JP2855312B2 - カメラ用被写体データ写し込み装置 - Google Patents

カメラ用被写体データ写し込み装置

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JP2855312B2
JP2855312B2 JP5319066A JP31906693A JP2855312B2 JP 2855312 B2 JP2855312 B2 JP 2855312B2 JP 5319066 A JP5319066 A JP 5319066A JP 31906693 A JP31906693 A JP 31906693A JP 2855312 B2 JP2855312 B2 JP 2855312B2
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純子 湯川
二郎 込山
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RYOOICHI JUGEN
Nippon Densetsu Kogyo Co Ltd
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RYOOICHI JUGEN
Nippon Densetsu Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラで工事現場等の
各種の被写体を撮影する際、工事現場の地名、工事内
容、撮影日等の被写体に関する各種のデータを被写体と
共に写し込むために用いるカメラ用被写体データ写し込
み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラ用被写体データ写し込み装
置は、被写体に関するデータを表示した紙片を挿入する
透明なプラスチックから成るケースと、紙片に表示され
た被写体データを被写体と共にカメラのフィルムに写し
込むための被写体データ用の補正レンズとがカメラに連
結される支持装置に支持されている。
【0003】上記カメラ用被写体データ写し込み装置を
使用するには、ケースに被写体に関するデータを表示し
た紙片を挿入し、シャッタを作動させることにより、被
写体をフィルムに写し込むとどもに、被写体データを補
正レンズにより補正してフィルムに写し込むことができ
る。このように被写体データを補正レンズにより補正し
てフィルムに写し込むことにより、被写体データを表示
した紙片を挿入するケースをカメラに接近しで配置する
ことができるので、その形状は小さくともその被写体デ
ータを視覚により認識するのに充分な大きさで写し込む
ことができる。そして、現像後、印画紙に焼き付けるこ
とにより、この印画紙に被写体に関するデータを現出さ
せることができる。
【0004】したがって、例えば、上記カメラ用被写体
データ写し込み装置を各種工事現場の撮影に使用すれ
ば、工事現場の地名、工事内容、撮影日などを記入した
黒板の設置作業が不要となるので、省力化を図ることが
でき、特に、黒板を設置するのに危険を伴う工事現場や
黒板を設置するのに困難を伴う狭い工事現場の撮影に有
用である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例の構成では、透明なプラスチックから成る薄型のケ
ースに被写体データを表示した紙片を挿入しているの
で、被写体のストロボ撮影時において、ストロボ発光部
から出射した光がケースの表面に入射して反射するた
め、ハレーションを生じ、仮にケースの前面に窓穴を形
成してもストロボ光が紙片の表面で反射してハレーショ
ンを生じ、被写体データを明瞭に写し込むことができな
い。また、ケースを透明なプラスチックにより形成する
と、後方等からの光が紙片に当たり、被写体データと共
にフィルムに写し込まれるおそれがあり、この場合には
良好な写し込み状態を得ることができない。特に、工事
現場の工事は常に進行しており、撮影後、先に写し込ま
れたデータが不明瞭であることがわかっても撮影し直す
ことができないため、特に、上記のようなストロボ撮影
に際しても、被写体データを確実に明瞭に写し込むこと
ができることが強く要望されている。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、カメラによる被写体のストロボ撮影に
際しでも、被写体データを被写体と共に確実に、かつ明
瞭に写し込むことができ、したがって、撮影の利便性、
信頼性を向上させることができるようにしたカメラ用被
