JP2854399B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は比較的低温域、例えば−20℃〜30℃で好適に
オゾン劣化を防止でき、かつ外観性にも優れたゴム組成
物に関するものである。
(従来技術) 従来、大気や日光によるゴムの亀裂防止のために、ワ
ックス系老化防止剤を使用することが知られている。
ワックス系老化防止剤は、ゴムに配合した際、表面に
滲み出て薄膜を形成し、この薄膜がゴムとオゾンとの接
触を防止することによって老化を防止する。
ワックス系のゴム老化防止剤は古くから種々市販され
ているが、温度によって滲み出して薄膜を形成する作用
及び一旦形成された薄膜が剥離して脱落する現象が異な
るため、この改良のために炭素数16〜41と広範囲に炭素
数が分布する老化防止剤(米国特許第3,423,348号明細
書)、あるいは炭素数26〜29の直鎖状炭化水素を25〜70
%、炭素数34〜40の直鎖状炭化水素を30〜75%それぞれ
含有する老化防止剤(特公昭54−25062号公報)等が提
案されている。
また、特開昭48−91141号及び同63−145346号の各公
報には、炭素数26〜29と炭素数34〜40の含量が多く、炭
素数30〜33の含量が少ない、いわゆる二山ピークを有す
る炭素数分布のものが開示されている。
更に、特開平1−230648号公報には、炭素数36〜51の
ノルマル飽和炭化水素の含量を多くし、比較的高温時の
耐オゾン性を改良し得る老化防止剤が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上述の従来知られているワックス系老化防止
剤はいずれも外観性を損なったり、比較的低温域での耐
オゾン性が劣るものであったりし、低温域であってもオ
ゾン量が多く耐オゾン性を改良する必要性の高いゴム組
成物には不適当であった。
そこで本発明の目的は、比較的低温域、例えば−20℃
〜30℃で静的オゾン劣化を好適に防止すると共に、過度
のワックスブルーム現象がなく、ゴム表面の外観に優れ
たゴム組成物を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために、本発明のゴム組成物は、
炭素数23〜30までの直鎖状飽和炭化水素がいずれの炭素
数のものも3〜8重量%であり、炭素数31〜44までの直
鎖状飽和炭化水素がいずれの炭素数のものも2重量%以
上であって、炭素数23〜30までの直鎖状飽和炭化水素の
相加平均重量含量23-30(重量%)が炭素数31〜44ま
での直鎖状飽和炭化水素の相加平均重量含量
31-44(重量%)よりも1重量%以上大きいパラフィン
ワックスを、ジエン系ゴム100重量部に対して1〜10重
量部配合したことを特徴とするものである。
23-30の成分比が3%未満では低温−20〜10℃の耐
オゾ性が劣り、一方8%より多いと外観性が劣る。
31-44は2%満では、使用温度が高くなった時(30
〜50℃)の耐オゾン性が劣る。
23-30の相加平均重量%が31-44のそれより1重量
%以上大きくなければ目的とする温度域での耐オゾン性
が不十分となり、1%以上で、所望の耐オゾン性が得ら
れる。
上記パラフィンワックスの配合量がジエンゴム100重
量部に対して1重量部満では、ゴム表面へのブルーム量
が少なく、ブルーム膜の機能が不十分であり、一方10重
量部より多いと、ブルーム量が多く、外観を損なうと共
にゴムの強力も低下するために不適当である。
本発明に係るパラフィンワックスにおいては、直鎖状
飽和炭化水素の全含有率が、90〜70%の範囲が好適であ
る。90%より多いと、ブルーム速度が早く、外観を損な
う場合があり、一方70%未満では、ブルーム速度が遅
く、使用初期の耐オゾン性能が十分に発揮できない。
本発明に係るパラフィンワックスは、ミクロクリスタ
リンワックスとも呼ばれ、直鎖状飽和炭化水素である、
いわゆるノルマルパラフィンと、非ノルマルパラフィン
としてのイソパラフィン(分岐状飽和炭化水素)と、ナ
フテン(脂環族炭化水素)との外、少量の芳香族炭化水
素を含有している。
本発明で用いるジエン系ゴムとは、天然ゴム、ポリイ
ソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴム、イソプレン−ブタジエン共重合体ゴ
ム、スチレン−イソプレン共重合体ゴム又はスチレン−
ブタジエン−イソプレン三元共重合体ゴム等の共役ジエ
ンをモノマーの主要成分の1つとして重合したラバーポ
リマーをいう。これらのゴムは、単独に用いてもよい
し、ブレンドして用いてもよい。
