JP2853419B2 - 電動野菜カッター - Google Patents

電動野菜カッター

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JP2853419B2
JP2853419B2 JP30013491A JP30013491A JP2853419B2 JP 2853419 B2 JP2853419 B2 JP 2853419B2 JP 30013491 A JP30013491 A JP 30013491A JP 30013491 A JP30013491 A JP 30013491A JP 2853419 B2 JP2853419 B2 JP 2853419B2
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vertical cutter
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康治 河合
博 野々口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用の電動野菜カッタ
ーの垂直カッターに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電動野菜カッターは使用勝手のよ
いものが強く要望されるようになってきた。
【0003】以下に従来の電動野菜カッターについて説
明する。図13は、従来の電動野菜カッターの構成を示
すものである。図13に示すように、本体1は電動機2
を内蔵しており、電動機2の軸3は本体1上の回転軸4
に連結されている。本体1上に載置された容器5の中央
には回転軸4を貫通させる筒部7を有している。回転板
8は下面中央に回転台9を有しており、回転台9は回転
軸4に着脱自在に係合できる。容器5の上部は蓋10で
覆われ、蓋10には材料投入口11を備えた材料押込板
12を上下動自在に遊嵌してあり、材料投入口11には
材料押込棒13を挿入してある。図14,15に示すよ
うに、回転板8の上面には水平カッター14が取り付け
られ、さらに多数の垂直カッター15を設けた垂直カッ
ター基台16を軸支部17a,17bにより回動自在に
軸支している。図16(a),(b)は垂直カッター基
台16が可動範囲の両端に位置する場合をそれぞれ示し
ている。図16(a),(b)において、18は回転板
8に設けられたL型腕部で、0は垂直カッター基台16
の回転中心、19は垂直カッター基台16に設けたカム
であり、図16(a),(b)の位置においてカム19
の平面部が、L型腕部18に当接する。
【0004】以上のように構成された電動野菜カッター
について以下その動作を説明する。まず、材料の野菜を
輪切りにするには図16において垂直カッター基台16
を(b)の位置にセットしてから図13に示すように本
体1の上に容器5、回転板8、蓋10の順にセットして
電動機2により回転板8を回転させ、材料投入口11よ
りきゅうりなどの材料の野菜を入れて材料押込棒13で
押し込み回転板8に取り付けた水平カッター14により
輪切りにする。また玉ねぎなどの野菜は回転板8の上に
のせその上から蓋10をかぶせてから回転板8を回転さ
せながら材料押込板12により押し込んで輪切りにす
る。次にせん切りを行なうには、図16において垂直カ
ッター基台16を(a)の位置にセットしてから輪切り
の場合と同様に本体1の上に容器5、回転板8、蓋10
の順にセットする。そして、回転板8を回転させながら
材料投入口11より大根などの野菜を入れて材料押込棒
13で押し込むと材料には多数の垂直カッター15によ
り円弧状の切り目が入り、かつ水平カッター14により
水平に切り落とされてせん切りになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、垂直カッター基台16を輪切りの位置と
せん切りの位置とに切り替えるためにカム19を使用し
ており、回転板8下面への出っ張りが大きくこれが回転
することにより容器の有効容積が少なくなるという問題
点があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、出っ張りの少ない使用勝手のよい、輪切り、せん切
り切り替え式電動野菜カッターを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電動野菜カッターは、第1の手段として、ク
ランク軸を回転板下面に回動自在に軸支し、垂直カッタ
ー基台下面にL型腕部を設けて前記クランク軸を挾持