写体データ写し込み装置を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、被写体に関するデータを表示
する表示手段と、被写体をカメラで撮影する際、上記
示手段に表示された被写体データを被写体と共に写し込
むための被写体データ用の補正レンズと、上記 カメラで
被写体を撮影する際、上記被写体データを被写体と共に
写し込むことができるように上記表示手段および上記補
正レンズを上記カメラと連結して支持する支持装置と、
上記カメラのストロボ発光部の外側に位置して前方へ突
出する部分を有し、上記カメラによる被写体のストロボ
撮影時におけるストロボ発光部から上記表示手段に入射
する光量を制限し、上記表示手段に表示されている被写
体データの適正な露出を得る光量制限手段とを備えたも
のである。
【0008】そして、上記支持装置が、被写体データを
被写体の外縁部に位置させて写し込むことができるよう
に表示手段および補正レンズを支持するのが好ましい。
【0009】また、上記表示手段が、被写体データを表
示した紙片と、この紙片を離脱可能に挿入することがで
き、補正レンズ側に上記紙片に表示された被写体データ
を剥き出しにする窓穴を有する光不透過性のケースとか
ら構成されるのが好ましい。
【0010】また、上記光量制限手段として、ストロボ
発光部のレンズ側の側方と下側に位置して前方へ突出す
る側板と底板とによりアングル状に形成することがで
き、またはストロボ発光部のレンズ側の側方と下側に位
置して前方へ突出する側板と底板とにより形成されたア
ングル状部と、このアングル状部に連設され、上記スト
ロボ発光部の前面を被覆する被覆板とから構成すること
ができ、この光量制限手段はアクリル樹脂、ABS樹
脂、塩化ビニール樹脂、ポリカーボネート、色付きガラ
ス等、各種の材料を用いることができるが、特に、成形
により量産するには樹脂を用いるのが好ましい。
【0011】また、上記光量制限手段として、アングル
状部の先端部外面に光吸収性被覆体を設けることができ
る。
【0012】また、上記光量制限手段を支持装置と一体
的に設けるのが取扱い上、好ましい。
【0013】
【作用】本発明は、上記構成により、カメラで被写体を
撮影する際、表示手段に表示してある被写体に関するデ
タを補正レンズにより補正して被写体と共に確実に、
かつ明瞭に写し込むことができる。そして、被写体の
トロボ撮影に際し、ストロボ発光部から表示手段に入射
する光量を光量制限手段により制限しているので、表示
手段の表面における光の反射によるハレーションを防止
し、適正な露出を得て被写体データを被写体と共に確実
に、かつ明瞭に写し込むことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。まず、本発明の第1の実施例について
説明する。図1ないし図3は本発明の第1の実施例にお
けるカメラ用被写体データ写し込み装置をカメラに取り
付けた状態を示し、図1は側面図、図2は平面図、図3
は正面図、図4ないし図6は同カメラ用被写体データ写
し込み装置をカメラに取り付ける前の状態を示し、図4
は側面図、図5は平面図、図6は正面図、図7は同カメ
ラ用被写体データ写し込み装置に用いる表示手段を示す
斜視図、図8は同表示手段を示す縦断面図である。
【0015】図1ないし図6においで、1はカメラ、2
はカメラ1の撮影レンズ、3はカメラ1のシャッタボタ
ン、4はカメラのストロボ発光部である。5は本発明の
カメラ用被写体データ写し込み装置である。
【0016】カメラ用被写体データ写し込み装置5につ
いて説明すると、カメラ1に連結される金属製の細長い
棒状のステー6はその中間部で鈍角に折り曲げられ、ス
テー6の先方折り曲げ部における先端部と基部とに表示
手段7と補正レンズ8とが取り付けられる。
【0017】表示手段7は、特に、図7、8から明らか
なように、薄型のケース9と紙片10とから構成され
る。薄型のケース9は、例えば、合成樹脂から成る背面
板11の前面周縁部に合成樹脂から成る枠板12が重ね
られ、それらの左右と下側の縁部が貼着され、前面にお
ける枠板12の内側の窓穴13より大きくなるように上
部の挿入口14と連通する紙片収納空間15が形成され
ている。ケース9を構成する合成樹脂製の背面板11と
枠板12は光を透過したり、反射したりしないように黒
色で艶消しされて光不透過性に形成されるのが好まし
く、紙片収納空間15は一枚、若しくは複数枚の紙片1
0を収納し得るように形成されている。紙片10には被
写体に関する所望のデータ28が表示され、この紙片1
