JP2854304B2 - 弾性成形型の製造方法並びにその弾性成形型を使用した成形品の製造方法 - Google Patents
弾性成形型の製造方法並びにその弾性成形型を使用した成形品の製造方法Info
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- JP2854304B2 JP2854304B2 JP63211648A JP21164888A JP2854304B2 JP 2854304 B2 JP2854304 B2 JP 2854304B2 JP 63211648 A JP63211648 A JP 63211648A JP 21164888 A JP21164888 A JP 21164888A JP 2854304 B2 JP2854304 B2 JP 2854304B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、氷、冷菓、チョコレート、ゼリー、バタ
ー、かまぼこ、チーズ、石けん、消しゴム、ろうそく等
の充填、または成形品を成形するための弾性成形型の製
造方法並びにその弾性成形型を使用した成形品及びその
製造方法に関する。また、本発明は特に、成形品底面の
盛り上がり、凹み、歪み等の少ない中空成形品を製造す
る場合に好適に用いられる弾性成形型の製造方法並びに
その弾性成形型を使用した成形品の製造方法に関する。
ー、かまぼこ、チーズ、石けん、消しゴム、ろうそく等
の充填、または成形品を成形するための弾性成形型の製
造方法並びにその弾性成形型を使用した成形品及びその
製造方法に関する。また、本発明は特に、成形品底面の
盛り上がり、凹み、歪み等の少ない中空成形品を製造す
る場合に好適に用いられる弾性成形型の製造方法並びに
その弾性成形型を使用した成形品の製造方法に関する。
現在、チョコレート、ゼリー等の成形品の製造は、す
べて金型、特に割型で成形されているために、製造され
た製品に割型の継目が残り、見栄えが悪く、製品価値を
低下させていた。またこのような方法では微妙な凹凸を
もった形状及び逆テーパー形状等を含む製品を成形する
ことが困難で、デザイン上大幅な制約を受けていた。
べて金型、特に割型で成形されているために、製造され
た製品に割型の継目が残り、見栄えが悪く、製品価値を
低下させていた。またこのような方法では微妙な凹凸を
もった形状及び逆テーパー形状等を含む製品を成形する
ことが困難で、デザイン上大幅な制約を受けていた。
そこで、上記金型に代え、第9図に示したような一体
になった弾性成形型1が提案されてきた。この弾性成形
型1を用いて成形品を製造すると割型の場合のように継
目を生じることがなく見栄えの良い成形品が得られる。
になった弾性成形型1が提案されてきた。この弾性成形
型1を用いて成形品を製造すると割型の場合のように継
目を生じることがなく見栄えの良い成形品が得られる。
しかしながら、従来の一体型の弾性成形型1は、抜き
板から製造型を直接突設させてなる浸漬型を弾性体成形
溶液に浸漬して製造するものであるため、第9図に示す
如く、抜き板と製造型の連結部に開口部1aが大きく形成
される。この弾性成形型1に成形材料を充填し、固化成
形して取り出すとその成形品は、第10図に示すように開
口部1aにあたる成形材の露呈部において底面部分が盛り
上がったり、凹んだり、歪んだりしたものになることが
多く、成形品を得る上で技術上の課題になっていた。
板から製造型を直接突設させてなる浸漬型を弾性体成形
溶液に浸漬して製造するものであるため、第9図に示す
如く、抜き板と製造型の連結部に開口部1aが大きく形成
される。この弾性成形型1に成形材料を充填し、固化成
形して取り出すとその成形品は、第10図に示すように開
口部1aにあたる成形材の露呈部において底面部分が盛り
上がったり、凹んだり、歪んだりしたものになることが
多く、成形品を得る上で技術上の課題になっていた。
また、上記弾性成形型1を利用して中空状成形品を造
ろうとした場合には、回転による遠心力を利用して充填
した形成材を型内壁部に沿って集め固化させる方法が採
られるが、上述の如く開口部1aが大きいため、それを密
閉することが難しく、成形型として必ずしも充分なもの
とは言い難いものであった。
ろうとした場合には、回転による遠心力を利用して充填
した形成材を型内壁部に沿って集め固化させる方法が採
られるが、上述の如く開口部1aが大きいため、それを密
閉することが難しく、成形型として必ずしも充分なもの
とは言い難いものであった。
従って、発明の目的は、成形品の底面部に盛り上が
り、凹み、あるいは歪みがなく、また成形品の表面に継
目がなく、その表面に微妙な凹凸をもたせることができ
ると共に、成形品が逆テーパー形状等を呈するものであ
っても、成形品を成形型から容易に取り出すことができ
る弾性成形型の製造方法を提供することにある。
り、凹み、あるいは歪みがなく、また成形品の表面に継
目がなく、その表面に微妙な凹凸をもたせることができ
ると共に、成形品が逆テーパー形状等を呈するものであ
っても、成形品を成形型から容易に取り出すことができ
る弾性成形型の製造方法を提供することにある。
また、本発明は、上記弾性成形型を用いて製造した凹
