JP2850989B2 - 車速感応型パワーステアリングの制御装置 - Google Patents

車速感応型パワーステアリングの制御装置

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JP2850989B2 JP27504392A JP27504392A JP2850989B2 JP 2850989 B2 JP2850989 B2 JP 2850989B2 JP 27504392 A JP27504392 A JP 27504392A JP 27504392 A JP27504392 A JP 27504392A JP 2850989 B2 JP2850989 B2 JP 2850989B2
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動式の車速感応型パワ
ーステアリングの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車速感応型パワーステアリングと
して、ステアリングシャフトに操舵トルクを検出するト
ルクセンサを取り付けるとともに、この操舵トルクを電
動モータでアシストするものが知られている。コントロ
ーラにはトルクセンサの操舵トルク信号と車速センサの
車速信号とが入力され、これら入力信号に基づいて図1
のようにアシスト電流を制御し、このアシスト電流を電
動モータに入力してハンドル操舵力を補助している。そ
のため、低速コーナリング時や車庫入れ時にハンドル操
作が容易になるとともに、高速走行時にはハンドル手応
え感を得ることができ、走行安定性を確保できる。
【0003】ところで、走行中に車速センサが故障した
り、車速センサからコントローラへの信号系が断線した
りすると、コントローラへの入力車速信号はほぼ零とな
るため、図1の特性に従って大きなアシスト力が加えら
れることになる。しかしながら、実際には高速走行して
いることがあるため、操舵トルクが軽くなり過ぎ、走行
安定性を阻害する結果となる。
【0004】そこで、車速センサが異常になったと判断
された時には、図1のような操舵トルクと車速とに応じ
てアシスト力を制御するアシスト制御マップとは別に、
車速に関係なく操舵トルクに対するアシスト力を、操舵
トルクが小さい時には小さく、操舵トルクが大きくなる
に従って増大する特性となるように制御し、フェールセ
ーフを行うようにしたものが提案されている(特開平1
−215667号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】車速センサあるいはそ
の信号系が故障した場合、一旦車速信号が消失した後、
再び車速信号が回復することがある。この場合、コント
ローラはフェールセーフ状態を解除し、元のアシスト制
御マップに戻ることになる。しかしながら、車速が回復
してもその値が真の値であるという保証はない。例えば
車速信号値が10km/hであっても、実際の車速は8
0km/hであるかもしれない。このような場合にはア
シストオーバー状態となり、操舵トルクが小さくなり過
ぎ、走行安定性を阻害する。一方、一旦フェール状態と
なった後は、例え車速信号が回復してもアシスト力が零
となるように制御してもよいが、この方法ではそれまで
のアシスト制御と比べて極端に操舵トルクが大きくなる
ため、望ましくない。そこで、本発明の目的は、車速セ
ンサの異常と判断した後に車速値が回復した時、車速の
誤判断状態であっても安全に走行でき、かつ操舵トルク
が極端に大きくならない車速感応型パワーステアリング
の制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車両の車速を検出する車速センサと、操
舵トルクをアシストして操舵輪に伝達する電動モータと
を備えた車速感応型パワーステアリングにおいて、車速
センサの異常を判別する異常判別手段と、車速センサの
正常時に電動モータのアシスト力が車速に応じて可変と
なる第1アシスト特性に従って電動モータを制御する第
1アシスト制御手段と、車速センサの異常時に電動モー
タのアシスト力をフェール特性に従って制御するフェー
ル制御手段と、異常判別手段が車速センサの異常と判断
した後に検出車速値が所定値以上となった時、第1アシ
スト特性より所定割合だけ低いアシスト力となるように
第2アシスト特性に従って電動モータを制御する第2ア
シスト制御手段とを設けたものである。
【0007】
【作用】車速センサが正常であれば、電動モータのアシ
スト力を車速に応じて可変となる第1アシスト特性に従
って制御する。一方、異常判別手段が車速センサの異常
と判断すると、電動モータのアシスト力をフェール特性
にしたがって制御する。このフェール特性は通常の第1
アシスト特性とは異なる制御であり、例えば車速に関係
なく操舵トルクに応じてアシスト力が変化するように制
御してもよい。また、車速センサが異常であると判断し
た後に車速信号が回復した場合には、完全に正常である
とは限らないので、この場合には第1アシスト特性より
所定割合だけ低いアシスト力となるように電動モータを
制御する。これにより、実際の車速より車速信号値が低
い場合にもアシストオーバー状態となるのを防止でき、
走行安定性を阻害しない。
【0008】
【実施例】図2は本発明にかかる車速感応型パワーステ
アリングの制御系を示す。コントローラ1は異常判別手
段2と第1アシスト制御手段3とフェール制御手段4と
第2アシスト制御手段5とを備えている。車速センサ6
の検出信号は異常判別手段2と第1アシスト制御手段3
と第2アシスト制御手段5とに入力され、トルクセンサ
7の検出信号は第1アシスト制御手段3とフェール制御
手段4と第2アシスト制御手段5とに入力される。そし
て、第1アシスト制御手段3とフェール制御手段4と第
2アシスト制御手段5はそれぞれ択一的に電動モータ8
を制御している。なお、上記トルクセンサ7はステアリ
ングシャフトにかかる操舵トルクを検出するものであ