0がケース9の紙片収納空間15に挿入口14から離脱
可能に挿入され、紙片10に表示された被写体データが
窓穴13から剥き出しにされるようになっている。
【0018】表示手段7は、そのケース9の基部に固定
状態に取り付けられた筒体16がステー6の先方折り曲
げ部における先端部に嵌合されて接着等の手段により固
定されている。補正レンズ8は、その基部に固定状態に
取り付けられた筒体17がステー6の先方折り曲げ部に
おける基部に嵌合されて接着等の手段により固定されて
いる。そして、表示手段7と補正レンズ8はステー6に
対し、内側、すなわち、カメラ1の撮影レンズ2の光軸
側に配置されている。
【0019】ステー6の基部にはカメラ取付板18の一
側が固定され、カメラ取付板18の中間部にはカメラ1
の下面中間部に形成されたねじ穴(図形省略)に対応す
る取付け穴19が形成され、カメラ取付板18の前側に
位置決め板20が突設されている。そして、カメラ取付
板18がカメラ1の下面に重ねられるとともに、位置決
め板20がカメラ1のケース前面に当接されて位置決め
され、取付け穴19からねじ21がカメラ1のねじ穴に
螺入されてカメラ取付板18がカメラ1に取り付けられ
る。この状態で、ステー6の中間部から先方が先端部に
至るに従い、撮影レンズ2の光軸から次第に離隔され、
表示手段7と補正レンズ8との位置関係は、被写体を撮
影する際、表示手段7の紙片10上に表示された窓穴1
3内の被写体データを被写体、すなわち、例えば、フィ
ルムの右下隅等、所望の箇所に写し込むことができるよ
うに設定されている。
【0020】カメラ取付板18にはカメラ1の前側にお
ける撮影レンズ2の側方でストロボ発光部4側へ延びる
支柱22が取り付けられ、支柱22の上端には光量制限
手段である光量制限フィルタ23が一体に設けられてい
る。この光量制限フィルタ23は乳白色のアクリル樹
脂、自然色のABS樹脂、ポリカーボネート、塩化ビニ
ール樹脂、色付きガラス等から成り、ストロボ発光部4
外側、例えば、撮影レンズ2側の側方と下側に位置
し、基部がカメラ1のケースに接触した状態で前方へ突
出する側板24と底板25とによりアングル状に形成さ
れ、側板24と底板25における連設部とは反対側では
中間部から先方が次第に幅狭となるように傾斜されてい
る。そして、光量制限フィルタ23は被写体のストロボ
撮影時において、ストロボ発光部4から表示手段7に入
射する光量を制限し、被写体データの適正な露出を得る
ことができるような材質、長さに選択されている。光量
制限フィルタ23は、勿論、撮影時にフィルムに写し込
まれないような長さに設定されている。
【0021】以上の構成において、以下、その使用要領
について説明する。上記のようにカメラ取付板18をカ
メラ1の下面に位置決めした状態でねじ21により取り
付け、光量制限フィルタ23の基部をストロボ発光部4
の側方と下側に位置させてカメラ1のケースに当接させ
る。今、被写体が電気設備工事である場合、その被写体
データ28である工事名、撮影場所、撮影日、施工者、
例えば、「駅前ビル新築工事 電気設備工事」、「B1
F」、「平成5年11月4日」、「日本電設工業」(図
7、図9参照)を紙片10に手書き、若しくは印字手段
による印字等により表示する。そして、この紙片10を
ケース9の紙片収納空間15に挿入口14から挿入する
(カメラ取付板18をカメラ1に取り付ける前に被写体
データ28を表示した紙片10をケース9の紙片収納空
間15に挿入しておいてもよい。)。
【0022】このようにして準備が完了すると、シャッ
タボタン3を操作し、シャッタを作動させて被写体であ
る工事現場と表示手段7の紙片10に表示され、窓穴1
3内に位置する被写体データ28とを撮影する。これに
伴い、フィルムに被写体を写し込むとともに、フィルム
の右下隅に被写体データを補正レンズ8により写し込む
ことができる。そして、現像後、印画紙(感光紙)に焼
き付けることにより、図9に示すように、印画紙26に
被写体27と共に、被写体データ28を現出させること
ができる。このとき、被写体部分が暗いために被写体を
ストロボ発光部4からの発光により明るく:照らして
しても、ストロボ発光部4から表示手段7に入射する
光量を光量制限フィルタ23により制限しているので、
ハレーションを防止して被写体データ28の適正な露出
を得ることができる。このようにストロボ撮影に際し、
被写体27と被写体データ28とをそれぞれ適正な露出
フィルムに対して確実に、かつ明瞭に写し込むことが
できる。
【0023】このように本実施例によれば、被写体の