み、あるいは歪みのない成形品の製造方法を提供するこ
とにある。
み、あるいは歪みのない成形品の製造方法を提供するこ
とにある。
本発明は、抜き板に、帯状体に形成した支承部又は該
帯状体をX型若しくはY型に組合せて形成した支承部を
介して製造型を突設した浸漬型を、弾性体形成溶液に該
製造型を下向きにして該抜き板の厚さ寸法の中程まで浸
漬し、上記浸漬型の表面にゲル状の弾性体皮膜を被着さ
せて引き上げた後、乾燥させて、上記製造型に対応して
形成された内部が空洞の成形部及び上記抜き板と上記支
承部との結合部に対応して形成されたスリット状の開口
部を有する弾性体皮膜を形成させ、次いで該弾性体皮膜
を浸漬型から一体な状態で剥離し、上記スリット状の開
口部が上記空洞に充填される成形材の充填口となり且つ
該開口部が閉塞し易い形態の弾性成形型を得ることを特
徴とする弾性成形型の製造方法を提供することにより上
記目的を達成したものである。
帯状体をX型若しくはY型に組合せて形成した支承部を
介して製造型を突設した浸漬型を、弾性体形成溶液に該
製造型を下向きにして該抜き板の厚さ寸法の中程まで浸
漬し、上記浸漬型の表面にゲル状の弾性体皮膜を被着さ
せて引き上げた後、乾燥させて、上記製造型に対応して
形成された内部が空洞の成形部及び上記抜き板と上記支
承部との結合部に対応して形成されたスリット状の開口
部を有する弾性体皮膜を形成させ、次いで該弾性体皮膜
を浸漬型から一体な状態で剥離し、上記スリット状の開
口部が上記空洞に充填される成形材の充填口となり且つ
該開口部が閉塞し易い形態の弾性成形型を得ることを特
徴とする弾性成形型の製造方法を提供することにより上
記目的を達成したものである。
また、本発明は、上記弾性成形型の開口部から、成形
材を弾性成形型に充填し、内部の成形材を固化させた
後、弾性成形型を広げ、取り出すことを特徴とする成形
品の製造方法、及び上記弾性成形型の開口部から、成形
材を製造型の体積より少ない量を充填し、中心部が空洞
となるように周辺部に固化させた後、弾性成形型を広
げ、取り出すことを特徴とする中空成形品の製造方法を
提供するものである。
材を弾性成形型に充填し、内部の成形材を固化させた
後、弾性成形型を広げ、取り出すことを特徴とする成形
品の製造方法、及び上記弾性成形型の開口部から、成形
材を製造型の体積より少ない量を充填し、中心部が空洞
となるように周辺部に固化させた後、弾性成形型を広
げ、取り出すことを特徴とする中空成形品の製造方法を
提供するものである。
以下本発明について詳述する。
本発明の弾性成形型の製造方法を、弾性体形成溶液と
して、例えば天然ゴムラテックスを用いた場合について
説明する。
して、例えば天然ゴムラテックスを用いた場合について
説明する。
本発明方法を実施する場合に用いる天然ゴムラテック
ス溶液の成分としては、成形品の製造工程において成形
品を抜き取る際に、成形型を伸ばす必要があるので、少
なくとも弾性を有し、かつ伸ばした後の復元力を有する
ようなゴム成分が必要とされる。
ス溶液の成分としては、成形品の製造工程において成形
品を抜き取る際に、成形型を伸ばす必要があるので、少
なくとも弾性を有し、かつ伸ばした後の復元力を有する
ようなゴム成分が必要とされる。
また成形品をゴム製成形型の内部で固化させる際に、
冷凍して固化させるものと、加熱して固化させるものと
があるので、上記天然ゴムラテックスの成分は用途に応
じて適宜変更させることが必要である。更には、チョコ
レートのように脂肪分を含むものには、耐油性のある天
然ゴムラテックスの選択が必要とされる。
冷凍して固化させるものと、加熱して固化させるものと
があるので、上記天然ゴムラテックスの成分は用途に応
じて適宜変更させることが必要である。更には、チョコ
レートのように脂肪分を含むものには、耐油性のある天
然ゴムラテックスの選択が必要とされる。
弾性成形型を製造するには、溶液を予め準備してお
き、また、弾性成形型の原形となる浸漬型をまず製造す
る。それにはまず抜き板に所定形状の製造型を固定して
浸漬型を造るが、このとき、抜き板と製造型との間に、
成形材の充填口の役割を有する支承部を介して抜き板に
製造型を突設させる。製造型は、ガラス、陶器、石膏、
ポリプロピレンあるいはABS等の耐熱性合成樹脂、耐蝕
性に優れた金属等の材料を適宜選択して成形される。
き、また、弾性成形型の原形となる浸漬型をまず製造す
る。それにはまず抜き板に所定形状の製造型を固定して
浸漬型を造るが、このとき、抜き板と製造型との間に、
成形材の充填口の役割を有する支承部を介して抜き板に
製造型を突設させる。製造型は、ガラス、陶器、石膏、
ポリプロピレンあるいはABS等の耐熱性合成樹脂、耐蝕
性に優れた金属等の材料を適宜選択して成形される。
この支承部は、充填口となる開口部が、閉塞し易いス
リット状に形成されるように、帯状体のもの、あるいは
製造型の形状に応じて帯状体をX型,Y型等に組合せて形
成することが製造上好ましいが、必ずしもこれに限られ
るものではない。また、支承部によって形成されるスリ
ットの長さは製造型の半分以上あることが好ましく、こ
れより短いと、弾性成形型にできるスリットが充填口と
しては小さすぎ、成形品の抜き取りが困難となり好まし
くない。