し、前記垂直カッター基台をクランク軸の回動により上
下させて輪切りとせん切りの切り替えを行なうものであ
る。
【0008】また第2の手段は、前記クランク軸に設け
た操作つまみの位置に合わせて前記垂直カッター基台下
面に第一および第二の突部を設けて前記操作つまみを動
かしたとき前記第一および第二の突部が前記操作つまみ
と当接することで前記クランク軸の可動範囲を規制する
ようにしている。
【0009】また第3の手段は、前記クランク軸の可動
範囲を約180°とし前記操作つまみを前記クランク軸
の可動範囲の両端でほぼ水平方向を向くように取り付
け、前記操作つまみの両面に輪切り、せん切りの表示を
行なうようにしている。
【0010】また第4の手段は、回転板台に前記垂直カ
ッター基台の両側面を案内する案内板を設けるものであ
る。
【0011】また第5の手段は、前記垂直カッター基台
の上面外側に段落ち部を設け、回転板上面で前記段落ち
部に対向する部分に隙間を設けるものである。
【0012】また第6の手段は、前記回転板の外周部に
前記回転板の回転均り合いを補正する突出部を設けるも
のである。
【0013】また第7の手段は、電動野菜カッターの水
平カッターに、ピッチが5〜11mmの波形で山部および
谷部が半径4〜11mmの円弧状の刃面を設けるものであ
る。
【0014】
【作用】この構成によって、クランク軸をL型腕部を下
面に設けた垂直カッター基台に挾持し、前記クランク軸
を回転することにより前記垂直カッター基台を上下動さ
せて輪切りとせん切りの切り替えを行なっているため、
前記垂直カッター基台下面と前記L型腕部上面の距離は
前記クランク軸の直径程度あればよい。
【0015】また、前記クランク軸に操作つまみを設け
て、前記垂直カッター基台下面に設けた第一および第二
の突部に前記操作つまみを当接させることで前記クラン
ク軸の可動範囲を規制するようにした電動野菜カッター
は、前記操作つまみが前記垂直カッター基台の突部に当
接することで輪切りおよびせん切りに対応する前記操作
つまみの位置が容易に判別でき確実な切り替え操作が行
なえるとともに、前記操作つまみが可動範囲の限界位置
にあるとき、さらに禁止方向に無理な力をおよぼしても
前記操作つまみに加わる力を前記垂直カッター基台の突
部で支えて、前記操作つまみや前記クランク軸に加わる
力を軽減でき強度を上げることができる。
【0016】また、前記クランク軸の可動範囲が約18
0°で前記操作つまみを可動範囲の両端でほぼ水平方向
に向くように設けて前記操作つまみの両面に輪切りとせ
ん切りの状態の表示をそれぞれ行なった電動野菜カッタ
ーは、前記操作つまみが輪切りおよびせん切りの位置に
あるときはほぼ水平方向を向いており前記回転板裏面か
ら見てそれぞれ前記操作つまみの一面しか見えないた
め、前記操作つまみの表示を見れば現在輪切りの状態で
あるかせん切りの状態であるのかが誤解されることなく
理解できるものである。
【0017】また、回転板台に前記垂直カッター基台の
両側面を案内するために案内板を設けた電動野菜カッタ
ーは前記垂直カッター基台を上げてせん切りを行なうと
きに前記垂直カッター基台の両側面が前記案内板で保持
されているため、材料の切削抵抗による前記垂直カッタ
ー基台の揺動が少なく前記垂直カッターの位置が変化す
ることなく安定したせん切りが行なえる。
【0018】また、前記垂直カッター基台に段落ち部
を、前記回転板上面のこの段落ち部に対向する部分には
隙間を設け、前記回転板外周に外周部を設けた電動野菜
カッターは、前記垂直カッター基台が輪切りとせん切り
の切り替えで上下に動く際、前記回転板上面の端部は前
記垂直カッター基台の段落ち部から隙間をもって離れて
おり、前記回転板外周の前記外周部の平面で前記垂直カ
ッター基台を当接させて案内できるため、前記垂直カッ
ター基台が回転板上面の端部に当たったり、こすれるこ
とがなくスムーズな切り替え操作を行なうことができ
る。
【0019】また前記回転板外周面に設けた前記外周部
の高さを位置により変化させて前記回転板の回転均り合
いの補正をした電動野菜カッターは、前記回転板下面に
調整用のおもり等の別部材を取り付けなくても前記回転
板の回転均り合いがとれる。
【0020】さらに、ピッチが5〜11mmの波形で山部
および谷部を半径4〜10mmの円弧状にした刃面を有す
る電動野菜カッターの水平カッターは、刃を材料に対し
てすべらせずに押しつけ切りにするとき切削抵抗を少な
くするのに有効な波形刃の利点を生かしつつ、人参など
の組織の密な野菜を切ったときに波形刃の山部、谷部に
より切断面に切削痕がすじ状に残ることを刃面の山部、
