JPH0655542A - 弾性成形型の製造方法 - Google Patents
弾性成形型の製造方法Info
- Publication number
- JPH0655542A JPH0655542A JP4211420A JP21142092A JPH0655542A JP H0655542 A JPH0655542 A JP H0655542A JP 4211420 A JP4211420 A JP 4211420A JP 21142092 A JP21142092 A JP 21142092A JP H0655542 A JPH0655542 A JP H0655542A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- elastic
- molding
- elastomer
- original
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- Formation And Processing Of Food Products (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】弾性成形型の鋭利な形状部分も他の部分と同じ
肉厚の弾性膜で構成された弾性成形型を能率よく製造す
る方法を提供する。 【構成】元型をエラストマ−液中に浸漬、引き上げ、エ
ラストマ−液を元型表面に凝固させて弾性膜を形成さ
せ、その後弾性膜を元型から剥離して弾性成形型を製造
する方法において、エラストマ−液として感熱性エラス
トマ−液を使用し、また元型を加熱した状態で浸漬する
弾性成形型の製造方法。
肉厚の弾性膜で構成された弾性成形型を能率よく製造す
る方法を提供する。 【構成】元型をエラストマ−液中に浸漬、引き上げ、エ
ラストマ−液を元型表面に凝固させて弾性膜を形成さ
せ、その後弾性膜を元型から剥離して弾性成形型を製造
する方法において、エラストマ−液として感熱性エラス
トマ−液を使用し、また元型を加熱した状態で浸漬する
弾性成形型の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チョコレ−ト、ゼリ
−、石鹸などの成形品を成形するための弾性成形型を製
造する方法に関する。
−、石鹸などの成形品を成形するための弾性成形型を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弾性成形型を用いて、チョコレ−
ト、ゼリ−、石鹸などを人形、動物、花などの形状に成
形する方法が知られている。図1に示すように、この成
形に用いる弾性成形型1は、人形、動物など所望の形状
に成形された弾性膜からなり、開口部を有する造形部2
と、この造形部2の開口部4に連設され、造形部2を支
持するための弾性膜からなる支持部3とで構成されてい
る。
ト、ゼリ−、石鹸などを人形、動物、花などの形状に成
形する方法が知られている。図1に示すように、この成
形に用いる弾性成形型1は、人形、動物など所望の形状
に成形された弾性膜からなり、開口部を有する造形部2
と、この造形部2の開口部4に連設され、造形部2を支
持するための弾性膜からなる支持部3とで構成されてい
る。
【0003】この弾性成形型を用いて成形材料を成形す
るには、支持部3の端部を例えば環状にした枠体5で保
持し、造形部2を支持部3を介して枠体5に吊り下げた
状態となし、造形部2の開口部4から流動状態の成形材
料を流し込み充填し、次いで冷却、加熱などして造形部
2内に流し込んだ成形材料を固化させる。この固化した
成形品は、その後空気圧差を利用して造形部2から離型
させ、開口部4から取り出している。例えば、通気口を
備えたカップを弾性成形型全体に被せ、通気口からカッ
プ内の空気を吸引してカップ内を減圧し造形部2を膨張
させたり、或いは通気口を備えたカップを弾性成形型の
支持部側に被せ、通気口からカップ内に空気を圧入して
カップ内を加圧し造形部2を膨張させたり、或はこの両
者を併用して造形部2を膨張させて、成形品を造形部2