リット状に形成されるように、帯状体のもの、あるいは
製造型の形状に応じて帯状体をX型,Y型等に組合せて形
成することが製造上好ましいが、必ずしもこれに限られ
るものではない。また、支承部によって形成されるスリ
ットの長さは製造型の半分以上あることが好ましく、こ
れより短いと、弾性成形型にできるスリットが充填口と
しては小さすぎ、成形品の抜き取りが困難となり好まし
くない。
次いで、上記浸漬型を、成分を適宜調整した上記天然
ゴムラテックス溶液中に浸漬させる。この際、抜き板の
厚さ寸法の中程まで浸漬して、乾燥時の水蒸気の逃げ場
をつくっておく。
ゴムラテックス溶液中に浸漬させる。この際、抜き板の
厚さ寸法の中程まで浸漬して、乾燥時の水蒸気の逃げ場
をつくっておく。
所定成分の天然ゴムラテックス溶液中に浸漬させて、
浸漬型にゲル状のゴム成分が0.5〜3.0mm程度被着した後
に、天然ゴムラテックス溶液中から浸漬型を引き上げ
る。浸漬の際には天然ゴムラテックス溶液のゴム成分
が、浸漬型の製造型部のみならず支承部及び抜き板の表
面にも被着した状態になる。
浸漬型にゲル状のゴム成分が0.5〜3.0mm程度被着した後
に、天然ゴムラテックス溶液中から浸漬型を引き上げ
る。浸漬の際には天然ゴムラテックス溶液のゴム成分
が、浸漬型の製造型部のみならず支承部及び抜き板の表
面にも被着した状態になる。
その後、浸漬型表面に天然ゴムラテックス溶液が被着
した状態で40〜90℃の乾燥器中で約1時間〜2時間程度
乾燥して、ゴム皮膜を形成させる。次いで乾燥したゴム
製成形型を浸漬型から剥離、脱型する。この際ゴム製成
形型は、抜き板部分である平板状の固定片から帯状の支
承部にあたる結合部を介し一体になって連続形成され
る。従って、完成したゴム製成形型は、帯状の結合部に
より平板状の固定片と連結された形態で機能することに
なる。この時、上記弾性成形型は、その結合部の肉厚の
厚さが、成形部より薄くなるようにして、成形品の抜き
取りの際に結合部を広げやすくすることが好ましい。
した状態で40〜90℃の乾燥器中で約1時間〜2時間程度
乾燥して、ゴム皮膜を形成させる。次いで乾燥したゴム
製成形型を浸漬型から剥離、脱型する。この際ゴム製成
形型は、抜き板部分である平板状の固定片から帯状の支
承部にあたる結合部を介し一体になって連続形成され
る。従って、完成したゴム製成形型は、帯状の結合部に
より平板状の固定片と連結された形態で機能することに
なる。この時、上記弾性成形型は、その結合部の肉厚の
厚さが、成形部より薄くなるようにして、成形品の抜き
取りの際に結合部を広げやすくすることが好ましい。
なお、弾性体形成溶液に用いるゴム成分としては、上
記天然ゴムラテックス以外にも、例えば合成ゴムである
シリコーンゴム、ウレターン系のゴム、ブタジエンゴム
等から適宜選択することができる。
記天然ゴムラテックス以外にも、例えば合成ゴムである
シリコーンゴム、ウレターン系のゴム、ブタジエンゴム
等から適宜選択することができる。
本発明方法によって製造された弾性成形型を用いて成
形品を製造するには、固定片裏面に開口した開口部から
この弾性成形型内部に成形材を成形部全体に充填し、充
填状態で内部の成形材を固化させ、かつ固化後の成形材
を底部まで完全に立体造形化した後に弾性成形型を広げ
成形品として取り出すようにする。
形品を製造するには、固定片裏面に開口した開口部から
この弾性成形型内部に成形材を成形部全体に充填し、充
填状態で内部の成形材を固化させ、かつ固化後の成形材
を底部まで完全に立体造形化した後に弾性成形型を広げ
成形品として取り出すようにする。
本発明方法に用いられる成形材としては、流動状態か
ら固化する材料であればよく、例えば氷、冷菓、チョコ
レート、ゼリー、バター、かまぼこ、チーズ、石けん、
消しゴム、ろうそく等が挙げられるがこれに限られるも
のではない。
ら固化する材料であればよく、例えば氷、冷菓、チョコ
レート、ゼリー、バター、かまぼこ、チーズ、石けん、
消しゴム、ろうそく等が挙げられるがこれに限られるも
のではない。
次に、上記弾性成形型を使用した本発明の成形品の製
造方法についてより具体的に詳述する。
造方法についてより具体的に詳述する。
本発明の製造方法は、弾性成形型1への成形材の充填
工程と、成形材の弾性成形型1内部での固化工程と、固
化した成形材の弾性成形型1内部からの取り出し工程と
から成っている。
工程と、成形材の弾性成形型1内部での固化工程と、固
化した成形材の弾性成形型1内部からの取り出し工程と
から成っている。
成形材の充填工程は、弾性成形型1内部に成形材を充
填する工程で、この工程では、成形材の粘度が低ければ
倒立した弾性成形型1の開口部1aの上方から充填できる
ものの、成形材の粘度が大きいときには、開口部1aの上
方から充填できず、成形材の充填用ノズルを一旦開口部
1aから弾性形成型1内部に挿入し、気泡等が混入しない
ように成形材の充填に伴って徐々にノズルを上昇させる
ことによって充填を行う。
填する工程で、この工程では、成形材の粘度が低ければ
倒立した弾性成形型1の開口部1aの上方から充填できる
ものの、成形材の粘度が大きいときには、開口部1aの上
方から充填できず、成形材の充填用ノズルを一旦開口部
