JP2848492B2 - 電話機 - Google Patents

電話機

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JP2848492B2
JP2848492B2 JP63303300A JP30330088A JP2848492B2 JP 2848492 B2 JP2848492 B2 JP 2848492B2 JP 63303300 A JP63303300 A JP 63303300A JP 30330088 A JP30330088 A JP 30330088A JP 2848492 B2 JP2848492 B2 JP 2848492B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は電話機のサイドトーン防止機能、すなわち
自己の送話器の出力が受話器側へ回り込むことを防止す
る機能の改善に関する。
[従来の技術] 現在の電話機の大半は、2線の電話回線に接続され、
これを2線−4線変換回路によって受話器側と送話器側
の回路に分離し、信号伝達を行っている。そして、自己
の送話器の出力が受話器側に回り込むと、自己の音声が
受話器側から聞え、良好な通話をすることができない。
このため、従来の電話機においてもこのサイドトーンを
防止するためにインピーダンスブリッジを用いたサイド
トーン防止回路を有している場合が多い。
そこで、従来の電話機におけるサイドトーン防止回路
について、第8図に基づいて説明する。図において、電
話局100は、複数の電話回線間の接続を行う交換器を有
しており、この交換器は1つの接続された電話回線に対
しトランク回路10を有する。そして、この電話局100か
らの電話回線は電話線200を介し各家庭などに備えられ
た電話機300に接続される。
ここで、電話線200は、図において模式的に示したよ
うにその線径、距離などにより変化する電話線自体の抵
抗と、これに乗る浮遊容量からなっている。このため、
電話線200は、図のように抵抗及びコンデンサによっ
て、等価的に表すことができる。
そこで、電話機300の接続端L1,L2において電話局100
におけるトランク回路10及び電話線200のインピーダン
ス、すなわち電話機300から見た回線インピーダンスZL
が決定される。
電話機300はその内部に接続端L1,L2間を接続する内部
回路12を有しており、この内部回路12と電話線200、ト
ランク回路10が並列接続されていることになる。そし
て、接続端L2は、アースされており、この接続端L2には
ブリッジ回路を構成するためのバランス用抵抗(バラン
スインピーダンス素子)R9,R10が直列接続されている。
また、接続端L1には、バランス調整回路14の一端が接続
され、このバランス調整回路14の他端はバランス用抵抗
R10の他端と接続されている。これによって、バランス
用抵抗R9,R10、バランス調整回路14及び内部回路12と外
部回線が並列接続された回路がインピーダンスブリッジ
を形成することとなる。
そして、受話器16が接続端L2と抵抗R10及びバランス
調整回路14の接続点の間に接続され、送話器18が抵抗R9
と抵抗R10の接続点と接続端L1の間に接続されている。
従って、これらのインピーダンスが、 (ZLZSN)・R10=ZBN・R9 の関係を満せば、このインピーダンスブリッジは平衡条
件を満すこととなり、送話器18の出力が受話器16に入り
込むことはない。
[発明が解決しようとする課題] このような従来のインピーダンスブリッジにおいて
は、上述の平衡条件が満されていれば、充分良好なサイ
ドトーン防止を達成することができる。しかし、電話機
300側から見た回線インピーダンスZLは、電話線200の線
径、距離により大幅に変化する。すなわち、電話線200
の線径は、0.32、0.4、0.5、0.65、0.9mmなどの種類が
あり、また電話線200の距離によって信号レベルのロス
分は0〜7dB程度の変化がある。従って、電話機300の設
置状態によって、電話回線の回線インピーダンスZLは大