谷部を半径4〜10mmの大きな円弧で形成したことによ
り防止でき、きれない切断面で野菜を輪切りにできるも
のである。
【0021】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。なお、従来例と同一構成部品には
同じ付号を付し説明は省略する。
【0022】図1〜図4に示すように、回転板22は板
金をプレス加工して構成しており外周部22aを一体に
有し、下面中央部には樹脂成形品の回転台23を固定し
ている。回転台23は本体1に設けた回転軸4と着脱自
在に係合でき、電動機2により容器5内で回転する。回
転板22には上面に水平カッター24が固定され、また
外周部22aに設けた第1の軸受部25と回転台23の
上部に設けた第2の軸受部26によってクランク軸21
を回動自在に軸支している。垂直カッター基台20には
多数の垂直カッター27が固定されており、下面にはL
型腕部28を有している。垂直カッター基台20は、回
転板22に取り付けられたクランク軸21のクランク部
21aを垂直カッター基台20の下面20aとL型腕部
28の受け面28aの間に挾持し、回転板22に設けた
抜き穴に遊嵌されている。また、クランク軸21のクラ
ンク部21aの断面形状は部分的な平面部21bを有し
ている。そしてクランク軸21の回転中心0からクラン
ク部21aの中心までの距離をA、垂直カッター27の
高さをBとするとB<2Aの寸法関係にある。図1
(a)はクランク軸21により垂直カッター基台20を
上げてせん切りの状態に、(b)はクランク軸21によ
り垂直カッター基台20を下げて水平カッター24によ
る輪切りの状態を示している。
【0023】以上のように構成された電動野菜カッター
について、その動作を説明する。まず材料の野菜を輪切
りにするには図1において垂直カッター基台20を
(b)の位置にセットする。このとき垂直カッター27
は回転板22の上面より下に下がり材料の野菜は水平カ
ッター24のみに切削されて輪切りになる。そして、ク
ランク部21aはクランク軸21の回転中心0の真下に
あり垂直カッター基台20の位置はクランク部21aの
位置により定まる。クランク部21aに設けた平面部2
1bは、垂直カッター基台20の下面20aおよびL型
腕部28の受け面28aにそれぞれ挾持されて当接して
いる。次に材料の野菜をせん切りにするには図1の
(b)の状態からクランク軸21を反時計方向に180
°回転させて(a)の状態にする。クランク部21aは
クランク軸21の回転中心0の真上になり、垂直カッタ
ー基台20の上面は回転板22の上面と同じ高さで垂直
カッター27は回転板22の上面より突出して材料の野
菜は多数の垂直カッター27により縦に切り目を入れら
れ、かつ水平カッター24によって水平に切られせん切
りになる。このとき垂直カッター基台20の位置はクラ
ンク部21aの位置により定まり、クランク部21aに
設けた平面部21bは垂直カッター基台20の下面20
aおよびL型腕部28の受け面28aにそれぞれ挾持さ
れて当接している。なお、補助的な垂直カッター基台2
0の位置規制のために垂直カッター基台20の上限位置
で垂直カッター20に設けたフランジ29を回転板22
に設けた切り起こし部30に当接させるようにしてい
る。
【0024】以上のように本実施例によれば、垂直カッ
ター基台20の下面に設けるL型腕部28の長さはこの
部分にカムをはさみ込む従来の方式のものより短くなり
回転板22の下面への出代が少なくなるため同じ大きさ
の容器で容器内に溜めることができる切削済の野菜の量
を多くすることができるものである。
【0025】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。なお、実施例1
と同一構成部品には同じ符号で示し説明は省略する。
【0026】図5,6に示すように、垂直カッター基台
20の下面に第一の突部31および第二の突部32を設
け、クランク軸21に操作つまみ33を設けている。
【0027】以上のように構成された電動野菜カッター
について、その動作を図6を用いて説明する。操作つま
み33は(a)の位置で、垂直カッター基台20を上げ
せん切りの状態、(b)の位置で、垂直カッター基台2
0を下げて水平カッター24による輪切りの状態とな
る。
【0028】以上のように本実施例によれば、操作つま
み33を(a)または(b)の位置に回転させたとき第
一の突部31または第二の突部32に当接することで操
作つまみ33の所定位置が分かりやすくなり、かつ操作
つまみ33をそれ以上動かそうとされたときクランク軸