1aから弾性形成型1内部に挿入し、気泡等が混入しない
ように成形材の充填に伴って徐々にノズルを上昇させる
ことによって充填を行う。
成形材の固化工程は、成形材の性質によって固化手段
を異にし、例えば、チョコレート、氷になどは冷却固化
し、タンパク質などは加熱変性固化、あるいは加湿固化
し、光硬化性樹脂及び二液性シリコンなどは化学的固化
する等の方法を採用して行う。
を異にし、例えば、チョコレート、氷になどは冷却固化
し、タンパク質などは加熱変性固化、あるいは加湿固化
し、光硬化性樹脂及び二液性シリコンなどは化学的固化
する等の方法を採用して行う。
成形材の取り出し工程は、弾性成形型1の固定片1bを
結合部1cに対して垂直方向に引っ張って開口部1aを拡開
させると共に、成形部1dの反固定片1b側から固化した充
填物を押し出すことによって充填物からなる成形品の取
り出しを行い、この際、固定片1bが引っ張り片として機
能することになる。この取り出し工程は、結合部1cを広
げることによって取り出すようにしたものであるが、成
形部1dの固定片1b側に負圧室を設け、この負圧室を負圧
状態にすることによって、成形部1dを負圧室内部で拡張
させることによって固化した成形品を取り出すことがで
きる。
結合部1cに対して垂直方向に引っ張って開口部1aを拡開
させると共に、成形部1dの反固定片1b側から固化した充
填物を押し出すことによって充填物からなる成形品の取
り出しを行い、この際、固定片1bが引っ張り片として機
能することになる。この取り出し工程は、結合部1cを広
げることによって取り出すようにしたものであるが、成
形部1dの固定片1b側に負圧室を設け、この負圧室を負圧
状態にすることによって、成形部1dを負圧室内部で拡張
させることによって固化した成形品を取り出すことがで
きる。
更に、上記弾性成形型を用いて中空成形品を製造する
方法について説明する。
方法について説明する。
中空成形品の成形材としては、上述の如く、チョコレ
ート、石けん等のように中空成形品となり得るものすべ
てを使用するができる。
ート、石けん等のように中空成形品となり得るものすべ
てを使用するができる。
このような中空成形品を製造するには、まず、充填工
程は、目的とする中空成形品の中空部の容積、用いる成
形材の種類、または好みに応じて製造型の体積より少な
い量の成形材を適宜充填することによって行う。
程は、目的とする中空成形品の中空部の容積、用いる成
形材の種類、または好みに応じて製造型の体積より少な
い量の成形材を適宜充填することによって行う。
中空を形成する中空形成工程は、弾性成形型1を回転
させ、その回転時の遠心力を利用して充填した成形材を
弾性成形型1の内壁に沿って集めることによって行う。
そして、次の固化工程は、上述したと同様の手段によっ
て成形材の種類に応じて成形材を弾性成形型1内壁に固
化させることによって行い、最後の取り出し工程は上述
と同様に行う。
させ、その回転時の遠心力を利用して充填した成形材を
弾性成形型1の内壁に沿って集めることによって行う。
そして、次の固化工程は、上述したと同様の手段によっ
て成形材の種類に応じて成形材を弾性成形型1内壁に固
化させることによって行い、最後の取り出し工程は上述
と同様に行う。
例えば、成形材としてチョコレートを用いる場合、弾
性成形型1に溶かしたチョコレートを弾性成形型1の容
積の半分量だけ充填し、弾性成形型1の結合部1cを挟
み、圧迫して内部を密閉状態にし、スピナーでこの弾性
成形型1を回転させながらチョコレートを冷却固化す
る。然る後、上述の取り出し方法で、冷却固化したチョ
コレートを弾性成形型1から取り出し、脱型すると、50
容量%の中空をもつチョコレート成形品が製造される。
性成形型1に溶かしたチョコレートを弾性成形型1の容
積の半分量だけ充填し、弾性成形型1の結合部1cを挟
み、圧迫して内部を密閉状態にし、スピナーでこの弾性
成形型1を回転させながらチョコレートを冷却固化す
る。然る後、上述の取り出し方法で、冷却固化したチョ
コレートを弾性成形型1から取り出し、脱型すると、50
容量%の中空をもつチョコレート成形品が製造される。
実施例1 この実施例は、弾性成形型の製造方法に関し、以下第
1図乃至第3図に基づいて説明する。
1図乃至第3図に基づいて説明する。
第1図(a)、(b)は本実施例方法に用いる浸漬型
を示す図で、同図(a)はその側面図、同図(b)はそ
の正面図である。浸漬型2は、第1図(a)、(b)か
ら明らかな如く、抜き板3と抜き板3に対し帯状の支承
部4を介して突設された製造型5とからなっている。
を示す図で、同図(a)はその側面図、同図(b)はそ
の正面図である。浸漬型2は、第1図(a)、(b)か
ら明らかな如く、抜き板3と抜き板3に対し帯状の支承
部4を介して突設された製造型5とからなっている。
次に、このような浸漬型2を用いた本実施例方法を製
造順序に従って以下に説明する。
造順序に従って以下に説明する。
まず、上記浸漬型2を、乾燥器で10〜20分間程度乾燥
させる。次いで、浸漬型2全体を、第2図に示したよう
に容器6の天然ゴムラテックス溶液7中に約10〜15分浸
漬して浸漬型2にゴムラテックス溶液7を被着させた
後、浸漬型2を引き上げて浸漬型2の表面全体に亘り0.