幅に変化する。ところが、従来の電話機におけるバラン
ス調整回路14は固定のCR回路網で構成されているため、
大きく変化する電話回線のインピーダンスZLに対応する
ことができない。
すなわち、インピーダンスブリッジが平衡条件を満足
するのは、大きく変化する電話回線のインピーダンスZL
の内の一点だけであり、他の条件では平衡しない。従っ
て、回線インピーダンスZLが変化した場合には、良好な
サイドトーン防止を図ることはできないという問題点が
あった。
この発明は、上述のような問題点を解消することを課
題としてなされたものであり、広範囲の電話回線の条件
下で、インピーダンスブリッジを平衡させ良好なサイド
トーン防止特性を得ることができる電話機を提供するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る電話機は、受話器(16)と、送話器
(18)と、インピーダンス測定回路(32)と、制御回路
(34)と、インピーダンス測定信号を発生する発振器
(40)とを有する電話機であって、送話器(18)が、イ
ンピーダンス測定信号入力端(38b)とマイクロホンMIC
を接続したマイク入力端(38a)とを有するスイッチ(3
8)を具備し、ブリッジ回路(36)が、電話機内部回路
(12)とバランス調整回路(14)と2つのバランスイン
ピーダンス素子(R9,R10)とを相互に接続して構成さ
れ、電話機内部回路(12)とバランス調整回路(14)と
の接続部の一方(36a)がインピーダンス測定回路(3
2)を介して電話回線との接続端(L1,L2)に接続され、
その他方(36e)と2つのバランスインピーダンス素子
(R9,R10)の接続部(36b)とは送話器(18)に接続さ
れ、バランス調整回路(14)とバランスインピーダンス
素子(R10)との接続部(36c)と、電話機内部回路(1
2)とバランスインピーダンス素子(R9)との接続部(3
6d)とは受話器(16)に接続され、発振器(40)は、ス
イッチ(38)のインピーダンス測定信号入力端(38b)
に接続可能であり、制御回路(34)は、回路インピーダ
ンス計測時には、スイッチ(38)をインピーダンス測定
信号入力端(38b)側に切り換えて、発振器(40)を送
話器(18)に接続し、バランス調整回路(14)をブリッ
ジ回路(36)から切り離し、発振器(40)から少なくと
も3種以上の周波数信号を発振供給して、インピーダン
ス測定回路(32)によって、電話回線のインピーダンス
を測定し、その回線インピーダンスの測定データに基づ
いて、ブリッジ回路(36)の平行条件を満たすようにバ
ランス調整回路(14)のインピーダンスを調整し、電話
機の通常使用時には、送話器(18)のスイッチ(38)を
マイク入力端(38a)側に切り換え、インピーダンス測
定回路(32)をバイパスさせ、インピーダンスの調整さ
れたバランス調整回路(14)を再接続してブリッジ回路
(36)を再構成することを特徴とする。
[作用] この発明に係る電話機は、上述のように構成されてい
るため、インピーダンス測定回路によって電話回線のイ
ンピーダンスを測定することができる。そして、この測
定結果によってブリッジ回路におけるバランス調整回路
のインピーダンスを調整する。このため、電話回線にお
ける回線インピーダンスが大きく変動した場合において
も、常にブリッジ回路をバランスさせることができ、良
好なサイドトーン防止を図ることができる。
[実施例] 以下、この発明に係る電話機の一実施例について、図
面に基づいて説明する。
第1図は、この発明に係る電話機の一実施例の概略構
成を示すブロック図である。図において、電話回線の接
続端L1,L2は、2線の外部電話回線と接続するものであ
り、ダイオードのブリッジ接続からなる整流回路30に接
続されている。そして、この整流回路30のマイナス接続
端はアースされ、プラス接続端はインピーダンス測定回
路32に接続されている。
このインピーダンス測定回路32は、バランス制御回路
34からの指示により、適宜電話回線側のインピーダンス
を測定する。インピーダンス測定回路32の出力側は、サ
