JP2853319B2 - 逆ディスクブレーキ装置のパッド摩耗自動調整機構 - Google Patents

逆ディスクブレーキ装置のパッド摩耗自動調整機構

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JP2853319B2
JP2853319B2 JP2308240A JP30824090A JP2853319B2 JP 2853319 B2 JP2853319 B2 JP 2853319B2 JP 2308240 A JP2308240 A JP 2308240A JP 30824090 A JP30824090 A JP 30824090A JP 2853319 B2 JP2853319 B2 JP 2853319B2
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昭 本間
良一 木村
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、逆ディスクブレーキ装置のパッド摩耗自
動調整機構に関する。
〔従来の技術〕
フォークリフトトラック等に使用されている機械式逆
ディスクブレーキ装置の中に下記するもの、即ち、ディ
スクを挾みつける対の摩擦パッドを一端のヒンジ点を支
点にして開閉可能な対のキャリヤで支持し、そのキャリ
ヤの他端側には対のキャリヤに常時閉じ力を加える加圧
手段とこの手段の力に抗して対のキャリヤを押し広げる
カムを設けたものがある。
この装置においては、第6図に示すように、キャリヤ
2、3に設けた調整ねじ21とカム6との間にクリアラン
スtがあるときにはスプリング5のセット荷重によって
パッド4、4がブレーキディスク(以下単にディスクと
云う)Dに押し付けられる。また、レバー7を引いてカ
ム6を回転させると調整ねじ21を介してキャリヤ2、3
が押し広げられ、パッドがディスクから離れてブレーキ
力が解除される。
上記のクリアランスtは、パッドの摩耗によって徐々
に小さくなっていく。このクリアランスが完全になくな
るとレバー7を戻してもスプリング5のセット荷重をカ
ムが受けてしまうためパッドがディスクに当たらず、ノ
ーブレーキの状態が起こる。このため、従来はクリアラ
ンスtがなくなる前に調整ねじ21を後退させて再度適当
なクリアランスを生じさせると云う面倒な作業を必要と
した。
また、再生したクリアランスが大きいとカムを回転さ
せるためのレバーストロークが長くなり、逆に小さいと
クリアランスの調整頻度が増すと云う不具合もあった。
そこで、実開昭61−186841号は、上記不具合の解消策
として、パッドが所定量摩耗する毎に作動して前述のク
リアランスを適正範囲に自動調整するオートアジャスタ
機構を設けている。
〔発明が解決しようとする課題〕
実開昭61−186841号公報に開示されるオートアジャス
タ機構は、ブレーキレバー(本発明のキャリヤ2、3に
相当)の動きを、アジャスタレバーと、噛合式のワンウ
ェイクラッチと傘歯車を介してアジャスタスクリュ(本
発明のアジャストボルト12に相当)に伝えるようにして
いるが、これは、アジャスタスクリュの変位に対してワ
ンウェイクラッチと傘歯車を追従させる必要があるので
構造が複雑になる。また、ここで用いているワンウェイ
クラッチや傘歯車は比較的高価なためコスト高になる。
さらに、それ等の部品が嵩張るため、機構の大型化も避
けられない。
また、これは、断続的に作動する機構であるので、前
述のクリアランスを常時一定に保つことができず、機能
面でも不満が残る。
この発明は、構造の簡素化、小型化、低コスト化が図
れ、しかも前述のクリアランスが自動的に調整されて常
時一定に保たれる機構を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この発明のパッド摩耗自動調整機構は、従来の調整ね
じに代えて用いるものであって、キャリヤの他端側に固
定するハウジングと、このハウジングに螺合させてディ
スク側への移動をプッシュロッドを介して上記カムの真
円部で止めるアジャストボルトと、上記カムとアジャス
トボルトの間に配置して前記プッシュロッドを摺動自在