8mm〜1.2mmのゴム皮膜を形成させる。
させる。次いで、浸漬型2全体を、第2図に示したよう
に容器6の天然ゴムラテックス溶液7中に約10〜15分浸
漬して浸漬型2にゴムラテックス溶液7を被着させた
後、浸漬型2を引き上げて浸漬型2の表面全体に亘り0.
8mm〜1.2mmのゴム皮膜を形成させる。
ここで用いた天然ゴムラテックス溶液7は、下記固形
重量比で配合されたものである。
重量比で配合されたものである。
60%天然ゴムラテックス 100.0 非イオン性安定剤 0.1 (花王(株)製;エマルゲン810) 水酸化カリウム 0.3 硫黄 1.0 酸化亜鉛 0.6 マーキャプトベンゾチアゾールの亜鉛塩 0.7 ジエチルジチオカルバミン酸の亜鉛塩 0.2 次に、ゴム皮膜が形成された浸漬型2を、80〜90℃の
乾燥器中で約90分間乾燥を行い、その後浸漬型2からゴ
ム皮膜を剥離、脱型する。
乾燥器中で約90分間乾燥を行い、その後浸漬型2からゴ
ム皮膜を剥離、脱型する。
その後、脱型したゴム皮膜を、60〜65℃の循環温水中
に約5時間浸漬して天然ゴムラテックス以外の水溶性の
非ゴム成分等の除去処理を行い、更にこのゴム皮膜を70
〜80℃の乾燥器内に約15時間放置して乾燥させて、第3
図に示したゴム製成形型1を得る。
に約5時間浸漬して天然ゴムラテックス以外の水溶性の
非ゴム成分等の除去処理を行い、更にこのゴム皮膜を70
〜80℃の乾燥器内に約15時間放置して乾燥させて、第3
図に示したゴム製成形型1を得る。
実施例2 この実施例は、かまぼこ等のように加熱することによ
って硬化するものを成型するために用いられる弾性成形
型の製造方法に関するものである。
って硬化するものを成型するために用いられる弾性成形
型の製造方法に関するものである。
この実施例は、天然ゴムラテックス溶液の配合成分を
除いて、概ね実施例1と同様なので、天然ゴムラテック
ス溶液の配合及びこの天然ゴムラテックス溶液によって
製造されたゴム製成形型1の特性について説明し、他の
製造工程に関してはその説明を省略する。
除いて、概ね実施例1と同様なので、天然ゴムラテック
ス溶液の配合及びこの天然ゴムラテックス溶液によって
製造されたゴム製成形型1の特性について説明し、他の
製造工程に関してはその説明を省略する。
ここで使用するゴムラテックス溶液は、下記の固形分
重量比で配合されたものである。
重量比で配合されたものである。
60%天然ゴムラテックス 100.0 非イオン界面活性剤 0.2 (花王(株)製;エマルゲン911) 水酸化カリウム 0.5 亜鉛華 3.0 促進剤TT(Tetramethylthiuram disulfide) (川口科学(株)製;アクセルTMT) 3.0 促進剤PX(Zinc ethylphenyl dithiocarbamate) (川口科学(株)製;アクセルPX) 1.0 チオ尿素 1.0 老化防止剤(ヘノール系) 2.0 またこのような天然ゴムラテックス溶液を用いて製造
したゴム製成形型1は、耐久性に優れ、100℃下に長時
間放置しても成形型として必要な諸特性はそれ程変化せ
ず安定している。
したゴム製成形型1は、耐久性に優れ、100℃下に長時
間放置しても成形型として必要な諸特性はそれ程変化せ
ず安定している。
実施例3 この実施例は、チョコレート等のように脂肪分を無視
できないものを成型するための弾性成形型の製造方法に
関するものである。
できないものを成型するための弾性成形型の製造方法に
関するものである。
この実施例は、ゴムラテックス溶液の配合成分を除い
て、概ね実施例1と同様なので、ゴムラテックス溶液の
配合及び製造されたゴム製成形型1の特性について説明
し、他の製造工程に関してはその説明を省略する。
て、概ね実施例1と同様なので、ゴムラテックス溶液の
配合及び製造されたゴム製成形型1の特性について説明
し、他の製造工程に関してはその説明を省略する。
ここで用いるゴムラテックス溶液は、下記の固形分重
量比で配合されたものである。
量比で配合されたものである。
カルボキシル化NBRラテックス 100.0 非イオン界面活性剤 0.5 水酸化カリウム 0.75 促進剤BZ(Zinc dibutyl dithiocarbamate) (川口科学(株)製;アクセルBZ) 0.25 亜鉛華 5.0 硫黄 0.5 またこのようなゴムラテックス溶液を用いて製造した
弾性成形型は、弾性に富み、しかも耐油性、耐溶剤性に
優れ、脂肪分を無視できないチョコレート等の成形に優
れたものである。
弾性成形型は、弾性に富み、しかも耐油性、耐溶剤性に
優れ、脂肪分を無視できないチョコレート等の成形に優
れたものである。
実施例4 この実施例は、成形した氷を第3図に示すゴム製成形
型1を用いて成形品を製造する方法に関する。
型1を用いて成形品を製造する方法に関する。
まず充填工程は、水はその粘度が低いので、倒立した
ゴム製成形型1の開口部1aの上方から成形部全体に充填
することによって行う。
ゴム製成形型1の開口部1aの上方から成形部全体に充填
することによって行う。
次の固化工程は、ゴム製成形型1内の水を冷却固化す
ることによって行う。