イドトーン防止用のブリッジ回路36に接続されている。
なお、通常時は、インピーダンス測定回路32は必要ない
ので、ここをバイパスして信号が伝達されるようにする
と良い。
このサイドトーン防止用のブリッジ回路36は、前述し
た第8図の従来例と同様に内部回路12、バランス調整回
路14、バランス抵抗R9,R10からなっている。そして、こ
のブリッジ回路36に、受話器16及び送話器18が接続され
ている。
ここで、受話器16は、オペアンプ16a及びスピーカSP
からなっており、送話器18は電流調整器18a、オペアン
プ18b、マイクロホンMICからなっている。そして、この
発明においては、このマイクロホンMICとオペアンプ18b
の間にスイッチ38が挿入配置されており、このスイッチ
38はインピーダンス測定信号入力端38bとマイクロホンM
ICを接続するマイク入力端38aとを有し、前記インピー
ダンス測定信号入力端38bを介してインピーダンス測定
信号を発生する発振器40をオペアンプ18bに接続するこ
とができる。
以上のように構成された電話機において、通常の通話
を行う場合は、送話器18のスイッチ38をマイク入力端38
a側に切り換え、インピーダンス測定回路32をバイパス
させ、バランス調整回路14をブリッジ回路36に接続す
る。この状態で、送話器18のマイクロホンMICに通話者
が音声を入力すると、これに応じて電流調整器18aに所
定の電流が流れ、これが接続端L1,L2を介し、電話回線
に出力される。また電話回線から入力された信号は受話
器16のスピーカSPから音声として出力される。
第1図において、ブリッジ回路36は、電話機内部回路
12とバランス調整回路14との接続部の一方36aがインピ
ーダンス測定回路32を介して電話回線との接続端L1,L2
に接続され、またその他方36eと2つのパランスインピ
ーダンス素子R9,R10の接続部36bとが送話器18に接続さ
れ、更にバランス調整回路14とバランスインピーダンス
素子R10との接続部36cと電話機内部回路12とのバランス
インピーダンス素子R9との接続部36dとが受話器16に接
続されている。
そして、ブリッジ回路36のインピーダンスが平衡条件 (ZLZSN)・R10=ZBN・R9 を満足していれば、送話器18から入力された信号が受話
器16から出力されることはない。
ここで、この発明において特徴的なことは、インピー
ダンス測定回路32において電話機が接続される電話回線
のインピーダンス、すなわち回線インピーダンスZLを測
定することができることである。このようなインピーダ
ンス測定回路32による回線インピーダンスZLの測定は、
例えば電話機を設置する時や適宜タイミングで行なわれ
る。
そして、この測定は制御回路34によって制御される。
すなわち、制御回路34の指令によってスイッチ38のイン
ピーダンス測定信号入力端38bが発振器40側に切換えら
れ、発振器40は少なくとも3種以上の周波数の信号を発
信する。そして、この時、制御回路34からの信号によっ
てバランス調整回路14が回路から切り離される。従っ
て、発振器40から出力された所定の信号が電話回線に対
し出力され、インピーダンス測定回路32によって回線イ
ンピーダンスZLの測定を行うことができる。
このようにしてインピーダンス測定回路32において測
定した電話回線の回線インピーダンスZLは制御回路34に
入力される。制御回路34はこの電話回線のインピーダン
スより所定の演算を行いバランス調整回路14における抵
抗値及びキャパシタンスを決定する。そして、バランス
調整回路14内のスイッチの操作などによってバランス調
整回路14における抵抗値及びキャパシタンスを所定のも
のに調整する。
このようにして、バランス調整回路14が調整された
後、電話機は通常の使用状態に戻り、送話器18のスイッ
チ38をマイク入力端38a側に切り換え、インピーダンス
測定回路32をバイパスさせ、インピーダンスの調整され
たバランス調整回路14を再接続してブリッジ回路36を再
構成する。
以上のようにして電話回線の回線インピーダンスZL
測定しそれに応じてバランス調整回路14の抵抗値及びキ