トロボ撮影に際しても、被写体データ28を被写体27
と共に確実に、かつ明瞭に写し込むことができるので、
撮影の利便性、信頼性を向上させることができる。ま
た、表示手段7のケース9を光不透過性としているの
で、後方からの光が紙片10に対して照射されず、しか
も、前方からの光が反射しないので、被写体データ28
を更に一層確実に、かつ明瞭に写し込むことがでぎ、更
に一層信頼性を向上させることができる。また、表示手
段7と補正レンズ8をステー6に対し、内側、すなわ
ち、撮影レンズ2の光軸側に配置しているので、ステー
6により撮影時に表示手段7と補正レンズ8とが他物と
衝突するのを防止して損傷しないように保護することが
できる。また、光量制限フィルタ23に樹脂を用いれ
ば、容易に、かつ安価に製作することができる。
【0024】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図10ないし図12は本発明の第2の実施例にお
けるカメラ用被写体データ写し込み装置をカメラに取り
付けた状態を示し、図10は側面図、図11は平面図、
図12は正面図、図13ないし図15は同カメラ用被写
体データ写し込み装置をカメラに取り付ける前の状態を
示し、図13は側面図、図14は平面図、図15は正面
図である。
【0025】本実施例においては、上記第1の実施例と
異なる構成について説明し、同一部分には同一符号を付
してその説明を省略する。
【0026】本実施例の特徴とするところは、図10な
いし図15に示すように、光量制限手段である光量制限
フィルタ23がカメラ1のストロボ発光部4の前面を被
覆する透明(若しくは乳白色)のアクリル樹脂等から成
る被覆板30を側板15および底板25と一体的に有す
る点にある。
【0027】そして、上記のように被覆板30を有する
ことにより、ストロボ撮影時にストロボ発光部4からの
光の分布を良くし、被写体27と表示手段7の紙片10
上の被写体データ28との露出のバランスを向上させ、
全体を更に一層確実に、かつ明瞭に写し込むことができ
る。
【0028】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図16ないし図18は本発明の第3の実施例にお
けるカメラ用被写体データ写し込み装置をカメラに取り
付ける前の状態を示し、図16は側面図、図17は平面
図、図18は正面図である。
【0029】本実施例においては、上記第1および第2
の実施例と異なる構成について説明し、同一部分につい
ては同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】本実施例の特徴とするところは、図16な
いし図18に示すように、光量制限手段である光量制限
フィルタ23が側板24と底板25の先端面を除く先端
部外面に黒色の粘着テープ等から成る光吸収性被覆体3
1、32を有する点にある。
【0031】光量制限フィルタ23の長さによっては、
ストロボ撮影時にフィルムの左上隅部にハレーションを
生じるが、本実施例のように光量制限フィルタ23の先
端部外面に光吸収性被覆体31、32を設けることによ
り、ストロボ発光部4から入射した光を小口(切断面)
から放射させ、光量を制限した状態で全体から一様に発
光させ、表示手段7に届く光の量のバランスを良くする
とともに、太陽光、蛍光灯の光などの外部光源が反射し
て撮影レンズ2に入射するのを防止することができ、外
部光源とストロボ発光部4の両方の制約を併せて解消す
ることができる。
【0032】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図19ないし図21は本発明の第4の実施例にお
けるカメラ用被写体データ写し込み装置をカメラに取り
付けた状態を示し、図19は側面図、図20は平面図、
図21は正面図、図22ないし図24は同カメラ用被写
体データ写し込み装置の不使用状態を示し、図22は側
面図、図23は平面図、図24は正面図である。
【0033】本実施例においては、上記第1および第2
の実施例と異なる構成について説明し、同一部分につい
ては同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】本実施例の特徴とするところは、図19な
いし図24に示すように、ステー6がカメラ1に対して
上記各実施例よりも少し中央部側に寄るように配置さ
れ、表示手段7および補正レンズ8が筒体16および1
7によりステー6に対して回動可能に支持されるととも