21の操作つまみ33のつけ根部分に働く回転力を垂直
カッター基台20でも受けて軽減できクランク軸21の
破壊強度を大きくすることができる。
【0029】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。なお、実施例1
と同一構成部品には同じ符号で示し説明は省略する。
【0030】図7に示すように、操作つまみ33の両面
に表示部34,35を有し、表示部34には「せん切
り」と表示され、表示部35には「輪切り」の表示がさ
れている。
【0031】以上のような構成の電動野菜カッターにつ
いて、図7を用いその動作を説明する。クランク軸21
に設けた操作つまみ33を(a)の位置にセットすると
垂直カッター基台20は上昇してせん切りを行なう状態
になる。このとき操作つまみ33の表示部35は回転板
22にかくれて見えなくなり表示部34の「せん切り」
だけが見えるようになる。また操作つまみ33を時計方
向に180°回転させて(b)の位置にセットすると垂
直カッター基台20は下降して輪切りを行なう状態とな
り、操作つまみ33の表示部34は見えなくなり、表示
部35の「輪切り」だけが見えるようになる。
【0032】以上のように本実施例によれば、操作つま
み33に表示部34,35を設けたことにより、輪切
り、せん切りの状態にあわせてどちらか一方だけの表示
が現われるようになり、誤解を与えることなく状態の表
示が行なえるものである。
【0033】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。なお、実施例1
と同一構成部品には同じ符号で示し説明は省略する。
【0034】図8,9に示すように、回転板22の裏面
中央に取り付けた回転板台36に一体に案内板37a,
37bを設け、垂直カッター基台20の案内板37a,
37bとオーバーラップする部分の側壁を図9(a)の
状態にしたとき案内板37a,37bと同じ高さになる
位に延長している。
【0035】以上のように構成された電動野菜カッター
について、その動作を説明する。クランク軸21を回転
させて図9(a)の状態にしてせん切りを行なう場合垂
直カッター27は材料を切削して垂直カッター基台20
にクランク軸21を中心とした揺動をさせる力をおよぼ
す。この垂直カッター基台20の揺動に対して、回転板
台36に設けた案内板37a,37bが垂直カッター基
台20の延長された側壁の両側にあって、規制してい
る。
【0036】以上のように本実施例によれば、垂直カッ
ター27の揺動も少なくなり回転板22の上面から垂直
カッター27の頂上部までの高さの変化が少なくなり安
定した切削が行なえるようになる。また、回転板22の
回転中心近くに案内板37a,37bを設けているため
これが回転しても容器の有効容積の低下がわずかです
む。
【0037】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。なお、実施例1と
同一構成部品には同じ符号で示し説明は省略する。
【0038】図10に示すように、垂直カッター基台2
0の上面に段落ち部38を設け、この段落ち部38と対
向する回転板22の上端部22bを段落ち部38から離
して隙間39を形成し回転板22に設けた外周部22a
に垂直カッター基台20の端部20aを当接するように
していることである。
【0039】以上のように構成された電動野菜カッター
について、図10を用いてその動作を説明する。輪切り
とせん切りの切り替えを行なう際に、垂直カッター基台
20が上下に動くとき垂直カッター基台20の端部20
aが外周部22aに面どうしで当接しながらスムーズに
スライドする。
【0040】以上のように本実施例によれば、板金製の
回転板22の上端部22bを垂直カッター基台20から
段落ち部38、隙間39によって離しているため垂直カ
ッター基台20が上に上がるときに回転板22の上端部
22bに当たったり、こすれて動作がぎこちなくなるこ
ともない。
【0041】(実施例6)以下に本発明の第6の実施例
について、図面を参照しながら説明する。なお、実施例
1と同一構成部品には同じ符号で示し説明は省略する。
【0042】図11に示すように、回転板22に設けた
外周部22aが全周同じ高さではなく部分的に他より高
い突出部22cを設けている。
【0043】以上のように構成された電動野菜カッター
について、図11を用いてその動作を説明する。回転板
22が回転するとき、回転板22の回転均り合いがとれ
ていないと振動が大きく騒音を発生する。はなはだしい
