JP2855342B2 - 自動二輪車の後輪操舵装置 - Google Patents

自動二輪車の後輪操舵装置

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JP2855342B2 JP14944289A JP14944289A JP2855342B2 JP 2855342 B2 JP2855342 B2 JP 2855342B2 JP 14944289 A JP14944289 A JP 14944289A JP 14944289 A JP14944289 A JP 14944289A JP 2855342 B2 JP2855342 B2 JP 2855342B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は直進走行性を改良した自動二輪車の後輪操舵
装置に関する。
〔従来技術〕 自動二輪車の後輪を前輪と共に操舵可能にすることに
よって、車両の操縦性を一層向上することができる。こ
のような観点から、出願人は先に特願昭63−295748号に
より前輪操舵に連動するようにした自動二輪車の後輪操
舵装置を提案した。この後輪操舵装置は、概略が第6
図,第7図に示すような構成になっており、車体フレー
ム1と後輪支持部材2との間が左右のリンク部材3,3に
よって四節リンクを構成するように連結され、しかも各
リンク部材3の前後の連節点を結ぶ左右の延長線L,Lが
車幅中心Cで交差するようになっている。
このような構成により、例えば第6図,第7図に示す
ように、コーナリング時に前輪4を左側へ操舵すると、
後輪5には路面Gから遠心力の反力として左方向の横力
Fを受けることによって、後輪支持部材2を車体フレー
ム1に対して左側に揺動させ、上記延長線L,Lの交点O
を瞬間中心として破線のように回動する。そのため後輪
5は平面視で前輪4と同方向(同相)になると共に、背
面視でコーナリング側に操舵されるのである。
しかし、この後輪操舵装置では、後輪支持部材2が車
体フレーム1に対して四節リンクになって連結されてい
るため、コーナリング時には良好な性能を発揮するもの
の、直進走行時に後輪5が左右にローリングしやすいと
いう問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、上述した問題を解消し、後輪のロー
リングを防止し、安定な直進走行を可能にする自動二輪
車の後輪操舵装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明の後輪操舵装置は、車体フ
レームと後輪支持部材の間を、左右一対のリンク部材に
より各リンク部材の前後の連節点を結ぶ左右の延長線が
ほぼ車幅中心で交差するように連結し、前記四つの部材
が四節リンクを構成するようにし、さらに前記左右一対
のリンク部材の中間部を側面視において前記延長線と略
直交する方向を軸として回動だけ許容する第2のリンク
部材で互いに連結し、該両連結点間の相対幅と該幅方向
に直交する方向の相対移動を規制するようにしたことを
特徴とするものである。
第1図〜第5図は本発明の実施例を示すものである。
これらの図において、図中の参照番号は第6,7図の先
願の装置と同じ部品を示しており、1は車体フレーム,2
は後輪支持部材、3はリンク部材、4は前輪,5は後輪で
ある。
さらに具体的には、後輪支持部材2はエンジン7とこ
れに一体に取り付けられた動力伝達部8から構成され、
動力伝達部8は後端に後輪軸9を設け、後輪5を支持し
ている。後輪支持部材2を構成するエンジン7の前端部
は、左右一対のリンク部材3,3によって四節リンクを構
成するように車体フレーム1に連結され、また動力伝達
部8の後端が緩衝器10を介して車体フレーム1に支持さ
れている。左右一対のリンク部材3,3は、それぞれ各リ
ンク部材の前後の連節点を結ぶ延長線L,Lが車幅中心C
の上で交点Oを結ぶようになっている。
上述の連結手段として使用される左右一対のリンク部
材3,3は、そぞれ前端部に円筒状のゴムブッシュ11を取
り付け、このゴムブッシュ11を介し車体フレーム1側の
ブラケット13にボルト12により連結されている。また、
後端部にはブラケット14が溶接され、このブラッケト14
が、エンジン7側に取り付けられた円筒状のゴムブッシ
ュ15に対しボルト16により連結されている。
このような連結において、リンク部材3はボルト12,1
6を中心に上下方向に回動自在であると共に、さらにゴ
ムブッシュ11,15が弾性材であるため、このボルト12,16
に対して斜めに傾動可能にもなっている。したがって、
車体フレーム1とエンジン7(後輪支持部材2)と二本
のリンク部材3,3とが四節リンクを構成し、前述の第6,7
図で説明したように、車両がコーナリングするとき後輪
支持部材2を容易に変位させ、後輪操舵を可能にするの