ることによって行う。
最後の取り出し工程は、ゴム製成形型1の固定片1bを
結合部1cに対して垂直方向に引っ張って開口部1aを拡開
させると共に、成形部1dの反固定片1b側から固化した充
填物を押し出すことによって充填物からなる第4図
(a)、(b)に示した成形品8の取り出しを行うこと
ができる。
結合部1cに対して垂直方向に引っ張って開口部1aを拡開
させると共に、成形部1dの反固定片1b側から固化した充
填物を押し出すことによって充填物からなる第4図
(a)、(b)に示した成形品8の取り出しを行うこと
ができる。
このようにして成形された氷は、成形材の充填口であ
るゴム製成形型1の開口部1aがスリット状に形成されて
いることから、ゴム製成形型1の底面部における盛り上
がり、凹み、歪みが抑制されて盛り上がり、凹み、歪み
の少ない成形氷を得ることができる。
るゴム製成形型1の開口部1aがスリット状に形成されて
いることから、ゴム製成形型1の底面部における盛り上
がり、凹み、歪みが抑制されて盛り上がり、凹み、歪み
の少ない成形氷を得ることができる。
実施例5 この実施例は、内部が中空のチョコレートを上記ゴム
製成形型1を用いて製造する方法に関する。
製成形型1を用いて製造する方法に関する。
チョコレートは粘度が高いため、チョコレート充填用
のノズルを用いてゴム製成形型1にチョコレートを充填
する。ゴム製成形型1の開口部1aから内部に充填用ノズ
ルを挿入し、気泡等が混入しないように徐々にノズルを
上昇させることによってチョコレートの充填を行い、そ
の充填量を成形部の空間容量の半量とする。次に、結合
部1cと成形部1dの境の部分において、ピンチコックによ
り密閉し、スピナーでチョコレートを充填したゴム製成
形型1を回転させながらチョコレートを冷却固化し、最
後に、冷却固化した成形品8を取り出す。
のノズルを用いてゴム製成形型1にチョコレートを充填
する。ゴム製成形型1の開口部1aから内部に充填用ノズ
ルを挿入し、気泡等が混入しないように徐々にノズルを
上昇させることによってチョコレートの充填を行い、そ
の充填量を成形部の空間容量の半量とする。次に、結合
部1cと成形部1dの境の部分において、ピンチコックによ
り密閉し、スピナーでチョコレートを充填したゴム製成
形型1を回転させながらチョコレートを冷却固化し、最
後に、冷却固化した成形品8を取り出す。
上記実施例によれば、成形材の充填口である成形型1
の開口部1aがスリット状に形成されていることから、成
形型1の底面部における盛り上がり、凹み、歪みの少な
い中空の成形チョコレートを得ることができる。
の開口部1aがスリット状に形成されていることから、成
形型1の底面部における盛り上がり、凹み、歪みの少な
い中空の成形チョコレートを得ることができる。
実施例6 この実施例は、本発明の他の弾性成形型の製造方法に
関し、本実施例方法を第5図乃至第8図に基づいて説明
する。
関し、本実施例方法を第5図乃至第8図に基づいて説明
する。
この実施例は浸漬型20の形状を除いて、概ね実施例1
実施例1と同様なので、浸漬型20の形状についてのみ説
明する。
実施例1と同様なので、浸漬型20の形状についてのみ説
明する。
浸漬型20は、第5図に示す如く製造型50の下部が、一
平面をなすように形成されており、支承部40、抜き板30
がこれに付設されている。従って、この浸漬型20によっ
て成形されるゴム製成形型1の結合部10cと成形部10dの
接合面も一平面である。このように製造型50の下部が一
平面として形成されていると、成形材の充填工程と成形
品の取り出し工程における作業性が向上する。
平面をなすように形成されており、支承部40、抜き板30
がこれに付設されている。従って、この浸漬型20によっ
て成形されるゴム製成形型1の結合部10cと成形部10dの
接合面も一平面である。このように製造型50の下部が一
平面として形成されていると、成形材の充填工程と成形
品の取り出し工程における作業性が向上する。
即ち、浸漬型20の支承部40は、第5図(a)、(b)
に示す如く2枚の帯状体を十文字に交差させて形成され
ており、この浸漬20から得られるゴム製成形型10の結合
部10cが第7図に示す如く断面十文字を呈したものとし
て形成されて、成形品を取り出す際に、取り出し口が上
記実施例のものよりも大きく拡開し、取り出し作業が容
易になる。
に示す如く2枚の帯状体を十文字に交差させて形成され
ており、この浸漬20から得られるゴム製成形型10の結合
部10cが第7図に示す如く断面十文字を呈したものとし
て形成されて、成形品を取り出す際に、取り出し口が上
記実施例のものよりも大きく拡開し、取り出し作業が容
易になる。
実施例7 この実施例は、実施例6で製造された第7図のゴム製
成形型10を用いて成形したチョコレートとその製造方法
に関する。
成形型10を用いて成形したチョコレートとその製造方法
に関する。
まず、チョコレートをゴム製成形型10に実施例5と同
様に、気泡等が混入しないように充填する。充填量は開
口部10a周辺までとする。
様に、気泡等が混入しないように充填する。充填量は開
口部10a周辺までとする。