に、使用時には表示手段7および補正レンズ8がステー
6上で起立するように位置決めされ(図19ないし図2
1参照)、不使用時には表示手段7および補正レンズ8
がステー6の内側、すなわち、撮影レンズ2の光軸側へ
倒されるように位置決めされ、更に、表示手段7および
補正レンズ8が筒体16および17に対しで位置決め状
態から強制的に回動され、扁平状態に倒され(図22な
いし図24参照)、その状態で位置決めされるように構
成された点にある。
【0035】本実施例によれば、上記第1ないし第3の
実施例に比べてステー6を水平面内において、撮影レン
ズ2の光軸側へ寄せることができ、撮影時の操作性を向
上させることができ、撮影途中の移動時等では表示手段
7および補正レンズ8を内側に扁平状態に倒して他物と
の衝突により損傷しないように保護することができる。
【0036】次に、本発明の試験例について説明する。
上記第4の実施例における表示手段7および補正レンズ
8をステー6上に配置して固定した構成についで、図1
9、図20に示すように、撮影レンズ2から補正レンズ
8までの距離Aを90mm、補正レンズ8から表示手段
7までの距離Bを補正レンズ8のほぼ焦点距離である1
85mmに設定し、光量制限フィルタ23として肉厚が
1.0〜3.0mmの各種厚さの乳白色のアクリル樹脂
を用い、カメラ1からの突出長さCを50mm、基部側
の高さDと幅Eをそれぞれ25mmと30mm、先端の
高さFと幅Gをそれぞれ約11mmと約12mmに設定
した。また、光量制限フィルタ23として肉厚が約5.
0mmの厚さの自然色のABS樹脂を用い、その他は上
記と同様の条件に設定した。乳白色のアクリル樹脂と自
然色のABS樹脂における厚さに対する光の透過率を測
定した結果を図25に示す。
【0037】上記構成において、被写体を約1.5m〜
5.0mの各種の距離に設定し、シャッタを作動させて
被写体と表示手段7における紙片10に表示された被写
体データとをストロボ撮影し、現像後、印画紙(感光
紙)に焼き付けた結果、特に、光量制限フィルタ23に
乳白色のアクリル樹脂を用いた場合において、被写体と
共に被写体データを明瞭に現出させることができた。更
に詳しくは、被写体距離が1.5mの場合、アクリル樹
脂製の光量制限フィルタ23の厚さが約1.5mm(透
過率約72%)、被写体距離が5.0mの場合、アクリ
ル樹脂製の光量制限フィルタ23の厚さが約2.5mm
(透過率約70%)に設定することにより被写体を明瞭
に現出させることができた。したがって、被写体の距離
によって、アクリル樹脂製の光量制限フィルタ23の厚
さ、すなわち、光の透過率を変えることが好ましいが、
例えば、工事現場の撮影に際しては上記のように1.5
〜5.0m程度の距離が一般的であるので、それに対応
する平均的な厚さ、すなわち、光の透過率の光量制限フ
ィルタ23を選択することにより、被写体の距離に応じ
て厚さ、すなわち、光の透過率の異なる光量制限フィル
タ23に交換することなく、被写体をフィルムに満足で
きる程度に明瞭に写し込むことができることがわかっ
た。
【0038】また、光量制限フィルタ23に自然色のA
BS樹脂を用いた場合においては、光の透過が周波数に
対しで一定でないため、表示データ部分の色が少し悪か
ったが、実用上問題ない程度に明瞭に現出させることが
できた。
【0039】上記アクリル樹脂、ABS樹脂のほか、ポ
リカーボネート、塩化ビニール樹脂、ガラスは可視光に
おいては光の透過が周波数に対してほぼ一定であるの
で、光量制限フィルタ23として使用することができる
ことは明らかであり、これ以外にも、上記と同様の性質
を有する材料であれば、光量制限フィルタ23として使
用することができる。そして、光量制限フィルタ23の
肉厚(透過率)は、表示手段7等の位置関係により適宜
選択することができる。
【0040】なお、被写体データの写し込み位置は被写
の右下隅に限定されるものではなく、任意の位置を選
択することができる。また、表示手段7は合成樹脂板の
表面に被写体データ28を直接表示するようにしてもよ
く、被写体データ28を表示した比較的肉厚の紙片の基
部を交換可能に取り付けるようにしてもよい。また、ケ
ース9はアルミニウム等の金属により形成してもよい。
また、光量制限フィルタ23はカメラ取付板18とは別
に形成し、カメラ1に直接取り付けるようにしてもよ
い。また、ステー6、表示手段7、補正レンズ8等を一
体的にカメラ1に対して回動させて被写体データ28の
被写体に対する写し込み位置を変えるようにすることも
できる。また、表示手段7、補正レンズ8をステー6に