に挿通したフランジと、このフランジと上記アジャスト
ボルトとの間に設けられ、上記フランジが上記カムに押
し動かされたときに係合してアジャストボルトの回転を
ディスクから離反する方向に規制する一方向クラッチと
で構成されている。
〔作用〕
カムをブレーキ作動位置に戻すとキャリヤが閉じてプ
ッシュロッドがカムの真円部に、アジャストボルトがプ
ッシュロッドに当たり、プッシュロッドのディスク側へ
の移動がこの位置で止まる。ところが、キャリヤはパッ
ドが摩耗するとこの後も更に閉じようとし、この力でア
ジャストボルトが回転してキャリヤがボルト停止時の位
置からΔX(=摩耗量に相当する距離)ディスク側に移
動する。このため、パッドはカムがブレーキ作動位置に
ある間は常にディスクに押し当てられる。
一方、カムをブレーキ解除位置に回転させると、フラ
ンジを介してアジャストボルトに押し力が加えられる
が、このときには一方向クラッチが効いてアジャストボ
ルトが回転しないため押し力はアジャストボルトからそ
のままキャリヤに伝わり、この力でキャリヤが押し広げ
られる。この際のキャリヤの広がり量はカムによる押し
量によって決まり常に一定しているため、次回ブレーキ
作動時のレバーストロークも一定する。よって、レバー
の引き代を常に一定に保つことが可能になる。
また、この発明の機構は、後述の実施例から判るよう
に、非常に簡素であり、高価で嵩の張る部品や傘歯車、
ワンウェイクラッチの追従機構を必要としない。従っ
て、構造の簡素化、小型化、低コスト化の目的も達成さ
れる。さらに、パッドの摩耗量に応じてアジャスタボル
トが回転していくのでクリアランス調整も無段階になさ
れる。
〔実施例〕
第1図乃至第5図に、この発明の一実施例を示す。
第3図及び第4図の1はブラケットであり、このブラ
ケット1に対向一対のキャリヤ2、3の一端がピン9で
ヒンジ結合されている。4はキャリヤ2、3に取付けて
ディスクDの両面に対向させたパッド、5はキャリヤの
他端側に圧縮して組付けたスプリングである。このスプ
リング5の反発力はキャリヤ2に対しては直接に、キャ
リヤ3に対してはロッド8を介して間接的に伝わり、こ
の力でキャリヤが閉じてパッド4をディスクDに押し付
けている。6はブラケット1で支持したカムであり、レ
バー7を引くと回転する。10はこの発明のパッド摩耗自
動調整機構である。
この調整機構10は、第1図に示すように、プッシュロ
ッド11、アジャストボルト12、フランジ13、一方向クラ
ッチ14、ハウジング15によって構成されている。
ハウジング15は、キャリヤ2に貫通して固定してあり
(キャリヤ3側も同じ)、その中心に設けた多条ねじの
孔にアジャストボルト12が螺合している。また、フラン
ジ13はカム6とアジャストボルト12との間にアジャスト
ボルト12と同心にして配置され、プッシュロッド11はフ
ランジ13の中心にディスク軸方向スライド可能に通され
ている。一方向クラッチ14は、アジャストボルト12の先
端とフランジ13の後面とに対応して設けたテーパ面が互
いに擦り合ったときにアジャストボルト12の回転を止
め、上記テーパ面が離れるとアジャストボルト12の回転
を許容するように構成された摩擦クラッチである。16
は、アジャストボルト12を緩み止めするスプリング、17
はハウジングの口部に嵌めたキャップ、18はゴムブーツ
であり、いずれも好ましい要素である。
カム6は、同形のカム面a、bの間に真円部cを設け
た3段カムであり、その真円部cにプッシュロッド11が
当たる。
なお、フランジ13は前面側に設けたクレビス部を第2
図に示すようにカムの真円部cに緩く嵌めて回り止めと
位置ずれの防止を行っている。
このように構成した調整機構10は、カム6が第3図の
ブレーキ作動状態にあるとき、プッシュロッド11が真円
部cに当たり、そのロッドの後部にアジャストボルト12
の先端が当たる。この状態では第1図のようにフランジ
13がアジャストボルト12先端のテーパ面から離れている
ためアジャストボルト12の回転が許容され、従ってキャ
リヤ2、3は、パッドが常に所定の圧力をもってディス
クに当たるまでアジャストボルト12を回転させてディス
ク側に近づいてくる。次に、第5図に示すように、レバ
