JP2852798B2 - ゴムクローラ装置 - Google Patents

ゴムクローラ装置

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JP2852798B2 JP2209969A JP20996990A JP2852798B2 JP 2852798 B2 JP2852798 B2 JP 2852798B2 JP 2209969 A JP2209969 A JP 2209969A JP 20996990 A JP20996990 A JP 20996990A JP 2852798 B2 JP2852798 B2 JP 2852798B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、トラクター等の走行車両に用いられるゴム
クローラ装置に関し、特に、構成が簡素化されたゴムク
ローラを用いるとともに、そのゴムクローラを巻き掛け
て駆動し、案内の作用を行う駆動輪、中間車輪、およ
び、従動輪の各ホィール部材を、同一の構成の部材を用
いることにより、その走行装置の構成を簡素化出来るよ
うにする装置に関する。
(従来の技術) トラクターや荒れ地走行用の運搬車両等の装置におい
ては、一般に鉄製のクローラを用いるが、該鉄製のクロ
ーラに代えて、例えば、特公昭58−15351号公報等に示
されるように、ゴム製のベルト部材を無端状に構成した
ゴムクローラを用いる場合がある。
前記ゴムクローラは、鉄製のクローラのように、走行
時に騒音を発生しないことや、舗装道路を走行すること
が出来る他に、高速走行に対応出来ること、および、耐
久性があり、メンテナンスをほとんど必要としないこと
等の理由により、鉄製のクローラに代って、作業車両
や、雪上車等に多く用いられるようになっている。
前述したような車両に用いられるゴムクローラは、そ
のクローラ本体の内部に、長手方向に多数条のタイヤコ
ード等の補強部材を埋設し、該クローラの巾方向に所定
の間隔で鉄製の補強部材を配置している。
さらに、前記ゴムクローラを駆動するために、駆動輪
として、表面に多数の歯部材を突出させたスプロケット
状のものを用いており、該スプロケットの歯が前記横方
向の鉄製の補強部材の間に入り込み、クローラに対する
駆動作用を行うようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前述したような従来の装置において
は、駆動用のスプロケット部材を精密に加工する必要が
あるために、その製造コストが高くなることの他に、小
径の中間支持ローラ等を多数用いているために、走行部
の支持機構が複雑になる等の問題がある。
また、前記ゴムクローラには、クローラ本体の走行面
に突出して配置するラグに対応させて、その巾方向に多
数の補強用の金属部材を、所定の間隔で埋設することが
必要であり、それ等の部材を一体にして成形するため
に、ゴムクローラの製造に多くの手間を要し、製造コス
トが比較的高いものとなる等の欠点がある。
さらに、車両の走行時に、スプロケットの歯が金属製
の補強部材に当たり、騒音が発生しやすい等の問題があ
ることの他に、前記駆動用のスプロケットの歯が摩耗し
やすいという問題がある。特に、車両が砂地を走行する
場合に、ベルトの裏面に配置する被駆動用の凹部に、砂
等が入り込んだ状態で、スプロケットの歯を無理に入り
込ませるので、その砂等によってスプロケットの歯の摩
耗が非常に激しくなるという問題が発生する。
前述したようなスプロケット等の摩耗は、鉄製のクロ
ーラを用いる場合程激しいものではないが、ゴムクロー
ラの耐久性に比較して、スプロケット等の寿命が短いこ
とは、非常に大きな問題となる。
(発明の目的) 本発明は、上記したような従来のゴムクローラの欠点
を解消するもので、クローラ本体に金属製の補強部材を
設けずに、タイヤコードのような長手方向の補強手段の
みを設けることにより、そのクローラの構成を簡素化出
来るようにすること、および、前記クローラを案内する
車輪部材の機構を簡素化して、作業車両の製造コストを
低下させ得るとともに、各構成部材の耐久性を向上させ
得るようなゴムクローラ装置を提供することを目的とし
ている。
(問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、巾方向に補強用の部材を密接して並べた補
強部材を少なくとも1層設けてなるゴムで無端状に成形
されたゴムクローラと、前記ゴムクローラを駆動する駆
動輪とテンション付与手段を設けた従動輪、および中間
車輪とを組み合わせてなるゴムクローラ装置に関する。
本発明においては、走行面に所定の間隔で前記クロー
ラ本体から突出させて配置する台形の断面を有するラグ