から剥がし、膨張拡大した開口部4より排出させるなど
の方法で行なわれる。
るには、支持部3の端部を例えば環状にした枠体5で保
持し、造形部2を支持部3を介して枠体5に吊り下げた
状態となし、造形部2の開口部4から流動状態の成形材
料を流し込み充填し、次いで冷却、加熱などして造形部
2内に流し込んだ成形材料を固化させる。この固化した
成形品は、その後空気圧差を利用して造形部2から離型
させ、開口部4から取り出している。例えば、通気口を
備えたカップを弾性成形型全体に被せ、通気口からカッ
プ内の空気を吸引してカップ内を減圧し造形部2を膨張
させたり、或いは通気口を備えたカップを弾性成形型の
支持部側に被せ、通気口からカップ内に空気を圧入して
カップ内を加圧し造形部2を膨張させたり、或はこの両
者を併用して造形部2を膨張させて、成形品を造形部2
から剥がし、膨張拡大した開口部4より排出させるなど
の方法で行なわれる。
【0004】しかして、この弾性成形型は元型を用いて
製造している。この元型は、ガラス、陶磁器等で目的と
する成形品の形状及び支持部に型どられたものである。
弾性成形型を製造するには、まず元型を凝固剤液中に浸
漬し、次いでラテックス液中に浸漬して元型の表面に沿
ってラテックスを凝固付着させ、その後凝固付着した弾
性膜を元型から剥離して製造している。
製造している。この元型は、ガラス、陶磁器等で目的と
する成形品の形状及び支持部に型どられたものである。
弾性成形型を製造するには、まず元型を凝固剤液中に浸
漬し、次いでラテックス液中に浸漬して元型の表面に沿
ってラテックスを凝固付着させ、その後凝固付着した弾
性膜を元型から剥離して製造している。
【0005】しかし、この製造方法で弾性成形型を製造
すると、形状が複雑でない元型を用いて製造する場合
は、膜厚が均一な造形部が得られるが、元型が複雑で、
特に鋭利な形状部分(例えば、バラの花ビラの先端部
分)がある元型を用いた場合には、得られた造形部のそ
の部分は他の部分に比して弾性膜の肉厚が薄くなり易
い。弾性成形型を用いる成形方法においては、空気圧差
を利用して造形部を膨張させ成形品を取り出すが、造形
部に肉厚の薄い部分があると均一に膨張せず、肉厚の薄
い部分が異常に膨張し、その部分が破損し易いため、耐
久性に乏しい問題点があり、また造形部が均一に膨張し
ないと、円滑な取り出しが行えない問題点もある。更
に、この方法によって弾性成形型を製造するには、元型
を長時間ラテックス液中に浸漬しておき、必要以上に厚
くする必要があり、能率的でない問題点がある。
すると、形状が複雑でない元型を用いて製造する場合
は、膜厚が均一な造形部が得られるが、元型が複雑で、
特に鋭利な形状部分(例えば、バラの花ビラの先端部
分)がある元型を用いた場合には、得られた造形部のそ
の部分は他の部分に比して弾性膜の肉厚が薄くなり易
い。弾性成形型を用いる成形方法においては、空気圧差
を利用して造形部を膨張させ成形品を取り出すが、造形
部に肉厚の薄い部分があると均一に膨張せず、肉厚の薄
い部分が異常に膨張し、その部分が破損し易いため、耐
久性に乏しい問題点があり、また造形部が均一に膨張し
ないと、円滑な取り出しが行えない問題点もある。更
に、この方法によって弾性成形型を製造するには、元型
を長時間ラテックス液中に浸漬しておき、必要以上に厚
くする必要があり、能率的でない問題点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、弾性成形型
の造形部の鋭利な形状部分も他の部分と同じ肉厚の弾性
膜で構成された弾性成形型を能率よく製造する方法を提
供することを目的とする。また、本発明は弾性成形型の
所望の部分を他の部分より厚い肉厚にする方法を提供す
ることを目的とする。
の造形部の鋭利な形状部分も他の部分と同じ肉厚の弾性
膜で構成された弾性成形型を能率よく製造する方法を提
供することを目的とする。また、本発明は弾性成形型の
所望の部分を他の部分より厚い肉厚にする方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、元型を用