対して位置調整可能に取り付けることもできる。更に、
上記第1、第2、第4の実施例においても、光量制限フ
ィルタ23の前側部に上記第3の実施例と同様に光吸収
性被覆体31、32を設けてもよい。このほか、本発明
は、その基本的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変
更することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
メラで被写体を撮影する際、表示手段に表示してある
写体に関するデータを補正レンズにより補正して被写体
と共に確実に、かつ明瞭に写し込むことができる。そし
て、被写体部分が暗いために被写体をストロボ発光部か
らの発光により明るく照らして撮影する際、ストロボ発
光部から表示手段に入射する光量を光量制限手段により
制限しているので、表示手段の表面における光の反射に
よるハレーションを防止して適正な露出を得ることがで
きる。このように被写体のストロボ撮影に際しても、
写体と被写体データとをそれぞれ適正な露出で確実に、
かつ明瞭に写し込むことができ、したがって、撮影の利
便性、信頼性を向上させることができる。
【0042】また、被写体データを被写体の外縁部に
置させて写し込むことにより、被写体の邪魔にならない
ようにすることができる。
【0043】また、表示手段を、被写体データを表示し
た紙片と、この紙片を離脱可能に挿入することができ、
補正レンズ側に上記紙片に表示された被写体データを剥
き出しにする窓穴を有する光不透過性のケースとから構
成することにより、被写体データの表示作業を容易に行
うことができるとともに、表面の光の反射を少なくして
被写体データを更に一層確実に、かつ明瞭に写し込むこ
とができる。
【0044】また、光量制限手段を、ストロボ発光部の
レンズ側の側方と下側に位置して前方へ突出する側板と
底板とによりアングル状に形成することにより、ストロ
ボ撮影時に被写体の撮影を阻害するおそれがない。
【0045】また、光量制限手段を、ストロボ発光部の
レンズ側の側方と下側に位置して前方へ突出する側板と
底板とにより形成されたアングル状部と、このアングル
状部に連設され、上記ストロボ発光部の前面を被覆する
被覆板とから構成することにより、ストロボ発光部から
の光の分布を均一にして被写体と被写体データの露光の
バランスを良くし、全体を明瞭に写し込むことができ
る。
【0046】また、光量制限手段をアクリル樹脂、AB
S樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリカーボネートのいずれ
かにより形成することにより、容易に、かつ安価に製作
することができる。
【0047】また、光量制限手段が、アングル状部の先
端部外面に光吸収性被覆体を有することにより、ストロ
ボ発光部と外部光源の両方の影響を阻止して被写体と被
写体データの全体を更に一層確実に、かつ明瞭に写し込
むことができる。
【0048】また、光量制限手段を支持装置と一体的に
設けることにより、カメラに対する取付け作業を容易
に、かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるカメラ用被写体
データ写し込み装置をカメラに取り付けた状態を示す側
面図である。
【図2】同状態を示す平面図である。
【図3】同状態を示す正面図である。
【図4】同カメラ用被写体データ写し込み装置をカメラ
に取り付ける前の状態を示す側面図である。
【図5】同状態を示す平面図である。
【図6】同状態を示す正面図である。
【図7】同カメラ用被写体データ写し込み装置に用いる
表示手段を示す斜視図である。
【図8】同表示手段を示す縦断面図である。
【図9】同カメラ用被写体データ写し込み装置を用いて
被写体と被写体データを撮影したフィルムを現像し、印
画紙に焼き付けた状態を示す説明図である。
【図10】本発明の第2の実施例におけるカメラ用被写
体データ写し込み装置をカメラに取り付けた状態を示す
側面図である。
【図11】同状態を示す平面図である。
【図12】同状態を示す正面図である。
【図13】同カメラ用被写体データ写し込み装置をカメ
ラに取り付ける前の状態を示す側面図である。
【図14】同状態を示す平面図である。
【図15】同状態を示す正面図である。
【図16】本発明の第3の実施例におけるカメラ用被写
体データ写し込み装置をカメラに取り付ける前の状態を
示す側面図である。
【図17】同状態を示す平面図である。
【図18】同状態を示す正面図である。