である。
なお、ここで上記交点Oは、この実施例のように後輪
軸9の後方で交差する場合だけでなく、後輪軸9の前方
側で交差するようになっていてもよい。また、車体フレ
ーム1側に対する左右の一対のリンク部材3,3の連結点
間の幅を後輪支持部材2側に対するそれよりも狭くする
ことによって、上記交点Oをリンク部材3,3よりも前方
側で交差させるようにすることもできる。このように交
点Oの位置を、後輪軸9よりも前方側にすると、前輪4
を操舵したときに発生する後輪5の操舵方向を、実施例
のように前輪4と同相ではなく、逆相にすることができ
る。
本発明では、さらに上記左右一対のリンク部材3,3の
中間部が、第2のリンク部材6によって互いに連結され
ている。この第2のリンク部材6は、両端部がそれぞれ
L形に曲げられて門形になっており、そのL形の端部
を、それぞれ左右のリンク部材3,3の中間部に溶接され
たボス部17,17に対し若干のガタをもって回動自在に連
結されている。その連結は、第2図に示すように、背面
視で鉛直方向を軸として左右に回動のみ許容され、更に
詳しくは、側面視で延長線Lと略直交する方向を軸とし
て(第5図参照)回動のみ許容するようになっている。
このように第2のリンク部材6が連結されることによ
り、左右のリンク部材3,3はそれぞれリンク部材6の両
端部を中心に左右方向に揺動だけでき、その連結点間の
相対幅や、その幅方向に直交する方向(リンク部材6の
本体部分に直交する方向)への相対移動を規制されるよ
うになっている。
上述のように左右一対のリンク部材3,3が第2のリン
ク部材6によって中間部を互いに拘束されることによっ
て、リンク部材3,3の後輪支持部材2側に対する連結端
は、車両が直進走行するとき常に左右均等な地上高にな
るように保持される。したがって、直進走行時に後輪5
がローリングすることはなく、常に安定した走行が保証
される。
また、第2のリンク部材6はリンク部材3,3に対して
若干のガタをもって延長線と略直交する方向を回動軸と
して回動自在に連結されているので、コーナリング時に
は適度のロール角を生じ、後輪操舵に何ら影響すること
はない。
また、設計に当たり、第2のリンク部材6の剛性を適
当に選択するようにすれば、コーナリング時の車体に対
するロール角を好みの角度になるように設定することが
できる。
〔発明の効果〕
上述したように、本発明の後輪操舵装置は、車体フレ
ームと後輪支持部材の間を、左右一対のリンク部材によ
り各リンク部材の前後の連節点を結ぶ左右の延長線がほ
ぼ車幅中心で交わるように連結し、前記四つの部材が四
節リンクを構成するようにしたので、前輪と共に後輪を
操舵可能にすることができる。さらに前記左右のリンク
部材の中間部を側面視において前記延長線と略直交する
方向を軸として回動だけ許容する第2のリンク部材で互
いに連結し、該両連結点間の相対幅と該幅方向に直交す
る方向の相対移動とを規制するようにしたので、直進走
行時における後輪のローリングを抑制し、安定な直進走
行を可能にする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例からなる後輪操舵装置であっ
て、第5図に示す自動二輪車の後部側の要部だけを示し
た平面図、第2図は同装置の背面図、第3図はリンク部
材を一部断面にして示す平面図、第4図は第2のリンク
部材の連結部を一部断面にして示す正面図、第5図は上
記自動二輪車の側面図である。第6図は先願の後輪操舵
装置を概略的に示す平面図、第7図は同装置の背面図で
ある。 1……車体フレーム、2……後輪支持部材、3……リン
ク部材、4……前輪、5……後輪、6……第2のリンク
部材、11,15……ゴムブッシュ、12,16……ボルト、C…
…車幅中心、L……リンク部材の前後の連節点を結ぶ延
長線、O……交点。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームと後輪支持部材の間を、左右
    一対のリンク部材により各リンク部材の前後の連節点を
    結ぶ左右の延長線がほぼ車幅中心で交差するように連結
    し、前記四つの部材が四節リンクを構成するようにし、
    さらに前記左右一対のリンク部材の中間部を側面視にお
    いて前記延長線と略直交する方向を軸として回動だけ許
    容する第2のリンク部材で互いに連結し、該両連結点間
    の相対幅と該幅方向に直交する方向の相対移動を規制す
    るようにした自動二輪車の後輪操舵装置。
JP14944289A 1989-06-14 1989-06-14 自動二輪車の後輪操舵装置 Expired - Lifetime JP2855342B2 (ja)

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