いて製造した弾性成形型において、元型の鋭利な形状部
分が他の部分よりも、肉厚が薄くなる原因について種々
検討した結果、最初に行う凝固剤付着処理の際、元型の
鋭利な形状部分には凝固剤が付着しにくく、凝固剤の付
着量が少ないため、これをラテックス液に入れたとき、
その部分でのラテックスの凝固量が少なくなり、肉厚が
薄くなることを知見した。そこで、凝固剤を使用するこ
となく、感熱性のラテックス液を採用して弾性成形型を
製造することを思い付き、本発明を完成した。
いて製造した弾性成形型において、元型の鋭利な形状部
分が他の部分よりも、肉厚が薄くなる原因について種々
検討した結果、最初に行う凝固剤付着処理の際、元型の
鋭利な形状部分には凝固剤が付着しにくく、凝固剤の付
着量が少ないため、これをラテックス液に入れたとき、
その部分でのラテックスの凝固量が少なくなり、肉厚が
薄くなることを知見した。そこで、凝固剤を使用するこ
となく、感熱性のラテックス液を採用して弾性成形型を
製造することを思い付き、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、元型をエラストマ−
液中に浸漬、引き上げ、エラストマ−液を元型表面に凝
固させて弾性膜を形成させ、その後弾性膜を元型から剥
離して弾性成形型を製造する方法において、エラストマ
−液として感熱性エラストマ−液を使用し、また元型を
加熱した状態で浸漬することを特徴とする弾性成形型の
製造方法である。
液中に浸漬、引き上げ、エラストマ−液を元型表面に凝
固させて弾性膜を形成させ、その後弾性膜を元型から剥
離して弾性成形型を製造する方法において、エラストマ
−液として感熱性エラストマ−液を使用し、また元型を
加熱した状態で浸漬することを特徴とする弾性成形型の
製造方法である。
【0009】本発明を詳しく説明する。従来、弾性成形
型の製造に用いるエラストマ−液には、通常天然ゴム、
クロロプレンゴム等のラテックスが使用され、耐油性等
が必要なときにはアクリル系ゴム、ウレタン系ゴム、フ
ッ素系ゴム等のラテックスも使用される。本発明で用い
る感熱性エラストマ−液としては既知のものが使用でき
る。例えば、上記のラテックスに曇点を有する高分子化
合物を添加したものである。この高分子化合物は曇点以
上の温度になると析出し、同時にラテックスもゲル化す
る。高分子化合物としては、ポリオルガノシロキサン、
ポリビニルメチルエ−テル、ポリプロピレングリコ−ル
など30〜50℃の曇点を有する水溶性高分子化合物が
好ましく用いられる。
型の製造に用いるエラストマ−液には、通常天然ゴム、
クロロプレンゴム等のラテックスが使用され、耐油性等
が必要なときにはアクリル系ゴム、ウレタン系ゴム、フ
ッ素系ゴム等のラテックスも使用される。本発明で用い
る感熱性エラストマ−液としては既知のものが使用でき
る。例えば、上記のラテックスに曇点を有する高分子化
合物を添加したものである。この高分子化合物は曇点以
上の温度になると析出し、同時にラテックスもゲル化す
る。高分子化合物としては、ポリオルガノシロキサン、
ポリビニルメチルエ−テル、ポリプロピレングリコ−ル
など30〜50℃の曇点を有する水溶性高分子化合物が
好ましく用いられる。
【0010】本発明においては、この感熱性エラストマ
−液に、加熱した元型を浸漬する。元型が加熱されてい
るので、この元型に接したエラストマ−液はその場でゲ
ル化して元型に付着する。そのため複雑な或いは鋭利な
形状部分を有する元型を使用しても、均一な肉厚を有す
る弾性成形型を形成させることが出来る。
−液に、加熱した元型を浸漬する。元型が加熱されてい
るので、この元型に接したエラストマ−液はその場でゲ
ル化して元型に付着する。そのため複雑な或いは鋭利な
形状部分を有する元型を使用しても、均一な肉厚を有す
る弾性成形型を形成させることが出来る。
【0011】元型を加熱した状態でエラストマ−液に浸
漬するには、例えば次ぎの方法を採用する。すなわち、 元型を中空にし、その中に加熱媒体を注入して加熱す
る方法。 元型に電熱線を埋込み、これに通電して加熱する方