次いで、ゴム製成形型10のチョコレートを冷却して、
成形品80を取り出す。
成形品80を取り出す。
この場合、ゴム製成形型10の固定片10bの四隅を対角
線方向に引っ張ることによって開口部10aを拡開して取
り出す。この場合の取り出し口が、ゴム製成形型1より
大きく、取り出しがよりスムーズである。
線方向に引っ張ることによって開口部10aを拡開して取
り出す。この場合の取り出し口が、ゴム製成形型1より
大きく、取り出しがよりスムーズである。
このようにして得たチョコレート成形品80は、上記実
施例によれば、成形材の充填口である弾性成形型10の開
口部10aが、2つのスリットが十文字に交差した状態に
なっていることから、成形品80の底面部における盛り上
がり、へこみ、ゆがみの少ない成形チョコレートを得る
ことができる。
施例によれば、成形材の充填口である弾性成形型10の開
口部10aが、2つのスリットが十文字に交差した状態に
なっていることから、成形品80の底面部における盛り上
がり、へこみ、ゆがみの少ない成形チョコレートを得る
ことができる。
本発明の弾性成形型の製造方法によれば、成形品の底
面部に盛り上がり、凹み、あるいは歪みがなく、また成
形品の表面に継目がなく、その表面に微妙な凹凸をもた
せることができると共に、成形品が逆テーパー形状等を
呈するものであっても、成形品を成形型から容易に取り
出すことができる弾性形成型を得ることができる。
面部に盛り上がり、凹み、あるいは歪みがなく、また成
形品の表面に継目がなく、その表面に微妙な凹凸をもた
せることができると共に、成形品が逆テーパー形状等を
呈するものであっても、成形品を成形型から容易に取り
出すことができる弾性形成型を得ることができる。
また、上記弾性成形型を用いた成形品の製造方法によ
れば、成形品の底面部に盛り上がり、凹み、あるいは歪
みがなく、また成形品の表面に継目がなく、その表面に
微妙な凹凸をもたせることができると共に、成形品が逆
テーパー形状等を呈するものであっても、成形型から容
易に取り出すことができ、また得られた成形品は、底面
部に盛り上がり、凹み、あるいは歪みがなく、表面に継
目がなく、成形品の表面に微妙な凹凸をもったものとな
る。
れば、成形品の底面部に盛り上がり、凹み、あるいは歪
みがなく、また成形品の表面に継目がなく、その表面に
微妙な凹凸をもたせることができると共に、成形品が逆
テーパー形状等を呈するものであっても、成形型から容
易に取り出すことができ、また得られた成形品は、底面
部に盛り上がり、凹み、あるいは歪みがなく、表面に継
目がなく、成形品の表面に微妙な凹凸をもったものとな
る。
第1図(a)、(b)は本発明の弾性成形型の製造方法
の一実施例に用いる浸漬型を示す図で、同図(a)はそ
の側面図、同図(b)はその正面図、第2図は第1図
(a)、(b)に示す浸漬型を天然ゴムラテックス溶液
に浸漬した状態を示す側面図、第3図は上記方法によっ
て成形された弾性成形型を示す倒立斜視図、第4図
(a)、(b)は第3図に示す弾性成形型によって製造
された成形品を示す図で、同図(a)はその側面図、同
図(b)はその正面図、第5図は本発明の弾性成形型の
製造方法の他の実施例に用いる浸漬型を示す図で、同図
(a)はその側面図、同図(b)はその正面図、第6図
は第5図の(a)、(b)に示す浸漬型を天然ゴムラテ
ックス溶液に浸漬した状態を示す側面図、第7図は他の
実施例方法によって成形された弾性成形型を示す倒立斜
視図、第8図(a)、(b)は第7図に示す弾性成形型
によって製造された成形品を示す図で、同図(a)はそ
の側面図、同図(b)はその正面図、第9図は従来の製
造方法によって製造された成形型を示す断面図、第10図
は第9図に示す成形型によって成形品を造る状態を示す
断面図である。 1,10……弾性成形型 1a,10a……開口部 1b,10b……固定片 1c,10c……結合部 1d,10d……成形部 2,20……浸漬型 3……抜き板 4,40……支承部 5,50……製造型 6……弾性体形成溶液容器 7……弾性体形成溶液 8,80……成形品
の一実施例に用いる浸漬型を示す図で、同図(a)はそ
の側面図、同図(b)はその正面図、第2図は第1図
(a)、(b)に示す浸漬型を天然ゴムラテックス溶液
に浸漬した状態を示す側面図、第3図は上記方法によっ
て成形された弾性成形型を示す倒立斜視図、第4図
(a)、(b)は第3図に示す弾性成形型によって製造
された成形品を示す図で、同図(a)はその側面図、同
図(b)はその正面図、第5図は本発明の弾性成形型の
製造方法の他の実施例に用いる浸漬型を示す図で、同図
(a)はその側面図、同図(b)はその正面図、第6図
は第5図の(a)、(b)に示す浸漬型を天然ゴムラテ
ックス溶液に浸漬した状態を示す側面図、第7図は他の
実施例方法によって成形された弾性成形型を示す倒立斜
視図、第8図(a)、(b)は第7図に示す弾性成形型
によって製造された成形品を示す図で、同図(a)はそ
の側面図、同図(b)はその正面図、第9図は従来の製
造方法によって製造された成形型を示す断面図、第10図