と、前記クローラ本体の走行面の裏面中央部に突出させ
て設け、前記クローラ本体と一体に連続して形成するゴ
ム製の1条の突条と、を設けてなるゴムクローラと、 その外周部の中央部に凹溝状に形成し、前記突条と同
一の断面に形成する突条受け部と、前記突条受部の両側
に一定の間隔で設けた突起部材と、前記ゴムクローラの
本体裏面との接触部分での摩擦を増大させる手段を形成
するベルト受け部とを設けた駆動輪と、 前記ゴムクローラを支持するために、各々同一の径で
前記クローラ本体の裏面に突出させて設けた突条と同一
の断面を有する突条受け部を中央部に設けたホィール部
材として構成した中間車輪とテンション付与手段を設け
た従動輪とを組み合わせて構成することを特徴とする。
前述したように構成したことによって、本発明のゴム
クローラ装置においては、ゴムクローラ自体の構成を簡
素化出来るとともに、その強度を車両の走行に十分に対
応可能なものとすることが出来る。
本発明のゴムクローラ装置は、クローラ本体がゴムの
みで構成されているものであるから、その車両の走行時
に、騒音等が発生することがなく、高速走行にも対応さ
せることが出来るとともに、従来のゴムクローラの場合
と同様な走行特性を得ることが出来る。
また、本発明のゴムクローラの案内手段としての車輪
部材は、クローラ本体の裏面の中央部に突出する突条を
嵌合させ、その案内を行うための凹溝を設けるのみであ
るから、スプロケット部材により構成するものに比較し
て、その車輪部材の構成を簡素化することが出来る。
さらに、本発明の装置において、ゴムクローラに対し
て、駆動輪による駆動力の伝達を、歯付きスプロケット
を用いずに行うことが出来るので、砂地を走行する際に
も、従来の歯付きスプロケットの場合のように、摩耗が
激しくなる等の問題は発生せず、各部材の耐久性を向上
させることが出来る。
(実施例) 図示された例に従って、本発明のゴムクローラ装置の
構成を説明する。
第1図に示される本発明の実施例は、ゴムクローラの
構成を示すもので、同図(a)は、ゴムクローラ1の断
面を、(b)はその裏面図を、(c)はその側面図をそ
れぞれ示している。
前記第1図(a)ないし(c)に示されるように、本
発明のゴムクローラ1は、無端ベルト状に所定の厚さを
有するゴムにより本体2を形成し、前記クローラ本体2
の表面側に走行面5を設け、裏面側に一条の突条4を形
成している。
前記ゴムクローラ1は、その本体2と、裏面側の突条
4および、走行面側のラグ6……等を、ゴムにより一体
に成形しているもので、前記クローラの長さ方向の強度
を負担させるために、本体2の内部にタイヤコード等の
ような補強部材3を埋設して設けている。
なお、前記補強部材3は、前記従来例に示さたよう
に、スチールコードや、繊維製の補強部材を用いること
が出来、該補強部材の細い繊維状のものを、本体の巾方
向に密接させて並べたものを、1層または複数の層状に
配置することが出来る。
前記ゴムクローラの本体の裏面に突出される一条の突
条4は、本体2と一体に成形されるもので、ゴムにより
所定の高さと巾とを有するものとして構成される。
前記突条4は、図示されるように、クローラ本体の裏
面から上方に向けてテーパ状に突出させて形成されるも
ので、後述するホイール部材のV字状溝に前記突条4を
嵌合させることにより、そのゴムクローラの案内の作用
を行わせるようにする。
また、ゴムクローラの表面の走行面に、本体の長さ方
向に、所定の間隔で突出させて配置されるラグ6……
は、前記突条4と同様に、本体2と一体にゴムにより成
形される。
そして、前記クローラ本体の巾方向の中央部で、前記
突条4に対応する位置の表面側にラグを設けない部分
(凹溝)9を配置し、該凹溝の両側に、クローラ本体の
長さ方向に所定の間隔で多数のラグ6……を突出させる
状態に形成している。
前記ラグ6は、従来のゴムクローラに設けられるもの
と同様に、略台形に構成するもので、そのラグの地面に
当接する頂部7を本体の表面に平行な面として構成し、
その頂部7と本体2との間に、略曲面状に形成する側面
8を設けている。
そして、前記ゴムクローラ1が走行する際に、前記ラ
グ6が地面を掘ったりすることなしに、地面にラグの凹
部のみが安定して形成されることが出来るように、その
側面8の曲面の形状が設定される。前述したように構成
された本発明のゴムクローラは、比較的軽量に構成する
ことが出来るとともに、従来より一般に用いられている
ようなクローラの場合と同様に、駆動力の伝達を良好に
行い得るので、高速走行に十分に対応させることが出来
る。
本発明のトラクターにおいては、第2図に示されるよ
うに、ゴムクローラを案内する従動輪および中間車輪等
のホイール部材を、同形に形成するとともに、それ等の
部材を第2図に示されるように、構造の簡単なもので構