法。 元型に赤外線を照射するなどして加熱してから浸漬す
る方法。この場合は、浸漬によって元型が急激に冷えて
凝固効果が薄れるため、元型に蓄熱材を混入させておく
のが好ましい。蓄熱材としては、CaCl2、LiB
r、フッ化ナトリウム、フッ化カルシウム、フッ化リチ
ウム、チオ硫酸ナトリウム、第一リン酸ナトリウム、メ
タリン酸ナトリウム、KNO3、LiNO3、Na2CO3
などを主成分とする無機系化合物が挙げられ、また各種
樹脂、芳香族化合物、ポリエチレングリコ−ル、尿素、
ステアリン酸、ラウリン酸などを主成分とする有機系化
合物が挙げられる。
漬するには、例えば次ぎの方法を採用する。すなわち、 元型を中空にし、その中に加熱媒体を注入して加熱す
る方法。 元型に電熱線を埋込み、これに通電して加熱する方
法。 元型に赤外線を照射するなどして加熱してから浸漬す
る方法。この場合は、浸漬によって元型が急激に冷えて
凝固効果が薄れるため、元型に蓄熱材を混入させておく
のが好ましい。蓄熱材としては、CaCl2、LiB
r、フッ化ナトリウム、フッ化カルシウム、フッ化リチ
ウム、チオ硫酸ナトリウム、第一リン酸ナトリウム、メ
タリン酸ナトリウム、KNO3、LiNO3、Na2CO3
などを主成分とする無機系化合物が挙げられ、また各種
樹脂、芳香族化合物、ポリエチレングリコ−ル、尿素、
ステアリン酸、ラウリン酸などを主成分とする有機系化
合物が挙げられる。
【0012】本発明方法に従っても、元型の形状によっ
て、肉厚が薄くなりやすい個所が生じた場合は、その部
分を局部的により高温になるように加熱してもよい。例
えば、その部分に電熱線をより密に埋め込むとよい。ま
た、本発明方法は従来法と組み合わせることもできる。
すなわち、元型の複雑或いは鋭利な形状部分を局部的に
加熱し得るようにしておき、この元型全体を硝酸カルシ
ウム等の凝固剤溶液に浸漬し、乾燥後、上記形状部分を
局部的に加熱して感熱性エラストマ−溶液に浸漬する。
元型の複雑或いは鋭利な形状部分は、熱凝固によって弾
性膜が形成されるので、この部分の凝固剤の付着量が少
なくても、他の部分と同様な肉厚の弾性膜が形成でき
る。
て、肉厚が薄くなりやすい個所が生じた場合は、その部
分を局部的により高温になるように加熱してもよい。例
えば、その部分に電熱線をより密に埋め込むとよい。ま
た、本発明方法は従来法と組み合わせることもできる。
すなわち、元型の複雑或いは鋭利な形状部分を局部的に
加熱し得るようにしておき、この元型全体を硝酸カルシ
ウム等の凝固剤溶液に浸漬し、乾燥後、上記形状部分を
局部的に加熱して感熱性エラストマ−溶液に浸漬する。
元型の複雑或いは鋭利な形状部分は、熱凝固によって弾
性膜が形成されるので、この部分の凝固剤の付着量が少
なくても、他の部分と同様な肉厚の弾性膜が形成でき
る。
【0013】また、弾性成形型を使用して成形品を成形
するには、成形品の離型、取り出しは、空気圧差を利用
して造形部を膨張させて行ので、造形部は充分に膨張す
る性質が要求される。しかして、支持部は、造形部ほど
にはその膨張性は要求されない。支持部も造形部と同程
度に膨張する弾性成形型においては、作業がしにくくな
り、加圧或いは減圧によって空気圧差を生じさせる際に
動力と時間を余計に要することがある。本発明方法によ
ると、元型の支持部部分をより強く加熱し、元型の造形
部部分と温度差をつけて感熱性エラストマ−液に浸漬す
ることによって、弾性成形型の支持部の膜厚を造形部の
膜厚より厚くすることができる。したがって、弾性成形
型の支持部を造形部より膨張しにくくすることができ、
成形品の離型、取り出しが円滑に行え、動力と時間の節
減が行える。
するには、成形品の離型、取り出しは、空気圧差を利用
して造形部を膨張させて行ので、造形部は充分に膨張す
る性質が要求される。しかして、支持部は、造形部ほど
にはその膨張性は要求されない。支持部も造形部と同程
度に膨張する弾性成形型においては、作業がしにくくな
り、加圧或いは減圧によって空気圧差を生じさせる際に
動力と時間を余計に要することがある。本発明方法によ
ると、元型の支持部部分をより強く加熱し、元型の造形
