JP2852419B2 - 被熱転写シートの製造法 - Google Patents

被熱転写シートの製造法

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JP2852419B2 JP62049062A JP4906287A JP2852419B2 JP 2852419 B2 JP2852419 B2 JP 2852419B2 JP 62049062 A JP62049062 A JP 62049062A JP 4906287 A JP4906287 A JP 4906287A JP 2852419 B2 JP2852419 B2 JP 2852419B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写シートと組合せて使用され、熱転写シ
ート中の染料をサーマルヘッドで加熱することにより転
写せしめて情報に応じた記録を行うための被熱転写シー
トの製造法に関する。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕 熱転写記録方式はコンピューター、ワードプロセッサ
ー等のプリンターにおける記録方式として広く利用され
ているが、近年ポリエチレンテレフタレート等の基材の
表面に昇華性染料を含む熱転写層を設けた熱転写シート
と組合せて用い、シアン、マゼンタ、イエロー等の重ね
記録を行うことにより天然色写真調の画像等を記録する
試みもなされており、例えばCRTディスプレイ上の画像
を直接記録する場合等に利用されつつある。 このような熱転写記録方式において、熱転写シートと
組合せて用いられ、情報を記録するための被熱転写シー
トとして、特に天然色写真調の画像を記録する等の用途
に用いる場合、従来合成紙の表面に例えば飽和ポリエス
テル樹脂等を塗工して、熱転写シートから移行してくる
染料等を受容するための受容層を設けた構成の被熱転写
シートが用いられている。 しかしながら上記従来の被熱転写シートは、ポリオレ
フィン系樹脂等の耐熱性の低い樹脂を樹脂成分とする合
成紙を用いた場合、合成紙製造時に延伸が施されている
と転写時の熱によって合成紙が収縮し、この結果シート
がカールするという欠点があった。 これらの欠点を解決し得るものとして、本出願人は合
成紙の受容層とは反対側の面にセルロース繊維又はプラ
スチックフィルム等からなる裏打材を設けた被熱転写シ
ートを開発し、先に出願した(特願昭61-39789号)。し
かしながら通常合成紙は製造時に延伸が施されており、
合成紙中にこの延伸による残留歪が存在している場合、
転写時のサーマルヘッドによる加熱によって、合成紙は
収縮しようとする一方、合成紙の片面には裏打材が貼合
されており、合成紙と裏打材との収縮度が異なることに
よりカールを生じる。また被熱転写シート製造の際に合
成紙に裏打材を貼合せた後に合成紙上に受容層形成用樹
脂組成物を塗布して加熱乾燥せしめる方法を採用する
と、乾燥時の熱によって合成紙は収縮しようとし、合成
紙と裏打材の収縮度が異なる結果、得られる被熱転写シ
ートがカールしてしまうという問題があり、特に合成紙
として微細空孔を含有する紙状層を設けたものを用いた
場合にこの現象は大きかった。このような被熱転写シー
トを用い、プリンターに給紙して特に写真調の転写を行
う場合、転写画像の鮮明度が低いものとなり、美麗な写
真調の転写画像が得られないという問題があった。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは上記の点に鑑み鋭意研究した結果なされ
たもので、カールを生じることがなく、かつ表面平滑性
の優れた受容層を有する被熱転写シートを製造する方法
を提供することを目的とするものである。 即ち本発明はサーマルヘッドで加熱することにより熱
転写シートから移行してくる染料又は顔料を受容する受
容層を形成するための受容層形成用樹脂組成物を合成樹
脂を微細充填剤含有状態で延伸することにより得られる
合成紙の片面に直接又は中間層を介して塗布した後、80
〜150℃に加熱して受容層形成用樹脂組成物塗布層を乾
燥せしめて受容層を形成し、次いで合成樹脂を微細充填
剤含有状態で延伸することにより得られる合成紙の他面
に裏打材を貼合することを特徴とする被熱転写シートの
製造法を要旨とするものである。 本発明において用いられる合成紙としては被熱転写シ
ートの基材として通常用いられているものであれば、い
かなるものでも使用でき、例えばポリエチレン樹脂、ポ
リプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂もしくはその
他の合成樹脂を樹脂成分として、これに無機質充填剤な
どを添加して混合し、押し出して製造したもの、または