ャパシタンスを調整するため、この発明におけるブリッ
ジ回路36は常にインピーダンスZLが平衡することにな
る。従って、外部電話回線の回線インピーダンスZLが大
きく変動しても常に良好なサイドトーン防止を達成する
ことができる。
回線インピーダンスZLの測定 ここで、回線インピーダンスZLの測定について説明す
る。この測定の方法としては、例えば抵抗置換法、電圧
電流を測定する方法などがある。
そこで、まず抵抗置換法による回線インピーダンスZL
の測定について第2図(A)に基づいて説明する。図に
おいて、電話機300の接続端子L1,L2における電話回線の
回線インピーダンスを模式的にZLとして示す。そして、
切換スイッチ50によって電話機の通常の電話機としての
動作を行うための電話回路52を切り離し、発振器40を接
続する。この例では、インピーダンス測定回路32は発振
器40をその内部に含んでいる。また、第2図(B)に示
すように通常時には、インピーダンス測定回路32をバイ
パスするスイッチ50を設けていても良い。
そして、インピーダンス測定回路32は、抵抗Rおよび
2つの電圧測定器54,56を有しており、抵抗Rの発振器4
0側の電圧V1と抵抗Rを通過した後の電圧V2を測定でき
るようになっている。このため、発振器40によって所定
の周波数fの信号を発振すれば、その周波数fにおける
回線インピーダンスZLを次の式から求めることができ
る。
|ZL|f=R/(V1/V2−1) また、電圧電流測定法による回路インピーダンスZL
測定する場合には、第2図(C)に示すように電圧測定
器60及び電流測定器62を発振器40から外部電話回線に至
る経路に設けている。そして、これら電圧測定器60及び
電流測定器62の検出値である電圧V及び電流Iによって
次式のように回路インピーダンスZLを求めることができ
る。
|ZL|=V/I 回線インピーダンスZLの算出 このようにして回線インピーダンスZLを求める訳であ
るが、この回線インピーダンスZLは抵抗成分R1,R2と浮
遊容量Cの組合せからなっている。そこで、これらの値
の算出について、以下に説明する。
ここで、回線インピーダンスZLは、第3図に示す抵抗
とコンデンサの組合せの回路と等価である。すなわち、
抵抗R1と抵抗R2及びコンデンサCの並列接続回路が直列
接続された回路が回線インピーダンスZLと等価である。
そして、このような回路においては、そこに印加される
信号の周波数fによって回線インピーダンスZLが異なる
こととなる。
この回線インピーダンスZLの周波数特性を第4図に示
す。コンデンサは、高周波においてインピーダンスが低
く低周波においてそのインピーダンスが大きい。このた
め、第4図に示すように300Hz程度の周波数の場合、コ
ンデンサCの値はほぼ無限大であり、10kHz程度の周波
数においてはほぼ0Ωの短絡状態となる。従って、10kH
zの際の回線インピーダンスZLを計測すれば、回路の抵
抗R1を求めることができる。
R1=|ZL|10k また、300Hzの際の回路インピーダンスZLは、抵抗R1
と抵抗R2の直列接続したインピーダンスとなっている。
従って、その時の回線インピーダンスZLより抵抗R1の値
を減算した値が抵抗R2の値となる。
R2=|ZL|300−R1 次に、回線インピーダンスZLの中のコンデンサCの値
を求めるのであるが、これは周波数1kHzの場合の回線イ
ンピーダンスZLより求めることができる。第4図に示す
ように、周波数1kHzの際の回線インピーダンスZLは、抵
抗R1と抵抗R2及びコンデンサCの並列結合回路の場とな
っている。ここで、抵抗R2とコンデンサCの並列結合の
回路のインピーダンスをZCとする。そして、この回路の
インピーダンスの軌跡は、第5図に示すようになる。
従って、回線インピーダンスZLは次のように表すこと
ができる。
|ZL|=(R1+ZC・cosθ)+(ZC・sinθ) そして、これを変形すれば、次式が得られる。
|ZL|−R1 2=2・R1・ZC・cosθ+ZC 2 一方、抵抗R2とコンデンサCは並列接続されているた