ー7を引いてカム6を回転させるとフランジ13がカム面
a、bに押されて後退し、アジャストボルト12に接す
る。この状態では一方向クラッチ14がかかってアジャス
トボルト12の回転が阻止され、従って、カム6による押
し力はアジャストボルト12経由でキャリヤ2に伝わり、
この力でキャリヤ2が押し広げられる。
なお、加圧手段は、スプリング5に代えて油圧シリン
ダを用いることもある。
〔効果〕
以上述べたように、この発明の調整機構によれば、パ
ッドの摩耗に伴ない、キャリヤとアジャストボルトの間
に摩耗量に応じたディスク軸方向の相対移動が生じてキ
ャリヤの位置が自動的に無段階に調整されるため、この
部分についてはメンテナンスフリーとなり、しかもレバ
ーの引き代をたえず一定に保つことが可能となる。
また、傘歯車を用いておらず、ワンウェイクラッチや
傘歯車の追従機構も存在しないため、構造の簡素化、小
型化、低コスト化も図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明のパッド摩耗自動調整機構の一例を
示す断面図、第2図はカムとフランジの位置関係を示す
部分平面図、第3図は第1図の機構を採用した逆ディス
クブレーキの平面図、第4図はその正面図、第5図
(a)は、パッド摩耗調整機構のブレーキ解除時の状態
を拡大して示す平面図、第5図(b)は、パッド摩耗調
整機構のブレーキ解除時の状態を拡大して示す断面図、
第6図は従来のパッド摩耗調整機構の平面図である。 1……ブラケット、2、3……キャリヤ、 4……パッド、5……スプリング、 6……カム、7……レバー、 8……ロッド、9……ピン、 10……パッド摩耗自動調整機構、11……プッシュロッ
ド、 12……アジャストボルト、13……フランジ、 14……一方向クラッチ、15……ハウジング、 16……スプリング、17……キャップ、 18……ゴムブーツ、D……ディスク、 a……カム6のカム部、b……カム6のカム部、 c……カム6の真円部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 55/224 103 F16D 65/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクを挾みつける対の摩擦パッドを一
    端のヒンジ点を支点にして開閉可能な対のキャリヤで支
    持し、そのキャリヤの他端側には対のキャリヤに常時閉
    じ力を加える加圧手段とこの加圧手段の力に抗して対の
    キャリヤを押し広げるカムを設け、上記対の摩擦パッド
    を加圧手段によるキャリヤの閉じ力でディスクに押し当
    て、カムの回転でディスクから離反させる逆ブレーキ装
    置に設ける機構であって、 キャリヤの他端側に固定するハウジングと、このハウジ
    ングに螺合させてディスク側への移動をプッシュロッド
    を介して上記カムの真円部で止めるアジャストボルト
    と、上記カムとアジャストボルトの間に配置して前記プ
    ッシュロッドを摺動自在に挿通したフランジと、このフ
    ランジと上記アジャストボルトとの間に設けられ、上記
    フランジが上記カムに押し動かされたときに係合してア
    ジャストボルトの回転をディスクから離反する方向に規
    制する一方向クラッチとで構成される逆ディスクブレー
    キ装置のパッド摩耗自動調整機構。
JP2308240A 1990-11-13 1990-11-13 逆ディスクブレーキ装置のパッド摩耗自動調整機構 Expired - Lifetime JP2853319B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6070736A (ja) * 1983-09-27 1985-04-22 Toshiba Corp 半導体装置の組立方法およびその組立装置
JPS62149540A (ja) * 1985-09-19 1987-07-03 Nippon Soken Inc 車両のワイパ装置

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