部部分と温度差をつけて感熱性エラストマ−液に浸漬す
ることによって、弾性成形型の支持部の膜厚を造形部の
膜厚より厚くすることができる。したがって、弾性成形
型の支持部を造形部より膨張しにくくすることができ、
成形品の離型、取り出しが円滑に行え、動力と時間の節
減が行える。
【0014】
実施例1.天然ゴムラテックス100重量部、硫黄1.
1重量部、亜鉛華1.0重量部、ジチオカルバメ−ト系
促進剤0.8重量部、老化防止剤1.5重量部、5%ポ
リビニルメチルエ−テル水溶液2.0重量部、ノニオン
系界面活性剤0.3重量部、及び35%ホルムアルデヒ
ド0.6重量部を配合して、PH7.5〜8.0の熱凝
固性天然ゴムラテックスを調製した。このラテックスを
12〜25℃に保ち、45℃に温めた元型を浸漬し、そ
の後引き上げた。元型表面に凝固したラテックスが付着
した。元型から凝固した成形型を剥離した。この成形型
は、ほぼ均一な厚さを有していた。
1重量部、亜鉛華1.0重量部、ジチオカルバメ−ト系
促進剤0.8重量部、老化防止剤1.5重量部、5%ポ
リビニルメチルエ−テル水溶液2.0重量部、ノニオン
系界面活性剤0.3重量部、及び35%ホルムアルデヒ
ド0.6重量部を配合して、PH7.5〜8.0の熱凝
固性天然ゴムラテックスを調製した。このラテックスを
12〜25℃に保ち、45℃に温めた元型を浸漬し、そ
の後引き上げた。元型表面に凝固したラテックスが付着
した。元型から凝固した成形型を剥離した。この成形型
は、ほぼ均一な厚さを有していた。
【0015】実施例2.クロロプレンゴムラテックス1
00重量部、硫黄0.8重量部、亜鉛華3重量部、ジチ
オカルバメ−ト系促進剤0.5重量部、チウラム系促進
剤0.3重量部、老化防止剤1.5重量部、5%ポリビ
ニルメチルエ−テル水溶液2.0重量部、ノニオン系界
面活性剤0.3重量部、及び20%グリシン0.6重量
部を配合して、PH8.0〜8.5の熱凝固性天然ゴム
ラテックスを調製した。このラテックスを12〜25℃
に保ち、45℃に温めた元型を浸漬し、その後引き上げ
た。元型表面に凝固したラテックスが付着した。元型か
ら凝固した成形型を剥離した。この成形型は、ほぼ均一
な厚さを有していた。
00重量部、硫黄0.8重量部、亜鉛華3重量部、ジチ
オカルバメ−ト系促進剤0.5重量部、チウラム系促進
剤0.3重量部、老化防止剤1.5重量部、5%ポリビ
ニルメチルエ−テル水溶液2.0重量部、ノニオン系界
面活性剤0.3重量部、及び20%グリシン0.6重量
部を配合して、PH8.0〜8.5の熱凝固性天然ゴム
ラテックスを調製した。このラテックスを12〜25℃
に保ち、45℃に温めた元型を浸漬し、その後引き上げ
た。元型表面に凝固したラテックスが付着した。元型か
ら凝固した成形型を剥離した。この成形型は、ほぼ均一
な厚さを有していた。
【0016】
【発明の効果】本発明方法においては、元型をエラスト
マ−液中に浸漬、引き上げ、エラストマ−液を元型表面
に凝固させて弾性膜を形成させ、その後弾性膜を元型か
ら剥離して弾性成形型を製造するに当たり、エラストマ
−液として感熱性エラストマ−液を使用し、また元型を
加熱した状態でエラストマ−液に浸漬したので、複雑な
或いは鋭利な形状部分を有する弾性成形型であっても、
ほぼ均一な肉厚の弾性膜を有するものに製造できる。そ
して、このようにほぼ均一な肉厚を有する弾性成形型
は、成形品を離型、取り出しの際、造形部を負圧或いは
加圧にしたとき、造形部が均一に膨張する。そのため、
円滑に離型、取りだしができ、また過剰な圧力を必要と
しなく、造形部の耐久性も向上する。また、元型に局部
的に温度差をつけた状態で浸漬すると、弾性成形型の所
望の部分を厚くすることができる。例えば、弾性成形型
の支持部を、造形部より肉厚にすることができ、これに
よって、成形を円滑にすることができる。
マ−液中に浸漬、引き上げ、エラストマ−液を元型表面
に凝固させて弾性膜を形成させ、その後弾性膜を元型か
ら剥離して弾性成形型を製造するに当たり、エラストマ
−液として感熱性エラストマ−液を使用し、また元型を