【図19】本発明の第4の実施例におけるカメラ用被写
体データ写し込み装置をカメラに取り付けた状態を示す
側面図である。
【図20】同状態を示す平面図である。
【図21】同状態を示す正面図である。
【図22】同カメラ用被写体データ写し込み装置の不使
用状態を示す側面図である。
【図23】同状態を示す平面図である。
【図24】同状態を示す正面図である。
【図25】本発明のカメラ用被写体データ写し込み装置
の光量制限手段(フィルタ)に用いる乳白色のアクリル
樹脂と自然色のABS樹脂の厚さと光の透過率の関係を
示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ 4 ストロボ発光部 5 被写体データ写し込み装置 6 ステー 7 表示手段 8 補正レンズ 9 ケース 10 紙片 13 窓穴 14 挿入口 15 紙片収納空間 18 カメラ取付板 23 光量制限手段(フィルタ) 24 側板 25 底板 27 被写体 28 被写体データ 30 被覆板 31 光吸収性被覆体 32 光吸収性被覆体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−91437(JP,A) 実開 平4−65329(JP,U) 実開 昭52−146134(JP,U) 実公 昭45−32287(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/56 G03B 15/05 G03B 17/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に関するデータを表示する表示手
    段と、被写体をカメラで撮影する際、上記表示手段に表
    示された被写体データを被写体と共に写し込むための被
    写体データ用の補正レンズと、上記カメラで被写体を撮
    影する際、上記被写体データを被写体と共に写し込むこ
    とができるように上記表示手段および上記補正レンズを
    上記カメラと連結して支持する支持装置と、上記カメラ
    のストロボ発光部の外側に位置して前方へ突出する部分
    を有し、上記カメラによる被写体のストロボ撮影時にお
    けるストロボ発光部から上記表示手段に入射する光量を
    制限し、上記表示手段に表示されている被写体データの
    適正な露出を得る光量制限手段とを備えたカメラ用被写
    体データ写し込み装置。
  2. 【請求項2】 支持装置が、被写体データを被写体の外
    縁部に位置させて写し込むことができるように表示手段
    および補正レンズを支持する請求項1記載のカメラ用被
    写体データ写し込み装置。
  3. 【請求項3】 表示手段が、被写体データを表示した紙
    片と、この紙片を離脱可能に挿入することができ、補正
    レンズ側に上記紙片に表示された被写体データを剥き出
    しにする窓穴を有する光不透過性のケースとから成る請
    求項1または2記載のカメラ用被写体データ写し込み装
    置。
  4. 【請求項4】 光量制限手段が、ストロボ発光部のレン
    ズ側の側方と下側に位置して前方へ突出する側板と底板
    とによりアングル状に形成された請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のカメラ用被写体データ写し込み装置。
  5. 【請求項5】 光量制限手段が、ストロボ発光部のレン
    ズ側の側方と下側に位置して前方へ突出する側板と底板
    とにより形成されたアングル状部と、このアングル状部
    に連設され、上記ストロボ発光部の前面を被覆する被覆
    板とから成る請求項1ないし3のいずれかに記載のカメ
    ラ用被写体データ写し込み装置。
  6. 【請求項6】 光量制限手段がアクリル樹脂、ABS樹
    脂、塩化ビニール樹脂、ポリカーボネートのいずれかに
    より形成された請求項1ないし5のいずれかに記載のカ
    メラ用被写体データ写し込み装置。
  7. 【請求項7】 光量制限手段が、アングル状部の先端部
    外面に光吸収性被覆体を有する請求項ないし6のいず
    れかに記載のカメラ用被写体データ写し込み装置。
  8. 【請求項8】 光量制限手段が支持装置と一体的に設け
    られた請求項1ないし7のいずれかに記載のカメラ用被
    写体データ写し込み装置。
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