成している。また、駆動輪を、第3図に示されるよう
に、クローラ本体との間で、摩擦力を増大させ得るよう
に構成したものを用いている。
そして、前述したようなホイール部材を用いて、車両
の重量をゴムクローラを介して地面に伝達させるように
することにより、本発明のゴムクローラに、補強用の芯
金を設けないことを補助させることが出来るようにして
いる。
したがって、前述したように構成される本発明のゴム
クローラは、クローラ本体の内部に補強用の芯金等を埋
設して設けなくとも、従来のゴムクローラの場合と同様
な働きを行わせ得るようにすることが出来る。
前記第2図に示される例において、ホイール20は、例
えば、2枚の板部材を成形してホイール部材として構成
したものを、背中合せの状態にして組合せるもので、基
部に軸受の外輪部材に取り付け、外周面を平面状に形成
してベルト受け部24としている。また、前記ベルト受け
部24の中央部にV字状溝23を配置し、該V字状溝23にゴ
ムクローラ1の突条4が入り込むようにする。
前記ホイール20を車両のフレームに対して支持する手
段としては、例えば、前記第2図に示されるような軸支
部材36を用いることが出来、該軸支部材36を介して、ト
ラクターのフレーム35と軸17とを接続する。
前記軸支部材36は、外カバー37と内カバー38との間
に、ゴムクッション39を配置するもので、前記ゴムクッ
ション39を上下のカバー部材により包む状態で配置して
いる。
そして、前記ゴムクッションに対して横方向に大きな
力が付与された場合でも、その力をカバー部材によって
受け、ゴムクッションに横方向に剪断力が加えられるこ
とがないようにされる。
また、前記ゴムクッション39においては、十分にクッ
ション性を発揮出来るように、その厚さを設定すること
により、通常のスプリング等を用いた支持部材と同様
に、緩衝作用を発揮させることが出来る。なお、前記第
2図に示される本発明のホイール20において、V字状溝
23とベルト受け部24の表面には、ゴムクローラの裏面お
よび突条との摩擦を良好に設定させる手段を設けること
が出来るもので、例えば、ウレタンゴムを鉄板の表面に
焼き付けたりすることや、その他の手段を用いることも
出来る。
第3図(a)ないし(c)には、本発明の駆動輪の構
成と、ゴムクローラを駆動する際の駆動力の伝達の状態
を説明している。前記第3図の各図に示されるように、
本発明に用いられる駆動輪10は、軸12に対して油圧モー
タによる駆動機構11を設け、そのモータの外側の回転子
に対して、ホイール部材を設けた形式のもので構成され
る。
また、前記駆動輪10のV字状溝23と、ベルト受け部24
とは、前記第2図のホイール部材の場合と同様に、2枚
の板部材により構成するが、本発明の駆動輪の場合に
は、前記ベルト受け部24の表面に、低い突起部材Pをホ
イール10の周方向に所定の間隔で突出させて設けてい
る。
前記突起部材Pは、ホイールのV溝の両側のベルト受
け部に対して、駆動輪の軸方向に配置されるもので、該
突起部材をクローラ本体の裏面に食い込ませるようにし
て、駆動輪とクローラとの間の摩擦力を増大させるよう
にする。
そして、前記第3図(a)に示されるように、駆動輪
10に対してゴムクローラ1を巻き掛けて、従動輪により
所定の張力を付与した状態で、そのクローラの駆動を行
うようにする。
前述したように、ゴムクローラを駆動輪に巻き掛けた
状態では、クローラ本体2の内部に埋設されているスチ
ールコードのような補強部材3は、伸縮性を有しないも
のであるから、同図(b)に示すように、該補強部材3
により設定される中立部材に対して、その外側のゴム部
分が伸び、内側の部分(裏面部分)が圧縮されるような
作用が加えられる状態となる。
そして、ホイールのベルト受け部24に接するクローラ
本体の裏面では、長さ方向に圧縮されるような力が作用
することと、受け部24の表面に設けた突起部材Pがクロ
ーラ本体の裏面に食込むようにして押圧することによっ
て、ゴムが圧密され、ベルト受け部に対するクローラ本
体の裏面の接触摩擦力が大きくなる。
なお、前記第3図(b)に示される例では、駆動輪の
ベルト受け部24に突出された突起部材Pに対して、クロ
ーラ本体の裏面部が若干食込むようになり、該クローラ
本体の裏面が凹凸を形成するような状態で説明している
が、実際には、突起部材Pの高さが比較的低いものとし
て構成されているのであるから、クローラ本体の裏面
は、突起部材の突部と溝状のベルト受け部24とにそれぞ
れ接触するような状態で、駆動輪に巻き掛けられる。そ
して、前記突起部材Pの回転方向の角の部分が、特に強
くクローラに対して、押圧するようになることにより、
ローラに対する駆動力を発揮させることが出来るように
なる。