本発明に係るパラフィンワックスを製造する方法は特
に限定されるものではなく、従来公知の石油系の石油パ
ラフィンワックスまたは合成ワックスから蒸留により所
望の製品を直接得るか、または炭素数23〜30の直鎖状炭
化水素を豊富に含有するワックスと炭素数31〜44の直鎖
状炭化水素を均等に含有するワックスとをブレンドする
ことにより得る方法を用いることができる。
通常、かかるパラフィンワックスを得る具体的方法に
は次のような方法がある。原油を常圧蒸留し、塔底油を
さらに減圧蒸留し、その留出油をフエノール、フルフラ
ール等で溶剤抽出して芳香族成分を除去し、好ましくは
水酸化精製を行い、さらにケトン、芳香族混合溶液剤な
どで溶剤脱ロウを行ない、脱ロウ油を潤滑油基油として
得る際の副生物として脱ロウ工程で粗ロウを得る。この
粗ロウはさらに溶剤で脱油して低沸点ロウを除去して脱
油ロウとする。また粗ロウを発汗脱油して脱油ロウとし
て得ることもできる。脱油ロウはいずれも硫酸、白土等
で処理することにより、より精製することができる。
ノルマルパラフィンの分離方法としては、例えば特開
昭56−14583号公報、特開昭56−15218号公報及び特開昭
56−15219号公報に開示された方法を採ることができ
る。
本発明に係るパラフィンを得るには、上記のように通
常の方法により得られた脱油ロウを蒸留して所望のもの
を得るか、好ましくは原料である原油を選択し、また常
圧蒸留残油を減圧蒸留し留出油を得る際に、本発明に係
る組成の炭化水素が実質的に留出するように狭沸点範囲
に蒸留操作を行ない、例えば炭素数23〜30の炭化水素を
実質的に含む留分と、炭素数31〜44の炭化水素を実質的
に含む留分を得、これらを混合することである。
さらに本発明に係るパラフィンワックスとして、エチ
レンなどのオレフィン類の重合により得られたポリオレ
フィン。ポリオレフィンを熱分解したもの、ヒッシャ−
トロプス法により合成されたワックス、さらにはこれら
に蒸留、抽出等の操作を施し、所定の炭素数を有する組
成物としたもの等を使用することができる。
尚、パラフィンワックスの組成は、装置としてキャピ
ラリーGC(商品名HP−5890)、カラムとしてアルミコー
ティングされたキャピラリーカラム(CBM−1、島津製
作所(株)製、25m)を夫々用い、キャリアガスヘリウ
ム、流量4ml/min、カラム温度180℃〜390℃、昇温速度1
5℃/minの条件にて測定した。
(実施例) 次に本発明を実施例により具体的に説明する。
第1表に示す6種の石油パラフィンワックスを用い、
第2表及び第3表に示す配合処方(重量部)により12種
のゴム組成物を混練後、いずれも155℃、30分加硫して
ゴムシート片を得た。
これらの12種の試験片を伸長ホルダーに保持し、オゾ
ンウェザーメーター装置中にて、オゾン濃度100ppm、温
度5℃、伸長率50%の条件で、静的に72時間放置後のク
ラック発生量を目視で評価した。
また、ゴム表面の外観性は、温度20℃の恒温槽に1週
間各試験片を放置後、ゴム表面の外観を目視で評価し、
表面が白化していないものを良、表面がやや白化してい
ないものを可、表面が著しく白化し、外観性が悪いもの
を劣として、3段階評価した。
第2表では、比較例3のゴム組成物を指数100とし
て、クラック発生が全くない状態の指数を0として相対
評価した。
また、第3表では、同様に比較例6のゴム組成物を指
数100として相対評価した。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明のゴム組成物におい
ては、ジエン系ゴムに特定のパラフィンワックスを所定
量配合したことにより、比較的低温域において効果的に
オゾン劣化を防止でき、しかも外観性に優れているとい
う効果が得られる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数23〜30までの直鎖状飽和炭化水素が
    いずれの炭素数のものも3〜8重量%であり、炭素数31
    〜44までの直鎖状飽和炭化水素がいずれの炭素数のもの
    も2重量%以上であって、炭素数23〜30までの直鎖状飽
    和炭化水素の相加平均重量含量23-30(重量%)が炭
    素数31〜44までの直鎖状飽和炭化水素の相加平均重量含
    31-44(重量%)よりも1重量%以上大きいパラフ
    ィンワックスを、ジエン系ゴム100重量部に対して1〜1
    0重量部配合したことを特徴とするゴム組成物。
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