め、そのインピーダンスは次のように示される。
1/ZC 2=1/XC 2+1/R2 2 ここで、XC=|1/ω・C|である。
また、抵抗R2とコンデンサCの並列回路については次
の関係がある。
θ=tan-1R2/XC 従って、次の関係が導かれる。
cosθ=XC/(XC 2+R2 21/2 この関係式を用いてXCについて求めると、次のように
なる。
XC={R2 2・(ZL 2−R1 2)/(2・R2・R2+R2 2−ZL 2
+R1 2)}1/2 そして、ω=2πf(fは周波数)であるので、コン
デンサCの値が次のように求められる。
C=1/2πf・{R2 2・(ZL 2−R1 2)/(2・R1・R2
R2 2−ZL 2+R1 2)}1/2 この式に上述の周波数1kHz(f=1kHz)の時の回線イ
ンピーダンスZLの値を代入することによってブリッジ回
路におけるコンデンサCの値を求めることができる。
このようにして、回線インピーダンスZLを求めること
ができる。
内部回路におけるインピーダンスZSNの調整 次に、電話機の内部回路12についてもそのインピーダ
ンスが所定の範囲にないとバランス調整回路36における
インピーダンスZBNと他の回路との整合性をとることが
できない。この内部回路のインピーダンスZSNは例え
ば、620Ω程度に設定したい場合がある。この場合は、
内部回路に所定の場所に抵抗を挿入し、その値を調整す
ると良い。
バランス調整回路ZLの調整 このようにして、回線インピーダンスZL及び内部回路
12のインピーダンスZSNが決定された場合には、これに
応じてバランス調整回路14における抵抗値R12,R11及び
キャパシタンスC13を調整する。すなわち、制御回路34
から指令により、第6図におけるスイッチ群S1,S2,S3
制御し、抵抗R121〜R124,R111〜R114及びコンデンサC
131〜C134の接続を適宜調整することによって、バラン
ス調整回路14における抵抗値及びキャパシタンスを調整
する。例えば、抵抗R121〜R124,R111〜R114及びコンデ
ンサC131〜C134の値をそれぞれ1:2:4:8に設定しておけ
ば抵抗値及びキャパシタンスはそれぞれ1〜15倍の値に
セットすることができる。
また、バランス調整回路14における抵抗ROB,R12,R11,
C13の値の例としては、内部回路12のインピーダンス
ZSN、回路インピーダンスZLとの関係で、次のような値
が挙げられる。
例えば、バランス抵抗R9,R10を R9=47Ω R10=470Ω と10倍の値を採用し、内部回路12の抵抗値を620Ωに設
定すれば、内部回路12における抵抗に対応するバランス
調整回路14における抵抗ROBは、 ROB=10×ZSN=10×620Ω=6.2kΩ のように設定すれば良い。
また、バランス調整回路14の抵抗R12,R11及びコンデ
ンサC13はそれぞれ回線インピーダンスZLの抵抗R1,R2
浮遊容量Cに対応して、次のように決定すれば良い。
R12=10×R1 R11=10×R2 C13=C/10 このようにして、バランス調整回路14における抵抗
値、キャパシタンスが決定され、制御回路34からの指令
によってこの値に設定される。従って、このバランス調
整回路14のインピーダンスの調整によって、常にブリッ
ジ回路36は平衡条件 (ZLZSN)・R10=ZBN・R9 を満足するように調整できる。
また、バランス抵抗R9,R10の値を適当に選択すること
によって、バランス調整回路14における抵抗値を調整し
やすいものとできることが理解される。なお、上記実施
例においては、バランスインピーダンス素子として、バ
ランス抵抗R9,R10を採用したが、上記式からも明らかな
ように一定の比率を持ったインピーダンス素子であれ
ば、同様の効果が得られる。
第7図にこの発明における実施例によるブリッジ回路
のサイドトーン防止特性について示す。この図は、横軸
に電話回線における信号レベルのロス(回線インピーダ
ンス)、縦軸にサイドトーンをとったものである。これ
より、この発明によれば、電話回線の信号レベルのロス
の大きさが変化しても常に良好なサイドトーンの防止が