さらに、同図(c)に示されるように、クローラ本体
の裏面に一体に形成される突条4も、前述したように、
長さ方向に圧縮されるので、その圧縮作用により、巾方
向に広がるような作用が発生し、駆動輪のV字状溝23の
斜面部に対して、矢印で示す方向に押す力が発生する。
本発明の駆動装置を前述したように構成したことによ
って、本発明のゴムクローラの裏面と突条とは、駆動輪
のベルト受け面とV溝とに対して、クローラが湾曲され
ることにより、大きな摩擦力を与えることになる。そし
て、従来の金属製の補強金具の部分を介して、歯付きス
プロケットにより駆動する場合と同様に、車両の作業時
に要求される駆動力を十分に発揮させることが出来る。
したがって、本発明の装置では、従来のクローラ装置
と同様に、車両の走行性能を良好に発揮させることが出
来、車両を高速で走行させる場合や、低速で作業を行い
ながら走行させる場合等の、任意の走行モードに十分に
対応させることが出来る。
さらに、前述したような駆動手段を用いることによっ
て、本発明の装置においては、走行時に、騒音等が発生
することがなくなるとともに、砂地を走行する場合で
も、砂が入り込む部分がないので、ホイール部材が摩耗
したりすることがない。
前述したように構成した本発明のゴムクローラとその
支持案内手段は、例えば、第4図に示されるようなトラ
クター30に適用することが出来る。
前記第4図に示されるトラクター30は、一般のゴムク
ローラを用いたトラクターの場合と同様に、エンジン31
と作業機32等を設けており、エンジン31により図示を省
略した油圧発生機構を駆動し、その油圧を用いて作業機
や走行機構、その他の駆動を行うように構成している。
前記トラクター30においては、その走行手段としてゴ
ムクローラ1を用いており、該ゴムクローラ1を、前述
したような構成を有する駆動輪10、従動輪13と、その中
間部に配置する複数の中間ホイール15、16に巻き掛け
て、駆動と案内を行うようにする。
前記ゴムクローラ1の駆動手段において、駆動輪10
は、輪12との間に油圧モータ11を設けており、該油圧モ
ータ11を駆動することにより、通常のクローラ装置の場
合と同様な駆動を行う。
本発明の装置において、前記駆動輪10には、従来の作
業車両のスプロケット部材のように、多数の歯を突出さ
せて設け、クローラの裏面の中央部に凹部を配置したり
する必要はないものとなる。つまり、本発明の操作にお
いては、前記第3図に示された駆動輪のように、略円筒
状に形成されたベルト受け部を有するものを用い、該ベ
ルト受け部に対して、摩擦力を増大させる手段を付加し
て設けることにより、駆動力を良好に発揮させることが
出来る。
また、前記従動輪13の軸14には、ゴムクローラに対す
る張力付与手段を設けて、該軸14を車体の前後方向に移
動させることによって、ゴムクローラ1に対して所定の
張力を付与し、駆動輪とベルトとの間の摩擦を良好な状
態に維持させ、前記駆動輪10を駆動することによって、
トラクターの走行を行わせるようにする。
前述したように構成する本発明の駆動機構において、
中間ホイールおよび従動輪としては、前記第2図に示さ
れたようなホイールを用いることが出来る。そして、作
業車両の重量や、作業特性等に応じて、前記各ホイール
の配置間隔を設定することにより、トラクターの荷重を
各ホイールの軸を介してゴムクローラ1に伝達すること
が出来る。
また、本発明のトラクターにおいては、駆動輪10と従
動輪13との間に、任意の数の中間ホイールを配置するこ
とが出来るので、トラクターの重量が大きいものである
場合には、中間ホイールの数を多くすることにより、そ
の重量をゴムクローラとホイールとの接触部に均等に負
荷させることが出来る。
したがって、前述したように、ゴムクローラ1に対し
て、横方向に埋設される芯金を用いなくとも、巾の広い
中間ホイール等のホイール部材を用いることによって、
ゴムクローラによる車両重量の負担と、走行時の案内の
作用とを良好に行わせることが出来る。
なお、本発明の装置において、前記ゴムクローラ1の
巾は、車両の重量等の条件に応じて、任意に設定される
ものであり、該ゴムクローラの巾に対応して、ホイール
のベルト受け部の巾等を設定することが出来る。
本発明の装置では、スプロケット等の噛合い部材を設
けないので、走行時に騒音等が発生することがなく、駆
動輪とクローラとの間の駆動力の伝達を良好に行い得る
ために、高速走行にも十分対応させることが出来る。そ
して、特に、運搬車両等のように、土砂等を大量に積ん
で走行する場合でも、車両の移動速度を増加させること
が出来るものとなる。
また、本発明の装置において、前記ゴムクローラ1の
本体に埋設される補強部材も、トラクター等の重量や、
作業機の種類等の条件にしたがって、任意の構成のもの