ポリスチレン樹脂もしくはポリプロピレン樹脂等のフィ
ルムの表面に体質顔料を塗工して製造したもの等が挙げ
られるが、特に、微細空孔を含有する紙状層を設けた合
成紙(例えば、市販品の合成紙ユポ:王子油化合成紙
製)が望ましい。上記紙状層における微細空孔は、合成
樹脂を微細充填剤含有状態で延伸することにより形成さ
れる。上記微細空孔を含有する紙状層を設けた合成紙を
用いて構成した被熱転写シートは、熱転写により画像を
形成した場合、画像濃度が高く、画像のバラツキも生じ
ないという効果がある。これは、微細空孔により断熱効
果があり、熱エネルギー効率が良いことと、微細空孔に
よるクッション性の良さが、上記合成紙上に設けられ、
画像が形成される受容層に寄与するものと思われる。
尚、上記微細空孔を含有する紙状層を直接、後述する裏
打材の表面に設けることも可能である。 本発明方法では、まず上記合成紙の片面に直接又は中
間層を設けた後、熱転写シートから移行してくる染料、
顔料等を受容する受容層を形成するための受容層形成用
樹脂組成物を塗布し、この塗布層を加熱乾燥せしめて受
容層を形成する。受容層形成用樹脂組成物における樹脂
成分としては以下の合成樹脂が用いられる。 エステル結合を有するもの。 ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンア
クリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂等。 ウレタン結合を有するもの。 ポリウレタン樹脂等。 アミド結合を有するもの。 ポリアミド樹脂(ナイロン)。 尿素結合を有するもの。 尿素樹脂等。 その他極性の高い結合を有するもの。 ポリカプロラクタン樹脂、スチレン系樹脂、ポリ塩化
ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポ
リアクリロニトリル樹脂等。 上記の樹脂に加えて、これらの混合物若しくはこれら
の樹脂を構成するモノマーを用いた共重合体等も使用で
きる。 受容層は上記の樹脂よりなる均一な層を形成した構造
のものに限らず、海−島構造を有するものでもよい。海
−島構造の受容層としては例えば、−100〜20℃のガラ
ス転移温度を有する合成樹脂により受容層の第1領域
を、また40℃以上のガラス転移温度を有する合成樹脂に
より受容層の第2領域をそれぞれ形成して第1及び第2
の領域を共に表面に露出させ、第1領域を表面の15%以
上とすると同時に第1領域を互いに独立して島状に形成
し、それぞれの島状部の長手方向の長さを好ましくは0.
5〜200μとしたものが挙げられる。受容層形成用樹脂組
成物中には必要に応じてシリカ、炭酸カルシウム、酸化
チタン、酸化亜鉛等の体質顔料等の各種添加剤を含有さ
せることができる。受容層形成用樹脂組成物の塗布方法
としてはエアーナイフコーティング、リバースロールコ
ーティング、グラビアコーティング、ワイヤーバーコー
ティング等のコーティング法が用いられる。受容層の厚
さは1〜30μとすることが好ましく、通常、乾燥後の塗
布量が1〜20g/m2程度となるように受容層形成用樹脂組
成物を塗布する。 上記樹脂組成物より形成する受容層と合成紙との間に
必要によって設ける中間層の材質としては飽和ポリエス
テル、ポリウレタン、アクリル酸エステル等の有機溶剤
溶液等が挙げられる。中間層の形成方法としてはリバー
スロールコーティング、グラビアコーティング、又はワ
イヤーバーコーティング等が挙げられる。中間層の厚さ
は3〜15μが好ましい。 中間層の材質としては、上記合成樹脂の有機溶剤溶液
の代わりに、水溶性合成樹脂の水溶液又は合成樹脂水性
エマルジョンのいずれか又は両者を用いても良い。水溶
性合成樹脂としては、1)ポリアクリルアマイド、2)
カルボキシル基を含む各種の樹脂、例えばポリエチレ
ン、ポリ酢酸ビニル等、3)セルロース系樹脂等が使用
できる。合成樹脂エマルジョンとしては、ポリアクリル
酸エステル、エチレン/酢酸ビニル共重合体、ポリウレ
タン、ポリエステル等の合成樹脂の水性エマルジョンが
使用できる。また、上記水溶性合成樹脂と合成樹脂水性
エマルジョンとを混合して使用することも可能である。
水溶性合成樹脂又は水性エマルジョンを用いた中間層の
形成方法としては、上記したコーティング方法の他にエ
アーナイフコーティング法も用いることができる。 中間層には形成時の塗料の塗布適性、塗膜の耐ブロッ
キング性、隠蔽性の向上のために、酸化チタン、酸化亜
鉛、クレー、炭酸カルシウム等の体質顔料を添加しても
よい。上記体質顔料は、中間層の樹脂固型分の100重量
部に対して30重量部以下とすることが好ましい。 受容層と合成紙との間に上記の如き中間層を設けるこ
