数パラメータFに応じて
シフトさせることにより、周波数特性データが求められ
る。
このように、この発明によれば、伝達関数を用いずに
総合周波数特性が求められるので、短時間で総合周波数
特性が求められ、総合周波数特性をリアルタイムで表示
できる。したがって、表示さる総合周波数特性を見なが
ら、周波数特性調整を行える。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図、第2図A〜
第2図Eはこの発明の一実施例の説明に用いる周波数特
性図,第3図はこの発明の一実施例におけるパラメータ
入力部の構成の一例の平面図,第4図はこの発明の一実
施例の説明に用いるフローチャート,第5図〜第7図は
この発明の一実施例の原理説明に用いる周波数特性図,
第8図〜第10図はこの発明の一実施例の原理説明に用い
る略線図,第11図はこの発明の一実施例の原理説明に用
いる周波数特性図,第12図は従来のイコライザ装置の説
明に用いる平面図である。 図における主要な符号の説明 4A〜4D:パラメトリックイコライザ,11:パラメータ入力
部,12:係数発生回路,15:周波数特性算出部,16:表示部,2
1…周波数特性データ記憶手段,22:座標算出手段,23:利
得補正手段,24…単一バンド特性メモリ,25:総合特性座
標メモリ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カスケード接続された複数のフィルタ手段
    と、 上記複数のフィルタ手段の各々の特性に対応する周波数
    特性データが、所定の周波数毎に正規化されて記憶され
    ている記憶手段と、 上記複数のフィルタ手段の各々の特性を可変するパラメ
    ータを入力するパラメータ入力手段と、 上記パラメータ入力手段から入力されたゲインパラメー
    タに基づいて、上記記憶手段に各々記憶されている周波
    数特性データを補正するとともに、 上記パラメータ入力手段から入力された周波数パラメー
    タに対応して、上記複数のフィルタ手段の各々の中心周
    波数を決定し、 上記中心周波数の決定された各々の周波数特性データ
    を、同一周波数毎に加算して総合周波数を求める表示制
    御手段と を具備することを特徴とする総合手段特性表示装置。
JP63245226A 1988-09-29 1988-09-29 総合周波数特性表示装置 Expired - Lifetime JP2855623B2 (ja)

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