を用いることが出来る。
さらに、本発明の装置は、従来のゴムクローラの場合
のように、本体の内部に補強用の芯金等を埋設せずに、
ゴム等により一体成形された突条と、ラグとを設けるこ
とによって、ゴムクローラとしての機能を十分に発揮さ
せることが出来る。
(発明の効果) 本発明のゴムクローラ装置は、上記したような構成を
有するものであるから、ゴムクローラ自体の構成を簡素
化出来るとともに、そのゴムクローラの強度を、作業車
両等の走行に十分に対応可能なものとすることが出来
る。
そして、車両を高速で走行させる場合および、作業を
行わせる場合にも、各ホイール部材による案内と、駆動
輪による駆動力の伝達とを良好に行うことが出来、ゴム
クローラの突条とホイールに設けたV字状溝との係合に
より、ゴムクローラが脱輪したりすることが防止され、
安定した走行を行わせることが可能である。
また、本発明のゴムクローラの案内手段としての車輪
部材は、中央部に突条を嵌合させる凹溝を設けるのみで
あるから、従来の歯付きスプロケット部材のような手段
を用いるものに比較して、その車輪部材の構成を簡素化
することが出来る。
さらに、本発明のゴムクローラ装置は、クローラ本体
がゴムのみで構成されているものであるから、従来のゴ
ムクローラの場合のように、その車両の走行時に、補強
用芯金とスプロケットとが当たって騒音等が発生する等
の問題が発生せず、高速走行にも対応させることが出来
るとともに、従来のゴムクローラの場合と同様な走行特
性を得ることが出来、各構成部材の耐久性を向上させる
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のゴムクローラの構成を示すもので、同
図(a)はその断面図、同図(b)は平面図、(c)は
側面図、第2図は本発明のゴムクローラとホイールとの
関係を示す説明図、第3図は本発明の駆動輪と、ゴムク
ローラとの関係を示すもので、同図(a)はその側面
図、同図(b)は駆動輪に巻き掛けた部分でのクローラ
の各部分の伸縮状態の説明図、同図(c)はゴムクロー
ラの突条の作用を示す説明図であり、第4図は本発明の
ゴムクローラを適用するトラクターの説明図である。 図中の符号 1……ゴムクローラ、2……本体、3……補強部材、4
……突条、5……走行面、6……ラグ、10……駆動輪、
11……油圧モータ、12……軸、13……従動輪、15・16…
…中間ホイール、20……ホイール、23……V字状溝、24
……ベルト受け部、25……軸受部、30……トラクター、
35……フレーム、36……軸支部材、39……ゴムクッショ
ン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 55/24 B62D 55/12 B62D 55/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巾方向に補強用の部材を密接して並べた補
    強部材を少なくとも1層設けてなるゴムで無端状に成形
    されたゴムクローラと、前記ゴムクローラを駆動する駆
    動輪とテンション付与手段を設けた従動輪、および中間
    車輪とを組み合わせてなるゴムクローラ装置において、 走行面に所定の間隔で前記クローラ本体から突出させて
    配置する台形の断面を有するラグと、 前記クローラ本体の走行面の裏面中央部に突出させて設
    け、前記クローラ本体と一体に連続して形成するゴム製
    の1条の突条と、を設けてなるゴムクローラと、 その外周部の中央部に凹溝状に形成し、前記突条と同一
    の断面に形成する突条受け部と、 前記突条受部の両側に一定の間隔で設けた突起部材と、
    前記ゴムクローラの本体裏面との接触部分での摩擦を増
    大させる手段を形成するベルト受け部とを設けた駆動輪
    と、 前記ゴムクローラを支持するために、各々同一の径で前
    記クローラ本体の裏面に突出させて設けた突条と同一の
    断面を有する突条受け部を中央部に設けたホィール部材
    として構成した中間車輪とテンション付与手段を設けた
    従動輪と、 を、組み合わせて構成することを特徴とするゴムクロー
    ラ装置。
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CN101312872B (zh) * 2005-11-24 2010-05-19 株式会社普利司通 无芯骨橡胶履带

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JPH0492785A (ja) 1992-03-25

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