り、電動モータ8はこの操舵トルクをアシストするもの
である。
【0009】第1アシスト制御手段3は、図3に実線で
示すような第1アシスト特性に従って電動モータ8のア
シスト力を制御する。第1アシスト特性は図1と同様の
特性であり、操舵トルクの増大につれてアシスト力が増
大するとともに、車速の増大につれてアシスト力が減少
するように設定されている。また、第2アシスト制御手
段5は図3に破線で示すような第2アシスト特性に従っ
て電動モータ8のアシスト力を制御する。第2アシスト
特性は第1アシスト特性に比べて、アシスト力が例えば
1/2に設定されている。さらに、フェール制御手段4
は図3に一点鎖線で示すようなフェール特性にしたがっ
て電動モータ8のアシスト力を制御する。フェール特性
は、第1アシスト特性や第2アシスト特性と異なり、車
速に関係なく操舵トルクが増大するにつれてアシスト力
も増大するように設定されている。
【0010】第1アシスト制御手段3は異常判別手段2
が異常信号を発しない時のみ電動モータ8を制御し、フ
ェール制御手段4は異常判別手段2が異常信号を発した
時のみ電動モータ8を制御し、第2アシスト制御手段5
は異常判別手段2が異常信号を発した後、車速信号値が
回復した時のみ電動モータ8を制御する。
【0011】ここで、上記構成の車速感応型パワーステ
アリングの制御方法について説明する。制御がスタート
すると、車速信号およびトルク信号を入力し(ステップ
10)、車速センサ6の異常判別を行う(ステップ1
1)。この異常判別の方法としては、例えば車速の時間
変化率が所定値以上であるか否か、あるいは車速が0k
m/hでエンジン回転数が一定値以上で一定時間以上持
続したか否かを判断することにより、判別できる。も
し、異常でなれば第1アシスト制御、つまり図3の実線
で示すような特性でアシスト力を制御する(ステップ1
2)。異常である場合、フェール制御へ移行する(ステ
ップ13)。このフェール制御の方法としては、例えば
図3に一点鎖線で示すように、車速に関係なく操舵トル
クが増大するにつれてアシスト力が増大するように制御
する。そのため、車両の走行状態にほぼ適合するアシス
ト力が得られ、操舵トルクが軽くなり過ぎたり重くなり
過ぎるという問題がない。次に、車速が0km/hであ
るか否かを判別する(ステップ14)。車速が0であれ
ば、フェール制御を続行する。一方、車速が0でない場
合、つまり車速センサ6が異常であると判断され、フェ
ール制御を行った後、車速信号が回復した場合には、そ
のまま通常のアシスト制御(第1アシスト特性)に戻す
と、アシストオーバーになる恐れがあるので、第2アシ
スト制御へ移行する(ステップ15)。この第2アシス
ト制御では、図3の破線で示すように電動モータ8のア
シスト力を第1アシスト特性より小さい値(実施例では
1/2)に制御するため、車速信号値が実際の車速より
低い場合にもアシストオーバー状態となるのを防止で
き、走行安定性を阻害しない。
【0012】なお、第1アシスト特性,フェール特性お
よび第2アシスト特性は図3に示されるような特性に限
らないことは勿論である。例えば、第2アシスト特性を
第1アシスト特性の1/2としたが、第1アシスト特性
より低ければ如何なる割合であってもよい。また、フェ
ール特性も車速に関係なく操舵トルクに応じてアシスト
力が変化するように制御する方法に限らず、安全に走行
できる制御であれば如何なる方法であってもよい。ま
た、異常判別手段は、車速信号だけでなく、エンジン回
転数センサやGセンサなどの他のセンサから信号を入力
して、車速信号系の故障を総合的に判断するようにして
もよい。
【0013】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、車速フェール状態となった後車速信号が回復し
た場合に、第1アシスト特性より所定割合だけ低いアシ
スト力となるように電動モータを制御するようにしたの
で、車速信号値が実際の車速より低い場合にもアシスト
オーバー状態となるのを防止でき、走行安定性を阻害し
ない。また、車速信号が回復した時アシスト力を完全に
零にしないので、それまでのアシスト制御と比べて極端
に操舵トルクが大きくならず、違和感がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の車速感応型パワーステアリングのアシス
ト特性図である。
【図2】本発明にかかる車速感応型パワーステアリング
の制御系の構成図である。
【図3】本発明の車速感応型パワーステアリングのアシ
スト特性図である。
【図4】本発明の制御方法を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 異常判別手段 3 第1アシスト制御手段 4 フェール制御手段 5 第2アシスト制御手段 6 車速センサ 7 トルクセンサ 8 電動モータ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の車速を検出する車速センサと、操舵
    トルクをアシストして操舵輪に伝達する電動モータとを
    備えた車速感応型パワーステアリングにおいて、 車速センサの異常を判別する異常判別手段と、車速セン
    サの正常時に電動モータのアシスト力が車速に応じて可
    変となる第1アシスト特性に従って電動モータを制御す
    る第1アシスト制御手段と、車速センサの異常時に電動
    モータのアシスト力をフェール特性に従って制御するフ
    ェール制御手段と、異常判別手段が車速センサの異常と
    判断した後に検出車速値が所定値以上となった時、第1
    アシスト特性より所定割合だけ低いアシスト力となるよ
    うに第2アシスト特性に従って電動モータを制御する第
    2アシスト制御手段とを設けたことを特徴とする車速感
    応型パワーステアリングの制御装置。
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