は第9図に示す成形型によって成形品を造る状態を示す
断面図である。 1,10……弾性成形型 1a,10a……開口部 1b,10b……固定片 1c,10c……結合部 1d,10d……成形部 2,20……浸漬型 3……抜き板 4,40……支承部 5,50……製造型 6……弾性体形成溶液容器 7……弾性体形成溶液 8,80……成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29C 41/14 B29C 41/14 41/40 41/40 (56)参考文献 実開 昭62−134707(JP,U) 実開 昭63−7507(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 39/00 - 39/44 B29C 33/00 - 33/76 B29C 41/14 B29C 41/40 A23G 1/20 A23G 1/28
Claims (3)
- 【請求項1】抜き板に、帯状体に形成した支承部又は該
帯状体をX型若しくはY型に組合せて形成した支承部を
介して製造型を突設した浸漬型を、弾性体形成溶液に該
製造型を下向きにして該抜き板の厚さ寸法の中程まで浸
漬し、上記浸漬型の表面にゲル状の弾性体皮膜を被着さ
せて引き上げた後、乾燥させて、上記製造型に対応して
形成された内部が空洞の成形部及び上記抜き板と上記支
承部との結合部に対応して形成されたスリット状の開口
部を有する弾性体皮膜を形成させ、次いで該弾性体皮膜
を浸漬型から一体な状態で剥離し、上記スリット状の開
口部が上記空洞に充填される成形材の充填口となり且つ
該開口部が閉塞し易い形態の弾性成形型を得ることを特
徴とする弾性成形型の製造方法。 - 【請求項2】上記請求項(1)記載の製造方法により製
造された弾性成形型の開口部から、成形材を弾性成形型
に充填し、内部の成形材を固化させた後、弾性成形型を
広げ、取り出すことを特徴とする成形品の製造方法。 - 【請求項3】上記請求項(1)記載の製造方法により製
造された弾性成形型の開口部から、弾性成形型の体積よ
り少ない量の成形材を充填し、中心部が空洞になるよう
に周辺部を固化させた後、弾性成形型を広げ、取り出す
ことを特徴とする中空成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63211648A JP2854304B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-08-26 | 弾性成形型の製造方法並びにその弾性成形型を使用した成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3370288 | 1988-02-16 | ||
JP63-33702 | 1988-02-16 | ||
JP63211648A JP2854304B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-08-26 | 弾性成形型の製造方法並びにその弾性成形型を使用した成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01301212A JPH01301212A (ja) | 1989-12-05 |
JP2854304B2 true JP2854304B2 (ja) | 1999-02-03 |
Family
ID=26372447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63211648A Expired - Lifetime JP2854304B2 (ja) | 1988-02-16 | 1988-08-26 | 弾性成形型の製造方法並びにその弾性成形型を使用した成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2854304B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61101488A (ja) * | 1984-10-22 | 1986-05-20 | Fujitsu Ltd | 分子線結晶成長装置 |
JPS61159265A (ja) * | 1984-11-28 | 1986-07-18 | Mitsubishi Metal Corp | スパッタリング用ターゲット板材を冷却板材にろう付けする方法 |
JPH0532264Y2 (ja) * | 1985-10-19 | 1993-08-18 | ||
JPS637507U (ja) * | 1986-07-03 | 1988-01-19 |
-
1988
- 1988-08-26 JP JP63211648A patent/JP2854304B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01301212A (ja) | 1989-12-05 |
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