回転不均り合いが存在する場合には回転板22がぶれて
切削がうまくいかなかったり本体がおどるなどの問題も
起こる。一般に回転系の回転均り合いがとれるためには
回転体の重心が回転軸上にあることと、回転軸におよぶ
モーメントの合力が0であることが必要であるが、回転
板22上に水平カッター24と垂直カッター基台20が
図示の位置にそれぞれ設けられていてその重心は通常回
転中心0からZの方向にずれている。ところが回転板2
2の外周部22aのZと反対方向にあたる突出部22c
を他の部分より高くしているため、この部分の質量が増
して重心のずれを補正している。
【0044】以上のように本実施例によれば、従来から
一般に行なわれていたように回転板22の裏面に別部材
のおもりを取り付けなくても回転板の回転均り合いを補
正することができ、安価に製造できる。また本実施例の
水平カッター24、垂直カッター基台20の位置関係の
場合突出部22cは回転板22の回転方向に対して水平
カッター24より前方にくるため水平カッター24の切
削した材料が高い外周部22aに当たったり、ここに溜
ったりすることがない。
【0045】(実施例7)以下本発明の第7の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。なお、実施例1と
同一構成部品には同じ符号で示す説明は省略する。
【0046】図12に示すように、電動野菜カッターの
水平カッター24の刃面は全体が半径Rの円弧状であ
り、さらにその上に波形刃を形成していて山部40はす
べて半径r1の円弧状、谷部41すべて半径r2の円弧
状でありこの波形刃のピッチPはすべて等しく構成され
ている。そしてr1とr2は4〜10mmの間のいずれか
に、ピッチPは5〜11mmのいずれかの寸法にそれぞれ
設定されている。
【0047】以上のように構成された電動野菜カッター
について、図12を用いてその動作を説明する。一般に
刃物で材料を切る場合、刃物を材料に対してすべらせず
に垂直に切るには直線刃より波形刃の方が切削抵抗が小
さく、電動野菜カッターの水平カッターは垂直切りに近
い切り方をしており波形刃を使う方が切削抵抗が小さく
スムーズに切れる。
【0048】以上のように本実施例によれば、水平カッ
ター24は波形刃の山部40および谷部41の半径r
1,r2を4〜10mmに、そのピッチを5〜11mmにし
ており、実験結果からr1,r2が4mm以上あれば人参
のような固い野菜を切った場合でも波形痕が目立たずま
たr1,r2が10mm以下であれば切削抵抗が大きくな
ることもなく、きれいな切断面の輪切りをスムーズに行
なえる電動野菜カッターの水平カッターを得られるもの
である。
【0049】
【発明の効果】以上の実施例の説明より明らかなように
本発明は、クランク軸を用いて垂直カッター基台を上下
動させて輪切りとせん切りの切り替えを行なうため、前
記垂直カッター基台下面に設けるL型腕部の高さを低く
できこれが回転することによる容器を有効容積の減少を
少なくできるものである。
【0050】また、前記クランク軸に設けた操作つまみ
を前記垂直カッター基台下面に設けた突部に当接させて
前記クランク軸の可動範囲を規制しているため、前記操
作つまみの停止位置が分かりやすく、また前記操作つま
みを停止位置より無理に回そうとした場合でも前記クラ
ンク軸におよぶ回転力を前記垂直カッター基台で分散で
きこわれにくくできるものである。
【0051】また、前記操作つまみの可動範囲が約18
0°であり、可動範囲の両端では前記操作つまみがほぼ
水平方向を向くため、前記操作つまみの両面に設けた表
示部定位置にあるときには、常に片面しか見えずに輪切
り、せん切りの状態表示を分かりやすく行なえる。
【0052】また、回転板台に設けた案内板で前記垂直
カッター基台の両側面を保持するため、せん切りを行な
うときに切削抵抗によって前記垂直カッター基台がぐら
つくことなく、安定してせん切りを行なえるものであ
る。
【0053】また、前記垂直カッターに設けた段落ち部
により回転板上端面に前記垂直カッター基台がずれるこ
とを防止しているため、前記垂直カッター基台が円滑に
上下動でき、輪切り、せん切りの切り替えをスムーズに
行なえる。
【0054】また、前記回転板外周の外周部に部分的に
突出部を設けて前記回転板の回転均り合いを補正してい
るため、回転均り合い補正用のおもりを必要とせず安価
に製造することができる。
【0055】さらに、ピッチが5〜11mmで山部および
谷部が半径4〜10mmの円弧状の刃面で水平カッターを
構成しているため材料に波形痕を残さずスムーズな切削