とにより、写真調の転写画像の鮮明度が更に向上し、特
にハイライト部の画像のザラツキを防止できる効果があ
る。 合成紙の一方の表面に直接又は中間層を介して塗布し
た受容層形成用樹脂組成物を加熱乾燥せしめるための加
熱温度は80〜150℃である。加熱方法は、合成紙に塗布
した樹脂組成物中の溶媒を充分に除き得るものであれ
ば、いかなる方法でもよいが、合成紙に強いテンション
を与えた状態で熱を与えると、合成紙が伸び、歪が残る
事があるので、加熱ドラムに裏面を当てた状態で加熱し
たり、周辺を咬えたり、固定した状態で加熱する等、合
成紙基材2の変形を防止した状態で加熱してもよい。こ
のように自由な変形を防止し、かつ、巻取状の合成紙基
材を連続的に処理する観点から、第1図に示すように加
熱ドラム1を用い、加熱ドラム1に受容層形成用樹脂組
成物を塗布した合成紙2を巻きつかせて加熱することが
好ましい。加熱ドラムは蒸気加熱型のもの、もしくは電
気加熱のもののいずれも使用できる。加熱ドラムの数も
1個だけでなく、2個、3個、4個もしくはそれ以上で
あってもよい。又、加熱ドラムを2個以上使用するとき
は、連続的に2個使用しても間をおいてもよく、連続的
に使用すると加熱の効果が大きくなる。更に加熱ドラム
を使用した後に冷却ドラムを使用して冷却する工程を追
加してもよい。 上記のようにして形成される受容層表面に離型性や帯
電防止性を有する表面層を設けることができる。また受
容層中に離型剤や帯電防止剤を含有せしめることができ
る。更に離型剤や帯電防止剤を受容層中に含有せしめ
て、その後離型剤や帯電防止剤を受容層表面にブリード
させ、結果的に受容層の表面に離型性や帯電防止性を有
する表面層を設けることも可能である。上記離型剤とし
ては、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロ
ンパウダー等の固型ワックス類;弗素系、燐酸エステル
系の界面活性剤;シリコーンオイル等の離型剤が挙げら
れるが、シリコーンオイルが好ましい。上記シリコーン
オイルとしては、油状のものも使用することができる
が、硬化型のものが好ましい。硬化型のシリコーンオイ
ルとしては、反応硬化型、光硬化型、触媒硬化型等が挙
げられるが、反応硬化型のシリコーンオイルが特に好ま
しい。反応硬化型シリコーンオイルとしては、アミノ変
性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルと
を反応硬化させたものが好ましい。上記硬化型シリコー
ンオイルを離型剤として受容層中に含有せしめる場合、
その添加量は受容層を構成する樹脂の0.5〜30wt%が好
ましい。離型剤層として受容層表面に設ける場合、その
厚さは0.01〜5μが好ましく、特に0.05〜2μが好まし
い。 帯電防止剤としては、界面活性剤、例えば、陽イオン
型界面活性剤(例えば、第4級アンモニウム塩、ポリア
ミン誘導体等)、陰イオン型界面活性剤(例えば、アル
キルホスフェート等)、両性イオン型界面活性剤若しく
は非イオン型界面活性剤が挙げられる。 受容層中に上記離型剤や帯電防止剤を含有させる場合
あるいは受容層に含有させた後、ブリーディングさせる
場合には、受容層形成用樹脂組成物中に予め離型剤、帯
電防止剤を含有させておけばよい。また受容層形成後
に、その表面に離型性や帯電防止性を有する表面層とし
て形成する場合、受容層形成後に直ちに設けてもよく、
また後述する裏打材貼合せ後に設けてもよい。離型性や
帯電防止性を有する表面層は、上記離型剤や帯電防止剤
を用いてグラビアコーティング、バーコーティング等に
より塗布形成することができる。 本発明方法では受容層形成後、合成紙の受容層を設け
た側とは反対側の表面に裏打材を貼合する。裏打材とし
てはセルロース繊維紙又はプラスチックフィルムが挙げ
られ、更に、上記セルロース繊維紙とプラスチックフィ
ルムとをラミネートしたものも使用することができる。
上記セルロース繊維紙としては、上質紙、アート紙、コ
ート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマルジョン含
浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板
紙等が挙げられ、また上記プラスチックフィルムとして
は、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテ
レフタテート、ポリスチレン、メタクリレート、ポリカ
ーボネート等のフィルムが挙げられる。上記裏打材とし
て上記セルロース繊維紙にポリオレフィン等をエクスト
ルージョンコーティングしたものも使用することができ
る。裏打材の厚さは30〜500μが好ましい。 合成紙と裏打材との貼着方法としては、例えば、従来