加熱した状態でエラストマ−液に浸漬したので、複雑な
或いは鋭利な形状部分を有する弾性成形型であっても、
ほぼ均一な肉厚の弾性膜を有するものに製造できる。そ
して、このようにほぼ均一な肉厚を有する弾性成形型
は、成形品を離型、取り出しの際、造形部を負圧或いは
加圧にしたとき、造形部が均一に膨張する。そのため、
円滑に離型、取りだしができ、また過剰な圧力を必要と
しなく、造形部の耐久性も向上する。また、元型に局部
的に温度差をつけた状態で浸漬すると、弾性成形型の所
望の部分を厚くすることができる。例えば、弾性成形型
の支持部を、造形部より肉厚にすることができ、これに
よって、成形を円滑にすることができる。
【図1】弾性成形型の断面図
1 弾性成形型、2 造形部、3 支持部、4 開口
部、5 枠体
部、5 枠体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 敏弘 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 (72)発明者 河野 博繁 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】元型をエラストマ−液中に浸漬、引き上
げ、エラストマ−液を元型表面に凝固させて弾性膜を形
成させ、その後弾性膜を元型から剥離して弾性成形型を
製造する方法において、エラストマ−液として感熱性エ
ラストマ−液を使用し、また元型を加熱した状態で浸漬
することを特徴とする弾性成形型の製造方法。 - 【請求項2】元型に局部的に温度差をつけた状態で浸漬
する請求項1記載の弾性成形型の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4211420A JPH0655542A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 弾性成形型の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4211420A JPH0655542A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 弾性成形型の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655542A true JPH0655542A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16605664
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4211420A Pending JPH0655542A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 弾性成形型の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0655542A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007268726A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Toray Ind Inc | ラバー成形型の製造方法及びそのラバー成形型を用いたラバー成形方法 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP4211420A patent/JPH0655542A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007268726A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Toray Ind Inc | ラバー成形型の製造方法及びそのラバー成形型を用いたラバー成形方法 |
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