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の電動野菜カッターの回
転板の縦断面図
【図2】(a)は同電動野菜カッターの垂直カッター基
台の要部断面図 (b)は同電動野菜カッターの垂直カッター基台の要部
断面図
【図3】同電動野菜カッターの回転板の平面図
【図4】同電動野菜カッターの縦断面図
【図5】本発明の第2の実施例の電動野菜カッターの回
転板の縦断面図
【図6】(a)は同電動野菜カッターの垂直カッター基
台の要部断面図 (b)は同電動野菜カッターの垂直カッター基台の要部
断面図
【図7】(a)は本発明の第3の実施例の電動野菜カッ
ターの垂直カッター基台の要部断面図 (b)は同電動野菜カッターの垂直カッター基台の要部
断面図
【図8】本発明の第4の実施例の電動野菜カッターの回
転板の裏面図
【図9】同電動野菜カッターの回転板の図8のX−X断
面図
【図10】本発明の第5の実施例の電動野菜カッターの
回転板の縦断面図
【図11】(a)は本発明の第6の実施例の電動野菜カ
ッターの回転板の裏面図 (b)は同電動野菜カッターの回転板のY矢視図
【図12】本発明の第7の実施例の電動野菜カッターの
水平カッターの平面図
【図13】従来の電動野菜カッターの縦断面図
【図14】同電動野菜カッターの回転板の平面図
【図15】電動野菜カッターの回転板の縦断面図
【図16】(a)は同電動野菜カッターの垂直カッター
基台の要部断面図 (b)は同電動野菜カッターの垂直カッター基台の要部
断面図
【符号の説明】
20 垂直カッター基台 21 クランク軸 22 回転板 22a 外周部 22c 突出部 23 回転台 24 水平カッター 25 第1の軸受部 26 第2の軸受部 27 垂直カッター 28 L型腕部 31 第一の突部 32 第二の突部 33 操作つまみ 34 表示部 35 表示部 36 回転板台 37a 案内板 37b 案内板 38 段落ち部 39 隙間 40 山部 41 谷部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 和男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−4821(JP,A) 特開 平4−99550(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 43/046 B26D 3/26 601

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平カッターと多数の垂直カッターを設け
    た垂直カッター基台を有する回転板にあって、前記回転
    板の外周部に設けた第一の軸受部と回転台上部外周に設
    けた第二の軸受部を有し、前記第一と前記第二の軸受部
    によりクランク軸の両端を回動自在に軸支し、さらに前
    記垂直カッター基台を前記回転板に遊嵌し、前記垂直カ
    ッター基台の下面にL型腕部を設けて前記クランク軸を
    挟持した電動野菜カッター。
  2. 【請求項2】クランク軸に設けた操作つまみの位置に合
    わせて垂直カッター基台下面に第一の突部および第二の
    突部を設け、前記第一および前記第二の突部に前記操作
    つまみが当接することにより前記クランク軸の可動範囲
    を規制した請求項1記載の電動野菜カッター。
  3. 【請求項3】クランク軸の可動範囲を約180°とし、
    前記操作つまみが前記クランク軸の可動範囲の両端でほ
    ぼ水平方向に位置し、前記操作つまみの両面に表示部を
    有する請求項1または2記載の電動野菜カッター。
  4. 【請求項4】回転板台に垂直カッター基台の両側面を案
    内する案内板を設けた請求項1〜3のいずれかに記載の
    電動野菜カッター。
  5. 【請求項5】垂直カッター基台の上面外側に段落ち部を
    設け、回転板上面の前記垂直カッター基台との遊嵌部の
    うち前記段落ち部に対向する部分に隙間を設けた請求項
    1〜4のいずれかに記載の電動野菜カッター。
  6. 【請求項6】回転板の外周部に前記回転板の回転均り合
    いを補正する突出部を設けた請求項1〜5のいずれかに
    記載の電動野菜カッター。
  7. 【請求項7】ピッチが5〜11mmの波形で山部および谷
    部が半径4〜10mmの円弧状の刃面を有する電動野菜カ
    ッターの水平カッター。
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