公知の接着剤を用いた貼着、押出ラミネート法を用いた
貼着、熱接着による貼着等が挙げられ、また裏打材がプ
ラスチックフィルムである場合、裏打材の形成を同時に
兼ねたラミネート法、カレンダー法等による貼着等が挙
げられる。上記貼着手段は合成紙と裏打材の材質等に応
じて適宜選択される。上記接着剤の具体例としては、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル等のエマ
ルジョン接着剤、カルボキシル基を含むポリエステル等
の水溶性接着剤等が挙げられ、またラミネート用の接着
剤としては、ポリウレタン系、アクリル系等の有機溶剤
溶液タイプ等の接着剤が挙げられる。 上記裏打剤の裏面には被熱転写シートを1枚ずつ取出
すことを容易ならしめるために滑性層を設けることがで
きる。この滑性層はメチルメタクリレート等のメタクリ
レート樹脂若しくは対応するアクリレート樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂等が挙げら
れ、滑性層は受容層の場合と同様のコーティング法によ
って塗布し、乾燥させることによって形成することがで
きる。更にこの滑性層の裏面(滑性層を設けない場合に
は裏打材の裏面)に帯電防止剤層を設けることができ
る。帯電防止剤としては前記と同様のものが用いられ
る。 本発明方法により製造される被熱転写シートの表面、
特に好ましくは裏面に光電管検知装置等により検知可能
な光電管検知マークを設けることができる。上記マーク
を設けることにより被熱転写シートを、転写時に光電管
検知装置等によって、所定位置に位置合わせを行い正確
にセットし、画像を常に正確な所望位置に形成すること
ができ、この他にも、1)被熱転写シートの等級、サイ
ズ等の種類が検知されたり、2)被熱転写シートのセッ
ト時における表裏の正確さが検知されたり、3)被熱転
写シートの方向が検知され、被熱転写シートを実際に用
いて転写を行う際に、作業工程上、利点がある。上記光
電管検知マークは、従来公知の光電管検知マークと同様
の材質、形成方法等により設けることができる。 〔実施例〕 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。 実施例1 微細空孔を有する合成紙(厚さ110μ、王子製紙製:
ユポFPG)の片面にプライマーとして塩素化ポリプロピ
レンの5%酢酸エチル溶液をグラビアベタ版で全面に塗
布し(乾燥後の目付量0.3g/m2)、その上に下記組成の
受容層形成用樹脂組成物を斜線版のベタ版の版胴を用
い、リバースロール方式で塗布(乾燥後の目付量6g/
m2)後、80℃の加熱ドラムに巻きつかせて5分間加熱し
て乾燥させ受容層を形成した。次いで受容層中のシリコ
ーンを表面にブリーディングさせるために7日間放置し
た後、シリコーン固化のために120℃で2分間熱処理し
た。 受容層形成用樹脂組成物 ポリエステル樹脂(東洋紡製: 100重量部 バイロン200) アミノ変性シリコーン(信越化 7 〃 学製:KF-393) エポキシ変性シリコーン(信越 7 〃 化学製:X-22-343) トルエン−メチルエチルケトン 700 〃 混合溶媒(重量比で1:1) 一方、裏打材として市販コート紙(厚さ65μ)の片面
にポリウレタン系接着剤をトルエン−メチルエチルケト
ン混合溶媒(重量比で1:1)で希釈した液を塗布し、溶
媒をヘアードライヤーで飛ばした後、上記、受容層を形
成した合成紙の受容層と反対側の面に貼合せ被熱転写シ
ートとした。このシートの受容層は平滑性に優れてい
た。またこのシートを室温雰囲気下に放置後、シートの
カールの有無を観察したが、カールはほとんど認められ
なかった。またこの被熱転写シート上に、昇華性染料を
含む熱転写シートを用いて以下の条件で熱転写を行なっ
たが、印字後のシートのカールも認められなかった。 転写条件 (1)サーマルヘッド:KMT-85-6 MPD2(ヘッド抵抗値:
約560Ω) (2)印加電圧:12V (3)副走査方向:6line/mm(33.3msec/line) (4)印加パルス幅:16msec/line 実施例2 実施例1と同じ合成紙に実施例1と同じ受容層形成用
樹脂組成物を塗布し、合成紙にかかるテンションを最低
にして熱風乾燥機で乾燥し、受容層を形成した合成紙の
受容層非形成面に、上質紙(65μ)にポリプロピレンを
エクストルージョンコーティング(コーティング厚さ15
μ)した後、非コーティング面にエチレン−酢酸ビニル
共重合体エマルジョン系接着剤を塗布、乾燥後貼合せ
た。このシートの受容層は平滑性に優れていた。またこ
の被熱転写シートを室温雰囲気下に放置後、カールの有
無を観察したが、カールは全く認められず、40℃、90%