行えることができることが理解される。なお、従来例に
よれば、回線インピーダンスが変化した場合には、一点
においてのみしか良好なサイドトーン防止が図れない。
従って、常に良好なサイドトーン防止を達成すること
ができる。
なお、この調整は、常時行う必要はなく、電話機の設
置時の他、所定の頻度で行えば良い。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明に係る電話機によれ
ば、電話回線のインピーダンスが変化しても、常に良好
なサイドトーン防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る電話機のサイドトーン防止回路
の一実施例を示す構成図、 第2図(A)、(B)、(C)は同実施例におけるイン
ピーダンス測定回路の例を示す構成図、 第3図は回線インピーダンスZLの等価回路を示す回路
図、 第4図は、回線インピーダンスZLの周波数特性を示す特
性図、 第5図は回線インピーダンスZLの軌跡を示す説明図、 第6図はバランス調整回路の例を示す回路図、 第7図は実施例のサイドトーン防止特性を示す特性図、 第8図は従来の電話機のサイドトーン防止回路の例を示
す構成図である。 12……内部回路 14……バランス調整回路 16……受話器 18……送話器 32……インピーダンス測定回路 34……制御回路 36……ブリッジ回路 38……スイッチ 40……発振器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受話器(16)と、送話器(18)と、インピ
    ーダンス測定回路(32)と、制御回路(34)と、ブリッ
    ジ回路(36)と、インピーダンス測定信号を発生する発
    振器(40)とを有する電話機であって、 送話器(18)は、インピーダンス測定信号入力端(38
    b)とマイクロホンMICを接続したマイク入力端(38a)
    とを有するスイッチ(38)を具備し、 ブリッジ回路(36)は、電話機内部回路(12)とバラン
    ス調整回路(14)と2つのバランスインピーダンス素子
    (R9,R10)とを相互に接続して構成され、電話機内部回
    路(12)とバランス調整回路(14)との接続部の一方
    (36a)がインピーダンス測定回路(32)を介して電話
    回線との接続端(L1,L2)に接続され、その他方(36e)
    の2つのバランスインピーダンス素子(R9,R10)の接続
    部(36b)とは送話器(18)に接続され、バランス調整
    回路(14)とバランスインピーダンス素子(R10)との
    接続部(36c)と、電話機内部回路(12)とバランスイ
    ンピーダンス素子(R9)との接続部(36d)とは受話器
    (16)に接続され、 発振器(40)は、スイッチ(38)のインピーダンス測定
    信号入力端(38b)に接続可能であり、 制御回路(34)は、回路インピーダンス計測時には、ス
    イッチ(38)をインピーダンス測定信号入力端(38b)
    側に切り換えて、発振器(40)を送話器(18)に接続
    し、バランス調整回路(14)をブリッジ回路(36)から
    切り離し、発振器(40)から少なくとも3種以上の周波
    数信号を発振供給して、インピーダンス測定回路(32)
    によって、電話回線のインピーダンスを測定し、その回
    線インピーダンスの測定データに基づいて、ブリッジ回
    路(36)の平行条件を満たすようにバランス調整回路
    (14)のインピーダンスを調整し、電話機の通常使用時
    には、送話器(18)のスイッチ(38)をマイク入力端
    (38a)側に切り換え、インピーダンス測定回路(32)
    をバイパスさせ、インピーダンスの調整されたバランス
    調整回路(14)を再接続してブリッジ回路(36)を再構
    成する 電話機。
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