RH及び60℃、90%RHの環境下に放置後、室温で測定した
がほとんどカールは認められなかった。またこのシート
に実施例1と同様にして熱転写を行ったが、印字後のカ
ールも認められなかった。 実施例3 裏打材として市販のキャストコート紙(米坪105g/
m2)を用い、この非光沢面にアクリル系樹脂(三菱レイ
ヨン製:ダイヤナールBR-85)のトルエン−メチルエチ
ルケトン混合溶媒(重量比1;1)溶液をミヤーバーで塗
工(乾燥時重量2g/m2)し、乾燥後その上に帯電防止剤
(一方社油脂工業(株)製:エレタットM-65)10重量部
をイソプロピルアルコール50重量部に溶解した液をグラ
ビアロールのベタ版でコートした(溶液としての塗布量
約7g/m2)。この裏打材の光沢面に実施例1と同様のポ
リウレタン系接着剤で、実施例1と同様にして受容層を
形成した合成紙の受容層非形成面側を貼合せ、被熱転写
シートとした。このシートの受容層は平滑性に優れてい
た。またこのシートは室温雰囲気下での放置後のカール
が認められなかったのはもとより、40℃、90%RH及び60
℃、90%RHの各環境下でもカールの発生はほとんど認め
られなかった。また実施例1と同様の条件で転写したと
ころ、印字後のシートにカールは認められなかった。 実施例4 裏打材としてコロナ放電処理した延伸ポリプロピレン
フィルム(厚さ60μ)を用い、そのコロナ放電処理面に
実施例1と同様のウレタン系接着剤を用いて、実施例1
と同様にして受容層を形成した合成紙の受容層非形成面
を貼合せて被熱転写シートとした。このシートの受容層
は平滑性に優れていた。またこのシートは室温雰囲気下
で放置後のカールが認められなかったのはもとより、40
℃、90%RH及び60℃、90%RHでのカールもほとんど認め
られず、また実施例1と同様の条件で熱転写を行った後
のカールも認められなかった。 比較例1 実施例1と同様の合成紙と裏打材とを貼合せた後、合
成紙の他面に実施例1と同様の受容層を形成して被熱転
写シートとした。またこのシートを室温雰囲気下に放置
後測定したところ、このシートのカールはひどく、10cm
角のシートでカールの高さを測定した結果、最大67mmの
カールが認められた。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明方法は合成紙の片面に受容
層形成用樹脂組成物を塗布して80〜150℃で加熱乾燥さ
せて受容層を形成した後、合成紙の他面に裏打材を貼合
せる方法を採用したことにより、得られる被熱転写シー
トはカールがなく、しかも受容層表面の平滑性に優れ、
写真調の画像を転写する場合でも、きわめて美麗な転写
画像の得られる被熱転写シートを製造することができ
る。また本発明方法により得られる被熱転写シートは熱
写時の熱によってもカールする等の慮れがない等優れた
効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明方法の
一工程を示す図である。 1……加熱ドラム 2……合成紙
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−197282(JP,A) 特開 昭61−237693(JP,A) 特開 昭61−295085(JP,A) 特開 昭62−174190(JP,A) 実開 昭60−69671(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/26

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.サーマルヘッドで加熱することにより熱転写シート
    から移行してくる染料又は顔料を受容する受容層を形成
    するための受容層形成用樹脂組成物を合成樹脂を微細充
    填剤含有状態で延伸することにより得られる合成紙の片
    面に直接又は中間層を介して塗布した後、80〜150℃に
    加熱して受容層形成用樹脂組成物塗布層を加熱乾燥せし
    めて受容層を形成し、次いで合成樹脂を微細充填剤含有
    状態で延伸することにより得られる合成紙の他面に裏打
    材を貼合することを特徴とする被熱転写シートの製造
    法。 2.合成樹脂を微細充填材含有状態で延伸することによ
    り得られる合成紙の寸法を維持した状態で加熱する特許
    請求の範囲第1項記載の被熱転写シートの製造法。 3.受容層形成用樹脂組成物を塗布した合成樹脂を微細
    充填剤含有状態で延伸することにより得られる合成紙を
    加熱ドラムに巻きつけて加熱する特許請求の範囲第2項
    記載の被熱転写シートの製造法。
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